JPH08323262A - 円筒状基材の位置決め方法及び装置 - Google Patents

円筒状基材の位置決め方法及び装置

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JPH08323262A
JPH08323262A JP13361795A JP13361795A JPH08323262A JP H08323262 A JPH08323262 A JP H08323262A JP 13361795 A JP13361795 A JP 13361795A JP 13361795 A JP13361795 A JP 13361795A JP H08323262 A JPH08323262 A JP H08323262A
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JP
Japan
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base material
coating
cylindrical
positioning
positioning device
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Application number
JP13361795A
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English (en)
Inventor
Junji Ujihara
淳二 氏原
Akira Ohira
晃 大平
Eiichi Kijima
栄一 木島
Masanari Asano
真生 浅野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状基材の表面上に処理液を塗布する際
に、膜圧変動を最小にして均一且つ効率よく塗布するた
め、円筒状基材を高精度に、円筒状基材を傷つけること
なく塗布欠陥を発生しない位置決め方法及び装置を得
る。 【構成】 複数の円筒状基材1の筒軸を合わせて積み重
ね、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂直塗布装
置10により円筒状基材1の外周面上に塗布液を連続的
に塗布する工程において、塗布前または塗布後の位置
で、円筒状基材1の外周面上に流体を吹き付ける吐出口
21と流体を排気する排気口22とを有するリング状吹
き付け手段を、円筒状基材1の同軸に配設し、前記吹き
付け手段の吐出口21と排気口22とが内筒面23で縦
パターン群に組み込まれていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の円筒状基材外周
面上に処理液を連続的に塗布する際に、該円筒状基材を
位置決めする方法及び装置に関し、特に、円筒状基材に
感光液を塗布することにより、電子写真感光体を製造す
る際に、円筒状基材を正確に位置決めする方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置で使用される感光体である
有機光導電体感光ドラムの製造においては、円筒形状の
ドラムに感光性の感光液(処理液)を塗布する。その塗
布に当たっては、円筒ドラムの周面にスライドホッパー
を所定位置に位置せしめ、両者間の間隙を周方向に関し
て一定に保持する調整作業が必要となる。この場合、所
要の塗布層厚は極めて薄いため、円筒状ドラムが周方向
に関し0.1mmずれても、円筒面全体としてみれば塗
膜層の膜厚の大きな偏差要因となる。
【0003】かかる塗膜層の膜厚偏差があると、円筒状
ドラムの周方向で帯電量の変化、感度の不均一、残留電
位の変化等の各種不具合が生じることは周知の事実であ
る。従って、円筒状ドラムの正確な位置決めが極めて重
要となる。
【0004】従来、この種の円筒状ドラムの位置決め装
置としては、例えば特開昭60−50537号公報に記
載のように、支持部材に回転自在に設けた位置規制コロ
を円筒状ドラムの外周に接触させて設けたものがある。
また、特開平3−280063号公報及び特開平4−7
3655号公報には、エアベアリングを使用した感光ド
ラムの位置決め装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
コロ接触式の従来の位置決め装置は、位置規制コロを直
接円筒状ドラムに対して接触させながら位置決めするも
のであるので、円筒状ドラムに傷がついてしまうという
難点があった。円筒状ドラムに傷がつくと、電子写真特
性が悪化することは周知である。
【0006】上記エアベアリング式の位置決め装置は、
空気等の流体を吹付ノズルから吹き付けて位置決めを行
うようにしたもので、円筒状ドラムの傷付きが防止で
き、極めて有効である。
【0007】しかし、図16に示すように、複数の円筒
状ドラム1A,1Bの端部を接して積み重ねて繋ぎ合わ
せた状態で移動させる場合、先の円筒状ドラム1Aが位
置決め用吹付ノズル3から逃げて、次の円筒状ドラム1
Bに移行するとき、先の円筒状ドラム1Aが外的要因に
より、水平方向に移動させる外力が作用したときには、
図16のように、たとえ次の円筒状ドラム1Bの位置決
めを行うことができたとしても、先の円筒状ドラム1A
が水平方向に急にずれてしまうことがある。この移動現
象が生じると、感光液の横段や液切れ塗布等となって現
れる。
【0008】本発明の主課題は円筒状ドラムに傷を付け
ることなく、円筒状ドラムの位置決めを行うとともに、
円筒状ドラム相互間の繋ぎ部分における円筒状ドラムの
位置ずれを防止して、高精度の位置決めによって塗膜層
の膜厚変動が小であって、塗布性が良好に行われるよう
な円筒状基材の位置決め方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、下記の第1〜4発明の位置決め方法及び位置決め
装置より成る。
【0010】円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下
から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により前
記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布前
又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き付
ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング状
吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記基
材の位置決めを行う方法において、前記吹き付け手段の
吐出口と排気口とが縦パターン群に組み込まれているこ
とを特徴とする円筒状基材の位置決め方法(第1発明の
位置決め方法)。
【0011】円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下
から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により前
記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布前
又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き付
ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング状
吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記基
材の位置決め装置において、前記吹き付け手段の吐出口
と排気口とが縦パターン群に組み込まれていることを特
徴とする円筒状基材の位置決め装置(第1発明の位置決
め装置)。
【0012】円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下
から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により前
記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布前
又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き付
ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング状
吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記基
材の位置決めを行う方法において、前記吹き付け手段の
吐出口と排気口は螺旋パターン形に一体に組み込まれて
いることを特徴とする円筒状基材の位置決め方法(第2
発明の位置決め方法)。
【0013】円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下
から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により前
記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布前
又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き付
ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング状
吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記基
材の位置決め装置において、前記吹き付け手段の吐出口
と排気口は螺旋パターン形に一体の組み込まれているこ
とを特徴とする円筒状基材の位置決め装置(第2発明の
位置決め装置)。
【0014】円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下
から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により前
記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布前
又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き付
ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング状
吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記基
材の位置決めを行う方法において、前記吹き付け手段の
吐出口と排気口は横パターン形群に一体に組み込まれて
いることを特徴とする円筒状基材の位置決め方法(第3
発明の位置決め方法)。
【0015】円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下
から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により前
記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布前
又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き付
ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング状
吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記基
材の位置決め装置において、前記吹き付け手段の吐出口
と排気口は横パターン形群に一体に組み込まれているこ
とを特徴とする円筒状基材の位置決め装置(第3発明の
位置決め装置)。
【0016】円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下
から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により前
記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布前
又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き付
ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング状
吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記基
材の位置決めを行う方法において、前記吹き付け手段の
吐出口と排気口は斜線パターン群に一体に組み込まれて
いることを特徴とする円筒状基材の位置決め方法(第4
発明の位置決め方法)。
【0017】円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下
から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により前
記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布前
又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き付
ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング状
吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記基
材の位置決め装置において、前記吹き付け手段の吐出口
と排気口は斜線パターン群に一体に組み込まれているこ
とを特徴とする円筒状基材の位置決め装置(第4発明の
位置決め装置)。
【0018】
【作用】本発明では、円筒状基材の外周面に対して流体
を吹き付けて、その流体量により円筒状基材の位置決め
を行う。すなわち、円筒状基材の周囲から流体、例えば
エアを吹き付けると、その吹き付け流体量により、円筒
状基材の位置が中立化し、これによって円筒状基材が所
定位置に位置決めされる。しかも、円筒状基材に機械的
接触することがないから、円筒状基材に傷を付けること
が防止される。
【0019】本発明の位置決め装置によって位置決めさ
れた円筒状基材は、筒軸を合わせた形で積み重なり、下
から上へと垂直に押し上げられる。位置決め装置の上側
には、垂直塗布装置があって直接円筒状基材に接触する
ことなく外周全面に渡って塗布液の塗布が行われる。本
発明(第1〜4発明)において好ましく用いられる垂直
塗布装置はスライドホッパー型塗布装置である。
【0020】本発明(第1〜4発明)の位置決め装置で
は、基材外周面上に流体を吹き付ける吐出口と流体を排
気する排気口は一体に組み込まれていることが好ましい
実施態様であり、また本発明(第1,2,4発明)の位
置決め装置では排気口の基材外周面に対向して設けられ
た溝は、下方に開放され、上方に閉じていることが好ま
しい実施態様である。また本発明(第1〜4発明)の位
置決め装置は、垂直な軸方向に沿って離間して複数個配
置されていて基材外周面上に多層の塗布層の塗布が逐次
なされることが好ましい実施態様である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0022】図1は、本発明の位置決め装置を含む垂直
塗布装置の全体を示す断面図である。該垂直塗布装置
は、中心線Oに沿って垂直状に重ね合わせた円筒状基材
(円筒状ドラム)1A,1Bに処理液(感光液)2を塗
布する環状塗布装置10と、該環状塗布装置10の下方
に固設された円筒状基材位置決め装置20と、前記環状
塗布装置10の上方に設置された乾燥フード30と、前
記位置決め装置20の下部に固定された支持装置40と
から構成されている。
【0023】垂直塗布装置には、スライドホッパー型や
押出し型の塗布装置の他にリングコーターやスプレー塗
布等の塗布手段等があるが、本発明においては、スライ
ドホッパー型の環状塗布装置10が好ましく用いられ
る。
【0024】環状塗布装置10の内部には、円筒状基材
1Aの外周を取り囲むように処理液2を塗布する塗布ヘ
ッド11、該塗布ヘッド11に隣接するテーパ状の処理
液流出口(処理液スライド面)12、水平方向の幅狭の
処理液通路を形成する処理液分配用スリット13、処理
液分配室14が形成されている。前記処理液分配室14
には処理液供給パイプ16が接続され、図示しない圧送
ポンプにより処理液が供給される。
【0025】上記環状塗布装置10による塗布方法は、
環状塗布装置10を固定し、前記円筒状基材1Aを中心
線Oに沿って矢示方向に上昇移動させながら円筒状基材
1Aの上端部より塗布ヘッド11により塗布を行う。
【0026】前記環状塗布装置10には、圧送ポンプに
より一定量の処理液が安定して送り込まれ、処理液供給
パイプ16、処理液分配室14、処理液分配用スリット
13、処理液流出口12を経て、塗布ヘッド11に供給
され、円筒状基材1Aの表面に処理液が塗布され感光層
が形成される。
【0027】なお図示した環状塗布装置10によって
は、円筒状基材1Aの表面には単層の感光層が形成され
る。円筒状基材1A表面に複層の感光層を形成しようと
するときは、環状塗布装置10に複数の処理液分配ス
リット及び処理液流出口を設け、異なる処理液を処理液
分配スリット及び処理液流出口から同一の塗布ヘッドに
供給し、複数の塗布層を同時に円筒状基材1A上に形成
される同時重層塗布方法や、図示した環状塗布装置1
0を円筒状基材の筒軸に合わせた形で複数段積み重ね、
それぞれの環状塗布装置10に異なる処理液を供給し、
それぞれの処理液流出口12から異なる処理液が流出し
て、複数の塗布層を円筒状基材1A上に逐次形成させる
逐次重層塗布方法が用いられる。なおこの逐次重層塗布
方法による塗布装置にあっては、2つの環状塗布装置1
0の間に説明する乾燥フード30が設けられていてもよ
い。本発明にあっては逐次重層塗布方法が好ましく用
いられる。
【0028】前記環状塗布装置10の上部には、環状に
形成した乾燥フード30が固定されている。該乾燥フー
ド30には多数の開口部31が形成されている。前記環
状塗布装置10により形成された円筒状基材上の感光層
は、前記乾燥フード30内を通過しながら塗布された感
光液2を徐々に乾燥させる。乾燥は前記開口部31より
感光液に含まれる溶媒を外部に放出させることにより行
なわれる。
【0029】前記環状塗布装置10の下部には、円筒状
基材位置決め装置20が固定されている。円筒状基材位
置決め装置20には、円筒状基材1A,1Bに間隔Gを
もって対向する内筒面23があって、内筒面23には流
体を円筒状基材1A(1B)向けて射出する吐出口21
と、流体を装置外に排出する排気口22が、パターンに
従って複数個配列されている。
【0030】図2(a)は図1における円筒状基材位置
決め装置20のX−X断面図(給気部)、図2(b)は
Y−Y断面図(排気部)である。
【0031】前記円筒状基材の位置決め装置20は、外
筒部材25と、該外筒部材25の内部に固定された内筒
部材24とから構成されている。外筒部材25と内筒部
材24には、両部材を貫通する複数の給気口21aと、
複数の排気口22aが穿設されている。該複数の給気口
21aは、給気ポンプ29に接続され、空気等の流体が
圧送される。給気ポンプから圧送される流体は、空気、
不活性ガス例えば窒素ガスが好ましく、該流体はJIS
規格でクラス100以上の洗浄な気体が良い。円筒状基
材1A(1B)と内筒面23との間隙Gは20μmより
小だと僅かの振れによって傷が付きやすく、3mmより
大だと位置決めの効果が著しく悪くなり、間隙Gは30
μm〜2mmの間にあることが好ましい。また吐出口2
1の直径は0.01〜1.0mm、好ましくは0.05
〜0.5mmであり、排気口22の直径は1.0〜10
mm、好ましくは2.0〜8.0mmの間が良い。この
ような条件を満たすことで円筒状基材1A(1B)は内
筒面23に対して非接触で等間隔の規定位置に位置決め
がなされて、上方に移動する。
【0032】以下、図面を用いて、各発明について説明
を行うが、本発明は上記の記載及び下記の図面に限定さ
れるものではない。
【0033】〔実施例1(第1発明)〕本発明の円筒状
基材の位置決め装置20は、流体を吹き付ける吹き付け
手段の吐出口21と排気を行う排気口22とが縦パター
ン群に組み込まれていることを特徴とする。
【0034】図3はその第1の実施例の位置決め装置2
0Aを示したもので、図3(a)はその位置決め装置2
0Aの内筒面23Aを示す一部破断斜視図で、図3
(b)は図3(a)におけるA−A断面を示す位置決め
装置20Aの模式断面図である。この実施例では円筒状
基材1A(1B)とGの間隙をもった位置決め装置20
Aの内筒面23Aには、垂直方向に多数の吐出口21A
と排気口22Aとが交互に格子状に配設されていて、内
筒面23A取り巻く複数の同形の縦パターンには吐出口
21Aと排気口22Aとが交互に位置している。給気ポ
ンプ29Aから圧送された流体は、複数の給気パイプ2
8を経て縦パターン24Aを介して複数の吐出口21A
から吐き出され、円筒状基材1A(1B)の外周面との
間に均一な流体膜層を形成する。吐出後の流体は排気口
22Aを通って装置外に排出される。
【0035】図4は第2の実施例の位置決め装置20B
を示したもので、図4(a)はその位置決め装置20B
の内筒面23Bを示す一部破断斜視図で、図4(b)は
図4(b)におけるB−B断面とC−C断面とを示す位
置決め装置20Bの模式断面図である。この実施例では
内筒面23Bには垂直方向に多数の吐出口12Bと排気
口22Bとが交互に千鳥状に配置されていて、複数の吐
出口21Bを設けた縦パターンと、複数の排気口22B
を設けた縦パターンとが内筒面23Bを取り巻くように
交互に配設されていて、第1の実施例と同じような条件
を満たすことによって、円筒状基材1A(1B)は内筒
面23Bに対して非接触で等間隔の規定位置に位置決め
がなされながら上方に移動する。
【0036】図5は第3の実施例を示すもので、内筒面
23Cに設けた吐出口21Cと排気口22Cとの配列パ
ターンは図4におけると同じである。但し、排気口22
Cは内筒面23Cに穿設した深さgの溝26Cの底面に
設けられていて、溝部26Cは下方に開放され、上方に
は閉じた状態となっている。更に溝部26Cは下方から
上方に向けて次第に深さが深くなる溝形状となってい
る。溝部26Cの深さgは、0.5〜10mmであって
特に1〜5mmの間にあることが好ましい。排気口22
Cを溝部26Cに設けることにより、吐出口21Cから
排気口22Cへの流体の流れが安定し、円筒状気体1A
(1B)の位置決め精度は更に向上する。
【0037】図6は第4の実施例を示すもので、例えば
図3に示した実施例の配列パターンで内筒部材24Dの
内筒面23Dの下部の長さH2部分を円錐面状に拡がっ
たテーパー面27Dを設けた実施例である。このテーパ
ー面27Dを設けることによって、円筒状基材1A(1
B)が内筒部材24Dに進入するとき、円筒状基材1A
(1B)の先端が内筒面23Dに接触するのを防止して
いる。
【0038】実施例1−1 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0039】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物U
CL−1(3.0W/V%ポリマー濃度)を調整し、図
1に記載の如くのスライドホッパー型の環状塗布装置1
0を用いて塗布した。この際上記塗布装置の直前に図3
に示す位置決め装置(長さH=270mm、吐出口径
0.3mm、排気口径2.0mm)を設置し、塗布ドラ
ムを得た。なお基材の移動速度は20mm/sec、コ
ーターとドラム間ギャップは100μm、G=50μm
で行った。
【0040】・UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) ドラムに対する振動が少なく、安定して搬送でき、従っ
てドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚変動が少なく
また塗布欠陥もない塗布ドラムが得られた。
【0041】実施例1−2 導電性支持体としては実施例1−1と同じアルミニウム
ドラム支持体を用いた。
【0042】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
GL−2(3.0W/V%固形分濃度)を分散調整し、
図1に記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用い
て塗布した。この際上記塗布装置の直前に図3と図4に
示す位置決め装置(各々の長さH=220mm、吐出口
径0.2mm、排気口径5.0mm)を2連(図3のの
位置決め装置が上)に設置し、塗布ドラムを得た。なお
基材の移動速度は30mm/sec、コーターとドラム
間ギャップは100μm、G=100μmで行った。
【0043】・CGL−2塗布液組成物 ペリレン顔料(CGM−2)
【0044】
【化1】
【0045】ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積
水化学社製) メチルエチルケトン 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンドミルを用い
て20時間分散したもの。
【0046】ドラムに対する振動が少なく、安定して搬
送でき、従ってドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚
変動が少なくまた塗布欠陥もない塗布ドラムが得られ
た。
【0047】実施例1−3 導電性支持体としては実施例1−1と同じアルミニウム
ドラム支持体を用いた。
【0048】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
TL−1(35W/V%固形分濃度)を調整し、図1に
記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用いて塗布
した。この際上記塗布装置の直前に図5に示す位置決め
装置(長さH=250mm、吐出口径0.3mm、排気
口径10mm)を設置し、塗布ドラムを得た。なお基材
の移動速度は5mm/sec、コーターとドラム間ギャ
ップは250μm、G=150μm、g=4mmで行っ
た。
【0049】・CTL−1塗布液組成物 CTM−1
【0050】
【化2】
【0051】ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯
化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定 ドラムに対する振動が少なく、安定して搬送でき、従っ
てドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚変動が少なく
また塗布欠陥もない塗布ドラムが得られた。
【0052】本発明の感光体をUCL/CGL/CTL
と3層に逐次重層したOPC感光体を作製し実写したと
ころ、濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポ
チ、スジ、キズ)がなく良好であった。
【0053】〔実施例2(第2発明)〕本発明の円筒状
基材位置決め装置20は、流体を吹き付ける吹き付け手
段の吹出口21と排気を行う排気口22とがそれぞれに
同形の螺旋パターン形を形成して、一体に組み込まれて
いることを特徴とする。
【0054】図7はその第1の実施例の位置決め装置2
0Eを示したもので、図7(a)はその位置決め装置2
0Eの内筒面23Eを示す一部破断斜視図で、図7
(b)は図7(a)におけるF−F断面及びG−G断面
を示す模式断面図である。この実施例では内筒面23E
に角度Rのリード角(水平面となす傾き角度)をもって
多数の配列された吐出口21Eと排気口22Eとが螺旋
パターン形に一体に形成されている。図示した実施例で
は排出口21Eの螺旋パターンと排気口22Eの螺旋パ
ターンとは1本宛が対をなしているが、吐出口21Eの
螺旋パターン2本に対して排気口22Eの螺旋パターン
が1本というような対をもって一体にパターン形成され
ていてもよい。このようなパターンを形成することによ
って、円筒状基材1A(1B)は内筒面23Eに対して
非接触で等間隔の位置を保ちながら上方に移動する。
【0055】図8はその第2の実施例を示したもので、
位置決め装置20Fの内筒面23Fを示す一部破断斜視
図(図8(a))と、H−H断面及びI−I断面を示す
模式断面図(図8(b))である。この実施例では吐出
口21Fと排気口22Fとの配列パターンは図7とほぼ
同じであるが、排気口22Fは内筒面23Fに深さgの
螺旋状の溝部26Fの底部に設けたもので、螺旋状の溝
部26Fの下方は開放され、上方は閉じた形状をしてい
る。溝部26Fの深さgは0.5〜10mmであって特
に1〜5mmの間にあることが好ましい。排気口22F
を溝部26Fに設けることにより、吐出口21Fから排
気口22Fへの流体の流れは安定し、円筒状基材1A
(1B)の位置決め精度は更に向上する。
【0056】図9は第3の実施例の模式断面図を示すも
ので、例えば図8の実施例のパターンで、内筒部材24
Gの内筒面23Gの下部の長さH2部分を円錐面状に広
がったテーパー面27Gを設けた実施例である。このテ
ーパー面27Gを設けることによって、円筒状基材1A
(1B)が内筒部材24Gに進入するとき、円筒状基材
1A(1B)の先端が内筒面23Gに接触するのを防止
している。
【0057】実施例2−1 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0058】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物U
CL−1(3.0W/V%ポリマー濃度)を調整し、図
1に記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用いて
塗布した。この際上記塗布装置の直前に図7に示す位置
決め装置(長さH=270mm、吐出口径0.3mm、
排気口径2.0mm、リード角度R=5度)を設置し、
塗布ドラムを得た。なお基材の移動速度は20mm/s
ec、コーターとドラム間ギャップは100μm、G=
50μmで行った。
【0059】・UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) ドラムに対する振動が少なく、安定して搬送でき、従っ
てドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚変動が少なく
また塗布欠陥もない塗布ドラムが得られた。
【0060】実施例2−2 導電性支持体としては実施例2−1と同じアルミニウム
ドラム支持体を用いた。
【0061】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
GL−2(3.0W/V%固形分濃度)を分散調整し、
図1に記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用い
て塗布した。この際上記塗布装置の直前に図7(実施例
2−1と同じ)と図8に示す位置決め装置(長さH=2
20mm、吐出口径0.2mm、排気口径5.0mm、
リード角度R=8度)を2連(図7の位置決め装置が
上)に設置し、塗布ドラムを得た。なお基材の移動速度
は30mm/sec、コーターとドラム間ギャップは1
00μm、G=100μm、g=5mmで行った。
【0062】・CGL−2塗布液組成物 ペリレン顔料(CGM−2)
【0063】
【化3】
【0064】ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積
水化学社製) メチルエチルケトン 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンドミルを用い
て20時間分散したもの。
【0065】ドラムに対する振動が少なく、安定して搬
送でき、従ってドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚
変動が少なくまた塗布欠陥もない塗布ドラムが得られ
た。
【0066】実施例2−3 導電性支持体としては実施例2−1と同じアルミニウム
ドラム支持体を用いた。
【0067】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
TL−1(35W/V%固形分濃度)を調整し、図1に
記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用いて塗布
した。この際上記塗布装置の直前に図9に示す位置決め
装置(長さH=250mm、吐出口径0.3mm、排気
口径10mm、リード角度R=7度)を設置し、塗布ド
ラムを得た。なお基材の移動速度は5mm/sec、コ
ーターとドラム間ギャップは250μm、G=150μ
m、g=4mmで行った。
【0068】・CTL−1塗布液組成物 CTM−1
【0069】
【化4】
【0070】ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯
化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定 ドラムに対する振動が少なく、安定して搬送でき、従っ
てドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚変動が少なく
また塗布欠陥もない塗布ドラムが得られた。
【0071】本発明の感光体をUCL/CGL/CTL
と3層に逐次重層したOPC感光体を作製し実写したと
ころ、濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポ
チ、スジ、キズ)がなく良好であった。
【0072】〔実施例3(第3発明)〕本発明の円筒状
基材位置決め装置20は、流体を吹き付ける吹き付け手
段の吐出口21と排気を行う排気口22とがそれぞれに
横パターン形群を形成して一体に組み込まれていること
を特徴とする。
【0073】図10はその第1の実施例の位置決め装置
20Hを示したもので、図10(a)は内筒面23Hを
示す一部破断斜視図で、図10(b)は図10(a)に
おけるJ−J断面を示す模式断面図である。この実施例
では円筒面23Hにはそれぞれ多数の吐出口21Hと排
気口22Hとが横方向にリング状のパターンを形成して
いる。このような配列パターンを形成することによっ
て、円筒状基材1A(1B)は内筒面23Hに対して非
接触で等間隔に位置決めされながら上方に移動する。な
おこの実施例では例えば図2の断面図に示すように給気
及び排気の必要とする流体経路が簡素化できる特徴を有
している。
【0074】図11はその第2の実施例を示したもの
で、位置決め装置20Iの内筒面23Iを示す一部破断
斜視図(図11(a))と、K−K断面を示す模式断面
図(図11(b))である。この実施例では吐出口21
Iと排気口22Iとの配列パターンは図10と近似して
いるが、排気口22Iは深さgのリング状の溝部26I
の底部に設けたもので、溝部26Iの深さgは0.5〜
10mmであって特に1〜5mmの間にあることが好ま
しい。排気口22Iを設けることにより、吐出口21I
から排気口22Iへの流体の流れは安定し、円筒状基材
1A(1B)の位置決め精度は更に向上する。
【0075】図12は第3の実施例の模式断面図を示す
もので、例えば図10の実施例のパターンで、内筒部材
24Jの内筒面23Jの下部に長さH2部分を円錐面状
に広がったテーパー面27Jを設けた実施例である。こ
のテーパー面27Jを設けることによって、円筒状基材
1A(1B)が内筒部材24Jに進入するとき、円筒状
基材1A(1B)の先端が内筒面23Jに接触するのを
防止している。
【0076】実施例3−1 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0077】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物U
CL−1(3.0W/V%ポリマー濃度)を調整し、図
1に記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用いて
塗布した。この際上記塗布装置の直前に図10に示す位
置決め装置(長さH=270mm、吐出口径0.15m
m、排気口径3.0mm)を設置し、塗布ドラムを得
た。なお基材の移動速度は20mm/sec、コーター
とドラム間ギャップは100μm、G=50μmで行っ
た。
【0078】・UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) ドラムに対する振動が少なく、安定して搬送でき、従っ
てドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚変動が少なく
また塗布欠陥もない塗布ドラムが得られた。
【0079】実施例3−2 導電性支持体としては実施例3−1と同じアルミニウム
ドラム支持体を用いた。
【0080】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
GL−1(3.0W/V%固形分濃度)を分散調整し、
図1に記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用い
て塗布した。この際上記塗布装置の直前に図10(実施
例3−1と同じ)と図11に示す位置決め装置(長さH
=220mm、吐出口径0.2mm、排気口径4.0m
m)を2連(図10の位置決め装置が上)に設置し、塗
布ドラムを得た。なお基材の移動速度は30mm/se
c、コーターとドラム間ギャップは100μm、G=1
00μm、g=3mmで行った。
【0081】・CGL−1塗布液組成物 フルオレノン型ジスアゾ顔料(CGM−1)
【0082】
【化5】
【0083】ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積
水化学社製) メチルエチルケトン 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−1:BX−L=3:1に固定) をサンドミルを用いて20時間分散したもの。
【0084】ドラムに対する振動が少なく、安定して搬
送でき、従ってドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚
変動が少なくまた塗布欠陥もない塗布ドラムが得られ
た。
【0085】実施例3−3 導電性支持体としては実施例3−1と同じアルミニウム
ドラム支持体を用いた。
【0086】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
TL−1(35W/V%固形分濃度)を調整し、図1に
記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用いて塗布
した。この際上記塗布装置の直前に図12に示す位置決
め装置(長さH1=200mm、H2=100mm、吐出
口径0.3mm、排気口径5mm、テーパー比C=0.
05)を設置し、塗布ドラムを得た。なお基材の移動速
度は5mm/sec、コーターとドラム間ギャップは2
50μm、G=150μm、g=4mmで行った。
【0087】・CTL−1塗布液組成物 CTM−1
【0088】
【化6】
【0089】ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯
化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定 ドラムに対する振動が少なく、安定して搬送でき、従っ
てドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚変動が少なく
また塗布欠陥もない塗布ドラムが得られた。
【0090】本発明の感光体をUCL/CGL/CTL
と3層に逐次重層したOPC感光体を作製し実写したと
ころ、濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポ
チ、スジ、キズ)がなく良好であった。
【0091】〔実施例4(第4発明)〕本発明の円筒状
基材位置決め装置20は、流体を吹き付ける吹き付け手
段の吐出口21と排気を行う排気口22は斜線パターン
群を形成して一体に組み込まれていることを特徴とす
る。
【0092】図13はその第1の実施例の位置決め装置
20Kを示したもので、図13(a)は円筒面23Kを
示す一部破断斜視図で、図13(b)は図13(a)に
おけるL−L断面を示す模式断面図である。この実施例
では内筒面23Kには吐出口21Kと排気口22Kとに
よって傾斜角度Sをもった斜線パターン群を形成してい
る。このような配列パターンを形成することによって、
円筒状基材1A(1B)は内筒面23Kに接触すること
なく、等間隔の規定位置を保ちながら上方に移動する。
【0093】図14はその第2の実施例を示したもの
で、位置決め装置20Lの内筒面23Lを示す一部破断
斜視図(図14(a))とM−M断面を示す模式断面図
(図14(b))である。この実施例では吐出口21L
と排気口22Lとがそれぞれに斜線パターンを形成して
いて、排気口22Lは内筒面23Lに穿設した深さgの
溝部26Lの底面に設けられていて、溝部26Lは下方
に開放され、上方に閉じた形状となっている。溝部26
Lの深さgは0.5〜10mmであって特に1〜5mm
の間にあることが好ましい。排気口22Lを溝部26L
に設けることにより、吐出口21Lから排気口22Lへ
の流体の流れは安定して、円筒状基材1A(1B)の位
置決め精度は更に向上する。
【0094】図15はその第3の実施例を示すもので、
例えば図14に示した実施例の配列パターンで、内筒部
材24Mの内筒面23Mの下部に長さH2部分を円錐面
状に広がったテーパー面27Mを設けた実施例である。
このテーパー面27Mを設けることによって、円筒状基
材1A(1B)が内筒部材24Mに進入するとき、円筒
状基材1A(1B)の先端が内筒面23Mに接触するの
を防止している。
【0095】実施例4−1 導電性支持体としては鏡面加工を施した直径80mm、
高さ355mmのアルミニウムドラム支持体を用いた。
【0096】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物U
CL−1(3.0W/V%ポリマー濃度)を調整し、図
1に記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用いて
塗布した。この際上記塗布装置の直前に図13に示す位
置決め装置(長さH=270mm、吐出口径0.2m
m、排気口径2.5mm)を設置し、塗布ドラムを得
た。なお基材の移動速度は20mm/sec、コーター
とドラム間ギャップは100μm、G=75μmで行っ
た。
【0097】・UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) ドラムに対する振動が少なく、安定して搬送でき、従っ
てドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚変動が少なく
また塗布欠陥もない塗布ドラムが得られた。
【0098】実施例4−2 導電性支持体としては実施例4−1と同じアルミニウム
ドラム支持体を用いた。
【0099】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
GL−3(3.0W/V%固形分濃度)を分散調整し、
図1に記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用い
て塗布した。この際上記塗布装置の直前に図13(実施
例4−1と同じ)と図14に示す位置決め装置(長さH
=220mm、吐出口径0.2mm、排気口径5.0m
m)を2連(図13の位置決め装置が上)に設置し、塗
布ドラムを得た。なお基材の移動速度は30mm/se
c、コーターとドラム間ギャップは100μm、G=1
00μm、g=3mm、傾斜角度S=10度で行った。
【0100】・CGL−3塗布液組成物 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−3)
【0101】
【化7】
【0102】シリコーン樹脂(KR−5240 信越化
学社製) t−酢酸ブチル 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−3:KR−5240=2:1に固定)をサンドミル
を用いて17時間分散したもの。
【0103】ドラムに対する振動が少なく、安定して搬
送でき、従ってドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚
変動が少なくまた塗布欠陥もない塗布ドラムが得られ
た。
【0104】実施例4−3 導電性支持体としては実施例1と同じアルミニウムドラ
ム支持体を用いた。
【0105】前記支持体上に下記の如く塗布液組成物C
TL−1(35W/V%固形分濃度)を調整し、図1に
記載の如くのスライドホッパー型塗布装置を用いて塗布
した。この際上記塗布装置の直前に図15に示す位置決
め装置(長さH1=180mm、H2=100mm、吐出
口径0.3mm、排気口径8mm、テーパー比C=0.
05)を設置し、塗布ドラムを得た。なお基材の移動速
度は5mm/sec、コーターとドラム間ギャップは2
50μm、G=150μm、g=4mmで行った。
【0106】・CTL−2塗布液組成物 CTM−2
【0107】
【化8】
【0108】ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯
化学社製) 1,2−ジクロロエタン 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定 ドラムに対する振動が少なく、安定して搬送でき、従っ
てドラムやコーターに損傷を与えず、膜厚変動が少なく
また塗布欠陥もない塗布ドラムが得られた。
【0109】本発明の感光体をUCL/CGL/CTL
と3層に逐次重層したOPC感光体を作製し実写したと
ころ、濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポ
チ、スジ、キズ)がなく良好であった。
【0110】
【発明の効果】本発明の環状塗布装置に接続して設けた
円筒状基材の位置決め方法と装置によって、以下の優れ
た効果が得られた。
【0111】(1)円筒状基材の位置決め手段はコンパ
クトで操作性がよい (2)円筒状基材上に塗布される感光体の膜厚の変動が
極めて微小となる (3)円筒状基材への塗布液の塗布性が良好となる (4)円筒状基材表面の傷の発生が解消される (5)環状塗布装置の塗布液吐出部(コーター)を損傷
させることがない (6)円筒状基材の位置決め精度が向上する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置決め装置と塗布装置の縦断面
図。
【図2】上記位置決め装置のX−X断面図及びY−Y断
面図。
【図3】第1発明の第1実施例の破断斜視図及び模式断
面図。
【図4】第1発明の第2実施例の破断斜視図及び模式断
面図。
【図5】第1発明の第3実施例の破断斜視図及び模式断
面図。
【図6】第1発明の第4実施例の模式断面図。
【図7】第2発明の第1実施例の破断斜視図及び模式断
面図。
【図8】第2発明の第2実施例の破断斜視図及び模式断
面図。
【図9】第2発明の第3実施例の模式断面図。
【図10】第3発明の第1実施例の破断斜視図及び模式
断面図。
【図11】第3発明の第2実施例の破断斜視図及び模式
断面図。
【図12】第3発明の第3実施例の模式断面図。
【図13】第4発明の第1実施例の破断斜視図及び模式
断面図。
【図14】第4発明の第2実施例の破断斜視図及び模式
断面図。
【図15】第4発明の第3実施例の模式断面図。
【図16】位置決めにおける問題点を示した説明図。
【符号の説明】
1A,1B 円筒状基材(ドラム) 10 環状塗布装置 20 (円筒状基材)位置決め装置 21 吐出口 22 排気口 23 内筒面 24 内筒部材 25 外筒部材 26 溝部(内筒面) 27 テーパー面(内筒面) 28 給気パイプ 29 給気ポンプ 30 乾燥フード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 真生 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により
    前記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布
    前又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き
    付ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング
    状吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記
    基材の位置決めを行う方法において、前記吹き付け手段
    の吐出口と排気口とが縦パターン群に組み込まれている
    ことを特徴とする円筒状基材の位置決め方法。
  2. 【請求項2】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により
    前記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布
    前又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き
    付ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング
    状吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記
    基材の位置決め装置において、前記吹き付け手段の吐出
    口と排気口とが縦パターン群に組み込まれていることを
    特徴とする円筒状基材の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記垂直塗布装置がスライドホッパー型
    塗布装置であることを特徴とする請求項2記載の円筒状
    基材の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記吐出口と排気口が一体に組み込まれ
    ていることを特徴とする請求項2又は3記載の円筒状基
    材の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記排気口は溝部に設けられていて、前
    記の溝は下方に開放され上方に閉じていることを特徴と
    する請求項2〜4の何れか1項記載の円筒状基材の位置
    決め装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決め装置は基材の軸方向に離間
    して複数個配置されていることを特徴とする請求項2〜
    5の何れか1項記載の円筒状基材の位置決め装置。
  7. 【請求項7】 前記排気口は下から上にかけて次第に深
    さが深くなる溝になることを特徴とする請求項5記載の
    円筒状基材の位置決め装置。
  8. 【請求項8】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により
    前記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布
    前又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き
    付ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング
    状吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記
    基材の位置決めを行う方法において、前記吹き付け手段
    の吐出口と排気口は螺旋パターン形に一体に組み込まれ
    ていることを特徴とする円筒状基材の位置決め方法。
  9. 【請求項9】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置により
    前記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、塗布
    前又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を吹き
    付ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリング
    状吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる前記
    基材の位置決め装置において、前記吹き付け手段の吐出
    口と排気口は螺旋パターン形に一体の組み込まれている
    ことを特徴とする円筒状基材の位置決め装置。
  10. 【請求項10】 前記垂直塗布装置がスライドホッパー
    型塗布装置であることを特徴とする請求項9記載の円筒
    状基材の位置決め装置。
  11. 【請求項11】 前記吐出口と排気口が一体に組み込ま
    れていることを特徴とする請求項9又は10記載の円筒
    状基材の位置決め装置。
  12. 【請求項12】 前記排気口は溝部に設けられていて、
    前記の溝は下方に開放され、上方に閉じていることを特
    徴とする請求項9〜11の何れか1項記載の円筒状基材
    の位置決め装置。
  13. 【請求項13】 前記位置決め装置は基材の軸方向に離
    間して複数個配置されていることを特徴とする請求項9
    〜12の何れか1項記載の円筒状基材の位置決め装置。
  14. 【請求項14】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置に
    より前記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、
    塗布前又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を
    吹き付ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリ
    ング状吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる
    前記基材の位置決めを行う方法において、前記吹き付け
    手段の吐出口と排気口は横パターン形群に一体に組み込
    まれていることを特徴とする円筒状基材の位置決め方
    法。
  15. 【請求項15】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置に
    より前記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、
    塗布前又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を
    吹き付ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリ
    ング状吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる
    前記基材の位置決め装置において、前記吹き付け手段の
    吐出口と排気口は横パターン形群に一体に組み込まれて
    いることを特徴とする円筒状基材の位置決め装置。
  16. 【請求項16】 前記垂直塗布装置がスライドホッパー
    型塗布装置であることを特徴とする請求項15記載の円
    筒状基材の位置決め装置。
  17. 【請求項17】 前記吐出口と排気口が一体に組み込ま
    れていることを特徴とする請求項15又は16記載の円
    筒状基材の位置決め装置。
  18. 【請求項18】 前記位置決め装置は基材の軸方向に離
    間して複数個配置されていることを特徴とする請求項1
    5〜17の何れか1項記載の円筒状基材の位置決め装
    置。
  19. 【請求項19】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置に
    より前記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、
    塗布前又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を
    吹き付ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリ
    ング状吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる
    前記基材の位置決めを行う方法において、前記吹き付け
    手段の吐出口と排気口は斜線パターン群に一体に組み込
    まれていることを特徴とする円筒状基材の位置決め方
    法。
  20. 【請求項20】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら、垂直塗布装置に
    より前記基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、
    塗布前又は塗布後の位置で、前記基材外周面上に流体を
    吹き付ける吐出口と流体を排気する排気口とを有するリ
    ング状吹き付け手段を、前記基材の同軸に配設してなる
    前記基材の位置決め装置において、前記吹き付け手段の
    吐出口と排気口は斜線パターン群に一体に組み込まれて
    いることを特徴とする円筒状基材の位置決め装置。
  21. 【請求項21】 前記垂直塗布装置がスライドホッパー
    型塗布装置であることを特徴とする請求項20記載の円
    筒状基材の位置決め装置。
  22. 【請求項22】 前記吐出口と排気口が一体に組み込ま
    れていることを特徴とする請求項20又は21記載の円
    筒状基材の位置決め装置。
  23. 【請求項23】 前記排気口は溝部に設けられていて、
    前記の溝は下方に開放され、上方に閉じていることを特
    徴とする請求項20〜22の何れか1項記載の円筒状基
    材の位置決め装置。
  24. 【請求項24】 前記位置決め装置は基材の軸方向に離
    間して複数個配置されていることを特徴とする請求項2
    0〜23の何れか1項記載の円筒状基材の位置決め装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010100593A (ko) * 2000-05-04 2001-11-14 김현우 일회용 오물수거용기의 방수제 도포장치
JP2008188482A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Ricoh Co Ltd 塗膜形成装置

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