JPH08327605A - 管内移動装置 - Google Patents

管内移動装置

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Publication number
JPH08327605A
JPH08327605A JP7317053A JP31705395A JPH08327605A JP H08327605 A JPH08327605 A JP H08327605A JP 7317053 A JP7317053 A JP 7317053A JP 31705395 A JP31705395 A JP 31705395A JP H08327605 A JPH08327605 A JP H08327605A
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JP
Japan
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moving mechanism
wire
sensor
pipe
motor
Prior art date
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Application number
JP7317053A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Suzuki
利昭 鈴木
Masayuki Sato
正行 佐藤
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口径の異なる配管に対応でき、配管内でのケ
ーブルのつかえをなくして円滑に移動できるようにす
る。 【解決手段】 モータ8の駆動軸7を前後に突出させ、
ウオームギヤ10をそれぞれ設ける。前後のウオームギ
ヤ10に、弾性を有する薄肉のウオームホイールリング
16を、定位置で回転するように少なくとも1つ宛噛合
させ、少なくとも2輪駆動構造の移動機構体2を構成す
る。移動機構体2を、給電ケーブルに所要の配列ピッチ
で組み付ける。移動機構体2の前後端に、端子25が引
かれるとONになるスイッチ27a,27bを取り付け
る。相前後する移動機構体2の対向するスイッチ27
a,27bの端子25間にワイヤ3を接続する。最先端
の移動機構体2の前部にセンサを取り付け、細径配管内
に挿入してモータ8を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイラや各種プラン
トにおける細径配管の内部検査時に用いる管内移動装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配管の溶接部には欠陥が生じることがあ
るため、検査の必要があるが、特に、ボイラチューブ等
の場合は、パネル状になっているため、作業員が近付い
て検査することができず、したがって、ロボットにより
自動的に検査させるようにしており、近年では内部検査
の重要性が高まってきている。
【0003】従来の細径(たとえば、φ20〜50mm程
度)配管の内部検査を行う方法の一つとして、ケーブル
に、多数のフロートを所定間隔で組み付けて管内を水圧
で移動できるようにし、且つ該ケーブルの先端にセンサ
を取り付け、該センサを配管の一端より配管内に挿入し
た後、配管内に水流を送って各フロートに圧送力を与
え、このフロートの圧送力によってセンサを配管の一端
側より他端側へ向けて移動させて行きながら、センサに
て配管内部の探傷検査を行うようにした方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
配管の内部検査方法の場合、センサを移動させるため
に、フロートに水圧を作用させる水流圧送方式としてあ
るが、ケーブルの剛性が小さいと、ケーブルが撓んでセ
ンサに移動力を伝えにくく、特に、立上部ではケーブル
がつかえてしまうことがあり、一方、ケーブルの剛性が
大きいと、ケーブルがベンド部でつかえて通過できなく
なってしまうという問題が生じる。
【0005】そのため、立上部であってもベンド部であ
ってもつかえることなくセンサを円滑に移動させること
ができるような所謂ロボットとしての管内移動装置の開
発が要望されているが、口径の異なる細径配管に対応で
きて、立上部があってもベンド部があっても円滑に長い
距離を移動することができるものは未だ開発されていな
いのが実情である。
【0006】すなわち、上記要望されているロボットと
しての管内移動装置は、細径配管を対象としているため
小型の部品の組み合わせとならざるを得ないが、たとえ
ば、ボイラで用いられている細径配管にしても、すべて
が同一口径ではないので、ある程度の口径変化に対応で
きなければならないが、小型部品の組み合わせによって
この要求を満足させるのは大変であり、又、ある程度長
い配管を対象とすると、給電ケーブルが長くなって重量
も大となるので、小型部品構造で必要なケーブル搬送力
を得るためには、ロボットを、所要間隔配置の複数分割
構造とせざるを得ないが、その場合、ベンド部を通過す
るときや管内抵抗によりロボット分割体が協調動作せず
に、ケーブルに弛みが発生してそれが蓄積されると、ケ
ーブルが絡んでつかえたりするおそれがある。
【0007】そこで、本発明は、口径の異なる配管に対
応でき、しかも配管内でケーブルが絡んだりつかえたり
することがなく円滑にセンサを移動させることができる
ような管内移動装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、円筒状のケース内に収納させたモータの
駆動軸を前後両方向に突出させてそれぞれにウオームギ
ヤを設け、上記ケースの前後両端に、上記各ウオームギ
ヤを収容するハウジングをそれぞれ取り付け、該各ハウ
ジングのウオームギヤ収容部に、所要大きさの窓孔を周
方向に少なくとも1個所穿設し、該前後両側のハウジン
グの各窓孔部に、弾性を有する薄肉のウオームホイール
リングの一部を挿入して上記ウオームギヤに噛合させる
と共に大部分をハウジング外へ放射状に突出するよう配
置して、上記モータの駆動により各ウオームホイールリ
ングを回転させるようにして駆動する移動機構体を構成
し、該移動機構体を、給電ケーブルに所要の配列ピッチ
で組み付け、且つ端子が引かれないときはOFFになっ
ているが端子が引かれることによってONになって上記
モータを駆動させるようにしたスイッチを、給電ケーブ
ルの最先端に位置する移動機構体の後端と他の移動機構
体の前後端に取り付けて、上記前後に位置する移動機構
体の前後のスイッチの端子間に所要の長さのワイヤを接
続した構成とする。
【0009】細径配管内に入れて各移動機構体を駆動さ
せるようにすると、移動機構体の走行輪となるウオーム
ホイールリングは弾性を有するため、口径の変化に対応
でき、又、移動体は前後部で駆動されることから走行が
安定する。更に、移動機構体の前端のスイッチがOFF
になると、先行する移動機構体との間隔が一定に拡がる
まで走行が停止されるので、ケーブルの弛み過ぎによる
絡み等が防止されることになる。
【0010】又、駆動軸が前後両方向に突出するモータ
に代えて、駆動軸が一方にのみ突出するモータを用いて
移動機構体を少なくとも1輪駆動構造とし、且つモータ
を収納するケースの外壁部に、半円弧状に湾曲させたセ
ンタリング用の板ばねを、一端が自由端となるようにし
て周方向に取り付けた構成とすると、移動機構体が短く
なるため、ベンド部を通過し易くなる。
【0011】一方、1つのウオームギヤに噛合させるウ
オームホイールリングを周方向に等間隔に3個所配置し
た構成とし、且つ隣り合うウオームホイールリングの外
周縁部同士を接触させた構成とすることにより、各ウオ
ームホイールリングに作用する管壁への押付反力を互い
に支持できることになり、ウオームギヤとウオームホイ
ールリングの噛合部に大きな力が作用することをなくす
ことができて、牽引荷重を増大できるようになる。
【0012】又、移動機構体にスイッチを一体に取り付
けて端子間をワイヤで接続することに代えて、相前後す
る移動機構体間をワイヤで接続し、且つ該ワイヤの中間
部にスイッチを介在配置した構成とすると、ベンド部の
通過性を更に向上できることになる。
【0013】更に、スイッチの端子間をワイヤで接続す
ることに代えて、スイッチの端子間を給電ケーブルによ
り接続した構成とした場合には、ワイヤを省略できるこ
とになる。
【0014】又、最先端に位置する移動機構体の前部に
センサを取り付けてセンサ付きの管内移動装置とするこ
とにより、センサを細径配管内でも円滑に移動させるこ
とができて細径配管の内部検査を楽に行うことができる
ようになる。
【0015】更に、最先端の移動機構体とセンサとの間
に球体を介在配置させるようにした構成とした場合は、
配管のベンド部において移動機構体の移動力で球体を介
してセンサを押すと、センサの後端面と球体とが点接触
となってセンサを半径方向へ押す力を小さくでき、した
がって、ベンド部でのセンサの通過性を良好なものとす
ることができる。
【0016】更に、センサの外周部にスタビライザを取
り付けた構成とすることによって、ベンド部を通過する
ときにセンサが管内面に接触することがなくなって移動
がより円滑に行われることになって移動性をよくするこ
とができ、又、同時にセンサを配管の軸心位置に合わせ
ることもでき、配管の探傷検査を高精度に行うことがで
きるようになる。
【0017】更に又、スタビライザとして、センサの前
後両端部の外周面部に、複数の板ばねをそれぞれ円周方
向に向けて接線方向に取り付け、且つ該各板ばねの先端
部を球面部としてなる構成のスタビライザを用いると、
口径が大きく異なる配管にも対応できると共に、センサ
の有効部分を大きくとることができてセンサの前後方向
の長さを小さくできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0019】図1乃至図5は本発明の実施の一形態を示
すもので、それぞれ単独で前進、後退、停止できるよう
に先端に配管の最小口径部を通過できるような大きさと
してある円柱状のセンサ(探傷プローブ)5を取り付け
た給電ケーブル(探傷ケーブル)1に所要の配列ピッチ
(たとえば、1m強)で組み付けた6輪駆動構造の移動
機構体2を、所要長さ(たとえば、1m)のワイヤ(ミ
ニチュアロープ)3にて連結してなり、前進方向(矢印
X方向)の最先端に位置する移動機構体2と上記センサ
5の間を、可撓性を有するが座屈はしない太めのワイヤ
4にて連結し、各移動機構体2の協調動作で上記センサ
5を細径配管6内において押す又は引くことにより移動
させられるようにしてある。
【0020】上記移動機構体2は、図2乃至図4に詳細
を示す如き構成としてある。すなわち、駆動軸7を前後
両方向に突出させて備えているモータ8を、円筒状のケ
ース9内に収納して、上記前後に突出する駆動軸7にそ
れぞれウオームギヤ10を取り付け、且つ上記ケース9
の前後両端部に、中心部に設けたウオームギヤ収容部1
1で上記ウオームギヤ10を軸受12を介して回転自在
に支持できるようにしたハウジング13の基端部が取り
付けてある。又、上記各ハウジング13には、ウオーム
ギヤ収容部11と連通するようにした窓孔14を、前後
のハウジング13で位相をずらして周方向に等間隔に3
個所宛穿設し、該各窓孔14部に、上記ウオームギヤ1
0のピッチと対応するスリット15を円筒軸方向(又は
円筒軸心)に平行に設けた弾性を有する薄肉のウオーム
ホイールリング16を、一部分挿入してウオームギヤ1
0に噛合するよう配置して、大部分がハウジング13内
からハウジング13外へ放射状に張り出されるように
し、該各ウオームホイールリング16が細径配管6の内
壁部に弾性力によって押し付けられるようにしてある。
なお、上記ウオームホイールリング16は、本実施の形
態ではエレクトロフォーミングにより50μm の肉厚に
製作してある。また、外周面の両端縁に、細径配管6の
内壁部に対する摩擦力を得るためのウレタン17が一体
に取り付けてある。
【0021】更に、上記ウオームホイールリング16の
内側で且つハウジング13の窓孔14内の位置には、ウ
オームホイールリング16がウオームギヤ10に噛合す
る部分の両脇に、シャフト18に取り付けた一対のベア
リング19を当接配置し、且つ上記シャフト18を支持
するシャフト押え22を、ハウジング13の外周面部に
嵌設したリング状のクリップ21に保持させると共に、
上記ベアリング19がハウジング壁に当るのを避けるス
ペーサ20を設け、更に、上記クリップ21を、ケース
9から張り出させてハウジング13の外壁部に設けた係
止部23に係止させるように取り付けたフック状の押え
板24にて位置保持させて、上記各ウオームホイールリ
ング16が窓孔14の位置で走行輪として安定して回転
させられるようにしてある。
【0022】又、上記各移動機構体2のうち、最先端に
位置する移動機構体2を除く各移動機構体2には、図3
に示す如く、端子25がスプリング26に抗し前後方向
外方へ引かれることによってON作動するようにしたケ
ーブル弛み回避用のスイッチ27aと27bを、前後端
となるハウジング13の先端部に取付ねじ28にて一体
に取り付け、一方、最先端に位置する移動機構体2に
は、後端のみにスイッチ27bを取り付けて、相前後す
る移動機構体2の対向するスイッチ27a,27bの端
子25間にワイヤ3が接続してある。
【0023】上記最先端部以外の移動機構体2のスイッ
チ27a,27bとモータ8との回路構成は、図5に示
す如く、それぞれコレクタとエミッタとの間にコレクタ
側へ向けてダイオード29を組み込んだNPN型のトラ
ンジスタ30a,30bの上記コレクタ側を、極性切換
え可能な電源からの主電源ライン31に接続すると共
に、上記エミッタ側をモータ8に接続し、且つ端子25
と連動する磁石32の作用で上記トランジスタ30a,
30bにベース電圧を付与するホールIC33a,33
bをベース電源ライン34に接続した構成としてあり、
モータ8の正転Fによる移動機構体2の前進時には、表
1に示す如く、ワイヤ3の弛みに伴って後続の移動機構
体2の前部のスイッチ27aのホールIC33aがOF
Fになった場合にモータ8の駆動が停止されるようにし
て後続の移動機構体2は移動を停止し、又、ワイヤ3が
引張られてスプリング26に抗してスイッチ27aのホ
ールIC33aがONになると、電流がトランジスタ3
0a、モータ8、トランジスタ30bのダイオード29
を経て流れてモータ8が起動し、後続の移動機構体2が
移動を始めるようにする。一方、モータ8の逆転Bによ
る移動機構体2の後進時には、表2に示す如く、ワイヤ
3の弛みに伴って後部のスイッチ27bのホールIC3
3bがOFFになった場合にモータ8の駆動が停止さ
れ、ワイヤ3が緊張してスイッチ27bのホールIC3
3bがONになると電流がトランジスタ30b、モータ
8、トランジスタ30aのダイオード29を経て流れて
モータ8が起動するようにしてある。なお、ベース電源
は主電源ライン31からダイオードブリッジ(整流器)
を介して供給するようにしてもよい。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】 又、最先端に位置する移動機構体2のスイッチ27bと
モータ8との回路構成は、図5における前部のスイッチ
27aがなくて、モータ8の一方のラインが仮想線で示
す如く主電源ライン31に接続した構成としてある。な
お、最先端に位置する移動機構体2の先端部には、モー
タ8の回転数を検出して移動量を計測するための回転セ
ンサ35が取り付けてある。
【0026】ボイラチューブの如き細径配管6の内部検
査を行う場合には、図1に示す如く、最先端に位置する
移動機構体2の前部にセンサ5を太めのワイヤ4により
連結してセンサ付き管内移動装置とした状態として、細
径配管6の一端より上記センサ5及び最先端の移動機構
体2の先端側を細径配管6内に押し込むようにする。こ
の際、上記移動機構体2の走行車輪となるウオームホイ
ールリング16は、薄肉の弾性体としてあるため、細径
配管6の内壁面に弾性的に押し付けられることになり、
しかもこのウオームホイールリング16は移動機構体2
の前後部にそれぞれ周方向等間隔で3個所宛設けてある
ことから、移動機構体2は細径配管6内でセンタリング
されることになる。
【0027】上記の状態で電源を入れると、モータ8が
正転駆動され、駆動軸7上のウオームギヤ10が回転さ
せられるため、ウオームギヤ10に噛合させられている
各ウオームホイールリング16が減速状態で回動させら
れることになる。このとき、ウオームホイールリング1
6は押え板24、クリップ21等を介して位置保持され
ているシャフト18上のベアリング19によってウオー
ムギヤ10への噛合部の両脇が押えられているため、窓
孔14部で定位置回動することができる。したがって、
最先端の移動機構体2はセンサ5を押しながら細径配管
6内を円滑に前進することができる。
【0028】最先端の移動機構体2が細径配管6内を前
進して行くと、ワイヤ3によって連結されている後続の
移動機構体2も上記ワイヤ3にて牽引されることにより
順次細径配管6内に引き込まれて同様に前進して行くこ
とになり、このとき、最先端の移動機構体2に備え付け
られている回転センサ35によりモータ8の回転数が検
出されており、この回転数に基づいて移動量が求められ
るので、センサ5にて欠陥部等が検出された場合に、そ
の欠陥部の位置を外部で知ることができる。
【0029】上述した如く、各移動機構体2が移動して
いるときに、先行している移動機構体2とその直後の位
置で後続する移動機構体2との間で移動量の差によりワ
イヤ3に弛みが発生した場合には、後続の移動機構体2
がその位置に停止させられることによってワイヤ3の弛
みが解消されることになる。すなわち、先行する移動機
構体2の速度よりも後続する移動機構体2の速度の方が
何らかの理由で速くなると、両者の間の給電ケーブル1
に弛みが発生してそれが蓄積されると、立上管部やベン
ド部等ではつかえを起すおそれがあるが、本発明におい
ては、その前にワイヤ3が弛むので、ワイヤ3を結着さ
せてある前部のスイッチ27aの端子25がスプリング
26の力で内方へ引き込まれ、図5におけるホールIC
33aがOFFにさせられるため、後部のスイッチ27
bのホールIC33bがONになっていてもモータ8の
駆動が停止させられる。したがって、後続する移動機構
体2が停止している間に先行する移動機構体2が前進さ
せられることで両者の間隔が一定に拡げられ、これによ
り給電ケーブル1に必要以上の弛みが発生することがな
くなる。かかる動作によりワイヤ3に再び張りが生じる
と、後続する移動機構体2の前部のスイッチ27aがO
Nになるため、後続する移動機構体2の前進移動が再開
され、このようにして、各移動機構体2は協調動作させ
られる。
【0030】上述した各移動機構体2の協調動作により
センサ5が細径配管6の終端部まで移動して内部検査が
終了すると、図5における主電源ライン31の電源を正
負逆に切り換えて各移動機構体2のモータ8を逆転駆動
し、各移動機構体2を後進させることによりセンサ5を
細径配管6から引き出すようにする。この際、前進時の
場合と同様にワイヤ3に弛みが発生すると、図5におけ
る後部のスイッチ27bのホールIC33bがOFFに
させられるため、モータ8の駆動が停止させられ、ワイ
ヤ3の弛みがとれると再びモータ8が駆動させられる。
したがって、後進時にも各移動機構体2は協調動作させ
られる。
【0031】上記において、各移動機構体2の走行車輪
であるウオームホイールリング16は、弾性力を有する
ため、図3において二点鎖線で示す如く撓んでもその機
能を発揮することができる。したがって、異なる口径の
細径配管6に対して対応することができると共に、配管
6の内部に溶接線が出張っていてもそれを容易に通過す
ることができる。又、上記各ウオームホイールリング1
6は、エレクトロフォーミングにより製作することによ
り、原子の配列が密になって耐久性を向上させることが
でき、撓んだ状態で使用しても容易に疲労破壊を起して
しまうようなおそれをなくすことができるという利点が
ある。更に、各移動機構体2は協調動作できることか
ら、曲率半径の小さいベンド部をも容易且つ円滑に通過
することができる。したがって、ベンド直後の溶接部の
検査も楽に行うことができる。
【0032】なお、上記実施の形態では、移動機構体2
を6輪駆動方式の場合で説明したが、前後に少なくとも
1つのウオームホイールリング16を設けて、少なくと
も2輪駆動方式とし、前後に少なくとも1つの後述する
センタリング用の板ばねを設けるようにしてもよい。
【0033】次に、図6は本発明の他の実施の形態を示
すもので、上記実施の形態で示した移動機構体2におい
て、モータ8の前後両方に駆動軸7を設けて6輪駆動方
式としたことに代えて、駆動軸7が一方にのみ突出する
モータ8を用い、ハウジング13内に収容させたウオー
ムギヤ10と該ウオームギヤ10に噛合するウオームホ
イールリング16などからなる走行車輪部を、前後一方
のみ(図では前側のみ)とする3輪駆動構造とし、且つ
モータ8を収納するケース9の外壁部に、半円弧形状と
したセンタリング用の板ばね36を、各ウオームホイー
ルリング16とは周方向に位相をずらして3個所配置す
ると共に、該各板ばね36は一端のみを固定し他端を自
由端として、湾曲により細径配管6の口径変化に対応で
きるようにし、更に、各板ばね36の湾曲中央部に、細
径配管6の内壁に接して転動し得るようにしたローラ3
7を取り付けた構成の移動機構体2′としたものであ
る。なお、図6において、図2乃至図4と同一部分には
同一符号が付してある。
【0034】図6に示す移動機構体2′の場合、上記実
施の形態における移動機構体2よりも全長を短くできる
ので、細径配管6のベンド部を更に通過し易くなる利点
がある。なお、本実施の形態においては、走行車輪部を
3輪駆動方式の場合で説明したが、少なくとも1つのウ
オームホイールリング16を設けて、少なくとも1輪駆
動方式とし、少なくとも1つの板ばねを設けるようにし
てもよい。
【0035】更に、図7の(イ)(ロ)は本発明の更に
他の実施の形態を示すもので、図7の(イ)は、6輪駆
動方式の移動機構体2の場合を、又、図7の(ロ)は3
輪駆動方式の移動機構体2′の場合を示し、いずれもワ
イヤ3を前後端間に直接接続し、ワイヤ3の中間部にケ
ーブル弛み回避用のスイッチ27a,27bを介在させ
るようにしたものである。
【0036】このように、スイッチ27a,27bを移
動機構体2,2′とは別体で組み付けると、移動機構体
が更に短くなるので、細径配管6のベンド部の通過性を
より向上できることになる。
【0037】次に、図8は本発明の更に別の実施の形態
を示すもので、図1乃至図4に示した6輪駆動構造の移
動機構体2における1つのウオームギヤ10と3つのウ
オームホイールリング16とが噛合する前後の走行車輪
部の構成において、ウオームホイールリング16の幅を
大きくするか、ウオームギヤ10の径を小さくするかの
相対的なサイズ調整により、周方向で隣り合うウオーム
ホイールリング16の外周縁部同士を接触させて配置し
たものである。なお、本実施の形態では、ウオームホイ
ールリング16の外周面の両端縁にウレタン17を取り
付けていないが、ウレタン17を取り付ける場合は、ウ
レタン17を介してウオームホイールリング16の外周
縁部を接触させるようにしてもよい。
【0038】図8に示すようにした場合には、隣り合う
ウオームホイールリング16の外周縁部同士がウオーム
ギヤ10との噛合部で互いに接触し合うよう接触配置と
したので、ウオーム減速機構の効率を低下させることな
く移動機構体2の牽引荷重を増すことができる。すなわ
ち、移動機構体2の牽引荷重を増すためには、ウオーム
ホイールリング16の剛性を大きくして管壁への押付力
を増加させ、ウオームホイールリング16のトラクショ
ン増を図る必要があるが、単にウオームホイールリング
16の剛性を大きくして管壁への押付力を増加させるよ
うにすると、ウオームギヤ10への噛合部に対して大き
な押付反力を作用させる結果、ウオーム減速機構の効率
を低下させてしまうことになり、モータ8に容量の大き
いものが必要となる。そこで、図8に示す如く、ウオー
ムギヤ10回りに等間隔に配置した3つのウオームホイ
ールリング16の外周縁部同士を接触させてウオームギ
ヤ10に対し常に一定の噛合状態を保持させるようにす
ることにより、各接触部分で管壁への押付力による互い
の押付反力を合理的に支持することができ、しかも接触
部分には相対運動が起らないため、ウオーム減速機構の
効率を低下させることなく牽引荷重を増大させることが
できる。かかる図8に示す走行車輪部の構成は、図6に
示す3輪駆動構造の移動機構体2′に対しても同様に適
用し得るものである。
【0039】又、図9は図5に示す回路の他の実施の形
態を示すもので、それぞれコレクタとエミッタとの間に
コレクタ側へ向けてダイオード29を組み込んだNPN
型のトランジスタ30a,30bの上記コレクタ側をモ
ータ8に接続すると共に、上記エミッタ側を主電源ライ
ン31に接続したものである。
【0040】図9に示す回路構成の場合には、ワイヤ3
が引張られてスプリング26に抗してスイッチ27aの
ホールIC33aがONになると、電流がトランジスタ
30bのダイオード29、モータ8、トランジスタ30
aを経て流れてモータ8が起動し、後続の移動機構体2
が移動を始め、一方、モータ8の逆転Bによる移動機構
体2の後進時には、ワイヤ3の弛みに伴って後部のスイ
ッチ27bのホールIC33bがOFFになった場合に
モータ8の駆動が停止され、ワイヤ3が緊張してスイッ
チ27bのホールIC33bがONになると電流がトラ
ンジスタ30aのダイオード29、モータ8、トランジ
スタ30bを経て流れてモータ8が起動されるものであ
り、図5に示す回路構成の場合に比して電気的に効率的
であるという利点がある。
【0041】次に、図10は図5に示す回路の更に他の
実施の形態を示すもので、それぞれコレクタとエミッタ
との間にエミッタ側へ向けてダイオード29を組み込ん
だPNP型のトランジスタ30a,30bの上記エミッ
タ側を主電源ライン31に接続すると共に、コレクタ側
をモータ8に接続したものである。
【0042】図10に示す回路構成の場合には、図5に
示す回路構成と同様な作動が得られるもので、図9に示
す回路構成の場合と同様に電気的に効率的であるという
利点がある。
【0043】図11は図1に示してある先端にセンサ5
を取り付けた給電ケーブル1に組み付けてある移動機構
体2のうち、最先端に位置する移動機構体2と該移動機
構体2の前部にあるセンサ5と可撓性を有するが座屈し
ない太いワイヤ4で連結した構成に代えて、中心を通る
貫通孔39を穿設した断面が真円形の球体38を用いる
ようにし、この球体38をセンサ5の後端のフラット面
と前端をフラット面とした移動機構体2の前端との間に
配置して、該球体38の貫通孔39に、移動機構体2と
センサ5とを連結するワイヤ3及び給電ケーブル1を挿
通させ、球体38をセンサ5と移動機構体2との間に保
持させるようにしたものである。上記ワイヤ3は、移動
機構体2を逆走させたときにセンサ5を引張るだけの強
さがあればよく、図1に示すワイヤ4の如き太くする必
要はない。又、上記球体38の直径は、探傷検査すべき
配管6の内径が途中で変化している場合には最小径の口
径に近い大きさとし、球体38の貫通孔39の径は、配
管6のベンド部を通過するときに球体38が回転して貫
通孔39の向きが変ってもワイヤ3や給電ケーブル1の
張力が大となることがなく貫通孔39内で或る程度変位
できるような大きさとする。
【0044】最先端の移動機構体2とセンサ5との間に
図11に示すようにして球体38を介在配置させると、
配管6のベンド部をセンサ5が通過するときに、センサ
5の後端のフラットな面に対し球体38が点接触して両
者間の摩擦抵抗が小さくなるため、センサ5を半径方向
へ押す力が小さくなって移動機構体2による押し力の殆
どを軸方向に作用させることができ、これにより、セン
サ5をベンド部であっても円滑に移動させることができ
る。又、移動機構体2の逆方向の移動によりセンサ5が
ワイヤ3を介して引き戻される場合には、ベンド部でも
センサ5を引張るワイヤ3は球体38の貫通孔39内に
通されているために配管6の軸心近くに位置させられる
結果、球体38がなくセンサ5が直接ワイヤ3で引張ら
れる場合に比してセンサ5を配管6の内壁に押付ける力
が低減されて、センサ5の移動をより円滑に行わせるこ
とができる。したがって、引き戻し時にも探傷検査を精
度よく行うことができる。
【0045】このように、最先端の移動機構体2とセン
サ5との間に球体38を介在させると、移動機構体2の
押し側の移動力を球体38を介してセンサ5に伝えるこ
とができるので、移動機構体2とセンサ5との間を接続
するワイヤとしても、敢えて太めのワイヤ4を用いる必
要がなくて剛性の小さい細めのワイヤ3で済ませること
ができる。
【0046】次いで、図12(イ)(ロ)は上記した図
11の変形例を示すもので、(イ)は図11で球体38
の貫通孔39にワイヤ3及び給電ケーブル1の両方を挿
通させていることに代えて、ワイヤ3のみを貫通孔39
に挿通させて、給電ケーブル1を球体38の外側に這わ
せるようにしたものである。又、(ロ)はワイヤ3をな
くして給電ケーブル1を、後退時にセンサ5を引張るワ
イヤとして機能させるようにして給電ケーブル1のみを
貫通孔39に挿通させるようにしたものである。
【0047】図12(イ)(ロ)に示すようにした場合
でも、センサ5を押したり引いたりするときにベンド部
でも円滑移動させることができ、又、図12(ロ)の場
合には、更にワイヤ3を省略することができる利点があ
る。
【0048】なお、前記した球体38は、断面が真円と
なるものを示しているが、いずれかの面が球面を有する
ものであれば、次に示すような形状のものでもよい。
【0049】図13(イ)(ロ)(ハ)は上記球体38
の別の形状例を示すもので、(イ)は断面が楕円形状と
したものを横長に用いるようにしたものであり、(ロ)
は断面が楕円形状としたものを縦長に用いるようにした
ものである。更に(ハ)は(イ)と(ロ)に示す断面形
状を組み合わせた形状としたものである。
【0050】図13(イ)(ロ)(ハ)のいずれの形状
とした球体38を採用しても上記図11に示したものと
同様な作用効果が奏し得られる。
【0051】次に、図14及び図15(イ)(ロ)はセ
ンサ5の移動をより円滑に行わせると共にセンタリング
も図れるようにするために、センサ5にスタビライザを
取り付けた例を示すもので、図1、図11、図12に示
すセンサ5の外周部に、センサ5の動きを円滑にし且つ
同時にセンタリングも図れるようにスタビライザ40を
取り付けたものである。すなわち、センサ5の前端部の
外周面部と後端部の外周面部に、それぞれ所要長さとし
た3枚の板ばね41を、円周方向に巻き付けるように等
間隔に配置して各末端部を固定すると共に前端部側と後
端部側で板ばね41の張り出し方向が互に逆向きとなる
ようにして各板ばね41の先端に、配管6の内壁面に点
接触させるようにするための球面部としての球42を取
り付けて、常時は板ばね41の弾力により球42が配管
6の内壁面に接触させられてセンサ5が配管6内の中心
部に位置させられるように構成したものである。
【0052】なお、上記球42に代えて、板ばね41の
先端部を一体に球面加工したり、半球体を取り付けるよ
うにしてもよい。又、板ばね41の使用数は適宜選定し
得るものである。
【0053】センサ5の外周面部に複数の板ばね41か
らなるスタビライザ40を取り付けると、板ばね41の
外側へ広がろうとする弾性力により各板ばね41の先端
の球面部が配管6の内壁面に点接触しているので、最先
端に位置する移動機構体2を前進させてセンサ5を押し
て動かすときに、センサ5は配管6内に安定よく保持さ
れることになるので、ベンド部を通過するときでもセン
サ5を円滑に移動させることができ、図示の如く球体3
8との組み合わせとすることにより更にセンサ5の移動
を円滑に行わせることができる。又、同時に、スタビラ
イザ40によってセンサ5を常に配管6の軸心位置にセ
ンタリングすることもできるので、センサ5の機能を最
大限有効に発揮させることができて、高精度に探傷検査
を行うことができる。しかも、板ばね41は接線方向に
張り出していることから、その撓み変形により口径が大
きく異なる配管6に対しても容易に対応することができ
る。更に、板ばね41はセンサ5の前端部と後端部の外
周面部に取り付けてあるため、探傷に必要な有効部分の
スペースをセンサ5の中間部に大きく確保させることが
できる。したがって、センサ5の軸方向長さをスタビラ
イザを取り付けることによって必要以上長くすることが
ない、という利点がある。
【0054】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、移動機構体2,2′の走行車輪と
して用いるウオームホイールリング16の外周のウレタ
ン17は必ずしも取り付ける必要はないこと、又、ウオ
ームホイールリング16のスリット15は、軸心と平行
であっても傾斜していてもよいこと、更に、図1乃至図
5に示す実施形態と、図6に示す実施形態において、相
前後するスイッチ27a,27bの端子25間を接続し
ているワイヤ3に代えて、端子25間を給電ケーブル1
で接続するようにしてもよいこと、又、図11、図12
(イ)(ロ)、図14では、球体38をセンサ5と移動
機構体2の間に介在させた場合を示しているが、センサ
5と図6に示す構成の移動機構体2′との間にも同様に
適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の管内移動装置
によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 移動機構体の走行車輪となるウオームホイールリン
グは弾性を有する薄肉構造であるため、マイクロ化を図
ることができ、口径の異なる細径配管にも対応でき、且
つウオームホイールリングは前後に配置してあることか
ら、管内を安定して動くことができる。 (2) 移動機構体の前後端に取り付けたスイッチの端子間
をワイヤで接続して、ワイヤの緊張や弛みに伴うスイッ
チのON、OFF作動で各移動機構体が協調動作できる
ようにしてあるため、立上部やベンド部等でケーブルが
弛み過ぎて絡んだりつかえたりすることを防止すること
ができる。 (3) 移動機構体を、センタリング用の板ばねを用いて走
行車輪部を1個所とすることにより、移動機構体の全長
を短くすることができるので、ベンド部を更に通過し易
くすることができる。 (4) 走行車輪部を3輪駆動として隣り合うウオームホイ
ールリングの外周縁部同士を接触配置させることによっ
て、ウオームホイールリングの管壁への押付反力を互い
に支持することができ、これにより、ウオームギヤとウ
オームホイールリングの噛合部に大きな力が作用するこ
とをなくすことができ、ウオーム減速機構の駆動効率を
低下させることなく管壁への押付力を大きくとることが
できるので、容量の大きいモータを使用したり部品点数
を増やすことなく移動機構体の牽引荷重を増大すること
ができる。 (5) スイッチを移動機構体とは別体としてワイヤの中間
部に介在させることによって、ベンド部の通過性をより
向上できるようになり、したがって、ベンド部の曲率半
径が極めて小さい細径配管へも適用することができる。 (6) スイッチの端子間を、給電ケーブルで接続すること
によって、ワイヤを省略することができる。 (7) 最先端に位置する移動機構体の前部にセンサを取り
付けてセンサ付きの管内移動装置とすることにより、細
径配管内であってもセンサを円滑に移動させることがで
き、細径配管の探傷検査を安定して行うことができる。 (8) 最先端に位置する移動機構体とセンサとの間に球体
を介在配置することにより、配管のベンド部においてセ
ンサが押されるときに、センサと球体とが点接触となっ
て両者間の摩擦を小さくすることができるので、移動機
構体の押し力をセンサに対し配管の軸心方向へ作用させ
ることができ、これによりセンサを半径方向へ押し付け
たり振らつかせることなく円滑に移動させることがで
き、又、移動機構体を後退させてセンサを引張るときも
球体の貫通孔にワイヤ又はケーブルを通して引張ること
によりセンサの移動を円滑に行わせることができる。 (9) センサの外周部にスタビライザを取り付けることに
より、センサを配管内の軸心位置に保持できて、ベンド
部をセンサが移動するときの動きをより円滑に行わせる
ことができ、同時にセンサをセンタリングして配置する
ことができることから、配管の探傷検査をより高精度に
行わせることができる。 (10)スタビライザとして、センサの前後両端部の外周面
部に、複数の板ばねをそれぞれ円周方向に向けて接線方
向に張り出すように取り付け、且つ該各板ばねの先端部
に球面部を設けてなる構成のスタビライザを用いること
により、口径が大きく異なる配管にも支障なく対応で
き、しかも、センサの中央部のスペースを大きくとるこ
とができることから、探傷に必要な有効部分を大きく確
保することができることによって、センサの全長を長く
することなくセンサの機能を最大限に発揮させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管内移動装置の実施の一形態を示す使
用状態の概略図である。
【図2】本発明の管内移動装置における移動機構体の外
観図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図2のIV−IV矢視図である。
【図5】ケーブル弛み回避用スイッチの回路図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す移動機構体の外
観図である。
【図7】本発明の更に他の実施の形態を示すもので、
(イ)は6輪駆動構造の移動機構体への採用例を示す概
略図、(ロ)は3輪駆動構造の移動機構体への採用例を
示す概略図である。
【図8】本発明の更に別の実施の形態を示すもので、移
動機構体の走行車輪部の概略図である。
【図9】ケーブル弛み回避用スイッチの回路を示す他の
実施の形態の概略図である。
【図10】ケーブル弛み回避用スイッチの回路を示す更
に他の実施の形態の概略図である。
【図11】図1のワイヤに代えて球体を用いてセンサを
押すようにした場合を示す概略図である。
【図12】図11の変形例を示すもので、(イ)は球体
の貫通孔にワイヤのみを通した例を示す概略図、(ロ)
はケーブルのみとして球体の貫通孔に通した例を示す概
略図である。
【図13】球体の別の形状例を示すもので、(イ)は断
面を楕円形状としたものを横長にしたもの、(ロ)は縦
長にしたもの、(ハ)は(イ)と(ロ)を組合わせたも
のを示す断面図である。
【図14】センサにスタビライザを取り付けた例を示す
概略図である。
【図15】スタビライザの構成例を示すもので、(イ)
は概略斜視図、(ロ)は配管内に挿入した状態の正面図
である。
【符号の説明】
1 給電ケーブル 2,2′ 移動機構体 3 ワイヤ 7 駆動軸 8 モータ 9 ケース 10 ウオームギヤ 11 ウオームギヤ収納部 13 ハウジング 14 窓孔 16 ウオームホイールリング 25 端子 27a,27b スイッチ 36 板ばね 38 球体 39 貫通孔 40 スタビライザ 41 板ばね 42 球(球面部)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のケース内に収納させたモータの
    駆動軸を前後両方向に突出させてそれぞれにウオームギ
    ヤを設け、上記ケースの前後両端に、上記各ウオームギ
    ヤを収容するハウジングをそれぞれ取り付け、該各ハウ
    ジングのウオームギヤ収容部に、所要大きさの窓孔を周
    方向に少なくとも1個所穿設し、該前後両側のハウジン
    グの各窓孔部に、弾性を有する薄肉のウオームホイール
    リングの一部を挿入して上記ウオームギヤに噛合させる
    と共に大部分をハウジング外へ放射状に突出するよう配
    置して、上記モータの駆動により各ウオームホイールリ
    ングを回転させるようにして駆動する移動機構体を構成
    し、該移動機構体を、給電ケーブルに所要の配列ピッチ
    で組み付け、且つ端子が引かれないときはOFFになっ
    ているが端子が引かれることによってONになって上記
    モータを駆動させるようにしたスイッチを、給電ケーブ
    ルの最先端に位置する移動機構体の後端と他の移動機構
    体の前後端に取り付けて、上記前後に位置する移動機構
    体の前後のスイッチの端子間に所要の長さのワイヤを接
    続した構成を有することを特徴とする管内移動装置。
  2. 【請求項2】 駆動軸が前後両方向に突出するモータに
    代えて、駆動軸が一方にのみ突出するモータを用いて移
    動機構体を少なくとも1輪駆動構造とし、且つモータを
    収納するケースの外壁部に、半円弧状に湾曲させたセン
    タリング用の板ばねを、一端が自由端となるようにして
    周方向に取り付けた請求項1記載の管内移動装置。
  3. 【請求項3】 1つのウオームギヤに噛合させるウオー
    ムホイールリングを周方向に等間隔に3個所配置した構
    成とし、且つ隣り合うウオームホイールリングの外周縁
    部同士を接触させた請求項1又は2記載の管内移動装
    置。
  4. 【請求項4】 移動機構体にスイッチを一体に取り付け
    て端子間をワイヤで接続することに代えて、相前後する
    移動機構体間をワイヤで接続し、且つ該ワイヤの中間部
    にスイッチを介在配置した請求項1、2又は3記載の管
    内移動装置。
  5. 【請求項5】 スイッチの端子間をワイヤで接続するこ
    とに代えて、スイッチの端子間を給電ケーブルにより接
    続した請求項1、2又は3記載の管内移動装置。
  6. 【請求項6】 最先端に位置する移動機構体の前方位置
    に円柱状のセンサを配置して、該センサの後端と上記移
    動機構体の前端とを可撓性を有するが座屈しないワイヤ
    及び給電ケーブルにて接続した請求項1、2、3、4又
    は5記載の管内移動装置。
  7. 【請求項7】 センサの後端と移動機構体の前端との間
    に、中心を通る貫通孔を有する球体を配置し、且つ可撓
    性を有するが座屈しないワイヤに代えて剛性の小さいワ
    イヤを用い、上記球体の貫通孔に該ワイヤ及び給電ケー
    ブルを挿通させた請求項6記載の管内移動装置。
  8. 【請求項8】 ワイヤ及び給電ケーブルを球体の貫通孔
    に挿通させることに代えて、ワイヤを球体の貫通孔に挿
    通させて給電ケーブルを球体の外側に配置するようにし
    た請求項7記載の管内移動装置。
  9. 【請求項9】 ワイヤ及び給電ケーブルを球体の貫通孔
    に挿通させることに代えて、給電ケーブルにワイヤの機
    能を兼用させて球体の貫通孔に給電ケーブルのみを挿通
    させるようにした請求項7記載の管内移動装置。
  10. 【請求項10】 センサの外周部にスタビライザを取り
    付けた請求項6、7、8又は9記載の管内移動装置。
  11. 【請求項11】 スタビライザを、センサの前端部の外
    周面に複数の板ばねをそれぞれ円周方向に同じ向きで接
    線方向に張り出すように取り付けると共に、センサの後
    端部の外周面に複数の板ばねをそれぞれ円周方向に前端
    側とは逆の方向へ接線方向に張り出すように取り付け、
    且つ該各板ばねの張り出側先端部に球面部を設けてなる
    構成とした請求項10記載の管内移動装置。
JP7317053A 1995-01-30 1995-11-13 管内移動装置 Pending JPH08327605A (ja)

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JP7317053A JPH08327605A (ja) 1995-01-30 1995-11-13 管内移動装置

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JP9007395 1995-03-24
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012607A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Ihi Corp 小型移動ロボット
JP2015123908A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 三菱重工業株式会社 配管内移動システム
JP2016120809A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 国立大学法人 名古屋工業大学 接触面との摩擦力を高める車輪を有する陸上走行可能な飛行体
CN114428115A (zh) * 2021-12-24 2022-05-03 安徽扬天金塑新能源装备有限公司 一种承压设备深焊缝质量检测设备

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