JPH08329445A - 塗布型磁気記録媒体 - Google Patents

塗布型磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH08329445A
JPH08329445A JP13212595A JP13212595A JPH08329445A JP H08329445 A JPH08329445 A JP H08329445A JP 13212595 A JP13212595 A JP 13212595A JP 13212595 A JP13212595 A JP 13212595A JP H08329445 A JPH08329445 A JP H08329445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
recording medium
base film
magnetic recording
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13212595A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Yamaga
実 山鹿
Koji Inomata
浩二 猪俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP13212595A priority Critical patent/JPH08329445A/ja
Publication of JPH08329445A publication Critical patent/JPH08329445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁変換特性と走行性との双方の向上をはか
ることができるようにした塗布型磁気記録媒体を構成す
る。 【構成】 磁性塗料が塗布されて磁性層が形成されるベ
ースフィルムを、1μm〜5μmの粗さの波長成分強度
の平均をPλS とし、10μm〜50μmの粗さの波長
成分強度の平均をPλL としたときの、磁性層が形成さ
れる側のベースフィルム表面波長成分比率(PλL /P
λS )が、PλL /PλS ≦7であり、かつ、中心線平
均粗さRaを、Ra≦0.007μmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗布型磁気記録媒体に
係わる。
【0002】
【従来の技術】塗布型磁気記録媒体において、ベースフ
ィルムの表面性が磁性表面の走行性、電磁変換特性、あ
るいはドロップアウトに影響を与えることは知られてい
る。磁性塗料塗布側のベースフィルム表面を平滑にする
ことは、磁性表面の平滑化には有効な手段となる。磁性
表面が平滑であると磁気ヘッドとの接触を密にすること
ができて、記録再生時のスペーシングロスを減らし、出
力低下を防ぐことになる。
【0003】しかしベースフィルム表面を単に平滑化し
てゆくと高い電磁変換特性は得られるものの、走行系内
での摩擦の上昇を招き、走行時のテープエッジ折れ、ジ
ッター、ウォーターフローなどの発生による走行不安定
が起こる。逆に、走行性を確保するためにベースフィル
ム表面を荒してゆくと、電磁変換特性は低下する。この
ように、表面性という点から電磁変換特性と走行性は相
反する特性とみなされてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電磁変換特
性と走行性との双方の向上をはかることができるように
した塗布型磁気記録媒体を提供する。
【0005】すなわち、従来、磁気記録媒体の磁性層が
塗布される側のベースフィルムの表面性は、中心線平均
粗さ(Ra)や、十点平均粗さ(Rz)で表現するのが
一般的であった。これらの数値は、表面全体を平均化し
たり、或る特定の部分に注目したものであり、この上に
塗布された磁性表面がベースフィルムの表面によってど
のように影響を受けているかは判断することができなか
った。
【0006】本発明者等は、磁気記録媒体の走行性や、
電磁変換特性に悪影響を与えるのが、うねり成分には至
らない、粗さの長波長成分であることを見出し、さら
に、このような磁性表面成分を作るのが、10〜50μ
mのベースフィルム表面粗さの波長成分であること、ま
た5μm以下の表面粗さの波長成分は、磁性表面に現れ
ないことを究明したものであり、本発明においては、こ
の究明に基づき、さらに鋭意、研究考察を行った結果、
電磁変換特性と走行性との双方の向上をはかることがで
きるようにした塗布型磁気記録媒体を提供するに至っ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による塗布型磁気
記録媒体は、磁性塗料が塗布されて磁性層が形成される
ベースフィルムの粗さを、1μm〜5μmの波長成分の
FFT(Fast FourierTransfornmation:高速フーリエ
変換) 強度の平均をPλS とし、10μm〜50μmの
波長成分のFFT強度の平均をPλL としたときの、磁
性層が形成される側のベースフィルム表面波長成分比率
(PλL /PλS )が、PλL /PλS≦7であり、か
つ、中心線平均粗さRaを、Ra≦0.007μmとす
る。
【0008】ここに、表面粗度Ra及びFFT強度は、
その測定を、小坂研究所製表面形状測定器ETB−30
HKを使用し、触針により測定した。このときカットオ
フは0.08mmとした。また、波長成分FFT強度測定
は、表面粗さ曲線のFFT分析による各波長における強
度(振幅×個数)をとり、長波長側として10μm〜5
0μmの範囲についての強度の平均値を求めてこれをP
λL とし、短波長側として1μm〜5μmの範囲につい
て強度の平均値を求めてこれをPλS とした。
【0009】
【作用】本発明構成によるときは、すぐれた走行性を保
ったまま、電磁変換特性を向上することができた。
【0010】
【実施例】本発明においては、塗布型磁気記録媒体にお
いて、その磁性塗料が塗布されて磁性層が形成されるベ
ースフィルムの粗さを、1μm〜5μmの波長成分強度
の平均をPλS とし、10μm〜50μmの波長成分強
度の平均をPλL としたときの、磁性層が形成される側
のベースフィルム表面波長成分比率(PλL /Pλ S
が、PλL /PλS ≦7であり、かつ、中心線平均粗さ
Raを、Ra≦0.007μmとする。
【0011】また、その磁性層を形成する上記磁性塗料
は、強磁性粉末が結合剤中に分散されてなり、強磁性粉
末は、その保磁力(Hc)が130kA/m〜200k
A/m、長軸長が、0.06μm〜0.18μmの強磁
性粉末によって構成する。これは、保磁力が130kA
/mより低くなるとビデオ出力の低下を招き、200k
A/mを越えると、消磁特性やカラー出力の低下を招く
ことにより、また長軸長が0.18μmより長くなる
と、短波長側のS/N(ビデオS/N)が悪化し、0.
06μmより短くなると、磁性粉分散が困難になること
による。
【0012】そして、この磁性層の厚さを、1.5μm
以下0.1μm以上に選定する。
【0013】上述したように、本発明において、PλL
/PλS ≦7に選定し、Ra≦0.007μmとする。
これについて説明する。
【0014】本発明者らはテープ走行性や電磁変換特性
に悪影響を与えるのが、うねり成分には至らない、粗さ
の長波長成分であることを見出し、さらにこのような磁
性表面成分を作るのが、波長10〜50μmのベースフ
ィルム表面波長成分であること、また波長5μm以下の
短波長成分は磁性表面には現れないことを突き止めた。
そして、1μm〜5μmの波長成分のFFT強度の平均
をPλS とし、10μm〜50μmの波長成分のFFT
強度の平均をPλL としたとき、ベース表面波長成分強
度比率(PλL /PλS )を、PλL /PλS ≦7とす
る事で、安定した走行性を持つ磁気テープ、すなわち磁
気記録媒体が作製できることがわかった。そして、この
比率を維持して、Raを0.007μm以下とすること
により、走行安定性と高い電磁変換特性を兼ね備えた磁
気記録媒体を得た。
【0015】そして、好ましくは、ベースフィルム上に
塗布する磁性塗料は、保磁力(Hc)が130〜200
KA/mであり、長軸長が0.06〜0.18μmであ
る強磁性粉末を結合剤中に分散して得られるものとす
る。さらに好ましくは、上述のベースフィルムと磁性塗
料を用い、磁性層厚を1.5μm以下0.1μm以上と
する。
【0016】因みに、ベース表面波長成分比率がPλL
/PλS ≦7となるのは、長波長成分量が多い場合と、
短波長成分量が少ない場合とである。一般にベースフィ
ルムの各波長成分は、内添するフィラーの量、粒径、材
質、表面処理状態、さらには、フィルム層構造(多層構
造)あるいは、ベースフィルム自体の表面処理などによ
って決定される。ところで、長波長成分が多い場合は磁
性表面上にも長波長成分が現れて、ヘッド及び走行系内
のガイドとの接触において接触部分が長波長成分により
決定されることになる。長い波長の凸上のみが磁気ヘッ
ド及び磁気記録媒体の走行ガイドとの接触部分となる。
長波長成分が少なく表面突起全体で接触する場合に比
べ、実質的に接触する突起数が減少し各突起に架かる応
力が大きくなるため、走行を繰り返したときに突起が塑
性変形を起こしやすく、摩擦の上昇を招き走行が不安定
になる。さらに長い波長の凸上しかヘッドと接触できな
いため、スペーシングが増大して電磁変換特性は低下す
る。また、短波長成分が少ない場合は、短波長成分であ
る突起(フィラー)が少なくなることを意味しており、
真実接触面積が増大しベースフィルム素地(有機高分子
面)が直接接触し、摩擦浄書を招き製造工程内での走行
が困難となる。ここにPλL /PλS ≦7とする所似が
ある。また、上述したように、上記ベースフィルム上に
塗布する磁性塗料は、好ましくは保磁力(Hc)が13
0〜200KA/mであり、長軸長が0.06〜0.1
8μmである強磁性粉末を結合剤中に分散して得られる
ものとする。
【0017】強磁性粉末としては、例えば、Fe、C
o、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Co−N
i、Co−Ni、Fe−Co−B、Fe−Co−Cr−
B、Mn−Bi、Mn−Al、Fe−Co−V等が挙げ
られ、さらにこれらの種々の特性を改善する目的でA
l、Si、Ti、Cr、Mn、Cu、Zn等の金属成分
が添加されたものであってもよい。
【0018】また、上記磁性粉末を分散させる結合剤
は、通常の塗布型磁気記録媒体で用いられている樹脂材
料がいずれも使用可能であって、特にその種類は限定さ
れない。代表的な結合剤樹脂を例示すれば、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレ
イン酸共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エ
ステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステ
ル−スチレン共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポ
リフッ化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセタール、セルロー
ス誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステ
ル樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹
脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、アリキド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂などで
ある。
【0019】このような結合剤は、少なくともその一部
にスルホン酸金属塩基(−SO3 M;MはNa、K等の
アルカリ金属)または硫酸金属塩基(−SO3 M;Mは
Na、K等のアルカリ金属またはアルキル基を表す)の
少なくとも一方が導入されていることが望ましい。これ
らの金属塩基は、磁性粉末の表面積1m2 当たり0.2
〜0.8μmolであることが望ましい。
【0020】また、磁性層には、必要に応じてレシチン
等の分散剤、ステアリン酸エステル等の潤滑剤、カーボ
ンブラック等の帯電防止剤、アルミナ等の研磨剤、防錆
剤等が加えられてもよい。これらの分散剤、潤滑剤、帯
電防止剤、研磨剤及び防錆剤としては従来公知の材料が
いずれも使用可能であり、なんら限定される物ではな
い。
【0021】非磁性支持体のベースフィルム上に磁性層
を形成するには、磁性層の上述した構成成分を結合剤中
に分散し、結合剤の種類等によってエーテル類、エステ
ル類、ケトン類、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、有
機塩素化合物系溶剤等から選ばれる有機溶剤と共に分散
して磁性塗料を調整し、この塗料をベースフィルム表面
に塗布し、乾燥、カレンダー処理をする。
【0022】なお、ベースフィルム上の上記磁性層が設
けられていない面(裏面)には、磁気記録媒体の走行性
の向上や帯電防止及び転写防止等を目的としてバックコ
ート層を設けることができる。このバックコート層も結
合剤(基本的には前記磁性層に使用する物と同じ結合
剤)、従来公知のバックコート層用の各種添加成分等を
含有することができる。
【0023】上記磁性塗料をベースフィルム上に塗布し
て得られた磁気記録媒体の磁性層厚みは、前述したよう
に1.5μm以下0.1μm以上が好ましい。これは磁
性層厚を薄くしてゆくとベースフィルム表面の影響は大
きくなる。従来のベースフィルム表面であると、ベース
フィルムの長波長成分の影響により大幅な電磁変換特性
の低下があるか、走行性が不安定になるか、もしくはそ
の両方が発生する。本発明によるベースフィルムと磁性
塗料を用いることにより、1.5μm以下の磁性層厚み
でも電磁変換特性の低下も少なく、安定した走行性を持
つことが可能となる。しかしながら0.1μm未満では
磁気的特性、信頼性に問題が生じて来る。
【0024】次に、本発明における各種測定の方法につ
いて述べる。表面粗度Ra及び波長成分FFT強度測定
は、前述したように、小坂研究所製表面形状測定器ET
B−30HKを使用し触針により測定をした。このとき
カットオフは0.08mmとした。また、波長成分FF
T強度測定は、図1で例示するように、表面粗さ曲線の
FFT分析による各波長におけるFFT強度(振幅×個
数)を取り、本発明においては、長波長側(10μm〜
50μmの範囲)と、短波長側(1μm〜5μmの範
囲)について強度の平均値(波長成分強度平均={1/
(波長範囲)}Σ(範囲内各波長成分強度))を求め、
PλL PλS とした。走行安定性は、8ミリカメラ一体
型VTRCCD−TR45(ソニー社製)を用いて早送
り巻き戻し繰り返し100回走行させ、再生画質及びテ
ープの形状観察を行い評価した。
【0025】電磁変換特性は、ビデオ出力をその代表値
として、8ミリVTREV−S900(ソニー社製)を
用いて7MHzのキャリヤー信号を磁気テープ上に記録
し、再生出力をスペクトラムアナライザーにて読みとっ
た。標準テープはソニー自社製リファレンステープを用
いた。
【0026】磁性面摩擦係数は、テープをSUS304
の直径3mmピンに90度巻き付け、テープスピード2
0mm/secで、荷重20gの重りを引くときの張力
Tを読み、次式によって算出される値である。 磁性面摩擦係数=2/πlog(T/20) このとき走行第1回目及び連続走行30回目の値をとっ
た。
【0027】以下、本発明の具体的な実施例について説
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
【0028】(実施例1)下記(表1)の組成からなる
磁性塗料を調整した。
【0029】
【表1】
【0030】この組成材料をサンドミル分散した後、硬
化剤(コロネートL)20重量部添加し、攪拌後これを
厚さ7.5μmで内添フィラーの粒径、量、種類を変え
て表面性を調整した5種類のポリエチレンテレフタレー
トベースフィルム上に塗布した。その後、磁場配向処理
を行い、適度に乾燥させて巻取りした。さらに温度、圧
力、処理スピードの調整により、磁性表面の長波長成分
を低減させるカレンダー処理を施し、硬化処理を行っ
た。このときの磁性層厚みが、2.5μmになるように
塗布時の磁性層厚みは調整する。
【0031】その後下記組成のバックコート層用塗料へ
硬化剤(コロネートL)20重量部を添加し、磁性層と
は反対側のフィルム面に塗布し、0.5μm厚となるよ
うに下記(表2)の組成のバックコート層を形成した。
【0032】
【表2】
【0033】このようにして得られた磁気記録用テープ
即ち磁気記録媒体が(表3)のサンプルNo.1〜5で
ある。
【0034】(実施例2)実施例1と同様の構成とする
ものの、磁性層の厚さを8.8μmで内添フィラーの粒
径、量、種類を変えて表面性を調整した5種類のポリエ
チレンテレフタレートベースフィルムを用い、磁性層厚
みを1.2μmとした磁気記録用テープを得た。これら
が下(表3)のサンプルNo.6〜10である。
【0035】(表3)において走行性は前述したように
再生画像及びテープ形状によって判断し○印が良好、×
印が不良を示す。
【0036】No.1,2のサンプルは、波長強度平均
の比率、Ra値が本発明で特定した範囲内にあり、この
ときのビデオ出力、摩擦係数、走行安定性とも良好なレ
ベルにある。しかしNo.3のサンプルのようにRa値
が本発明で特定した範囲内であっても波長強度平均の比
率が大きくなった場合は、ビデオ出力の低下、摩擦係数
の上昇とそれに伴う走行性の不安定が生じることが判
る。また、No.4のサンプルのように波長強度平均の
比率が本発明で特定した範囲内であっても、Raの値が
大きくなるとビデオ出力の低下が起こる。しかしこの場
合、波長強度平均の比率が低いため、走行性は保たれ
る。No.6,7の各サンプルはNo.1,2のサンプ
ルと同じベースフィルム表面で磁性層厚を1.2μmに
しているものである。No.1,2のサンプルに比べ若
干のビデオ出力低下はあるが、摩擦係数、走行安定性を
含めて良好なレベルにある。No.8,9のサンプルは
それぞれNo.3,4のサンプルと同様の問題点があ
る。さらにNo.8のサンプルのビデオ出力を見て判る
ように、波長強度平均の比率が大きいと磁性層厚みが薄
くなることによるビデオ出力の低下は著しく磁性層厚を
薄くすることが困難であることが判る。No.5,10
のサンプルは波長強度平均の比率、Ra値とも本発明で
特定したRa≦0.007の範囲を越えたものである。
これらは、いずれの項目についても最も悪い値となるこ
とが判る。
【0037】
【表3】
【0038】上述したところから明らかなように、本発
明構成によれば、高いビデオ出力、すなわち電磁変換特
性の向上がはかられ、しかも走行性にすぐれた磁気記録
媒体であることが判る。
【0039】
【発明の効果】上述したように、本発明構成において
は、ベースフィルムの磁性層の塗布される側の表面性の
長波長および短波長の粗さの関係の特定によって、電磁
変換特性と走行性の双方を同時に向上することのできる
塗布型磁気記録媒体を構成することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベースフィルムの表面の粗さの波長成分強度を
示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性塗料が塗布されて磁性層が形成され
    るベースフィルムの粗さが、 1μm〜5μmの波長成分のFFT(Fast Fourier Tra
    nsfornmation:高速フーリエ変換) 強度の平均をPλS
    とし、10μm〜50μmの波長成分のFFT強度の平
    均をPλL としたときの上記磁性層が形成される側のベ
    ースフィルム表面波長成分比率(PλL /PλS )が、 PλL /PλS ≦7であり、 かつ、中心線平均粗さRaを、 Ra≦0.007μmとすることを特徴とする塗布型磁
    気記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記磁性層を形成する上記磁性塗料は、
    強磁性粉末が結合剤中に分散され、 上記強磁性粉末の保磁力(Hc)が130kA/m〜2
    00kA/mであり、 長軸長が、0.06μm〜0.18μmとしたことを特
    徴とする請求項1に記載の塗布型磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記磁性層の厚さが、1.5μm以下に
    選定されたことを特徴とする請求項2に記載の塗布型磁
    気記録媒体。
JP13212595A 1995-05-30 1995-05-30 塗布型磁気記録媒体 Pending JPH08329445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13212595A JPH08329445A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 塗布型磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13212595A JPH08329445A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 塗布型磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08329445A true JPH08329445A (ja) 1996-12-13

Family

ID=15073997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13212595A Pending JPH08329445A (ja) 1995-05-30 1995-05-30 塗布型磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08329445A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5051291A (en) Magnetic recording medium
JPH02270126A (ja) 磁気記録媒体
US5089333A (en) Magnetic recording medium
US4980230A (en) Magnetic recording medium
US4988562A (en) Magnetic recording media
US5419943A (en) Magnetic recording medium having a magnetic layer with a Tg of 80° C.° C.
US5085915A (en) Magnetic recording medium
JPH0479054B2 (ja)
JPH0373415A (ja) 磁気記録媒体
JPH08329445A (ja) 塗布型磁気記録媒体
JP3852198B2 (ja) 磁気記録媒体
US5215803A (en) Magnetic recording medium
JP2796830B2 (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH09265626A (ja) コンピュータデータ記録用磁気テープ
JPH04251434A (ja) 磁気記録媒体
JP3384823B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2888488B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH09293234A (ja) 磁気記録媒体
JP2860598B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH0628661A (ja) 磁気記録媒体用のマスキング層付き非磁性支持体、磁気記録媒体及びその製造方法
JPH06338049A (ja) 磁気記録媒体
JP2877118B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2796885B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2731980B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2702163B2 (ja) 磁気記録媒体