JPH08328898A - ユーザ空間アクセス方法およびエミュレータ - Google Patents

ユーザ空間アクセス方法およびエミュレータ

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JPH08328898A
JPH08328898A JP7129916A JP12991695A JPH08328898A JP H08328898 A JPH08328898 A JP H08328898A JP 7129916 A JP7129916 A JP 7129916A JP 12991695 A JP12991695 A JP 12991695A JP H08328898 A JPH08328898 A JP H08328898A
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microprocessor
dma transfer
transfer
emulation
memory
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Application number
JP7129916A
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Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
Akihiro Ito
昭広 伊藤
Tadashi Hashimoto
忠士 橋本
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロプロセッサによるプログラムの実行
を停止させることなく、マイクロプロセッサの内部メモ
リ、レジスタおよび外部メモリの内容を参照、変更する
ことができるユーザ空間アクセス技術、エミュレータを
提供する。 【構成】 マイクロプロセッサ応用機器の開発支援装置
における状態監視機能を有し、エミュレーション用のマ
イクロプロセッサ1、エミュレーション制御部、DMA
転送用メモリ、ユーザインタフェース部、ホストCPU
などから構成されるエミュレータであって、このマイク
ロプロセッサ1には、エミュレーション対象マイクロプ
ロセッサと同等の機能を有し、エミュレーション用DM
AC24などが内蔵され、このDMAC24を通してD
MA転送要求信号12が入力され、マイクロプロセッサ
1に内蔵されるCPU19からバス使用権を取得してD
MA転送状態信号13を出力することによりDMA転送
が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユーザ空間アクセス技
術に関し、たとえばマイクロプロセッサ応用機器の開発
支援装置における状態監視機能として、特にエミュレー
タのデバッグ効率の向上に好適なユーザ空間アクセス方
法およびエミュレータに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、発明者が検討した技術とし
て、マイクロプロセッサ応用機器の開発においてはエミ
ュレータを使用することがあり、このエミュレータは、
対象マイクロプロセッサあるいはそれと同機能のマイク
ロプロセッサを有し、このマイクロプロセッサにてユー
ザプログラムを実行、停止させながらユーザシステムを
制御することにより、ハードウェアおよびソフトウェア
のデバッグを可能にするものである。
【0003】一般にエミュレータでは、マイクロプロセ
ッサの外部メモリ、内部メモリおよびレジスタへのアク
セス機能を有し、ユーザプログラムのデバッグにおいて
ユーザプログラムを実行、停止しながら、外部メモリ、
内部メモリおよびレジスタ内容の参照、変更が行えるよ
うになっている(株式会社日立製作所 H8/300H
シリーズエミュレータE7000 ユーザーズマニュア
ル P5−12〜5−14)。
【0004】上記エミュレータにおける外部メモリおよ
びレジスタに対するアクセス機能は、マイクロプロセッ
サによるユーザプログラムの実行を停止させ、エミュレ
ータ制御プログラムを実行させて、内部メモリおよびレ
ジスタ内容を外部に出力させることで実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なエミュレータにおいては、マイクロプロセッサの高集
積化が進むにつれて種々の機能がチップ内に取り込まれ
てきており、これによって1つのマイクロプロセッサが
種々の周辺I/O機器を直接制御するようになってきて
いる。
【0006】このようなマイクロプロセッサ用エミュレ
ータにおいては、ユーザプログラムの実行を停止させる
ことなく、各種のデバッグ用機能を使用可能にするよう
な要求が高まってきている。これは、マイクロプロセッ
サが周辺I/O機器の動作制御を直接行っているため、
その制御プログラムの実行を停止すると周辺機器とのタ
イミングが狂ってしまい正常動作が行えない場合が有り
得るためである。
【0007】そこで、本発明の目的は、マイクロプロセ
ッサによるプログラムの実行を停止させることなく、マ
イクロプロセッサの内部メモリ、レジスタおよび外部メ
モリの内容を参照、変更することができるユーザ空間ア
クセス方法およびエミュレータを提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0010】すなわち、本発明のユーザ空間アクセス方
法は、エミュレーション用マイクロプロセッサに内蔵さ
れるエミュレーション用DMAC(ダイレクト・メモリ
・アクセス・コントローラ)を通してDMA転送要求信
号を入力し、マイクロプロセッサに内蔵されるCPUか
らバス使用権を取得してDMA転送状態信号を出力し、
マイクロプロセッサの内部メモリ、レジスタおよび外部
メモリをアクセスしてDMA転送を行うものである。
【0011】この場合に、前記DMA転送要求信号の入
力において、転送アドレス、転送量などの転送内容を外
部から読み込んでからDMA転送を行うようにし、また
前記DMA転送状態信号の出力において、DMACによ
るDMA転送サイクルを示す信号を出力するようにした
ものである。
【0012】さらに、本発明のエミュレータは、エミュ
レーション用マイクロプロセッサの内部に、このマイク
ロプロセッサに内蔵されるCPUの命令実行と無関係に
動作し、DMA転送要求信号が入力された後にバス使用
権を取得してDMA転送状態信号を出力し、マイクロプ
ロセッサの内部メモリ、レジスタおよび外部メモリをア
クセスしてDMA転送を可能とするエミュレーション用
DMACが内蔵されているものである。
【0013】また、前記エミュレーション用DMACと
して、既存のDMACが共用されるようにしたものであ
る。
【0014】
【作用】前記したユーザ空間アクセス方法およびエミュ
レータによれば、マイクロプロセッサ内のCPUの命令
実行と無関係に動作するエミュレーション用DMACが
内蔵されることにより、このDMACを動作させること
で、マイクロプロセッサの内部メモリ、レジスタおよび
外部メモリの内容をリード/ライトすることができる。
【0015】この場合に、転送元および転送先の転送ア
ドレス、転送数の転送量などの転送内容を外部から読み
込んでからDMA転送を行うことによって、この転送内
容を随時指定することができる。
【0016】さらに、DMACによるDMA転送サイク
ルを示す信号を出力することによって、このDMA転送
サイクル情報をマイクロプロセッサの外部において取り
込むことができる。
【0017】これにより、各種周辺機器を制御するマイ
クロプロセッサ用エミュレータにおいて、周辺機器の動
作を停止させることなく、プログラム実行時のマイクロ
プロセッサの内部メモリ、レジスタおよび外部メモリの
情報が参照、変更でき、デバッグ効率を向上させること
ができる。
【0018】また、既存のDMACをエミュレーション
用DMACとして共用する場合にも、ユーザの使用上に
制限が生じるものの、このDMACの使用を制限したデ
バッグ効率の向上が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例であるエミュレー
タを示すブロック図、図2は本実施例のエミュレータに
おけるマイクロプロセッサを示す内部構成図、図3はマ
イクロプロセッサのアドレス空間を示す説明図、図4は
DMA転送用メモリを示す説明図、図5はDMA転送サ
イクルを示すタイミング図である。
【0021】まず、図1により本実施例のエミュレータ
の構成を説明する。
【0022】本実施例のエミュレータは、たとえばマイ
クロプロセッサ応用機器の開発支援装置における状態監
視機能を有し、エミュレーション用のマイクロプロセッ
サ(MPU)1、エミュレーション制御部2、メモリ
3、ブレーク検出回路4、トレースメモリ5、DMA転
送用メモリ6、エミュレーションメモリ7、ユーザイン
タフェース部8、ホストCPU9、システムメモリ1
0、I/Oインタフェース部11などから構成されてい
る。
【0023】エミュレーション用のマイクロプロセッサ
1は、エミュレーション対象マイクロプロセッサと同等
の機能を有し、エミュレータ用DMACが内蔵されてい
る。また、このマイクロプロセッサ1には、DMA転送
要求入力端子/DREQとDMA転送状態出力端子/D
MAとが設けられ、DMA転送要求信号12が入力さ
れ、DMA転送状態信号13が出力されるようになって
いる。
【0024】さらに、マイクロプロセッサ1はエミュレ
ーションバス14を介して、エミュレーション動作を制
御するエミュレーション制御部2、エミュレーション動
作制御時に使用するメモリ3、ユーザプログラム実行停
止条件を検出するブレーク検出回路4、エミュレーショ
ン実行結果を取得するトレースメモリ5、エミュレーシ
ョン用DMA転送データを保持するDMA転送用メモリ
6、ユーザシステムの任意のアドレスに割り付けて使用
することができるエミュレーションメモリ7に接続され
ている。
【0025】エミュレーションバス14は、さらにユー
ザインタフェース部8、ユーザインタフェースソケット
15を介して、ユーザシステム上のマイクロプロセッサ
部に接続されている。
【0026】ホストCPU9は、エミュレータ全体を制
御するものであり、システムバス16を介してシステム
メモリ10、I/Oインタフェース部11に接続されて
いる。このI/Oインタフェース部11には、マンマシ
ンインタフェース用のCRT17およびディスク18が
接続されている。
【0027】さらに、ホストCPU9は、エミュレーシ
ョン制御部2、メモリ3、ブレーク検出回路4、トレー
スメモリ5、DMA転送用メモリ6、エミュレーション
メモリ7をアクセス可能である。エミュレーション制御
部2には、マイクロプロセッサ1のDMA転送要求入力
端子/DREQをアサートするためのDMA転送要求レ
ジスタが備えられている。
【0028】エミュレーション実行時、マイクロプロセ
ッサ1はユーザシステム上あるいはエミュレーションメ
モリ7上のユーザプログラムを実行する。
【0029】トレースメモリ5への情報取り込みは、エ
ミュレーション実行中のエミュレーションバス14の状
態を、ユーザが指定したトレース取得条件と一致した場
合に行う。DMA転送用メモリ6は、DMA転送サイク
ルにてエミュレーションバス14を介してマイクロプロ
セッサ1とデータを転送する。
【0030】続いて、図2によりマイクロプロセッサ1
の内部構成例を説明する。
【0031】マイクロプロセッサ1には、エミュレーシ
ョン対象マイクロプロセッサと同じくCPU19、内蔵
ROM20、内蔵RAM21、周辺I/O機能22およ
びバスコントローラ23を有し、さらにエミュレーショ
ン用DMAC24を内蔵している。このマイクロプロセ
ッサ1の内部バスは、バスコントローラ23を介して外
部バスであるエミュレーションバス14に接続されてい
る。
【0032】続いて、図3によりマイクロプロセッサ1
のアドレス空間の割り付けを説明する。
【0033】このアドレス空間において、内蔵ROM2
0、内蔵RAM21および周辺I/O機能22の内蔵周
辺I/O用レジスタ以外は外部メモリ空間となり、ユー
ザシステム上のメモリが配置される。外部メモリ空間は
バスコントローラ23内のレジスタ設定により、特定領
域はSRAMの他にDRAM、SDRAM空間にするこ
とができる。
【0034】このレジスタ設定内容により、ユーザイン
タフェース部8を介して接続されている信号の意味合い
が変わると同時に、動作タイミングもそれぞれに合わせ
てDRAM、SDRAM用に切り替わる。
【0035】このように、ユーザのプログラムによって
同一アドレスであって動作スピードやタイミングが変わ
ってしまっても、内蔵のエミュレーション用DMAC2
4を使ってアクセスするようにすればバスコントローラ
23を介してアクセスが行うことができるため、設定内
容による正しいユーザシステムアクセスを行うことがで
きる。
【0036】本実施例では、DMA転送用メモリ6はS
RAM空間に配置してある。DMA転送用メモリ6に対
するアクセスは、DMA転送状態出力端子/DMAがア
サートされるDMA転送サイクル時にのみ可能となり、
その他のサイクルではユーザSRAMをアクセスするよ
うに制御する。
【0037】なお、このままではエミュレーション用D
MAC24にてDMA転送用メモリ6と同一アドレスの
ユーザSRAMをアクセスできないため、ホストCPU
9からのDMA転送用メモリ6内のレジスタ設定により
アドレスを移動できるようにし、DMA転送用メモリ
(1)とDMA転送用メモリ(2)の2面用意してアド
レスを切り替えられるようになっている。
【0038】続いて、図4によりDMA転送用メモリ6
の仕様を説明する。
【0039】DMA転送用メモリ6は、転送情報テーブ
ルとライトデータ領域およびリードデータ領域に分かれ
る。転送情報テーブルには、転送元アドレス、転送先ア
ドレス、転送数および転送制御データの情報を設定す
る。転送制御データで、転送データサイズ、転送元/転
送先アドレスのインクリメント/デクリメント方法を指
定する。
【0040】本実施例でのエミュレーション用DMAC
24は、DMA転送要求入力端子/DREQに入力され
るDMA転送要求信号のエッジ入力によりDMA転送を
開始する。DMA転送要求信号の入力が発生すると、ま
ずDMA転送用メモリ6上の転送情報テーブルの内容を
取り込み、後はこのテーブルの内容に従いDMA転送を
行う。
【0041】次に、本実施例の作用について、ユーザシ
ステムメモリを参照する場合の手順を図5のタイミング
図により説明する。なお、マイクロプロセッサ1は、ユ
ーザシステムあるいは内蔵ROM20上のユーザプログ
ラムを実行しているため、制御は全てホストCPU9に
より行う。
【0042】まず、DMA転送用メモリ6の転送情報テ
ーブルを設定する。ここではユーザシステムメモリのリ
ードを行いたいので、転送元アドレスにユーザシステム
メモリのアドレス、転送先アドレスにDMA転送用メモ
リ6のリードデータ領域のアドレス、転送数および転送
制御データにも必要な値をそれぞれ設定する。
【0043】そして、エミュレーション制御部2のDM
A転送要求レジスタを設定することにより、DMA転送
要求入力端子/DREQがアサートされる。ここで、マ
イクロプロセッサ1内のエミュレーション用DMAC2
4は、DMA転送要求入力端子/DREQからDMA転
送要求信号を受け付けると、マイクロプロセッサ1内の
CPU19からバスサイクル単位でバス使用権を取得す
る。
【0044】さらに、マイクロプロセッサ1内のエミュ
レーション用DMAC24は、DMA転送状態出力端子
/DMAのDMA転送状態信号をアサートするとともに
転送情報テーブルの読み込みサイクルを発生する。この
場合に、DMA転送用メモリ6はDMA転送状態信号の
アサートサイクルにのみ有効となり、データを返す。
【0045】そして、転送情報テーブルを読み込んだエ
ミュレーション用DMAC24は、これを解析してユー
ザシステム上のメモリとDMA転送用メモリ6との間で
データ転送を行う。この場合、転送元であるユーザシス
テムメモリの内容を一旦エミュレーション用DMAC2
4内に読み込み、これを次のDMA転送サイクルでDM
A転送用メモリ6上のライトデータ領域に書き込む。こ
の転送は、転送情報テーブルで指定したサイズで必要数
だけ行われる。
【0046】さらに、ホストCPU9は、DMA転送が
終了したらDMA転送用メモリ6の内容を読み出し、C
RT17に表示する。これによりユーザシステムメモリ
をCRT17上で参照することができる。また、必要に
応じてディスク18に内容を格納することもできる。
【0047】なお、エミュレーション用DMAC24に
よるバス使用権の取得はバスサイクル単位とし、CPU
19の動作スピードへの影響を最少とするように充分な
時間(たとえば数百μs)が空けられている。
【0048】また、エミュレーション用DMAC24に
よるDMA転送用メモリ6に対するアクセスサイクル
は、ユーザシステムに影響を与えないために、ユーザイ
ンタフェース信号の制御関係信号を出力しないようにバ
スコントローラ23にて制御されている。
【0049】以上のようにして、マイクロプロセッサ1
の外部のユーザシステムメモリの内容を参照することが
でき、また同様にエミュレーションメモリ7、マイクロ
プロセッサ1の内蔵ROM20、内蔵RAM21、周辺
I/O機能22のレジスタの内容も参照することができ
る。
【0050】続いて、たとえば転送先にユーザシステム
メモリのアドレスを設定し、転送元にDMA転送用メモ
リ6のライトデータ領域のアドレスを設定することで、
ユーザシステム上のメモリへの書き込みを行うことがで
きる。
【0051】これにより、ユーザシステムメモリの内容
を変更することができ、同様にエミュレーションメモリ
7、マイクロプロセッサ1の内蔵ROM20、内蔵RA
M21、周辺I/O機能22のレジスタの内容も変更す
ることができる。
【0052】従って、本実施例のエミュレータによれ
ば、エミュレーション用のマイクロプロセッサ1にエミ
ュレーション用DMAC24が内蔵され、DMA転送要
求入力端子/DREQとDMA転送状態出力端子/DM
Aとが備えられることにより、DMA転送要求信号の入
力によりDMA転送を開始し、DMA転送用メモリ6上
の転送情報テーブルの内容を取り込んだ後に、この転送
情報テーブルの内容に従ってDMA転送を行うことがで
き、これによってユーザプログラムの実行を停止させる
ことなく、プログラム実行時のユーザシステムメモリ、
さらにエミュレーションメモリ7、マイクロプロセッサ
1の内蔵ROM20、内蔵RAM21、周辺I/O機能
22のレジスタの内容を参照したり、さらには変更する
ことができる。
【0053】この場合に、DMA転送は転送情報テーブ
ルの内容を取り込んだ後に行うことができるので、転送
元アドレスおよび転送先アドレス、転送数、転送制御デ
ータなどの転送内容を随時指定することができる。
【0054】さらに、エミュレーション用DMAC24
は転送情報テーブルの読み込みなどのDMA転送サイク
ルを発生することができるので、マイクロプロセッサ1
の外部において、このDMA転送サイクル情報をDMA
転送用メモリ6に取り込むことができる。
【0055】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0056】たとえば、DMA転送のデータ取り込み方
法は、アドレス付けされたメモリに行う必要はなく、D
MA転送サイクルを監視して必要なデータを連続的に取
り込むようにしてもよい。このDMA転送の開始は、D
MA転送要求信号の入力に限らず、たとえばタイマなど
を用いて一定サイクルで行うことも可能である。
【0057】また、ホストCPUとエミュレーション用
DMAC間のデータ転送方法は、バスを介さなくてもよ
く、専用シリアルインタフェースを用いて実現するよう
にしてもよい。このようにすることで、DMA転送用メ
モリが不要となり、エミュレーションバスの使用頻度も
減らすことができる。たとえば、このDMA転送用メモ
リをレジスタ形式でエミュレーション用マイクロプロセ
ッサに内蔵することも可能である。
【0058】さらに、DMA転送の終了およびエラー内
容をDMA転送用メモリ上の転送制御データに上書きし
て書き込むようにしてもよい。
【0059】また、既にエミュレーション用マイクロプ
ロセッサに内蔵されているDMACをエミュレーション
用として共用することも可能であり、この場合にはユー
ザの使用上の制限を考慮してエミュレーションを行う必
要がある。
【0060】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0061】(1).エミュレーション用マイクロプロセッ
サの内部にエミュレーション用DMACを内蔵し、この
DMACを通してDMA転送要求信号を入力し、マイク
ロプロセッサに内蔵されるCPUからバス使用権を取得
してDMA転送状態信号を出力することにより、マイク
ロプロセッサの内部メモリ、レジスタおよび外部メモリ
をアクセスしてDMA転送を行うことができるので、こ
の内部メモリ、レジスタおよび外部メモリの状態をマイ
クロプロセッサの動作中にこのマイクロプロセッサの外
部から参照・変更することが可能となる。
【0062】(2).DMA転送要求信号の入力において、
転送アドレス、転送量などの転送内容を外部から読み込
んでからDMA転送を行うことができるので、この転送
内容を随時指定することが可能となる。
【0063】(3).DMA転送状態信号の出力において、
DMACによるDMA転送サイクルを示す信号を出力す
ることができるので、このDMA転送サイクル情報をマ
イクロプロセッサの外部において取り込むことが可能と
なる。
【0064】(4).前記(1) 〜(3) により、各種周辺機器
を制御するマイクロプロセッサ用エミュレータにおい
て、周辺機器の動作を停止させることなく、プログラム
実行時のマイクロプロセッサの内部メモリ、レジスタお
よび外部メモリの情報が参照、変更できるので、デバッ
グ効率の向上、さらにエミュレーションの機能向上が可
能となる。
【0065】(5).エミュレーション用DMACとして既
存のDMACを共用する場合にも、ユーザの使用上に制
限が生じるものの、このDMACの使用を制限したデバ
ッグ効率の向上と、エミュレーション機能の向上が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるエミュレータを示すブ
ロック図である。
【図2】本実施例のエミュレータにおけるマイクロプロ
セッサを示す内部構成図である。
【図3】本実施例において、マイクロプロセッサのアド
レス空間を示す説明図である。
【図4】本実施例において、DMA転送用メモリを示す
説明図である。
【図5】本実施例において、DMA転送サイクルを示す
タイミング図である。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ(MPU) 2 エミュレーション制御部 3 メモリ 4 ブレーク検出回路 5 トレースメモリ 6 DMA転送用メモリ 7 エミュレーションメモリ 8 ユーザインタフェース部 9 ホストCPU 10 システムメモリ 11 I/Oインタフェース部 12 DMA転送要求信号 13 DMA転送状態信号 14 エミュレーションバス 15 ユーザインタフェースソケット 16 システムバス 17 CRT 18 ディスク 19 CPU 20 内蔵ROM 21 内蔵RAM 22 周辺I/O機能 23 バスコントローラ 24 エミュレーション用DMAC /DREQ DMA転送要求入力端子 /DMA DMA転送状態出力端子
フロントページの続き (72)発明者 橋本 忠士 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミュレーション用マイクロプロセッサ
    に内蔵されるエミュレーション用DMACを通してDM
    A転送要求信号を入力し、前記マイクロプロセッサに内
    蔵されるCPUからバス使用権を取得してDMA転送状
    態信号を出力し、前記マイクロプロセッサの内部メモ
    リ、レジスタおよび外部メモリをアクセスしてDMA転
    送を行い、この内部メモリ、レジスタおよび外部メモリ
    の状態を前記マイクロプロセッサの動作中にこのマイク
    ロプロセッサの外部から参照・変更することを特徴とす
    るユーザ空間アクセス方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のユーザ空間アクセス方法
    であって、前記DMA転送要求信号の入力において、転
    送アドレス、転送量などの転送内容を外部から読み込ん
    でからDMA転送して、この転送内容を随時指定するこ
    とを特徴とするユーザ空間アクセス方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のユーザ空間アク
    セス方法であって、前記DMA転送状態信号の出力にお
    いて、前記DMACによるDMA転送サイクルを示す信
    号を出力して、このDMA転送サイクル情報を前記マイ
    クロプロセッサの外部において取り込むことを特徴とす
    るユーザ空間アクセス方法。
  4. 【請求項4】 エミュレーション用マイクロプロセッサ
    の内部に、このマイクロプロセッサに内蔵されるCPU
    の命令実行と無関係に動作し、DMA転送要求信号が入
    力された後にバス使用権を取得してDMA転送状態信号
    を出力し、前記マイクロプロセッサの内部メモリ、レジ
    スタおよび外部メモリをアクセスしてDMA転送を可能
    とするエミュレーション用DMACが内蔵され、前記内
    部メモリ、レジスタおよび外部メモリの状態を前記マイ
    クロプロセッサの動作中にこのマイクロプロセッサの外
    部から参照・変更することを特徴とするエミュレータ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエミュレータであって、
    前記エミュレーション用DMACとして、既存のDMA
    Cが共用されることを特徴とするエミュレータ。
JP7129916A 1995-05-29 1995-05-29 ユーザ空間アクセス方法およびエミュレータ Withdrawn JPH08328898A (ja)

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