JPH08326386A - ドアロック装置 - Google Patents

ドアロック装置

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Publication number
JPH08326386A
JPH08326386A JP13689595A JP13689595A JPH08326386A JP H08326386 A JPH08326386 A JP H08326386A JP 13689595 A JP13689595 A JP 13689595A JP 13689595 A JP13689595 A JP 13689595A JP H08326386 A JPH08326386 A JP H08326386A
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JP
Japan
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door
link member
lock
striker
lock device
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JP13689595A
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English (en)
Inventor
Hideo Morimoto
英夫 森元
Shinji Endo
真二 遠藤
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Shiroki Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常使用時にはリンク部材と回動アームとの
確実な連結を保持し、手動操作によるロック解除の必要
が生じたときには極めて簡単にリンク部材と回動アーム
の連結を解除できる構造を備えたドアロック装置を提供
すること。 【構成】 リンク部材と回動アームの枢着部のいずれか
一方に設けた、基部側の小径部と先端側の大径部とを有
する膨出状突起と;他方に設けた、この膨出状突起の大
径部を回動自在に嵌合させる嵌合孔と;この嵌合孔を有
する部材に支持され、該嵌合孔に嵌合される膨出状突起
の大径部によって弾性変形可能でかつ小径部に弾性的に
係合して大径部が嵌合孔から抜けるのを防ぐ弾性把持部
材と;を有するドアロック装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のドアをロックま
たは解放するドアロック装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、荷物を収納するラゲ
ージルームのドア(ラゲージドア)をロックまたは解放
するためのドアロック装置は、車両ボディ側にストライ
カを備え、ラゲージドア側に、このストライカと係合し
該ラゲージドアをロックまたは解放するロック機構を備
えている。
【0003】特に、高価格車では、ラゲージドアを閉め
るときの操作力を軽くし、ラゲージドアの開閉に高級感
を持たせたものもある。このドアロック装置はすなわ
ち、ラゲージドア側のロック機構をストライカに軽く係
合させると、該動作の検知に基づき電動ロック作動機構
が作動して該ロック機構を作動させ、ハーフロック状態
のストライカを完全にロックする。
【0004】上記ロック機構は、ストライカを把持する
フックと、このフックを係合または解除するラチェット
とを備え、フックの解除状態においてラゲージドアが閉
められると、検知スイッチによってフックとストライカ
の当接が検知され、これに基づきロックモータが回転駆
動する。これにより、ストライカを鉤部に係合させたフ
ックがロック方向に回動され、所定回動位置に到達した
ときラチェットによって係止される。これがロック状態
である。
【0005】ところで、上記ドアロック装置は手動のオ
ープンレバーを有しており、このオープンレバーの操作
により、上記ラチェットによるフックの係止を解除し、
ロック状態のロック機構を解除することができる。しか
し、例えばフックを回動させるロック途上において、ロ
ックモータが何らかの原因により停止した場合には、上
記オープンレバーの操作によってロック解除ができなく
なる虞れがある。従来のドアロック装置は、このような
場合に備え、電動ロック作動機構とロック機構の伝達経
路中に位置するリンク部材と回動アームの連結部に、所
定構造の連結解除機構を有している。この連結解除機構
は、例えば通常はリンク部材と回動アームの係合状態に
おいて係合部の所定部分にストッパピンを差し込み両者
の連結を維持するが、このストッパピンを抜き取ること
により両者を手動で切り離すことができるように構成さ
れている。この切り離し状態においてオープンレバーを
操作する等により、ロック機構のロックを解除できる。
【0006】しかしながら、このような構造の従来のド
アロック装置は、連結解除機構を解除する場合、ストッ
パピンを外してから、回動アームとリンク部材を切り離
すという2動作が必要であり、操作が面倒であった。
【0007】また上記構造のドアロック装置において、
回動アームとリンク部材とは、この回動アームに突出形
成した連結ピンを該リンク部材の嵌合孔に嵌合させるこ
とにより連結されているが、使用に際して連結ピンが摩
耗し嵌合孔がこの連結ピンに食い込むと、手動操作で回
動アームとリンク部材とを離反させる作業が円滑に行な
えなくなる虞れがある。
【0008】
【発明の目的】本発明は、従来のドアロック装置に関す
る上記問題意識に基づき、通常使用時にはリンク部材と
回動アームとの確実な連結を保持し、手動操作によるロ
ック解除する必要が生じたときには極めて簡単にリンク
部材と回動アームの連結を解除できる構造を備えたドア
ロック装置を提供することを目的とする。また本発明
は、手動操作によるロック解除時に、回動アームとリン
ク部材を円滑に切り離すことが可能なドアロック装置を
提供することを目的とする。さらに本発明は、回動アー
ムとリンク部材を手動操作で離反させる作業をより円滑
に行ない得るドアロック装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、ド
アと車両ボディのいずれか一方に設けたストライカと;
他方に設けた、ストライカを把持して該ドアをロックす
るロック機構と;このロック機構を作動させる電動ロッ
ク作動機構と;を備え、この電動ロック作動機構は、モ
ータと;このモータによって駆動されるリンク部材と;
このリンク部材に枢着されその回動運動によってロック
機構をロック方向に駆動する回動アームと;を有するド
アロック装置において、上記リンク部材と回動アームの
枢着部のいずれか一方に設けた、基部側の小径部と先端
側の大径部とを有する膨出状突起と;他方に設けた、こ
の膨出状突起の大径部を回動自在に嵌合させる嵌合孔
と;この嵌合孔を有する部材に支持され、該嵌合孔に嵌
合される膨出状突起の大径部によって弾性変形可能でか
つ小径部に弾性的に係合して大径部が嵌合孔から抜ける
のを防ぐ弾性把持部材と;を有することを特徴としてい
る。
【0010】また本発明は、ドアと車両ボディのいずれ
か一方に設けたストライカと;他方に設けた、ストライ
カを把持して該ドアをロックするロック機構と;このロ
ック機構を作動させる電動ロック作動機構と;を備え、
この電動ロック作動機構は、モータと;このモータによ
って駆動されるリンク部材と;このリンク部材に枢着さ
れその回動運動によってロック機構をロック方向に駆動
する回動アームと;を有するドアロック装置において、
上記リンク部材と回動アームの枢着部のいずれか一方に
設けた嵌合孔;他方に設けた、この嵌合孔に回動自在に
嵌まる軸部と、この軸部より小径の先端部とを有する係
合突起;及び、この係合突起の先端部に設けた抜け止め
手段;を有することを特徴としている。
【0011】さらに本発明は、ドアと車両ボディのいず
れか一方に設けたストライカと;他方に設けた、ストラ
イカを把持して該ドアをロックするロック機構と;この
ロック機構を作動させる電動ロック作動機構と;を備
え、この電動ロック作動機構は、モータと;このモータ
によって駆動されるリンク部材と;このリンク部材に枢
着されその回動運動によってロック機構をロック方向に
駆動する回動アームと;を有するドアロック装置におい
て、上記リンク部材に、該リンク部材の動きを回動アー
ムに伝達するための必須リンク部と、上記枢着部を越え
てこの必須リンク部から外方に延びる操作把持部とを設
けたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。先ず、本発明の理解を容易にするため、本発明
のドアロック装置に対する比較例を図13を用いて説明
する。
【0013】同図に示されるドアロック装置11′は、
車両ボディ側に設けられるストライカ14と、車両のラ
ゲージドア側に設けられこのストライカ14を把持して
ラゲージドアをロックするロック機構12と、このロッ
ク機構12を作動させるための電動ロック作動機構20
とを有している。この電動ロック作動機構20は、ロッ
クモータ19と、このロックモータ19によって回動さ
れるロックギヤ17と、このロックギヤ17を介してロ
ックモータ19の駆動力を直進運動として受けるリンク
部材16′と、このリンク部材16′に枢着され、軸1
0を中心とする回動運動によってロック機構12のロッ
クを解除する回動アーム13′とを有している。同図中
の符号22は、リンク部材16′をロックギヤ17に連
結する連結ピンであり、符号38は、回動アーム13′
を同図時計方向に回動付勢するトーションばねである。
【0014】ロック機構12は、ストライカ進入溝27
から進入したストライカ14と係合してこれを把持する
フック(図示せず)と、ストライカ14を把持したフッ
クをロック位置に保持するラチェット(図示せず)とを
有している。なお、図中の符号18は、ストライカ14
のストライカ進入溝27への進入を検知スイッチ28が
検知したときの信号を制御部(図示せず)に伝え、また
ロックモータ19に電源を供給するためのハ−ネスであ
る。
【0015】したがって、開放状態のラゲージドアを閉
めると、ロック機構12のストライカ進入溝27から進
入したストライカ14がフックに当接し、検知スイッチ
28がオンすることに基づきロックモータ19が回転駆
動され、リンク部材16′、回動アーム13′を介して
上記フックがロック方向にさらに回動される。そして、
フックが所定の回転角度を越えたときラチェットがこれ
を係止するため、ストライカ14はロックされる。この
後、ロックモータ19は所定の作動検知に基づいて逆方
向に回転駆動され、リンク部材16′を介して回動アー
ム13′が図13の時計方向に回動されて初期位置に戻
された時点でロックモータ19が停止される。
【0016】このロック状態のラゲージドアをロック解
除する場合には、図示しない手動のオープンレバーを操
作すると、ラチェットがフック解放方向に回動され、こ
のフックがロック解除方向に回動されてストライカ14
を解放する。
【0017】以上がドアロック装置11′のドアロック
及びロック解除時の作動であるが、このドアロック装置
11′は、例えばフックを回動させるロック途上におい
て、ロックモータ19が何らかの原因により停止した場
合に、手動でロック解除できるように、電動ロック作動
機構20のリンク部材16′と回動アーム13′との連
係を解除する手動ロック解除機構を備えている。
【0018】この手動ロック解除機構はすなわち、リン
ク部材16′の嵌合孔16′aに嵌合させた回動アーム
13′の連結ピン13′aに貫通したストッパピン(ス
トッパスプリング)21を引き抜くことにより、該リン
ク部材16′と回動アーム13′との連係を手動で解除
可能な状態とする。この状態において、リンク部材1
6′と回動アーム13′を図13の紙面手前と奥方向に
離反させれば、嵌合孔16′aから連結ピン13′aを
抜き取ることができ、これにより回動アーム13′をフ
リーにすることができる。よって、たとえストライカ1
4のロック途上でロックモータ19が止まったとして
も、このようにリンク部材16′と回動アーム13′を
切り離せば、オープンレバーを操作する等により、ロッ
ク機構12を作動させラゲージドアのロックを解除する
ことができる。
【0019】ところで、このような構造のドアロック装
置11′では、ドアロック状態においてストッパピン2
1を抜き取り、リンク部材16′と回動アーム13′の
枢着部(連結部)を引き離す作業を行なえば、手動操作
によって確実にドアロックを解除できるが、このロック
解除時には該2動作が必要であるため面倒である。
【0020】このような問題意識に基づく本発明のドア
ロック装置は、ドアロックを1動作で簡単に解除できる
構造を有する。以下、本ドアロック装置を説明する。図
1は本ドアロック装置の正面図、図2はロック機構と回
動アーム等を示す側面図、図3はロック機構の平面図、
及び図4はロック機構の底面図である。これらの図にお
いて、図13で説明した比較例と機能的に共通する部分
には、同一の符号を付している。
【0021】図1〜図4に示すように、本ドアロック装
置11のロック機構12は、ラゲージドア側に固定され
るベース12aを有し、このロック機構12によって把
持されるストライカ14は、車両ボディ側に固定されて
いる。このストライカ14は、車両ボディ側に固定され
る固定部14aと、この固定部14aから上方に折曲し
て延びる折曲部14bと、この固定部14aと折曲部1
4b間に渡された棒状部14cとを有している。
【0022】ベース12aにはストライカ進入溝27が
形成され、このストライカ進入溝27の両側に、フック
23及びラチェット25が軸24、26によってそれぞ
れ枢着されている。フック23は、ストライカ保持溝2
3aと、ロック係止部23bとを有する。これに対しラ
チェット25は、ロック係止部23bと係脱するロック
部25aを有している。このロック部25aとロック係
止部23bとの係合状態では、ストライカ保持溝23a
にストライカ14が保持されて、ロック状態となる。
【0023】フック23とラチェット25は、ロック係
止部23bとロック部25aとが係合する方向に、圧縮
ばね32と29によってそれぞれに回動付勢されてい
る。すなわち、フック23は図4の状態において、ロッ
ク係止部23bのロック部25aとの係合が外れると、
圧縮ばね32の力により、ストライカ保持溝23aから
ストライカ14を解放する方向(同図時計方向)に回動
する。
【0024】またロック機構12は、ベース12aの上
部に、フック23の軸24で同軸に支持された上記解除
アーム30と、上記検知スイッチ28とを有している。
この解除アーム30は、フック23にストライカ14が
係合し該フック23がストライカ14によって押圧され
て図3の時計方向に回動するとき、同方向に共に回動
し、検知スイッチ28を押圧してオンさせる。
【0025】これに基づきロックモータ19が駆動し、
ロックギヤ17、リンク部材16を介して回動アーム1
3が図1の反時計方向に回動するため、この回動アーム
13がフック23を同方向にさらに回動させ、ロック係
止部23bに係合させたストライカ14を図4のように
ロックする。そして回動アーム13の作用部13bによ
り検知スイッチ31がオンすると、ロックモータ19が
逆転を開始し、この回動アーム13を今度は時計方向に
回動させる。そして回動アーム13の作用部13bによ
り検知スイッチ34がオンされた時点で、ロックモータ
19が停止される。
【0026】ここで、本ドアロック装置11が有する連
結解除機構について説明する。この連結解除機構は、リ
ンク部材16の回動アーム13との枢着部16aに、該
リンク部材16の軸と直交する方向に向けて形成した嵌
合孔43を有し、この回動アーム13のリンク部材16
との枢着部13aに、該リンク部材16側に突出するボ
ールジョイントピン42を固定して有している。このボ
ールジョイントピン42は、基部側の小径部42bと先
端側の大径部42aとを有する膨出状の突起であり、上
記嵌合孔43は、この大径部42aを回動自在にかつ略
完全に収容できる深さに形成されている。またリンク部
材16は、枢着部16aの該嵌合孔43と反対側にクリ
ック孔44が形成されている。
【0027】リンク部材16の枢着部16aにはC字状
板ばね41が嵌められる。このC字状板ばね41は、図
5、図6に示すように、側面視略C字状の湾曲部41a
と、この湾曲部41aが有する開口部Aから上下方向に
向け斜めに形成された板状受部41bとを有している。
この板状受部41bは、開口部Aに面する開口端部に、
直線部41dとこの直線部41d中央の円弧状ガイド部
41cを有する。C字状板ばね41は、自由状態におけ
る湾曲部41aの曲率半径が枢着部16aのそれよりや
や小さく形成され、この枢着部16aに若干広げて嵌着
された状態において、内面の位置決め凸部41eを上記
クリック孔44に係合させる。
【0028】C字状板ばね41はこの状態において、嵌
合孔43を上下一対の円弧状ガイド部41cの中間に位
置させた、枢着部16aに対する正規位置に位置決めさ
れる。C字状板ばね41は同状態において、嵌合孔43
に嵌合される大径部42aによって弾性変形しながら該
大径部42aを受け入れ、この大径部42aが嵌合孔4
3に完全に進入した後は小径部42bに弾性的に係合し
て、大径部42aが嵌合孔43から抜けるのを防ぐ。な
お、円弧状ガイド部41cは上下一対に形成したが、該
円弧状ガイド部41cは必ずしも一対ともに必要ではな
く、片側のみでも同様の機能を提供することが可能であ
る。
【0029】このような構造の連結解除機構は従って、
回動アーム13とリンク部材16の正規の連係状態にお
いて図6のようになっている。すなわち、リンク部材1
6の枢着部16aに、C字状板ばね41が位置決め凸部
41eをクリック孔44に係合させて係止され、嵌合孔
43に、ボールジョイントピン42の大径部42aが挿
入されている。この状態において、大径部42aが小径
部42bに弾性的に係合する円弧状ガイド部41cによ
って嵌合孔43からの抜けを阻止されており、回動アー
ム13とリンク部材16とは外れることなく確実に連結
されている。
【0030】そしてラゲージドアのロック状態におい
て、ドアロックを手動で解除する必要が生じた場合に
は、リンク部材16の枢着部16a付近と回動アーム1
3の枢着部13a付近をそれぞれに把持して、両者を引
き離す。すると、リンク部材16と回動アーム13とが
それぞれに有する回動軸部分のガタによって若干揺動す
るため、ボールジョイントピン42は、小径部42bを
押えていた円弧状ガイド部41cを大径部42aによっ
て押し広げながら嵌合孔43から離脱する。
【0031】このように、ドアロック装置11に搭載さ
れた本連結解除機構によれば、ボールジョイントピン4
2を嵌合孔43から引き抜くだけの1動作で、極めて簡
単に、回動アーム13とリンク部材16との連係を解除
でき、またボールジョイントピン42を嵌合孔43に押
し込むだけで回動アーム13とリンク部材16とを再び
連結させることができる。
【0032】ところで、上述した図13のドアロック装
置11′では、使用に際して連結ピン13′aの嵌合孔
16′aとの接触部分が摩耗し、著しい場合には凹み1
3′d(図12参照)を生じることも考えられる。この
ような場合には、嵌合孔16′aの内周縁部が凹み1
3′dに噛んで、嵌合孔16′aから連結ピン13′a
を引き抜く作業が行ないにくくなることが考えられる。
【0033】以下このような不都合を解消できる、本発
明によるドアロック装置の他の実施例を説明する。図9
はこのドアロック装置を示す正面図、図10は同ドアロ
ック装置のロック機構と回動アーム等の側面図である。
これらの図では、図13で説明した比較例及び図1で説
明した上記実施例と機能的に共通する部分に、同一の符
号を付している。
【0034】このドアロック装置11は、連結解除機構
が図9に示すようになっている。すなわち、リンク部材
36の枢着部36aに嵌合孔39が形成され、回動アー
ム37の該嵌合孔39と対応する枢着部37aに連結ピ
ン40が固定されている。この連結ピン40は、いわば
図12で説明した凹み分(摩耗分)を予め備えたもので
あり、嵌合孔39に回動自在に嵌まる軸部40aと、こ
の軸部40aから回動アーム37と反対側に突出する、
該軸部40aより小径の先端部40bを有している。言
い換えれば、この連結ピン40は、上記凹み13′dと
対応する分の肉厚aを予め考慮して軸部40aの径が決
定されている。上記先端部40bは、先端ほど小径とな
るように形成され、リンク部材36との連結状態におい
てストッパピン21を貫通される貫通孔40cを有して
いる。なお、図9中の符号37bは、解除アーム30を
ロック方向に回動させるときの作用部である。
【0035】以上のような構成のドアロック装置11
は、リンク部材36と回動アーム37との連結状態にお
いて、連結ピン40の該回動アーム37から突出する先
端部40bが、嵌合孔39に嵌合した軸部40aより小
径であるため、使用に際して、図12に示すように食い
込むような凹み13′dが生じることはない。従って、
ドアロックの手動解除が必要となり、リンク部材36の
枢着部36aと回動アーム37の枢着部37aを引き離
す場合に、嵌合孔39の内周縁部が噛んで連結ピン40
が抜けにくい等の不都合を生じることはない。
【0036】また図9において、リンク部材36は、該
リンク部材36の動きを回動アーム37に伝達するため
の必須リンク部36e(連結ピン22と40の間の部
分)と、枢着部36a、37aを越えてこの必須リンク
部36eから外方に延びる操作把持部36cとを有して
いる。従って、ストッパピン21を外してリンク部材3
6と回動アーム37との連係を解除する場合に、操作把
持部36cを把持して作業を行なえば、枢着部36a、
37aに掛かる負荷に拘わらず作業を円滑に進めること
ができる。
【0037】すなわち、操作把持部36cが無ければ上
記必須リンク部36eを把持して連係解除作業を行なう
ことになるが、このとき実際には必須リンク部36eの
連結ピン22寄りを把持するため、この必須リンク部3
6eの腕の長さdと、連結ピン22から実際に把持する
部分までの腕の長さd′との比を考える場合には、次の
ようになる。つまり、枢着部36a、37aにおいて、
腕の長さdで作用する必須リンク部36eによる負荷
が、必須リンク部36eを把持したときの腕の長さd′
で作用する負荷を上回る。従って、連係解除作業を行な
う場合には、枢着部36a、37aに作用する負荷に打
ち勝つ比較的大きな力が必要となる。
【0038】しかし本実施例では、リンク部材36に上
記操作把持部36cを設けており、この操作把持部36
cを把持したときの腕の長さが必須リンク部36eの腕
の長さdを越えるため、連結解除作業を行なう場合の操
作力が、枢着部36a、37aに作用する負荷に打ち勝
つため、作業を楽に行なうことができる。
【0039】なお、上記第1、第2の実施例では、ラゲ
ージドアについて本発明を説明したが、本発明はこれに
限られず、車両のラゲージドア以外のドアにも適用でき
ることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によると、通常使用
時にはリンク部材と回動アームとの確実な連結を保持
し、手動操作によるロック解除の必要が生じたときには
極めて簡単にリンク部材と回動アームの連結を解除でき
る構造を備えたドアロック装置を提供することができ
る。
【0041】また、請求項3に記載の発明によれば、手
動操作によるロック解除時に、回動アームとリンク部材
を円滑に切り離すことが可能なドアロック装置を提供す
ることができる。
【0042】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
回動アームとリンク部材を手動操作で離反させる作業を
より円滑に行ない得るドアロック装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドアロック装置の実施例を示す正
面図である。
【図2】同ドアロック装置のロック機構と回動アーム等
を示す側面図である。
【図3】同ドアロック装置のロック機構の平面図であ
る。
【図4】同ドアロック装置のロック機構の底面図であ
る。
【図5】C字状板ばねの正面図である。
【図6】リンク部材に嵌着したC字状板ばねによりボー
ルジョイントピンを把持している状態を示す側面図であ
る。
【図7】同リンク部材先端の枢着部を拡大して示す平面
図である。
【図8】同リンク部材先端の枢着部を拡大して示す正面
図である。
【図9】ドアロック装置の別の実施例を示す正面図であ
る。
【図10】同ドアロック装置のロック機構と回動アーム
等を示す側面図である。
【図11】同ドアロック装置の連結解除機構の要部を示
す一部断面した平面図である。
【図12】本発明を適用しない場合の連結解除機構の問
題点を説明するため一部断面した要部の平面図である。
【図13】本発明によるドアロック装置に対する比較例
を示す正面図である。
【符号の説明】
11 ドアロック装置 12 ロック機構 13 37 回動アーム 13a 16a 枢着部 14 ストライカ 16 リンク部材 19 ロックモータ 20 電動ロック作動機構 21 ストッパピン(抜け止め手段) 22 連結ピン 36 リンク部材 36c 操作把持部 36e 必須リンク部 39 43 嵌合孔 40 連結ピン(係合突起) 40a 軸部 40b 先端部 40c 貫通孔(抜け止め手段) 41 C字状板ばね(弾性把持部材) 41b 板状受部 41c 円弧状ガイド部 41e 位置決め凸部 42 ボールジョイントピン(膨出状突起) 42a 大径部 42b 小径部 44 クリック孔(凹部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアと車両ボディのいずれか一方に設け
    たストライカと;他方に設けた、ストライカを把持して
    該ドアをロックするロック機構と;このロック機構を作
    動させる電動ロック作動機構と;を備え、 この電動ロック作動機構は、モータと;このモータによ
    って駆動されるリンク部材と;このリンク部材に枢着さ
    れその回動運動によってロック機構をロック方向に駆動
    する回動アームと;を有するドアロック装置において、 上記リンク部材と回動アームの枢着部のいずれか一方に
    設けた、基部側の小径部と先端側の大径部とを有する膨
    出状突起と;他方に設けた、この膨出状突起の大径部を
    回動自在に嵌合させる嵌合孔と;この嵌合孔を有する部
    材に支持され、該嵌合孔に嵌合される膨出状突起の大径
    部によって弾性変形可能でかつ小径部に弾性的に係合し
    て大径部が嵌合孔から抜けるのを防ぐ弾性把持部材と;
    を有することを特徴とするドアロック装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記弾性把持部材
    は、略C字状に構成した板ばねであり、このC字状板ば
    ねは、嵌合孔を有する上記部材に備えられた凹部に係合
    してこの部材に対する相対移動を規制する位置決め凸部
    を備えているドアロック装置。
  3. 【請求項3】 ドアと車両ボディのいずれか一方に設け
    たストライカと;他方に設けた、ストライカを把持して
    該ドアをロックするロック機構と;このロック機構を作
    動させる電動ロック作動機構と;を備え、 この電動ロック作動機構は、モータと;このモータによ
    って駆動されるリンク部材と;このリンク部材に枢着さ
    れその回動運動によってロック機構をロック方向に駆動
    する回動アームと;を有するドアロック装置において、 上記リンク部材と回動アームの枢着部のいずれか一方に
    設けた嵌合孔;他方に設けた、この嵌合孔に回動自在に
    嵌まる軸部と、この軸部より小径の先端部とを有する係
    合突起;及び、 この係合突起の先端部に設けた抜け止め手段;を有する
    ことを特徴とするドアロック装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、係合突起の上記先端
    部は、先端ほど小径となるように形成されているドアロ
    ック装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、上記抜け止め手段
    は、係合突起を上記軸部の軸と直交する方向に貫通する
    ストッパピンを備えているドアロック装置。
  6. 【請求項6】 ドアと車両ボディのいずれか一方に設け
    たストライカと;他方に設けた、ストライカを把持して
    該ドアをロックするロック機構と;このロック機構を作
    動させる電動ロック作動機構と;を備え、 この電動ロック作動機構は、モータと;このモータによ
    って駆動されるリンク部材と;このリンク部材に枢着さ
    れその回動運動によってロック機構をロック方向に駆動
    する回動アームと;を有するドアロック装置において、 上記リンク部材に、該リンク部材の動きを回動アームに
    伝達するための必須リンク部と、上記枢着部を越えてこ
    の必須リンク部から外方に延びる操作把持部とを設けた
    ことを特徴とするドアロック装置。
JP13689595A 1995-06-02 1995-06-02 ドアロック装置 Pending JPH08326386A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998003756A1 (en) * 1996-07-22 1998-01-29 United Technologies Automotive, Inc. Linkage for a power liftgate lock system
CN106193836A (zh) * 2016-09-28 2016-12-07 郑州欣光汽车系统设计有限公司 一种电子智能门锁的可靠锁紧机构

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CN106193836B (zh) * 2016-09-28 2018-04-24 郑州蓝基雅锁业有限公司 一种电子智能门锁的可靠锁紧机构

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