JPH08329441A - 磁気ヘッドのスライダーの浮上面の研摩方法 - Google Patents

磁気ヘッドのスライダーの浮上面の研摩方法

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JPH08329441A
JPH08329441A JP15569796A JP15569796A JPH08329441A JP H08329441 A JPH08329441 A JP H08329441A JP 15569796 A JP15569796 A JP 15569796A JP 15569796 A JP15569796 A JP 15569796A JP H08329441 A JPH08329441 A JP H08329441A
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slider
polishing
air bearing
lapping plate
magnetic head
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JP15569796A
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Inventor
Chihiro Isono
千博 磯野
Masanori Arayashiki
政則 荒屋敷
Masao Ito
正雄 伊藤
Koji Takeshita
幸二 竹下
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スライダーの浮上面の加工精度とラップ定盤の
形状を考慮すること。 【解決手段】 ラップ定盤の研摩面が、ラップ定盤及び
磁気ヘッドのスライダーの大きさと該スライダーの浮上
面に要求される平面図に基づき適宜の曲率をもつと共に
研摩面の外周部と中央部とを結ぶ直線に対してスライダ
ーと接触し得る範囲の最も高い部分である有効研摩部の
肉厚寸法を適宜に設定した円弧状に形成されたラップ定
盤を用い、このラップ定盤を軸周りに回転しながら研摩
面に対してスライダーを内蔵した修正輪の底面を押圧す
る共に、該スライダーと修正輪との双方を回転させるこ
とにより、スライダーの浮上面を平面に研摩し、且つ修
正輪によりラップ定盤の研摩面を修正するようにしたも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に使用される磁気ヘッドの浮上面を高精度の平面に加工
するのに好適な磁気ヘッドのスライダーの浮上面の研摩
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置は記録密度の増
加に伴ない、磁気ディスク面に対する磁気ヘッドの浮上
量が増々狭小化する傾向にある。このように磁気ヘッド
の浮上量を狭小化するためには、図9に示すように、磁
気ディスク面上に微小な間隙をもって浮上する磁気ヘッ
ドHの浮上面の平面度を高精度に加工することが必要で
ある。
【0003】換言すれば、近年の磁気ディスク装置は、
記録密度の増加に伴なって磁気ディスク面に対する磁気
ヘッドの浮上量が増々狭小化する傾向にあり、この磁気
ヘッドは、磁気ディスクの高速回転により生じる空気粘
性流によって浮上力を発生する磁気ヘッドスライダー
と、該磁気ヘッドスライダーの後端に配置されてデータ
の記録再生を行う磁気ヘッド素子とから構成される。こ
の磁気ヘッドの浮上量を狭小化するためには、図9
(a)(b)に示すように、磁気ディスク面上に微小な
間隙をもって浮上する磁気ヘッドスライダーHの浮上面
の平面度を高精度に所定マージン内(平面度0.05μ
m以下)に加工することが必要である。この磁気ヘッド
スライダーは、出願人が先に出願した特願昭62−21
718号(特開昭63−191309号公報)に記載し
た如く、研摩時、複数個のものが一体となってブロック
化されたもので同時に研摩され、その研摩後、各々切断
され、かつ所望形状に形成された後に磁気ヘッド素子の
組付け及び配線が施されることにより磁気ヘッドを構成
する。
【0004】前記磁気ヘッドHの浮上面の平面度を高精
度に加工するため、発明者らは図10に示すように、上
面である研摩面1’が真平らに形成された円板形状のラ
ップ定盤1を駆動軸2に取付け、そのラップ定盤1の研
摩面1’に、ワーク貼付け治具3に貼付けられた磁気ヘ
ッドのスライダー4と修正輪5とを載せ、ラップ定盤1
を駆動軸2によって回転させかつ修正輪5及びワーク貼
付け治具3を支持軸6によって回転させて、修正輪5、
スライダー4とラップ定盤1とが互いに擦り合うことに
より、ラップ定盤1がスライダー4の浮上面を高精度の
平面に加工し、かつ修正輪5がスライダー4の加工によ
って摩耗したラップ定盤1の平面度を修正するようにし
ている。しかし、このような磁気ヘッド用研摩装置で
は、ラップ定盤1の定位置にスライダー4及び修正輪5
があるため、ラップ定盤1が使用することによって摩耗
し、所望精度を維持するのが困難な結果、スライダー4
の浮上面の精度が低下する。
【0005】この対策として複数の従来技術がある。即
ち、第1の従来技術では、図11に示すようにラップ定
盤1の研摩面1’が外周部から中央部にかけて直線的に
高くなる形状とし、修正輪5を重心移動して研摩面1’
上の中央部に移動させ、或いは図12に示すように研摩
面1’の外周部が中央部から直線的に高い形状とし、修
正輪5を同様にしてラップ定盤1上の外周部に移動さ
せ、かくしてラップ定盤1の高い部分を摩耗させて修正
するようにしている。
【0006】また第2の従来技術では、図13に示すよ
うに、ラップ定盤1の中央部と外周部とにまたがる大型
の修正輪5を使用し、その修正輪5におけるラップ定盤
1の中央部及び外周部と対応する位置にリンク機構8を
介して錘り7,7を夫々載せ、該錘り7,7によって修
正輪5の重心位置を変えることによりラップ定盤1の平
面度を修正するようにしている。なお、この種の装置と
して関連するものには、例えば特開昭59−81056
号公報が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気ヘッド
の浮上量を狭小化しようとすると、例えば0.2〜0.
3μmの浮上量が要請されると、その浮上量を得るには
図14に示す磁気ヘッド浮上量と磁気ヘッドのスライダ
ー平面度との関係からスライダーの浮上面の平面度を
0.05μm以下と云う超高精度に加工しなければなら
ない。
【0008】しかし、上記に示す図11及び図12,図
13に示す従来技術は、何れもラップ定盤1の研摩面
1’の平面度を正確に修正しようとするためのものであ
るが、スライダーの浮上面の加工精度とラップ定盤1の
形状との関係について配慮されていない。
【0009】また、何れの従来技術でも、ラップ定盤1
が外周部から中央部に亘り略直線状の平面形状となって
いるが、このような形状のラップ定盤1を用いて0.0
5μm以下のスライダーの浮上面の平面度を得ようとす
ると、ラップ定盤1の研摩面の修正作業を試行さく誤を
繰返して行なわなければならず、非常に長い修正時間を
要し、場合によっては不可能なこともあり、そのため、
研摩装置の稼動率が著しく低下する問題があり、また、
ラップ定盤1を直線状の平面に修正することができて
も、磁気ヘッド浮上面の加工精度にばらつきが生じる結
果、歩留りが低下すると云う問題がある。
【0010】本発明の目的は、前記従来技術の問題点に
鑑み、研摩面の形状を規定し、以てヘッドスライダーの
浮上面の要求加工精度を容易に得ることができるととも
に、機械稼動率を向上し得る磁気ヘッドのスライダーの
浮上面の研摩方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、ラップ定盤
の研摩面が、ラップ定盤及び磁気ヘッドのスライダーの
大きさと該スライダーの浮上面に要求される平面図に基
づき適宜の曲率をもつとともに研摩面の外周部と中央部
とを結ぶ直線に対してスライダーと接触し得る範囲の最
も高い部分である有効研摩部の肉厚寸法を適宜に設定し
た円弧状に形成されたラップ定盤を軸周りに回転し、該
回転するラップ定盤の研摩面にスライダーを内在した修
正輪の底面を押圧するとともに、該スライダーと修正輪
との双方を回転させることにより、スライダーの浮上面
を平面に研摩すると共に、修正輪によりラップ定盤の研
摩面を修正するようにしている。
【0012】磁気ヘッドのスライダーの研摩において
は、該スライダーがラップ定盤の研摩面上の定位置で回
転するため、スライダーとラップ定盤とが常時接触して
いなければならず、そのため、ラップ定盤の研摩面が図
8に示すように、I−Xの如き円弧状のもの、II−Y
の如き真平らのもの、III−Zの如き陥没円弧状のも
のが種々考えられる。しかし、II−Yの如き真平らの
ものはその形状を保ち続けることが実用上不可能であ
り、またIII−Zの如き陥没円弧状のものは、研摩
時、研摩面の外周部から摩耗し、その形状を保ち続ける
ことが難しい。
【0013】本発明では、前述の如く、ラップ定盤の研
摩面が該ラップ定盤及び磁気ヘッドのスライダーの大き
さと該スライダーの浮上面に要求される平面度に基づき
適宜の曲率をもつと共に、外周部と中央部との間に高さ
を持つ円弧状に形成し、研摩時、ラップ定盤とスライダ
ーとが常時接触し、ラップ定盤が研摩面をスライダーの
浮上面に転写させる如くスライダーの浮上面を研摩する
ことができる結果、スライダーの浮上面をその要求精度
に確実に加工し得、しかも安定した加工精度が得られ
る。また、研摩面が円弧状に形成されることにより、研
摩面の修正作業を容易に行なうことが可能になり、研摩
装置の稼働率が低下するのを防止し得ると云う効果があ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
図乃至図7により説明する。図1は本発明の研摩方法の
一実施形態を示す一部断面の斜視図、図2は本発明の研
摩方法に用いるラップ定盤を示す一部断面の斜視図、図
3はラップ定盤の形状を示す説明図、図4は図3におけ
るラップ定盤とヘッドスライダーとの関係を示す説明図
である。
【0015】この研摩方法の実施形態は、図1に示すよ
うに、回転されたラップ定盤11の研摩面11’に、磁
気ヘッドのスライダー14を押圧し乍らかつ研摩面1
1’の定位置で回転させ、研摩面11”によりスライダ
ー14の浮上面を研摩するようにしている。
【0016】前記ラップ定盤11は、その中央部が取付
けボルト等によって駆動軸12に取付けられ、該駆動軸
12の駆動により軸周りに回転するようにしている。前
記磁気ヘッドのスライダー14は、修正輪15の内方位
置に配置されたワーク貼付け治具13に一対が取付けら
れ、その浮上面がラップ定盤11の研摩面11’上の定
位置に配布され、ラップ定盤11の回転時、該ラップ定
盤11の研摩面11’に対し浮上面が押圧されるととも
に研摩面11’の定位置で回転され、浮上面が研摩面1
1’と擦り合うことによって研摩されるようにしてい
る。尚、前記一対のスライダー14は、前述した様に複
数個のものが一体となってブロック化されたものであ
る。
【0017】前記修正輪15は、その上部が支持軸16
が取付けられるとともに、その下部に形成された凹部に
ブロック化されたスライダー14を貼付けたワーク貼付
け治具を配置し、支持軸16の駆動により前記ワーク貼
付け治具13を介しブロック化されたスライダー14を
回転させるようにしている。またその際、前記修正輪1
5はその下端面がラップ定盤11の研摩面11’と擦り
合うことにより、該研摩面11’の所望形状に修正し得
るようにしている。
【0018】しかして、本実施形態においては、その研
摩面11’が図2乃至図4に示すように、適宜の曲率を
もつ円弧状に形成されている。即ち、前記ラップ定盤1
1の研摩面11’は、ラップ定盤11の大きさ及びスラ
イダー14の大きさと、スライダー14の浮上面に要求
される平面度とに基づき、所望の曲率Rをもつととも
に、その外周部と中央部との間に適宜の高さyをもつ円
弧状に形成され、しかも該円弧面の外周部と中央部とを
結ぶ直線に対しスライダー14と接触する範囲の最も高
い部分である有効研摩部rまでの肉厚寸法Δrを適宜に
設定している。前記有効研摩部rにはブロック化された
スライダー14の浮上面の中心部が位置するのが望まし
い。
【0019】次に、前記ラップ定盤11及びスライダー
14の大きさと、該スライダー14の浮上面に要求され
る平面度の関係について述べる。
【0020】まず、ラップ定盤11内の半径をl(筆記
体のエル)1 、ラップ定盤11の研摩面11’の幅をl
(筆記体のエル)2 、球の半径をR、球の中心とラップの
定盤の最外周とを結んだ線の角度をθとすると、次式が
成り立つ。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】上記数式1〜3より肉厚寸法Δrは次のと
おりとなる。
【0025】
【数4】
【0026】
【数5】
【0027】また、ラップ定盤11の肉厚寸法Δrと、
ブロック化されたスライダー14の長手方向の長さDの
平面度a及び短手方向の長さCの平面度bとは次の関係
となる。
【0028】
【数6】
【0029】
【数7】
【0030】上記数式4〜7より、スライダー14の浮
上面に必要とされる平面度a,bの寸法により、ラップ
定盤11の曲率R、高さy、肉厚寸法Δrが求められ
る。
【0031】上記の如くして形成されたラップ定盤11
を用いてスライダー14を研摩すると、ラップ定盤11
の研磨面11’が円弧状に形成されることにより該研磨
面11’にスライダー14の単体スライダーの浮上面が
常時接触し、その浮上面に研摩面11’が転写される如
くスライダー14を加工することができるので、スライ
ダー14の浮上面をその要求精度に確実に研摩し得、し
かも安定した加工精度が得られる。
【0032】また、研磨面11’が円弧状に形成されて
いるので、図8に示すII−Y及びIII−Zの如き真
平らなものや陥没円弧状のものに比べ、修正輪15によ
る研摩面11’の修正が簡単であって容易に修正作業を
行なうことが可能となり、それだけ研摩装置の稼動率が
低下するのを防止し得る。
【0033】因みに、ラップ定盤11の高さyが10μ
mの場合における肉厚寸法Δrとスライダー14の浮上
面の長手方向の平面度との関係を図5に示す。同図か
ら、肉厚寸法Δrが−2μm〜2μmぐらいのとき、ス
ライダー14の平面度が最小値になることがわかる。
【0034】また、ラップ定盤11の肉厚寸法Δrが
1.5μmの場合における高さyと単一のスライダー1
4の長手方向の平面度との関係を図6に示す。同図か
ら、肉厚寸法Δrが1.5μmの場合、高さyが略10
μmにすると、スライダー14の浮上面の平面度が最小
となり、高さyがそれより大きく或いは小さくとも平面
度が大きくなるので、高さyを略10μmの寸法に保つ
ことにより極めて高精度に加工し得る。なお、図6に示
すスライダー14の長手方向とは、単一のスライダー1
4のものであり、図4に示すようにブロック化されたス
ライダー14の短手方向に相当する。
【0035】換言すれば、スライダー14は、前述した
先願である特願昭62−21718号(特開昭63−1
91309号公報)に記載した如く、複数の(単体の)
磁気ヘッドスライダーを横方向に併設したものであるた
め、図6の磁気スライダーの長手方向が図4のスライダ
ー14の短手方向に相当する。
【0036】さらに、肉厚寸法Δrが1.5μmの場合
における高さyとスライダー14の加工能率との関係を
図7に示す。同図から、高さyが略10μmのときにス
ライダー14に対する加工能率が高く、その高さyを管
理すれば、研摩作業の高能率化を図り得ることがわか
る。
【0037】図示実施形態では、ラップ定盤11の径が
一般的な12インチ(約305mm)の場合、高さyを
15μm、肉厚寸法Δrを2μmにすることにより、ス
ライダー14の浮上面の平面度を0.05gμm以下に
達成できることが確認されたが、それらはラップ定盤1
1及びスライダー14の大きさや該スライダー14の浮
上面に要求される平面度に応じ適宜に選定されるのは勿
論である。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、研
摩面が、ラップ定盤の研磨面を、ラップ定盤及び(単
体)スライダーの大きさと(単体)スライダーの浮上面
に要求される平面度に基づき所望の曲率を持つと共に外
周部と中央部との間に高さを持つ円弧状に形成したの
で、研摩時にはラップ定盤の研摩面にスライダーの浮上
面が常時接触し、その浮上面に研摩面が転写される如く
スライダーを加工し得る結果、スライダーの浮上面をそ
の要求精度に確実に研摩し得、しかも安定した加工精度
が得られる効果があり、またラップ定盤の研摩面を簡単
かつ確実に修正することができ、容易に修正作業を行う
ことができる結果、それだけ研摩装置の稼動率を向上し
得る効果がある。
【0039】換言すれば本発明は、ラップ定盤の研磨面
を、ラップ定盤及びスライダーの大きさとスライダーの
浮上面に要求される平面度とに基づき所望の曲率をも
ち、かつ研摩面の外周部と中央部とを結ぶ直線に対しス
ライダーと接触し得る範囲の最も高い部分である有効研
摩部の肉厚寸法を適宜に設定した円弧状に形成し、この
回転するラップ定盤の研摩面の有効研摩部にスライダー
を内在する修正輪の底面を押圧すると共に、該スライダ
ーと修正輪との双方を回転させることにより、スライダ
ーの浮上面を平面に研摩すると共に、修正輪によりラッ
プ定盤の研摩面を修正するように構成したので、研摩時
にはラップ定盤の研摩面にスライダーの浮上面が常時接
触し、その浮上面に研摩面が転写される如くスライダー
を加工し得る結果、スライダーの浮上面をその要求精度
に確実に研摩し得、しかも安定した加工精度が得られる
効果があり、またラップ定盤の研摩面を簡単かつ確実に
修正することができ、容易に修正作業を行うことができ
る結果、それだけ研摩装置の稼動率を向上し得る効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研摩方法の一実施形態例を示す斜視
図。
【図2】本発明の研摩方法に用いるラップ定盤を示す斜
視図。
【図3】図2に示したラップ定盤の形状を示す説明図。
【図4】図3におけるラップ定盤と(単体)スライダー
との関係を示す説明図。
【図5】ラップ定盤の肉厚寸法とスライダー(ブロッ
ク)の浮上面の平面度との関係を示す説明図。
【図6】ラップ定盤の高さと(単一)スライダーの浮上
面の平面度との関係を示す説明図。
【図7】ラップ定盤の高さとスライダーの加工能率との
関係を示す説明図。
【図8】ラップ定盤の種々の形状を示す説明図。
【図9】種々の磁気ヘッドスライダーの底面を示す斜視
図。
【図10】磁気ヘッドスライダーの研摩方法を説明する
ための斜視図。
【図11】従来技術による研摩装置の一例を示す説明
図。
【図12】従来技術による研摩装置の一例を示す説明
図。
【図13】従来技術による研摩装置の一例を示す説明
図。
【図14】磁気ヘッド浮上量と(単体)スライダー平面
度の関係を示す説明図。
【符合の説明】
1及び11…ラップ定盤、1’及び11’…ラップ定盤
の研摩面、4及び14…磁気ヘッドのスライダー、R…
ラップ定盤の曲率半径、y…ラップ定盤の研摩面の高
さ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 磁気ヘッドのスライダーの浮上面の研
摩方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に使用される磁気ヘッドのスライダーの浮上面を高精度
の平面に加工するのに好適な磁気ヘッドのスライダーの
浮上面の研摩方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置は記録密度の増
加に伴ない、磁気ディスク面に対する磁気ヘッドの浮上
量が増々狭小化する傾向にある。このように磁気ヘッド
の浮上量を狭小化するためには、図9に示すように、磁
気ディスク面上に微小な間隙をもって浮上する磁気ヘッ
ドHの浮上面の平面度を高精度に加工することが必要で
ある。
【0003】即ち近年の磁気ディスク装置は、記録密度
の増加に伴なって磁気ディスク面に対する磁気ヘッドの
浮上量が増々狭小化する傾向にあり、この磁気ヘッド
は、磁気ディスクの高速回転により生じる空気粘性流に
よって浮上力を発生する磁気ヘッドスライダーと、該磁
気ヘッドスライダーの後端に配置されてデータの記録再
生を行う磁気ヘッド素子とから構成される。この磁気ヘ
ッドの浮上量を狭小化するためには、図9(a)(b)
に示すように、磁気ディスク面上に微小な間隙をもって
浮上する磁気ヘッドスライダーHの浮上面の平面度を高
精度に所定マージン内(平面度0.05μm以下)に加
工することが必要である。この磁気ヘッドスライダー
は、出願人が先に出願した特願昭62−21718号
(特開昭63−191309号公報)に記載した如く、
研摩時、複数個のものが一体となってブロック化された
もので同時に研摩され、その研摩後、各々切断され、か
つ所望形状に形成された後に磁気ヘッド素子の組付け及
び配線が施されることにより磁気ヘッドを構成する。
【0004】前記磁気ヘッドHの浮上面の平面度を高精
度に加工するため、発明者らは図10に示すように、上
面である研摩面1’が真平らに形成された円板形状のラ
ップ定盤1を駆動軸2に取付け、そのラップ定盤1の研
摩面1’に、ワーク貼付け治具3に貼付けられた磁気ヘ
ッドのスライダーブロック4と修正輪5とを載せ、ラッ
プ定盤1を駆動軸2によって回転させると、修正輪5及
びワーク貼付け治具3支持軸6によって支持されなが
ら自転し、修正輪5、スライダーブロック4とラップ定
盤1とが互いに擦り合うことにより、ラップ定盤1がス
ライダーブロック4の浮上面を高精度の平面に加工し、
かつ修正輪5がスライダーブロック4の加工によって摩
耗したラップ定盤1の平面度を修正するようにしてい
る。しかし、このような磁気ヘッド用研摩装置では、ス
ライダーブロック4の軌跡がラップ定盤1の定位置にあ
るため、ラップ定盤1が使用することによって摩耗し、
所望精度を維持するのが困難な結果、スライダーの浮上
面の精度が低下する。
【0005】この対策として複数の従来技術がある。即
ち、第1の従来技術では、図11に示すようにラップ定
盤1の研摩面1’が外周部から中央部にかけて直線的に
高くなる形状となった場合、修正輪5を重心移動して研
摩面1’上の中央部に移動させる。或いは図12に示す
ように研摩面1’の外周部が中央部から直線的に高い形
状となった場合、修正輪5を同様にしてラップ定盤1上
の外周部に移動させる。かくしてラップ定盤1の高い部
分を摩耗させて修正するようにしている。
【0006】また第2の従来技術では、図13に示すよ
うに、ラップ定盤1の中央部と外周部とにまたがる大型
の修正輪5を使用し、その修正輪5におけるラップ定盤
1の中央部及び外周部と対応する位置にリンク機構8を
介して錘り7,7を夫々載せ、該錘り7,7によって修
正輪5の重心位置を変えることによりラップ定盤1の平
面度を修正するようにしている。なお、この種の装置と
して関連するものには、例えば特開昭59−81056
号公報が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気ヘッド
の浮上量を狭小化しようとすると、例えば0.2〜0.
3μmの浮上量が要請されると、その浮上量を得るには
図14に示す磁気ヘッド浮上量と磁気ヘッドのスライダ
ー平面度との関係からスライダーの浮上面の平面度を
0.05μm以下と云う超高精度に加工しなければなら
ない。
【0008】しかし、上記に示す図11及び図12,図
13に示す従来技術は、何れもラップ定盤1の研摩面
1’の平面度を正確に修正しようとするためのものであ
るが、スライダーの浮上面の加工精度とラップ定盤1の
形状との関係について配慮されていない。
【0009】また、何れの従来技術でも、ラップ定盤1
が外周部から中央部に亘り略直線状の平面形状となって
いるが、このような形状のラップ定盤1を用いて0.0
5μm以下のスライダーの浮上面の平面度を得ようとす
ると、ラップ定盤1の研摩面の修正作業を試行さく誤を
繰返して行なわなければならず、非常に長い修正時間を
要し、場合によっては不可能なこともあり、そのため、
研摩装置の稼動率が著しく低下する問題がある。また、
ラップ定盤1を直線状の平面に修正することができて
も、磁気ヘッド浮上面の加工精度にばらつきが生じる結
果、歩留りが低下すると云う問題がある。
【0010】本発明の目的は、前記従来技術の問題点に
鑑み、研摩面の形状を規定し、以てヘッドスライダーの
浮上面の要求加工精度を容易に得ることができるととも
に、機械稼動率を向上し得る磁気ヘッドのスライダーの
浮上面の研摩方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、ラップ定盤
の研摩面が、ラップ定盤及び磁気ヘッドのスライダー
ロックの大きさと該スライダーブロックの浮上面に要求
される平面度とに基づき適宜の曲率をもつとともに研摩
面の外周部が中央部より低く、また外周部と中央部とを
結ぶ直線に対してスライダーブロックと接触し得る範囲
の最も高い部分である有効研摩部の肉厚寸法を適宜に設
定した円弧状に形成されたラップ定盤を軸周りに回転
し、該回転するラップ定盤の研摩面にスライダーブロッ
を内在した修正輪の底面を押圧するとともに、該スラ
イダーと修正輪との双方を回転させることにより、スラ
イダーの浮上面を平面に研摩すると共に、修正輪により
ラップ定盤の研摩面を修正するようにしている。
【0012】磁気ヘッドのスライダーの研摩において
は、該スライダーブロックがラップ定盤の研摩面上の定
位置で回転するため、スライダーブロックとラップ定盤
とが常時接触していなければならず、そのため、ラップ
定盤の研摩面が図8に示すように、I−Xの如き円弧状
のもの、II−Yの如き真平らのもの、III−Zの如
き陥没円弧状のものが種々考えられる。しかし、II−
Yの如き真平らのものは、ラップ定盤と被研磨物の相対
的な回転運動より生じる振動により被研磨物の端部が削
られやすく、またラップ定盤も外周部が磨耗し易くな
り、定盤、被研磨物とも平面形状を保ち続けるのが困難
である。またIII−Zの如き陥没円弧状のものは、研
摩時、研摩面の外周部から摩耗し、その形状を保ち続け
ることが難しい。尚、図8中の各定盤の丸印は実線のも
のが被研磨工物が常時接触しながら移動する軌跡を示
し、破線のものが破断的に接触する軌跡を表している。
【0013】本発明では、ラップ定盤を前述の図8のI
−Xの如き円弧状の形状とし、ラップ定盤の研摩面が該
ラップ定盤及び磁気ヘッドのスライダーブロックの大き
さと該スライダーブロックの浮上面に要求される平面度
に基づき適宜の曲率をもつと共に、外周部と中央部との
間に高さを持つ円弧状に形成し、研摩時、ラップ定盤と
スライダーブロックとが常時接触し、スライダーの浮上
面を研摩することができる結果、スライダーの浮上面を
その要求精度に確実に加工し得、しかも安定した加工精
度が得られる。また、研摩面が円弧状に形成されること
により、ラップ定盤が磨耗することによる形状劣化を低
減できると共に、また研摩面の修正作業を容易に行なう
ことが可能になり、研摩装置の稼働率が低下するのを防
止し得ると云う効果がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
図乃至図7により説明する。図1は本発明の研摩方法の
一実施形態を示す一部断面の斜視図、図2は本発明の研
摩方法に用いるラップ定盤を示す一部断面の斜視図、図
3はラップ定盤の形状を示す説明図、図4は図3におけ
るラップ定盤とヘッドスライダーとの関係を示す説明図
である。
【0015】この研摩方法の実施形態は、図1に示すよ
うに、回転されたラップ定盤11の研摩面11’に、磁
気ヘッドのスライダーブロック14を押圧し乍らかつ研
摩面11’の定位置で回転させ、研摩面11”によりス
ライダーブロック14の浮上面を研摩するようにしてい
る。
【0016】前記ラップ定盤11は、その中央部が取付
けボルト等によって駆動軸12に取付けられ、該駆動軸
12の駆動により軸周りに回転するようにしている。前
記磁気ヘッドのスライダーブロック14は、修正輪15
の内方位置に配置されたワーク貼付け治具13に一対が
取付けられ、その浮上面がラップ定盤11の研摩面1
1’上の定位置に配置され、ラップ定盤11の回転時、
該ラップ定盤11の研摩面11’に対し浮上面が押圧さ
れるとともに研摩面11’の定位置で回転され、浮上面
が研摩面11’と擦り合うことによって研摩されるよう
にしている。尚、前記一対のスライダーブロック14
は、複数個のスライダーが一体となってブロック化され
たものである。
【0017】前記修正輪15は、その上部支持軸16
が取付けられるとともに、その下部に形成された凹部に
ブロック化されたスライダーブロック14を貼付けたワ
ーク貼付け治具を配置し、支持軸16の駆動により前記
ワーク貼付け治具13を介しブロック化されたスライダ
ブロック14を回転させるようにしている。またその
際、前記修正輪15はその下端面がラップ定盤11の研
摩面11’と擦り合うことにより、該研摩面11’の所
望形状に修正し得るようにしている。
【0018】しかして、本実施形態においては、その研
摩面11’が図2乃至図4に示すように、適宜の曲率を
もつ円弧状に形成されている。即ち、前記ラップ定盤1
1の研摩面11’は、ラップ定盤11の大きさ及びスラ
イダーブロック14の大きさと、スライダーブロック
4の浮上面に要求される平面度とに基づき、所望の曲率
Rをもつとともに、その外周部と中央部との間に適宜の
高さyをもつ円弧状に形成され、しかも該円弧面の外周
部と中央部とを結ぶ直線に対しスライダーブロック14
と接触する範囲の最も高い部分である有効研摩部rまで
の肉厚寸法Δrを適宜に設定している
【0019】次に、前記ラップ定盤11及びスライダー
ブロック14の大きさと、該スライダーブロック14の
浮上面に要求される平面度の関係について述べる。
【0020】まず、ラップ定盤11内の半径を1(筆記
体エルのスモール1) 、ラップ定盤11の研摩面11’
の幅を2(筆記体エルのスモール2)、球の半径をR、
球の中心とラップの定盤の最外周とを結んだ線の角度を
θとすると、次式が成り立つ。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】上記数式1〜3より肉厚寸法Δrは次のと
おりとなる。
【0025】
【数4】
【0026】
【数5】
【0027】また、ラップ定盤11の肉厚寸法Δrと、
ブロック化されたスライダーブロック14の長手方向の
長さDの平面度a及び短手方向の長さCの平面度bとは
次の関係となる。
【0028】
【数6】
【0029】
【数7】
【0030】上記数式4〜7より、スライダーブロック
14の浮上面に必要とされる平面度a,bの寸法によ
り、ラップ定盤11の曲率R、高さy、肉厚寸法Δrが
求められる。
【0031】上記の如くして形成されたラップ定盤11
を用いてスライダーブロック14を研摩すると、ラップ
定盤11の研磨面11’が図8のI−Xの如き円弧状に
形成されることにより該研磨面11’にスライダーブロ
ック14の単体スライダーの浮上面が常時接触し、その
浮上面に研摩面11’がほぼ転写される如くスライダー
ブロック14を加工することができるので、スライダ
浮上面をその要求精度に確実に研摩し得、しかも安定
した加工精度が得られる。
【0032】また、研磨面11’が円弧状に形成されて
いるので、図8に示すII−Y及びIII−Zの如き真
平らなものや陥没円弧状のものに比べ、修正輪15によ
る研摩面11’の修正が簡単であって容易に修正作業を
行なうことが可能となり、それだけ研摩装置の稼動率が
低下するのを防止し得る。
【0033】因みに、ラップ定盤11の高さyが10μ
mの場合における肉厚寸法Δrとスライダーブロック
4の浮上面の長手方向の平面度との関係を図5に示す。
同図から、肉厚寸法Δrが−2μm〜2μmぐらいのと
き、スライダーブロック14の平面度が最小値になるこ
とがわかる。
【0034】また、ラップ定盤11の肉厚寸法Δrが
1.5μmの場合における高さyと単一のスライダーの
長手方向の平面度との関係を図6に示す。同図から、肉
厚寸法Δrが1.5μmの場合、高さyが略10μmに
すると、スライダーの浮上面の平面度が最小となり、高
さyがそれより大きく或いは小さくとも平面度が大きく
なるので、高さyを略10μmの寸法に保つことにより
極めて高精度に加工し得る。なお、図6に示すスライダ
ーの長手方向とは、単一のスライダーのものであり、図
4に示すようにブロック化されたスライダーブロック
4の短手方向に相当する。
【0035】換言すれば、スライダーブロック14は、
前述した先願である特願昭62−21718号(特開昭
63−191309号公報)に記載した如く、複数の
(単体の)磁気ヘッドスライダーを横方向に併設したも
のであるため、図6の磁気スライダーの長手方向が図4
のスライダーブロック14の短手方向に相当する。
【0036】さらに、肉厚寸法Δrが1.5μmの場合
における高さyとスライダーブロック14の加工能率と
の関係を図7に示す。同図から、高さyが略10μmの
ときにスライダーブロック14に対する加工能率が高
く、その高さyを管理すれば、研摩作業の高能率化を図
り得ることがわかる。
【0037】図示実施形態では、ラップ定盤11の径が
一般的な12インチ(約305mm)の場合、高さyを
15μm、肉厚寸法Δrを2μmにすることにより、ス
ライダーの浮上面の平面度を0.05μm以下に達成で
きることが確認されたが、それらはラップ定盤11並び
スライダーブロック14及びスライダーの大きさや該
スライダーブロック14及びスライダーの浮上面に要求
される平面度に応じ適宜に選定されるのは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
ライダーの浮上面をその要求精度に確実に研摩し得、し
かも安定した加工精度が得られる効果があり、またラッ
プ定盤の研摩面を簡単かつ確実に修正することができ、
容易に修正作業を行うことができる結果、それだけ研摩
装置の稼動率を向上し得る効果がある。
【0039】即ち本発明は、ラップ定盤の研磨面を、ラ
ップ定盤及びスライダーブロックの大きさとスライダー
ブロックの浮上面に要求される平面度とに基づき所望の
曲率をもち、かつ研摩面の外周部が中央部より低く、ま
外周部と中央部とを結ぶ直線に対しスライダーブロッ
と接触し得る範囲の最も高い部分である有効研摩部の
肉厚寸法を適宜に設定した円弧状に形成し、この回転す
るラップ定盤の研摩面の有効研摩部にスライダーブロッ
を内在する修正輪の底面を押圧すると共に、該スライ
ダーブロックと修正輪との双方を回転させることによ
り、スライダーの浮上面を安定して平面に研摩すると共
に、修正輪によりラップ定盤の研摩面を修正するように
構成したので、研摩時にはラップ定盤の研摩面にスライ
ダーの浮上面が常時接触し、スライダーブロックを加工
し得る結果、スライダーの浮上面をその要求精度に確実
に研摩し得、しかも安定した加工精度が得られる効果が
あり、またラップ定盤の研摩面を簡単かつ確実に修正す
ることができ、容易に修正作業を行うことができる結
果、それだけ研摩装置の稼動率を向上し得る効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研摩方法の一実施形態例を示す斜視
図。
【図2】本発明の研摩方法に用いるラップ定盤を示す斜
視図。
【図3】図2に示したラップ定盤の形状を示す説明図。
【図4】図3におけるラップ定盤とスライダーブロック
の関係を示す説明図。
【図5】ラップ定盤の肉厚寸法とスライダーブロックの
長手平面度との関係を示す説明図。
【図6】ラップ定盤の高さと単一スライダーの浮上面の
長手平面度との関係を示す説明図。
【図7】ラップ定盤の高さとスライダーブロックの加工
能率との関係を示す説明図。
【図8】ラップ定盤の種々の形状を示す説明図。
【図9】種々の磁気ヘッドスライダーの底面を示す斜視
図。
【図10】磁気ヘッドスライダーの研摩方法を説明する
ための斜視図。
【図11】従来技術による研摩装置の一例を示す説明
図。
【図12】従来技術による研摩装置の一例を示す説明
図。
【図13】従来技術による研摩装置の一例を示す説明
図。
【図14】磁気ヘッド浮上量と単一スライダー平面度の
関係を示す説明図。
【符合の説明】 1及び11…ラップ定盤、1’及び11’…ラップ定盤
の研摩面、4及び14…磁気ヘッドのスライダーブロッ
、R…ラップ定盤の曲率半径、y…ラップ定盤の研摩
面の高さ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹下 幸二 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するラップ定盤の研摩面に修正輪と
    該修正輪の内部に配置される磁気ヘッドのスライダーの
    浮上面とを押圧し乍ら回転させ、前記研摩面によりスラ
    イダーの浮上面を研摩する研摩方法であって、 研摩面がラップ定盤及びスライダーの大きさとスライダ
    ーの浮上面に要求される平面度とに基づき所望の曲率を
    もち、かつ研摩面の外周部と中央部とを結ぶ直線に対し
    スライダーと接触し得る範囲の最も高い部分である有効
    研摩部の肉厚寸法を適宜に設定した円弧状に形成された
    ラップ定盤を軸周りに回転し、 該回転するラップ定盤の研摩面の有効研摩部にスライダ
    ーを内部に収納した修正輪の底面を押圧しながら回転さ
    せることにより、スライダーの浮上面を平面に研摩する
    と共に、修正輪によりラップ定盤の研摩面を修正するこ
    とを特徴とする磁気ヘッドのスライダーの浮上面の研摩
    方法。
JP15569796A 1996-06-17 1996-06-17 磁気ヘッドのスライダーの浮上面の研摩方法 Pending JPH08329441A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113523963A (zh) * 2021-07-09 2021-10-22 陕西诺贝特自动化科技有限公司 高频往复换向工作台及利用其加工冲头的方法

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JPS53111594A (en) * 1977-02-23 1978-09-29 Fujitsu Ltd Method of mounting workpiece on holder
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