JPH08328717A - シリアル入力インタフェース付きキーボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリアル入力インタフェース付きキーボード
を提供する。 【構成】 キーボードに補助入力装置のためのシリアル
インタフェースを付加し、シリアルインタフェースから
入力されたデータをキーボードの操作状況と同じデータ
形式として同一のインタフェース部から出力することに
したので、キーボードを接続する装置に搭載されるアプ
リケーションソフトウェアは補助入力装置からの入力も
キーボードからの入力として扱うことができるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はキーボードにシリアル入
力インタフェースを付加して、キーボードのデータと共
にシリアルインタフェースを備える装置のデータをコン
ピュータや端末装置などの有するキーボードインタフェ
ースのみを介して接続可能とするキーボードに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータや端末装置にオペレ
ーション用のキーボードとデータなどの補助入力用のシ
リアルインタフェースを備えるバーコードリーダや磁気
カードリーダなどの補助入力装置を接続する場合には、
キーボードインタフェースとシリアルインタフェースの
２つを設け、アプリケーションソフトウェアの中にそれ
ぞれの専用のドライバソフトウェアを組み込んでいた。
図２に、このような従来の装置の構成図の１例を示す。
図２に示すように、装置１はキーボード５を接続するキ
ーボードインタフェース３とバーコードリーダ７を接続
するシリアル入力インタフェース４を備え、キーボード
５からのデータとバーコードリーダ７からのデータを同
時に入力する機能を有するアプリケーションソフトウェ
ア２を搭載している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような構成の装置
では次のような欠点があった。 装置１はシリアル入力インタフェース４を備えている
必要があり、かつアプリケーションソフトウェア２はキ
ーボード５からのデータとバーコードリーダ７からのデ
ータを同時に扱う処理をしなければならない。 バーコードリーダ７からのデータはキーボード５から
入力されるデータと同じデータ形式であり、またアプリ
ケーションソフトウェアから処理することが多いが、ア
プリケーションソフトウェアから見てキーボードからの
入力と同じようにするにはシリアルインタフェースに対
して特別な処理をしなければならない。 前記のような処理のためのアプリケーションソフトウ
ェア２はキーボード５からの入力と、バーコードリーダ
７からの入力が同時に発生する場合があることを想定し
た処理としなければならないため、複雑な処理をしなけ
ればならない。 このような構成の装置を選定するためには補助入力の
ためのシリアルインタフェースを使用できるものを選定
しなければならない。

【０００４】パーソナルコンピュータなどではアプリ
ケーションソフトウェアは様々なオペレーティングシス
テム毎に補助入力装置のインタフェースプログラムを作
成しなければならない。 一般的にキーボード入力部分はどのオペレーティング
システムでも標準化されているが、シリアル入力インタ
フェース部分は搭載するアプリケーションプログラム毎
に作成しなければならない。本発明は、上記課題を解決
するためになされたもので、シリアル入力インタフェー
スを有し、このシリアル入力インタフェースから入力さ
れたデータをキーボードが操作された場合と同じデータ
形式に変換し、キーボードインタフェースのみを用いて
コンピュータや端末装置などに接続可能とするシリアル
入力インタフェース付きキーボードを提供することを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の構成手段を有する。 多数のキースイッチを備え、このキースイッチの操作
状況を入力し、予め決められたデータ形式に変換し、こ
のデータを接続先の備えるインタフェースに合わせて出
力する制御部を有するキーボードにおいて、シリアル入
力インタフェースを備え、このシリアル入力インタフェ
ースから入力されるデータを前記制御部で処理して前記
データ形式で前記接続先の備えるインタフェースに合わ
せて出力することを特徴とするものである。 前記制御部は前記キースイッチと前記シリアル入力イ
ンタフェースからの同時入力に対する調停手段を設け、
両入力の同時出力を防止することを特徴とするものであ
る。

【０００６】

【作用】本発明によれば、キーボードに補助入力装置の
ためのシリアル入力インタフェースを付加し、シリアル
インタフェースから入力されたデータをキーボードの操
作状況と同じデータ形式として同一のインタフェース部
から出力することにしたので、キーボードを接続する装
置に搭載されるアプリケーションソフトウェアは補助入
力装置からの入力もキーボードからの入力として扱うこ
とができるようになり、またキーボードで補助入力装置
からのデータとキーボードからの入力とが同時にキーボ
ードを接続する装置に出力しないように調停するから、
装置のアプリケーションソフトウェアの入力処理も単純
な処理で済むこととなる。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の１実施例を示すシリアル入力
インタフェース付きキーボードを使用した装置構成図
で、アプリケーションソフトウェア１１とキーボードイ
ンタフェース１２からなる装置１０、バーコードリーダ
１３と、バーコードリーダ７からのデータを入力するシ
リアル入力インタフェース１５とキーボードの操作状況
を入力し予め決められたデータ形式に変換し、装置１０
とデータを授受する制御部１４からなるキーボード１３
から構成され、制御部１４ではキーボード１３操作によ
って生じるデータ入力処理よりも入力シリアル入力イン
タフェース１５からのデータ入力処理の方が優先して処
理されるようにプログラムしておく。

【０００８】このような構成の装置では、バーコードリ
ーダ７からの入力データはシリアル入力インタフェース
１５を介して制御部１４に取り込まれ、キーボードの操
作状況の入力データと同じ形式でキーボードインタフェ
ース１２を介して装置１０のアプリケーションソフトウ
ェア１１に伝えられる。また、シリアル入力インタフェ
ース１５側の入力処理がキーボード１３側の入力処理よ
りも優先するので、同時に装置１０側に出力されること
はない。

【０００９】

【発明の効果】本発明によれば、以上説明したように、
アプリケーションソフトウェア１１もバーコードリーダ
７からの入力をキーボード１３からの標準的な入力とし
て扱うことが可能となると共に、キーボード１３とバー
コードリーダ７からの同時入力に対しても制御部１４が
調停して同時に出力しないようにするため、アプリケー
ションソフトウェア１１の処理は単純にすることが可能
となる。また、様々なオペレーティングシステムに対し
ても、キーボード入力は標準的な入力装置であるため、
バーコードリーダ７からの入力に対して特別なプログラ
ムを作成することなく使用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例を示すシリアル入力インタフ
ェース付きキーボードを使用した装置構成図である。

【図２】従来例を示す装置の構成図である。

【符号の説明】

１、１０ 装置 ３、１２ キーボードインタフェース ４、１５ シリアル入力インタフェース ５、１３ キーボード ６、１４ 制御部 ７ バーコードリーダ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数のキースイッチを備え、このキース
   イッチの操作状況を入力し、予め決められたデータ形式
   に変換し、このデータを接続先の備えるインタフェース
   に合わせて出力する制御部を有するキーボードにおい
   て、 シリアル入力インタフェースを備え、このシリアル入力
   インタフェースから入力されるデータを前記制御部で処
   理して前記データ形式で前記接続先の備えるインタフェ
   ースに合わせて出力することを特徴とするシリアル入力
   インタフェース付きキーボード。
2. 【請求項２】 前記制御部は前記キースイッチと前記シ
   リアル入力インタフェースからの同時入力に対する調停
   手段を設け、両入力の同時出力を防止することを特徴と
   する請求項１記載のシリアル入力インタフェース付きキ
   ーボード。