JPH08327336A - 3次元形状測定装置 - Google Patents

3次元形状測定装置

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JPH08327336A
JPH08327336A JP15983095A JP15983095A JPH08327336A JP H08327336 A JPH08327336 A JP H08327336A JP 15983095 A JP15983095 A JP 15983095A JP 15983095 A JP15983095 A JP 15983095A JP H08327336 A JPH08327336 A JP H08327336A
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JP
Japan
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light receiving
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light
dimensional
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JP15983095A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sato
剛 佐藤
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Original Assignee
Technology Research Association of Medical and Welfare Apparatus
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 被測定物の被測定面の傾きに起因する測定誤
差を低減し、安定して高い精度で被測定物の3次元形状
を測定すること。 【構成】 被測定物23に対してスリット状の照射光2
4aを照射する照射部24と、照射光による被測定物2
3からの反射光を2次元受光センサ上で受光する受光部
25,25’とを備えた光距離測定器32と、光距離測
定器32と被測定物との間の相対位置を設定及び変更す
る位置設定変更機構31と、光距離測定器32の光学系
に起因する歪曲収差を補正する式を求める演算部28c
と、相対位置における2次元受光センサの出力信号を用
いて、被測定物23からの反射光像の幅及び最大輝度の
データ作成用の出力信号を選択する信号選択部28b
と、信号選択部28bにより選択された出力信号及び前
記演算部28cにより求められた補正式に基づいて、被
測定物23の3次元形状データを作成する形状データ作
成部28dと、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スリット状の照射光を
利用した光距離測定器(例えば、レーザー変位計)を用
いて、被測定物の3次元形状を測定する3次元形状測定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、3次元形状測定の対象は、従来の
高さ測定、長さ測定等の1次元測定を組み合わせたもの
だけでなく、自由曲面を有する3次元物体にも及んでき
ておりそれらに関する研究も進んでいる。測定方法とし
ては、接触式プローブを被測定物に接触させながら行う
従来の接触式の測定方法に加えて、最近めざましく発展
しているレーザ変位計等の光距離測定器を用いた非接触
の測定方法がある。
【0003】このような非接触の測定方法では、プロー
ブを被測定物に接触させる必要がないので、ゴムのよう
に軟らかい物でも精度よく測定を行うことが可能であ
り、また従来の接触式の測定方法と比較して、測定時間
が短縮できるという利点を有する。しかしながら、レー
ザ変位計等の光距離測定器を用いた非接触の測定方法で
も任意の自由曲面を有する物体を精度良く、全周にわた
ってくまなく測定できるまでには至っていない。
【0004】その理由は、被測定物上にある点(被測定
点)の法線の傾きは不可知であり、レーザー等の光を照
射して行う測定では、被測定物への光の照射角度や被測
定物からの反射光の角度に(即ち、被測定点がある面の
傾きにより)測定精度が大きく左右され、前記角度が所
定の大きさ以上になると、測定不能となる場合があるか
らである。
【0005】なお、当然のことながら、照射光の届かな
い範囲にある被測定物の測定は不可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光投射による3次元形
状測定においては、例えばスリット状の照射光を被測定
物の被測定面に投射して、その反射光をCCD等の受光
部により受けて照射光の反射像を検出し、その反射像の
中心位置から3次元座標を求めている。しかし、同じ測
定装置を用いても、被測定物の被測定面の傾き(即ち、
被測定物への光の照射角度や被測定物からの反射光の角
度)により、測定精度が大きく影響を受ける場合がある
という問題点があった。
【0007】例えば、被測定面の傾きによっては、反射
像が非常に幅広になる、反射像の輝度が極度に低下す
る、反射光が受光部に入射しない、などの事態が発生し
て、その結果、被測定物の一部の測定ができない、測定
できたとしても測定精度が悪く測定誤差の原因となると
いう問題点があった。また、光投射による3次元形状測
定においては、レーザ変位計等の光距離測定器の光学系
に起因する歪曲収差により、測定精度が低下するという
問題点があった。特に、最近では、CCD等の受光部の
1ピクセル以下の精度にて測定するいわゆるサブピクセ
ル処理が行われており、益々歪曲収差が測定精度に与え
る影響が大きくなっている。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、被測定物の被測定面の傾きに起因する測定
誤差を低減し、安定して高い精度で被測定物の3次元形
状を測定することができる3次元形状測定装置であり、
しかも測定光学系に起因する歪曲収差による測定精度の
低下を抑制することができる3次元形状測定装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は第一
に「少なくとも、被測定物に対してスリット状の照射光
を照射する照射部と、2次元配列された複数の受光素子
からなる2次元受光センサを有する受光部であって、前
記照射光による前記被測定物からの反射光を前記2次元
受光センサ上で受光する受光部とを備えた光距離測定器
と、前記光距離測定器と前記被測定物との間の相対位置
を設定及び変更する位置設定変更機構と、前記光距離測
定器の光学系に起因する歪曲収差を補正する式を求める
演算部と、前記相対位置における前記2次元受光センサ
の出力信号を用いて、被測定物からの反射光像の幅及び
最大輝度が所定範囲内にあるか否かを検知することによ
り、前記相対位置におけるデータ作成用の出力信号を選
択する信号選択部と、前記信号選択部により選択された
出力信号及び前記演算部により求められた補正式に基づ
いて、前記被測定物の3次元形状データを作成する形状
データ作成部と、を備えた3次元形状測定装置(請求項
1)」を提供する。
【0010】また、本発明は第二に「少なくとも、被測
定物に対してスリット状の照射光を照射する照射部と、
2次元配列された複数の受光素子からなる2次元受光セ
ンサを有する受光部であって、前記照射光による前記被
測定物からの反射光を前記2次元受光センサ上で受光す
る受光部とを備えた光距離測定器と、前記光距離測定器
と前記被測定物との間の相対位置を設定及び変更する位
置設定変更機構と、前記光距離測定器の光学系に起因す
る歪曲収差を補正する式を求める演算部と、前記相対位
置における前記2次元受光センサの出力信号を用いて、
被測定物からの反射光像の幅及び最大輝度が所定範囲内
にあるか否かを検知することにより、データ作成用の出
力信号を選択する信号選択部であり、データ作成用の出
力信号が選択できないときに、測定不能を示す信号を出
力する機能、及び/または、前記位置設定変更機構に相
対位置の変更を指示する信号を出力する機能を有する信
号選択部と、前記信号選択部により選択された出力信号
及び前記演算部により求められた補正式に基づいて、前
記被測定物の3次元形状データを作成する形状データ作
成部と、を備えた3次元形状測定装置(請求項2)」を
提供する。
【0011】また、本発明は第三に「少なくとも、被測
定物に対してスリット状の照射光を照射する照射部と、
2次元配列された複数の受光素子からなる2次元受光セ
ンサを有する受光部であって、前記照射光による前記被
測定物からの反射光を前記2次元受光センサ上で受光す
る受光部とを備えた光距離測定器と、前記光距離測定器
と前記被測定物との間の相対位置を設定及び変更する位
置設定変更機構と、前記相対位置が所定の複数の相対位
置となるように前記位置設定変更機構を制御する第1の
制御部と、前記光距離測定器の光学系に起因する歪曲収
差を補正する式を求める演算部と、前記相対位置におけ
る前記2次元受光センサの出力信号を用いて、被測定物
からの反射光像の幅及び最大輝度が所定範囲内にあるか
否かを検知することにより、データ作成用の出力信号を
選択する信号選択部であり、データ作成用の出力信号が
選択できないときに、測定不能を示す信号を出力する機
能を有する信号選択部と、前記信号選択部から測定不能
を示す信号が出力された相対位置に対して位置の修正を
行うと共に、修正した相対位置となるように前記位置設
定変更機構を制御する第2の制御部と、前記信号選択部
により選択された出力信号及び前記演算部により求めら
れた補正式に基づいて、前記被測定物の3次元形状デー
タを作成する形状データ作成部と、を備えた3次元形状
測定装置(請求項3)」を提供する。
【0012】また、本発明は第四に「前記位置設定変更
機構及び前記照射部の動作を制御する制御部と前記位置
設定変更機構の位置または駆動量を検出する位置検出機
構とを更に備えたことを特徴とする請求項1〜3記載の
3次元形状測定装置(請求項4)」を提供する。また、
本発明は第五に「前記スリット状の照射光は、半導体レ
ーザー光をシリンドリカルレンズによりスリット状にし
た照射光であることを特徴とする請求項1〜4記載の3
次元形状測定装置(請求項5)」を提供する。
【0013】
【作用】本発明の3次元形状測定装置では、被測定物か
らの反射光像の幅及び最大輝度が所定範囲内にあるか否
かを検知することにより、データ作成用の出力信号を選
択し、該選択した出力信号及び光距離測定器の光学系に
起因する歪曲収差を補正する式に基づいて、被測定物の
3次元形状データを作成する。
【0014】そのため、本発明の3次元形状測定装置で
は、被測定物の被測定面の傾きに起因する測定誤差を低
減し、安定して高い精度で被測定物の3次元形状を測定
することができると共に、測定光学系に起因する歪曲収
差による測定精度の低下を抑制することができる。ま
た、本発明の3次元形状測定装置(請求項2)は、デー
タ作成用の出力信号が選択できないときは、測定不能を
示す信号を出力するか、前記位置設定変更機構に相対位
置の変更を指示する信号を出力するか、或いは、その両
方を行っている。
【0015】また、本発明の3次元形状測定装置(請求
項3)は、データ作成用の出力信号が選択できないとき
は、測定不能を示す信号を出力し、測定不能を示す信号
が出力された相対位置に対して位置の修正を行ってい
る。そのため、誤った形状測定データが作成されること
がなく、また再測定が必要な測定点を知ることができ
る。或いは、再測定が必要な測定点を知ることができる
と共に、再測定が必要な測定点に対して、相対位置を変
えて再測定を行うことにより、データ作成用の出力信号
が得られるようにすることができるので、より正確な形
状測定データを得ることができる。
【0016】本発明の3次元形状測定装置は、前記位置
設定変更機構及び前記照射部の動作を制御する制御部と
前記位置設定機構の位置または駆動量を検出する位置検
出機構とを更に備えていることが好ましい(請求項
4)。また、本発明の3次元形状測定装置にかかるスリ
ット状の照射光は、輝度の低下及び装置の大型化を抑制
するために、半導体レーザー光をシリンドリカルレンズ
によりスリット状にした照射光とすることが好ましい
(請求項5)。
【0017】以下、本発明にかかる測定原理を図を参照
して説明するが、本発明はこの図の例に限定されるもの
ではない。測定方法は、光切断法をベースにしている。
先ず、スリット状のレーザー照射光2が被測定物1の被
測定面に向けて照射部3から照射される。被測定面によ
り反射された光の一部は、各受光部4、5により受光さ
れる(図1参照)。
【0018】図1の例においては、各受光部4、5の各
光軸4a、5aまわりの位置関係は被測定物1の被測定
面が照射光2の光軸3aに対して垂直な平面である場合
に、被測定物1からの反射光の像が各受光部4、5の2
次元受光素子受光面7上の走査線8に垂直になるように
設定されている。被測定面が平面であり、しかも照射光
2の光軸3aに対して垂直であるならば受光された反射
光の像6は直線的な帯状となり、2次元受光素子の受光
面7の中央部に位置するようになるが(図2(a)参
照)、図4、5の被測定物17、23のように被測定面
が曲面である場合の反射光の像6’は、歪曲した帯状と
なる(図2(b)参照)。
【0019】反射光の像6、6’の幅(y方向)は、照
射光2、16a’、24aの幅、被測定面の形状、被測
定面の焦点面からの距離等によって変化するが、おおよ
そ数ピクセル(素子)から数十ピクセル程度となる。反
射光の像は受光部の受光面に投影されるが、例えば図1
に示すように受光部が複数ある場合には、複数の受光部
4、5の各受光面に像が投影されるので、被測定物の各
被測定点について複数の像がそれぞれ得られる。
【0020】図1のように、二つの受光部4、5がその
光軸4a,5aと照射部3の光軸3aとなす角度θ1
θ2 が等しくなるように配置されているときに、被測定
面が平面である場合には、各受光部4、5の受光面には
同じ(または略同じ)像が投影される。しかし、被測定
面が3次元自由曲面である場合には、同一被測定点から
の像であっても、被測定点がある面(被測定面)が傾斜
しているので、各受光面には異なる像が投影される。そ
の違いとして顕著なものは、像の幅と最大輝度である。
【0021】例えば、被測定面が右下がりに傾斜してい
る場合、反射光は受光部5よりも受光部4の方に向かい
やすい。そのため、受光部4で高輝度の像が得られる一
方、受光部5では低輝度の像しか得られないので、ノイ
ズの影響を受けやすくなって測定の信頼性が低下する。
また、受光部4で得られる高輝度の像も前記傾斜が特に
大きい場合には、像の幅が大きくなりすぎて、像の中心
位置を求めることが困難となり、測定の信頼性が低下す
ることもある。
【0022】従って、反射光像の幅及び最大輝度が適切
な範囲にあるときに、測定の信頼性が高いということが
できる。そこで、本発明では、受光部に投影された反射
光像の幅及び最大輝度を目安として測定の信頼性を判断
することで、受光部からの出力信号の中から信頼性が高
い信号を選択し、これを形状データとするのである。前
述したように、本発明の3次元形状測定装置(請求項
2)では、データ作成用の出力信号が選択できないとき
に、測定不能を示す信号を出力するか、前記位置設定変
更機構に相対位置の変更を指示する信号を出力するか、
或いは、その両方を行っている。
【0023】同じく、前述したように、本発明の3次元
形状測定装置(請求項3)では、データ作成用の出力信
号が選択できないときに、測定不能を示す信号を出力
し、測定不能を示す信号が出力された相対位置に対して
位置の修正を行っている。そのため、誤った形状測定デ
ータが作成されることがなく、また再測定が必要な測定
点を知ることができる。或いは、再測定が必要な測定点
を知ることができると共に、再測定が必要な測定点に対
して、相対位置を変えて再測定を行うことにより、デー
タ作成用の出力信号が得られるようにすることができる
ので、より正確な形状測定データを得ることができる。
【0024】ところで、反射光の像6、6’の輝度分布
はガウス分布となるので、中央部で高輝度、周辺部で低
輝度となる。反射光の像6、6’の中心位置(y方向)
をサブピクセル処理により推定することで、被測定点ま
での距離を求める。ここで、サブピクセル処理について
図2、4を参照して説明する。被測定物17に照射部1
6aからスリット状の照射光16a’を照射させると、
被測定物17の形状に沿った切断線17aが形成され、
この切断線17aが受光部16bにより撮像される。即
ち、例えば図2(b)に示すように、受光部16bの2
次元受光素子の受光面7上には、前記切断線17aの像
6’が投影される。
【0025】図2(a)、(b)中の縦軸は、図1中の
X方向(即ち、スリット状の照射光16a’の拡がり方
向)に対応するx方向の前記受光面上の位置を示してい
る。また、図2(a)、(b)中の横軸は、前記x方向
に垂直なy方向の位置を示している。像6’の幅(y方
向)は、通常一つの受光素子のy方向の長さよりも大き
く、例えば約10素子(ピクセル)分程度の長さになっ
ている。図2(b)のx方向のある位置においてy方向
に並んだ1列の受光素子に対応する2次元受光素子の出
力レベルの分布(2次元受光素子の受光面7上の、x方
向のある位置においてy方向に沿った、受光量の分布に
相当)は、図2(c)に示すようになる。
【0026】x方向のこの位置における像6’のy方向
の位置は、図2(c)中の出力レベルが大きい位置に相
当することになる。図2(c)に示すような分布の形状
から、像6’のy方向の中心位置を推定する処理が、い
わゆるサブピクセル処理である。具体的には、図2
(c)に示す分布図中の所定の閾値(受光量)以上の部
分の加重平均を以て、或いは、図2(c)に示す分布図
の重心を以て、像6’のy方向の中心位置とする。この
中心位置がx方向のある位置に対応する被測定物17の
測定点までの距離を示すことになる。
【0027】本発明では、信号選択部20cにより選択
された出力信号に基づいて、前記被測定物17の3次元
形状データを作成する形状データ作成部20dにより前
記サブピクセル処理が行われる。次に、光距離測定器1
6の光学系に起因する歪曲収差を補正する式を求める
(演算部20bにより求める)方法について図3、4を
参照して説明する。
【0028】ここで、位置設定変更機構の座標系、即ち
3次元形状の測定座標系をXYZ座標系とし、受光部の
2次元受光センサ(受光面7)上の座標系をxy座標系
とし、受光部16bの受光軸16b’がYZ平面上にあ
るとする。また、XZ座標系における既知の座標点をP
(XP ,ZP )とし、それに対応するxy座標系におけ
る座標点をS(xS ,yS )とする。さらに、受光軸1
6b’と線分PSの交点をH、受光軸16b’がZ軸と
なす角度をθ3 、交点Hとxy座標系の原点を結ぶ線分
の長さをL0 、交点HとXZ座標系の原点を結ぶ線分の
長さをLとする。
【0029】このとき、XZ座標系とxy座標系の関係
は次式で表現できる。 ZP =A・L・sinθ3 +L・cosθ3 ・・・1式 A=(y S・sin θ3 −L0 ・ cosθ3)/(L0 ・ sinθ3 + y S ・cos θ3 ) XP =xS ・L・sinθ3 /(L0 ・ sinθ3 + y S ・ cosθ3 )・・・2式 この式から、Z座標値ZP はyS の値により決まるが、
X座標値XP はxS ,yS の値により決まることがわか
る。
【0030】ところで、前記サブピクセル処理を行える
のは、受光面7のy方向のみに限られており、x方向の
サブピクセル処理を行うことはできない。そのため、通
常の方法では、受光面7のx,y両方向にわたってサブ
ピクセルの精度で歪曲収差の補正を行うことができな
い。そこで、本発明では、歪曲収差の大きさが受光面7
中央からみて、x,y両方向とも、略対称であることに
着目し、光距離測定器の光学系に起因する歪曲収差を補
正する式をx,y両方向とも、同じ形式の式で記述する
こととし、受光面7のx,y両方向にわたってサブピク
セルの精度で歪曲収差の補正を行うものである。
【0031】XZ座標系におけるZ座標値が既知の点を
測定したとき、受光面7上に投影された像から、任意の
x座標値Ik でのサブピクセル処理により得られるy座
標の値をJK とし(Ik は整数、Jk は実数)、受光面
7上におけるその座標点をSS (Ik , Jk )とする。
この座標点SS の座標値(Ik , Jk )は、光距離測定
器の光学系に起因する歪曲収差を含む値である。そこ
で、歪曲収差を極力取り除くべく、座標値(Ik, Jk
)に対して歪曲収差の補正を行った座標値(Kk 、Lk
)は、二次の項まで考慮すると、次のように表すこと
ができる。
【0032】 Kk =a0+a1・Ik +a2・Jk +a3・Ik2+a4・Ik ・Jk +a5・Ik2 ・・・3式 Lk =α(a0+a1・Ik +a2・Jk +a3・Ik2+a4・Ik ・Jk +a5・Ik2) ・・・4式 ここで、a0 〜a5 、αは補正係数 1式を用いて、既知のZ座標値に対応するyの座標値を
算出し、その値をyk(理論値)とする。この理論値y
kと補正座標値Lk の差の自乗和が最小になるように補
正係数を求める。
【0033】 実際に補正係数を求める場合には、例えば、次のような
手順で補正係数を求める(図5を参照して説明する)。
【0034】先ず、Yステージ31上に白色で平面性の
良い板を載せて(このとき、板上の任意の点におけるZ
座標値が確定し、その結果、対応するyk が確定す
る)、照射部24aから光を照射する。板からの反射光
によるスリット像6が受光面7の中央に来るように(図
2参照)、Yステージ31をY方向に所定量動かして、
その時の受光面上の数点において、y座標値(前記補正
前の座標値Jk に相当する)を1ピクセル単位で読む。
【0035】これにより、受光面7上の各点において、
Lk を定義する4式中のJk が求まる。なお、受光面7
上の各点のx座標値Ik は既知であり、また前述したよ
うに板上の任意の点におけるZ座標値に対応するyk も
既知である。即ち、各点において、Lk を定義する4式
中のIk ,Jk の値とyk が判る。更に、Yステージ3
1をY方向に所定量動かして、同様の作業を行う(各点
において、Lk を定義する4式中のIk ,Jk の値とy
k が判る)。
【0036】5式を用いて行う、補正係数の値を求める
のに十分なデータが得られたら、5式を用いて、補正係
数の値を計算して補正式を求め、この補正式は測定装置
のメモリに記憶させておく。本発明では、演算部により
補正式を求め、しかも補正式をメモリに記憶させてい
る。即ち、本発明の3次元形状測定装置では、信号選択
部により、被測定物からの反射光像の幅及び最大輝度が
所定範囲内にあるか否かを検知することにより、2次元
受光センサの出力信号の中からデータ作成用の出力信号
を選択し、また演算部により、光距離測定器の光学系に
起因する歪曲収差を補正する式を予め求めておき、該選
択した出力信号及び歪曲収差を補正する式に基づいて、
形状データ作成部により、前記サブピクセル処理及び座
標補正を行って各距離データを求め、被測定物の3次元
形状データを作成する。
【0037】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はこの例に限定されるものではない。
【0038】
【実施例1】図4は本実施例の3次元形状測定装置の全
体構成を模式的に示す図である。本実施例の3次元形状
測定装置は、図4に示すように、本体基板(不図示)の
上に取り付けられたY方向に移動可能なYステージ11
と、Yステージ11上に取り付けられ、Y方向に延びる
回転軸13cの回りに回動可能な回転ステージ13と、
回転ステージ13の上方において前記本体基板に取り付
けられ、Yステージ11表面に垂直なZ方向に移動可能
なZステージ14と、Zステージ14に取り付けられX
方向に延びる回転軸15cの回りに回動可能な回転ステ
ージ15と、回転ステージ15に取り付けられた光距離
測定器としてのレーザー変位計16とを備えている。
【0039】被測定物17は、回転ステージ13の上に
載せられる。本実施例では、これらのステージ11、1
3〜15がレーザー変位計16と被測定物17との間の
相対位置を設定及び変更させる位置設定変更機構を構成
している。なお、図4において、各ステージ11、13
〜15の動きの理解を容易にするため、Yステージ11
の固定部を11a、Yステージ11の可動部を11b、
回転ステージ13の固定部を13a、回転ステージ13
の可動部を13b、Zステージ14の固定部を14a、
Zステージ14の可動部を14b、回転ステージ15の
固定部を15a、回転ステージ15の可動部を15b
で、それぞれ示している。
【0040】レーザー変位計16は、被測定物17に対
してY方向に垂直なX方向に拡がったスリット状の照射
光16a’を照射する照射部16aと、被測定物17か
らの反射光を受光する受光部16bを有している。照射
部16aから照射されるレーザー光は、670nmの半
導体レーザー光であるが、感度特性が大きい受光部16
bとすることにより、他の波長のレーザーを用いること
もできる。
【0041】本実施例ではシリンドリカルレンズを用い
て、半導体レーザー光をスリット状の照射光としてい
る。そのため、スリットを用いてスリット状にする場合
のように、輝度が低下することがなく、またポリゴンミ
ラーを用いる場合のように、装置の大型化を招くことが
ない。図には示していないが、受光部16bは、2次元
配列された複数の受光素子からなる2次元CCDなどの
2次元受光センサを有し、受光部16bとして例えばC
CDカメラを使用することができる。
【0042】受光部16bの光軸まわりの位置関係は、
被測定物の被測定面が照射光の光軸に対して垂直な平面
である場合に、被測定物からの反射光の像が受光部16
bの2次元受光センサ面7の走査線8に垂直になるよう
に設定されている。また、本実施例の3次元形状測定装
置は、図4に示すように、各ステージ11、13〜15
の駆動モータ(不図示)を駆動するモータ駆動回路18
と、レーザー変位計16を駆動するセンサ駆動回路19
と、制御・処理部20と、測定者が制御・処理部20に
各種の指令を与えるための入力部(例えば、キーボー
ド)21と、各ステージ11、13〜15の位置(また
は駆動量)を検出する位置検出器(例えばエンコーダ、
不図示)と、を備えている。
【0043】ここで、制御・処理部20は、不図示の記
憶装置やCPU等を内蔵したマイクロコンピュータ等か
ら構成され、 モータ駆動回路18及びセンサ駆動回路19の動作を
制御する第3の制御部20a’’としての機能、相対
位置が所定の複数の相対位置となるように位置設定変更
機構(各ステージ11、13〜15)を制御する第1の
制御部20aとしての機能、 受光部16bを構成する2次元受光素子の出力信号を
用いて、被測定物からの反射光像の幅及び最大輝度が所
定範囲内にあるか否かを検知することにより、或いは、
被測定物からの反射光像の位置、幅及び最大輝度が所定
範囲内にあるか否かを検知することにより、データ作成
用の出力信号を選択する機能、データ作成用の出力信号
が選択できないときは、測定不能を示す信号を出力する
機能(信号選択部20cとしての機能)、 測定不能を示す信号が出力された相対位置に対して位
置の修正を行うと共に修正した相対位置となるように、
前記位置設定変更機構を制御する第2の制御部20a’
としての機能、 レーザー変位計16と形状既知の被測定物(例えば、
白色で平面性の良い板)との間の各相対位置における、
2次元受光センサの出力信号及び前記の関係式を用い
て、レーザー変位計16の光学系に起因する歪曲収差を
補正するための補正係数及び補正式を求める演算部20
bとしての機能、 信号選択部20cにより選択された出力信号、前記演
算部20bにより求められた補正式、及び位置検出機構
からの出力信号(各ステージ11、13〜15の位置検
出信号)に基づいて、前記サブピクセル処理及び座標補
正を行って各距離データを求め、さらに被測定物の3次
元形状データを作成する形状データ作成部20dとして
の機能、などの各種の機能を担う。
【0044】なお、本実施例では、形状データ作成部2
0dにて作成された3次元形状データは、これを利用す
るCAD装置22に供給されるようになっている。以
下、本実施例の3次元形状測定装置の動作の一例につい
て説明する。先ず、被測定物17である歯科用模型の測
定に必要な測定箇所は、歯の咬合面及び側面であるか
ら、測定不要な面が下になるように、被測定物17を回
転ステージ13に仮り止めする。
【0045】次に、測定者は、入力部21により制御・
処理部20に指令を与えることにより、初期設定を行
う。即ち、制御・処理部20は、入力部21からの指令
に従って、モータ駆動回路18を介して各ステージ1
1、13〜15を制御し、回転ステージ13は水平位置
のまま、回転ステージ15はレーザー変位計16の照射
部16aからのレーザー照射光がYステージ11表面に
垂直となる原点位置、Zステージ14は、標準的な被測
定物がレーザー変位計16の受光部16bの受光レンズ
(不図示)の焦点深度の中に収まる原点位置にセットす
る。また、レーザー変位計16の照射部16aからのス
リット状のレーザー照射光16a’が被測定物17に照
射される範囲に来るように、Yステージ11を用いて、
被測定物17を移動させる。
【0046】次に、測定者は、入力部21により、制御
・処理部20に測定開始指令を与える。この状態で、制
御・処理部20の中の制御部20aは、測定者により入
力装置21から与えられた測定開始指令に応答して、セ
ンサ駆動回路19に制御信号を与えて、照射部16aか
ら被測定物17にスリット光16a’を照射させる。そ
して、被測定物17の形状に沿った切断線17aが形成
される。
【0047】この切断線17aが受光部16bにより斜
めから撮像される。即ち、図2(b)に示すように、受
光部16bの2次元受光センサの受光面7上には、切断
線17aの像6’が投影される。その結果、その像に応
じた出力信号が受光部16bの2次元受光センサから得
られる。制御・処理部20の中の信号選択部20cは、
受光部16bの2次元受光センサからの出力の中から、
反射光像の幅及び最大輝度が所定範囲内にあるか否かを
検知することにより、或いは、反射光像の位置、幅及び
最大輝度が所定範囲内にあるか否かを検知することによ
り、データ作成用の出力信号を選択してメモリに記憶さ
せる。
【0048】データ作成用の出力信号が選択できないと
きは、信号選択部20cは、測定不能を示す信号を出力
する。制御・処理部20の中の演算部20bは、レーザ
ー変位計16と形状既知の被測定物(前記)との間の各
相対位置における、2次元受光センサの出力信号及び前
記の関係式を用いて、レーザー変位計16の光学系に起
因する歪曲収差を補正するための補正係数及び補正式を
予め求めておき、メモリに記憶させておく。
【0049】また、制御・処理部20の中の形状データ
作成部20dは、信号選択部20cにより選択された出
力信号、演算部20bにより求められた補正式、及び位
置検出機構からの出力信号(各ステージ11、13〜1
5の位置検出信号)に基づいて、前記サブピクセル処理
及び座標補正を行って各距離データを求めると共に、そ
のデータを各ステージ11、13〜15の位置データと
対応させてメモリに記憶させる。
【0050】これで、一つの切断線に対する測定が終了
する。被測定物17の全体を測定するためには、Yステ
ージ11を所定量のピッチで動かした後、同様の手順で
測定(補正を含む)を繰り返せば良い。測定により得ら
れた各測定データは、同様にメモリに記憶させる。被測
定物17の全域が所定のピッチで測定できたならば、測
定不能を示す信号が出力された相対位置に対して第2の
制御部20a’は、位置の修正を行うと共に、修正した
相対位置となるように前記位置設定変更機構を制御す
る。
【0051】相対位置の修正は、例えば、照射部16a
から被測定物17に照射するスリット光の照射角が元の
相対位置の場合に対して90°回転した関係になるよう
に修正すればよいが、これに限定されるものではない。
修正した相対位置における各測定(補正を含む)を同様
に行うことにより、或いは、測定(補正を含む)及び相
対位置変更を繰り返すことにより、必要なすべての測定
データを得ることができる。測定により得られた各測定
データは、同様にメモリに記憶させる。
【0052】そして、メモリに記憶された各測定データ
を用いて、形状データ作成部20dは、被測定物17の
3次元形状データを作成する。
【0053】
【実施例2】図5は、本実施例の3次元形状測定装置の
全体構成を模式的に示す図である。本実施例の3次元形
状測定装置は、図5に示すように、本体基板(不図示)
の上に取り付けられたY方向に移動可能なYステージ3
1と、Yステージ31の上方において前記本体基板に取
り付けられたレーザー変位計(光距離測定器の一例)3
2とを備えている。
【0054】被測定物23は、Yステージ31の上に載
せられる。Yステージ31は、レーザー変位計32と被
測定物23との間の相対位置を設定及び変更する位置設
定変更機構を構成している。なお、図5において、Yス
テージ31の動きの理解を容易にするため、Yステージ
31の固定部を31aで示し、Yステージ31の可動部
を31bで示している。
【0055】レーザー変位計32は、被測定物23に対
して、X方向(Y方向に垂直)に拡がったスリット状の
照射光24aを照射する照射部24と、被測定物23か
らの反射光を受光する二つの受光部25、25’を有し
ている。照射部24から照射されるレーザー光は、67
0nmの半導体レーザー光であるが、感度特性が大きい
受光部25、25’とすることにより、他の波長のレー
ザーを用いることもできる。
【0056】本実施例ではシリンドリカルレンズを用い
て、半導体レーザー光をスリット状の照射光24aとし
ている。そのため、スリットを用いてスリット状にする
場合のように、輝度が低下することがなく、またポリゴ
ンミラーを用いる場合のように、装置の大型化を招くこ
とがない。二つの受光部25、25’は、その各光軸2
5a、25a’が照射光24aの光軸に対して、それぞ
れ角度θ1,θ2をなすように配置されている。
【0057】図には示していないが、各受光部25、2
5’は、2次元配列された複数の受光素子からなる2次
元CCDなどの2次元受光センサを有し、各受光部2
5、25’として例えばCCDカメラを使用することが
できる。各受光部25、25’の各光軸25a、25
a’まわりの位置関係は、被測定物の被測定面が照射光
24aの光軸に対して垂直な平面である場合に、被測定
物からの反射光の像が各受光部25、25’の2次元受
光センサ面7の走査線8に垂直になるように設定されて
いる。
【0058】なお、照射部24及び各受光部25、2
5’は、両方とも前記本体基板に固定されている。ま
た、本実施例の3次元形状測定装置は、図5に示すよう
に、Yステージ31の駆動モータ(不図示)を駆動する
モータ駆動回路26と、レーザー変位計32の照射部2
4を駆動する照射部駆動回路27と、制御・処理部28
と、測定者が制御・処理部28に各種の指令を与えるた
めの入力部(例えば、キーボード)29と、Yステージ
31の位置(または駆動量)を検出する位置検出機構
(例えばエンコーダ、不図示)と、を備えている。
【0059】ここで、制御・処理部28は、不図示の記
憶装置やCPU等を内蔵したマイクロコンピュータ等か
ら構成され、 モータ駆動回路26及び照射部駆動回路27の動作を
制御する制御部28aとしての機能、 各受光部25、25’を構成する2次元受光素子の出
力信号を用いて、被測定物23からの反射光像の幅及び
最大輝度が所定範囲内にあるか否かを検知することによ
り、データ作成用の出力信号を選択する信号選択部28
bとしての機能 レーザー変位計32と形状既知の被測定物(例えば、
白色で平面性の良い板)との間の各相対位置における、
前記2次元受光センサの出力信号及び前記の関係式を用
いて、レーザー変位計32の光学系に起因する歪曲収差
を補正するための補正係数及び補正式を求める演算部2
8cとしての機能、 信号選択部28bにより選択された出力信号、前記演
算部により求められた補正式、及び位置検出機構からの
出力信号(Yステージ31の位置検出信号)に基づい
て、前記サブピクセル処理及び座標補正を行って各距離
データを求め、さらに被測定物の3次元形状データを作
成する形状データ作成部28dとしての機能、などの各
種の機能を担う。
【0060】なお、本実施例では、形状データ作成部2
8dにて作成された3次元形状測定データは、これを利
用するCAD装置30に供給されるようになっている。
以下、本実施例の3次元形状測定装置の動作の一例につ
いて説明する。先ず、被測定物23である歯科用模型の
測定に必要な測定箇所は、歯の咬合面及び側面であるか
ら、測定不要な面が下になるように、被測定物23をY
ステージ31に仮り止めする。
【0061】この状態で、制御・処理部28の中の制御
部28aは、測定者により入力部29から与えられた測
定開始指令に応答して、照射部駆動回路27に制御信号
を与えて、照射部24から被測定物23にスリット光2
4aを照射させる。そして被測定物23の形状に沿った
切断線23aが形成される。この切断線23aが受光部
25、25’により斜めから撮像される。即ち、図2
(b)に示すように、受光部25、25’の各2次元受
光センサの受光面7上には、切断線23aの像6’がそ
れぞれ投影される。その結果、それらの像に応じた出力
信号が受光部25、25’の各2次元受光センサから得
られる。
【0062】制御・処理部28の中の信号選択部28b
は、受光部25、25’の各2次元受光センサからの出
力の中から、反射光像の幅及び最大輝度が所定範囲内に
ある(条件)か否かを検知することにより、前記条件を
満たす最適な出力信号を選択してメモリに記憶させる。
制御・処理部28の中の演算部28cは、レーザー変位
計32と形状既知の被測定物(前記)との間の各相対位
置における、2次元受光センサの出力信号及び前記の関
係式を用いて、レーザー変位計32の光学系に起因する
歪曲収差を補正するための補正係数及び補正式を求めて
メモリに記憶させる。
【0063】また、制御・処理部28の中の形状データ
作成部28dは、信号選択部28bにより選択された出
力信号、演算部28cにより求められた補正式、及び位
置検出機構からの出力信号(Yステージ31の位置検出
信号)に基づいて、前記サブピクセル処理及び座標補正
を行って各距離データを求めると共に、そのデータをY
ステージの位置データと対応させてメモリに記憶させ
る。
【0064】これで、一つの切断線23aに対する測定
が終了する。被測定物23の全体を測定するためには、
Yステージ31を所定量のピッチで動かした後、同様の
手順で測定(補正を含む)を繰り返せば良い。被測定物
23の全域が所定ピッチで測定できたならば、すべての
測定が終了したことになる。すべての測定により得られ
た各測定データは、同様にメモリに記憶させる。そし
て、メモリに記憶された各データを用いて、形状データ
作成部28dは、被測定物23の3次元形状データを作
成する。
【0065】以上、実施例1、2について説明したが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。例
えば、実施例では、単一のレーザー変位計(光距離測定
器)を用いているが、複数のレーザー変位計を用いても
よい。また、レーザー変位計と被測定物との間の相対位
置を設定及び変更させる位置設定変更機構としては、実
施例の機構に限定されるものではなく、その相対位置を
所望の3次元形状を得るのに必要な位置に設定及び変更
することができれば、位置設定変更機構として任意の構
成を採用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、本発明の3次
元形状測定装置によれば、被測定物の被測定面の傾きに
起因する測定誤差を低減し、安定して高い精度で被測定
物の3次元形状を測定することができると共に、測定光
学系に起因する歪曲収差による測定精度の低下を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明にかかる測定原理を説明するための
概略側面図である。
【図2】は、受光部の受光面に投影された像の様子を示
す説明図(a),(b)と像におけるy方向の輝度分布
を示す説明図(c)である。
【図3】は、2次元受光センサ(受光面)上のxy座標
系と3次元形状測定XYZ座標系との間の関係を模式的
に示す図である。
【図4】は、実施例1の3次元形状測定装置の全体構成
を模式的に示す図である。
【図5】は、実施例2の3次元形状測定装置の全体構成
を模式的に示す図である。
【主要部分の符号の説明】
1・・・被測定物 2・・・スリット状の照射光 3・・・照射部 3a・・照射光2の光軸 4・・・受光部 4a・・受光部4の光軸 5・・・受光部 5a・・受光部5の光軸 6・・・被測定物からの反射光像 6’・・被測定物からの反射光像 7・・・2次元受光素子の受光面 8・・・走査線 11・・Yステージ 13・・回転ステージ 14・・Zステージ 15・・回転ステージ 16・・光距離測定器 16a・・照射部 16a’・・スリット状の照射光 16b・・受光部 17・・被測定物 17a・・切断線 18・・モータ駆動回路 19・・センサ駆動回路 20・・制御処理部 20a・・第1の制御部 20a’・・第2の制御部 20a’’・・第3の制御部 20b・・演算部 20c・・信号選択部 20d・・形状データ作成部 21・・入力部 22・・CAD装置 23・・被測定物 23a・・切断線 24・・照射部 24a・・スリット状の照射光 25・・受光部 25a・・受光部25の光軸 25’・・受光部 25’a・・受光部25’の光軸 26・・モータ駆動回路 27・・照射部駆動回路 28・・制御処理部 28a・・制御部 28b・・信号選択部 28c・・演算部 28d・・形状データ作成部 29・・入力部 30・・・CAD装置 31・・Yステージ 32・・光距離測定器 以 上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、 被測定物に対してスリット状の照射光を照射する照射部
    と、2次元配列された複数の受光素子からなる2次元受
    光センサを有する受光部であって、前記照射光による前
    記被測定物からの反射光を前記2次元受光センサ上で受
    光する受光部とを備えた光距離測定器と、 前記光距離測定器と前記被測定物との間の相対位置を設
    定及び変更する位置設定変更機構と、 前記光距離測定器の光学系に起因する歪曲収差を補正す
    る式を求める演算部と、 前記相対位置における前記2次元受光センサの出力信号
    を用いて、被測定物からの反射光像の幅及び最大輝度が
    所定範囲内にあるか否かを検知することにより、前記相
    対位置におけるデータ作成用の出力信号を選択する信号
    選択部と、 前記信号選択部により選択された出力信号及び前記演算
    部により求められた補正式に基づいて、前記被測定物の
    3次元形状データを作成する形状データ作成部と、を備
    えた3次元形状測定装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、 被測定物に対してスリット状の照射光を照射する照射部
    と、2次元配列された複数の受光素子からなる2次元受
    光センサを有する受光部であって、前記照射光による前
    記被測定物からの反射光を前記2次元受光センサ上で受
    光する受光部とを備えた光距離測定器と、 前記光距離測定器と前記被測定物との間の相対位置を設
    定及び変更する位置設定変更機構と、 前記光距離測定器の光学系に起因する歪曲収差を補正す
    る式を求める演算部と、 前記相対位置における前記2次元受光センサの出力信号
    を用いて、被測定物からの反射光像の幅及び最大輝度が
    所定範囲内にあるか否かを検知することにより、データ
    作成用の出力信号を選択する信号選択部であり、データ
    作成用の出力信号が選択できないときに、測定不能を示
    す信号を出力する機能、及び/または、前記位置設定変
    更機構に相対位置の変更を指示する信号を出力する機能
    を有する信号選択部と、 前記信号選択部により選択された出力信号及び前記演算
    部により求められた補正式に基づいて、前記被測定物の
    3次元形状データを作成する形状データ作成部と、を備
    えた3次元形状測定装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも、 被測定物に対してスリット状の照射光を照射する照射部
    と、2次元配列された複数の受光素子からなる2次元受
    光センサを有する受光部であって、前記照射光による前
    記被測定物からの反射光を前記2次元受光センサ上で受
    光する受光部とを備えた光距離測定器と、 前記光距離測定器と前記被測定物との間の相対位置を設
    定及び変更する位置設定変更機構と、 前記相対位置が所定の複数の相対位置となるように前記
    位置設定変更機構を制御する第1の制御部と、 前記光距離測定器の光学系に起因する歪曲収差を補正す
    る式を求める演算部と、 前記相対位置における前記2次元受光センサの出力信号
    を用いて、被測定物からの反射光像の幅及び最大輝度が
    所定範囲内にあるか否かを検知することにより、データ
    作成用の出力信号を選択する信号選択部であり、データ
    作成用の出力信号が選択できないときに、測定不能を示
    す信号を出力する機能を有する信号選択部と、 前記信号選択部から測定不能を示す信号が出力された相
    対位置に対して位置の修正を行うと共に、修正した相対
    位置となるように前記位置設定変更機構を制御する第2
    の制御部と、 前記信号選択部により選択された出力信号及び前記演算
    部により求められた補正式に基づいて、前記被測定物の
    3次元形状データを作成する形状データ作成部と、を備
    えた3次元形状測定装置。
  4. 【請求項4】 前記位置設定変更機構及び前記照射部の
    動作を制御する制御部と前記位置設定変更機構の位置ま
    たは駆動量を検出する位置検出機構とを更に備えたこと
    を特徴とする請求項1〜3記載の3次元形状測定装置。
  5. 【請求項5】 前記スリット状の照射光は、半導体レー
    ザー光をシリンドリカルレンズによりスリット状にした
    照射光であることを特徴とする請求項1〜4記載の3次
    元形状測定装置。
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