JPH083266A - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物

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JPH083266A
JPH083266A JP6144602A JP14460294A JPH083266A JP H083266 A JPH083266 A JP H083266A JP 6144602 A JP6144602 A JP 6144602A JP 14460294 A JP14460294 A JP 14460294A JP H083266 A JPH083266 A JP H083266A
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JP6144602A
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Giyuntaa Beruman
ギュンター ベルマン
Katsuyuki Takano
勝之 高野
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Japan Energy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性に優れ、透明で柔軟性を有し、かつシ
ャドウ部も硬化可能で十分強度を有する光硬化性樹脂組
成物を提供すること。 【構成】 下記化合物A,B,C,D,Eが配合されて
なる組成物。 A.アクリル系芳香族ウレタンオリゴマー、 B.フェノキシエチルアクリレート、カルバメートアク
リレート、エトキシエチルアクリレートからなる群から
選ばれた少なくとも1種の単官能アクリレート反応性希
釈剤、 C.下記式で表わされる(メタ)アクリル基及びヒドロ
キシル基を有する化合物の少なくとも1種、 【化1】 (式中、R1はH又はCH3、R2はC24又はC36
nは1から6を示す) D.イソシアネート基含有量が20wt%以上であるイ
ソシアネート化合物、 E.分子中にイソシアネート基と反応可能な官能基を1
個より多く持つ化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品のキャスティン
グ、ポッティング、ディピング、コーティングなどに用
いる光硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品のキャスティング、ポッ
ティング、ディピング、コーティングなどの用途に光硬
化型の樹脂が多く用いられているが、それらの多くは使
用原料のため柔軟性が乏しく、ヒートサイクルテストな
どを行った場合、クラックを生じたり、部品や基板界面
より剥離したり、配線を切断したりする事が多かった。
また、ウレタン系熱硬化型の樹脂もこれらの用途に用い
られているが、柔軟性を有するものの光硬化することが
困難で、熱による硬化のため硬化に時間が必要であり、
またディピングなどで塗布を行った場合、熱硬化時に塗
布物がたれ、塗膜厚が変化するなど作業性に劣ってい
た。そこで、光硬化性の樹脂とウレタン樹脂を混合し
て、両者の長所を活かす処方が一般にとられているが、
配合が適切でないと、粘度が高く作業性に劣っていた
り、硬化物が白濁したり、光のあたらない部分が硬化不
十分であったり、紫外線硬化後の硬度が低く取扱性に劣
っていたり、また、最終硬化物の硬度が高すぎる、など
の問題点を生ずる場合が多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした実
情の下に、作業性に優れ、透明で柔軟性を有し、かつシ
ャドウ部分も硬化可能で十分な強度を有する光硬化性樹
脂組成物を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、特定の光硬化型の樹脂と特定のウレタン系熱硬
化型の樹脂とを組合せることにより解決し得ることを見
出し、本発明に至った。すなわち、本発明は、 A.アクリル系芳香族ウレタンオリゴマー100重量部
に対して、 B.フェノキシエチルアクリレート、カルバメートアク
リレート、エトキシエチルアクリレートからなる群から
選ばれた少なくとも1種の単官能アクリレート反応性希
釈剤50〜150重量部、 C.下記式で表わされる(メタ)アクリル基及びヒドロ
キシル基を有する化合物の少なくとも1種5〜50重量
部、
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1はH又はCH3、R2はC24
又はC36、nは1から6を示す) D.イソシアネート基含有量が20wt%以上であるイ
ソシアネート化合物50〜150重量部、及び E.分子中にイソシアネート基と反応可能な官能基を1
個より多く持つ化合物40〜100重量部を配合してな
る光硬化性樹脂組成物であって、かつ前記A成分とB成
分の合計量100重量部に対して、C成分、D成分、及
びE成分の合計量が50〜250重量部であり、さらに
D成分中のイソシアネート基100モル量に対してC成
分及びE成分中のイソシアネート基と反応性の官能基が
80〜120モル量である光硬化性樹脂組成物をその要
旨とするものである。
【0007】本発明に使用するA成分のアクリル系芳香
族ウレタンオリゴマーは、下記に示す構造を有する。
【0008】
【化3】
【0009】 P;2ないし3 Ph;C65− 又は C64(CH3)− n;10〜300 アクリル系のオリゴマーとしては芳香族ウレタンアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレ
ート、エポキシアクリレート、シリコーンアクリレー
ト、フッ素アクリレート、ポリブタジエンアクリレート
等多種類存在しているが、これらのオリゴマーより、他
成分との相溶性、硬化時の硬度及び柔軟性などの観点よ
り本発明においては芳香族ウレタンアクリレートが最も
優れているため選択された。本発明に使用するB成分
は、反応性希釈剤である。
【0010】反応稀釈剤として用いられているモノマー
成分も多種類存在しているが、ラウリル(メタ)アクリ
レート、ノニル(メタ)アクリレート、ブチルアクリレ
ート等の長鎖脂肪族単価水素基を持つモノマーは、柔軟
性を持つ硬化物を与えるものの、他成分との相溶性が十
分でないため、好ましくなく、他のモノマーの中より相
溶性と柔軟性の点から、本発明においてはフェノキシエ
チルアクリレート、カルバメートアクリレート、エトキ
シエチルアクリレートが選択された。本発明に使用する
C成分は、下記のアクリル基(メタアクリル基)及びヒ
ドロキシル基を有する化合物のうちから選ばれた少なく
とも一種の化合物で、当化合物を加えることで、アクリ
ル成分とウレタン成分をつなぐことができ、紫外線硬化
性及び柔軟性を保ったままで硬化後の強度を、向上させ
ることができる。
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R1はH又はCH3、R2はC24
又はC36、nは1から6を示す) 光重合(硬化)開始剤としては、光照射により分解して
ラジカル等を生成する一般的な開始剤が使用され、特に
限定はされないが、たとえば、ベンジル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、2,2−ジエトキシア
セトフェノン、2,2−ジブトキシアセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2
−メチルチオキサントン等が挙げられる。これらは単独
で、あるいは複数併せて用いられる。また、これらの光
重合開始剤と共に、ジ−n−ブチルアミン、n−ブチル
アミン、トリエチルアミン、トリエチレンテトラミン等
の増感剤を併用することもできる。上記光重合開始剤の
配合割合は、特に限定はされないが、光硬化性組成物1
00重量部に対し、0.05〜15重量部に設定するの
が好ましい。光硬化性組成物100重量部に対する光重
合開始剤の配合量が15重量部を超えると揮発分が増え
ること等により耐湿信頼性に問題を生じる恐れがあり、
0.05重量部未満であると、反応が充分に開始させる
ことが出来ず未硬化に終わる傾向がある。
【0013】本発明に使用するD成分は、イソシアネー
ト基含有量が20wt%以上のイソシアネート化合物で
ある。このようなイソシアネート化合物としては、分子
中に2個以上のイソシアネート基をもつ化合物で、イソ
シアネート基含有量が20wt%以上ならば、特には限
定されず、たとえば、トリレンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート3量体、水素化トリレ
ンジイソシアネート、水素化4,4−ジフェニルメタン
イソシアネート、パラフェニレンジイソシアネートおよ
びそれらの変性体などを用いることができる。また、分
子中の官能基が2個未満の場合は、組成物が脆くなる傾
向があり、クラックを生じたり硬度不足となる。また、
本発明に使用するE成分はイソシアネート基と反応可能
な官能基を2個以上持つ化合物である。このような化合
物としては、分子中にイソシアネート基と反応可能な官
能基を2個以上もつ化合物であれば特には限定されず、
たとえば、ポリオール類、ポリエーテルポリオール類、
ポリエステルポリオール類等が挙げられる。ポリオール
類としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ジエチレングリコール等が挙げられる。ポ
リエーテルポリオール類としては、分子内に活性水素原
子を2個以上有する化合物にエチレンオキシド、プロピ
レンオキシド等を付加せしめた付加重合物を言い、分子
内に活性水素原子を2個以上有する化合物としては、エ
チレングリコール、ビスフェノールジオキシプロピルエ
ーテル、ネオペンチルグリコール、トリメリット酸、エ
チレンジアミン等が挙げられる。ポリエステルポリオー
ル類としては、分子中に1個より多いヒドロキシ基を有
する化合物と、分子中に2個以上カルボキシル基を有す
る化合物とからの縮合重合物を言い、前者の化合物とし
てはエチレングリコール、プロピレングリコール、トリ
メチロールエタン、グリセリン等が挙げられ、後者の化
合物としては、無水マレイン酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、コハク酸、アジピン酸等が挙げられる。ま
た、イソシアネート基と反応可能な官能基が2個未満の
場合は、組成物が脆くなる傾向があり、クラックを生じ
たり硬度不足となる。
【0014】また、前記A〜E成分の配合割合について
説明すると、A100重量部に対して、B成分は好まし
くは50〜150重量部、さらに好ましくは75〜12
5重量部、C成分は好ましくは5〜50重量部、D成分
は好ましくは50〜150重量部、そしてE成分は好ま
しくは40〜100重量部である。B成分が50重量部
未満の場合は、混合時の粘度上昇が起こり作業性を悪化
させ、また、硬化物の硬度の上昇をもたらし、部品や基
板の配線の切断が起りやすくなる。B成分が150重量
部を超える場合は、硬化物の硬度が低下し取扱性に劣る
ことになる。C成分が5重量部未満の場合は、硬化物が
脆くなる傾向があり、クラックを生じたり硬度不足とな
る。また、50重量部を超える場合は、硬化物の硬度の
上昇をもたらす。D成分が50重量部未満の場合、及び
E成分が40重量部未満の場合は、熱硬化性を悪化さ
せ、光のあたらない部分の硬化が不十分となる。D成分
が150重量部を超える場合、及びE成分が100重量
部を超える場合は、光硬化性を悪化させ、作業性に劣る
ようになる。また、D成分のイソシアネート化合物とC
成分のイソシアネート基と反応可能な官能基を持つ化合
物およびE成分との配合割合は、広い範囲から選択され
るが、前者のイソシアネート基100モル量に対し、後
者のイソシアネート基と反応可能な官能基80〜120
モル量が好ましい。イソシアネート基と反応可能な官能
基の過少および過大は、耐水性や硬化性の悪化を招く。
【0015】ウレタン硬化触媒としては、イソシアネー
ト基をもつ反応性化合物とイソシアネート基と反応可能
な官能基を持つ化合物の反応を促進する機能を持つもの
で、特には限定されず、たとえば、アミン系化合物で
は、トリエチルアミン、テトラメチルグアニジン、トリ
エチレンジアミン、ジメチルアミノエタノール等が挙げ
られ、また有機金属触媒としては、ジブチル錫アセテー
ト、ジブチル錫ラウリレート、フェニル水銀プロピオン
酸等が挙げられる。これらのウレタン硬化触媒はウレタ
ン系熱硬化性組成物C,D及びE100重量部に対して
0.001〜10重量部、好ましくは0.05〜0.5
重量部の割合で添加するのが良い。この触媒の使用量が
0.001重量部未満の場合には上記反応の促進効果が
十分でない。この反応の促進効果は使用量増大とともに
大きくなるが、10重量部程度のところでほとんど飽和
してしまい、それ以上の量の触媒を添加しても反応促進
効果の増大はほとんど認められない。
【0016】これらウレタン系熱硬化性組成物C,D及
びEは、光硬化性組成物A及びBに対し、相溶性が良好
な範囲で配合され、配合割合は広い範囲から選択される
が、光硬化性組成物100重量部に対し、ウレタン系熱
硬化性組成物は50〜250重量部を配合することが望
ましく、ウレタン系熱硬化性組成物の過少は目的とする
硬化物の柔軟性と強度の低下を招き、過大は光硬化時の
硬度不足を招く。本発明にかかる光硬化性樹脂組成物
は、この発明の目的に反しない限りで、また、得ようと
する作用効果を妨害しない量の範囲内で、必要に応じて
各種添加剤を含むことができる。そのような添加剤とし
ては、シリコーンカップリング剤やフォスフェート系化
合物などの接着力向上剤、酸化アルミニウム、酸化珪素
類などの充填材、過酸化物、アゾ化合物等の熱重合開始
剤、チクソトロピー剤、アンチモン類やブロム化合物等
の難燃剤、無機、有機顔料や染料等の着色剤等が挙げら
れる。
【0017】以上のようにして調製される本発明の光硬
化性樹脂組成物は、液状で作業性に優れた粘度範囲を持
ち、被着材表面に直接塗布または充填された状態で紫外
線等の光照射を受けることにより、数秒程度の短時間内
に硬化しうる。そのため塗布、充填後にたれ、変形等の
作業時の不都合を解消できる。その後、室温または加熱
により2次硬化することにより、硬化を終了する。この
2次硬化を行うことにより、塗膜の柔軟性を保持しつつ
強度を向上することができ、また光照射の際に部品など
の影になった部分の硬化を行うことができる。また、本
発明の光硬化性樹脂組成物は、ウレタン系樹脂を配合し
ているため、適度な柔軟性と強度を有し、環境温度の変
化によって、被着されるガラスエポキシ基板や金属等と
樹脂の間に伸縮等による寸法変化が生じても、この変化
を樹脂に吸収させて、樹脂中のクラック発生を防止する
ことができる。本発明の光硬化性樹脂組成物は、以上の
ような特性を有するため、とくに電子部品封止用に好適
である。
【0018】
【実施例】次に、この発明の実施例について、比較例と
併せて説明する。 実施例1 光硬化性組成物として、アクリル系芳香族ウレタンオリ
ゴマー(ハークロース社 P−6162)50重量部、
フェノキシエチルアクリレート(ソマール社SR−33
9)50重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート
3.1重量部、ウレタン系熱硬化性組成物として、ヘキ
サメチレンジイソシアネートのビューレット変性体(B
ASF社バゾナートPLR8401、イソシネート基含
有量22.5wt%)38.8重量部、ポリエステルポ
リオール(BASF社 ルーフェンE3221、ヒドロ
キシル基含有量5wt%)58.1重量部、光開始剤
(メルク社 ダロキュアー1173)4重量部、ウレタ
ン硬化触媒(ジブチル錫ラウリレート)0.05重量部
をそれぞれ配合し、脱気後光及び熱硬化性樹脂組成物を
調製した。
【0019】実施例2から6、比較例1から9 アクリルモノマー、ポリイソシアネート及びポリオール
として表1、表2に示す化合物を同表に示す量だけ用い
るとともに、アクリル基及びヒドロキシル基をもつ化合
物としてのヒドロキシエチルアクリレート及びヒドロキ
シプロピルアクリレートを同表に示す量を用いた。それ
以外は実施例1と同様にして、光及び熱硬化性樹脂組成
物を調製した。上記実施例、比較例の樹脂組成物を、ガ
ラスエポキシ基板上に厚さ1.5〜2.0mmとなるよ
うに塗布し、2kwメタルハライドランプを使用した紫
外線照射機を用いて約2000mJ/cm2、ランプ高
さ15cm条件下で紫外線照射することにより光硬化さ
せ、その後23℃で24時間硬化させた。
【0020】組成および物性試験結果を表1及び表2に
示す。
【0021】ここで、外観でSは配合成分の分離が生じ
たことを、また、Cは配合成分は相溶し、しかも透明で
あることを示す。接着力試験はJIS K5400に基
づいて基盤目剥離試験を行い、基板に残留した%を示
す。また、この硬化塗布膜について−40℃/30分〜
125℃/30分(気層)、50サイクルのヒートサイ
クルテストを行った。また、熱および紫外線硬化性の試
験は、おのおの別に硬度試験を行い、JISK7215
に基づいてデュロメータ硬さ試験を行った。A硬さを示
す。
【0022】紫外線硬化後の硬度は作業性の観点から1
0以上、好ましくは15以上であることが必要で、また
熱硬化後の硬度は、シャドー部の硬化等のため5以上で
あることが必要である。さらに紫外線熱硬化後の硬度
は、硬化物に十分な強度とともに所望の柔軟性も保持せ
しめるために30〜100、好ましくは50〜80の範
囲にあることが必要である。また、接着力は例えばガラ
スエポキシ基板に対して70%以上、好ましくは80%
以上である。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】*1;PLR8638は、BASF社のヘ
キサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性
体で、イソシアネート基含有量は22.5wt%であ
る。 *2;B601及びL100は、ユニローヤル社のトリ
レンジイソシアネートのポリエーテル変性体で、イソシ
アネート基含有量は各々6.4wt%、4.2wt%で
ある。 *3;A−120は、ユニローヤル社のポリエーテルポ
リオールで、ヒドロキシル基含有量は3.4wt%であ
る。
【0026】表1にみるように、反応稀釈剤として、本
発明のB成分以外のアクリレートを使用した比較例1,
2及び3のものでは、配合物の分離、または硬化物の硬
度の上昇を引き起こしている。また、比較例4及び5の
ものは、本発明のC成分あるいはE成分を使用しないた
め、紫外線硬化性及び熱硬化性が悪化している。また表
2にみるように、比較例6及び7はイソシアネート化合
物のイソシアネート基含有量が20%以下の場合であ
り、熱硬化性が悪化し、シャドー部分の硬化が困難であ
る。アクリル成分のみの比較例8のものでは、剥離また
はクラックが発生しているのに対し、ウレタン硬化成分
を併用した実施例のものでは、剥離またはクラックの発
生がなく、接着性および耐ヒートサイクル性が向上して
いる。また、ウレタン成分のみの比較例9のものでは光
硬化することができず、実施例のものは光硬化可能であ
るため、作業性に優れている。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光硬化性
樹脂組成物は光硬化性のアクリル組成物と熱硬化性のウ
レタン組成物からなることを特徴としており、ウレタン
組成物の柔軟性がクラック発生を防ぎ、基材との密着性
を向上させるため、接着性、耐ヒートサイクル性に優れ
ており、またアクリル組成物が適切な光硬化性を与えて
いるため、作業性にも優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.アクリル系芳香族ウレタンオリゴマー
    100重量部に対して、 B.フェノキシエチルアクリレート、カルバメートアク
    リレート、エトキシエチルアクリレートからなる群から
    選ばれた少なくとも1種の単官能アクリレート反応性希
    釈剤50〜150重量部、 C.下記式で表わされる(メタ)アクリル基及びヒドロ
    キシル基を有する化合物の少なくとも1種5〜50重量
    部、 【化1】 (式中、R1はH又はCH3、R2はC24又はC36
    nは1から6を示す) D.イソシアネート基含有量が20wt%以上であるイ
    ソシアネート化合物50〜150重量部、及び E.分子中にイソシアネート基と反応可能な官能基を2
    個以上持つ化合物40〜100重量部を配合してなる光
    硬化性樹脂組成物であって、かつ前記A成分とB成分の
    合計量100重量部に対して、C成分、D成分、及びE
    成分の合計量が50〜250重量部であり、さらにD成
    分中のイソシアネート基100モル量に対してC成分及
    びE成分中のイソシアネート基と反応性の官能基が80
    〜120モル量である光硬化性樹脂組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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