JPH08327554A - 照明装置 - Google Patents
照明装置Info
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- JPH08327554A JPH08327554A JP10330996A JP10330996A JPH08327554A JP H08327554 A JPH08327554 A JP H08327554A JP 10330996 A JP10330996 A JP 10330996A JP 10330996 A JP10330996 A JP 10330996A JP H08327554 A JPH08327554 A JP H08327554A
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Abstract
も、簡単な操作で、対象物に応じた最適照明を実現す
る。 【解決手段】 照明装置1を、観察部分3a(半導体基
板等)の法線に対して凸レンズ11の光軸が角θになる
ように設置し、その反射光線上にカメラ5を設置する。
発光部13がレンズ11の光軸上に位置するとき、明視
野照明となる。つまみ29を回転させると、発光部13
はボールねじ25上を移動して、照明は明視野照明から
暗視野照明へと変わっていく。つまみ37を回転させ、
発光部13をレンズ11寄りに移動するとレンズ11か
らの光は拡散光となり、発光部13を焦点位置にすると
平行光となり、レンズ11から離すと集束光になる。こ
のように発光部13の位置を変えることにより、観察部
分3aに対する照射角や照射角分布を変化させることが
でき、対象物3の光学特性に応じて発光部13の位置を
調整することにより、コントラストの高い像が得られ
る。こうした調整はアクチュエータ、マイクロコンピュ
ータ等を用いて自動的に行うようにしてもよい。
Description
特に、半導体ウェーハ、ガラス、セラミックなど絶縁体
基板の表面または表面付近に形成された回路や文字など
のパターンを観測するための照明装置に関する。
において、半導体ウェーハ、液晶基板、ガラス、セラミ
ック、または樹脂などの対象物の表面に付された数字、
文字や回路等のパターンを、目視やカメラ、顕微鏡等で
観測することが行われている。たとえば、製造工程の中
で、半導体ウェーハに付された識別符号を読み取り、こ
の識別符号に応じて予め決められた加工が施される。
基板等を照明するもので、従来より、蛍光灯やファイバ
ー照明などの光源またはレンズ等を利用した平行光源を
観察対象に照射するものが知られている。
パターンとその周辺とのコントラストが十分に大きけれ
ばそのパターンははっきりと見え、コントラストが小さ
ければそのパターンは周辺と区別し難くなり見え難くな
る。このようなパターンの見え方は、照明装置の照射光
の照射角や照射角分布によっても影響される。例えば、
照明方法としてパターンが暗く背景が明るく見える明視
野照明法や、パターンが明るく背景が暗い暗視野照明法
があるが、照度の大きい明視野照明が良いとは必ずしも
限らない。
部分に対してコントラストが大きくとれるように、光
源、光学素子、対象物の位置および観測者を含む観測系
の配置を決定するようにしている。そして、そのように
決定した観測系の位置関係を固定し、すなわち対象物に
対する光の照射角および照射角分布を固定して使用して
いた。この対象物に対する光の照射角および照射角分布
を細かく調整するには相応の経験と時間が必要であっ
た。
て、試料に対して平行光を照射し、その反射光あるいは
散乱光を凸レンズ等を使用して集束し、前記凸レンズの
後焦点面上に開口絞りを配置した装置が提案されている
(特開平6−3625号および同6−129844
号)。しかし、これらにおいても対象物に対する光の照
射角および照射角分布は固定されており、照明角や照明
角分布を細かく調整するためには、やはり相応の経験お
よび時間を必要とする。
ては、観測すべき対象物を製造した工場や製造装置また
は製造工程が異なると、同じ照明で観測しても、対象物
の光学特性のバラツキ(すなわち対象物の反り、パター
ンおよびその周辺の材料の厚さのムラに起因する反射率
や透過率のバラツキ等)に伴ってコントラストのバラツ
キが大きくなり、場合によってはコントラストが低いた
め、パターンの観測ができなくなることがあった。
は、その都度熟練を要する光軸調整を行って高コントラ
ストの像が得られるように調整し直していた。その調整
のためには時間も要することもあって、場合によって
は、観測不能として処理する場合も多かった。
とって詳しく説明する。半導体ウェーハ上に書き込まれ
るID文字(識別符号)の書き込み方法として、写真露
光法を用いてICのパターン形成と同様の方法で書き込
む方法や、強力なレーザビームを用いてウェーハ上に文
字を彫り込む方法などがある。一般にID文字はICパ
ターンの作成前に書き込まれ、その後各ウェーハはID
文字に対応する予め決められた工程に従って処理されて
いく。
ウェーハのグループごとに同じ処理(蒸着−レジスト−
露光−エッチング等)が施される。これらの処理はロッ
トごとに異なる場合も多く、またICの種類によっては
更に異なる工程を施される場合もある。これらの処理に
よってウェーハ上には何層もの薄膜が形成され、ID文
字の周辺にはレジストのムラに起因する薄膜層のムラや
搬送時の傷、更にはウェーハの反りなどが発生し、これ
らは工程が進むほど蓄積されていく。
ハ上のID文字をカメラ等で観察しようとすると、従来
の照明ではロットごと、ICの種類ごと、またはIDの
書き込み方法ごとに調整が必要になる。調整できない場
合は画像上にID文字以外のレジストムラに起因する光
のノイズ成分や傷などが重複して、いわゆる画像ノイズ
として現われたり、文字が全く見えなくなったりする。
その結果、観測不能として処理される場合もあった。
解決すべく、観察対象であるウェーハとカメラおよびカ
メラレンズの位置関係を固定し、照明光の角度、平行性
等を変化させながら、照明角と画像の現われ方との関係
について実験、研究を重ねたところ、次のようなことが
判った。
の見え方において、ID文字がはっきり出る照明角は1
つとは限らない。むしろ、ある照明角の連続した範囲が
複数存在する場合が多い。またウェーハの傷やムラがは
っきり出る照明角も複数存在する場合が多い。更にID
文字または傷やムラの出方に影響を与えない照明角も複
数存在する場合が多い。これらの特徴はウェーハの反り
等を矯正すれば少なくとも同一ロット内のウェーハにつ
いてほぼ共通である。 (2)ID文字の書き込み方法やICの種類による処理
工程の違いによってロットごとに上記(1)の照射角範
囲およびその数が異なる場合が多い。 (3)光の平行性は必ずしも必要でないロットも存在す
る。むしろ集束性あるいは発散性の光の方が良好なケー
スもある。
範囲が複数存在すること、光の平行性のみならず集束
性、発散性も必要であることに着目し、観察対象に対し
て照射角や照射角分布のの異なる光を複数切り替えて照
射すれば、コントラストの大きい像の得られる最適照明
を迅速かつ容易に発見できることに想到し、本発明を完
成した。
ように、発光部13から凸レンズ11等の光学素子を介
して対象物3に光を照射する照明装置において、発光部
13を光学素子11に対して移動可能にすることによ
り、対象物3に照射される光の照射角を調整できるよう
にした。
ーンまたはカメラ5等をおいて観察する。発光部13を
レンズ11の光軸上に置いて対象物3に照射し、その反
射光線上にカメラ5を配置すれば明視野照明となる(図
1の実線で示す)。さらに厳密には観察部分3aが鏡面
のときカメラ5と照明の関係がカメラ撮像面全体に光源
からの光が写るような配置であるとき明視野照明とな
る。明視野照明の光強度が強すぎる場合は光源の発光強
度を調節すればよい。要するに明視野にすればよいので
あってカメラレンズ内の開口絞りは本質的には不要であ
る。また撮像面全体に光が写らない場合は光源の大きさ
を大きくすればよい。
発光部13からの光は対象物3で反射し、その反射光は
カメラレンズ4へは入射せず、暗視野照明(図1の鎖線
で示す)となる。更に細かく移動させることにより暗視
野照明の照明角を細かく調整できる。さらに厳密には観
察部分3aが鏡面のときカメラと照明の関係がカメラ撮
像面に光源からの光が写らない配置であるとき暗視野照
明となる。暗視野照明の光強度が観察に不十分であれ
ば、すなわち観察部分からの散乱光の光強度が適切でな
ければ光源の発光強度を調節すればよい。この場合もカ
メラレンズ内の開口絞りは本質的には不要であるが、あ
っても差し支えない。
レンズ11寄りに移動させたときは発散的な光線が、レ
ンズ11から離れる方向に移動させたときは集束的な光
線がそれぞれ対象物3に照射される。発光部13の移動
方向は、図1に示すA、Bに限らず、要するにレンズ1
1に対して相対移動可能であればよい。
く、複数の発光部をレンズ11に対して異なる位置に配
置して、選択的に発光させてもよい。
ンズ11の光軸に垂直に配置してもよい。この場合は、
ハーフミラー41を発光部13と凸レンズ11との間に
配置して、対象物3からの反射光を偏向させてカメラレ
ンズ4に入射させる。図1と同様に、発光部13からの
光をレンズ11を介して対象物3に照射し、その反射光
をレンズ11、ハーフミラー41を経てカメラレンズ4
に入射する。発光部13を光軸から距離yだけずらすと
図2の鎖線で示すように、対象物3からの反射光はレン
ズ11に入らず暗視野照明となる。この反射光がレンズ
11に入った場合でも、発光部13の光軸からの距離y
を調整することにより、反射光がカメラレンズ4に入射
されず暗視野照明となる。
合、レンズ11の焦点位置からレンズ11寄りに移動さ
せたときは発散的な光線が照射され、レンズ11の焦点
位置からレンズ11に対して離れる方向に移動させたと
きは集束的な光線が対象物3に照射される。すなわち対
象物3の焦点に近い部分では平行光線に近く、焦点から
離れるにつれて角度の大きい光線が対象物3に照射され
ることになる。更に発光部13は点ではなく、ある広が
りをもつのが一般的であるから、光軸からの距離に応じ
た角度成分を含むことになる。つまり角度分布を有する
平行光線、集束光線および発散光線を得ることができ
る。
部を選択的に発光させる代りに、少なくとも1ヵ所に開
口部を有するマスクプレートを発光部の直後に配置して
これを移動させてもよい。
(液晶装置)などの光シャッタ素子を用いてもよい。光
シャッタは任意の形状のパターンに電気信号を与えるこ
とにより当該パターンを通過しようとする光を通過およ
び遮断を行うことができる。そして上記マスクプレート
の開口部に相当する箇所を通過、開口部でない箇所を遮
断するように電気信号を与えればよい。
Cマウント等の一般市販のものでよく、その配置位置も
観察部分3aとカメラレンズ4およびカメラ撮像面の位
置関係で決定される観察部分3aの撮像面に対するピン
ト位置であればどこでもよい。すなわち、カメラレンズ
4の開口絞りの位置はレンズ11の後焦点面の位置付近
に配置する必要は本質的にない。
たり、複数の発光部を選択的に発光させることにより、
対象物3に対して照射角や照射角分布の異なる複数の光
を選択的に照射することができる。その中から、最適な
照明(たとえば観察部分3aとその周辺部分のコントラ
ストが高くなるような照明)を選択することにより、良
好な像を得ることができる。
特徴として、半導体に代表される薄膜技術や写真露光技
術等の進歩により、特定方向の光に対して強い散乱光を
発生するものが増えている。特に、半導体ウェーハ、液
晶用ガラス基板、セラミックまたは樹脂基板上に形成さ
れた回路や露光文字等のパターンはその例である。これ
らのパターンは、特定方向の光を照射することによって
より高いコントラストで観察できることも多い。したが
って、照射方向をこの特定方向に合致するように調整し
てやれば、高コントラストの画像を得ることができる。
とにより、光の照射角や照射角分布をきめ細かく変化さ
せることができる。たとえば、明視野照明、暗視野照明
が簡単に切り替えることができ、また、平行光、拡散
光、集束光等も簡単に実現できる。更に、照射角の異な
る複数の光を組み合わせることもできる。
適照明行うことができる。製造工程のバラツキなどを原
因とする対象物3の光学特性のバラツキが大きく、1つ
の最適照明条件では適正に観察できない場合は、複数の
照明条件を切替えながら観察することができる。したが
って従来のような手間のかかる光学調整をする必要がな
くなる。
明する。図3は、実施例の照明装置を、基板上の識別符
号を読み取るための読取装置に適用したものである。照
明装置1からの光は対象物3(半導体ウェーハ等)上の
識別符号等が付された観察部分3aに照射され、その反
射光は、カメラレンズ4を通ってカメラ5に入射され
る。カメラ5からの画像情報は画像処理装置7に入力さ
れ、画像処理された信号(または未処理の信号)はCR
T等の表示装置9に出力され画像表示される。
1と、レンズ11の焦点付近に移動自在に取り付けられ
た発光部13と、発光部13を駆動する発光ドライバ1
5と、発光ドライバ15を制御する発光制御部17とを
備えている。なお発光部13の設置位置は、必ずしもレ
ンズ11の焦点付近である必要はない。
けられ、レンズホルダ19は装置のベース21に固定さ
れている。発光部13は、ホルダ14を介して移動ステ
ージ23に取り付けられ、移動ステージ23はボールね
じ25に螺合されている。ボールねじ25はレンズ11
の光軸とほぼ直交する方向に延びるようにステージ架台
27に取り付けられている。ボールねじ25の一端には
目盛付きステージ位置調節つまみ29が取り付けられ、
つまみ29を回すと、移動ステージ23がボールねじ2
5上を移動する。ステージ23の移動位置はつまみの回
転量でわかるようになっている。
定されている。移動ステージ31はボールねじ33に螺
合され、ボールねじ33はステージ架台35に取り付け
られ、ステージ架台35はベース21に固定されてい
る。ボールねじ33はレンズ11の光軸方向に延びその
一端には目盛付きステージ位置調節つまみ37が取り付
けられ、つまみ37を回すと移動ステージ27したがっ
て発光部13は光軸方向に移動する。移動ステージ2
3,31は、ステージ位置調節つまみ29,37によっ
てそれぞれ移動するようになっているが、つまみ29,
37に代えてモータを用いて、モータドライバおよびモ
ータコントローラによって位置制御を行なってもよい。
ばキセノンランプ、ハロゲンランプを用いることができ
るが、特に限定されるものではなく、他の発光手段たと
えばLED等を使用してもよい。
もので、発光制御部17の指令に基づいて発光部13の
ON/OFFまたは発光強度を調節する。発光ドライバ
15は、たとえば、ホルダ14を回路基板として用い
て、その回路基板に発光部13および発光ドライバ15
の両方を組み込むようにしてもよい。また発光部13の
発光強度を供給エネルギー量またはセンサなどの検出値
により把握しておけば再現性を高めることができる。
FFまたは発光強度を調節するボリュームやスイッチを
備え、これらの操作に基づいて、発光ドライバ15を制
御する。
光部13との間に、発光部13と共に移動ステージ23
に固定されて移動するマスクプレートを設置し、発光部
13の光がレンズ11に達するような開口やピンホール
を設けて、発光部13から発する光のうち一部だけがレ
ンズ11に達するようにしてもよい。それによって、観
察部分3aに照射される光の分布角がよりシャープにな
る。
を、観察部分3aの法線に対してレンズ13の光軸がθ
になるように設置し、その反射光線上にカメラ5を設置
する。発光部13がレンズ13の光軸上に位置するとき
(実線で示す位置)、明視野照明となる。つまみ29を
回転させると、発光部13はボールねじ25上を移動し
て、照明は明視野照明から暗視野照明へと変わってい
く。このとき、一般に明視野光は暗視野光に対して強い
ので、発光制御部17のスイッチ等を調節することによ
り、明視野光と暗視野光の差を少なくすることによっ
て、より観察し易い条件を作ることができる。
光軸に沿って位置を変えることができる。発光部13を
レンズ11寄りに配置すると、レンズ11からの光は拡
散光となり、発光部13をレンズ11の焦点位置に配置
するとレンズからの光は平行光となる。更に発光部13
をレンズ11から離すとレンズ11からの光は集束光に
なる。
ことにより対象部分3aに対する照射角や照射角分布を
変化させ、よりコントラストの高い像が得られるように
表示装置9で確認しながら調整する。
処理装置7へ入力され、公知の方法により読み取られた
画像を認識し、読取結果をたとえば表示装置9に表示す
る。対象物3を次々取り替えて、対象物3に付された観
察部分3a(識別符号等)を次々と読み取ることができ
る。
焦点面に平行に配置しているが、これを傾斜して設けて
もよい。そうすれば、移動ステージ23を移動させる
と、その移動位置に応じて、拡散光、平行光、集束光
を、観察部分3aへ照射することができる。また発光部
13を、ボールねじ25または33を軸として、回動可
能に構成してもよい。更に上記例では発光部13は2軸
方向に移動可能であるが、3軸方向に移動できるように
してもよい。それにより対象物3aに対する入射角の範
囲や拡散または収束光の照射範囲を更に広げることがで
きる。
ンズ11の光軸方向および光軸に直交する方向に平行移
動するので、レンズ11に入射する光量が減少すること
は少ない。例えば、仮に、発光部13が実施例のような
平行移動ではなく、首振り動作をさせることを考える
と、レンズ11に対する光の向きが変ってくるのでレン
ズ11に入る光量が減少する。特に発光部13とレンズ
11との間は後述するようにフードで覆われることが一
般的であるが、そのような場合、発光部13を首振りさ
せると、光はフードに当って散乱してしまう割合が増加
し、その結果レンズ11に入射する光量が減ってしま
う。これに対して、本実施例によれば、光量をあまり減
らすことなく、照射角を変化させることができる。つま
り、発光部は図3に示すように平行移動するのが好まし
い。この点については以下に述べる、図4,5,8,
9,10の実施例の場合も同様の効果が得られる。
3,31を移動させるために、ボールねじ25,33を
それぞれ使用しているが、それに限らず、ピエゾアクチ
ュエータ、ボイスコイルアクチュエータ、エアシリンダ
等を使用してもよいし、回転系のアクチュエータを使用
してもよい。
ためにレンズ11の光照射側を除いて装置全体をフード
で覆うようにしてもよい。
を示す。本実施例は凸レンズ11の光軸に垂直に対象物
3を配置した実施例であり、図2の原理図に対応する。
図中、図3と同様に機能する部分については同じ参照番
号を付して示した。
フミラー41をレンズ11の光軸に対して45度に傾斜
させて設置する。
ーフミラー41で偏向され、カメラレンズ4に入射さ
れ、表示装置9に画像が表示される。つまみ29を回転
させると、発光部13は水平方向に移動し、明視野照明
や暗視野照明を実現でき、対象物3の光学特性に応じ
て、高コントラストの像が得られるように発光部13の
位置を調整する。
反射光は入射光と一部共通の光路をたどるので、装置を
コンパクトにまとめることができる。なお、この場合レ
ンズ11を通してカメラ入力することに着目して、カメ
ラレンズ4を取り除くこともできる。すなわち観察部分
3aをレンズ11によりカメラ5の撮像部に直接結像さ
せればよい。ただし、この場合レンズ11と観察部分3
aとの距離はレンズ11の後焦点距離より大きくなけれ
ばならない。また倍率等もカメラレンズ4がある場合に
比べて通常カメラレンズ4に付設されているフォーカス
機構がなくなる分自由度がなくなる点に注意を要する。
の概略図を示す。本実施例おいては、ホルダ141に保
持された複数の発光部131を設け(図では3個)、切
り替えて発光させるようにした。発光部131、レンズ
11、対象物3、カメラレンズ4との位置関係は図3の
場合と同様である。
替え駆動するもので、発光制御部171の指令に基づい
て個々の発光部131のON/OFFまたは発光強度を
調節する。発光ドライバ151は図ではホルダ141に
は付属しないようになっているが、ホルダ141を回路
基板としてその回路基板上に発光部131を接続固定す
ると共に発光ドライバ151も組込んでもよい。
のON/OFFまたは発光強度を調節するボリュームや
スイッチを備え、これらの操作に基づいて、発光ドライ
バ151を制御する。
置して構成してもよいし、ランプアレイやLEDアレイ
またはプラズマディスプレイのような集合形の発光素子
を使用してもよい。要するに個々の素子は発光ドライバ
や発光制御部171によってON/OFFや発光強度の
調節ができるものであれば何でもよい。また発光部13
1の前面にマスクプレート等を配置して、レンズ11へ
の入射光線を絞ることにより、コントラストの高い観察
ができる場合もある。
設けられたスイッチを操作して発光部131を選択する
ことにより照射光の照射角を変えることができる。たと
えば、図5において真ん中すなわち光軸上の発光部13
1を選択すれば、明視野照明(図5の実線で示す)とな
り、右端の発光部131を選択すれば暗視野照明(図5
の鎖線で示す)となる。このようにスイッチ操作によっ
て簡単に照射角を変えて、観察部分3aにとって最適な
照射角を迅速に見つけることができる。
い。また発光部131は1個ずつ切り替えて発光させて
もよいし、複数個組み合わせて発光させてもよい。発光
部の数、同時に発光させる組合せの数等を増やすことに
より、多様な照射角をもつ光を観察部分3aに照射で
き、これを短時間で切り替えて照射することで迅速に最
適照明をみつけることが可能となる。
に限定されない。図5のように1軸方向に沿って配置せ
ずにランダムに配置してもよいし、光軸方向に沿って配
置するようにしても、光軸に対して斜め方向に沿って配
置してもよい。
よる操作でもよいが、マイクロコンピュータ等を利用し
て、操作を自動化することもできる。図6はその一例を
示すブロック図であって、あらかじめ観察対象を観察す
るのに適切ないくつかの発光部および各発光部の発光強
度のパターンをマイクロコンピュータの記憶部176に
プログラムして記憶させておき、マイクロコンピュータ
のI/O部174を発光制御部のON/OFFスイッチ
部172にリレーやトランジスタなどを介して接続す
る。D/Aコンバータ175を発光制御部の光量調節部
173に接続し、観察に適切と思われるパターンのいく
つかをマイクロコンピュータの操作部178からの指令
に従って選択してもよい。
設置するとともに、I/O部174を介して自動搬送装
置やカメラ5に接続された画像処理装置等と外部同期を
取って、自動観察システムを構成してもよい。例えば、
対象物3が所定の位置に到着した信号を受けると、上述
したように記憶手段176に記憶されたプログラムを実
行して照射角や照射角分布の異なるいくつかの照射光を
順次対象物に照射する。そして、画像処理装置から、対
象物3に付された識別符号等が認識できた旨の信号を受
けると、読み取りは終了し、自動搬送装置に次の対象物
の搬送を指示する、という具合である。
を示す。本実施例の照明装置は、少なくとも1個以上の
導光路すなわち光ファイバーバンドル43の端部を発光
部132として使用する。発光部132は図7では3個
である。発光部132は発光部ホルダ45に固定され、
光ファイバーバンドル43の他端部には発光素子47が
配置され、発光素子47は発光ドライバ49によって駆
動される。各光ファイバーバンドル43の途中にはシャ
ッタ部51が設けられ、シャッタ部51内にはファイバ
光路を遮断導通させるシャッタが組み込まれており、こ
のシャッタはシャッタドライバ53により開閉制御され
る。発光制御部55は、発光ドライバ49およびシャッ
タドライバ53に接続され、発光部132からの発光の
ON/OFFおよび各シャッタの開閉を制御する。
部分3aの法線に対して角度θになるようにレンズ11
の光軸を設置し、観察部分3aによって反射される側の
光軸上に肉眼やカメラ5を配置することにより、各発光
部132の位置に対応した入射角の照明を観察部分3a
に照射し、これを肉眼や表示装置9によって観察するこ
とができる。各発光部132は発光制御部55の操作に
よってON/OFFの制御を行なうことができ、単独ま
たはいくつかの組合せによって発光させることができ
る。これにより観察部分3aに対して照射角の異なる光
を照射して観察することができる。
レンズ11の光軸に直交する方向に並べられているの
で、発光部132を切り替えても、レンズ11に入射す
る光量が減少することは少ない。実施例1においても説
明したように、発光部132として1本の光ファイバの
先端を首振り動作をさせることも考えられるが、そうす
るとその首振り動作によりレンズ11に対する光の向き
が変ってくるのでレンズ11に入る光量が減少する。ま
た発光部132とレンズ11との間がフードで覆われて
いれば光はフードに当って散乱してしまい、レンズ11
に入射する光量が減ってしまう。したがって、図7の実
施例のように、発光部132をレンズに対して平行に配
置し、発光源を平行移動させるほうが光量の減少が少な
いので好ましい。さらに、光ファイバを首振りさせる
と、ファイバの特定部分に負担がかかり、その部分で折
れてしまう可能性がある。これに対して、本実施例によ
れば、ファイバ先端を動かすことなく固定したままであ
るから折れる心配は全くない。
して、代わりに、各ファイバーバンドル43の光供給側
端部の各々に発光素子を配置し、個々の発光素子をON
/OFFすることにより発光部132のON/OFFを
行うようにしてもよい。
を示す。本実施例は実施例1(図3)と実施例3(図
5)との組合せである。すなわち、図3の移動ステージ
23上に、図5の3個の発光部131を配置した。その
他、図3,5と同じ構成部分については同じ参照番号を
付して示した。
の1つまたはいくつかの組合せを選択することにより照
射角を変えられるとともに、更に移動ステージ23を移
動させて発光部131の位置を変えられるので、よりき
めの細かい照射角の調整ができる。
を示す。本実施例の照明装置において、凸レンズ11は
レンズホルダ19に支持され、レンズホルダ19はベー
ス21に固定される。ベース21には更にステージ架台
61が取り付けられ、ステージ架台61に設けられたボ
ールねじ62に移動ステージ65が移動自在に取り付け
られている。移動ステージ65はステージ位置調節ツマ
ミ63を操作することによってステージ架台61に対し
て移動する。移動ステージ65上にはマスクプレート6
7が固定され、マスクプレート67には、少なくとも1
ケ所以上に、光を通過させる開口部67aが形成されて
いる。マスクプレート67はレンズ11の前焦点付近に
配置されている。ベース21の上部には発光部ホルダ6
9が取り付けられ、ホルダ69には複数の発光部71が
固定されている。発光部71の前面には発光部71から
の光を拡散させる拡散板73がベース21に取り付けら
れている。発光部71および拡散板73は面照明を実現
できるものであれば何でもよい。拡散板73は必須の部
材ではないが、発光部71とマスクプレート67との間
に拡散板73を配置して面照明にすれば、発光部71と
開口部67aとの関係を調整する必要がなくなるという
効果が得られる。
駆動され、発光制御部171は発光ドライバ151に接
続され発光部71の発光ON/OFFまたは発光強度を
調節する。
部分3aの法線に対してレンズ11の光軸が角θになる
ように設置され、観察部分3aによって反射される側の
光軸上に肉眼やカメラ5が配置される。発光部71から
の光は拡散板73を経てマスクプレート67の開口部6
7aを通って、レンズ11に入射する。つまみ63を操
作してステージ65を移動させると、開口部67aはレ
ンズ11の前焦点面上を移動する。開口部67aがレン
ズ11のの光軸上にあるとき明視野平行光によって観察
部分3aが照射され(図9に実線で示す)、開口部67
aがレンズ11の光軸上から離れるに応じて角度の異な
る照射角で観察部分3aが照射され、暗視野照明となる
(図9に鎖線で示す)。
り、より適切な照明角の組合わせで観察部分3aを照明
することも可能である。またマスクプレート7はレンズ
11の光軸方向に移動できるようにしてもよい。更に、
開口位置および開口サイズの異なるマスクプレートを複
数用意して、これらを取り替えて使用できるようにして
もよい。
例を示す。本実施例は、図9のマスクプレート67の代
わりに光シャッタを使用したものである。その他の構成
部分は図9の実施例と同じであり、同じ構成部分には同
じ参照番号を付して示した。
ッタ81がベース21に固定されている。光シャッタ8
1は、たとえばLCDやPLZTなどの透明電極に少な
くとも1つ以上の所定の位置に配向された電極間に電圧
などの電気エネルギーを供給または停止することによっ
て電極間に挟まれた物質の特性が透光性になったり遮光
性になったりする性質を応用した光学素子である。光シ
ャッタドライバ83は、光シャッタ81の所定の電極間
に電気エネルギーを供給して透明部または遮光部を発現
させる。また光シャッタ制御部84は、光シャッタドラ
イバ83に対して透明部または遮光部を発現すべき位置
を指定する。
てもよく、そうすれば光遮断性が使用枚数に応じて高く
なる。それにより、光シャッタの遮断部からの光の漏れ
を防止し、観察部分3aの像のコントラストの低下を防
ぐことができる。また、光シャッタ81としてLCDを
用いる場合、LCDには必ず偏光フィルタが使用され
る。そこで、観測側(カメラレンズ4または観察者の
目)の直前にもう1枚の偏光フィルタを設ければ、容易
に偏光観察が可能となる。
ってその位置が固定されるようになっているが、外光の
影響を排除するためにレンズ11の光の出射面を除い
て、全体をフードで覆ってもよい。
法線に対してレンズ11の光軸が角θになるように設置
し、観察部分3aによって反射される側の光軸上に肉眼
やカメラ5を配置することにより光シャッタ81の透明
部に応じた角度の照明が観察部分3aに対して照射さ
れ、その結果を観察することができる。
81透明部を2ケ所以上になるように制御し、より適切
な照明角度の組合わせで観察部分3aを照明することも
可能である。更に透明部の位置、数、形状を任意に形成
することも可能である。
(図11に網目で示す)のパターンの例を示す。図11
(a)〜(l)に示すように複数のパターンを設け、こ
れらを光シャッタ制御部84に設けたパターン記憶部に
記憶させ、パターン切換信号によって、必要に応じてパ
ターンの切換を行うようにしてもよい。
すべてを光透過性にする必要はない。図12は図11
(f)のパターンの別の実施例を示し、たとえば、図1
2の透明部81b,81cに示すように、光シャッタ8
1の透明部内の素子80の一部(例えば50%)だけを
光透過性にしてもよい。あるいは透明部内の位置に応じ
て、光透過性にすべき素子の密度を変化させてもよい。
る光に比べて多く、観察する側から見ると明るすぎて見
えない場合がでてくる。このような場合、光源の明るさ
を低くして調節してもよいが、図12の透明部81b,
81cのように光透過性にした素子の密度を下げること
により、光量を調節することもできる。
態は、説明を簡単にするため、光を透過させるか遮断す
るかの2通りだけであるが、光シャッタを構成する素子
として、素子自体の光の透過量を制御できるものを使用
すれば、透明部内の各素子の光通過量を制御することに
より、さらに、きめ細かな光量調整が可能になる。
特性に合せて、パターン切換信号によって瞬時に切り換
え可能である。そのため、図9の例のようにマスクプレ
ートを移動、交換する必要がなく、能率良く観察が行わ
れる。
された場合、透明部の大きさによって光源の位置が変っ
てくることがある。たとえば、透明部がピンホールのよ
うに小さい場合は、光源の位置は光シャッタ81の位置
になるが、透明部の大きさが大きくなると、光源の位置
は、拡散板73の位置となる。このように光源の位置が
変化すると、対象物に対する照射角が調整しにくくなる
ので、拡散板73と光シャッタ81との距離d(図10
参照)はできるだけ小さい方がよい。
避けるために、拡散板73を光シャッタ81の後方(レ
ンズ11側)に配置してもよい。この場合、光シャッタ
81の光透過領域(透明部)を通過した光が拡散板に当
り透過することになるので拡散板が実質上の光源とな
る。このため、光シャッタの光透過領域の大きさによっ
て光源位置が変化することはなく、光源位置は常に拡散
板上になり、拡散板上の光源位置とレンズ11との光学
的距離によって、光の平行、集束、発散の特徴が決ま
る。拡散板の性質上光シャッタ11を透過した光は拡散
板により拡散板上においても散乱されるため光源のサイ
ズとしては光シャッタの光透過領域より大きくなってし
まうが、その場合は必要に応じて補正すればよい。
1は固定しているが、レンズ11または拡散板73と共
に光シャッタ81を少なくとも1軸以上例えば光軸方向
に移動可能なステージに載せて移動させれば、拡散光や
集束光や平行光を実現することができる。
を利用して構成することもできる。この場合、観察部分
3aに略平行光線が照射されるように光シャッタ81が
レンズ11の焦点付近に位置するように改造され、さら
に拡散フィルタを液晶の前すなわち光源側に追加して配
置する。
使用する場合、または発光部をLED、ハロゲンランプ
等の複数で構成する場合、さらにLEDアレイおよびプ
ラズマディスプレイのような集合型発光素子によって照
明装置を構成する場合には、以下の点に留意して装置を
構成するのが望ましい。
サイズが、ピンホールとみなせるものと、みなせない程
大きなものとが混在しているときは、拡散板をマスクプ
レートの前または後に配置し、これにより、マスクプレ
ートをレンズ11に対する光源とすることができる。
EDと一体になったり、組み込まれている場合がある。
このうち集光レンズ付きの場合、LEDの発光部とレン
ズとの間に集光レンズが存在するため、レンズ11の焦
点位置にLEDの発光部を配置しても平行光は得られな
い。また、集光レンズとLED発光部の位置ずれ等のた
め、発光素子には光学定数のばらつきが生じる。したが
って、各LEDごとにレンズ11に対する光源の位置が
異なることになり、調整が必要な場合は作業が面倒にな
る。このような場合、拡散板を、発光素子とレンズ11
との間に配置し、拡散板をレンズ11に対する実質上の
光源とすることができる。
い観察像が得られるのは顕微鏡等においてもよく経験す
るところであるが、明るすぎるときには、光量を落とし
たり、カメラの絞りを絞ったりすることが多い。このと
き、拡散板を使用することにより、明るすぎる明視野を
暗くして観察し易くすることができる。すなわち、カメ
ラ等の観察手段の位置に対して明視野を実現するLED
素子やマスクプレートの開口部や光シャッタとしてのL
CDの光透過領域等の発光源を対応させることができ、
この発光源以外の部分の発光源からの照明が暗視野とな
る。すなわち明視野の発光源と暗視野の発光源とは重な
ることなく別々の領域であるので、発光源に対して拡散
板を設置するとき、明視野に対応する発光源(1素子と
は限らない)には暗視野に対応する発光源より拡散板の
枚数を増やしたりして拡散度を上げ、明視野の明るすぎ
ることを防止できる。また、明視野に対応する発光源の
部分の発光エネルギーを小さく供給することにより明る
すぎる明視野を暗くして観察し易くすることができる。
を使用する場合、明視野に対応する開口部の形状を多数
の穴で構成し、穴の面積を小さくすることによって明る
さの制御をすることができる。これは光シャッタの場合
のLCDの光透過領域の透過密度を制御する方法(図1
2)に相当する。
等のアレイ素子の場合、発光素子間に発光しない領域が
存在することになる。この場合拡散板をレンズ11との
間に配置することにより拡散板をレンズ11に対する実
質上の光源とすることができる。このとき、拡散板上の
光源サイズは発光素子の光源サイズより大きくなるの
で、光源を連続した光源にしたい場合に拡散板のこの性
質を利用することができる。さらに拡散板上の光源は指
向性が小さく広い範囲に光を発散するので、拡散板とレ
ンズ11との間に追加して拡散板を配置すればレンズ1
1に最も近い拡散板上の光源サイズはもっと大きくな
る。もちろん、光が発散光であれば拡散板と光源の距離
を離せば光源サイズはさらに大きくなる。
し、これを発光部とレンズ11との間に配置したり、光
源全体をカバーする拡散板上にさらに別の拡散板を合
せ、これらを発光部とレンズ11との間に配置すること
により、部分的にサイズの大きなあるいは連続した光源
をつくることができる。この際レンズ11に対する光源
の位置が異なってくるので注意を要する。
よいが、少なくとも観察対象エリアより大きくするべき
である。平行光の場合を考えると、例えば図5において
発光部131のうちレンズ11の光軸上の発光素子のみ
が点灯しその位置がレンズ11の前焦点位置にあれば平
行光がレンズ11から観察部分3aに照射される。いま
観察側がカメラ5であってカメラレンズ4が光軸上に配
置されているとすれば、カメラは観察部分3aを明視野
で観察していることになる。このときレンズ11のサイ
ズは少なくとも3aをカバーしなければならない。もし
レンズ11のサイズが3aより小さいと、その分だけ光
は3aに照射されないことになるからである。
であるとすれば、暗視野に相当する発光素子のみを発光
させると、光は前記光軸に対して傾きをもった光になる
から観察部分3aの光の当らない部分ができることにな
り不都合である。このような事態を防ぐためには平行光
における暗視野の角度範囲(光源とレンズ中心を結ぶ線
とレンズ11の光軸のなす角の最大値)を決定し、この
角度範囲の光がすべて観察対象3aの全域を照射できる
ようにレンズ11の口径を決定すればよい。図5におい
ては、301が暗視野照明範囲を示し、302が明視野
照明範囲を示す。なお拡散光を利用する場合は照射範囲
が広くなり、集束光を利用する場合は照射範囲が狭くな
るが、いずれも幾何光学的に計算可能である。
例えば明視野が必要でない場合は光軸上の光源は必要な
い。また特定の角度範囲の暗視野のみが有効な場合は、
その角度範囲だけに光源を配置すればよく、そうすれば
無駄がなくなる。
利用したバーコード貼付装置の主要部分を示す斜視図で
ある。図13に示すバーコード貼付装置は、半導体ウェ
ーハ上に付された識別符号を読み取って、この識別符号
に対応するバーコードを、後述するリングフレームまた
はテープ上に貼付する装置である。
イシングテープ77上に貼付マウントされ、ダイシング
テープ77の周辺部にはウェーハ保持用のリングフレー
ム79が貼付されている(以下、これらを「ワーク」と
呼ぶ)。ウェーハ75上には識別符号75aが付され、
リングフレーム79の端部には2ヵ所に位置決め用の切
欠き79aが形成されている。
チャックアーム(図示せず)等の搬送機構によってリン
グフレーム79を把持されて1枚ずつ取り出され、ステ
ージ83上に截置される。ステージ83には位置決めピ
ン83aが取り付けられており、リングフレームの切欠
き79aが位置決めピン83aに係合するように位置決
めされる。更にステージ83には垂直方向に多数の小孔
が形成され、これらの小孔は吸気装置に連通されてい
て、ワークをステージ83上に位置決めしたあと吸気装
置が作動され、ワークはステージ83上に吸着固定され
る。また、この吸着よってウェーハ75の反りや曲り等
が小さくなる。
ず)上に取り付けられ、更に、この移動機構はステージ
83の中央部を中心にステージ83を回転させる機構も
備えている。この回転機構は限定されるわけではない
が、たとえば90度ずつ回転させて、0°、90°、1
80°、270°と4方向に向きを変えられるようにし
てもよい。
Dカメラ5の取付位置まで移動し、そこで識別符号75
aが読み取られる。照明ボックス85内には、上記実施
例1〜7のいずれかの照明装置が取り付けられている。
すなわち、この照明装置によって照射角や照射角分布の
異なる照明が選択的に与えられ、識別符号75aとその
周辺部分のコントラストが大きくなるように照射光が調
整される。このとき識別符号75aがカメラ5の読取位
置上になければ、ステージ83をX−Y移動あるいは回
転によって位置調整する。
5に入射され、カメラ5からは画像信号が文字読取用画
像処理装置7へ入力され識別符号75aが読み取られ
る。読み取られた結果はバーコードラベル発行装置87
へ送られ、装置87内に設けられた高速熱転写プリンタ
等によって読取結果(すなわち識別符号75a)に対応
するバーコードを印刷し、発行口87aからバーコード
ラベル89が発行される。発行されたラベルはバーコー
ド貼付バキュームチャック93によりバーコード印刷表
面を吸着されて保持される。バーコード貼付バキューム
チャック93には真空吸着用ホース93aが接続されて
いる。ワークは、バーコードラベル貼付位置(この例で
は発行装置87がある位置)へ送られ、駆動装置91に
よって駆動されるバーコード貼付バキュームチャック9
3によってバーコードラベル89がダイシングテープ7
7またはリングフレーム79上の所定位置に貼付され
る。バーコードラベルの貼付位置はステージ83のX−
Y移動あるいは回転によって調整できる。
ダ95を駆動して、貼付したラベルを読み取り、画像処
理装置7の認識結果と一致するがどうか照合し、一致し
なければ再度バーコードラベルの発行、貼付を行う。
ット97へ収納される。あるいは、もとの供給カセット
81へ戻してもよい(図13に破線の矢印で示す)。
ば、半導体ウェーハに付された識別符号を読み取り、こ
れをバーコードに変換する、という工程を自動化するこ
とができる。従来、ウェーハ等に付された識別符号は肉
眼で読み取るか、読取装置で読み取るかのいずれかであ
ったが、読取装置を利用する場合、一般に読取装置は高
価であるため、製造工程の各工程に読取装置を配置する
ことは、コスト面からも困難であった。従来より、半導
体ウェーハの加工工程の合理化、自動化を計る上におい
て、この自動読取が最大のネックとなっていた。
を使用すれば、半導体ウェーハ上に付された識別符号を
バーコード化することにより、識別符号の読み取りが簡
単になるので、その後の処理の合理化、自動化を計るこ
とができる。例えば、アセンブリー工程のCIM(コン
ピュータによる統合生産)化、ウェーハ上の各ICを管
理するマッピングシステムの構築、ウェーハのロット情
報管理の合理化、等々を実現することができ、生産性が
大幅に向上する。本発明の照明装置は、上記のようなバ
ーコード貼付装置において、半導体ウェーハに応じた最
適照明を提供するもので、この照明装置を使用すること
によってウェーハ上の識別符号を正確に読み取ることが
できる。もちろん、上記バーコード貼付装置は、半導体
ウェーハに限らず、その他のガラス、セラミックなど絶
縁体基板上に付された文字、パターンを読み取ってバー
コード化する際にも利用できる。
装置に限らず、広く一般に利用することができる。例え
ば、文字読み取り装置、パターンの計測装置、その他の
認識装置や計測装置等のように、本発明の照明装置によ
り対象物を照明し、その対象物からの透過光または反射
光に基づいて、対象物に付された情報を読み取る場合に
利用できる。
る光の角度を細かく調整したり、複数の照射角にした
り、あるいは拡散光、平行光、集束光などの角度分布を
有する照明にしたりすることが、簡単にでき、また再現
性も高い。このため、対象物の製造工程等に起因する光
学特性のバラツキなどによって従来観察のために要して
いた光学系調整の煩わしさが大幅に解消されると共に対
象物に対する最適照明条件などを簡単に決定することが
できる。対象物の光学特性のバラツキが大きくて、1つ
の照明条件では観察が困難な場合であっても複数の照明
条件を予め調査しておくことによって、照明条件を切り
替えることも容易であるから観察者の負担が極めて小さ
くなる。
の変化させるために、発光部、光学系、対象物、カメラ
等々の多くの構成部分を調整する必要があった。しか
し、本発明によれば、発光部1ヵ所を調整するだけで照
射角等を変化させることができ、調整が非常に簡単かつ
迅速に行えるという効果が得られる。
搬送装置に組み込めば簡単に自動観察装置になるし、ま
たカメラ出力を画像処理装置に入力して文字読取り装置
やパターン計測装置などの各種認識装置または計測装置
として使用することもできる。
ュータを用いた制御装置の一例を示すブロック図であ
る。
ある。
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 発光部から光学素子を介して対象物に光
を照射する照明装置において、前記発光部を前記光学素
子に対して移動させる移動手段を設け、前記対象物に照
射される光の照射角を可変にしたことを特徴とする照明
装置。 - 【請求項2】 発光部から光学素子を介して対象物に光
を照射する照明装置において、前記発光部を前記光学素
子に対して異なる位置に複数個設置し、前記複数の発光
部を選択的に発光させることを特徴とする照明装置。 - 【請求項3】 前記移動手段が、少なくとも1軸に沿っ
て移動する移動手段である請求項1に記載の照明装置。 - 【請求項4】 前記発光部が複数である請求項3に記載
の照明装置。 - 【請求項5】 前記複数の発光部を選択的に発光させる
選択手段を設けた請求項4に記載の照明装置。 - 【請求項6】 前記発光部が、発光素子からの光を導く
導光路の終端である請求項1ないし5のいずれか1項に
記載の照明装置。 - 【請求項7】 前記発光部が、前記光学素子の前焦点面
付近に配置された請求項1ないし6のいずれか1項に記
載の照明装置。 - 【請求項8】 発光部から光学素子を介して対象物に光
を照射する照明装置において、前記発光部と前記光学素
子との間に配置した、少なくとも1個の開口部を有する
マスクプレートと、前記マスクプレートを前記光学素子
に対して移動させる移動手段とを備えたことを特徴とす
る照明装置。 - 【請求項9】 発光部から光学素子を介して対象物に光
を照射する照明装置において、前記発光部と前記光学素
子との間に配置した光シャッタと、前記光シャッタを駆
動する駆動手段とを備えたことを特徴とする照明装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1項に記
載の照明装置を用いて対象物を照明し、その対象物から
の透過光または反射光に基づいて、対象物に付された情
報を読み取ることを特徴とする情報読取方法。
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