JPH0832687A - 電話システム及びその音声メッセージ再生方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声メッセージの優先度表示を行い、優先度
の高い音声メッセージから再生することにより、時間的
ロスや音声メッセージの聞き逃しなどを防ぐことができ
る電話システム、及びその音声メッセージ再生方法を提
供する。 【構成】 電話システムの電話端末２から、音声メッセ
ージを入力して音声蓄積再生装置４に蓄積すると共に、
前記音声メッセージの優先度を示す優先度データを電話
交換装置３及び音声蓄積再生装置４に登録する。さらに
前記音声メッセージの再生時に、その音声メッセージに
対応する前記優先度データに従って該音声メッセージの
優先度を表示器に表示し、その中から選択された優先度
に対応する音声メッセージを音声蓄積再生装置４により
電話交換装置３を通して再生する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、音声メッセージを蓄積
し再生する音声蓄積再生装置を備えた電話交換装置を有
する電話システム、及び音声蓄積再生装置に蓄積した音
声メッセージを再生する電話システムの音声メッセージ
再生方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】電話端末間の回線接続を行う電話交換装
置と、この電話交換装置に接続され電話端末から入力さ
れた音声メッセージを宛先毎に蓄積し再生する音声蓄積
再生装置とを備え、音声メッセージの再生時に前記音声
蓄積再生装置中の該音声メッセージを前記電話交換装置
を通して取り出す電話システムは、従来より既に知られ
ている。

【０００３】この種の電話システムにおいて、音声蓄積
再生装置に自分宛に音声メッセージが数件蓄積されてい
る場合の再生方法としては、その内容に関係なく、蓄積
された順番もしく任意の順番で再生するようになってい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の電話
システムでは、音声メッセージの内容に応じた優先度の
表示ができないため、全てのメッセージを聞かなくては
ならず短時間で効率的にメッセージを聞くことができな
いという問題があった。

【０００５】本発明は上記従来の問題点に鑑み、音声メ
ッセージの優先度表示を行い、優先度の高い音声メッセ
ージから再生することにより、時間的ロスや音声メッセ
ージの聞き逃しなどを防ぐことができる電話システム、
及びその音声メッセージ再生方法を提供することを目的
とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第１の発明は、音声メッセージを蓄積し再生する音
声蓄積再生装置を備えた電話交換装置を有する電話シス
テムにおいて、前記音声メッセージの蓄積時に該音声メ
ッセージの優先度を登録する優先度登録手段と、前記音
声メッセージの再生時にこの音声メッセージに対応する
前記優先度を表示器に表示する表示制御手段とを設けた
ものである。

【０００７】第２の発明は、電話端末間の回線接続を行
う電話交換装置と、前記電話端末から入力された音声メ
ッセージを宛先毎に蓄積し再生する音声蓄積再生装置と
を備え、音声メッセージの再生時に前記音声蓄積再生装
置中の該音声メッセージを前記電話交換装置を通して取
り出す電話システムにおいて、前記電話端末に設けら
れ、音声メッセージの優先度を示す優先度データを入力
するための優先度データ入力手段と、前記音声メッセー
ジの蓄積時に前記優先度データ入力手段より入力された
前記優先度データを登録する優先度データ登録手段と、
前記電話端末に設けられた表示器と、前記音声メッセー
ジの再生時にその音声メッセージに対応する前記優先度
データに従って該音声メッセージの優先度を前記表示器
に表示する表示制御手段とを備えたものである。

【０００８】第３の発明は、電話端末間の回線接続を行
う電話交換装置と、前記電話交換装置に接続された音声
蓄積再生装置とを有する電話システムの電話端末から、
音声メッセージを入力して前記音声蓄積再生装置に蓄積
すると共に、前記音声メッセージの優先度を示す優先度
データを前記電話交換装置及び前記音声蓄積再生装置に
登録し、前記音声メッセージの再生時に、その音声メッ
セージに対応する前記優先度データに従って該音声メッ
セージの優先度を表示器に表示し、その中から選択され
た優先度に対応する音声メッセージを前記音声蓄積再生
装置により前記電話交換装置を通して再生するようにし
たものである。

【０００９】

【作用】上記構成により、第１の発明によれば、優先度
登録手段は音声メッセージの蓄積時に該音声メッセージ
の優先度を登録し、表示制御手段は前記音声メッセージ
の再生時にその音声メッセージに対応する前記優先度を
表示器に表示する。これにより、優先度の高い音声メッ
セージが一目瞭然となる。

【００１０】第２の発明によれば、優先度データ登録手
段は音声メッセージの蓄積時に優先度データ入力手段よ
り入力された優先度データを登録し、表示制御手段は前
記音声メッセージの再生時にその音声メッセージに対応
する優先度データに従って該音声メッセージの優先度を
表示器に表示する。これにより、簡単かつ的確に優先度
の高い音声メッセージを使用者に知らせることができ
る。

【００１１】第３の発明によれば、電話システムの電話
端末から、音声メッセージを入力して音声蓄積再生装置
に蓄積すると共に、前記音声メッセージの優先度を示す
優先度データを電話交換装置及び音声蓄積再生装置に登
録し、前記音声メッセージの再生時に、その音声メッセ
ージに対応する前記優先度データに従って該音声メッセ
ージの優先度を表示器に表示し、その中から選択された
優先度に対応する音声メッセージを前記音声蓄積再生装
置により前記電話交換装置を通して再生する。これによ
り、優先度の高い音声メッセージが一目瞭然となり、優
先度の高い音声メッセージから再生することが可能とな
る。

【００１２】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。

【００１３】図１は、本発明に係る電話システムの第１
実施例の概略構成を示すブロック図である。

【００１４】この電話システムは、例えば電話端末１，
２が接続された電話交換装置３と、この電話交換装置３
に接続された音声蓄積再生装置４とで構成されている。
電話端末１には、後述するように音声メッセージの件数
とその優先度を表示するＬＥＤ（発光ダイオード）表示
器１ａと、このＬＥＤ表示器１ａの表示制御を行う制御
回路（表示制御手段）１ｂとが設けられている。

【００１５】また、電話端末２には、音声メッセージを
入力する音声入力装置２ａと、音声メッセージの優先度
を示す優先度データを入力するためのキー入力部（優先
度データ入力手段）２ｂとが設けられている。

【００１６】電話交換装置３は、電話端末間の回線接続
を行うもので、その本体である電話交換部３ａと、この
電話交換機能を処理すると共に後述する音声メッセージ
の優先データを登録する処理部３ｂとから成る。また、
音声蓄積再生装置４は、電話端末の音声入力装置２ａか
ら入力された音声メッセージを宛先毎に蓄積し再生する
機能を有し、その本体である蓄積再生部４ａと、この蓄
積再生機能を処理すると共に音声メッセージの優先デー
タを登録する処理部４ｂとから成る。

【００１７】図２は、図１に示すＬＥＤ表示器１ａの具
体例を示す図である。

【００１８】このＬＥＤ表示器１ａは、ＬＥＤランプを
例えば７個配列して構成されたＬＥＤ表示部１０と、こ
の７個のＬＥＤランプに対応して設けられた再生ボタン
１１ａ〜１１ｇ及び移動ボタン１１ｈ，１１ｉからなる
再生操作部１１とで構成されている。

【００１９】ＬＥＤ表示部１０は、制御回路１ｂの制御
により、音声蓄積再生装置４に蓄積されている自分宛の
音声メッセージに対応して１番目から７番目のＬＥＤラ
ンプを駆動する。その際に、ＬＥＤ表示部１０は、後述
するように優先度の高い順にＬＥＤランプを数段階に分
けて点滅するなどして、音声メッセージの優先度を表示
し得るようになっている。

【００２０】次に、以上のように構成される電話システ
ムの動作及び音声メッセージ再生方法を説明する。

【００２１】例えば、電話端末２の使用者から電話端末
１の使用者に音声メッセージを送る場合において、ま
ず、電話端末２の使用者は音声入力装置２ａを用いて、
電話端末１の使用者宛に音声メッセージを電話交換装置
３を経由して音声蓄積再生装置４に蓄積する。

【００２２】その際に、音声メッセージの蓄積前もしく
は後に電話端末２のキー入力部２ｂより、その時に蓄積
した音声メッセージの優先度データを入力する。入力さ
れた優先度データは、電話交換装置３及び音声蓄積再生
装置４の処理部３ｂ，４ｂに記憶される。

【００２３】そして、優先度データは、処理部３ｂ，４
ｂによって処理され、電話交換装置３を通して電話端末
１へ送られ、制御回路１ｂによってＬＥＤ表示器１ａの
早い点滅、遅い点滅、及び点灯など優先度の高い順に数
段階に分けて表示される。

【００２４】これによって、電話端末１の使用者は、自
分宛の音声メッセージの件数とその音声メッセージの優
先度とがＬＥＤ表示器１ａにより一目瞭然となる。

【００２５】その後、電話端末１の使用者は、再生ボタ
ン１１ａ〜１１ｇ中の優先度の高い音声メッセージに対
応する再生ボタンを再生操作部１１より選択し、該当す
る再生ボタンを押下し、蓄積再生部４ａに蓄積されてい
る音声メッセージを処理部４ｂにより電話交換装置３を
通して再生する。

【００２６】また、音声メッセージの件数がＬＥＤ表示
器１ａに収まらないときには、移動ボタン１１ｈ，１１
ｉによって音声メッセージのシフトを行った後、前述の
方法でＬＥＤ表示を行って音声メッセージを再生する。

【００２７】このように本実施例では、電話端末から、
音声メッセージを入力して音声蓄積再生装置４に蓄積す
る時に、その音声メッセージの優先度を示す優先度デー
タを電話交換装置３及び音声蓄積再生装置４の処理部３
ｂ，４ｂに登録し、音声メッセージの再生時には優先度
データに従って該音声メッセージの優先度を表示器１ａ
に表示するようにしたので、優先度の高い音声メッセー
ジが一目瞭然となり、優先度の高い音声メッセージから
再生することにより、時間的ロスや音声メッセージの聞
き逃しなどを防ぐことができる。

【００２８】図３は、本発明の電話システムの第２実施
例に係る表示器の構成を示す図である。

【００２９】本実施例は、図１に示す電話システムにお
いて、表示器として前記ＬＥＤ表示器１ａに代えて液晶
表示器１ｃを用いたものである。

【００３０】図３において、本実施例の液晶表示器１ｃ
は、例えば５個の表示窓を有する液晶表示部２０と、再
生ボタン２１ａ〜２１ｅから成る再生操作部２１とで構
成されている。

【００３１】液晶表示部２０は、制御回路１ｂの制御に
より、音声蓄積再生装置４に蓄積されている自分宛の音
声メッセージに対応して１番目から５番目の表示窓を駆
動する。図３に示す例では、４件の音声メッセージが蓄
積されており、再生ボタン２１ａに割り当てられた音声
メッセージの内容は、これに対応する１番目の表示窓が
点灯しているために優先度は低く、また再生ボタン２１
ｂに割り当てられた内容は、２番目の表示窓が点滅して
いるために優先度が高いことが一目瞭然となる。

【００３２】このように、表示器に液晶表示器を用いた
場合であっても、上記第１実施例と同様の作用効果を得
ることができる。

【００３３】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、第１の発明
は、音声メッセージの蓄積時に該音声メッセージの優先
度を登録する優先度登録手段と、前記音声メッセージの
再生時にこの音声メッセージに対応する優先度を表示器
に表示する表示制御手段とを設けたので、優先度の高い
音声メッセージが一目瞭然となり、優先度の高い音声メ
ッセージから再生することにより、時間的ロスや音声メ
ッセージの聞き逃しなどを防ぐことが可能となる。

【００３４】第２の発明は、音声メッセージの優先度を
示す優先度データを入力するための優先度データ入力手
段と、前記音声メッセージの蓄積時に前記優先度データ
入力手段より入力された前記優先度データを登録する優
先度データ登録手段と、電話端末に設けられた表示器
と、前記音声メッセージの再生時にその音声メッセージ
に対応する前記優先度データに従って該音声メッセージ
の優先度を前記表示器に表示する表示制御手段とを備え
たので、簡単かつ的確に優先度の高い音声メッセージを
使用者に知らせることができ、優先度の高い音声メッセ
ージから再生することにより、時間的ロスや音声メッセ
ージの聞き逃しなどを防ぐことが可能となる。

【００３５】第３の発明は、電話システムの電話端末か
ら、音声メッセージを入力して音声蓄積再生装置に蓄積
すると共に、前記音声メッセージの優先度を示す優先度
データを電話交換装置及び音声蓄積再生装置に登録し、
前記音声メッセージの再生時に、その音声メッセージに
対応する前記優先度データに従って該音声メッセージの
優先度を表示器に表示し、その中から選択された優先度
に対応する音声メッセージを前記音声蓄積再生装置によ
り前記電話交換装置を通して再生するようにしたので、
優先度の高い音声メッセージが一目瞭然となり、優先度
の高い音声メッセージから再生することにより、時間的
ロスや音声メッセージの聞き逃しなどを防ぐことが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電話システムの第１実施例の概略
構成を示すブロック図である。

【図２】図１に示すＬＥＤ表示器１ａの具体例を示す図
である。

【図３】本発明の電話システムの第２実施例に係る表示
器の構成を示す図である。

【符号の説明】

１，２ 電話端末 １ａ ＬＥＤ表示器 １ｂ 制御回路（表示制御手段） １ｃ 液晶表示器 ２ａ 音声入力装置 ２ｂ キー入力部（優先度データ入力手段） ３ 電話交換装置 ４ 音声蓄積再生装置 １１ａ〜１１ｇ 再生ボタン １１ｈ，１１ｉ 移動ボタン ２１ａ〜２１ｅ 再生ボタン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 音声メッセージを蓄積し再生する音声蓄
   積再生装置を備えた電話交換装置を有する電話システム
   において、 前記音声メッセージの蓄積時に該音声メッセージの優先
   度を登録する優先度登録手段と、 前記音声メッセージの再生時にこの音声メッセージに対
   応する前記優先度を表示器に表示する表示制御手段とを
   設けたことを特徴とする電話システム。
2. 【請求項２】 電話端末間の回線接続を行う電話交換装
   置と、前記電話端末から入力された音声メッセージを宛
   先毎に蓄積し再生する音声蓄積再生装置とを備え、音声
   メッセージの再生時に前記音声蓄積再生装置中の該音声
   メッセージを前記電話交換装置を通して取り出す電話シ
   ステムにおいて、 前記電話端末に設けられ、前記音声メッセージの優先度
   を示す優先度データを入力するための優先度データ入力
   手段と、 前記音声メッセージの蓄積時に前記優先度データ入力手
   段より入力された前記優先度データを登録する優先度デ
   ータ登録手段と、 前記電話端末に設けられた表示器と、 前記音声メッセージの再生時にその音声メッセージに対
   応する前記優先度データに従って該音声メッセージの優
   先度を前記表示器に表示する表示制御手段とを備えたこ
   とを特徴とする電話システム。
3. 【請求項３】 電話端末間の回線接続を行う電話交換装
   置と、前記電話交換装置に接続された音声蓄積再生装置
   とを有する電話システムの電話端末から、音声メッセー
   ジを入力して前記音声蓄積再生装置に蓄積すると共に、
   前記音声メッセージの優先度を示す優先度データを前記
   電話交換装置及び前記音声蓄積再生装置に登録し、 前記音声メッセージの再生時に、その音声メッセージに
   対応する前記優先度データに従って該音声メッセージの
   優先度を表示器に表示し、 その中から選択された優先度に対応する音声メッセージ
   を前記音声蓄積再生装置により前記電話交換装置を通し
   て再生することを特徴とする電話システムの音声メッセ
   ージ再生方法。