JPH08323593A - ワーク保持装置 - Google Patents

ワーク保持装置

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Publication number
JPH08323593A
JPH08323593A JP13772595A JP13772595A JPH08323593A JP H08323593 A JPH08323593 A JP H08323593A JP 13772595 A JP13772595 A JP 13772595A JP 13772595 A JP13772595 A JP 13772595A JP H08323593 A JPH08323593 A JP H08323593A
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JP
Japan
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roller
work
rollers
shoe
central
Prior art date
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Application number
JP13772595A
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English (en)
Inventor
Hideki Kinoshita
秀機 木下
Shoji Kasai
彰二 笠井
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Original Assignee
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトかつ安価な構造で、2つのワーク
を同時に回転させながら保持できるようにする。 【構成】 中央ローラ20を挟んでその上下に上側ロー
ラ38A及び下側ローラ38Bを配設し、上側ローラ3
8Aと中央ローラ20との間に上側シュー70Aを、下
側ローラ38Bと中央ローラ20との間に下側シュー7
0Bを、それぞれ設ける。そして、全ローラ38A,2
0,38Bを同方向に同期回転させることにより、中央
ローラ20と上側ローラ38Aとの間、中央ローラ20
と下側ローラ38Bとの間にそれぞれワークWを保持し
た状態で、全ローラ38A,20,38Bを同方向に同
期回転させることにより、両ワークWを同時に回転させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを加工する際
に、このワークを2つのローラとシューとで保持しなが
ら回転させるワーク保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、研削盤等の工作機械において
は、主軸に設けられたチャックによりワークの保持及び
回転駆動が行われるが、近年、特に小物のワークを高精
度、高能率で保持する手段として、ローラ及びシューを
用いたものが提供されるに至っている。
【0003】その一例を図6に示す。図において、一対
のローラ92A,92Bが上下に並設され、両ローラ9
2A,92Bの間にシュー90が配設されており、これ
らローラ92A,92B及びシュー90の後方にバッキ
ングプレート94が設けられている。そして、両ローラ
92A,92Bの間にワークWがセットされた状態で両
ローラ92A,92Bが互いに同方向に同期回転するこ
とにより、ワークWがシュー90に押付けられながら両
ローラ92A,92Bの回転方向と逆の方向に回転し、
いわゆる芯なし保持されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ワークの加工能率を高
めるには、2つ以上のワークを同時加工するのが有効で
ある。しかしながら、上記保持装置では、一度に1つの
ワークしか保持できないので、例えば2つのワークを同
時に加工するには、2台の保持装置を併用しなければな
らない。すなわち、2つのシューと4つのローラを用意
しなければならない。このため、設備が大掛かりにな
り、イニシャルコスト及びランニングコストも非常に高
くなる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、コンパ
クトでかつ安価な構造で、2つのワークを同時に芯なし
保持できるワーク保持装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、互いに同方向に回転駆動され
る2つのローラとシューとで1つのワークを保持しなが
ら回転させるワーク保持装置において、中央ローラを挟
んでその両側に第1外側ローラ及び第2外側ローラをそ
れぞれ配設し、上記中央ローラと第1外側ローラとの間
に第1シューを配設し、上記中央ローラと第2外側ロー
ラとの間に第2シューを配設するとともに、上記中央ロ
ーラ及び両外側ローラを同方向に同期回転させるローラ
駆動手段を備え、上記中央ローラと第1外側ローラと第
1シューとでワークを保持すると同時に上記中央ローラ
と第2外側ローラと第2シューとで上記ワークとは別の
ワークを保持するように構成したものである(請求項
1)。
【0007】この装置では、両外側ローラを、上記中央
ローラとともにワークを保持する正規位置とこの正規位
置よりも上記外側ローラから離れる退避位置との間で移
動可能に構成するとともに、各外側ローラを上記正規位
置に保持するローラ保持手段を備えるのが、より好まし
い(請求項2)。
【0008】この場合、上記第1外側ローラ及び第2外
側ローラを上記中央ローラの上下に配設し、これら3つ
のローラの配設位置を境にして上記第1シュー及び第2
シューを互いに同じ側に配設するとともに、両外側ロー
ラの退避位置を上記正規位置よりも上記外側ローラから
上下方向に離れた位置に設定すれば、より効果的である
(請求項3)。
【0009】さらに、上記第1シュー及び第2シューに
ワーク周面が当接した状態でこれらのワークの回転中心
軸が上記中央ローラの回転中心軸の真上及び真下にそれ
ぞれ位置するように両シューの位置を設定するととも
に、両外側ローラの正規位置を上記中央ローラの真上の
位置及び真下の位置よりも両シューから水平方向に離れ
た位置に設定することにより、後述のようなより優れた
効果が得られる(請求項4)。
【0010】上記ローラ駆動手段としては、各ローラの
回転軸に伝動車を固定してこれら伝動車を共通の原動車
に連結するとともに、これら伝動車を共通の原動車に連
結する巻掛け伝動節と、上記原動車を回転させる回転駆
動源を備えたもの(請求項5)、特に、各伝動車を共通
の原動車に連結する巻掛け伝動節を備えたもの(請求項
6)が、好適である。
【0011】より具体的には、上記中央ローラに連結さ
れた伝動車と第1外側ローラに連結された伝動車との間
に第1中間車を介在させ、上記中央ローラに連結された
伝動車と第2外側ローラに連結された伝動車との間に第
2中間車を介在させたものが、好適である(請求項
7)。
【0012】
【作用】請求項1記載の装置によれば、中央ローラ及び
両外側ローラを同方向に同期回転させることにより、上
記中央ローラと第1外側ローラと第1シューとでワーク
を保持しながらこのワークを全ローラの回転方向と逆方
向に回転させると同時に、上記中央ローラと第2外側ロ
ーラと第2シューとで上記ワークとは別のワークを保持
しながらこのワークも全ローラの回転方向と逆の方向に
回転させることができる。従って、単一のワーク保持装
置で2つのワークを同時に保持でき、同時に同方向に回
転させることができる。
【0013】請求項2記載の装置では、中央ローラを動
かすことなく、両外側ローラを正規位置から退避位置へ
移動させるだけで、ローラ間の離間距離を拡大でき、こ
の状態で容易に各ワークを所定の保持位置にセットでき
る。その後、両外側ローラを上記正規位置に戻して同位
置に保持することにより、ワークの保持及び加工ができ
る。
【0014】ここで、請求項3記載の装置では、上記第
1外側ローラ及び第2外側ローラが上記中央ローラの上
下にあり、これら3つのローラの配設位置を境にして上
記第1シュー及び第2シューが互いに同じ側にあるの
で、2つのワークを同じ側(両シューと反対の側)から
同時供給でき、また同じ側へ取り出すことができる。
【0015】上記中央ローラ及び両外側ローラは、完全
に一直線上に並んでいてもよいが、この場合、保持され
たワークがシューと反対の側に逃げるのを確実に防ぐに
は、ワークの保持位置(ワーク周面がシューと当たる位
置)を中央ローラの真上もしくは真下の位置よりもシュ
ー側にずれた位置に設定する必要がある。このため、ワ
ークを保持位置にセットし、また保持位置から取り出す
際には、中央ローラを乗り越えさせなければならない面
倒が発生する。
【0016】これに対し、請求項4記載のように、各ワ
ークの回転中心軸が上記中央ローラの回転中心軸の真上
及び真下にそれぞれ位置する状態でワークが保持される
ように両シューの位置を設定した上で、両外側ローラの
正規位置を上記中央ローラの真上の位置及び真下の位置
よりも両シューから水平方向に離れた位置に設定すれ
ば、ワークのセット及び取り出しの際に中央ローラを乗
り越えさせる必要がなく、しかも、これらワークよりも
両シューから離れた正規位置に両外側ローラを保持する
ことにより、各ワークがシューから離れる側に逃げるの
を確実に防ぐことができる。
【0017】請求項5記載の装置によれば、単一の回転
駆動源で単一の原動車を回転させるだけで、この原動車
の駆動力を各伝動車を介して各ローラの回転軸に伝達で
き、各ローラを同期回転させることができる。
【0018】ここで、請求項6記載の装置では、上記伝
動車及び原動車同士が巻掛け伝動節を介して連結されて
いるので、この連結状態を保持したまま、不都合なく、
請求項2のように両外側ローラを中央ローラに対して相
対移動させることができる。
【0019】また、請求項7記載の装置では、上記中央
ローラに連結された伝動車と両外側ローラに連結された
伝動車との間に中間車が介在しているので、両外側ロー
ラの回転方向は常に中央ローラの回転方向と合致する。
【0020】
【実施例】図1〜図5は、本発明の一実施例におけるワ
ーク保持装置を示したものである。
【0021】これらの図において、地盤10上には基台
12が立設され、この基台12に本体14が支持されて
いる。本体14の一側面(図1では左側面)には中央軸
受部16が設けられ、この中央軸受部16に前後方向
(図1では奥行き方向、図4では左右方向)に延びる中
央回転軸18が回転可能に支持されており、この中央回
転軸18の前端(図4では右端)に中央ローラ20が固
定されている。そして、この中央ローラ20を挟んでそ
の上下両側に、上側ローラ(第1外側ローラ)38A及
び下側ローラ(第2外側ローラ)38Bがそれぞれ設け
られている。
【0022】次に、上下ローラ38A,38Bの支持構
造を説明する。本体14には、これを前後に貫く回動中
心軸22A,22Bが上下に並設され、各回転中心軸2
2A,22Bの周囲に軸受24A,24Bをそれぞれ介
して上側アーム26A及び下側アーム26Bが回動可能
に取付けられている。
【0023】上側アーム26Aは、本体14の上方に設
けられた回動基部28Aと、この回動基部28Aから本
体14の左側方に回り込むローラ支持部30Aとを有
し、上記回動基部28Aの略中央部位から下方に延設さ
れた前後一対の回動取付部32Aが上記軸受24Aを介
して上記回動中心軸22Aの前後端部にそれぞれ取付け
られている(図5参照)。上記ローラ支持部30Aの下
端には上側軸受部34Aが設けられ、この上側軸受部3
4Aに前後方向の上側回転軸36Aが回転可能に支持さ
れており、この上側回転軸36Aの前端に上記上側ロー
ラ38Aが固定されている。
【0024】上記回動基部28Aの上面には、ブラケッ
ト40Aを介してシリンダ42Aが水平状態で取付けら
れている。このシリンダ42Aの一端部にはばね圧調整
ネジ44Aが螺合、挿入され、他端部にはピストン46
Aが保持されており、上記ばね圧調整ネジ44Aとピス
トン46Aとの間に圧縮ばね48Aが圧縮状態で収納さ
れている。一方、本体14の側面にはブラケット50A
を介して油圧シリンダ52Aが取付けられ、この油圧シ
リンダ52Aの伸縮ロッド端部には押圧板53Aが設け
られている。
【0025】また、回動基部28Aからは図1の右方に
ばね取付部54が延設され、このばね取付部54にナッ
トと55を介してばね圧調整ボルト56が上下方向に位
置可能に取付けられている。一方、本体14の側面には
ブラケット50Bを介してばね取付部58が取付けら
れ、このばね取付部58の上端と上記ばね圧調整ボルト
56の下端とが引張ばね60を介して連結されており、
この引張ばね60の引張力により上側アーム26A全体
が図1の時計回り方向に付勢されている。
【0026】さらに、上側アーム26Aにおいて上記回
動基部28Aとアーム支持部30Aとの重合部分には、
これを上下に貫く状態で正規位置調整ボルト64Aがナ
ット63Aを介して上下方向に位置調節可能に取付けら
れる一方、本体14の上面において上記正規位置調整ボ
ルト64Aの直下方の位置にはストッパ65Aが突設さ
れている。同様に、回動基部28Aにおいて上記アーム
支持部30Aが連結されている端部と反対側の端部(図
1では右端部)には、これを上下に貫く状態で退避位置
調整ボルト68Aがナット67Aを介して上下方向に位
置調節可能に取付けられる一方、本体14の上面におい
て上記退避位置調整ボルト68Aの直下方の位置にはス
トッパ69Aが突設されている。
【0027】従って、上記油圧シリンダ52Aが伸長し
た状態では、その伸縮ロッド端部の押圧板53がシリン
ダ42Aのピストン46Aを図1の左側に押すことによ
り、引張ばね60の引張力に抗して上側アーム26A全
体が回動中心軸22Aを中心に図1反時計回り方向に回
動し、正規位置調整ボルト64Aの下端がストッパ65
Aに当たる位置に保持される一方、上記油圧シリンダ5
2Aが収縮した状態では、その伸縮ロッド端部の押圧板
53が図1の右側に後退することにより、引張ばね60
の引張力を受けて上側アーム26A全体が回動中心軸2
2Aを中心に図1時計回り方向に回動し、退避位置調整
ボルト68Aの下端がストッパ69Aに当たる位置に保
持されるようになっている。そして、上記正規位置調整
ボルト64Aの下端がストッパ65Aに当たった状態
で、上側ローラ38AがワークWを保持するための正規
位置(図1の実線位置)に位置する一方、上記退避位置
調整ボルト68Aの下端がストッパ69Aに当たった状
態で、上側ローラ38Aが上記正規位置よりも少し上方
の所定の退避位置(図1の二点鎖線位置)に位置するよ
うに、各位置調整ボルト64A,68Aの上下位置が設
定されている。
【0028】上記上側アーム26Aと同様、下側アーム
26Bは、本体14の下方に設けられた回動基部28B
と、この回動基部28Bから本体14の左側方に回り込
むローラ支持部30Bとを有し、上記回動基部28Bの
略中央部位から上方に延設された前後一対の回動取付部
32Bが上記軸受24Bを介して上記回動中心軸22B
の前後端部にそれぞれ取付けられている(図5参照)。
上記ローラ支持部30Bの上端には下側軸受部34Bが
設けられ、この下側軸受部34Bに前後方向の下側回転
軸36Bが回転可能に支持されており、この下側回転軸
36Bの前端に上記下側ローラ38Bが固定されてい
る。
【0029】上記回動基部28Bにおいて上記アーム支
持部30Bが連結されている側と反対側の端部には、ブ
ラケット40Bを介してシリンダ42Bが立直状態で取
付けられている。このシリンダ42Bの下端部にはばね
圧調整ネジ44Bが螺合、挿入され、上端部にはピスト
ン46Bが保持されており、上記ばね圧調整ネジ44B
とピストン46Bとの間に圧縮ばね48Bが圧縮状態で
収納されている。一方、本体14の側面には前記ブラケ
ット50Bを介して油圧シリンダ52Bが下向きに取付
けられ、この油圧シリンダ52Bの伸縮ロッド端部には
押圧板53Bが設けられている。
【0030】さらに、下側アーム26Bにおいて上記回
動基部28Bとアーム支持部30Bとの重合部分には、
これを上下に貫く状態で正規位置調整ボルト64Bがナ
ット63Bを介して上下方向に位置調節可能に取付けら
れる一方、本体14の下面において上記正規位置調整ボ
ルト64Bの直上方の位置にはストッパ65Bが突設さ
れている。同様に、回動基部28Bにおいて上記アーム
支持部30Bが連結されている端部と反対側の端部(図
1では右端部)には、これを上下に貫く状態で退避位置
調整ボルト68Bがナット67Bを介して上下方向に位
置調節可能に取付けられる一方、本体14の下面におい
て上記退避位置調整ボルト68Bの直上方の位置にはス
トッパ69Bが突設されている。
【0031】従って、上記油圧シリンダ52Bが伸長し
た状態では、その伸縮ロッド端部の押圧板53がシリン
ダ42Bのピストン46Bを押し下げることにより、下
側アーム26B全体がその自重に抗して回動中心軸22
Bを中心に図1時計回り方向に回動し、正規位置調整ボ
ルト64Bの上端がストッパ65Bに当たる位置に保持
される一方、上記油圧シリンダ52Bが収縮した状態で
は、その伸縮ロッド端部の押圧板53が上方に後退する
ことにより、下側アーム26B全体がその自重で回動中
心軸22Bを中心に図1反時計回り方向に回動し、退避
位置調整ボルト68Bの上端がストッパ69Bに当たる
位置に保持されるようになっている。そして、上記正規
位置調整ボルト64Bの上端がストッパ65Bに当たっ
た状態で、下側ローラ38BがワークWを保持するため
の正規位置(図1の実線位置)に位置する一方、上記退
避位置調整ボルト68Bの上端がストッパ69Bに当た
った状態で、下側ローラ38Bが上記正規位置よりも少
し下方の所定の退避位置(図1の二点鎖線位置)に位置
するように、各位置調整ボルト64B,68Bの上下位
置が設定されている。
【0032】なお、図1〜図3及び図5において13
は、後側の回動取付部32B及び回動中心軸22Bの後
端との干渉を避けるために基台12に設けられた切欠で
ある。
【0033】上記中央ローラ20と上側ローラ38Aと
の間の位置、及び、上記中央ローラ20と下側ローラ3
8Bとの間の位置には、上側シュー70A及び下側シュ
ー70Bがそれぞれ設けられている。詳しくは、本体1
4の前面に上下一対のシュー取付部材72A,72Bが
固定され、各シュー取付部材72A,72Bに形成され
た水平方向の取付溝73A,73Bに嵌入された状態で
各シュー70A,70Bが水平方向に位置調整可能にボ
ルト等で固定されている。また、各シュー取付部材72
A,72Bからはローラ側に向けて上側バッキングプレ
ート74A及び下側バッキングプレート74Bが水平方
向に延設され、上側バッキングプレート74Aにより中
央ローラ20と上側ローラ38Aとの間の空間が後方よ
り覆われ、下側バッキングプレート74Bにより中央ロ
ーラ20と下側ローラ38Bとの間の空間が後方より覆
われた状態となっている。
【0034】ここで、上側シュー70Aの位置は、この
上側シュー70AにワークWの周面が当接した状態(す
なわちワークWが保持位置にある状態)でこのワークW
の回転中心軸が中央ローラ20の回転中心軸の真上に位
置するように設定されており、下側シュー70Bの位置
は、この下側シュー70BにワークWの周面が当接した
状態(すなわちワークWが保持位置にある状態)でこの
ワークWの回転中心軸が中央ローラ20の回転中心軸の
真下に位置するように設定されている。また、上側ロー
ラ38A及び下側ローラ38Bの正規位置は、中央ロー
ラ20の真上の位置及び真下の位置よりも微小距離δ
(図1)だけシュー70A,70Bから離れた(すなわ
ち図1の左方にずれた)位置に設定されている。
【0035】次に、各ローラの駆動手段を説明する。
【0036】中央回転軸18、上側回転軸36A、下側
回転軸36Bの後端には、伝動車である中央プーリ7
6、上側プーリ78A、下側プーリ78Bがそれぞれ固
定されている。図2に示すように、本体14の背面にお
いて中央プーリ76と上側プーリ78Aとの間の高さ位
置には、上側中間プーリ(第1中間車)80Aが回転可
能に支持され、中央プーリ76と下側プーリ78Bとの
間の高さ位置には、下側中間プーリ(第2中間車)80
Bが回転可能に支持されている。一方、本体14の近傍
にはローラ駆動モータ(回転駆動源)82が設置され、
このローラ駆動モータ82の出力軸83に大径の原動プ
ーリ(原動車)84が固定されており、この原動プーリ
84の外側(図2では左側)、上記上側プーリ78Aの
外側(図2では右側)、上側中間プーリ80Aの内側
(図2では左側)、上記中央プーリ76の外側(図2で
は右側)、下側中間プーリ80Bの内側(図2では左
側)、及び下側プーリ78Bの外側(図2では左側)を
順に通るようにして伝動ベルト(巻掛け伝動節)86が
掛けられている。
【0037】次に、この装置の作用を説明する。
【0038】まず、各油圧シリンダ52A,52Bを収
縮させて押圧板53A,53Bを後退させると、上側ア
ーム26Aが引張ばね60の引張力を受けて図1の時計
回り方向に回動し、上側ローラ38Aが正規位置よりも
上方の退避位置へ移動してローラ38A,20同士の離
間距離が拡大するとともに、下側アーム26Bがその自
重で図1の反時計回り方向に回動し、下側ローラ38B
が正規位置よりも下方の退避位置へ移動してローラ38
B,20同士の離間距離も拡大する。従って、この状態
で、ローラ38A,20同士の間、ローラ38B,20
同士の間に、それぞれワークWを側方(図1では左方)
から容易に挿入でき、これらワークWの周面がシュー7
0A,70Bに当たる位置にセットできる。
【0039】次に、上記油圧シリンダ52A,52Bを
伸長させて押圧板53A,53Bにピストン46A,4
6Bを押圧させることにより、上側アーム26A及び下
側アーム26Bを上記と逆の方向に回動させて上側ロー
ラ36A及び下側ローラ36Bをそれぞれ図1実線の正
規位置に保持することができる。
【0040】この状態で、ローラ駆動モータ82を作動
させて原動プーリ84を例えば図1の反時計回り方向
(矢印方向)に回転させると、この原動プーリ84に伝
動ベルト86を介して連結されている上側プーリ78
A、中央プーリ76、及び下側プーリ78Bも同方向に
同期回転するため、上下のワークWを同時に図1時計回
り方向に回転させながら保持でき、この状態で両ワーク
Wを同時に加工できる。すなわち、単一の装置で2つの
ワークWを同時に保持でき、しかも、必要ローラ数を従
来の4個から3個に減らすことができ、装置のコンパク
ト化及び大幅な低コスト化を果たすことができる。
【0041】また、加工終了後は、再び油圧シリンダ5
2A,52Bを収縮させて上側ローラ38A及び下側ロ
ーラ38Bを退避位置へ戻すことにより、ワークWを容
易に交換できる。
【0042】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れるものでなく、例として次のような態様をとることも
可能である。
【0043】(1) 上記実施例ではローラ38A,20,
38Bをほぼ一直線上に並べている(すなわちローラ3
8A,38Bの離間角度をほぼ180°としている)
が、例えば中央ローラ20を中心とする両ローラ38
A,38Bの離間角度を90°前後に設定しても、2つ
のワークWの同時保持が可能である。ただし、上記実施
例のように、ローラ38A,20,38Bを上下方向で
ほぼ同一直線上に並べてこれらローラを境に2つのシュ
ー70A,70Bを同じ側に配するようにすれば、各保
持位置に対してワークWを同じ側から(図1では左側)
から同時供給でき、また同じ側へ取り出すことができる
利点がある。
【0044】(2) 正規位置にある状態でローラ38A,
20,38Bが完全に一直線上に並ぶように上記正規位
置を設定しても良い。この場合は、ワークWの保持位置
(ワーク周面がシュー70A,70Bに当たる位置)を
中央ローラ20の真上及び真下の位置よりもシュー側
(図1の右側)にずらすことにより、保持中にワークW
がシュー70A,70Bと反対の側(図1では左側)に
逃げるのを確実に防ぐことができる。ただし、この場合
には、ワークWを保持位置にセットし、また取り出す際
に、これらワークWが中央ローラ20を乗り越える必要
があるのに対し、上記実施例のようにワークWの保持位
置を中央ローラ20の真上及び真下の位置に設定し、か
つ、この中央ローラ20よりもシュー72A,72Bか
ら微小距離δだけ離れた位置に両ローラ38A,38B
の正規位置を設定すれば、ワークWのセット時及び取出
し時にワークWが中央ローラ20を乗り越える必要がな
く、円滑に作業できるとともに、この中央ローラ20よ
りもシュー70A,70Bから離れた正規位置にあるロ
ーラ38A,38Bによって、ワークWがシュー70
A,70Bから逃げるのを確実に防止できる利点があ
る。
【0045】(3) 単一の駆動源で全ローラ38A,2
0,30Bを同時駆動する場合、駆動伝達装置は上記の
ような巻掛け伝動装置に限らず、例えば伝動車として歯
車を各回転軸36A,18,36Bに固定し、歯車同士
を直接噛合するようにしてもよい。ただし、この場合、
ローラ38A,38Bが退避位置へ移動する際に歯車同
士を離間させる必要があり、次にローラ38A,38B
が正規位置へ復帰する際に歯車同士を再び噛み合わせる
のが困難であるのに対し、上記伝動ベルト86等の巻掛
け伝動節を用いれば、この巻掛け伝動節を用いて各伝動
車同士を連結した状態のまま両ローラ38A,38Bを
移動させることができる利点がある。
【0046】また、伝動車同士の連結構造も特に問わ
ず、適宜設定すればよいが、上記実施例のように各プー
リ78A,76,78B等の伝動車の間にそれぞれ中間
プーリ80A,80B等の中間車を介在させれば、2つ
の中間車を介在させるだけの簡単な構造で全ローラ38
A,20,38Bの回転方向を合致させることができる
利点がある。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、中央ローラを挟
んでその両側に外側ローラを配設し、これら外側ローラ
と中央ローラとの間にそれぞれシューを設けるととも
に、中央ローラ及び両外側ローラを同方向に同期回転さ
せるようにしたものであるので、単一の装置で、しかも
2つのシューと3つのローラを用いただけのコンパクト
かつ安価な構造で、2つのワークを同時保持し、同時加
工することができ、加工能率を大幅に向上させることが
できる効果がある。
【0048】そして、請求項2記載の装置は、両外側ロ
ーラを正規位置と退避位置との間に移動可能に構成する
とともに、両外側ローラを正規位置に保持するローラ保
持手段を備えたものであるので、中央ローラを動かすこ
となく、両外側ローラを退避位置へ移動させるだけで、
容易にワークのセット及び取り出しができる一方、両外
側ローラを正規位置に保持することにより、ワークの保
持及び加工ができる効果がある。
【0049】ここで、請求項3記載の装置では、上記第
1外側ローラ及び第2外側ローラを上記中央ローラの上
下に配し、これら3つのローラの配設位置を境にして上
記第1シュー及び第2シューを互いに同じ側に配してい
るので、2つのワークを同じ側(両シューと反対の側)
から同時供給し、また同じ側へ取り出すことができ、ワ
ークの交換作業をより円滑にできる効果がある。
【0050】さらに、請求項4記載の装置は、各ワーク
の回転中心軸が上記中央ローラの回転中心軸の真上及び
真下にそれぞれ位置する状態でワークが保持されるよう
に両シューの位置を設定するとともに、両外側ローラの
正規位置を上記中央ローラの真上の位置及び真下の位置
よりも両シューから水平方向に離れた位置に設定してい
るので、ワークのセット及び取り出しの際に中央ローラ
を乗り越えさせる必要がなく、交換作業をより円滑にで
きるとともに、これらワークよりも両シューから離れた
正規位置に両外側ローラを保持することにより、各ワー
クがシューから離れる側に逃げるのを確実に防止できる
効果がある。
【0051】請求項5記載の装置によれば、単一の回転
駆動源で単一の原動車を回転させるだけで、この原動車
の駆動力を各伝動車を介して各ローラの回転軸に伝達で
き、各ローラを同期回転させることができる効果があ
る。
【0052】ここで、請求項6記載の装置では、上記伝
動車及び原動車同士が巻掛け伝動節を介して連結されて
いるので、この連結状態を保持したまま、不都合なく、
請求項2のように両外側ローラを中央ローラに対して相
対移動させることができる効果がある。
【0053】また、請求項7記載の装置では、上記中央
ローラに連結された伝動車と両外側ローラに連結された
伝動車との間に中間車を介在させるだけの簡単な構造
で、両外側ローラの回転方向を常に中央ローラの回転方
向に合致させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるワーク保持装置の正
面図である。
【図2】上記ワーク保持装置の背面図である。
【図3】上記ワーク保持装置の平面図である。
【図4】上記ワーク保持装置の側面図である。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】従来のワーク保持装置の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
14 本体 18 中央回転軸 20 中央ローラ 26A 上側アーム 26B 下側アーム 36A 上側回転軸 36B 下側回転軸 38A 上側ローラ(第1外側ローラ) 38B 下側ローラ(第2外側ローラ) 52A,52B 油圧シリンダ(ローラ保持手段) 70A 上側シュー(第1シュー) 70B 下側シュー(第2シュー) 76 中央プーリ(中央ローラの回転軸に連結された伝
動車) 78A 上側プーリ(上側ローラの回転軸に連結された
伝動車) 78B 下側プーリ(下側ローラの回転軸に連結された
伝動車) 80A 上側中間プーリ(第1中間車) 80B 下側中間プーリ(第2中間車) 82 ローラ駆動モータ(回転駆動源) 84 原動プーリ(原動車) 86 伝動ベルト(巻掛け伝動節)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同方向に回転駆動される2つのロ
    ーラとシューとで1つのワークを保持しながら回転させ
    るワーク保持装置において、中央ローラを挟んでその両
    側に第1外側ローラ及び第2外側ローラをそれぞれ配設
    し、上記中央ローラと第1外側ローラとの間に第1シュ
    ーを配設し、上記中央ローラと第2外側ローラとの間に
    第2シューを配設するとともに、上記中央ローラ及び両
    外側ローラを同方向に同期回転させるローラ駆動手段を
    備え、上記中央ローラと第1外側ローラと第1シューと
    でワークを保持すると同時に上記中央ローラと第2外側
    ローラと第2シューとで上記ワークとは別のワークを保
    持するように構成したことを特徴とするワーク保持装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワーク保持装置におい
    て、両外側ローラを、上記中央ローラとともにワークを
    保持する正規位置とこの正規位置よりも上記外側ローラ
    から離れる退避位置との間で移動可能に構成するととも
    に、各外側ローラを上記正規位置に保持するローラ保持
    手段を備えたことを特徴とするワーク保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のワーク保持装置におい
    て、上記第1外側ローラ及び第2外側ローラを上記中央
    ローラの上下に配設し、これら3つのローラの配設位置
    を境にして上記第1シュー及び第2シューを互いに同じ
    側に配設するとともに、両外側ローラの退避位置を上記
    正規位置よりも上記外側ローラから上下方向に離れた位
    置に設定したことを特徴とするワーク保持装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のワーク保持装置におい
    て、上記第1シュー及び第2シューにワーク周面が当接
    した状態でこれらのワークの回転中心軸が上記中央ロー
    ラの回転中心軸の真上及び真下にそれぞれ位置するよう
    に両シューの位置を設定するとともに、両外側ローラの
    正規位置を上記中央ローラの真上の位置及び真下の位置
    よりも両シューから水平方向に離れた位置に設定したこ
    とを特徴とするワーク保持装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のワーク保持装置におい
    て、上記ローラ駆動手段として、各ローラの回転軸に伝
    動車を固定してこれら伝動車を共通の原動車に連結する
    とともに、この原動車を回転させる回転駆動源を備えた
    ことを特徴とするワーク保持装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4のいずれかに記載のワーク
    保持装置において、上記ローラ駆動手段として、各ロー
    ラの回転軸に伝動車を固定するとともに、これら伝動車
    を共通の原動車に連結する巻掛け伝動節と、上記原動車
    を回転させる回転駆動源とを備えたことを特徴とするワ
    ーク保持装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のワーク保持装置
    において、上記中央ローラに連結された伝動車と第1外
    側ローラに連結された伝動車との間に第1中間車を介在
    させ、上記中央ローラに連結された伝動車と第2外側ロ
    ーラに連結された伝動車との間に第2中間車を介在させ
    たことを特徴とするワーク保持装置。
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