JP2017003689A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学センサの位置ずれによる影響を低減して、高精度な濃度補正制御や印刷位置補正制御を実現すること。【解決手段】画像形成部30、中間転写ベルト102、中間転写ベルト102の表面を光学的に検知する検知部200、制御部60を有し、検知部200は、中間転写ベルト102に向けて光を発光するための複数の発光素子302、303と反射光を受光するための受光素子103とを有し、制御部60は、複数の発光素子302、303の光が中間転写ベルト102から反射された反射光が受光素子103によって受光されたことによる検知結果に基づき、複数の発光素子302、303のうちいずれかの発光素子を選択する制御である選択制御を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、トナー濃度の濃度補正のための濃度検知や、画像形成位置を補正するための位置検知を行う画像形成装置に関する。
レーザプリンタ等の画像形成装置では、使用環境等の影響により濃度や印刷位置の変動を生じる場合がある。濃度や印刷位置の変動を校正するため、画像形成装置には、濃度補正制御、印刷位置補正制御のプロセスを有するものがある。像担持体としての感光ドラムや中間転写体等に複数の異なるトナー濃度でトナーの濃度パッチ画像(濃度検知パターン)を形成し、光源の光で濃度パッチ画像を照射して光学センサによって検知する。それにより、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・Bk(ブラック)の各色の最大濃度の値やハーフトーン階調を表現する際の、画像形成装置の濃度特性を補正することができる。
また、像担持体としての感光ドラムや中間転写体に、トナーの位置パッチ画像(位置検知パターン)を形成し、光源の光で位置パッチ画像を照射して光学センサで検知する。それにより、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・Bk(ブラック)の各色の印刷開始タイミングを補正することができる。
画像の濃度補正制御、印刷位置補正制御のための光学センサに、検知対象からの正反射光を検知するタイプのものがある。この正反射光を検知するタイプの光学センサを用いるものでは、検知対象としての像担持体からの正反射光の強度が、像担持体上に形成した濃度パッチ画像のトナー量の増減に応じてどの程度変化するかによって、濃度補正制御を可能とする。しかし、像担持体からの正反射光に濃度パッチ画像の表面で反射した表面反射光が混入して光センサで検知されると、濃度検知の性能に影響を及ぼす可能性がある。その影響の度合いは、一般に、濃度パッチ画像が黒色トナーの場合よりも有彩色トナーの場合の方が大きい。
例えば、図8(a)は、像担持体上に形成した濃度パッチ画像を光学センサで検知した様子を示す図である。図8(a)で、縦軸は受光センサの受光量であり、横軸は濃度パッチ画像のトナー量(トナー濃度)である。図からわかるように、トナー濃度の増加に伴い受光量は減少するが、トナーが有彩色トナーの場合は、同じトナー濃度の増加量に対して黒色トナーほど受光量は減少しない。これは、濃度パッチ画像の表面で反射した表面反射光の混入による影響が、黒色トナーの場合よりも有彩色トナーの場合の方が大きいことによると考えられる。
例えば、特許文献1に開示のものは、トナーへの投光によって反射する光のうち投光手段と同一の偏光光を選択して受光する第1の受光手段と、投光手段と異なる偏光光を選択して受光する第2の受光手段とを有している。そして、第1、第2の受光手段の受光出力に基づく信号差に応じてトナー付着情報を出力している。このように構成することで、トナー表面での反射光強度と、トナーを通過した後に反射した反射光強度とを切り分けることが可能とされている。また、例えば、特許文献2に開示のものは、黒トナー画像上に形成された有彩色トナーによる検知パターンを検知手段により検知することで、有彩色トナーに関する画像形成条件を決定している。
特開平6−250480号公報 特開2003−50493号公報
しかし、例えば発光素子の実装位置が理想的な位置からずれてしまうことによって、検出対象に対して十分な量の光を照射することができなくなり、検出精度の低下を招いてしまう可能性がある。本発明は、このような状況のもとでなされたもので、発光素子の実装位置による検出精度の低下を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)帯電された像担持体に対して露光を行うことにより前記像担持体の表面に静電潜像を形成し、当該静電潜像にトナーを付着させることにより前記像担持体の表面にトナー画像を形成し、かつ、当該トナー画像を被転写体の上に転写する画像形成部と、前記トナー画像が表面に転写される被転写体と、特定の位置において前記被転写体の表面を光学的に検知する検知部と、前記検知部の動作を制御する制御部と、を有し、前記検知部は、前記被転写体に向けて光を発光するための複数の発光素子と前記被写体からの反射光を受光するための受光素子とを有し、前記制御部は、前記複数の発光素子の各々の発光により前記被転写体の前記特定の位置から反射された反射光が前記受光素子によって受光されたことによる検知結果に基づき、前記複数の発光素子のうちいずれかの発光素子を選択する制御である第一の制御を実行する、ことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、発光素子の実装位置による検出精度の低下を抑制することができる。
実施例1のプリンタの全体構成図 実施例1のプリンタが有する検知部の概略構成図 LEDの位置ずれ量と受光量との関係図 LEDが位置ずれを生じた場合の検知部の概略構成図 実施例1の選択制御での有彩色トナー画像のトナー濃度と受光量との関係図、第二選択制御でのトナー画像のトナー濃度と受光量との関係図 実施例2のプリンタが有する検知部の概略構成図 実施例2の選択制御での有彩色トナー画像のトナー濃度と受光量との関係図、第二選択制御でのトナー画像のトナー濃度と受光量との関係図 従来例でのトナー濃度と受光量との関係図、光学センサの構成図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
[スリットホルダ105を有する光学センサの説明]
後述する実施例との比較のために、従来の光学センサの構成を説明する。正反射光を検知するタイプの光学センサにおいて、検知対象の位置とは異なる位置からの乱反射(いわゆる迷光)の混入を防止するために、スリットホルダを用いたものがある。図8(c)は、一例として、スリットホルダ105を有する光学センサにより中間転写ベルト102の表面を検知する従来例の構成を示す。光学センサは基板104上に実装された発光素子101と受光素子103とを備え、スリットホルダ105には、発光素子101の光を通過させるアパーチャ106が形成されている。
発光素子101からの光が中間転写ベルト102の検知対象の位置P1に入射角θ1で入射し、反射角θ2で反射して受光素子103で受光される。光学センサ及びスリットホルダ105は、入射角θ1=反射角θ2の正反射光を検知可能に配置されている。しかし、アパーチャ106が必要以上に大きいと、検知対象の位置P1とは異なる位置P2への発光素子101の光が入射角θ3で到達してしまう。そして位置P2からの反射光のうち反射角θ4(≠θ3)の乱反射光が迷光として受光素子103で検知されてしまう。
図8(b)は、図8(c)の構成において中間転写ベルト102上に形成した有彩色トナーによる濃度パッチ画像を光学センサで検知した様子を示す図である。図8(b)で、縦軸は受光センサの受光量であり、横軸は濃度パッチ画像のトナー量(トナー濃度)である。検知対象の位置とは異なる位置P2からの乱反射光の影響により、トナー濃度が増加しても受光素子103による受光量はあまり減少しない。しかも、トナー濃度が一定濃度以上となると逆に乱反射光強度の増加による影響が強くなり、受光素子103の受光量が増加している。
この乱反射光による影響を低減すべく、アパーチャ106を小さくすることが考えられる。アパーチャ106を小さくすることで、発光素子101からの光が位置P2へと到達することが遮られ、受光素子103での位置P2からの乱反射光の受光量が低減される。それにより、有彩色トナーによる濃度パッチ画像の濃度変化に基づく受光素子103の受光量変化の感度を向上させることができる。
しかし、アパーチャ106を小さくすると、発光素子101の実装位置に対する要求精度が高くなってしまうという課題がある。発光素子101の実装位置が少しずれただけで検出対象の位置P1へ到達する光の光量が小さくなってしまうか、又は到達しなくなってしまう。その結果、受光素子103で検知する受光量が全体として低下してしまう。更に、検知対象の位置P1へ到達する光が少なくなるので、位置P2からの乱反射光の影響が相対的に大きくなってしまい、却って受光感度が低下してしまう場合もある。
[画像形成装置201]
以下、本発明の実施例1について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施例1の画像形成装置としてのレーザプリンタ201の全体構成図である。画像形成装置としては、電子写真方式を用いたレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等を例示できる。本実施例1では、印刷(画像形成)時の印刷濃度を補正する濃度補正制御及び印刷位置(画像形成位置)を補正する印刷位置補正制御を実行可能なカラー方式のレーザプリンタ(以下、単にプリンタという)201について説明する。また、本実施例1のプリンタ201は、中間転写ベルト102を用いたインライン方式のレーザプリンタである。
プリンタ201は、四色(Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック))の画像を重ね合わせてカラー画像を形成するものである。以下、各色に対応する構成については、符号にy、m、c、kを添え書きし、各々イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応する構成であることを示す。また、特段に色を特定しない場合は、符号の添え書きを省略することもある。プリンタ201は、給紙部10、露光部210、画像形成部30、転写部40、検知部200、定着部224、排紙部50、制御部60を有して大略構成される。
給紙部10は、例えば紙である記録材221を保管し、転写部40へと送り出すためのものである。給紙部10は、記録材221を積層して収容するカセット220と、カセット220から記録材221を1枚ずつ給送して転写部40へと搬送する給紙ローラ222とを有する。
露光部210は、帯電された感光ドラム(像担持体)215に対して露光を行うためのものである。露光部210による露光により、感光ドラム215の表面には、静電潜像が形成される。露光部210は、露光光源としてのレーザダイオード211と、レーザダイオード211からの光をスキャンするための回転多面鏡207とを有している。レーザダイオード211からの光は、回転多面鏡207によりスキャンされ、レンズ213によって集光され、ミラー214によって反射されて感光ドラム215の表面に結像する。レーザダイオード211は、画像生成部204によって生成されたビデオ信号205に基づいて駆動される。本実施例1では、プリンタ201はカラーレーザプリンタであるので、Y、M、C、Bkの各色に対応した複数のレンズ213y、213m、213c、213kと複数のミラー214y、214m、214c、214kとが配置されている。レーザダイオード211からの光は、各色に対応する光212y、212m、212c、212kごとに回転多面鏡207によって反射され、各々レンズ213y、213m、213c、213kへと至る。光212y、212m、212c、212kは各々複数のミラー214y、214m、214c、214kで反射され、各色に対応した複数の感光ドラム215y、215m、215c、215kの表面に各々結像する。
画像形成部30は、帯電された感光ドラム215に対して露光を行って静電潜像を形成し、静電潜像にトナーを付着させることにより感光ドラム215表面にトナー画像を形成し、トナー画像を中間転写ベルト(被転写体)102上に転写するものである。画像形成部30は、露光部210、感光ドラム215、帯電部216、現像部217、転写ローラ218を有している。このプリンタ201では、各色に対応して複数の感光ドラム215y、215m、215c、215kが配置されている。また、各色の感光ドラム215に各々対応して複数の帯電部216y、216m、216c、216k、複数の現像部217y、217m、217c、217k、複数の転写ローラ218y、218m、218c、218kが配置される。
感光ドラム215は、円筒又は円柱形状の回転可能な像担持体であって、周面(表面)が帯電部216によって帯電され、露光部210によって露光されることにより表面に静電潜像が形成されるものである。静電潜像が形成された感光ドラム215の表面に現像部217によってトナーが付着されることにより、静電潜像が顕像化され、感光ドラム215表面にトナー画像が形成される。トナー画像は、転写ローラ218によって感光ドラム215の表面から中間転写ベルト102上に転写されるようになっている。画像形成部30は、濃度補正制御に用いる濃度パッチ画像(第一の検知画像としての濃度検知用トナー画像)、印刷位置補正制御に用いる位置パッチ画像(第二の検知画像としての印刷位置検知用トナー画像)も画像形成する。そして、画像形成部30は、濃度パッチ画像や位置パッチ画像を中間転写ベルト102上に転写する。
転写部40は、被転写体としての中間転写ベルト102、転写ローラ218、二次転写部223を有している。中間転写ベルト102の表面には、複数の感光ドラム215からの各色に対応したトナー画像が転写ローラ218によって一次転写されるようになっている。中間転写ベルト102は、無端ベルト状であって感光ドラム215と転写ローラ218とによって挟持され、駆動ローラ226によって回転駆動される。転写ローラ218によって一次転写用の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム215からトナー画像が中間転写ベルト102へと転写される。中間転写ベルト102の表面に一次転写された各色のトナー画像は、二次転写部223によって二次転写用の転写電圧が印加されることにより記録材221上に二次転写される。給紙ローラ222によって送り出された記録材221が、二次転写部223へと至り、二次転写部223と従動ローラ227とによって中間転写ベルト102と記録材221とが接触させられることで、記録材221へのトナー画像の二次転写が行われる。
検知部200は、中間転写ベルト102の表面を光学的に検知する光学センサである。本実施例1では、検知部200は、駆動ローラ226に対向するように配置され、駆動ローラ226に巻き掛けられた状態での中間転写ベルト102の表面を検知する。検知部200は、中間転写ベルト102の表面に転写されたトナー画像の濃度や位置を検知するために、光源としてのLED301と受光素子としてのフォトトランジスタ(以下、PTと略す)103とを有している(図2参照)。LED301は、中間転写ベルト102の表面に向けて光を発光する。PT103は、中間転写ベルト102からの反射光を受光する。検知部200が検知するトナー画像としては、上述の濃度パッチ画像や位置パッチ画像を含む。
検知部200は、濃度パッチ画像や位置パッチ画像の検知結果を画像制御部206へと送信可能である。なお、本実施例1のプリンタ201では、LED301は複数の発光素子302、303を有している。複数の発光素子302、303を有することで、LED301の位置ずれに対する許容幅が増大する。すなわち、位置ずれ量に応じて、発光素子302か発光素子303かのいずれかを選択して光源として用いることができる。
定着部224は、記録材221上に二次転写されたトナー画像を加熱・加圧することにより、記録材221上にトナー画像を定着するものである。定着部224は、二次転写部223から送られてきた記録材221を加圧するための定着ローラと記録材221を加熱するためのヒータとを有している。
排紙部50は、定着後の記録材221をプリンタ201内部から外部へと排出するためのものである。排紙部50は、記録材221の搬送方向において定着部224より下流側に配置された排紙ローラ51と排紙された記録材221を積層して載置する載置部52とを有する。
制御部60は、プリンタ201の画像形成部30の動作制御を行うものであり、画像生成部204と画像制御部206とを有している。制御部60は、検知部200の動作も制御する。画像制御部206は、内部にCPU209を有し、画像生成部204と接続されている。CPU209は、ROM209aに記憶された各種プログラムに従って、RAM209bを作業領域として使用しながら、画像形成部30や検知部200の動作を制御する。画像生成部204は、外部機器202からの画像データ203に基づき画像形成用のビデオ信号205を生成し、画像制御部206へと送信する。画像制御部206は、画像形成部30と接続され、ビデオ信号205に基づいて画像形成部30に画像形成を実行させる。また、画像制御部206は、検知部200と接続され、検知結果を受信可能である。
本実施例1では、制御部60は、検知部200による検知結果に基づき複数の発光素子302、303のうちいずれかを選択する選択制御(第一の制御)を実行する。制御部60は、選択制御によって選択された発光素子を用いて濃度補正制御(第二の制御)及び印刷位置補正制御(第三の制御)を実行する。
[検知部200]
図2は、このプリンタ201が有する検知部200の概略構成図である。検知部200は、複数の発光素子302、303を搭載したLED301や受光素子としてのPT103を実装した基板104とスリットホルダ(外郭)105とを組み合わせた構造である。基板104上にはランド304、307が配置され、そのランド304、307上にハンダ305、308を介してLED301が実装されている。また、基板104上にはランド323が配置され、そのランド323上にハンダ322を介してPT103が実装されている。
スリットホルダ105には、発光素子302、303から中間転写ベルト102への光の光路を制限する発光側アパーチャ(第一のアパーチャ)107が開口されて形成されている。スリットホルダ105には、中間転写ベルト102からPT103への光の光路を制限する受光側アパーチャ(第二のアパーチャ)320が開口されて形成されている。基板104上に実装されたLED301からの光は発光側アパーチャ107により光路を制限され、中間転写ベルト102の表面で反射され、PT103で検知される。LED301は、一つのパッケージ内に、複数の赤外発光の発光素子302、303を搭載している。複数の発光素子302、303は、中間転写ベルト102の移動方向に沿った方向に配列されている。すなわち、中間転写ベルト102の移動方向は、図2において左右方向である。
図2中の<上面視>は、LED301を上方から見た図であり、その等価回路を<等価回路>として示している。上面視に示すように、発光素子302と発光素子303は、図2中の左右方向に並んで配置されている。図2中の左右方向は、検知部200に対向する側において、中間転写ベルト102の搬送方向(所定方向)である。つまり、中間転写ベルト102が発光素子302、303に対して搬送方向に沿って相対的に移動するように配置されている。そして、発光素子302と発光素子303は、中間転写ベルト102の搬送方向に沿って列状に配置されている。
発光素子302、303は、一般的な半導体を用いたpn接合構造の発光ダイオードである。符号306は、n型半導体が接続されるカソード側の電極であり、符号309は、p型半導体が接続されるアノード側の電極である。カソード側電極306及びアノード側電極309は、発光素子302と発光素子303とで、独立していてもよいし、部分的に共通化されていてもよい。要は、発光素子302と発光素子303とが各々独立して発光、消灯が可能に構成されていればよい。
発光素子302、303としては、発光出力が大きくリモートコントローラや赤外線通信の光源として使われる赤外発光の発光素子を使用する。発光素子302、303を封止するパッケージには、白色LED等に用いられる樹脂モールドのパッケージ(不図示)を用いる。白色LEDのパッケージは、内部に複数色の光源を有する樹脂モールド構造である。この検知部200では、白色LEDや、市販のマルチカラータイプのチップLEDのパッケージを利用し、カラー発光素子の代わりに、赤外発光の複数の発光素子302、303を搭載する。
検知部200は、LED301とPT103とを収容する樹脂モールド製のスリットホルダ105を備える。スリットホルダ105は、中空内部が仕切壁70によって仕切られ、基板104と協働して第一の収容室71と第二の収容室72とを画定している。第一の収容室71内に複数の発光素子302、303が収容され、第二の収容室72内にPT103が収容されている。LED301から中間転写ベルト102への光の光路が発光側アパーチャ107によって制限され、中間転写ベルト102からPT103への反射光の光路が受光側アパーチャ320によって制限される。
図2に、発光素子302を光源とした場合の正反射成分の光の光路L1を破線で示す。発光素子302からの光は、発光側アパーチャ107を通って中間転写ベルト102の検知対象となる位置(特定の位置)P1に入射角θ5で入射する。位置P1で反射した光の正反射成分は、反射角θ5で反射し受光側アパーチャ320を通ってPT103へと向かう。発光側アパーチャ107の開口径は、乱反射光(散乱光)成分を低減するために小さい方が好ましい。一方、受光側アパーチャ320は、外部からの迷光(外乱光)を遮る程度でよく、発光側アパーチャ107よりも大径とされる。ここで、正反射光成分は、中間転写ベルト102の下地表面で反射する光の成分を意味し、乱反射光(散乱光)成分は、中間転写ベルト102表面に形成されたトナー像のトナー表面で反射された光の成分を意味する。
[LED301の位置ずれとPT103の受光量との関係]
図3は、第一の収容室71内でのLED301の、中間転写ベルト102の移動方向における位置ずれ量とPT103の受光量との関係を示す図である。第一の収容室71内でのLED301の位置ずれは、すなわち、発光側アパーチャ107に対するLED301の位置ずれを意味する。図3において、横軸は、LED301の位置ずれ量Dを表し、縦軸は、PT103の受光量Lを表す。図3では、発光素子302、303からの光が中間転写ベルト102で反射したときのPT103で受光される正反射光成分を実線で示している。発光素子302、303からの光が中間転写ベルト102で反射したときのPT103で受光される乱反射光(散乱光)成分を破線で示している。
図3においては、基板104上でのLED301の設計上の理想的な実装位置を原点(D=0)としている。LED301の設計上の理想的な実装位置は、PT103で受光する位置P1からの反射光の光量が、発光素子302を光源とした場合と発光素子303を光源とした場合とで等しくなる位置である。
LED301の位置が、図2中の右方向に位置ずれして位置ずれ量D=Deとなると、発光素子302からの光のうち発光側アパーチャ107を通過する光量は減少する。したがって、発光素子302からの光の正反射光成分をPT103で受光する受光量Lは減少する。しかし、発光素子303からの光のうち発光側アパーチャ107を通過する光量は増加する。したがって、発光素子303からの光の正反射光成分をPT103で受光する受光量Lは増加する。位置ずれ量D=Dmのとき、発光素子303からの光の正反射光成分をPT103で受光する受光量Lは最大値をとる。
中間転写ベルト102からの反射光の乱反射光(散乱光)成分は、光の入射角と異なる反射角での反射光である。換言すれば、入射角≠θ5で中間転写ベルト102へと入射し、反射角=θ5で反射した光の成分が乱反射光成分である。位置ずれした発光素子302、303からの光が発光側アパーチャ107を通過してθ5以外の入射角で中間転写ベルト102の表面に入射し、反射角θ5で反射してPT103によって受光された光は乱反射光成分である。この、PT103で受光する乱反射光成分の光は、LED301の位置ずれに対する受光量の変化量(感度)が正反射光成分よりも小さい。このように、LED301内に複数の発光素子302、303を異なる位置で配置することにより、位置ずれに対応してより反射光成分が大きい方の発光素子を選択して使用することができる。したがって、LED301の位置ずれに対するPT103の受光量の低下を抑制することができ、有彩色トナー濃度の感度低下を低減することができる。
[濃度補正制御のための選択制御]
次に、プリンタ201での濃度補正制御に用いるための発光素子を複数の発光素子302、303の中から選択する選択制御のプロセスについて説明する。まず、濃度補正制御について説明する。プリンタ201においては、濃度補正制御が実行される。濃度補正制御は、制御部60が実行する。濃度補正制御の概略プロセスは以下の通りである。すなわち、画像制御部206からの制御指令に基づき、画像形成部30が予め定められた所定濃度の濃度パッチ画像を形成し、中間転写ベルト102の表面に転写する。検知部200が、中間転写ベルト102上の濃度パッチ画像を光学的に検知し、その検知結果(実際の検知結果)を画像制御部206へと送信する。画像制御部206は、濃度基準値を有している。濃度基準値は、所定濃度の濃度パッチ画像を検知部200で検知した場合の「設計上期待される」検知結果である。画像制御部206は、濃度基準値と実際の検知結果とを比較し、その比較結果に基づき濃度補正パラメータを算出する。
この濃度補正制御を実行するためには、検知部200による中間転写ベルト102上の濃度パッチ画像の検知が、より感度の高い状態で行われることが望ましい。そのため、濃度補正制御の実行に先立って、選択制御によって複数の発光素子302、303の中から濃度補正制御の実行に際してより適切な発光素子を選択する。
図4は、LED301が位置ずれを生じた場合の検知部200の概略構成図である。なお、図2で説明した構成と同じ構成には同じ符号を付している。図4は、LED301が設計上本来あるべき位置から位置ずれ量Deだけ図中右方向に位置ずれを生じた場合を示している。図4において、位置ずれのない状態のLED301を仮想的に破線で示しており、位置ずれ量D=DeのときのLED301を実線で示している。図4に示す状態は、図3に示す位置ずれ量D=Deの場合と同じ状態であり、位置ずれ量D=0の状態よりも発光素子302からの光の正反射光成分が減少し、発光素子303からの光の正反射光成分が増加した状態である。発光素子302からの正反射光成分の光の光路L2及び発光素子303からの正反射光成分の光の光路L3を、図4中に破線で示す。
発光素子303から発光された光の正反射光成分は、入射角θ6=反射角θ6で中間転写ベルト102の表面を位置P1で正反射する。図4では、LED301が発光側アパーチャ107に対して位置ずれ量Deだけ位置ずれを生じているので、発光素子302からの光の正反射光成分の図4中右側の一部(光路L4)が発光側アパーチャ107によって遮られている。また、発光素子303からの光の正反射光成分の図4中左側の一部(光路L5)が発光側アパーチャ107によって遮られている。
図5(a)は、図4に示す検知部200を用いて中間転写ベルト102上に形成された有彩色トナーを検知した場合における、有彩色トナーのトナー濃度とPT103の受光量との関係を示す図である。図5(a)では、横軸がトナー濃度Tを示し、縦軸がPT103の受光量Lを示している。図5(a)において、LED301が位置ずれ量Deだけ位置ずれを生じた状態で、発光素子302、303を各々発光させたときのPT103による受光量を破線で示す。LED301が位置ずれ量Dmだけ位置ずれを生じた状態で、発光素子303を発光させたときのPT103による受光量を実線で示す。位置ずれ量Dmは、図3に示したように、発光素子302からの光の正反射光成分が殆どなく、発光素子303からの光の正反射光成分が最大となる位置ずれ量である。
図5(a)において、受光量T0Bは、位置ずれ量Deで、トナー濃度が0、すなわち、中間転写ベルト102上にトナーがない状態で発光素子303を発光させたときのPT103の受光量である。受光量T0Aは、位置ずれ量Deで、トナー濃度が0、すなわち、中間転写ベルト102上にトナーがない状態で発光素子302を発光させたときのPT103の受光量である。受光量TMBは、位置ずれ量Deで、トナー濃度を最大濃度Tmaxとして中間転写ベルト102上にトナー像を形成した状態で発光素子303を発光させたときのPT103の受光量である。受光量TMAは、位置ずれ量Deで、トナー濃度を最大濃度Tmaxとして中間転写ベルト102上にトナー像を形成した状態で発光素子302を発光させたときのPT103の受光量である。T0Cは、位置ずれ量Dmで、トナー濃度が0、すなわち、中間転写ベルト102上にトナーがない状態で発光素子303を発光させたときのPT103の受光量である。TMCは、位置ずれ量Dmで、トナー濃度を最大濃度Tmaxとして中間転写ベルト102上にトナー像を形成した状態で発光素子303を発光させたときのPT103の受光量である。
トナー画像がない場合であって発光素子303を用いた場合、位置ずれ量Deの状態では位置ずれ量Dmの状態に比較して中間転写ベルト102の下地からの反射光が少ない(T0C>T0B)。トナー画像がない場合であって位置ずれ量Deの状態において、発光素子302を用いた場合は発光素子303を用いた場合に比較して中間転写ベルト102の下地からの反射光が少ない(T0B>T0A)。トナー濃度Tmaxでトナー画像を形成した場合であって位置ずれ量Deの状態において、発光素子302を用いた場合は発光素子303を用いた場合に比較して中間転写ベルト102の下地からの反射光が少ない(TMB>TMA)。
中間転写ベルト102の下地での反射光(正反射光成分)のPT103での受光量と、濃度Tmaxのトナー画像での反射光(乱反射光成分)のPT103での受光量との比が大きいほど、トナー濃度の変化に対する受光量変化の感度が高い。例えば、図5(a)では、受光量T0B/受光量TMBの値の方が受光量T0A/受光量TMAの値よりも大きくなっている。受光量T0B/受光量TMBの値の方が受光量T0A/受光量TMAの値よりも大きいことは、発光素子303を用いた場合の方が発光素子302を用いた場合に比較してトナー濃度の変化に対する感度が高いことを意味する。したがって、図4に示す検知部200が位置ずれ量Deの場合、発光素子302でなく発光素子303を選択した方が、一層高感度にトナー濃度の濃度検知を行うことができ、濃度補正制御の精度を高いものとすることができる。検知部200の検知結果に基づき、制御部60は選択制御(第一の制御)を実行して発光素子303を選択する。選択された発光素子303を用いて、制御部60は、濃度補正制御を実行する。
具体的なプロセスとしては、外部機器202からの画像データ203に基づく画像形成動作の開始に先立って、まず、選択制御を実行する。選択制御においては、制御部60(実質的にはCPU209)が検知部200に中間転写ベルト102の検知動作を実行させる。つまり、発光素子302を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0Aを検知する。発光素子302を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TMAを検知する。発光素子303を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0Bを検知する。発光素子303を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TMBを検知する。
これら受光量T0A、TMA、T0B、TMBの値から、CPU209が発光素子302を使用した場合の受光割合Ra=T0A/TMAと発光素子303を使用した場合の受光割合Rb=T0B/TMBとを算出する。そして、算出の結果、受光割合Ra<受光割合Rbであれば、選択制御において制御部60は発光素子303を選択する。もちろん受光割合Ra>受光割合Rbであれば、選択制御において制御部60は発光素子302を選択する。受光割合Ra=受光割合Rbの場合は、選択制御において制御部60がいずれの発光素子を選択しても構わない。この選択制御において選択した発光素子を用いて、濃度補正制御が実行される。
上記の例では、受光量T0A、T0Bをトナー画像を形成しない状態、受光量TMA、TMBを最大濃度のトナー画像を形成した状態として説明した。ここで、最大濃度とは、プリンタ201の設計上の上限値であって、トナー濃度が最大の場合を意味する。受光量T0A、T0Bがトナー画像なし(濃度0)に対応し、受光量TMA、TMBが最大濃度のトナー画像に対応することが好ましいが、必ずしもその場合に限られない。受光量T0A、T0Bでのトナー濃度が0でなくても、また、受光量TMA、TMBでのトナー濃度が最大濃度でなくてもよい。受光量T0A、T0Bでのトナー濃度と受光量TMA、TMBでのトナー濃度とが異なる濃度であれば、受光割合Ra、Rbを算出することができ、選択制御の実行が可能である。
また、上記の「異なるトナー濃度でのトナー画像」は、典型的には異なる濃度の少なくとも二以上の(複数の)トナー画像を概念することができる。しかしながら、もちろん一つのトナー画像においてトナー濃度が相互に異なる複数の位置を利用することで、受光割合Ra、Rbを算出することも可能である。すなわち、異なるトナー濃度の実現には、必ずしもトナー画像が複数であることを必要としない。一連の又は連続的な実質的に単一のトナー画像において検知位置によってトナー濃度が異なる場合にも、「異なるトナー濃度」を実現可能である。
[印刷位置補正制御のための選択制御]
次に、プリンタ201での印刷位置補正制御に用いるための発光素子を複数の発光素子302、303の中から選択する選択制御のプロセスについて説明する。まず、印刷位置補正制御について説明する。プリンタ201においては、印刷位置補正制御が実行される。印刷位置補正制御は、制御部60が実行する。印刷位置補正制御の概略プロセスは以下の通りである。すなわち、画像制御部206からの制御指令に基づき、画像形成部30が予め定められた所定濃度(本実施例1では、最大濃度)の位置パッチ画像を形成し、中間転写ベルト102の表面に転写する。検知部200が、中間転写ベルト102上の位置パッチ画像を光学的に検知し、その検知結果(実際の検知結果)を画像制御部206へと送信する。画像制御部206は、位置基準値を有している。位置基準値は、所定濃度の位置パッチ画像を検知部200で検知した場合に「本来検知されるべき位置」に関する検知結果である。画像制御部206は、位置基準値と実際の検知結果とを比較し、その比較結果に基づき位置補正パラメータを算出する。
この印刷位置補正制御を実行するためには、検知部200による中間転写ベルト102上の位置パッチ画像の検知が、より感度の高い状態で行われることが望ましい。位置パッチ画像からの受光量と位置パッチ画像のない中間転写ベルト102の表面からの受光量との差が大きいほど検知感度が高くなり、印刷位置補正制御の精度が向上する。そのため、印刷位置補正制御の実行に先立って、選択制御によって複数の発光素子302、303の中から印刷位置補正制御の実行に際してより適切な発光素子を選択する。
この印刷位置補正制御のための選択制御(便宜上、この選択制御を第二選択制御と呼び、濃度補正制御のための選択制御と区別する)においても、図4に示すLED301が位置ずれを生じた場合の検知部200を例として説明する。第二選択制御では、発光素子302の発光強度が発光素子303の発光強度よりも強いものとする。
図5(b)は、第二選択制御の実行に用いる検知部200で、中間転写ベルト102上に形成されたトナー画像を検知した場合における、トナー画像のトナー濃度とPT103の受光量との関係を示す図である。図5(b)では、横軸がトナー濃度Tを示し、縦軸がPT103の受光量Lを示している。図5(b)に、LED301が位置ずれ量Deだけ位置ずれを生じた状態で、発光素子302、303を各々発光させたときのPT103による受光量を示す。また、図5(b)に一点鎖線で示す直線は、検知閾値Iである。検知閾値Iは、中間転写ベルト102の表面に形成されたトナー画像の有無を検知するための閾値である。検知閾値Iは、予め適切に設定された所定の閾値である。検知部200は、PT103の受光量Lが検知閾値I以上であると、トナー画像がない状態(中間転写ベルト102の表面を検知している状態)であると認識する。検知部200は、PT103の受光量Lが検知閾値I未満であると、トナー画像を検知している状態であると認識する。つまり、受光量Lが検知閾値I以上であるか未満であるかによって、トナー画像の有無を判断することができ、印刷位置を把握することができる。
図4に示すように、位置ずれ量D=Deの場合、発光素子302の発光による正反射光は、発光素子303の発光による正反射光に比較して、発光側アパーチャ107によって多くが遮られる。発光素子302を用いた場合の、トナーなし(トナー濃度0)のときの受光量T0A1と最大濃度のトナー画像のときの受光量TMA1との比率(受光割合)をRa1=T0A1/TMA1とする。発光素子303を用いた場合の、トナーなし(トナー濃度0)のときの受光量T0B1と最大濃度のトナー画像のときの受光量TMB1との比率(受光割合)をRb1=T0B1/TMB1とする。図5(b)に示すように、この例では、受光割合Ra1<受光割合Rb1である。しかしながら、発光素子の単位面積当たりの発光強度は、発光素子自体の品質によって異なる場合があり、発光素子303に比較して発光素子302の発光量が大きい場合がある。
市販のLEDでは、同種の素子でも個々によって2〜4倍程度の発光強度ばらつきを生じる場合がある。そのため、発光素子からの光による正反射光成分が大きくても、その受光量が大きいとは限らない。品質の高い発光素子では、単位面積当たりの発光強度が強く、発光素子からの光の正反射光成分と乱反射光成分との合計量は大きくなる。本実施例において、発光素子302を用いた方が発光素子303を用いた場合よりもトナー画像の濃度変化に対する受光感度が低くても、発光素子302の方が発光強度が強ければ、受光量自体は発光素子302の場合の方が大きい場合がある。印刷位置補正制御では、濃度補正制御の場合よりも大きな光量を必要とする場合があり、本実施例では、濃度補正制御と印刷位置補正制御とで異なる発光素子が選択される。
具体的なプロセスとしては、外部機器202からの画像データ203に基づく画像形成動作の開始に先立って、まず、第二選択制御を実行する。第二選択制御においては、制御部60(実質的にはCPU209)が検知部200に中間転写ベルト102の検知動作を実行させる。つまり、発光素子302を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0A1を検知する。発光素子302を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TMA1を検知する。発光素子303を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0B1を検知する。発光素子303を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TMB1を検知する。
これら受光量T0A1、TMA1、T0B1、TMB1の値と検知閾値Iとに基づいて、CPU209が下記の演算処理を行い、制御部60は、いずれの発光素子を選択するかについての制御を行う。すなわち、CPU209は、各受光量T0A1、TMA1、T0B1、TMB1の各々の値と検知閾値Iとの差分の絶対値を算出する。そして、制御部60は、その差分が最も小さい場合に用いた発光素子以外の発光素子を選択する。
例えば、図5(b)において、差分|T0A1−I|、差分|I−TMA1|、差分|T0B1−I|、差分|I−TMB1|のうち、差分|T0B1−I|が最も小さい値である。したがって、第二選択制御において、制御部60は、この受光量T0B1のときの発光素子303以外の発光素子(すなわち、本実施例1では発光素子302)を選択する制御を行う。そして、この第二選択制御において選択した発光素子302を用いて、印刷位置補正制御が実行される。
上記の例では、受光量T0A1、T0B1をトナー画像を形成しない状態、受光量TMA1、TMB1を最大濃度のトナー画像を形成した状態として説明した。ここで、最大濃度とは、プリンタ201の設計上の上限値であって、トナー濃度が最大の場合を意味する。受光量T0A1、T0B1がトナー画像なし(濃度0)に対応し、受光量TMA1、TMB1が最大濃度のトナー画像に対応することが好ましいが、必ずしもその場合に限られない。受光量T0A1、T0B1でのトナー濃度が0でなくても、また、受光量TMA1、TMB1でのトナー濃度が最大濃度でなくてもよい。受光量T0A1、T0B1でのトナー濃度と受光量TMA1、TMB1でのトナー濃度とが異なる濃度であれば、各受光量と検知閾値Iとの差分を算出することができ、第二選択制御の実行が可能である。
以上、本実施例1によれば、複数の発光素子の中から濃度補正制御や印刷位置補正制御の実行に適正な発光素子を選択することができる。したがって、光学センサの位置ずれによる影響を低減して、高精度な濃度補正制御や印刷位置補正制御を実現することができる。
なお、上記の説明では、濃度補正制御のための選択制御及び位置補正制御のための選択制御において、LED301の位置ずれ量の基準位置を発光素子302と発光素子303との中間位置としている(図3参照)。すなわち、発光素子302〜発光素子303間の中央位置であって、発光素子302からの光の正反射光成分及び発光素子303からの光の正反射光成分のPT103による各々の受光量が略同一となる位置を基準位置(位置ずれ量D=0)としている。そして基準位置からの位置ずれ量をDeで表し、例えば、発光素子303からの光の正反射光成分のPT103での受光量が最大となる位置ずれ量を基準位置からの位置ずれ量D=Dmとして表している。
しかし、基準位置をどの位置に設定するかは、設計上の都合に応じて決定可能な事項である。例えば、発光素子302からの光の正反射光成分のPT103での受光量が最大となる位置を基準位置としてもよい。また、例えば、発光素子303からの光の正反射光成分のPT103での受光量が最大となる位置(上記説明において位置ずれ量D=Dmとされている位置)を基準位置としてもよい。いずれにしても、設定した基準位置からの位置ずれ量とその位置でのPT103での受光量との関係に基づいて、濃度補正制御のための選択制御や位置補正制御のための選択制御を実行することが可能である。
プリンタ201は、濃度補正制御及び濃度補正制御のための選択制御を行い、印刷位置補正制御及び印刷位置補正制御のための選択制御を行わないものであってもよい。また、印刷位置補正制御及び印刷位置補正制御のための選択制御を行い、濃度補正制御及び濃度補正制御のための選択制御を行わないものであってもよい。もちろん、濃度補正制御及び濃度補正制御のための選択制御と印刷位置補正制御及び印刷位置補正制御のための選択制御との両方を行うものであってもよい。
濃度補正制御と印刷位置補正制御の両方を行うプリンタ201において、濃度パッチ画像と位置パッチ画像とは、別々の画像であってもよい。また、一つ又は同種のパッチ画像を濃度パッチ画像(第一の検知画像)及び位置パッチ画像(第二の検知画像)の両方に兼用しても構わない。この場合において、濃度補正制御のための選択制御と印刷位置補正制御のための選択制御は、異なる選択制御であることが好ましい。すなわち、濃度補正制御のための選択制御は、受光割合Raと受光割合Rbとの大小関係に基づいて発光素子を選択するものであることが好ましい。印刷位置補正制御のための選択制御は、PT103による受光量と検知閾値Iとの差分に基づいて発光素子を選択するものであることが好ましい。
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例2において、実施例1と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明は省略する。図6に示すように、実施例2の検知部200は、基板104上に3つの赤外発光素子を搭載するLED401を有する。LED401は、Blue、Green、Redの三色を発光可能なマルチカラータイプのチップLEDに用いられる樹脂パッケージを利用している。三色の発光素子に代えて、LED401では3つの赤外発光の発光素子402、403、404を実装している。発光素子402、403、404のパッケージ内での配置は、図6に示す通りである。すなわち、図6中の紙面手前側(<上面視>における下側)に発光素子403、402が左右(中間転写ベルト102の移動方向)に並んで配置され、紙面奥側(<上面視>における上側)に発光素子404が配置されている。中間転写ベルト102の移動方向(搬送方向)は、図6における左右方向である。発光素子402、403、404は各々独立して発光、消灯が可能である。この実施例2では、発光素子402と発光素子403とが中間転写ベルト102の搬送方向に沿って列状に配置されている。発光素子402と発光素子404とが中間転写ベルト102の搬送方向に交差する一の方向に沿って列状に配置されている。発光素子403と発光素子404とが中間転写ベルト102の搬送方向に交差する他の方向に沿って列状に配置されている。
実施例2では、ランド304、307上に形成されたハンダ305、308の高さが異なることで、LED401は基板104上で本来の配置位置(図中破線で示すLED401)に対し、傾斜して実装配置されている。このLED401の傾斜や図6中左右方向(中間転写ベルト102の移動方向)への位置ずれが複合し、結果的にLED401は位置ずれ量Leの分だけ、図6中右方向に位置ずれしている。
[濃度補正制御のための選択制御]
実施例2において、濃度補正制御に用いるための発光素子を複数の発光素子402、403、404の中から選択する選択制御のプロセスについて説明する。図7(a)は、図6に示す検知部200を用いて中間転写ベルト102上に形成された有彩色トナーを検知した場合における、有彩色トナーのトナー濃度とPT103の受光量との関係を示すグラフである。図7(a)では、横軸がトナー濃度Tを示し、縦軸がPT103の受光量Lを示している。図7(a)は、LED401が、図6に示すように位置ずれ量Leだけ位置ずれを生じ、基板104に対して傾斜している状態を示している。図7(a)には、発光素子402、403、404を各々発光させたときのPT103による受光量が示されている。受光量T0C、T0D、T0Eは、いずれも中間転写ベルト102にトナー画像が形成されていない(トナー濃度0)状態での受光量である。換言すると、中間転写ベルト102の下地表面からの正反射光成分である。受光量TMC、TMD、TMEは、いずれも中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像が形成された状態での受光量である。換言すると、中間転写ベルト102上に形成されたトナー画像からの乱反射成分である。
中間転写ベルト102の下地表面からの正反射光成分の受光割合が大きいほど、トナー濃度の変化に対する受光量変化の感度が高く、より高精度に濃度補正制御を実現することができる。したがって、この実施例2の選択制御では、図7(a)に示すように、受光割合=T0C/TMC、T0D/TMD、T0E/TMEのうち、最も受光割合の大きいT0C/TMCに対応する発光素子402を制御部60が選択する。
具体的なプロセスとしては、外部機器202からの画像データ203に基づく画像形成動作の開始に先立って、まず、選択制御を実行する。選択制御においては、制御部60(実質的にはCPU209)が検知部200に中間転写ベルト102の検知動作を実行させる。つまり、発光素子402を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0Cを検知する。発光素子402を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TMCを検知する。発光素子403を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0Dを検知する。発光素子403を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TMDを検知する。発光素子404を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0Eを検知する。発光素子404を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TMEを検知する。
これら受光量T0C、TMC、T0D、TMD、T0E、TMEの値から、CPU209が発光素子402を使用した場合の受光割合Rc=T0C/TMCを算出する。CPU209が、発光素子403を使用した場合の受光割合Rd=T0D/TMDを算出する。CPU209が、発光素子404を使用した場合の受光割合Re=T0E/TMEを算出する。そして、算出の結果、受光割合Re<受光割合Rd<受光割合Rcであれば、選択制御において制御部60は発光素子402を選択する。この選択制御において選択した発光素子402を用いて、濃度補正制御が実行される。
複数の発光素子を一方向(例えば、図6の左右方向)に配列するだけでなく、異なる複数の方向(例えば、図6の左右方向及び紙面に垂直な方向(中間転写ベルト102の移動方向に直交する方向))に配列する。これにより、LEDが異なる複数の方向に位置ずれしても適正な発光素子を選択することができる。すなわち、本発明に基づく選択制御(第二選択制御を含む)は、LEDの位置ずれの方向が中間転写ベルト102の移動方向であってもその直交方向であっても適用可能である。加えて、LEDの基板104上への実装の際に傾斜を生じたとしても、適正な発光素子を選択することができる。
[印刷位置補正制御のための選択制御]
実施例2において、印刷位置補正制御に用いるための発光素子を複数の発光素子402、403、404の中から選択する選択制御のプロセスについて説明する。なお、実施例2におけるこの選択制御を、濃度補正制御のための選択制御と区別するために便宜上第二選択制御と呼ぶこととする。
発光素子402、403、404の各々の発光強度が略同じ強度である場合には、第二選択制御においても濃度補正制御のための選択制御の場合と同様に、最も大きな受光割合に対応する発光素子を選択し、印刷位置補正制御に用いてもよい。しかし、発光素子402、403、404の各々の発光強度に一定以上の差異がある場合は、必ずしも大きな受光割合に対応する発光素子を用いることが印刷位置補正制御に適しているとは限らない。
図7(b)は、第二選択制御の実行に用いる検知部200で、中間転写ベルト102上に形成されたトナー画像を検知した場合における、トナー画像のトナー濃度とPT103の受光量との関係を示すグラフである。図7(b)では、横軸がトナー濃度Tを示し、縦軸がPT103の受光量Lを示している。検知部200の構成は、図6に示すものと同様であり、図7(b)において、LED401が位置ずれ量Leだけ位置ずれを生じているものとする。発光素子402、403、404の発光強度は、発光素子404が最も強く、次いで発光素子403、発光素子402の順に強度が弱いものとする。図7(b)に一点鎖線で示す直線は、検知閾値Iである。
具体的なプロセスとしては、外部機器202からの画像データ203に基づく画像形成動作の開始に先立って、まず、第二選択制御を実行する。第二選択制御においては、制御部60(実質的にはCPU209)が検知部200に中間転写ベルト102の検知動作を実行させる。つまり、発光素子402を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0C1を検知する。発光素子402を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TMC1を検知する。発光素子403を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0D1を検知する。発光素子403を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TMD1を検知する。発光素子404を発光させた状態で、中間転写ベルト102にトナー画像を形成しない場合のPT103での受光量T0E1を検知する。発光素子404を発光させた状態で、中間転写ベルト102に最大濃度のトナー画像を形成した場合のPT103での受光量TME1を検知する。
これら受光量T0C1、TMC1、T0D1、TMD1、T0E1、TME1の値と検知閾値Iとに基づいて、CPU209が下記の演算処理を行い、制御部60は、いずれの発光素子を選択するかについての制御を行う。すなわち、CPU209は、各受光量T0C1、TMC1、T0D1、TMD1、T0E1、TME1の各々の値と検知閾値Iとの差分の絶対値を算出する。ここで、トナー濃度0の場合の受光量から最大トナー濃度(Tmax)の場合の受光量までのグラフが、検知閾値Iと交差していない場合は、そのグラフに対応する発光素子を選択から除外する。図7(b)の例では、受光量T0E1〜受光量TME1が示すグラフは検知閾値Iと交差していない。つまり、(T0E1−I)の値と(I−TME1)の値との積が負の数である。この場合、中間転写ベルト102上のトナーの有無の検知を高精度に行うことができないと判断し、制御部60は、対応する発光素子404を選択から除外する。次に、制御部60は、差分|T0C1−I|、差分|T0D1−I|、差分|I−TMC1|、差分|I−TMD1|のうち最も小さい値のものを判断する。図7(b)の例では、差分|T0C1−I|が最も小さいので、これに対応する発光素子402を選択から除外する。その結果、制御部60は、最後に残った発光素子403を選択する。そして、制御部60は、その差分が小さい場合に対応する発光素子を選択から除外する。そして、この第二選択制御において選択した発光素子を用いて、印刷位置補正制御が実行される。
以上、本実施例2によれば、複数の発光素子の中から濃度補正制御や印刷位置補正制御の実行に適正な発光素子を選択することができる。したがって、光学センサの位置ずれによる影響を低減して、高精度な濃度補正制御や印刷位置補正制御を実現することができる。
なお、上記実施例1、2においては、被転写体としての中間転写ベルト102を使用するプリンタ201について説明したが、被転写体が記録材221を搬送する搬送ベルトであってもよい。すなわち、本発明が、搬送ベルトによって記録材221を各色ごとの感光ドラム215c、215m、215y、215kに通過させることで、記録材221上にカラー画像を転写するプリンタに適用されてもよい。その場合、搬送ベルト上にトナー画像が形成され、そのトナー画像を検知部によって検知することにより選択制御が実行される。
30 画像形成部
60 制御部
102 中間転写ベルト(被転写体)
103 フォトトランジスタ(受光素子)
200 検知部
302、303 発光素子

Claims (12)

  1. 帯電された像担持体に対して露光を行うことにより前記像担持体の表面に静電潜像を形成し、当該静電潜像にトナーを付着させることにより前記像担持体の表面にトナー画像を形成し、かつ、当該トナー画像を被転写体の上に転写する画像形成部と、
    前記トナー画像が表面に転写される被転写体と、
    特定の位置において前記被転写体の表面を光学的に検知する検知部と、
    前記検知部の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記検知部は、前記被転写体に向けて光を発光するための複数の発光素子と前記被転写体からの反射光を受光するための受光素子とを有し、
    前記制御部は、前記複数の発光素子の各々の発光により前記被転写体の前記特定の位置から反射された反射光が前記受光素子によって受光されたことによる検知結果に基づき、
    前記複数の発光素子のうちいずれかの発光素子を選択する制御である第一の制御を実行する、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検知部は、
    前記複数の発光素子から前記被転写体への光の光路を制限する第一のアパーチャと、
    前記被転写体から前記受光素子への反射光の光路を制限する第二のアパーチャと、
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検知部は、樹脂によって形成されると共に第一の収容室及び第二の収容室を内部に画定する外郭を備えた樹脂モールドによって形成され、
    前記第一の収容室の中に前記複数の発光素子が収容され、前記第二の収容室の中に前記受光素子が収容され、
    前記第一の収容室を画定する前記外郭の一部が開口されて前記第一のアパーチャとされており、前記第二の収容室を画定する前記外郭の一部が開口されて前記第二のアパーチャとされている、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    前記画像形成部により前記被転写体の上に形成された第一の検知画像の濃度を前記検知部によって検知することに基づき、前記画像形成部によりトナー画像を形成する際の濃度を補正する第二の制御を実行し、
    前記第二の制御は、前記第一の制御により選択された発光素子を用いて実行される、ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第一の制御において、
    前記制御部は、前記被転写体に前記第一の検知画像を相互に異なる濃度で形成した場合の検知結果の比に基づき、又は、前記第一の検知画像を形成した場合と形成しない場合との検知結果の比に基づき、前記複数の発光素子のうちいずれかの発光素子を選択する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記画像形成部により前記被転写体の上に形成された第二の検知画像の位置を前記検知部によって検知することに基づき、前記画像形成部によりトナー画像を形成する際の画像形成位置を補正する第三の制御を実行し、
    前記第三の制御は、前記第一の制御により選択された発光素子を用いて実行される、ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 予め設定された所定の検知閾値を有し、かつ、
    前記第一の制御において、
    前記制御部は、前記第二の検知画像を前記検知部によって検知した検知結果と前記検知閾値との差分に基づき、前記複数の発光素子のうちいずれかの発光素子を選択する、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記画像形成部により前記被転写体の上に形成された第一の検知画像の濃度を前記検知部によって検知することに基づき、前記画像形成部によりトナー画像を形成する際の濃度を補正する第二の制御と、
    前記画像形成部により前記被転写体の上に形成された第二の検知画像の位置を前記検知部によって検知することに基づき、前記画像形成部によりトナー画像を形成する際の画像形成位置を補正する第三の制御と、を実行し、
    前記第二の制御の実行に用いる発光素子を前記複数の発光素子の中から選択する制御と、前記第三の制御の実行に用いる発光素子を前記複数の発光素子の中から選択する制御とが異なる、ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成部が、カラー画像に対応する複数色のトナー画像を形成することが可能であり、
    前記被転写体が、前記複数色のトナー画像を記録材の上に転写するための中間転写ベルトである、ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成部が、カラー画像に対応する複数色のトナー画像を形成することが可能であり、かつ当該画像形成部は、被転写体の上にも記録材の上にも複数色のトナー画像を転写することが可能であり、
    前記被転写体が、前記記録材を搬送する搬送ベルトである、請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記被転写体が、前記複数の発光素子に対して所定方向に沿って相対的に移動するように配置されており、
    前記複数の発光素子が、前記所定方向に沿って列状に配置されている、ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記被転写体が、前記複数の発光素子に対して所定方向に沿って相対的に移動するように配置されており、
    前記複数の発光素子が、前記所定方向と交差する方向に沿って列状に配置されている、ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置。
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