JPH08325404A - ポリオレフィン系樹脂発泡体 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂発泡体

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JPH08325404A
JPH08325404A JP13650795A JP13650795A JPH08325404A JP H08325404 A JPH08325404 A JP H08325404A JP 13650795 A JP13650795 A JP 13650795A JP 13650795 A JP13650795 A JP 13650795A JP H08325404 A JPH08325404 A JP H08325404A
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JP
Japan
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resin
foam
weight
polyolefin
polypropylene
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JP13650795A
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Kazuo Yamagata
一雄 山形
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐熱性、柔軟性に優れ、かつ複雑な形状の二次
加工も可能な架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を提供す
る。 【構成】MIの異なるポリプロピレン系樹脂(イ)及び
ポリプロピレン系樹脂(ロ)からなるポリプロピレン系
樹脂混合物(a)ならびに、ポリエチレン系樹脂(b)
よりなるポリオレフィン系樹脂組成物が、電離性放射線
の照射によって架橋され、加熱発泡されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオレフィン系樹脂発
泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂の発泡体は、一般
的に柔軟性、断熱性に優れており、従来より、天井、ド
ア、インストルメントパネル等の車両用内装材として用
いられてきた。これらの内装材は、主にポリオレフィン
系樹脂発泡体に、塩化ビニル樹脂シート、熱可塑性エラ
ストマーシート、布状物、皮革等の表皮材を積層し、真
空成形や圧縮成形等の二次加工することにより得られ
る。
【0003】上記二次加工は、通常、120〜200℃
の高温で行われるが、その際に発泡体の高温での伸度が
不足すると発泡体が破断することが多くなり、また、発
泡体の強度が低くなると、積層体とした時に表皮材が発
泡体から剥離したり、積層体中の発泡体の気泡破壊が起
こったり、表皮材表面にふくれ、しわが起こる等の問題
点があった。
【0004】このような問題点を解決するために、発泡
体と表皮材との接着性を改善する研究が行われている。
例えば、特開平2−255740号公報では、ポリオレ
フィン系樹脂発泡体に硝酸塩又は亜硝酸塩による表面処
理を行い、表皮材との接着性を高める方法が開示されて
いる。しかしながら、この方法では、発泡体と表皮材と
の接着不良による表皮材の剥がれに起因するふくれ現象
は減少させることはできても、気泡破壊に対しては有効
な解決策とはいえなかった。
【0005】また、特公昭58−57452号公報で
は、発泡体の樹脂強度を高めるために、ポリプロピレン
にトリメチロールプロパントリアクリレート等の架橋助
剤を使用する方法が提案されている。しかしながら、こ
の方法では、樹脂の高温での伸びが不足するため、発泡
体の伸びが要求される部分では破断の起こる恐れがあっ
た。
【0006】さらに、例えば、特開平4−292642
号公報では、発泡体の樹脂強度と高温伸びの両方を改善
するために、2官能モノマーと3官能モノマーの架橋助
剤の混合物を使用することが提案されている。しかしな
がら、その実施例に示されたトリメチロールプロパント
リメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリ
レートとのメタクリレート類の架橋助剤の組み合わせ
は、架橋体強度に優れるものの、柔軟性や成形時の高温
での伸度が十分でなく、上記問題点を解決するには至っ
ていない。
【0007】また、例えば、特開平6−49257号公
報では、メルトインデックス(以下「MI」という)
0.3〜3(g/10分)のプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体、MI5〜30(g/10分)のプロピレ
ン−エチレンランダム共重合体及び線状ポリオレフィン
よりなる混合物を用いることにより、加工性の優れたポ
リオレフィン樹脂組成物が開示されている。しかしなが
ら、この方法は、二次加工性の向上に対してある程度の
効果は認められるが、耐熱性の要求される二次加工には
対応できないという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐熱性、柔
軟性に優れ、かつ複雑な形状の二次加工も可能なポリオ
レフィン系樹脂発泡体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のポリオレフィン
系樹脂発泡体は、MIの異なるポリプロピレン系樹脂
(イ)及びポリプロピレン系樹脂(ロ)からなるポリプ
ロピレン系樹脂混合物(a)ならびに、ポリエチレン系
樹脂(b)よりなるポリオレフィン系樹脂組成物が、電
離性放射線の照射によって架橋され、加熱発泡されるこ
とにより得られる。
【0010】上記ポリプロピレン系樹脂(イ)及び
(ロ)としては、プロピレンの単独重合体あるいはプロ
ピレンとプロピレン以外のα−オレフィンを構成単位と
する共重合体が挙げられる。上記プロピレン以外のα−
オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテン、1−ヘプテン等が挙げられる。ポリ
プロピレン系樹脂としては、特にプロピレン−エチレン
ランダム共重合体が好ましい。
【0011】上記ポリプロピレン系樹脂(イ)のMI
は、小さくなると得られる樹脂発泡体の成形性が低下
し、大きくなると得られる樹脂発泡体の耐熱性が低下す
るので、0.3〜1(g/10分)に制限される。ま
た、上記ポリプロピレン系樹脂(ロ)のMIは、上記ポ
リプロピレン系樹脂(イ)における場合と同様な理由に
より、1.3〜5(g/10分)に制限される。尚、上
記MIは、JIS K7210に準拠して、230℃、
2.15kgfで測定された値である。
【0012】上記ポリプロピレン系樹脂混合物(a)に
おいて、ポリプロピレン系樹脂(イ)の割合は、少なく
なると耐熱性が不足し、多くなると成形性が悪くなるの
で、20〜60重量%に制限される。
【0013】上記ポリプロピレン系樹脂(イ)及び
(ロ)の120℃以上における融解エネルギーΔH120
は、40〜70mJ/mgが好ましい。上記融解エネル
ギーΔH120 は、小さくなると発泡体の耐熱性が不足し
て、二次加工時に発泡体の気泡破壊が起こり、表皮材表
面に凹凸が発生したり、発泡体の剥がれが生じることが
あり、大きくなると結晶成分が多くなるため、発泡体の
柔軟性や成形性が不足する。
【0014】上記融解エネルギーΔHの測定は、次のよ
うにして行った。示差走査熱量計を使用し、JIS K
7122に準拠してDSC融解曲線を得た後、図1に示
されたDSC融解曲線上の融解開始温度と融解終了温度
における値及びこの値を結ぶ直線とDSC融解曲線で囲
まれた部分の面積A(図中斜線で示す)を測定する。次
いで、図2で示された120℃以上の部分の面積B(図
中斜線で示す)を測定し、A及びBの比から120℃以
上の融解エネルギーΔH12 0 を算出した。
【0015】尚、上記DSC融解曲線の測定は、以下の
3段階のステップで行い、ΔHは第2昇温曲線を用いて
測定した。 第1昇温ステップ 室温→200℃、昇温速度5℃/
分、保持5分 第2降温ステップ 200→−30℃、昇温速度5℃
/分、保持5分 第3昇温ステップ −30→200℃、昇温速度5℃
/分、保持5分
【0016】上記ポリプロピレン系樹脂(イ)及び
(ロ)のクロス分別法によるo−ジクロロベンゼンによ
る94℃以上の溶出量は、少なくなると耐熱性が不足
し、多くなると成形性が悪くなるので、50〜90重量
%が好ましく、より好ましくは60〜90重量%であ
る。
【0017】上記クロス分別法によるo−ジクロロベン
ゼンによる溶出量の測定は、次のようにして行った。ま
ず、上記ポリプロピレン系樹脂(イ)、(ロ)を、ま
ず、140℃又はポリプロピレン系樹脂が完全に溶解す
る温度のo−ジクロロベンゼンにそれぞれ溶解し、一定
速度で冷却し、予め用意した不活性担体表面に薄いポリ
マー層を生成させる。次いで、温度を連続又は階段状に
昇温し、順次溶出した成分の濃度を検出し、組成分布
(結晶性分布)を測定する(温度上昇溶離分別)と共
に、その成分の分子量及び分子量分布を高温型GPCに
より測定した。
【0018】上記ポリエチレン系樹脂(b)としては、
エチレンの単独重合体、エチレンとα−オレフィンとを
構成単位とする共重合体が挙げられる。上記α−オレフ
ィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、
1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられる。
【0019】上記ポリエチレン系樹脂(b)のMIは、
小さくなると樹脂発泡体の外観が損なわれ、大きくなる
と材料強度が低下するので、0.1〜40(g/10
分)が好ましい。
【0020】上記ポリオレフィン系樹脂組成物中に含ま
れるポリエチレン系樹脂(b)の割合は、少なくなると
樹脂発泡体の成形性が低下し、多くなると樹脂発泡体の
耐熱性が低下するので、10〜50重量%が好ましく、
より好ましくは15〜45重量%である。
【0021】上記ポリオレフィン系樹脂組成物には、必
要に応じて、前記ポリオレフィン系樹脂以外の熱可塑性
樹脂、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
エチレン−プロピレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリブテ
ン等が添加されてもよい。
【0022】上記ポリオレフィン系樹脂組成物を発泡さ
せる方法としては、例えば、所定量のポリオレフィン系
樹脂、前記ポリオレフィン系樹脂以外の熱可塑性樹脂、
架橋助剤、熱分解型発泡剤等を押出機に供給し、溶融混
練して押出成形により樹脂シートを得、該樹脂シートに
電離性放射線を照射して架橋させ、得られた架橋シート
を発泡炉で加熱発泡させる方法;上記所定量の各種成分
を押出機に供給し押出しと同時に加熱ロールにて発泡さ
せる方法;上記所定量の各種成分を金型に供給し加熱し
てバッチ式に発泡させる方法等、従来より公知の方法が
挙げられる。
【0023】上記架橋助剤としては、単官能性又は多官
能性モノマーで、電離性放射線あるいは過酸化物で架橋
反応を起こすものであれば、特に制限はなく、例えば、
ビニル基又はアリル基を1分子中に少なくとも1個含有
する芳香族又は脂肪族の化合物;(メタ)アクリロイル
基を1分子中に少なくとも1個含有する化合物等が挙げ
られる。
【0024】上記架橋助剤としては、例えば、ジビニル
ベンゼン、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,10−デカ
ンジオールジメタクリレート、トリメリット酸トリアリ
ルエステル、トリアリルイソシアヌレート、エチルビニ
ルベンゼン、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリ
アリル等が挙げられ、これらは単独で用いられても二種
以上が併用されてもよい。
【0025】上記架橋助剤の配合量は、少なくなると架
橋が不十分で均質な発泡体が得られ難く、多くなると架
橋密度が高くなりすぎて二次加工性に問題を生じるの
で、ポリオレフィン系樹脂〔ポリプロピレン系樹脂
(a)+ポリエチレン系樹脂(b)〕100重量部に対
して、0.5〜10重量部が好ましく、より好ましくは
0.8〜6重量部である。
【0026】上記熱分解型発泡剤としては、アゾジカル
ボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン、トルエンスルホニルヒド
ラジド、4,4−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒド
ラジド)等が挙げられ、これらは単独で使用されてもよ
く、二種以上が併用されてもよい。
【0027】上記熱分解型有機発泡剤の添加量は、少な
くなると発泡体の発泡性が低下し、多くなると発泡倍率
が大きくなり密度が低下して発泡体の強度が低下するの
で、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、1〜
50重量部が好ましい。
【0028】上記電離性放射線としては、例えば、α
線、β線、γ線、電子線等が挙げられる。
【0029】上記の方法で得られたポリオレフィン系樹
脂発泡体には、必要に応じて、発泡体の特性を損なわな
い範囲で、フェノール系、アミン系、硫黄系等の抗酸化
剤;金属害防止剤;リン系、窒素系、ハロゲン系、アン
チモン系等及びこれらの混合系の難燃剤などの他、充填
剤、帯電防止剤、顔料などが添加されてもよい。
【0030】上記ポリオレフィン系樹脂発泡体におい
て、見かけ密度は、小さくなると発泡体の強度が低下す
ることにより、圧力を受けた際に気泡破壊が起こり、歪
みの回復性が悪くなり、大きくなると発泡体の柔軟性が
低下するので、0.02〜0.2(g/cm3 )が好ま
しく、より好ましくは0.03〜0.1(g/cm3
である。
【0031】上記ポリオレフィン系樹脂発泡体は、表皮
材と積層し積層構造体として使用されてもよい。上記表
皮材としては、従来公知の材料が使用可能であり、例え
ば、塩化ビニル樹脂シート、塩化ビニル樹脂−ABS混
合物のシート、オレフィン樹脂シート、ウレタン樹脂シ
ート、布状物、皮革等が好適に使用され、これらの表皮
材には難燃剤が添加されてもよい。
【0032】上記ポリオレフィン系樹脂発泡体と表皮材
とを積層する方法としては、接着法、熱ラミネート法等
が挙げられる。接着法に使用される接着剤としては、ポ
リエステル系、ポリウレタン系等の接着剤;極性アクリ
ル樹脂、ウレタン−アジリジン樹脂、ウレタン−エポキ
シ樹脂からなる水系エマルジョン接着剤などが挙げられ
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1〜7、比較例1〜7) 〔ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造〕表1及び2に示
した所定量のポリプロピレン系樹脂(イ)とポリプロピ
レン系樹脂(ロ)からなるポリプロピレン系樹脂(a)
混合物100重量部に対して、表1及び2に示した所定
量の架橋助剤、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンア
ミド10重量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブ
チル−p−クレゾール0.3重量部及びジラウリルチオ
ジプロピオネート0.3重量部ならびに金属酸化防止剤
としてメチルベンゾトリアゾール0.5重量部からなる
ポリエチレン系樹脂(b)組成物を、二軸押出機(池貝
鉄工社製「形式:PCM87」)に供給し、温度190
℃で溶融混練して押出成形し、厚さ1.3mmの樹脂シ
ートを得た。得られた樹脂シートに、加速電圧600k
Vで電子線6Mradを照射して架橋させた。次いで、
この架橋シートをオーブンに入れ、温度250℃で5分
間自由発泡させて、ポリオレフィン系樹脂発泡体を得
た。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】尚、表1及び2において下記のものを使用
した。 〔ポリエチレン系樹脂(b)〕 ・直鎖状低密度ポリエチレン(表中「α」で示した) 密度:0.920g/cm3 、MI:2.0g/10分 ・直鎖状低密度ポリエチレン(表中「β」で示した) 密度:0.920g/cm3 、MI:4.0g/10分
【0037】〔架橋助剤〕 ・1,9−ノナンジオールジメタクリレート(2重量
部)+トリメチロールプロパントリメタクリレート(1
重量部)(表中「I」で示した) ・ジビニルベンゼン(2.5重量部)+1,6−ヘキサ
ンジオールジメタクリレート(2重量部)(表中「II」
で示した) ・1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリアリル(3
重量部)+トリメチロールプロパントリメタクリレート
(1重量部)(表中「III」で示した)
【0038】上記実施例及び比較例で使用されたポリプ
ロピレン系樹脂について、下記の方法で融解エネルギー
及びクロス分別法による94℃溶出量を測定した。 (1)融解エネルギーの測定 セイコー電子社製示差走査熱量計「SSC5200」を
用いて、昇温速度10℃/分でDSC融解曲線を得た。
次いで、得られたDSC融解曲線を分析ジョブプログラ
ムを使用して解析し、DSC融解曲線上の融解開始温度
と融解終了温度における値を結ぶ直線及びDSC融解曲
線で囲まれる部分の面積から単位重量当たりの融解エネ
ルギーΔHを算出した。さらに、この融解エネルギーΔ
Hから、120℃以上及び140℃以上の融解エネルギ
ーΔH120 及びΔH140 をそれぞれ算出した。
【0039】(2)94℃溶出量の測定 温度上昇溶離分別(Temperature Rising Elution Fract
ionation)部分と高温GPC(Size Exclusion Chromat
ograph)部分とをシステムとして備えたクロス分別クロ
マトグラフ装置(三菱油化社製「CFC−T150A
型」)を使用して、94℃以上のo−ジクロロベンゼン
溶解量を測定した。
【0040】上記実施例及び比較例で得られたポリオレ
フィン系樹脂発泡体につき、下記の評価を行い、その結
果を表3に示した。 (3)架橋度の測定 発泡体サンプル0.1gを秤取して気泡を潰し、温度1
20℃のキシレン溶剤50ml中に入れて24時間保持
した後、200メッシュ金網を通過させた残存物の乾燥
重量(g)を測定し、次式により架橋度を算出した。 架橋度(重量%)=(残存物の乾燥重量/0.1)×1
00
【0041】(4)密度の測定 ミラージュ社製比重計「ED120T」を用いて測定し
た。
【0042】〔積層複合体の製造〕上記で得られた発泡
体の表面をコロナ放電処理し、二液硬化型ポリエステル
系接着剤(ポリエステル:日立化成ポリマー社製「ハイ
ボン」、イソシアネート:住友バイエル社製「Desm
odurR」)を用いて、該発泡体と、厚さ0.65m
mの塩化ビニル樹脂及びABS(アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン)共重合体の混合された樹脂シート
(表皮材)を接着し、積層複合体を得た。
【0043】上記積層複合体につき、下記の評価を行
い、その結果を表2に示した。 (5)真空成形性 遠赤外線ヒーターを用いて発泡体表面の温度が160〜
170℃となるように加熱し、深絞り比(H/D)が
0.8の円柱状メス型〔直径(D)10cm、深さ
(H)8cm〕を用いて、型側が表皮材側となるように
真空成形し、次の基準で真空成形性を評価した。 ○:積層複合体が破断することなく成形ができた。 ×:積層複合体に破断や亀裂が発生した。
【0044】(6)外観 (4)で真空成形された積層複合体の成形物を、目視に
より観察し、次の基準で外観を評価した。 ○:外観にフクレ、凹み、破れ、表面荒れ等が認められ
なかった。 ×:外観に1ケ所以上のフクレ、凹み、破れ、表面荒れ
が認められた。
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体の
構成は、上述の通りであり、耐熱性、柔軟性に優れ、か
つ複雑な形状の二次加工も可能であり、表皮材を積層す
ることにより、二次加工性の優れた積層複合体として使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】融解開始温度と融解終了温度を結ぶ直線とDS
C融解曲線とで囲まれる部分の面積を示すグラフであ
る。
【図2】融解開始温度と融解終了温度を結ぶ直線とDS
C融解曲線とで囲まれる部分の面積のうち、120℃以
上の部分の面積を示すグラフである。
【符号の説明】
A 融解開始温度と融解終了温度を結ぶ直線とDSC融
解曲線とで囲まれる部分の面積 B 融解開始温度と融解終了温度を結ぶ直線とDSC融
解曲線とで囲まれる部分の面積のうち120℃以上の部
分の面積

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)メルトインデックス0.3〜1(g
    /10分)であるポリプロピレン系樹脂(イ)20〜6
    0重量%及びメルトインデックス1.5〜5(g/10
    分)であるポリプロピレン系樹脂(ロ)80〜40重量
    %からなるポリプロピレン系樹脂混合物50〜90重量
    %ならびに、(b)ポリエチレン系樹脂50〜10重量
    %よりなるポリオレフィン系樹脂組成物が、電離性放射
    線の照射によって架橋され、加熱発泡されていることを
    特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡体。
JP13650795A 1995-06-02 1995-06-02 ポリオレフィン系樹脂発泡体 Pending JPH08325404A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100402538B1 (ko) * 2000-07-07 2003-10-22 주식회사 진양 환경친화성수지의 직물원단용 조성물 및 그것을 이용한 직물원단의 제조방법
US9260577B2 (en) 2009-07-14 2016-02-16 Toray Plastics (America), Inc. Crosslinked polyolefin foam sheet with exceptional softness, haptics, moldability, thermal stability and shear strength

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US10301447B2 (en) 2009-07-14 2019-05-28 Toray Plastics (America), Inc. Crosslinked polyolefin foam sheet with exceptional softness, haptics, moldability, thermal stability and shear strength

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