JPH0832602B2 - 無機質シ−ト材の製法 - Google Patents

無機質シ−ト材の製法

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JPH0832602B2
JPH0832602B2 JP61294422A JP29442286A JPH0832602B2 JP H0832602 B2 JPH0832602 B2 JP H0832602B2 JP 61294422 A JP61294422 A JP 61294422A JP 29442286 A JP29442286 A JP 29442286A JP H0832602 B2 JPH0832602 B2 JP H0832602B2
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克任 福井
勝美 原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はパッキング材、含浸用基材、濾過材、触媒担
体などに有用な無機質シート材の製法に関するものであ
る。詳しくはアニオン性基を有するが水に不溶性である
セルロース誘導体繊維のミクロフィブリル化体(以下I-
MFCと略称する)を、ジルコニア繊維の定着剤兼分散剤
として使用し、それらを含むスラリーを抄造することを
特徴とする無機質シート材の製法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、空気中の微細粉塵の除去、液体の精密濾過用な
どの濾過材、腐蝕性、高温条件などで使用するパッキン
グ材、含浸用基材などにアスベストを用いたものが賞用
されてきたが、労働衛生上の問題のため、その使用が好
ましくないとされ、その代替物の開発が切望されてい
る。
近年その対策として各種の無機質繊維又は粒状物を用
いて構成したシート材が考案されている。
この目的で使用される無機繊維又は粒子としては、ガ
ラス、セラミック、ロックウール、スラグウール、アル
ミナ、シリカ、ジルコニア、イットリア、ベリリア、炭
化ホウ素、窒化ホウ素、炭化ケイ素、窒化ケイ素、チタ
ン酸アルカリ金属塩、炭酸などがあり、いずれも耐熱
性、耐薬品性、高剛性などの物性を有する原料である。
しかしながら、これらの原料を高含有量でシート状に
構成するのは甚だ困難であり、かなりの量の有機バイン
ターを使用する必要があり、従来のシート材は十分、原
料の特徴を発揮しうるものが得られていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記無機繊維及び粒子の中でもジルコニアは融点が高
く(2500〜2600℃)、他の金属と反応しないなどの特徴
があり、重要視されている材料であって、最近繊維も製
造されている。しかしその繊維は非常に脆いものであっ
て、これをシート化するには、抄紙法によるのがよいと
考えられているが、その表面は平滑で分散性、定着性が
悪く、抄造にも多大の困難がある。
本発明者らは先にセルロース繊維を特別な方法で水中
で粘状叩解し、ミクロフィブリル化したものが、ガラス
繊維、カルミナ粒子などの抄紙バインダーとして有用な
ことを見出し特許出願した。セルロース繊維のミクロフ
ィブリル化体とは、セルロース繊維が微細に分割され、
径が数μm以下の多数のフィブリルの重合体となったも
のであり、その水性スラリーの懸濁安定性は甚だ大きい
ものである。
しかし、上記ミクロフィブリル化セルロースを用いて
ジルコニア繊維を抄造しても、ガラス、アルミナ、チタ
ン酸カリの場合のように良好なシート材は得られ難い。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らはセルロース繊維に代えて、アニオン性基
を有するが水に不溶であるセルロース誘導体繊維のミク
ロフィブリル化体を使用したところ、ジルコニア繊維を
も高含有量に保有し、良好な物性を有するシート材を得
ることに成功し、本発明に到達した。
即ち本発明は、アニオン性基を有するが水に不溶性で
あるセルロース誘導体繊維のミクロフィブリル化体(I-
MFC)とジルコニア繊維又は粒子を含有する水性スラリ
ーを抄造することを特徴とするジルコニア繊維又は粒子
の含有量の高い無機質シート材の製法に関するものであ
る。
I-MFC中のイオン性基とは、-SO3H,-SO3M,-CH2COOH,-C
H2COOM(Mは1価金属)である。本発明のアニオン性基
を有するが水に不溶性であるセルロース誘導体とは、上
記アニオン性基の数が分子に水溶性を与える数以下であ
るか、又はアニオン性基の数が多いが架橋により水不溶
性化しているかの何れかである。一般にこのようなセル
ロース誘導体はカチオン交換セルロースとして知られて
いる。イオン交換セルロースのミクロフィブリル化体の
製造方法については、本発明者らが先に特許出願してい
る(特願昭61-175259号参照)。
ジルコニアの抄造においては、水溶性高分子、特にカ
チオン性を有するもの、例えばカチオン化澱粉、ポリア
クリルアミド、ポリアクリル酸ヒドラジド、ミラミン−
ホルムアルデヒド縮合物などを少量併用すると、物性の
良いシート材が得られる。これらの水溶性高分子は、ガ
ラス繊維などの抄造に利用されているが、通常10%以上
の使用を必要とする。本発明の場合はこれら水溶性高分
子は7%以下の使用で目的を達することができる。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、抄造法によっても製造するこ
とが困難な、ジルコニア繊維又は粒子が高含有量、例え
ば乾燥シート中90〜99重量%であるシート材を得ること
ができる。また、同時に使用する水溶性高分子も抄紙時
に損失のあるものであるが、該物質の定着率もI-MFCを
用いることにより向上するので、全般に製造コストが低
くなる。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これにより限定されるものではない。
実施例1 市販のカチオン交換性セルロース繊維(セルロースグ
リコール酸;ニチリン化学製、イオン交換容量1.35meq/
g)を粉砕し、20gを水20lに分散させ1%濃度のスラリ
ーとし、Gaulin社15M-8TA型均質化装置に常温で仕込
み、420kg/cm2の圧力をかけて30回通過させ、固型分濃
度1%のセルロース誘導体繊維のミクロフィブリル化体
の安定化懸濁液を得た。
径5μm、長さ20〜30mmのジルコニア繊維(品川白煉
瓦(株)製、98%Zr2O3,2%Y2O3)5.7重量部、上記カチ
オン交換セルロース繊維のミクロフィブリル化体懸濁液
30重量部、水溶性バインダー(メラミン−ホルマリン樹
脂、1%水溶液)30重量部、及び水5000重量部を混合撹
拌してスラリーとし、標準角形手抄き抄紙機(真鍮ワイ
ヤ80メッシュ)を用いて抄造し、坪量420g/m2のシート
材を得た。
後述する比較例で得たシートと併せ、物性値を測定し
た結果を第1表に示す。
但し引張強度は巾15mm、長さ100mmの試験片を引張速
度2cm/分にて測定、加熱減率は空気中600℃、1時間処
理の減率である。
比較例1 実施例1のイオン交換セルロース繊維安定化懸濁液に
代えて、クラフトパルプを叩解したもの3重量部を用い
たほかは実施例1と同様に操作し、厚みが同等のシート
を得た。外観も殆ど同等であるが、比較例1のシートは
地合が実施例1に比べてやや劣る。物性値は第1表に併
せて示した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アニオン性基を有するが水に不溶性である
    セルロース誘導体繊維のミクロフィブリル化体とジルコ
    ニア繊維又は粒子を含有する水性スラリーを抄造するこ
    とを特徴とするジルコニア繊維又は粒子の含有量の高い
    無機質シート材の製法。
  2. 【請求項2】乾燥無機質シート材中のジルコニア繊維又
    は粒子の含有量が90〜99重量%である特許請求の範囲第
    1項記載の無機質シート材の製法。
  3. 【請求項3】水性スラリーが水溶性高分子を含有するも
    のである特許請求の範囲第1項又は第2項記載の無機質
    シート材の製法。
JP61294422A 1986-12-10 1986-12-10 無機質シ−ト材の製法 Expired - Fee Related JPH0832602B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2066145B (en) * 1979-12-26 1983-05-25 Itt Microfibrillated cellulose
JPS60103069A (ja) * 1983-11-02 1985-06-07 日鉄鉱業株式会社 セメントコンクリ−ト接着用無機質シ−ト

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