JP2011107307A - トナー濃度検出センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナー濃度検出センサ25は、LED52とフォトダイオード53a、53bが直線CLに沿って並ぶように実装された基板51上に、LED52からの出射光を絞るための孔61を有する規制部材54が装着されてなる。規制部材54の孔61の形状は、平面視で楕円状であり、径が直線CLに平行なX方向の径D1よりも直線CLに直交するY方向の径D2の方が大きくなっている。これにより、フォトダイオード53aに入射される反射光のスポット形状がY方向に長い楕円状になる。
【選択図】図3
Description
トナー濃度検出センサとしては、LEDなどの発光素子と、フォトダイオードなどの受光素子とが基板上に間隔をおいて配置された光学センサが用いられることが多い。
受光素子は、絞られた後の出射光のうち、像担持体上のトナーパッチで反射した反射光を受光し、受光量に応じた検出信号を出力する。
この取り付けの際、画像形成装置の台座における座面の平面度のばらつきやネジによる取り付け精度のばらつきなどにより、トナー濃度検出センサが像担持体表面に正対する正規の姿勢から、例えばその長手方向を軸として軸周りに正規の姿勢から傾いた傾斜姿勢で取り付けられることがある。
トナー濃度検出センサは、コスト低減等から小型化され、受光素子の受光面も面積の小さいものが用いられており、反射光のスポットの、受光面上での位置がずれると、受光量が正規の姿勢の場合に比べて低減するといったことが生じ易い。
トナー濃度検出センサの取り付け時の姿勢によって受光量がばらつくことになり、同じ濃度のトナーパッチでありながら、ある装置では適正な濃度と検出され、別の装置では適正ではないと誤検出するおそれが生じ、トナー濃度の検出精度が低下することになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、取り付け時に手間をかけることなく、トナー濃度の検出精度の向上を図ることができるトナー濃度検出センサを提供することを目的としている。
また、前記規制部材とは別の規制部材をさらに有し、前記別の規制部材は、前記正反射光の、前記像担持体から前記第1の受光素子までの光路の途中かつ前記乱反射光の、前記像担持体から前記第2の受光素子までの光路の途中の位置であり、両方の光路に跨るように配され、当該正反射光と当該乱反射光を通過させる、前記孔とは別の孔が設けられていることを特徴とする。
さらに、前記規制部材と前記別の規制部材とが一体の部材であり、当該一体の部材に前記孔と前記別の孔が個別に設けられていることを特徴とする。
また、第1のレンズと第2のレンズをさらに有し、前記第1のレンズは、前記発光部からの出射光の、前記発光部から前記像担持体までの光路の途中に配され、前記第2のレンズは、前記正反射光の、前記像担持体から前記第1の受光素子までの光路の途中、かつ前記乱反射光の、前記像担持体から前記第2の受光素子までの光路の途中の位置に、両方の光路に跨るように配されていることを特徴とする。
また、前記出射光の光束を絞るための孔の、前記第2の方向における径の大きさが、前記トナー濃度検出センサが正規の姿勢で装着された場合および前記正規の姿勢から前記第1の方向に平行な軸周りに所定角度の範囲内にずれた傾斜姿勢で装着された場合のいずれであっても、前記正反射光が前記第1の受光素子に入射されることにより形成されるスポットの範囲内に当該第1の受光素子の受光面が入るように、前記受光面の前記第2の方向長さと前記発光部から前記第1の受光素子までの光路長と前記所定の角度の大きさとの関係に基づいて規定されていることを特徴とする。
ここで、前記出力部は、前記像担持体上のトナー像が形成されていない部分で前記出射光が反射された場合における前記第1の受光素子の検出値が一定値になるように、前記発光部からの出射光の光量を調整する機能を有することを特徴とする。
さらに、前記出射光の光束を絞る孔の平面視における形状が楕円状または矩形状であることを特徴とする。
(1)プリンタの全体の構成
図1は、プリンタ10の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ10は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、画像プロセス部11と、給送部12と、定着部13と、制御部14を備え、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるカラーの画像形成を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、M、Y、Kを添字として付加する。
作像部20Yは、感光体ドラム1と、その周囲に配設された帯電器2、露光部3、現像器4、一次転写ローラ5、感光体ドラム1を清掃するためのクリーナ6などを備えており、感光体ドラム1にY色のトナー像を作像する。この構成は、他の作像部20M〜20Kについて同様であり、作像部毎に対応する色のトナー像を感光体ドラム1上に作像する。
給送部12は、用紙Sを収容する給紙カセット31と、給紙カセット31内の用紙Sを搬送路37上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ32と、繰り出された用紙Sを搬送する搬送ローラ対33と、タイミングローラ対34と、二次転写位置351で中間転写ベルト21を挟んで駆動ローラ22に圧接される二次転写ローラ35などを備えている。
制御部14は、外部の端末装置からの画像信号をY〜K色用のデジタル信号に変換し、各作像部の露光部3を駆動させるための駆動信号を生成して、その駆動信号により露光部3を駆動させる。これにより各露光部3からレーザビームが出射され、感光体ドラム1が露光走査される。
各感光体ドラム1上の静電潜像は、対応する現像器4によりトナーで現像される。各色のトナー像は、対応する一次転写ローラ5により中間転写ベルト21上に一次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト21上の同じ位置に重ね合わせて転写されるようにタイミングをずらして実行される。
二次転写位置351を通過したシートSは、定着部13に搬送され、ここでトナー像が加熱、加圧されて用紙Sに定着された後、排出ローラ36を介して排出され、収容トレイ38に収容される。なお、中間転写ベルト21上の残留トナーなどの汚れは、クリーナ24により清掃される。
(2)トナー濃度検出センサの配置位置
図2は、トナー濃度検出センサ25a、25bが配設されている様子を、図1の矢印B方向から見たときの概略斜視図である。図2では、トナー濃度検出センサ25a、25bの位置関係を判り易くするため、二次転写ローラ35などの部材を省略して示している。
本実施の形態では、同図のX軸の方向が駆動ローラ22の軸方向(主走査方向)に相当し、Y軸の方向が副走査方向に相当するようになっている。
トナーパッチTは、画像安定化制御の実行の際、例えば電源スイッチがオンされたとき、所定枚数のプリントが実行される毎、装置周辺環境(温湿度など)の変動量が所定範囲を超えたとき、故障などのトラブルからの復帰時などに形成される。
制御部14は、受信したセンサ検出値に基づいて適正な濃度が維持されるように現像バイアス電圧や帯電電圧などの画像形成条件を設定し、設定された画像形成条件を次回のプリント時に適用する。濃度検出後のトナーパッチTは、クリーナ24により清掃される。
(3)トナー濃度検出センサの構成
図3(a)は、トナー濃度検出センサ25の構成を示す分解斜視図であり、図3(b)は、トナー濃度検出センサ25に含まれる規制部材54の平面図である。
基板51は、X軸に沿って細長い形状をしており、基板51の表面には発光部52〜レンズ55が配置され、裏面には出力制御部56が配置されている。
発光部52は、例えばLEDなどの発光素子からなる。以下、LED52という。
LED52、FD53a〜53cは、FD53c、LED52、FD53a、53bの順にX方向に平行な直線(以下、「中心線」という。)CL上に並ぶように基板51に実装されている。
FD53cは、LED52の近傍に配され、LED52からの出射光の一部を受光して、LED52への供給電流を制御するために用いられる。FD53a〜53cは、受光量の大きさに応じた検出(電気)信号を出力制御部56に出力する。
規制部材54は、例えば光を透過させない材料で形成された樹脂からなり、X方向に沿って細長い形状をしており、LED52とFD53a〜53cを覆うようにして基板51上に取り付けられている。
孔61は、LED52からの出射光の光束を規制する(絞る)ために設けられたものであり、これにより出射光は、規制部材54の孔61を通過したものだけが中間転写ベルト21に向かうことになる。
例えば、規制部材54のY方向における幅が5〔mm〕、Z方向における厚みが5〔mm〕、孔61のD1が1.2〔mm〕、D2が1.3〔mm〕、孔62の長い方向の径が10〔mm〕、短い方の径が3〔mm〕とすることができる。
レンズ55は、規制部材54上に配置されており、LED52からの出射光を中間転写ベルト21に導くと共に、ベルト表面211からの反射光をFD53a、53bに導く。
図4(a)は、トナー濃度検出センサ25が装置本体の筐体90に取り付けられている様子と共にベルト表面211にトナーパッチTが形成されていない状態における出射光と反射光の光路の様子を示す図である。
図4(a)に戻り、LED52からの出射光Lは、その出射直後ではある程度発散するが、規制部材54の孔61を通過する際に絞られて、その後、レンズ55により中間転写ベルト21に導かれる。
トナー濃度検出センサ25が正規の姿勢にあるときには、スポットSの中心(主光線の位置)が受光面531のY方向の中心に一致する(当該受光面531のY方向の中心が上記の仮想平面内に位置する)ように設計され、ここでは受光面531の全部がスポットSにより覆われるようになっている。
同図に示すように、出射光Lは、図4(a)の場合と同じであるが、トナーパッチTの形成領域に出射光Lが照射されたときの反射光の中には、隣り合うトナー粒子の隙間を通過してベルト表面211に当たって反射する光(これは、上記の正反射光Raといえる。)と、球形状のトナー粒子の表面に当たって四方に広がるように拡散する光(以下、「乱反射光Rd」という。)が含まれる。
正反射光Raと乱反射光Rdは、レンズ55を通過して、規制部材54の孔62を介してFD53a、53bに導かれ、FD53a、FD53bの受光面に入射される。
図5(a)は、FD53a、53bによるY色のトナーパッチTの濃度検出値とトナー濃度検出センサ25から出力されるセンサ検出値の関係を示すグラフである。
同図では、FD53a、53bの検出値とセンサ検出値を電圧で示しており、濃度が濃くなるに連れて出力電圧の値が小さくなる構成例を示している。
図5(b)は、図5(a)の高濃度域Qの部分を抜き出して示した拡大図であり、高濃度域ではFD53aの検出値よりもFD53bの検出値の方が大きくなっていることが判る。これは、トナーパッチTの濃度が高濃度域まで濃くなるとトナー粒子の表面に当たって拡散する乱反射光Rdの割合が正反射光Raに比べて大変多くなったからである。
図5(b)の例では、高濃度域においてFD53aの検出値をp、FD53bの検出値をsとすると、検出値sが検出値pの略1.1倍の関係を有するものになっている。FD53a、53bの検出信号は、出力制御部56に送られる。
このような構成において、トナー濃度検出センサ25が傾斜姿勢、すなわち正規の姿勢から中心線CLを軸としてその軸周りに傾いた状態で取り付けられた場合について、図6を用いて説明する。
図6(a)は、水平面から角度θ°傾斜している取付座面91、92にトナー濃度検出センサ25が傾斜姿勢で取り付けられた場合の側面図を示している。角度θの大きさは、例えば1°程度までの範囲である。以下、図6(a)に示す方向に傾斜する場合をプラス(+)側、逆方向に傾斜する場合をマイナス(−)側として区別する場合がある。
同図に示すように、FD53aの受光面531に対するスポットSの位置が正規の姿勢に比べてY方向にずれた位置になっているが、受光面531がスポットSの領域内に入っていることが判る。スポットSの位置がずれたのは、トナー濃度検出センサ25が角度θ°傾いた姿勢で取り付けられたために、正規の姿勢のときに対してLED52からの出射光Lが角度θ°の分だけ斜めの角度でベルト表面211(裸面の部分)に当たり、斜めの角度で入射した分だけ、その反射光も斜めに向かって進行したからである。
以下、傾斜姿勢でも受光量が大きく低下しないことを、図7〜図9を用いて説明する。
図7は、本実施の形態に対する比較例として、平面視で規制部材54の孔61の形状を円形とした場合におけるスポットSの形状の例を示す図であり、図7(a)は正規の姿勢の場合、図7(b)は傾斜姿勢の場合をそれぞれ示している。
図7(a)の正規の姿勢の場合には、スポットSが受光面531の全体にかかっているが、図7(b)の傾斜姿勢の場合には、スポットSの位置が正規の姿勢の位置からY方向にθ°の傾斜に応じた分だけずれて、受光面531のうち、スポットSにかかっていない(外れている)部分が現れていることが判る。
図8は、正反射光Raの受光面531への入射量の光量分布を、本実施の形態の構成(孔61の形状が楕円状)と上記の比較例の構成(孔の形状が円形)のそれぞれについてシミュレーションにより現したグラフである。図8(a)〜図8(c)が本実施の形態に対応するものであり、図8(d)〜図8(f)が比較例に対応するものである。
両図において、縦軸がX軸に、横軸がY軸に相当し、縦軸の値S1が光量分布を現す領域全体におけるX方向の最下流側の位置に、S9が最上流側の位置に、横軸の数値1がY方向の最上流側の位置に、数値9が最下流側の位置にそれぞれ相当する。
両図に示すように、スポットSの形状が楕円状の場合、光量の大きな部分がY方向に沿って長く続いており、図8(b)に示す状態に対して、スポットSと受光面531とが相対的にY方向に、例えば横軸の単位で「2」の大きさだけずれたとしても、受光面531はそのほとんどがスポットSによる照射範囲内に入ることになる。
このため、スポットSと受光面531とが相対的にY方向に上記例と同じ「2」の大きさだけずれると、受光面531のうち、Y方向の側端に位置する面部分がスポットSの照射範囲から外れることになる。
図9(a)は、センサ取付時の傾斜角θ〔°〕の大きさとセンサ出力差分〔V〕との関係を示すグラフである。ここで、センサ出力差分〔V〕とは、正反射光Raに対する正規姿勢の場合のセンサ検出値を基準値としたとき、この基準値と、正規姿勢からθ〔°〕傾いた傾斜姿勢になったときのセンサ検出値との差分を示す単位である。センサ出力差分が大きいということは、正規姿勢に対する検出値ばらつきが大きいということになる。
同図に示すように、傾斜角θ〔°〕が大きくなるに連れてセンサ出力差分が大きくなるが、トナー濃度検出センサ25がプラス(+)側とマイナス(−)側のいずれの側に傾いた傾斜姿勢で取り付けられた場合でも、本実施の形態の方が比較例よりもセンサ出力差分が小さく、それだけ検出値のばらつきが抑制されることになる。
センサ出力差分のある値、例えば、同図の値aを検出値ばらつきの幅の最大値に設定すれば、同じ検出値ばらつきの範囲であっても、本実施の形態の方が比較例よりも傾斜角の許容角度の範囲を大きくとることができる。
このような実装位置のずれが生じている場合でも、図9(a)と同様に、本実施の形態の方が比較例よりも検出値ばらつきを抑制できることが判る。
すなわち、上記のようにトナーパッチTが低濃度の場合、隣り合うトナー粒子の隙間を通ってベルト表面211に当たって反射した正反射光RaがFD53aに入射される。
出力制御部56は、上記のようにFD53a、53bの検出値p、sの差分ΔVに所定の係数を乗算する処理を行う機能を有しているが、これに加えて、LED52の発光量を可変制御する機能も有している。
この発光量の可変制御は、LED52への供給電流を一定値にすると、経時的なLED52の光量低減やベルト表面211の汚れなどに伴い、ベルト表面211からの正反射光Raの光量が徐々に低下するなど変化が生じることがあるため、当該正反射光Raの光量が一定値に維持されるように、LED52への供給電流を可変制御するものである。
このような制御を行うのは、FD53a、53bなどのフォトダイオードは、受光量に対して検出電圧がリニアになる受光量の範囲が限られており、受光量が少なすぎるとその範囲外になって、検出感度が低下する特性を有しているものが多いことによる。
しかしながら、この制御をとると、逆に比較例の方が本実施の形態よりも検出値ばらつきが顕著になって現れることになる。
トナーパッチTが形成されているときには、その濃度が低、中、高濃度と上がるに連れて、上記のように正反射光Raの光量は低減から増加に転じ、乱反射光Rdは徐々に増加するようになる。
傾斜姿勢では正規の姿勢よりもLED52からの出射光Lの光量が多くなっているので、乱反射光Rdの割合も増えることになり、乱反射光RdのFD53aへの入射光の光量は、正規の姿勢よりも増えることになる。
上記のようにFD53aへの入射光の光量とFD53aの検出値(電圧値)とは、入射光の光量が上がると検出値が上がるという関係にあり、かつFD53bの検出値がFD53aの検出値の1.1倍になるという関係があることを前提に、仮に図5(c)に示すように傾斜姿勢でのFD53aの検出値p´が正規の姿勢でのFD53aの検出値pの1.1倍になっていたとすれば、FD53bの検出値s´は、1.1×1.1×pになる。
センサ検出値は、差分ΔVに所定の係数を乗算して得られるので、差分ΔVが正規の姿勢と傾斜姿勢とで異なるということは、それだけ比較例では、センサ検出値がセンサ取付姿勢によってばらつくことになる。
これに対して、本実施の形態では、上記のように正規の姿勢でも傾斜姿勢でもFD53aへの正反射光Raの光量変化(受光量の差)が比較例に比べて大変小さい。
また、Y色のトナーパッチTが形成された場合の例を説明したが、他の色でも同じ方法で検出される。なお、ブラック(K)色のトナーについてはLED52からの出射光Lが吸収されるため、トナーパッチTが高濃度になるに連れて反射光が少なくなる。従って、図5(a)で示す正反射光Raのグラフは、低濃度から高濃度域にかけて減少傾向になり、カラーであるY〜C色のように途中から増加に転じることがほとんど生じない。このようにK色は、Y〜C色とは反射光の特性が異なるので、制御部14において、作像部20Kと作像部20Y〜20Cとで別々にその特性に応じてプリント時に適正な濃度が得られるように画像形成条件が設定される。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、規制部材54に設けられた孔61の形状を平面視で楕円状としたが、これに限られない。LED52からの出射光Lの光束をその断面の径がX方向よりもY方向の方が長くなるように絞ることができる形状であれば良い。
同様にレンズ55についても、一体成形されてなる1つのレンズに代えて、2つのレンズを設け、一方を出射光用、他方を反射光用としても構わない。なお、トナー濃度検出センサ25の構成によってはレンズを設けなくても良い場合があり得る。
また、反射光を受光する受光素子として2つのFD53a、53bを備える構成例を説明したが、これに限られず、例えば1つのFDだけを備える構成とすることもできる。この構成の場合でも、上記と同様に取付姿勢による検出値ばらつきの抑制を図ることができる。また、1つの基板51の表面(平面)上にLED52、FD53aなどを実装するとしたが、これに限られず、例えば発光素子側のLED52と、受光素子側のFD53a、53bを別々の基板に実装する構成としても構わない。発光素子と受光素子が装着される部材が板状であることに限られないことはいうまでもない。
21 中間転写ベルト
25a、25b トナー濃度検出センサ
51 基板
52 LED
53a、53b、53c フォトダイオード
54 規制部材
55 レンズ
56 出力制御部
61、62 孔
90 装置本体
91、92 座面
211 ベルト表面
D1、D2 径
F 入射位置
G 法線
L 出射光
Lm 出射光の主光線
Ra 正反射光
Rd 乱反射光
T トナーパッチ
θ 傾斜角
Claims (13)
- 像担持体を有する画像形成装置に装着され、当該像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検出するトナー濃度検出センサであって、
前記像担持体上のトナー像に向けて光を出射する発光部と、
前記発光部と前記像担持体との間に位置し、前記発光部からの出射光を通過させつつその光束を絞る孔が設けられた規制部材と、
前記規制部材に設けられた孔を通過した出射光のうち、前記像担持体上のトナー像で反射した反射光を受光して受光量に応じた信号を出力する受光部と、を備え、
前記出射光の主光線と当該出射光の前記像担持体への入射位置における当該像担持体表面の法線とを含む平面を仮想したときに、
前記孔の径が、前記平面に平行かつ前記法線に直交する第1の方向の径よりも前記平面に直交する第2の方向の径の方が大きいことを特徴とするトナー濃度検出センサ。 - 前記受光部は、
光電変換素子である第1の受光素子と第2の受光素子を含み、
前記第1の受光素子は、
前記像担持体上のトナー像が形成されていない部分で前記出射光が反射された場合における正反射光を受光する位置に配され、
前記第2の受光素子は、
前記像担持体上のトナー像で前記出射光が反射された場合における乱反射光を受光する位置に配されていることを特徴とする請求項1に記載のトナー濃度検出センサ。 - 前記発光部と前記第1の受光素子と前記第2の受光素子が実装される基板を有し、
前記基板上に前記第2の受光素子が前記第1の受光素子を挟んで前記発光素子と相対する位置に配されていることを特徴とする請求項2に記載のトナー濃度検出センサ。 - 前記規制部材とは別の規制部材をさらに有し、
前記別の規制部材は、
前記正反射光の、前記像担持体から前記第1の受光素子までの光路の途中かつ前記乱反射光の、前記像担持体から前記第2の受光素子までの光路の途中の位置であり、両方の光路に跨るように配され、当該正反射光と当該乱反射光を通過させる、前記孔とは別の孔が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のトナー濃度検出センサ。 - 前記別の孔の径が前記第2の方向における径よりも前記第1の方向における径の方が大きいことを特徴とする請求項4に記載のトナー濃度検出センサ。
- 前記規制部材と前記別の規制部材とが一体の部材であり、当該一体の部材に前記孔と前記別の孔が個別に設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載のトナー濃度検出センサ。
- 第1のレンズと第2のレンズをさらに有し、
前記第1のレンズは、
前記発光部からの出射光の、前記発光部から前記像担持体までの光路の途中に配され、
前記第2のレンズは、
前記正反射光の、前記像担持体から前記第1の受光素子までの光路の途中、かつ前記乱反射光の、前記像担持体から前記第2の受光素子までの光路の途中の位置に、両方の光路に跨るように配されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載のトナー濃度検出センサ。 - 前記第1のレンズと前記第2のレンズが一体成形されたものであることを特徴とする請求項7に記載のトナー濃度検出センサ。
- 前記出射光の光束を絞るための孔の、前記第2の方向における径の大きさが、
前記トナー濃度検出センサが正規の姿勢で装着された場合および前記正規の姿勢から前記第1の方向に平行な軸周りに所定角度の範囲内にずれた傾斜姿勢で装着された場合のいずれであっても、前記正反射光が前記第1の受光素子に入射されることにより形成されるスポットの範囲内に当該第1の受光素子の受光面が入るように、前記受光面の前記第2の方向長さと前記発光部から前記第1の受光素子までの光路長と前記所定の角度の大きさとの関係に基づいて規定されていることを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載のトナー濃度検出センサ。 - 前記第1の受光素子による検出値と前記第2の受光素子による検出値の差分からトナー濃度検出信号を生成して出力する出力部を有することを特徴とする請求項2から9のいずれか1項に記載のトナー濃度検出センサ。
- 前記出力部は、
前記像担持体上のトナー像が形成されていない部分で前記出射光が反射された場合における前記第1の受光素子の検出値が一定値になるように、前記発光部からの出射光の光量を調整する機能を有することを特徴とする請求項10に記載のトナー濃度検出センサ。 - 前記像担持体は、移動体であり、
前記第1の方向が前記移動体の移動方向に直交する方向と同じ向きであることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のトナー濃度検出センサ。 - 前記出射光の光束を絞る孔の平面視における形状が楕円状または矩形状であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のトナー濃度検出センサ。
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