JPH08327592A - 薄膜式ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜式ガスセンサ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH08327592A
JPH08327592A JP8103729A JP10372996A JPH08327592A JP H08327592 A JPH08327592 A JP H08327592A JP 8103729 A JP8103729 A JP 8103729A JP 10372996 A JP10372996 A JP 10372996A JP H08327592 A JPH08327592 A JP H08327592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
thin film
sensor element
gas
proton
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8103729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3498772B2 (ja
Inventor
Tadashi Inaba
忠司 稲葉
Hideaki Takahashi
英昭 高橋
Keiichi Saji
啓市 佐治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP10372996A priority Critical patent/JP3498772B2/ja
Publication of JPH08327592A publication Critical patent/JPH08327592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3498772B2 publication Critical patent/JP3498772B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜式ガスセンサ及びその製造方法を提供す
る。 【構成】 多孔質セラミック基板(アルミナ基板8)上
に、多孔質電極層(陽極10)、プロトン伝導性固体電
解質蒸着層(プロトン伝導性薄膜11)、多孔質電極層
(陰極12)が順次積層され、所望により加熱部(白金
ヒータ9)や白金リード線13が設けられて構成された
センサ素子を備えてなる薄膜式ガスセンサ、並びに蒸着
法により前記多孔質電極層及び前記プロトン伝導性固体
電解質蒸着層を形成してなる、その製造方法。 【効果】 本センサは電解質の抵抗が非常に小さく、測
定精度及び再現性に優れ、信頼性が高く、構造が簡単で
容易に得ることができ、且つ著しく小形化可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜式ガスセンサ及び
その製造方法、更に詳しくは、プロトン伝導性固体電解
質蒸着層を有することにより前記電解質の抵抗が非常に
小さくなり、測定精度及び再現性に優れ、信頼性が高
く、構造が簡単で且つ著しく小形化可能な薄膜式ガスセ
ンサ、並びに蒸着法を用いて基板上に電極層、前記電解
質層、電極層を順次積層形成することからなる、その製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高温で特定のイオンのみを伝導す
る固体電解質の基礎研究、更に、その応用開発が精力的
に進められている。種々の固体電解質の中でも、酸素イ
オン伝導体を用いた固体電解質は古くから基礎研究がな
されており、又、その応用に関しても、例えば自動車の
エンジン制御用O2 センサ、更に、金属の溶解鋳造プロ
セス管理用酸素濃度測定センサとして実用化されてい
る。
【0003】一方、高温で良好なプロトン伝導性を示す
固体電解質の研究は、1980年代に岩原(名大)らに
よって精力的に行われ、SrCeO3 、CaZrO3
のCe又はZrの一部を3価のカチオンで置換したペロ
ブスカイト型酸化物が、高温で高いプロトン伝導性を発
現することが明らかにされた。これを機に、ペロブスカ
イト型酸化物を利用した燃料電池、水素生成装置、化学
センサ等の検討が進められている。
【0004】高温プロトン伝導性酸化物(固体電解質)
を用いた化学センサとしては、主として濃淡電池起電力
を利用したガス(例えば、水素や水蒸気など)センサが
研究されている。これらのセンサは金属の水素脆性の原
因となる溶融金属中の水素濃度を管理するセンサとして
注目され、これまでに例えば、焼結法にて作成された素
子〔一端が閉鎖された筒状(コップ型)の電解質からな
る素子〕を用いて溶融アルミニウム中の水素濃度を検知
する濃淡電池式(起電力型)水素濃度センサが実用化さ
れている。
【0005】又、限界電流式水素濃度センサも研究され
ており、例えば特開昭62−269054号公報には、
プロトン伝導性固体電解質(焼結体)の一方の面にアノ
ード電極を設け、他方の面にカソード電極を設け、アノ
ード電極の上を、小孔付きキャップでアノード電極と前
記キャップとの間に間隙を設けて覆ったセンサ素子が提
案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、イオン伝
導体を用いたガスセンサは、濃淡電池式と限界電流式に
大別されるが、この両方式にはそれぞれ特徴がある。す
なわち、濃淡電池式ガスセンサは、微量のガス濃度を高
精度に測定できる反面、出力には直線性がないため、出
力補正回路が必要である。これに対し限界電流式センサ
は、ガス濃度に対し出力が直線的に得られるので、広範
囲の濃度測定が可能である。又、濃淡電池式センサで必
要とされる基準極を必要とせず構造が簡単である。この
ことから、広範囲の濃度測定が必要な場合には限界電流
式センサが都合が良い。
【0007】ところで、従来報告されているプロトン伝
導性酸化物は、導電率が酸素イオン伝導性酸化物(8mo
l/% YSZ)に比べて1〜3桁小さく、電解質抵抗が非
常に大きい。よって、高温プロトン伝導性酸化物を限界
電流式センサに適用した場合には、全抵抗が大きいこ
とから大きな電流を流すことができず、S/N比が小さ
く精度が悪い、全抵抗に占める電解質抵抗の割合が大
きく広範囲の濃度測定を行うことができない、といった
問題があった。このため、被測定ガスの濃度に合わせて
気体拡散孔の大きさを変化させなければならなかったの
で、一つの拡散制御体(センサ素子に達する被測定ガス
の量を制限するためのもの)で広範囲の濃度測定が可能
な限界電流式センサを実現するためには、電解質抵抗の
低減が大きな課題となっていた。
【0008】プロトン伝導体の抵抗を低減する方法とし
ては、例えば電解質を薄膜化することにより抵抗を低減
する(導電率を向上させる)方法が考えられる。しかし
ながら、従来プロトン伝導機能は焼結法でしか得られて
おらず、焼結法では例えば膜厚数十μmまで薄膜化する
ことは困難なので、極めて薄いプロトン伝導性固体電解
質は従来得られていない。又、プロトンは固体電解質の
結晶粒内を移動するため、焼結法により得られた焼結体
では粒子と粒子の間に介在する粒界が全体の抵抗を増大
させていた。
【0009】又、従来のプロトン伝導性固体電解質を用
いた限界電流式センサは水素しか検出できなかった。通
常、これらのセンサが多用される還元雰囲気には水蒸気
(水)、更には、炭化水素(HC)ガス、一酸化炭素
(CO)、水素(H2 )が存在する。しかしながら、水
素及び水蒸気(水)の濃度を同時に測定し、更には一酸
化炭素や炭化水素ガスの濃度を測定することは、従来、
報告例がない。それ故、従来は詳細な雰囲気検知や雰囲
気制御が不可能であった。
【0010】更に、従来のプロトン伝導性固体電解質を
用いた限界電流式センサは、固体電解質として焼結体を
用いていたので、センサ素子の熱容量が大きくなり、そ
れ故、センサ素子を最適な測定温度にするためには発熱
量の大きな電解質加熱装置を設けなければならず、又、
センサ素子の昇温性も悪く且つ不均一に加熱される可能
性もあった。したがって、従来はセンサの初期作動性の
向上や小型化が図れず、又、充分な信頼性が得られない
という問題があった。
【0011】本発明は前記従来技術の問題点を解決する
ためのものである。本発明において、固体電解質の粒界
抵抗が低減されて高いプロトン伝導性を有するプロトン
伝導性固体電解質膜の成膜法を確立した。又、センサ素
子の内部抵抗が低減されると共に、水素濃度更に水蒸気
濃度の測定範囲が広く、再現性に優れ、信頼性の高い薄
膜式ガスセンサが得られた。それ故、本発明の目的とす
るところは、緻密なプロトン伝導性固体電解質薄膜を備
えた薄膜式ガスセンサ、並びに前記プロトン伝導性固体
電解質薄膜を容易に得ることができる前記薄膜式ガスセ
ンサの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高エネル
ギー蒸着が可能なPVD法を用いることにより、電解質
抵抗(一般に粒子抵抗と粒界抵抗からなる)に占める粒
界抵抗の割合が小さく、プロトン導電率の高いプロトン
伝導性固体電解質薄膜が得られることを見出し、且つ前
記薄膜をセンサに採用することにより、水素、水蒸気、
一酸化炭素、炭化水素ガスの各々の濃度を広範囲で測定
することができる薄膜式ガスセンサを想到した。
【0013】すなわち本発明の薄膜式ガスセンサは、多
孔質セラミック基板上に、多孔質電極層、プロトン伝導
性固体電解質蒸着層、多孔質電極層が順次積層されて構
成されたセンサ素子を備えてなることを特徴とする。
【0014】プロトン伝導性固体電解質としては、例え
ば、一般式(1): AB1-x x3-y (1) 〔式中、AはCa,Ba,Srから選択された少なくと
も1種の元素を表わし、BはZr,Ceから選択された
少なくとも1種の元素を表わし、MはYb,Y,Sc,
Zn,Nd,Mg,In,Sm,Dy,Eu,Ho,G
d,Tm,Ca,Laから選択された少なくとも1種の
元素を表わし、0≦x、y≦0.5である〕で表わされ
るペロブスカイト型複合酸化物が好ましい。又、前記物
質の性状は、ガス分子不透過性であり(例えば、酸化物
の理論密度の90%以上の密度を有する程に緻密であ
る)、粒界抵抗が粒子抵抗の半分以下であることが好ま
しい。粒界抵抗の低減は、導電率の向上に有効である。
【0015】電極は適する金属材料から形成されていて
よいが、例えばPt,Pd,Rh,Re,Ni,W,F
e,Ag,Auから選択された少なくとも1種の金属元
素からなることが好ましい。電極の大きさや形状は、セ
ンサ素子の大きさや形状に応じて適宜選択する。
【0016】多孔質セラミック基板は、耐火性で入手及
び取り扱いの容易な適するセラミック材料から形成され
ていてよい。多孔質セラミック基板において、ガス通気
率が0.05〜05mL・mm/atm・min・cm
2 であるものが好ましい。多孔質セラミック基板の大き
さや形状は、目的とするセンサ素子が得られる範囲内で
決定する。多孔質アルミナ基板は特に好ましい。
【0017】センサ素子を好適に作動させるためには、
センサ素子を加熱するための加熱手段(例えばヒータ)
を適する位置に設けるとよい。ヒータなどの加熱手段を
設ける加熱部を多孔質セラミック基板のセンサ素子部が
設けられた側又はその反対側に設けると、センサ素子を
容易且つ効率よく加熱することができてよい。
【0018】本発明の薄膜式ガスセンサは、濃淡電池式
であってもよいし、又は限界電流式であってもよいが、
構造が簡単で且つ広範囲の濃度測定が可能であるなどの
点から、薄膜限界電流式ガスセンサが好ましい。センサ
素子への被測定ガスの流入を制限する手段としては、限
界電流式酸素濃度センサにおける慣用手段、例えば
(a)センサ素子を、多孔質セラミックを用いたガス拡
散律速層で被覆する方法、(b)センサ素子上に間隙を
設けて、センサ素子を小さな孔を有するキャップで覆う
方法、等の種々の方法を用いてよい。
【0019】本発明の薄膜式ガスセンサにおけるプロト
ン伝導性固体電解質層は、スパッタリングなどの蒸着法
を用いて形成する必要があるが、多孔質電極層は例えば
印刷法などの他の方法を用いて形成してもよい。多孔質
セラミック基板上に、蒸着法により、多孔質電極層、プ
ロトン伝導性固体電解質層、多孔質電極層を順次積層形
成すると、非常に生産効率よくセンサ素子を得ることが
できる。前記センサ素子を慣用の方法(例えば、限界電
流式酸素濃度センサの分野で慣用の方法)で組み込む
と、本発明の薄膜式ガスセンサを製造することができ
る。
【0020】
【作用】導電率が高く、良好なプロトン伝導性を示すプ
ロトン伝導性固体電解質薄膜が容易に得られるようにな
ったことから、ガス検知部と加熱部を一体化した小形セ
ンサ素子が形成可能となった。このことからセンサの消
費電力が低減でき、始動時間も短縮できる。本センサ
は、内部抵抗の低減を図ったことから、同一の拡散制御
体で0%から数十%までの広範囲の水素濃度測定が可能
となった。又、一酸化炭素濃度や炭化水素ガス濃度も測
定できるようになった。更にセンサへの印加電圧を変化
させることにより水素のみならず水蒸気濃度の検出も可
能となった。又、得られたプロトン伝導性薄膜は、粒界
抵抗の寄与が小さいため粒界に存在する不純物の影響が
低減され、特性が安定性し、信頼性が向上した。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。 実施例1:プロトン伝導体電解質試料を作成するため
に、以下のような製作手順で焼結体試料、薄膜試料を製
作し、成膜条件及び製作した試料の結晶性、組成、導電
率特性等を検討した。
【0022】A.試料の製作 焼結体試料 図1に焼結体試料の製作手順のフローチャートを示す。
焼結法にてプロトン伝導性固体電解質(組成比:CaZ
0.9 In0.1 3-a )試料を作るために、CaO、Z
rO2 、In2 3 をモル比1:0.9:0.05にな
るように100.09g:110.89g:13.88
2gの割合で調合してアルミナ製ポットの中にメノウボ
ール、メタノール液と共に入れ、ボールミルにて約10
時間回転させて混合した。所定の混合作業が終わった
後、乾燥した。しかる後、上記混合原料をアルミナ磁器
製の容器に入れ、シリコニット電気炉にて、大気中で昇
温スピード350℃/hの速度で1300℃まで昇温し
て5時間保持した。その後、電源を切り室温まで下げて
原料の仮焼を完了した。仮焼が終わった原料をメノウば
ちにて粉砕し一次粒子を作った。その後、水にポリビニ
ールアルコール(PVA)を10%溶解したPVA溶液
を加え、仮焼した原料を造粒した。次いで、造粒した粉
末を120℃で30分乾燥し、乾燥粉末を作った。この
乾燥粉末を直径10mmの型に約1g入れ、単位平方セ
ンチメートル当たり700〜900Kgの圧力でプレス
した。次いで、成形したペレットを大気中にて昇温スピ
ード350℃/hで600℃まで昇温した。600℃で
2時間保持した後、引き続き、昇温スピード350℃/
hで1400℃まで昇温し、10時間保持し、その後電
気炉の電源を切り大気中で除冷した。
【0023】焼成を完了したペレットの表面にはガラス
質が析出していた。これは、プロトン伝導の妨げにな
る。よって、析出したガラス質を取り除くため、研磨粉
#1200にて表面から約200μm研磨して上下面を
削り採った。その後、研磨粉#200にかえて仕上げ研
磨をした。そして、50%HF溶液中で10時間エッチ
ングし、純水中で約1時間超音波洗浄し、その後、純水
にて洗浄し、フレッシュな粒子表面を析出させた。析出
したフレッシュなペレット上下面に、スパッタ装置にて
Ptを約0.5μm蒸着し3mm角の電極とした。そし
て、Pt電極上に直径0.3μmのPt線を接合して、
抵抗測定・プロトン伝導性確認試料を作成した。
【0024】 薄膜試料 薄膜法による試料の作成は、シリコン又は多孔質アルミ
ナ基板上に、市販品であるCaZr0.9 In0.1 3-a
ターゲットを用い、RFスパッタリング装置にて下記表
1に示す条件で成膜することにより行った。
【表1】
【0025】スパッタ条件の違い、及びその後の熱処理
によって得られた膜がどのような結晶構造、組成になっ
たのかを、X線回折、EPMAにて調査した。その結果
を下記表2に示す。
【表2】
【0026】X線回折の結果によれば、成膜直後は、全
ての試料がアモルファス構造を示した。しかし、その後
の800℃熱処理により、ペロブスカイト型構造になる
物とアモルファス構造のままで構造変化しないものとが
認められた。ペロブスカイト構造となった試料A1のX
線回折の結果を図2に示す。図2(a)は成膜(スパッ
タ)直後のアモルファス構造のX線回折図を示し、図2
(b)は800℃熱処理後のペロブスカイト構造のX線
回折図を示し、図2(c)は比較のためのCaZrO3
のASTMデータ(下は回折角)を示す。
【0027】EPMAによる成膜後の組成比分析結果に
よると、Ar雰囲気ではターゲット組成とほぼ同等の膜
が得られるが、Ar+O2 雰囲気中で成膜した場合には
Zr,Ca,Inの比が所定比とならず、組成比のずれ
が生じることが判った。次にペロブスカイト構造となっ
た薄膜電解質試料A1の緻密度について検討した。X線
回折の結果より、この試料の格子定数はa=5.74
8、b=8.006、c=5.590[Å]と算出で
き、EPMAの結果より得られた膜組成CaZr0.84
0.123-a を用いて試料の密度を算出した。ここでa
は0.025と仮定した。その結果、試料の密度は4.
59g/cm3 となり、CaZr0.9In0.1 2.975
の理論密度4.67g/cm3 (格子定数はASTMカ
ード値を使用)の98.4%となり、かなり緻密な膜が
できていることが判った。
【0028】B.導電率の測定 プロトン伝導体を、石英ガラス基板上にAr雰囲気下で
約1μm成膜し、900℃にて熱処理した後、Pt電極
を4本取り出し、導電率測定試料(薄膜)を製作した
(薄膜法)。1%H2 +1%H2 O/N2 雰囲気下に試
料を放置し、4端子法にて導電率の温度依存性を調査し
た。又、焼結法にて製作した試料(焼結体)についても
同様に導電率測定を行ない、薄膜法との比較を行なっ
た。その結果を図3に示す。図3の測定結果より、薄膜
法にて製作した試料は、焼結法にて製作した試料よりも
導電率が半桁から1桁向上していることが判った。
【0029】C.プロトン伝導性の確認 薄膜法にて形成された薄膜がプロトン伝導性を有するか
否かの確認は、濃淡電池起電力試験にて調べることがで
きる。そこで、多孔質アルミナ基板上にPt(膜厚0.
5μm)/CaZr0.9 In0.1 3-a (膜厚5μm)
/Pt(膜厚0.5μm)の順に成膜し、積層構造の試
料を製作した。起電力試験は、試料温度500℃及び9
00℃にて行ない、多孔質アルミナ基板の片面には基準
極として10%H2 +1%H2 O/N2 ガスを導入し、
他面にサンプルガスとして0.1〜20%H2 +1%H
2 O/H2 のガスを吹き付けた。結果を図4に示す。測
定結果は、H2 ガスに対して500℃及び900℃で、
次式で表わされる理論値に近い起電力が得られた。しか
し、酸素ガスに対しては、殆ど起電力の発生が認められ
なかった。
【数1】 [E:起電力、R:気体定数、F:ファラデー定数、P
1 /P2 :分圧比] これらの結果から、製作した試料は500〜900℃の
温度範囲で、酸素イオン伝導性を示さない良好なプロト
ン伝導体として有効に動作することが確認された。
【0030】D.電子顕微鏡(SEM)による試料断面
の観察と交流インピーダンス法による試料抵抗の検討 焼結法、薄膜法の各々の方法にて製作した試料につい
て、断面を電子顕微鏡(SEM)にて観察して比較し
た。更に、交流インピーダンス法によりセンサ温度70
0℃、1%H2 +0.1%H2 O/N2 雰囲気下で試料
抵抗を測定した。測定は、電圧振幅5mV、周波数10
mHz〜10MHzにて行なった。その結果をcole
−coleプロットとして図5に示す。図5(a)は焼
結法にて製作した試料を示し、板状のプロトン伝導性焼
結体1(板厚0.3mm)の両面に薄膜状の白金電極
2,3(共に膜厚0.5μm)が形成されている。図5
(b)はセンサ素子の断面図、図5(c)は図5(a)
のセンサ素子の700℃での交流インピーダンス法によ
る粒子、粒界、界面抵抗の測定結果を示す。図6(a)
は薄膜法にて製作した試料を示し、板状のアルミナ基板
4上に白金電極5(膜厚0.5μm)、プロトン伝導性
薄膜6(膜厚5μm)、白金電極7(膜厚0.5μm)
が順次形成されている。図6(b)はセンサ素子の断面
図、図6(c)は図6(b)のセンサ素子の700℃で
の交流インピーダンス法による粒子、粒界、界面抵抗の
測定結果を示す。
【0031】図5(c)では2つの円弧状軌跡が観測さ
れたが、図6(c)では1つの円弧状軌跡しか観測され
なかった。又、水素濃度を0.5%、5%とした時、交
流インピーダンス特性は低周波側の円弧の大きさのみが
変化した。ここで、一般に固体電解質の交流インピーダ
ンス特性は図7に示す電気回路の特性により表わされ、
図7中、R1 は粒子抵抗を、R2 は粒界抵抗を、R3
電極界面抵抗を各々示すとされている。低周波側の円弧
は水素ガス濃度に依存して変化したことから、この円弧
は電極反応に起因する電極界面抵抗であることが判っ
た。このことから、プロトン伝導性焼結体1の抵抗は、
粒子抵抗、粒界抵抗及び界面抵抗の和からなり、プロト
ン伝導性薄膜6の抵抗は、粒界抵抗の小さな電解質抵抗
(粒子抵抗と粒界抵抗が一緒になったもの;主として粒
子抵抗)と界面抵抗の和からなることが判った。図5
(c)において、Iは粒子抵抗1.6kΩ(10MH
z)を示し、IIは粒子抵抗+粒界抵抗を示し(粒界抵抗
20.5kΩ)、III は粒子抵抗+粒界抵抗+界面抵抗
を示す(界面抵抗39.9kΩ;10MHz)。又、図
6(c)において、IVは電解質抵抗30Ω(10MH
z)を示し、Vは電解質抵抗+界面抵抗を示す(界面抵
抗2.2kΩ;10MHz)。
【0032】ここで、プロトン伝導性焼結体1及びプロ
トン伝導性薄膜6の粒子抵抗、粒界抵抗の抵抗率を算出
し比較を行なった。プロトン伝導性焼結体1の粒子の低
抗率は5.3×102 [Ω/cm]、粒界の抵抗率は
6.8×103 [Ω/cm]であり、プロトン伝導性薄
膜6の電解質抵抗率は6.4×102 [Ω/cm]であ
った。プロトン伝導性薄膜6の電解質抵抗率が、プロト
ン伝導性焼結体1の粒子抵抗率とほぼ一致することか
ら、プロトン伝導性薄膜6では電解質抵抗に占める粒界
抵抗の寄与が小さいことが判った。
【0033】実施例2:実施例1にて得られたプロトン
伝導性薄膜を用いて限界電流式センサを構成し、水素ガ
ス濃度測定が可能であるかどうかを検討した。センサ素
子の製作手順及びセンサ構造を図8に示す。図8(a)
はセンサ素子の製作手順を示し、図8(a)において、
蒸着法を用いて、ガス通気率0.05[mL・mm/a
tm・min・cm2 ]の多孔質アルミナ基板8の片面
に、折り返し形状(ジグザグ状)の白金ヒータ9を成膜
し、他面には陽極10(白金電極)/プロトン伝導性薄
膜11(組成比CaZr0.9 In0.1 3-a の固体電解
質)/陰極12(白金電極)を順次積層形成して限界電
流式センサのセンサ素子を得た。これに白金リード線1
3などの必要な部品及びセンサ素子への被測定ガスの制
限手段(図示せず)を組み込んで、図8(b)に示す限
界電流式センサを構成した。図9(a)は図8(b)に
示す限界電流式センサのセンサ素子の平面図である。
又、図9(b)に、図9(a)のセンサ素子の断面図
(断面SEM写真を模式化したもの)を示す。得られた
固体電解質膜は、均質で、通常空孔として観察される粒
界は殆ど認められなかった。すなわち、図5(a)に特
性を示すような従来の焼結センサでは粒界が観察される
が、本発明の薄膜センサでは粒界が観察されず、交流イ
ンピーダンス法を用いて示されたように、本発明の薄膜
センサでは抵抗率が小さくなったことが判る。
【0034】前記センサ素子を650℃に加熱し、窒素
雰囲気下で水素を0〜10%の範囲で変化させた時の電
流[mA]−電圧[V]特性を検討した。測定結果を図
10(a)に示す。更に、印加電圧0.6Vの時の水素
濃度[%]と出力電流[mA]との関係を図10(b)
に示す。図10(a)の測定結果より、水素濃度に対応
した飽和電流が得られ、その電流値から水素濃度の検出
が可能であることが判った。又、図10(b)の関係よ
り、水素濃度[%]に比例して出力電流[mA]が増大
することが判った。
【0035】次に、1%H2 /N2 雰囲気下でH2 Oを
0〜20%まで変化させたときの電流[mA]−電圧
[V]特性を検討した。その結果を図11(a)に示
す。図11(a)の特性曲線は、前述の水素雰囲気下に
おける図10(a)の特性曲線とは異なり、印加電圧が
約0.9V以上で更に大きな飽和電流を示すことが判っ
た。又、この飽和電流は水蒸気濃度によって異なり、水
蒸気濃度に対応していることが判る。このことから、印
加電圧0.9V未満の飽和電流は水素濃度に対応し、そ
れ以上の印加電圧における飽和電流は水蒸気濃度に対応
していることが判った。よって、二つの異なる飽和電流
を用いることにより、水素濃度と水蒸気濃度を分離して
測定することができる。更に、印加電圧1.5Vの時の
水素濃度[%]と出力電流[mA]との関係を図11
(b)に示す。図11(b)の関係より、水素濃度
[%]に直線的に比例して出力電流[mA]が増大する
ことが判った。
【0036】次に、水素以外の可燃性ガスの検出特性を
検討した。10%H2 O/N2 雰囲気下でC3 8 ガス
又はCOガスを0〜1%の間で変化させ、その時のセン
サの電流−電圧特性を測定した。その結果を図12
(a),(b)に示す。C3 8ガス、COガスに対し
ても、各濃度に対応した飽和電流が得られることが判っ
た。これは、C3 8 ガスの直接分解による水素、又
は、C3 8 ,COとH2 Oとの反応によって生成され
る水素を検出しているものと考えられる。この結果か
ら、本センサは、水素や水蒸気の検出の外に、炭化水素
ガスや一酸化炭素ガスといった可燃性ガスの検出にも有
効であることが判った。
【0037】実施例3:多孔質アルミナ基板のガス通気
率を変化させ、ガス通気率が限界電流特性に与える影響
を調査した。ガス通気率が各々、約0.01、0.0
5、0.1、0.5、1、5[mL・mm/atm・m
in・cm2 ]で板厚0.3mmの多孔質アルミナ基板
を使用し、実施例1と同様の方法で限界電流式センサを
製作した。センサ素子を650℃に加熱し、ガス流量5
[L/min]、1%H2 O+1%H2 /N2 の雰囲気
下でその限界電流特性を測定した。そして、印加電圧
0.6Vの時の飽和電流を求め、基板のガス通気率[m
L・mm/atm・min・cm2 ]と飽和電流[m
A]の関係を検討した。結果を図13に示す。本結果よ
り、ガス通気率が0.05〜0.5[mL・mm/at
m・min・cm2 ]の範囲で、飽和電流とガス通気率
が比例することが判った。このことから水素ガス拡散制
御基板としては、0.05〜0.5[mL・mm/at
m・min・cm2 ]のガス通気率をもった多孔質基板
が望ましいことが判った。
【0038】実施例4:プロトン伝導体(プロトン伝導
性薄膜)を構成する元素以外の物(不純物)が成膜中に
混入した場合、プロトン伝導性が低下する。よって、ど
の程度の混入量までならば問題はないのかを明らかにす
るために以下の様な検討を行なった。前記検討は、電解
質膜中に予め不純物を混入させ、水素濃淡起電力試験に
よりその影響を検討する方法で行なった。試料は、多孔
質アルミナ基板上に白金電極/プロトン伝導体薄膜/白
金電極の順に積層し、製作した。プロトン伝導性薄膜
は、CaZr0.9 In0.1 3-a ターゲット上にFe、
Ni、Crの砕片(数mm角)を置き、不純物を混入さ
せて成膜した。尚、不純物の混入量の変更は、砕片の大
きさを変え、EPMAによるX線強度比でFe、Ni、
Crの分析値が0、0.1、0.5、1、2近傍になる
ように調製することにより行なった。水素濃淡起電力試
験の結果を下記表3に示す。評価は、良い[○]、普通
[△]、悪い[×]の3段階定性評価にて行なった。本
結果より、プロトン伝導体への不純物混入量が0.1%
以内であればプロトン伝導性に与える影響が小さいこと
が判った。
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】本発明の薄膜式ガスセンサは、多孔質セ
ラミック基板上に、多孔質電極層、プロトン伝導性固体
電解質蒸着層、多孔質電極層が順次積層されて構成され
たセンサ素子を備えてなるため、構造が簡単で且つ著し
く小形化可能である。又、プロトン伝導性固体電解質薄
膜(蒸着層)は導電率が高く、良好なプロトン伝導性を
示すので、センサ素子の内部抵抗が低減され、例えば0
%から数十%までの広範囲の水素濃度測定が可能となる
など適用範囲が広い。更にセンサへの印加電圧を変化さ
せることにより水素、一酸化炭素、炭化水素ガスのみな
らず水蒸気濃度の検出も可能となり、水素センサ、一酸
化炭素センサ、炭化水素ガスセンサ及び/又は水蒸気セ
ンサとして使用可能である。又、プロトン伝導性固体電
解質薄膜は、粒界抵抗の寄与が小さいため粒界に存在す
る不純物の影響が低減されたので、センサ素子の特性が
安定性し、耐久性及び信頼性が向上した。
【0041】本発明の薄膜式ガスセンサにおいて、プロ
トン伝導性固体電解質が一般式(1): AB1-x x3-y (1) 〔式中、AはCa,Ba,Srから選択された少なくと
も1種の元素を表わし、BはZr,Ceから選択された
少なくとも1種の元素を表わし、MはYb,Y,Sc,
Zn,Nd,Mg,In,Sm,Dy,Eu,Ho,G
d,Tm,Ca,Laから選択された少なくとも1種の
元素を表わし、0≦x、y≦0.5である〕で表わされ
るペロブスカイト型複合酸化物であり、ガス分子不透過
性であり、粒界抵抗が粒子抵抗の半分以下であるもの
は、測定精度及び再現性に優れ、信頼性が高い。
【0042】電極を、Pt,Pd,Rh,Re,Ni,
W,Fe,Ag,Auから選択された少なくとも1種の
金属元素で形成すると、良好な性能の多孔質電極を容易
に得ることができる。
【0043】多孔質セラミック基板が多孔質アルミナ基
板であり、且つガス通気率が0.05〜05mL・mm
/atm・min・cm2 である本発明の薄膜式ガスセ
ンサは、好ましい性状の前記アルミナ基板の入手が容易
で使用し易く、又、センサ特性において飽和電流とガス
通気率が比例しているので、センサ特性が安定してい
る。
【0044】本発明の薄膜式ガスセンサにおいて、多孔
質セラミック基板のセンサ素子部が設けられた側又はそ
の反対側に加熱部が設けられ、且つ薄膜限界電流式ガス
センサであるものは、ガス検知部と加熱部が一体化され
ているので、センサ素子の形状を非常に小型に形成する
ことができる。又、センサ素子の加熱効率が良いのでセ
ンサの消費電力を低減することができ、更に、センサの
始動時間を短縮することができるので、センサの始動性
が良い。
【0045】本発明の薄膜式ガスセンサの製造方法は、
多孔質セラミック基板上に、蒸着法により、多孔質電極
層、プロトン伝導性固体電解質層、多孔質電極層を順次
積層形成してセンサ素子を得、該センサ素子を組み込ん
でなるため、上述の如き優れた性能を有する本発明の薄
膜式ガスセンサを、容易且つ生産効率良く得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロトン伝導性焼結体の製作手順の一例のフロ
ーチャートである。
【図2】プロトン伝導性固体電解質試料のX線回折の結
果を示す図である。
【図3】薄膜試料と焼結体試料の導電率の測定結果を示
す図である。
【図4】薄膜法にて形成された薄膜試料の濃淡電池起電
力試験の測定結果を示す図である。
【図5】焼結法にて製作した試料についての、交流イン
ピーダンス法による試験結果を示す図である。
【図6】薄膜法にて製作した試料についての、交流イン
ピーダンス法による試験結果を示す図である。
【図7】固体電解質の交流インピーダンス特性を示す電
気回路についての説明図である。
【図8】本発明におけるセンサ素子の一例の製作手順及
びセンサ構造を示す説明図である。
【図9】本発明におけるセンサ素子の一例の平面図及び
断面図である。
【図10】本発明におけるセンサ素子を650℃に加熱
し、窒素雰囲気下で水素を0〜10%の範囲で変化させ
た時の電流−電圧特性の説明図である。
【図11】本発明におけるセンサ素子の、1%H2 /N
2 雰囲気下でH2 Oを0〜20%まで変化させたときの
電流−電圧特性の説明図である。
【図12】本発明におけるセンサ素子の、10%H2
/N2 雰囲気下でプロパン(C38 )ガス又は一酸化
炭素(CO)ガスを0〜1%まで変化させたときの電流
−電圧特性の説明図である。
【図13】本発明における多孔質セラミック基板のガス
通気率と飽和電流の関係を示す図である。
【符号の説明】
1:プロトン伝導性焼結体 2,3,5,7:白金電極 4,8:アルミナ基板 6,11:プロトン伝導性薄膜 9:白金ヒータ 10:陽極 12:陰極 13:白金リード線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質セラミック基板上に、多孔質電極
    層、プロトン伝導性固体電解質蒸着層、多孔質電極層が
    順次積層されて構成されたセンサ素子を備えてなること
    を特徴とする薄膜式ガスセンサ。
  2. 【請求項2】 プロトン伝導性固体電解質が一般式
    (1): AB1-x x3-y (1) 〔式中、AはCa,Ba,Srから選択された少なくと
    も1種の元素を表わし、BはZr,Ceから選択された
    少なくとも1種の元素を表わし、MはYb,Y,Sc,
    Zn,Nd,Mg,In,Sm,Dy,Eu,Ho,G
    d,Tm,Ca,Laから選択された少なくとも1種の
    元素を表わし、0≦x、y≦0.5である〕で表わされ
    るペロブスカイト型複合酸化物であり、ガス分子不透過
    性であり、粒界抵抗が粒子抵抗の半分以下であることを
    特徴とする請求項1記載の薄膜式ガスセンサ。
  3. 【請求項3】 電極がPt,Pd,Rh,Re,Ni,
    W,Fe,Ag,Auから選択された少なくとも1種の
    金属元素からなることを特徴とする請求項1記載の薄膜
    式ガスセンサ。
  4. 【請求項4】 多孔質セラミック基板が多孔質アルミナ
    基板であり、且つガス通気率が0.05〜05mL・m
    m/atm・min・cm2 であることを特徴とする請
    求項1記載の薄膜式ガスセンサ。
  5. 【請求項5】 多孔質セラミック基板のセンサ素子部が
    設けられた側又はその反対側に加熱部が設けられ、且つ
    薄膜限界電流式ガスセンサであることを特徴とする請求
    項1記載の薄膜式ガスセンサ。
  6. 【請求項6】 多孔質セラミック基板上に、蒸着法によ
    り、多孔質電極層、プロトン伝導性固体電解質層、多孔
    質電極層を順次積層形成してセンサ素子を得、該センサ
    素子を組み込んでなることを特徴とする薄膜式ガスセン
    サの製造方法。
JP10372996A 1995-03-31 1996-03-29 薄膜式ガスセンサ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3498772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10372996A JP3498772B2 (ja) 1995-03-31 1996-03-29 薄膜式ガスセンサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9987895 1995-03-31
JP7-99878 1995-03-31
JP10372996A JP3498772B2 (ja) 1995-03-31 1996-03-29 薄膜式ガスセンサ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08327592A true JPH08327592A (ja) 1996-12-13
JP3498772B2 JP3498772B2 (ja) 2004-02-16

Family

ID=26440965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10372996A Expired - Fee Related JP3498772B2 (ja) 1995-03-31 1996-03-29 薄膜式ガスセンサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3498772B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1037041A2 (en) * 1999-03-12 2000-09-20 Ngk Spark Plug Co., Ltd Gas sensor
JP2000275209A (ja) * 1999-03-26 2000-10-06 Yamari Sangyo Kk 水素センサ
JP2000302550A (ja) * 1999-02-17 2000-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 混合イオン伝導体およびこれを用いたデバイス
EP1103807A2 (en) * 1999-11-24 2001-05-30 Ngk Spark Plug Co., Ltd Hydrogen gas sensor
US6517693B2 (en) 2000-02-14 2003-02-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ion conductor
US6528195B1 (en) 1999-02-17 2003-03-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Mixed ionic conductor and device using the same
WO2004068129A1 (ja) * 2002-12-27 2004-08-12 Ngk Spark Plug Co., Ltd. ガスセンサ
WO2005024850A1 (ja) * 2003-09-03 2005-03-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 混合イオン伝導体
JP2005100978A (ja) * 2003-09-03 2005-04-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 混合イオン伝導体
JP2005308528A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 New Cosmos Electric Corp 酸化物イオン伝導体を用いた還元性ガスセンサ
WO2006098272A1 (ja) * 2005-03-15 2006-09-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. イオン伝導体
JP2007024796A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Fujitsu Ten Ltd 水素検知素子制御装置および水素検知素子の制御方法
US7235171B2 (en) 2001-07-24 2007-06-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Hydrogen sensor, hydrogen sensor device and method of detecting hydrogen concentration
JP2007197315A (ja) * 1999-02-17 2007-08-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 混合イオン伝導体およびこれを用いたデバイス
CN100344965C (zh) * 1999-06-22 2007-10-24 日本特殊陶业株式会社 气体传感器含陶瓷的固体电解质和其制造方法
US7625653B2 (en) 2005-03-15 2009-12-01 Panasonic Corporation Ionic conductor
JP2014224819A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh マイクロメカニカルセンサ装置
JP2019113500A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 東京窯業株式会社 水素濃度の検出方法及び水素センサ
JP2021006762A (ja) * 2019-06-27 2021-01-21 矢部川電気工業株式会社 気体計測装置、気体計測方法及びプログラム

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4608047B2 (ja) * 1999-02-17 2011-01-05 パナソニック株式会社 混合イオン伝導体およびこれを用いたデバイス
JP4608506B2 (ja) * 1999-02-17 2011-01-12 パナソニック株式会社 混合イオン伝導体およびこれを用いたデバイス
JP2000302550A (ja) * 1999-02-17 2000-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 混合イオン伝導体およびこれを用いたデバイス
US7491461B2 (en) 1999-02-17 2009-02-17 Panasonic Corporation Mixed ionic conductor and device using the same
JP2007197315A (ja) * 1999-02-17 2007-08-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 混合イオン伝導体およびこれを用いたデバイス
US6528195B1 (en) 1999-02-17 2003-03-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Mixed ionic conductor and device using the same
US6337009B1 (en) 1999-03-12 2002-01-08 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gas sensor
EP1037041B1 (en) * 1999-03-12 2009-04-29 Ngk Spark Plug Co., Ltd Gas sensor
EP1037041A2 (en) * 1999-03-12 2000-09-20 Ngk Spark Plug Co., Ltd Gas sensor
JP2000275209A (ja) * 1999-03-26 2000-10-06 Yamari Sangyo Kk 水素センサ
CN100344965C (zh) * 1999-06-22 2007-10-24 日本特殊陶业株式会社 气体传感器含陶瓷的固体电解质和其制造方法
US6652723B1 (en) 1999-11-24 2003-11-25 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Hydrogen gas sensor
EP1103807A2 (en) * 1999-11-24 2001-05-30 Ngk Spark Plug Co., Ltd Hydrogen gas sensor
US7276141B2 (en) 1999-11-24 2007-10-02 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Hydrogen gas sensor
US6517693B2 (en) 2000-02-14 2003-02-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ion conductor
US7235171B2 (en) 2001-07-24 2007-06-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Hydrogen sensor, hydrogen sensor device and method of detecting hydrogen concentration
WO2004068129A1 (ja) * 2002-12-27 2004-08-12 Ngk Spark Plug Co., Ltd. ガスセンサ
JP4589683B2 (ja) * 2003-09-03 2010-12-01 パナソニック株式会社 混合イオン伝導体
US7419736B2 (en) 2003-09-03 2008-09-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Mixed ion conductor
WO2005024850A1 (ja) * 2003-09-03 2005-03-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 混合イオン伝導体
JP2005100978A (ja) * 2003-09-03 2005-04-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 混合イオン伝導体
JP2005308528A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 New Cosmos Electric Corp 酸化物イオン伝導体を用いた還元性ガスセンサ
JP4583800B2 (ja) * 2004-04-21 2010-11-17 新コスモス電機株式会社 酸化物イオン伝導体を用いた水素ガスセンサ
US7625653B2 (en) 2005-03-15 2009-12-01 Panasonic Corporation Ionic conductor
WO2006098272A1 (ja) * 2005-03-15 2006-09-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. イオン伝導体
JP5219370B2 (ja) * 2005-03-15 2013-06-26 パナソニック株式会社 イオン伝導体
JP2007024796A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Fujitsu Ten Ltd 水素検知素子制御装置および水素検知素子の制御方法
JP2014224819A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh マイクロメカニカルセンサ装置
JP2019113500A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 東京窯業株式会社 水素濃度の検出方法及び水素センサ
JP2021006762A (ja) * 2019-06-27 2021-01-21 矢部川電気工業株式会社 気体計測装置、気体計測方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3498772B2 (ja) 2004-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3498772B2 (ja) 薄膜式ガスセンサ及びその製造方法
Baumann et al. Ba0. 5Sr0. 5Co0. 8Fe0. 2O3− δ thin film microelectrodes investigated by impedance spectroscopy
US6319626B1 (en) Cathode composition for solid oxide fuel cell
Wang et al. Ag-perovskite cermets for thin film solid oxide fuel cell air-electrode applications
Leng et al. Development of LSM/YSZ composite cathode for anode-supported solid oxide fuel cells
KR20150003364A (ko) 내부 기준 전극을 이용한 센서
JP3287096B2 (ja) イオン導電体を用いたガスセンサおよびその製造方法
US6548203B2 (en) Cathode composition for solid oxide fuel cell
TW201708160A (zh) 基板/定向性磷灰石型複合氧化物膜複合體及其製造方法
CN111919113A (zh) 具有中间层的固体电解质接合体
JP7291031B2 (ja) 固体電解質接合体
Millar et al. Interaction of (La1− xSrx) 1− yMnO3–Zr1− zYzO2− d cathodes and LaNi0. 6Fe0. 4O3 current collecting layers for solid oxide fuel cell application
Su et al. Effects of interlayer thickness on the electrochemical and mechanical properties of bi-layer cathodes for solid oxide fuel cells
Bae et al. Characterization of Yttria‐Stabilized Zirconia Thin Films Prepared by Radio Frequency Magnetron Sputtering for a Combustion Control Oxygen Sensor
Gaudon et al. Evaluation of a sol–gel process for the synthesis of La1− xSrxMnO3+ δ cathodic multilayers for solid oxide fuel cells
JP7123078B2 (ja) 酸素透過素子及びスパッタリングターゲット材
Rodewald et al. The Effect of the Oxygen Exchange at Electrodes on the High-Voltage Electrocoloration of Fe-Doped SrTiO 3 Single Crystals: A Combined SIMS and Microelectrode Impedance Study
JP3121993B2 (ja) 導電性セラミックスの製造方法
KR100960270B1 (ko) 치밀한 구조를 갖는 스피넬계 전도성 박막, 이의 제조방법및 이를 이용한 금속 접속자
Joseph et al. Preparation of La 0.9 Sr 0.1 Ga 0.85 Mg 0.15 O 2.875 thin films by pulsed-laser deposition and conductivity studies
JP3389407B2 (ja) 導電性セラミックス及び燃料電池セル
Konycheva et al. Comparison of chromium poisoning by the ods alloy Cr5Fe1Y2O3 and the high chromium ferritic steel crofer 22 APU
JP7309702B2 (ja) 固体電解質及び固体電解質接合体
JP7300440B2 (ja) 固体電解質接合体
JP7291057B2 (ja) 排気ガス用酸素センサ素子

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees