JPH08322924A - 絆創膏用フィルム - Google Patents
絆創膏用フィルムInfo
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- JPH08322924A JPH08322924A JP7139409A JP13940995A JPH08322924A JP H08322924 A JPH08322924 A JP H08322924A JP 7139409 A JP7139409 A JP 7139409A JP 13940995 A JP13940995 A JP 13940995A JP H08322924 A JPH08322924 A JP H08322924A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非塩化ビニル系樹脂で、可塑剤を含まず、柔
軟で伸縮性を有し、応力緩和性に優れ、且つ、患部を強
く圧迫しない風合いのよい絆創膏用フィルムを提供す
る。 【構成】 表層及び内層が、エチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体系樹脂からなり、中層が、重量平均分子量
が8万〜50万の範囲にあり、クロス分別法による10
℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95℃以下及び
95℃超125℃以下における全樹脂量に対する溶出量
百分率が、各々順に45〜80重量%、5〜45重量
%、0〜20重量%及び5〜35重量%の範囲にあるポ
リプロピレン系樹脂からなることを特徴とする絆創膏用
フィルム。
軟で伸縮性を有し、応力緩和性に優れ、且つ、患部を強
く圧迫しない風合いのよい絆創膏用フィルムを提供す
る。 【構成】 表層及び内層が、エチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体系樹脂からなり、中層が、重量平均分子量
が8万〜50万の範囲にあり、クロス分別法による10
℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95℃以下及び
95℃超125℃以下における全樹脂量に対する溶出量
百分率が、各々順に45〜80重量%、5〜45重量
%、0〜20重量%及び5〜35重量%の範囲にあるポ
リプロピレン系樹脂からなることを特徴とする絆創膏用
フィルム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絆創膏用フィルムに関
し、更に詳しくは、柔軟で患部を強く圧迫しない風合い
のよい絆創膏用フィルムに関する。
し、更に詳しくは、柔軟で患部を強く圧迫しない風合い
のよい絆創膏用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、絆創膏は、軟質フィルム層の一
面に粘着剤を塗布し、更にその上にガーゼ等を貼着し、
その上から差し替え用の離型紙を積層した上、所定寸法
に打ち抜き、これを個包装して得られる。この絆創膏用
に使用される上記軟質フィルムとしては、カレンダー法
やゾルキャスト法により作製された可塑化ポリ塩化ビニ
ルを主成分とするものが数多く使用されてきた。
面に粘着剤を塗布し、更にその上にガーゼ等を貼着し、
その上から差し替え用の離型紙を積層した上、所定寸法
に打ち抜き、これを個包装して得られる。この絆創膏用
に使用される上記軟質フィルムとしては、カレンダー法
やゾルキャスト法により作製された可塑化ポリ塩化ビニ
ルを主成分とするものが数多く使用されてきた。
【0003】しかし、上記可塑化ポリ塩化ビニル製フィ
ルムは、多量の可塑剤を含むために、該フィルムから粘
着剤層へ可塑剤が移行し、粘着剤層の粘着力が低下した
り、フィルムと粘着剤層の間の接着力が低下し、絆創膏
が剥がれたり、周縁部に粘着剤が移行して汚れる等の欠
点があり、更に又、塩素を含有する高分子物質として環
境汚染の面から使用を制限する方向にある。
ルムは、多量の可塑剤を含むために、該フィルムから粘
着剤層へ可塑剤が移行し、粘着剤層の粘着力が低下した
り、フィルムと粘着剤層の間の接着力が低下し、絆創膏
が剥がれたり、周縁部に粘着剤が移行して汚れる等の欠
点があり、更に又、塩素を含有する高分子物質として環
境汚染の面から使用を制限する方向にある。
【0004】このため、上記可塑化ポリ塩化ビニルに替
わる材料として、柔軟で、且つ、伸縮性を有するポリオ
レフィン系樹脂の開発が積極的に行われているが、未だ
十分なものは得られていない。例えば、特開平6−31
5524号公報には、基材フィルムと粘着材、ガーゼ、
剥離紙からなる救急絆創膏に用いる基材フィルムにおい
て、該基材フィルムの外層及び内層がエチレン−メタク
リル酸メチル共重合体系樹脂層であり、中間層が超低密
度エチレン系コポリマーもしくはエチレン系ターポリマ
ー等のポリエチレン系樹脂層である救急絆創膏用基材フ
ィルムが開示されている。
わる材料として、柔軟で、且つ、伸縮性を有するポリオ
レフィン系樹脂の開発が積極的に行われているが、未だ
十分なものは得られていない。例えば、特開平6−31
5524号公報には、基材フィルムと粘着材、ガーゼ、
剥離紙からなる救急絆創膏に用いる基材フィルムにおい
て、該基材フィルムの外層及び内層がエチレン−メタク
リル酸メチル共重合体系樹脂層であり、中間層が超低密
度エチレン系コポリマーもしくはエチレン系ターポリマ
ー等のポリエチレン系樹脂層である救急絆創膏用基材フ
ィルムが開示されている。
【0005】しかし、上記の特開平6−315524号
公報に開示されている救急絆創膏用基材フィルムは、柔
軟で肌触りは良いが、中間層のポリエチレン系樹脂層が
超低密度エチレン系コポリマーから構成されるものであ
っても、又、エチレン系ターポリマーから構成されるも
のであっても、いずれも、ゴム弾性が強いため、救急絆
創膏用に必要な貼付時の伸縮性や応力緩和性が得られ
ず、救急絆創膏が患部を強く圧迫したり、指を曲げ伸ば
しした時の救急絆創膏の巻締まり感が強いという問題が
あった。
公報に開示されている救急絆創膏用基材フィルムは、柔
軟で肌触りは良いが、中間層のポリエチレン系樹脂層が
超低密度エチレン系コポリマーから構成されるものであ
っても、又、エチレン系ターポリマーから構成されるも
のであっても、いずれも、ゴム弾性が強いため、救急絆
創膏用に必要な貼付時の伸縮性や応力緩和性が得られ
ず、救急絆創膏が患部を強く圧迫したり、指を曲げ伸ば
しした時の救急絆創膏の巻締まり感が強いという問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記絆創
膏の患部を含む捲重部の圧迫感と絆創膏用フィルムの応
力緩和性について鋭意検討し、指の関節部に捲重して屈
曲した状態が絆創膏用フィルムを25%伸張した場合に
極めて近い状態を示し、絆創膏用フィルムを25%伸張
後5分間保持させたときの残存応力の値を該25%伸張
応力の値で除した値が上記応力緩和性を良く表している
ことを知見した。
膏の患部を含む捲重部の圧迫感と絆創膏用フィルムの応
力緩和性について鋭意検討し、指の関節部に捲重して屈
曲した状態が絆創膏用フィルムを25%伸張した場合に
極めて近い状態を示し、絆創膏用フィルムを25%伸張
後5分間保持させたときの残存応力の値を該25%伸張
応力の値で除した値が上記応力緩和性を良く表している
ことを知見した。
【0007】上記絆創膏用フィルムを25%伸張後5分
間保持させたときの残存応力の値を該25%伸張応力の
値で除した値を応力緩和残存率と定義し、該応力緩和残
存率が50%付近の値であるとき良好な応力緩和性を示
すことを知見した。前記超低密度エチレン系コポリマー
の1種であるエチレンとブテン−1の共重合体、例え
ば、柔軟性に富んだポリエチレン系樹脂として評価の高
い東ソー社製、商品名「ルミタック22−1(密度0.
900gf/cm3 、引張り弾性率500kg/c
m3 )の上記応力緩和残存率を測定すると82%と高い
値となり、患部を含む捲重部の圧迫感や指を曲げ伸ばし
した時の絆創膏の巻締まり感が強いという感覚を与える
原因であることも判った。
間保持させたときの残存応力の値を該25%伸張応力の
値で除した値を応力緩和残存率と定義し、該応力緩和残
存率が50%付近の値であるとき良好な応力緩和性を示
すことを知見した。前記超低密度エチレン系コポリマー
の1種であるエチレンとブテン−1の共重合体、例え
ば、柔軟性に富んだポリエチレン系樹脂として評価の高
い東ソー社製、商品名「ルミタック22−1(密度0.
900gf/cm3 、引張り弾性率500kg/c
m3 )の上記応力緩和残存率を測定すると82%と高い
値となり、患部を含む捲重部の圧迫感や指を曲げ伸ばし
した時の絆創膏の巻締まり感が強いという感覚を与える
原因であることも判った。
【0008】本発明は、上記の事実に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、非塩化ビニル系樹脂で、
可塑剤を含まず、柔軟で伸縮性を有し、応力緩和性に優
れ、且つ、患部を強く圧迫しない風合いのよい絆創膏用
フィルムを提供するにある。
で、その目的とするところは、非塩化ビニル系樹脂で、
可塑剤を含まず、柔軟で伸縮性を有し、応力緩和性に優
れ、且つ、患部を強く圧迫しない風合いのよい絆創膏用
フィルムを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、表層及び内層
が、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂から
なり、中層が、重量平均分子量が8万〜50万の範囲に
あり、クロス分別法による10℃以下、10℃超70℃
以下、70℃超95℃以下及び95℃超125℃以下に
おける全樹脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45
〜80重量%、5〜45重量%、0〜20重量%及び5
〜35重量%の範囲にあるポリプロピレン系樹脂からな
ることを特徴とする絆創膏用フィルムをその要旨とする
ものである。
が、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂から
なり、中層が、重量平均分子量が8万〜50万の範囲に
あり、クロス分別法による10℃以下、10℃超70℃
以下、70℃超95℃以下及び95℃超125℃以下に
おける全樹脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45
〜80重量%、5〜45重量%、0〜20重量%及び5
〜35重量%の範囲にあるポリプロピレン系樹脂からな
ることを特徴とする絆創膏用フィルムをその要旨とする
ものである。
【0010】本発明において使用されるポリプロピレン
系樹脂は、重量平均分子量及びクロス分別法による溶出
量百分率が上記範囲にあるものであれば如何なるポリプ
ロピレン系樹脂が使用されてもよいが、例えば以下のよ
うな多段重合法により製造されるポリプロピレン系樹脂
は好適に使用される。
系樹脂は、重量平均分子量及びクロス分別法による溶出
量百分率が上記範囲にあるものであれば如何なるポリプ
ロピレン系樹脂が使用されてもよいが、例えば以下のよ
うな多段重合法により製造されるポリプロピレン系樹脂
は好適に使用される。
【0011】即ち、先ず、第一段階として、チタン化合
物触媒およびアルミニウム化合物触媒の存在下において
プロピレンモノマーおよび必要に応じてプロピレン以外
のα−オレフィンモノマーを用いて重合を行い、第一の
プロピレン系ポリオレフィンを得る。このポリオレフィ
ンはプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重
合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体等であり得
る。第二段階として、前記のチタン化合物触媒及びアル
ミニウム化合物触媒を含有したままで、チタン含有プロ
ピレン系ポリオレフィンと上記化合物存在下で、オレフ
ィンモノマー(例えば、エチレン、プロピレン、または
α−オレフィン)とを共重合させて、第二のポリオレフ
ィンを得る。この2段階反応により得られる第二のポリ
オレフィンは、プロピレン−エチレン共重合体、プロピ
レン−α−オレフィン共重合体、又はエチレン−α−オ
レフィン共重合体であり得る。以下同様に目的に応じて
多段階の共重合反応を行い得る。
物触媒およびアルミニウム化合物触媒の存在下において
プロピレンモノマーおよび必要に応じてプロピレン以外
のα−オレフィンモノマーを用いて重合を行い、第一の
プロピレン系ポリオレフィンを得る。このポリオレフィ
ンはプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重
合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体等であり得
る。第二段階として、前記のチタン化合物触媒及びアル
ミニウム化合物触媒を含有したままで、チタン含有プロ
ピレン系ポリオレフィンと上記化合物存在下で、オレフ
ィンモノマー(例えば、エチレン、プロピレン、または
α−オレフィン)とを共重合させて、第二のポリオレフ
ィンを得る。この2段階反応により得られる第二のポリ
オレフィンは、プロピレン−エチレン共重合体、プロピ
レン−α−オレフィン共重合体、又はエチレン−α−オ
レフィン共重合体であり得る。以下同様に目的に応じて
多段階の共重合反応を行い得る。
【0012】この製造方法の特徴は、重合を一段階で終
了するのではなく、二段階以上の多段重合を行うことに
ある。このことにより、複数の種類のモノマーを続けて
重合することが可能となり、通常のポリマーブレンドと
は全く異なる、分子レベルでのブレンドタイプの共重合
体が生成される。通常、ポリマーブレンドの場合、柔軟
性と伸縮性を向上させるには、ブレンドするゴム成分の
分子量を上げるのが一つの方法である。本発明に於ける
ポリオレフィン系樹脂の場合、このゴム成分にあたるの
は上記の2段階以降の反応で生成する成分(エチレン−
α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体)であり、この成分は分子量が高いため、溶融粘度が
高い。このゴム成分は上記の多段重合法を用いることに
より、微分散させることができる。しかし、通常の押出
機等を用いたブレンド法では、このように分子量の高い
ゴム成分を用いると、溶融粘度が高いため、本発明にお
けるポリオレフィン系樹脂のような微分散モルフォロジ
ーを有する樹脂は作成し得ない。更に、従来の反応によ
り得られるポリプロピレン系のブロック共重合体のよう
な樹脂では、共重合されるエチレン、α−オレフィン等
のブロック成分は、主成分であるプロピレン系オレフィ
ンに対してその製造プロセス上、約50重量%程度含有
させるのが限界であり、通常その含有量は30重量%ま
でである。このためポリプロピレン系樹脂において、可
塑化PVCのような柔軟性を実現するのは非常に困難で
あった。しかし上記のような方法を用いれば、前記の共
重合成分を約80〜95重量%まで含有させることが可
能となり、可塑化PVCと同様な物性を有するポリプロ
ピレン系樹脂が得られる。
了するのではなく、二段階以上の多段重合を行うことに
ある。このことにより、複数の種類のモノマーを続けて
重合することが可能となり、通常のポリマーブレンドと
は全く異なる、分子レベルでのブレンドタイプの共重合
体が生成される。通常、ポリマーブレンドの場合、柔軟
性と伸縮性を向上させるには、ブレンドするゴム成分の
分子量を上げるのが一つの方法である。本発明に於ける
ポリオレフィン系樹脂の場合、このゴム成分にあたるの
は上記の2段階以降の反応で生成する成分(エチレン−
α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体)であり、この成分は分子量が高いため、溶融粘度が
高い。このゴム成分は上記の多段重合法を用いることに
より、微分散させることができる。しかし、通常の押出
機等を用いたブレンド法では、このように分子量の高い
ゴム成分を用いると、溶融粘度が高いため、本発明にお
けるポリオレフィン系樹脂のような微分散モルフォロジ
ーを有する樹脂は作成し得ない。更に、従来の反応によ
り得られるポリプロピレン系のブロック共重合体のよう
な樹脂では、共重合されるエチレン、α−オレフィン等
のブロック成分は、主成分であるプロピレン系オレフィ
ンに対してその製造プロセス上、約50重量%程度含有
させるのが限界であり、通常その含有量は30重量%ま
でである。このためポリプロピレン系樹脂において、可
塑化PVCのような柔軟性を実現するのは非常に困難で
あった。しかし上記のような方法を用いれば、前記の共
重合成分を約80〜95重量%まで含有させることが可
能となり、可塑化PVCと同様な物性を有するポリプロ
ピレン系樹脂が得られる。
【0013】このような製造方法としては例えば、特開
平4−224809号公報に記載の方法がある。本発明
のフィルムを形成するポリプロピレン系樹脂を製造する
際には、上記のような、公知の任意の方法が使用し得
る。このような製造方法により得られる実際の樹脂とし
てはトクヤマ社の「PER」およびハイモント社の「キ
ャタロイ」等が挙げられる。これらはいずれも本発明に
用いられ得る。
平4−224809号公報に記載の方法がある。本発明
のフィルムを形成するポリプロピレン系樹脂を製造する
際には、上記のような、公知の任意の方法が使用し得
る。このような製造方法により得られる実際の樹脂とし
てはトクヤマ社の「PER」およびハイモント社の「キ
ャタロイ」等が挙げられる。これらはいずれも本発明に
用いられ得る。
【0014】本発明では、樹脂の重量平均分子量は、例
えば、WATERS社製、高温GPC(150CV)で
測定され得る。上記ポリプロピレン系樹脂の重量平均分
子量は、8万〜50万、好ましくは8万〜45万、更に
好ましくは10万〜40万の範囲である。重量平均分子
量が8万未満の場合、フィルムの伸縮性、応力緩和性及
び機械的強度が不足し、50万を超えると、十分な柔軟
性が得られない。
えば、WATERS社製、高温GPC(150CV)で
測定され得る。上記ポリプロピレン系樹脂の重量平均分
子量は、8万〜50万、好ましくは8万〜45万、更に
好ましくは10万〜40万の範囲である。重量平均分子
量が8万未満の場合、フィルムの伸縮性、応力緩和性及
び機械的強度が不足し、50万を超えると、十分な柔軟
性が得られない。
【0015】上記ポリプロピレン系樹脂は、クロス分別
法による0℃以上10℃以下、10℃超70℃以下、7
0℃超95℃以下及び95℃超125℃以下における全
樹脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45〜80重
量%、好ましくは50〜75重量%、5〜45重量%、
好ましくは5〜30重量%、0〜20重量%好ましくは
0〜15重量%及び5〜35重量%、好ましくは5〜3
0重量%の範囲にある。
法による0℃以上10℃以下、10℃超70℃以下、7
0℃超95℃以下及び95℃超125℃以下における全
樹脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45〜80重
量%、好ましくは50〜75重量%、5〜45重量%、
好ましくは5〜30重量%、0〜20重量%好ましくは
0〜15重量%及び5〜35重量%、好ましくは5〜3
0重量%の範囲にある。
【0016】上記0℃以上10℃以下における溶出量百
分率が45重量%未満である場合、得られるフィルムの
柔軟性がなく、80重量%を超えると、得られるフィル
ムの十分な機械的強度が得られない。又、上記10℃超
70℃以下における溶出量百分率が5重量%未満である
場合、得られるフィルムの柔軟性がなく、45重量%を
超えると、得られるフィルムの変形回復性が劣る。
分率が45重量%未満である場合、得られるフィルムの
柔軟性がなく、80重量%を超えると、得られるフィル
ムの十分な機械的強度が得られない。又、上記10℃超
70℃以下における溶出量百分率が5重量%未満である
場合、得られるフィルムの柔軟性がなく、45重量%を
超えると、得られるフィルムの変形回復性が劣る。
【0017】又、上記70℃超95℃以下における溶出
量百分率が1重量%未満である場合、得られるフィルム
の変形回復性が劣り、20重量%を超えると、得られる
フィルムの強度が大きくなり過ぎ、絆創膏使用時に強い
圧迫感を与える。又、上記95℃超125℃以下におけ
る溶出量百分率が5重量%未満である場合、得られるフ
ィルムの十分な機械的強度が得られず、35重量%を超
えると、得られるフィルムの柔軟性が失われる。
量百分率が1重量%未満である場合、得られるフィルム
の変形回復性が劣り、20重量%を超えると、得られる
フィルムの強度が大きくなり過ぎ、絆創膏使用時に強い
圧迫感を与える。又、上記95℃超125℃以下におけ
る溶出量百分率が5重量%未満である場合、得られるフ
ィルムの十分な機械的強度が得られず、35重量%を超
えると、得られるフィルムの柔軟性が失われる。
【0018】更に、上記クロス分別法による0℃以上1
0℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95℃以下及
び95℃超125℃以下の各温度範囲における溶出樹脂
の重量平均分子量は、上記温度範囲順に好ましくは、1
0万〜30万、7万〜50万、5万〜50万及び5万〜
50万である。
0℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95℃以下及
び95℃超125℃以下の各温度範囲における溶出樹脂
の重量平均分子量は、上記温度範囲順に好ましくは、1
0万〜30万、7万〜50万、5万〜50万及び5万〜
50万である。
【0019】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
において、各温度域での溶出量及び重量平均分子量が上
記範囲内にあることは、フィルムの弾性率、強度、延性
等の物性を制御する上で非常に重要である。
において、各温度域での溶出量及び重量平均分子量が上
記範囲内にあることは、フィルムの弾性率、強度、延性
等の物性を制御する上で非常に重要である。
【0020】本発明において、上記クロス分別法による
組成分布及び分子量の測定は、温度上昇溶離分別(Te
mperature Rising Elution
Fractionation)部分と高温GPC(Ge
l PermeationChromatograp
h)部分のシステムを備えたクロス分別クロマトグラフ
装置(三菱油化社製、CFC−T150A型)を使用し
て以下の通り実施した。
組成分布及び分子量の測定は、温度上昇溶離分別(Te
mperature Rising Elution
Fractionation)部分と高温GPC(Ge
l PermeationChromatograp
h)部分のシステムを備えたクロス分別クロマトグラフ
装置(三菱油化社製、CFC−T150A型)を使用し
て以下の通り実施した。
【0021】先ず、上記ポリプロピレン系樹脂を140
℃ないしそれ以上のポリプロピレン系樹脂が完全に溶解
する温度のo−ジクロロベンゼンに溶解し、一定速度で
冷却し、予め準備した不活性担体表面に薄いポリマー層
を結晶性の高い順に及び分子量の大きい順に生成させ
る。次いで、温度を連続的に又は段階的に昇温し、順次
溶出した成分の濃度を検出し、組成分布(結晶性分布)
を温度上昇溶離分別部分で測定すると共に、その成分を
高温GPC部分により分子量及び分子量分布を測定し
た。
℃ないしそれ以上のポリプロピレン系樹脂が完全に溶解
する温度のo−ジクロロベンゼンに溶解し、一定速度で
冷却し、予め準備した不活性担体表面に薄いポリマー層
を結晶性の高い順に及び分子量の大きい順に生成させ
る。次いで、温度を連続的に又は段階的に昇温し、順次
溶出した成分の濃度を検出し、組成分布(結晶性分布)
を温度上昇溶離分別部分で測定すると共に、その成分を
高温GPC部分により分子量及び分子量分布を測定し
た。
【0022】本発明におけるポリプロピレン系樹脂とし
ては、前記する多段重合法によって得られるポリプロピ
レン系樹脂に、本発明の趣旨を損なわない範囲で、他の
ポリプロピレン系樹脂等をブレンドしてもよい。
ては、前記する多段重合法によって得られるポリプロピ
レン系樹脂に、本発明の趣旨を損なわない範囲で、他の
ポリプロピレン系樹脂等をブレンドしてもよい。
【0023】本発明において、上記樹脂層には、酸化防
止剤、紫外線防止剤等の安定剤、沈降性硫酸バリウム、
タルク、炭酸カルシウム、マイカ、酸化チタン等の充填
剤、着色剤等を添加できる。
止剤、紫外線防止剤等の安定剤、沈降性硫酸バリウム、
タルク、炭酸カルシウム、マイカ、酸化チタン等の充填
剤、着色剤等を添加できる。
【0024】上記ポリプロピレン系樹脂は、上記する柔
軟性及び応力緩和性等の優れた性能を示すが、ブロッキ
ング性が強いことから、表層に使用するためには、相当
量のアンチブロッキング剤の添加が必要である。従っ
て、本発明においては、表層及び内層の直接その表面が
露出する層の構成をこれとは別の肌触りがよく、アンチ
ブロッキング性に優れたエチレン−メタクリル酸メチル
共重合体系樹脂からなるものとした。
軟性及び応力緩和性等の優れた性能を示すが、ブロッキ
ング性が強いことから、表層に使用するためには、相当
量のアンチブロッキング剤の添加が必要である。従っ
て、本発明においては、表層及び内層の直接その表面が
露出する層の構成をこれとは別の肌触りがよく、アンチ
ブロッキング性に優れたエチレン−メタクリル酸メチル
共重合体系樹脂からなるものとした。
【0025】本発明において上記ポリプロピレン系樹脂
からなるフィルムは、上記の樹脂を、Tダイ法、インフ
レーション法、カレンダー法等によってフィルムに成形
され、更に、必要に応じ、少なくとも一方向以上に延伸
されてもよい。
からなるフィルムは、上記の樹脂を、Tダイ法、インフ
レーション法、カレンダー法等によってフィルムに成形
され、更に、必要に応じ、少なくとも一方向以上に延伸
されてもよい。
【0026】以上により得られる本発明の絆創膏用フィ
ルムの厚さは、特に限定されるものではないが、15〜
300μmが好ましく、特に実用的には50〜130μ
mである。い。15μm未満では使用に際しての強度が
不足し、300μmを超えると絆創膏としては硬過ぎ、
風合いを損ねる。又、上記フィルムは、無色・着色、透
明・不透明を問わない。
ルムの厚さは、特に限定されるものではないが、15〜
300μmが好ましく、特に実用的には50〜130μ
mである。い。15μm未満では使用に際しての強度が
不足し、300μmを超えると絆創膏としては硬過ぎ、
風合いを損ねる。又、上記フィルムは、無色・着色、透
明・不透明を問わない。
【0027】本発明により得られるフィルムを用いて絆
創膏を作製する場合、該フィルムにコロナ放電処理やア
ンカーコートを施した後、粘着剤層を設け、その上にガ
ーゼ等を積層し、その上から差し替え用の離型紙を積層
した上、これを所定の寸法に打ち抜き、表裏両面に個別
包装紙を重ねると共に、更に所定の寸法に切断して得ら
れる。猶、コロナ放電処理を行う場合、フィルムの表面
張力を38dyn/cm以上とすることが好ましい。上
記粘着剤層は、上記フィルムの全表面に設けてもよく、
或いは、細い線状、格子状、散点状、粘着剤が塗布され
ていない小円部が多数形成された面状等用途によって自
由に選択してもよい。上記粘着剤の種類は、特に限定さ
れるものではなく、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、
アクリル系、ウレタン系、ビニルエーテル系、シリコー
ン系、SIS等のブロック共重合体系等の各種粘着剤が
好適に用いられ、又、その形態は、溶液型、エマルジョ
ン型、ホットメルト型等いずれであってもよい。上記粘
着剤の塗工方法は、特に限定されるものではなく、本発
明フィルム表面に粘着剤を直接塗工してもよいし、或い
は、離型紙や離型フィルム等のセパレーターの離型処理
面に粘着剤を塗工して、本発明フィルムと重ね合わせる
ことによって、粘着剤層を本発明フィルムに転写する方
法を採ってもよい。又、上記フィルム層のいずれか一方
の表面に、目的に応じて、各種の印刷を任意の形状及び
寸法で行い得る。
創膏を作製する場合、該フィルムにコロナ放電処理やア
ンカーコートを施した後、粘着剤層を設け、その上にガ
ーゼ等を積層し、その上から差し替え用の離型紙を積層
した上、これを所定の寸法に打ち抜き、表裏両面に個別
包装紙を重ねると共に、更に所定の寸法に切断して得ら
れる。猶、コロナ放電処理を行う場合、フィルムの表面
張力を38dyn/cm以上とすることが好ましい。上
記粘着剤層は、上記フィルムの全表面に設けてもよく、
或いは、細い線状、格子状、散点状、粘着剤が塗布され
ていない小円部が多数形成された面状等用途によって自
由に選択してもよい。上記粘着剤の種類は、特に限定さ
れるものではなく、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、
アクリル系、ウレタン系、ビニルエーテル系、シリコー
ン系、SIS等のブロック共重合体系等の各種粘着剤が
好適に用いられ、又、その形態は、溶液型、エマルジョ
ン型、ホットメルト型等いずれであってもよい。上記粘
着剤の塗工方法は、特に限定されるものではなく、本発
明フィルム表面に粘着剤を直接塗工してもよいし、或い
は、離型紙や離型フィルム等のセパレーターの離型処理
面に粘着剤を塗工して、本発明フィルムと重ね合わせる
ことによって、粘着剤層を本発明フィルムに転写する方
法を採ってもよい。又、上記フィルム層のいずれか一方
の表面に、目的に応じて、各種の印刷を任意の形状及び
寸法で行い得る。
【0028】
【作用】本発明の絆創膏用フィルムは、表層及び内層
が、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂から
なり、中層が、重量平均分子量が8万〜50万の範囲に
あり、クロス分別法による10℃以下、10℃超70℃
以下、70℃超95℃以下、95℃超125℃以下にお
ける全樹脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45〜
80重量%、5〜45重量%、0〜20重量%及び5〜
35重量%の範囲にあるポリプロピレン系樹脂からなる
ものであるので、可塑剤を実質的に含有せず、使用時、
可塑剤のマイグレーション等他材料への影響がなく、柔
軟で伸縮性を有しながらブロッキングしにくく、実用温
度域での力学物性の変化が小さく、就中、伸張時の応力
緩和が速いため、患部を圧迫せず、風合いがよい絆創膏
を提供することができる。
が、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂から
なり、中層が、重量平均分子量が8万〜50万の範囲に
あり、クロス分別法による10℃以下、10℃超70℃
以下、70℃超95℃以下、95℃超125℃以下にお
ける全樹脂量に対する溶出量百分率が、各々順に45〜
80重量%、5〜45重量%、0〜20重量%及び5〜
35重量%の範囲にあるポリプロピレン系樹脂からなる
ものであるので、可塑剤を実質的に含有せず、使用時、
可塑剤のマイグレーション等他材料への影響がなく、柔
軟で伸縮性を有しながらブロッキングしにくく、実用温
度域での力学物性の変化が小さく、就中、伸張時の応力
緩和が速いため、患部を圧迫せず、風合いがよい絆創膏
を提供することができる。
【0029】本発明の絆創膏用フィルムが上記のような
優れた特徴を有する理由は、以下のように推定される。
本発明に用いられるポリプロピレン系樹脂は、ポリプロ
ピレン樹脂にエチレン−プロピレン共重合体等に代表さ
れる非晶性ポリマーが重合中に大量に導入されてアロイ
されたようになっていると考えられる。非常に活性が高
く、寿命が長いチタン系触媒の使用により、この種の樹
脂の製造が一部のメーカーで可能になっているようであ
る。このような重合によるポリマー中には、分子構造の
異なる共重合体が数個存在し、そのためポリプロピレン
等の通常樹脂部とこれら共重合体のアロイにおいて特徴
あるモルフォロジーが発現していると考えられる。この
結果、本発明における絆創膏用フィルムは、可塑化PV
Cに非常に近い性能を発揮すると考えられる。
優れた特徴を有する理由は、以下のように推定される。
本発明に用いられるポリプロピレン系樹脂は、ポリプロ
ピレン樹脂にエチレン−プロピレン共重合体等に代表さ
れる非晶性ポリマーが重合中に大量に導入されてアロイ
されたようになっていると考えられる。非常に活性が高
く、寿命が長いチタン系触媒の使用により、この種の樹
脂の製造が一部のメーカーで可能になっているようであ
る。このような重合によるポリマー中には、分子構造の
異なる共重合体が数個存在し、そのためポリプロピレン
等の通常樹脂部とこれら共重合体のアロイにおいて特徴
あるモルフォロジーが発現していると考えられる。この
結果、本発明における絆創膏用フィルムは、可塑化PV
Cに非常に近い性能を発揮すると考えられる。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を実施例に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0031】以下の実施例及び比較例において得られた
絆創膏用フィルムについて、応力緩和残存率及び抗張力
の測定並びにブロッキング性の評価はそれぞれ以下に示
す方法で実施した。
絆創膏用フィルムについて、応力緩和残存率及び抗張力
の測定並びにブロッキング性の評価はそれぞれ以下に示
す方法で実施した。
【0032】1.応力緩和残存率:引張試験機により、
試料幅19mm、初期試料長(つかみ間隔)100mm
のフィルム試料を、引張速度200mm/minで、2
5%(25mm)引張った状態で保持し、0秒後と5分
後の抗張力を測定し、次式により、応力緩和残存率を算
出した。
試料幅19mm、初期試料長(つかみ間隔)100mm
のフィルム試料を、引張速度200mm/minで、2
5%(25mm)引張った状態で保持し、0秒後と5分
後の抗張力を測定し、次式により、応力緩和残存率を算
出した。
【0033】応力緩和残存率(%)=(5分間経過後の
抗張力/初期抗張力)×100
抗張力/初期抗張力)×100
【0034】2.抗張力:引張試験機により、試料幅1
9mm、初期試料長さ(つかみ間隔)100mmのフィ
ルム試料を、引張速度200mm/minで引張ったと
きの伸度10%における抗張力を測定した。
9mm、初期試料長さ(つかみ間隔)100mmのフィ
ルム試料を、引張速度200mm/minで引張ったと
きの伸度10%における抗張力を測定した。
【0035】3.ブロッキング性評価:得られた絆創膏
用フィルム表面と背面を重ね合わせて、40℃×10k
g/cm2 で1カ月加圧保管後、50mm幅にスリット
し、300mm/minの引張りスピードで引き剥が
し、該剥離力からブロッキング性を評価した。
用フィルム表面と背面を重ね合わせて、40℃×10k
g/cm2 で1カ月加圧保管後、50mm幅にスリット
し、300mm/minの引張りスピードで引き剥が
し、該剥離力からブロッキング性を評価した。
【0036】(実施例1)分子量25万、クロス分別法
による10℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95
℃以下及び95℃超125℃以下における全樹脂量に対
する溶出量百分率が、各々順に55.4重量%、31.
0重量%、0.7重量%及び12.9重量%である組成
を有するポリプロピレン系樹脂(ハイモント社製、商品
名:キャタロイ)を中層に用い、エチレン−メタクリル
酸メチル共重合体系樹脂(住友化学社製、商品名:アク
リフトCM8013、メタクリル酸メチル含有量:1
2.5重量%)を上記中層の両面に積層される表層及び
内層として用い、インフレーションダイにより共押出
(表面層:基材層:表面層=1:12:1)して厚さ7
0μmの絆創膏用フィルムを作製した。
による10℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95
℃以下及び95℃超125℃以下における全樹脂量に対
する溶出量百分率が、各々順に55.4重量%、31.
0重量%、0.7重量%及び12.9重量%である組成
を有するポリプロピレン系樹脂(ハイモント社製、商品
名:キャタロイ)を中層に用い、エチレン−メタクリル
酸メチル共重合体系樹脂(住友化学社製、商品名:アク
リフトCM8013、メタクリル酸メチル含有量:1
2.5重量%)を上記中層の両面に積層される表層及び
内層として用い、インフレーションダイにより共押出
(表面層:基材層:表面層=1:12:1)して厚さ7
0μmの絆創膏用フィルムを作製した。
【0037】(実施例2)実施例1の中層に用いたポリ
プロピレン系樹脂に替えて、分子量24万、クロス分別
法による10℃以下、10℃超70℃以下、70℃超9
5℃以下及び95℃超125℃以下における全樹脂量に
対する溶出量百分率が、各々順に56.4重量%、1
8.4重量%、15.5重量%及び9.7重量%である
組成を有するポリプロピレン系樹脂(ハイモント社製、
商品名:キャタロイKS)を用いたこと以外、実施例1
と同様にして、厚さ70μmの絆創膏用フィルムを作製
した。
プロピレン系樹脂に替えて、分子量24万、クロス分別
法による10℃以下、10℃超70℃以下、70℃超9
5℃以下及び95℃超125℃以下における全樹脂量に
対する溶出量百分率が、各々順に56.4重量%、1
8.4重量%、15.5重量%及び9.7重量%である
組成を有するポリプロピレン系樹脂(ハイモント社製、
商品名:キャタロイKS)を用いたこと以外、実施例1
と同様にして、厚さ70μmの絆創膏用フィルムを作製
した。
【0038】(実施例3)実施例1の表層及び内層に用
いたエチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂を、
住友化学社製、商品名:アクリフトCM8014(メタ
クリル酸メチル含有量:17.5重量%)に替えたこと
以外、実施例1と同様にして絆創膏用フィルムを作製し
た。
いたエチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂を、
住友化学社製、商品名:アクリフトCM8014(メタ
クリル酸メチル含有量:17.5重量%)に替えたこと
以外、実施例1と同様にして絆創膏用フィルムを作製し
た。
【0039】(比較例1)実施例1の中層に用いたポリ
プロピレン系樹脂をエチレンと1−ブテンの共重合体
(東ソー社製、商品名:ルミタック22−1、密度0.
900g/cm3 、曲げ弾性率550kg/cm3 )に
替えたこと以外、実施例1と同様にして絆創膏用フィル
ムを作製した。
プロピレン系樹脂をエチレンと1−ブテンの共重合体
(東ソー社製、商品名:ルミタック22−1、密度0.
900g/cm3 、曲げ弾性率550kg/cm3 )に
替えたこと以外、実施例1と同様にして絆創膏用フィル
ムを作製した。
【0040】(比較例2)比較例1の中層に用いたエチ
レンと1−ブテンの共重合体のみを用い、Tダイ法によ
って、厚さ70μmの絆創膏用フィルムを作製した。
レンと1−ブテンの共重合体のみを用い、Tダイ法によ
って、厚さ70μmの絆創膏用フィルムを作製した。
【0041】本実施例1〜3及び比較例1〜2で得られ
た絆創膏用フィルムの評価結果を、以下の表1に示す。
た絆創膏用フィルムの評価結果を、以下の表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明の絆創膏用フィルムは、叙上の如
く構成されているので、可塑剤を含まず、柔軟で伸縮性
を有し、就中、伸長時の応力緩和が速く、充分な抗張力
を有する、患部を圧迫しない、風合いのよい、従来の可
塑化PVCの代替となる絆創膏用フィルムが得られる。
く構成されているので、可塑剤を含まず、柔軟で伸縮性
を有し、就中、伸長時の応力緩和が速く、充分な抗張力
を有する、患部を圧迫しない、風合いのよい、従来の可
塑化PVCの代替となる絆創膏用フィルムが得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 表層及び内層が、エチレン−メタクリル
酸メチル共重合体系樹脂からなり、中層が、重量平均分
子量が8万〜50万の範囲にあり、クロス分別法による
10℃以下、10℃超70℃以下、70℃超95℃以下
及び95℃超125℃以下における全樹脂量に対する溶
出量百分率が、各々順に45〜80重量%、5〜45重
量%、0〜20重量%及び5〜35重量%の範囲にある
ポリプロピレン系樹脂からなることを特徴とする絆創膏
用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7139409A JPH08322924A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 絆創膏用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7139409A JPH08322924A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 絆創膏用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08322924A true JPH08322924A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15244580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7139409A Pending JPH08322924A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 絆創膏用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08322924A (ja) |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP7139409A patent/JPH08322924A/ja active Pending
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