JPH08328874A - Cpuの動作状態制御方式 - Google Patents

Cpuの動作状態制御方式

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JPH08328874A
JPH08328874A JP7136790A JP13679095A JPH08328874A JP H08328874 A JPH08328874 A JP H08328874A JP 7136790 A JP7136790 A JP 7136790A JP 13679095 A JP13679095 A JP 13679095A JP H08328874 A JPH08328874 A JP H08328874A
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processing request
cpu
signal
interrupt processing
power consumption
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JP7136790A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ishihara
丈士 石原
Satoshi Matsumiya
聰 松宮
Masashi Okuhama
正支 奥浜
Tetsuya Suzuki
哲也 鈴木
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CPUの状態にかかわらず、ハード的に複数
の要因から発生される割込み要求を判断し、この割込み
要求に対する処理を行なうことを可能とする。 【構成】 電源スイッチ3や入力装置,アラーム機能付
きの時計から発生する割込み処理要求信号A,B,C
は、処理要求制御回路6を介して、CPU7の対応する
割込み処理要求端子7a,7b,7cに供給され、ま
た、処理要求制御回路6のOR回路6aで割込み処理要
求信号A,B,Cから割込み処理要求信号Dが生成され
てCPU7の起動トリガ端子7dに供給される。これら
端子7a〜7dは優先順位が設定され、起動トリガ端子
7dが最も順位が高い。割込み処理要求信号A,B,C
のいずれかが発生すると、割込み処理要求信号Dが必ず
発生し、CPU7は、この割込み処理要求信号Dによっ
て動作状態に選択され、割込み処理要求信号A,B,C
の割込み処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯型小型情報端末装
置(PDA:Personal Digital Assistant)などに用い
て好適なCPU(中央処理ユニット)の動作状態制御方
式に係り、特に、データを処理する必要があるとき以外
では、低消費電力状態とするCPUの動作状態制御方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】データの処理を常時行なうものではない
が、いつデータの入力があるかわからないような、例え
ば、PDAなどの装置においては、データ処理のための
CPUを常に使用できるような状態にしておかなければ
ならない。また、一方では、CPUを常に動作状態にし
ていては、電力の消費が大きく、特に携帯用のバッテリ
を電源とするような装置においては、大きな問題とな
る。
【0003】かかる問題に対処するものとして、例え
ば、特開平5ー289786号公報にその一例がディジ
タルセルラをもって記載されている。
【0004】これは、CPUがストップモードとスリー
プモードと通常モードとの機能を有し、スリープモード
では、CPUの内部の一部回路を停止させるばかりでな
く、クロックも停止させてCPUでの消費電流をほとん
どゼロにして、CPUをストップモードと同等の低消費
電力状態にするものである。このスリープモードは一定
時間処理動作が行なわれないときに設定され、しかる
後、クロックが停止されて消費電力を低減し、かかるス
リープモードで割込み要求処理信号があると、クロック
が駆動され、その一定時間経過後、通常モードに移行す
る。このスリープモードから通常モードへの切換えは数
μ秒程度で行なわれ、ストップモードから通常モードに
切り替わる場合の十数m秒〜数10秒の過渡期間に比べ
て迅速に行なわれることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、デー
タ受信やデータ処理,キー入力などで割込みがあった場
合、これに迅速に応答してCPUが低消費電力状態から
通常状態に復帰するようにするために、スリープモード
で上記のように低消費電力状態とし、ストップモードに
せずにスリープモードと通常モードとの間で移行するよ
うにしている。
【0006】しかしながら、複数の種々の要因によって
動作状態への復帰を行なわせたい場合もあるし、また、
割込み要求によっては、CPUの状態にかかわらず割込
み処理を実行させたい場合もあるが、上記従来技術で
は、このような点については全く配慮されていない。
【0007】本発明の目的は、CPUの状態にかかわら
ず、ハード的に複数の要因から発生される割込み要求を
判断し、この割込み要求に対する処理を行なうことがで
きるようにしたCPUの動作状態を制御する方式を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、CPUに、複数の要因から発生される処
理要求信号毎に処理要求端子を設けるとともに、かかる
処理要求信号のいずれかが発生したときに発生する起動
トリガ信号が供給される起動トリガ端子を設け、該起動
トリガ端子を最優先として上記各端子に優先順位を設定
し、CPUが低消費電力状態,動作状態のいずれにあっ
ても、起動トリガ端子に入力された起動トリガ信号によ
り、処理要求端子に入力される処理要求信号に対する処
理が実行できるようにする。
【0009】また、本発明は、上記のCPUが動作状態
にあるときには、上記起動トリガ端子への起動トリガ信
号をマスクする。
【0010】
【作用】CPUが低消費電力状態にあるときに、処理要
求端子のいずれかに処理要求信号が入力されると、起動
トリガ端子にも起動トリガ信号が入力され、これによっ
てCPUは動作状態に移行する。そして、処理要求端子
から入力された処理要求信号に応じた処理を実行する。
このとき、いずれの処理要求端子に処理要求信号の入力
があったかに応じて、この処理要求信号に対する処理が
決まる。
【0011】また、CPUが動作状態にあるときには、
そのままいずれの処理要求端子から処理要求信号が入力
されたか判定され、それに対する処理が決まる。
【0012】各端子には優先順位が設定されているた
め、端子を優先順位の順に入力信号の有無を検出するこ
とにより、いずれの要因による処理要求であるかがハー
ド的に判断できることになる。
【0013】また、本発明は、さらにCPUが動作状態
にあるときには、起動トリガ端子への処理要求信号をマ
スクすることにより、上記処理要求端子から入力される
処理要求信号に対する処理のみを行なう。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0015】図1は本発明によるCPUの動作状態制御
方式の一実施例を適用した携帯型小型情報端末装置を示
すブロック図であって、1はROM、2はRAM、3は
電源スイッチ、4は入力装置、5はアラーム機能を備え
た時計、6は処理要求制御回路、7はCPU、8はモデ
ム、9は表示装置である。
【0016】同図において、ROM1はCPU7に接続
されており、CPU7の動作プログラムを内蔵してい
る。RAM2はCPU7に接続されており、ユーザデー
タを保存したり、CPU7が動作中に発生するデータを
一時的に保存したりなどする。
【0017】電源スイッチ3はシステム全体のパワーオ
ン/パワーオフを行なうものであって、その操作にとも
なって割込み処理要求信号Aを発生する。入力装置4は
タブレットなどであって、タブレットの場合、ユーザが
ペンなどによってタブレットからデータ入力を行なう
と、割込み処理要求信号Bを発生する。アラーム機能を
備えた時計5はパワーオフ状態でも動作し続け、ユーザ
がアラームを発生する時刻を設定することができて、そ
の時刻でのアラーム発生とともに割込み処理要求信号C
を発生する。
【0018】電源スイッチ3や入力装置4、アラーム機
能を備えた時計5で発生される割込み処理要求信号A,
B,Cは、処理要求制御回路6を介してCPU7に供給
される。これら割込み処理要求信号A,B,Cは、ユー
ザの操作を要因として発生するものであるため、CPU
7が低消費電力状態,動作状態のどちらの状態にあって
も発生する。
【0019】CPU7は、電源スイッチ3によって携帯
型小型情報端末装置(以下、本装置という)がパワーオ
フ状態であるときには、その一部の回路で給電が止めら
れ、かつ動作クロックが停止されてプログラムの実行が
停止された低消費電力状態にある。また、本装置はバッ
テリ駆動により動作するために、システム全体の低消費
電力化を図る必要があり、このため、本装置がパワーオ
ン状態でも、ある一定の時間本装置への入力操作が行な
われない場合には、CPU7は低消費電力状態となる。
【0020】モデム8は、フアクシミリなどの外部装置
との通信のために使用するものである。また、表示装置
9は、コントローラを内蔵した液晶ディスプレイ装置な
どであって、RAM2の内容や入力装置4からの入力デ
ータの表示などを行なうものである。
【0021】図2は図1での電源スイッチ3と処理要求
制御回路6の一具体例を示す構成図であって、3aはス
イッチ、3bはD型フリップフロップ(D−FFとい
う)、3cは抵抗、6aはOR回路、7a〜7cは割込
み処理要求端子(IRQ)、7dは起動トリガ端子(N
MI)、7eはI/Oポートの出力端子(PA1)であ
り、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する
説明を省略する。
【0022】同図において、電源スイッチ3はスイッチ
3aと抵抗3cとD−FF3bとからなり、スイッチ3
aと抵抗3cとの直列回路に電源電圧VCCが印加され
る。D−FF3bは電源電圧VCCをD(データ)入力と
し、スイッチ3aと抵抗3cとの接続点での電圧ES
立上りエッジ(クロックCK)でこのD入力をラッチす
る。また、CPU7のI/Oポートの出力端子7eはD
−FF3bのCL(クリア)端子に接続されており、こ
の出力端子7eの出力信号によってD−FF3bがクリ
アされる。
【0023】いま、スイッチ3aがオフ状態にあり、D
−FF3bがクリア状態にあってそのQ出力が“L”
(ローレベル)であるものとする。そこで、ユーザによ
りスイッチ3aがオンされると、電圧ESが“L”から
“H”(ハイレベル)に反転し、D−FF3bはその立
上りエッジで電源電圧VCCをラッチしてQ出力を“H”
にする。この“H”のQ出力が、割込み処理要求信号A
として、処理要求制御回路6に供給される。なお、スイ
ッチ3aは、ユーザによるオン操作が終わると、オフ状
態に復帰するものとする。
【0024】処理要求制御回路6は、電源スイッチ3か
ら上記の割込み処理要求信号Aが供給されると、あるい
は、図1における入力装置4やアラーム機能付きの時計
5から“H”の割込み処理要求信号B,Cが供給される
と、夫々をCPU7の割込み処理要求端子7a,7b,
7cに供給する。また、処理要求制御回路6には、OR
回路6aが設けられており、供給された割込み処理要求
信号A,B,Cはいずれも、このOR回路6aを介し、
割込み処理要求信号(起動トリガ信号)DとしてCPU
7の起動トリガ端子7dに供給される。
【0025】CPU7が低消費電力状態にあるときに割
込み処理要求信号A〜Cのいずれかが供給されて起動ト
リガ端子7dに割込み処理要求信号Dが供給されると、
CPU7はこの低消費電力状態が解除され、クロックが
供給されてプログラム実行可能な動作状態に移行する。
また、CPU7は、このようにして動作状態になったと
きには、割込み処理要求端子7a〜7cのいずれかから
入力されている割込み処理要求信号を受け付け、その割
込み処理の動作を行なう。
【0026】ここで、これら割込み処理要求端子7a〜
7c及び起動トリガ端子7dには、夫々割込み処理の優
先順位が設定されており、それら割込み処理要求端子7
a〜7cのいずれかに割込み処理要求信号が発生した場
合には、優先順位に従って、ソフトプログラムを介する
ことなく、CPU7が持つ割込み処理ルーチンの中でハ
ード的にどの割込み処理を行なえばよいかを判断し(即
ち、割込み処理要求端子7a〜7cの入力の有無をその
優先順位の順に検出して、割込み処理要求信号が入力さ
れているこれら端子のうちの一番優先順位が高い端子か
ら入力されている割込み処理要求信号の割込み処理を行
なえばよいと判断し)、これに該当する処理ルーチンに
分岐されて順次この割込み処理がなされる。なお、本装
置の場合には、起動トリガ端子7dが優先順位が一番高
い。
【0027】このように、この実施例では、処理要求制
御回路6が複数の割込み要因(電源スイッチ3や入力装
置4、アラーム機能を備えた時計5)から発生する複数
の割込み処理要求信号(割込み処理要求信号A〜C)
を、CPU7の夫々に対応する複数の割込み処理要求端
子(割込み処理要求端子7a〜7c)に供給し、また、
これら割込み処理要求信号夫々をOR回路6aを介して
CPU7の起動トリガ端子7dに割込み処理要求信号D
として供給するという構成がとられており、割込み処理
要求信号が入力されている端子を見つけ出すことによ
り、どのような割込み処理を行なったらよいかが判断で
きるのであり、夫々の端子に優先順位がつけられている
ことにより、その順序で端子での入力の有無を判定する
ことにより、必ず割込み処理を特定できるのである。
【0028】これにより、CPU7が低消費電力状態に
あるときには、例えば、電源スイッチ3によって割込み
処理要求信号Aがアクティブになった場合、割込み優先
順位に従って、まず、起動トリガ端子7dに供給される
割込み処理要求信号DによってCPU7は低消費電力状
態が解除され、動作状態に移行する。しかる後、CPU
7は、割込み処理要求信号A〜Cのどれが供給されてい
るかを、ソフトプログラムによる処理を行なうことな
く、CPU7が持つ割込み処理ルーチンの中でハード的
に(即ち、割込み処理要求端子7a〜7cの優先順位の
順に)判断する。
【0029】いま、割込み処理要求端子7d,7a,7
b,7cの順に優先順位が設定されているとすると、上
記のように、CPU7が動作状態に移行した後、CPU
7は割込み処理要求端子7a,7b,7cの順に割込み
処理要求信号の有無を判断する。ここでは、割込み処理
要求端子7aから割込み処理要求信号Aが供給されたこ
とになるから、まず、割込み処理要求端子7aに割込み
処理要求信号Aが有ると判断して、これによる割込み処
理(この例では、本装置のパワーオン処理)が行なわれ
る。
【0030】このような割込み処理要求信号Aによる割
込み処理で出力端子7e(図2)からクリア信号が出力
され、電源スイッチ3のD−FF3bがクリアされる。
図1での入力装置4,時計5についても同様であり、そ
こから発生された割込み処理要求信号B,Cに対する割
込み処理でクリアがかかる。
【0031】なお、CPU7が動作状態にあって本装置
がパワーオン状態にあるときには、本装置のパワーオフ
処理が行なわれ、CPU7は低消費電力状態となる。即
ち、割込み処理要求信号Aが供給される毎に、本装置の
パワーオン/パワーオフの切換えが行なわれる。
【0032】次に、図2に示した具体例の割込み処理手
順を図3を用いて説明する。
【0033】いま、CPU7が低消費電力状態にあるも
のとする(ステップ301)。このときには、CPU7
は優先順位が最も高い起動トリガ端子7dを監視してお
り(ステップ302)、ここから割込み処理要求信号D
が供給されないかぎり、CPU7は低消費電力状態に保
持される。
【0034】かかる状態で、例えば、電源スイッチ3に
よる割込み処理要求信号Aがアクティブになったとする
と、割込み処理要求端子7aに割込み処理要求信号A
が、また、起動トリガ端子7dに割込み処理要求信号D
が夫々供給されるが、CPU7は、これら端子の優先順
位により、まず、起動トリガ端子7dから割込み処理要
求信号Dを取り込み、低消費電力状態を解除する割込み
処理が行なわれて(ステップ303)動作状態に移行す
る(ステップ309)。
【0035】この動作状態では、割込み処理要求端子7
aから割込み処理要求信号Aを取り込んで、これに対す
る割込み処理、即ち、IRQ割込み処理(ステップ30
7)を行ない、この処理によってこの割込み要因が低消
費電力状態に移行させるものであるか、通常処理状態
(上記の割込み処理要求信号で設定される割込み処理以
外の通常の処理を行なう動作状態)に移行させるもので
あるかを判別する(ステップ308)。割込み要因が低
消費電力状態に移行させるものであれば、CPU7は低
消費電力状態に移行し(ステップ301)、低消費電力
状態に移行させないものであれば、通常処理状態に移行
する(ステップ304)。ここでは、低消費電力状態で
電源スイッチ3を要因とする割込み処理要求信号Aがあ
ったことになるから、ステップ304の通常処理状態に
移行する。
【0036】以上は、CPU7が低消費電力状態にある
ときに、割込み処理要求信号Aが発生した場合である
が、他の割込み処理要求信号B,Cが発生した場合も同
様である。
【0037】この通常処理状態では、CPU7がROM
1内のプログラムを実行することによって本装置が所定
の処理動作を行ない、また、端子7a〜7dからの割込
み処理要求信号(即ち、割込み処理要因)を受け付ける
ことができる状態である(ステップ305)。起動トリ
ガ端子7dからの割込み要求(NMI割込み),割込み
処理要求端子7a〜7cからの割込み要求(IRQ割込
み)が発生しない限り、CPU7は通常処理状態(ステ
ップ304)を維持し続けることになる。
【0038】なお、この通常処理状態でも、一定時間本
装置への入力操作が行なわれないときには、CPU7は
自動的にステップ301の低消費電力状態となる。
【0039】上記の通常処理状態で、割込み処理要求端
子7a〜7cのいずれかから割込み処理要求信号が入力
され、起動トリガ端子7dから割込み処理要求信号Dが
入力されてNMI/IRQ割込みが発生すると(ステッ
プ305)、まず、起動トリガ端子7dから割込み処理
要求信号Dが取り込まれるNMI割込み処理が行なわ
れ、この場合、CPU7は通常処理状態にあるから、そ
のまま(即ち、低消費電力状態から動作状態に移行する
ための処理を行なうことなく)割込み処理要求端子7a
〜7cのいずれからかアクティブの割込み処理要求信号
を取り込み、これに対するIRQ割込み処理に移行する
(ステップ307)。
【0040】このとき、取り込まれた割込み処理要求信
号が電源スイッチ3による割込み処理要求信号Aである
ときには、ステップ307,308の処理で低消費電力
状態への移行と判定し、本装置をパワーオフ状態とする
とともに、CPU7は低消費電力状態に移行する(ステ
ップ301)。
【0041】また、取り込まれる割込み処理要求信号が
入力装置4や時計5による割込み処理要求信号B,Cで
ある場合には、これらに対するIRQ割込み処理を行な
った後(ステップ307)、低消費電力状態に移行しな
いと判定して(ステップ308)、ステップ304に戻
って通常処理状態が続く。
【0042】以上のように、CPU7が低消費電力状態
と動作状態とのいずれの状態にあっても、ソフトプログ
ラムを介することなく、複数の要因による割込み処理要
求に対して割込み処理が行なわれることになる。
【0043】図4は図1における処理要求制御回路6の
他の具体例を示す構成図であって、6bはANDゲー
ト、6cはD−FF、6dはANDゲートであり、図2
に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省
略する。
【0044】同図において、NMIマスクデータEは、
D−FF6cにD入力として供給される。アドレスデコ
ード信号Fとチップセレクト信号Gとライト信号Hとは
ANDゲート6bで論理積処理され、このANDゲート
6bの出力信号がクロックCKとしてD−FF6cのC
K端子に供給される。D−FF6cのQ出力はOR回路
6aから出力される割込み要求処理信号DとANDゲー
ト6dで論理積処理され、このANDゲート6dを通過
した割込み処理要求信号DがCPU7の起動トリガ端子
7dに供給される。
【0045】そこで、CPU7が通常動作状態にあると
き、MNIマスクデータEが“L”となり、アドレスデ
コード信号Fとチップセレクト信号Gとライト信号Hが
ともに“H”となると、ANDゲート6bの出力が
“L”から“H”に反転し、その立上りエッジでD−F
F6cが“L”のD入力をラッチしてそのQ出力を
“L”にし、ANDゲート6dをオフにする。これによ
り、OR回路6aからの割込み処理要求信号Dがマスク
され、OR回路6aから出力される割込み処理要求信号
Dは無効されてCPU7の起動トリガ端子7dに供給さ
れない。
【0046】この割込み処理要求信号Dをマスクするタ
イミングは、CPU7が低消費電力状態から通常動作状
態になった直後とするのが適切である。これにより、C
PU7は、通常動作状態となると、割込み処理要求信号
A〜Cのいずれがアクティブになっても、起動トリガ端
子7dに割込み処理要求信号Dが供給されることはな
く、割込み処理要求端子7a〜7cのいずれかから割込
み処理要求信号を受け付けるのみである。
【0047】一方、CPU7が低消費電力状態にあると
きには、ANDゲート6dによるOR回路6aの出力の
マスクは解除され、起動トリガ端子7dに割込み処理要
求信号Dが供給され得るようになる。このマスクを解除
するタイミングは、CPU7が動作状態から低消費電力
状態になる直前とするのが適切である。
【0048】このマスクを解除するために、NMIマス
クデータEは“H”に保たれ、アドレスデコード信号F
とチップセレクト信号Gとライト信号HによるANDゲ
ート6bの出力の立上りエッジでD−FF6cのQ出力
が“H”にされる。これにより、割込み処理要求信号A
〜Cのいずれかがアクティブになると、OR回路6aで
生成される割込み処理要求信号DはANDゲート6dを
介して起動トリガ端子7dに供給されることになり、C
PU7は低消費電力状態から動作状態に移行できる。
【0049】次に、図5により、図4に示した具体例の
割込み処理手順について説明する。
【0050】CPU7が低消費電力状態にあるときには
(ステップ501)、上記のように、D−FF6cのQ
出力は“H”であり、マスク解除されていて、OR回路
6aで生成される割込み処理要求信号DがCPU7の起
動トリガ端子7dに供給可能となっている。従って、こ
のときには、図2に示した具体例での動作(図3のステ
ップ302)と同様に、起動トリガ端子7dの監視が行
なわれて、割込み処理要求信号Dが供給されるまでは、
CPU7は低消費電力状態のままにある(ステップ50
2)。
【0051】そこで、例えば、電源スイッチ3により割
込み処理要求信号Aが発生し、起動トリガ端子7dに割
込み処理要求信号Dが供給されると、CPU7は低消費
電力状態が解除されて動作状態に移行する(ステップ5
03)。このCPU7の動作状態への移行直後、NMI
マスクデータEが“L”に保たれ、ANDゲート6bの
出力が“L”から“H”に反転されてD−FF6cのQ
出力が“L”となり、OR回路6aで生成される割込み
処理要求信号Dがマスクされる(ステップ504)。
【0052】そして、CPU7は割込み処理要求端子7
aに供給されている割込み処理要求信号Aを取り込んで
IRQ割込み処理(ステップ507)を行ない、割込み
要因が低消費電力状態に移行するものであるか、通常処
理状態に移行するものであるかを判別する(ステップ5
08)。割込み要因が低消費電力状態に移行するもので
あれば、低消費電力状態に移行し(ステップ501)、
低消費電力状態に移行しないものであれば、通常処理状
態に移行する(ステップ505)。
【0053】CPU7が通常処理状態にあるときに(ス
テップ505)、割込み処理要求端子7a〜7cのいず
れからも割込み処理要求信号が入力されないで、IRQ
割込みが発生しないと、CPU7は通常処理状態のまま
である。
【0054】このようにCPU7が通常処理状態にある
ときに、割込み処理要求端子7a〜7cのいずれからか
割込み処理要求信号が入力されてIRQ割込み要求があ
ると(ステップ506)、IRQ割込み処理が行なわれ
る(ステップ507)。
【0055】そして、割込み要因が電源スイッチ3の操
作によるCPU7を低消費電力状態に移行させるもので
場合には(ステップ508)、NMIマスクデータEを
“H”にしてANDゲート6bの出力によりD−FF6
cのQ出力を“H”とすることにより、OR回路6aで
生成される割込み処理要求信号Dのマスク(即ち、NM
I割込みマスク)を解除し(ステップ509)、しかる
後、CPU7を低消費電力状態にする(ステップ50
1)。これにより、CPU7を低消費電力状態にする直
前に、割込み処理要求信号Dのマスクを解除することが
できる。
【0056】以上説明したように、この実施例では、処
理要求制御回路6を図2及び図3で説明した具体例とす
ることにより、割込み処理要求信号がアクティブになっ
たとき、複数の割込み処理要求信号のうちのどれがアク
ティブになったかの判断を、ソフト処理を介することな
く、夫々の割込み処理要求信号に対する割込み処理要求
端子の優先順位に応じ、CPUが持つ割込み要求処理ル
ーチンでハード的に行なうことができるため、ソフトに
よる処理のスループットの向上を図ることができる。
【0057】また、この実施例では、処理要求制御回路
6に図4及び図5で説明したように割込み処理要求信号
Dのマスク機能を持たせることにより、CPU7が動作
状態になると、起動トリガ端子7dに割込み処理要求信
号Dが入力されないようにマスクすることができるため
に、CPU7が動作状態にあるときには、図3で設けら
れているステップ306のNMI割込み処理を行なう必
要がなくなり、図2に示した処理要求制御回路6を用い
た場合よりも、さらに、ソフトによる処理のスループッ
トの向上を図ることができる。
【0058】なお、以上説明した実施例では、割込み処
理要求信号を3種類とし、従って、CPU7での割込み
処理要求端子を3個としたが、本発明はこれに限るもの
ではなく、任意の複数の割込み処理要求信号に対応でき
ることはいうまでもない。
【0059】また、図3及び図5でのCPU7の低消費
電力状態の維持及び通常処理状態の維持について、割込
み処理要求信号Dによる割込み(NMI割込み)、割込
み処理要求信号A〜Cによる割込み(IRQ割込み)が
発生しない限り、と説明しているが、本発明はこれに限
定したものではなく、他の要求信号によっても実現でき
るものである。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の処理要求信号によるCPUの低消費電力状態の解
除から、複数の処理要求信号のどの要求による処理を行
なえばよいのかの判断までを、ソフト処理を介すること
なく、複数の処理要求端子の優先順位に応じ、CPUが
持つ要求処理ルーチンでハード的に処理できるため、ソ
フトによる処理のスループットの向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCPUの動作状態制御方式の一実
施例を適用した携帯型小型情報端末装置を示すブロック
図である。
【図2】図1における処理要求制御回路の一具体例を示
す構成図である。
【図3】図2に示した具体例の割込み処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】図1における処理要求制御回路の他の具体例を
示す構成図である。
【図5】図4に示した具体例の割込み処理手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
3 電源スイッチ 4 入力装置 5 アラーム機能付きの時計 6 処理要求制御回路 6a OR回路 6b ANDゲート 6c D型フリップフロップ 6d ANDゲート 7 CPU 7a〜7c 割込み要求処理端子 7d 起動トリガ端子 A〜D 割込み要求処理信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松宮 聰 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 奥浜 正支 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 鈴木 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともプログラムの実行が不能な低
    消費電力状態と動作状態との間の移行を可能とするCP
    Uの動作状態制御方式において、 該CPUに、複数の異なる要因で発生する処理要求信号
    毎に処理要求端子が設け、かつ動作状態にあるか低消費
    電力状態にあるかにかかわらず、起動トリガ信号を受付
    け可能であり、該起動トリガ信号により該CPUを低消
    費電力状態から動作状態に移行させることができる起動
    トリガ端子を設け、 該処理要求信号の少なくともいずれか1つがアクティブ
    になったとき、該処理要求信号を該CPUの対応する処
    理要求端子に供給するとともに、該起動トリガ信号を発
    生して該CPUの該起動トリガ端子に供給する処理要求
    回路を設け、 該CPUは、該起動トリガ信号による処理を該CPUが
    低消費電力状態にあるか、動作状態にあるかに応じて行
    ない、しかる後、該処理要求端子のいずれかに供給され
    る該処理要求信号の処理を、該処理要求端子の優先順位
    に応じて、行なうことを特徴とするCPUの動作状態制
    御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記起動トリガ信号を前記処理要求信号の論理和処理で
    もって生成することを特徴とするCPUの動作状態制御
    方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記起動トリガ信号をマスクするマスク手段を設け、 該マスク手段が、前記CPUの低消費電力状態時、前記
    起動トリガ信号のマスクを解除し、前記CPUの動作状
    態時、前記起動トリガ信号をマスクすることにより、 前記CPUが低消費電力状態にあるときには、アクティ
    ブの前記処理要求信号の対応する前記処理要求端子への
    入力と、前記起動トリガ信号の前記起動トリガ端子への
    入力とが行なわれて、前記CPUの低消費電力状態から
    動作状態への移行を行ない、しかる後、複数の処理要求
    信号のどの処理要求信号がアクティブになったかの判断
    を、前記複数の処理要求端子の優先順位に応じて行な
    い、 前記CPUが動作状態にあるときには、前記複数の処理
    要求信号を夫々に対応する前記処理要求端子に入力する
    のみであって、前記複数の処理要求信号のうちのアクテ
    ィブとなっている処理要求信号に対する処理だけを行な
    うことを特徴とするCPUの動作状態制御方式。
JP7136790A 1995-06-02 1995-06-02 Cpuの動作状態制御方式 Pending JPH08328874A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003051960A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Sony Corp 電子機器
JP2021049732A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 株式会社沖データ 信号処理装置及び信号処理方法

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