JPH08322505A - 耐熱耐冷凍性マヨネーズ類 - Google Patents
耐熱耐冷凍性マヨネーズ類Info
- Publication number
- JPH08322505A JPH08322505A JP7132996A JP13299695A JPH08322505A JP H08322505 A JPH08322505 A JP H08322505A JP 7132996 A JP7132996 A JP 7132996A JP 13299695 A JP13299695 A JP 13299695A JP H08322505 A JPH08322505 A JP H08322505A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- resistant
- mayonnaise
- triglyceride
- ecn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Edible Oils And Fats (AREA)
- Seasonings (AREA)
Abstract
に関し、特に冷凍・解凍、加熱時に乳化破壊が起し難い
ものである。 【構成】 食用植物油脂、食酢、卵、水を主成分とする
耐熱耐冷凍性マヨネーズ類において、上記食用植物油脂
は、式[1]で示されるECN(EquivalentCarbon numb
ers) ECN=CN−2n [1](式中の 「CN」
はトリグリセリド中における脂肪酸残基の炭素の数、
「n」はトリグリセリド中における脂肪酸残基中の二重
結合の数を示す)が、42以下であるトリグリセリドを
30重量%以上含む油脂を使用し、上記卵は、トリプシ
ンで酵素処理を行った卵黄を使用し、安定剤としてラク
トアルブミンを添加することを特徴とする耐熱耐冷凍性
マヨネーズ類。
Description
ーズ類及びその製造方法に関し、特に冷凍・解凍、加熱
時に乳化破壊を起し難いマヨネーズ類に関するものであ
る。
造方法に関しては、次のような提案がある。油脂成分に
着目し、油脂として構成脂肪酸中炭素数20以上の不飽
和脂肪酸を3%以上含有する、例えばハイエルシンナタ
ネ油を使用したものがある(例えば特開平5−6456
5号公報)。
3%添加卵黄を酵素で分解したものを使用したものがあ
る(例えば特公平6−22461号公報)。ホスフォリ
パーゼで分解した卵黄とラクトアルブミンを使用した耐
熱性ドレッシングがある(例えば特開平3−27269
号公報)。
ていたマヨネーズは、−15℃の冷凍・解凍を繰り返す
と、油が分離してしまうという問題点があった。そこ
で、本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、従来のものに比較して、
冷凍・解凍、加熱時に、乳化破壊が起し難いマヨネーズ
類及びその製造方法を提供しようとするものである。
脂、食酢、卵、水を主成分とする耐熱耐冷凍性マヨネー
ズ類において、上記食用植物油脂は式[1]で示される
ECN(Equivalent Carbon Numbers) ECN=CN−2n [1] (式中の 「CN」 はトリグリセリド中における脂肪酸
残基の炭素の数、「n」はトリグリセリド中における脂
肪酸残基中の二重結合の数を示す)が、42以下である
トリグリセリドを30重量%以上含む油脂を使用し、上
記卵は、トリプシンで酵素処理を行った卵黄を使用し、
安定剤としてラクトアルブミンを添加することを特徴と
する耐熱耐冷凍性マヨネーズ類に関するものである。
れるECN(Equivalent Carbon Numbers) ECN=CN−2n (式中の 「CN」 はトリグリセリド中における脂肪酸
残基の炭素の数、「n」はトリグリセリド中における脂
肪酸残基中の二重結合の数を示す)が、42以下である
トリグリセリドを30重量%以上含む油脂を油相とす
る。
二重結合の数が1のオレイン酸と炭素数18で二重結合
の数が2のリノール酸と炭素数18で二重結合の数が3
のリノレン酸から構成される場合、ECNは、16+1
4+12=42となる。トリグリセリド組成は、「A.O.
A.C Official Method」の逆相クロマト法にて測定され
る。
HPLC800シリーズ DETECTION : RI SE-61 COLUMN : L-column ODS,4.6×150 NO.084081 ODS : Octa Decyl Silane MOBILE PHASE : asetone:acetonitrile=6:4 TEMPERATURE : 35℃ PRESSURE : 39kg/cm2 FLOW RATE : 0.8ml/min 本発明においてECNが42以下であるトリグリセリド
を30重量%以上含む油脂であればどのようなものでも
構わない。さらにECNが42以下であるトリグリセリ
ドを35重量%以上含む油脂を使用することがより好ま
しい。ECNが42以下であるトリグリセリドが30重
量%未満である油脂を使用すると温度変化に弱く、熱を
かけたり、冷凍すると分離してしまい、好ましくない。
30重量%以上含む油脂としては、例えば大豆サラダ油
80〜100重量%、なたねサラダ油又はコーンサラダ
油又は綿実サラダ油0〜20重量%からなる油脂混合物
が挙げられる。この中でも大豆サラダ油100重量%も
のが特に好ましい。食用植物油脂の配合割合は、全組成
中45重量%以下とすることが好ましく、さらに好まし
くは25〜40重量%である。この範囲外であると、風
味、乳化安定性の面で、好ましいものが得られない。
は、生卵黄、冷凍卵黄、冷凍加塩卵黄、冷凍加糖卵黄、
及び卵黄を含有する生全卵、冷凍全卵、冷凍加塩全卵、
冷凍加糖全卵など一般にマヨネーズやドレッシングに使
用している卵黄をトリプシンで分解したものであればど
のようなものでも使用することができる。トリプシンで
分解した卵黄の分解率が70〜80%で、反応温度が4
0〜60℃で分解したものであれば酵素の添加量、反応
時間はどのように設定しても構わない。
の添加割合は、全組成中4〜15重量%とするのが好ま
しい。より好ましくは、6〜10重量%である。この範
囲外であると、風味上好ましいものが得られず、乳化の
安定なものが得られないためである。本発明で使用する
ラクトアルブミンは、生乳から分離精製されたアルブミ
ンであり、乳糖、乳脂、カゼイン等の乳成分が一部残留
しているものを使用しても差し支えない。
に対し物性を損なわない為にも、ゲル化強度100g/cm2以
下、好ましくは50g/cm2以下のものを使用するとよい。
このゲル化強度の測定方法は、ラクトアルブミン40gを
水360gに溶解し、脱気して均一化後、直径30mmのケーシ
ング詰し90℃で30分間加熱後、流水中で冷却して、室温
とし、ケーシングを取外し、30mmの長さに切断し、レオ
メーターでその破断強度を測定したものである。
中1〜5重量%である。より好ましくは、2〜3.5重
量%である。この範囲外であると、食感が悪いものとな
ってしまう。また本発明で用いられる水相原料として
は、水の他に、必要に応じて、水に溶解又は分散しうる
原料、例えば食塩、グルタミン酸ソーダ、砂糖、グルコ
ース、でんぷん、デキストリン、みりん、果汁、食酢、
有機酸、香辛料、ガム類、乳製品、各種リン酸塩等を使
用することも可能である。
て着色料、着香料、各種の動物エキス等が挙げられこれ
らは必要に応じて任意に使用できる。本発明の製造方法
の1つとしては、水に食酢等の酸味剤及び食塩、糖類等
の呈味剤を分散溶解させ、更に安定剤としてのラクトア
ルブミン、トリプシン処理した卵黄を水に混合溶解さ
せ、水相を調整する。そして、ECNが42以下である
トリグリセリドを30%以上含む食用植物油脂にデンプ
ン、ガム質を分散させることにより調整した油相を上記
の水相に攪拌しながら、数回に分けて添加し、その後更
によく攪拌し、水中油型予備乳化物を得る。この水中油
型予備乳化物をコロイドミルにかけ、本発明品を得る方
法が挙げられる。
に添加するのではなく、油相に添加させて、製造するこ
とも可能である。
マヨネーズ類及びその製造方法を説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものでなく、使用した油脂
のトリグリセリドのECNもこれらの実施例に限定され
るものではない。
ルコール酢5.5%、糖類7,2%、食塩2.1%、グルタミン
酸ナトリウム0.4%を分散させ、更にゲル化強度60g/cm2
のラクトアルブミン3.5%、食塩濃度10%の加塩卵黄に
トリプシンを0.01%添加し、50℃で20時間反応
させた酵素分解卵黄(分解率70%)を溶解させ、水相を
調整した。
37.3%含有する大豆サラダ油40%に、α化加工澱粉2.6
%を分散させ、油相を調整した。この油相を上記の水相
に、攪拌しながら、数回に分けて添加し、予備乳化物を
得、さらにこれをコロイドミルにかけ、マヨネーズを得
た。ここで得られたマヨネーズを−20℃以下で所定の
保管日数保管し、室温で解凍して油の分離状態を目視し
た。この結果を表1に示した。
セリドのECNの値を示した。
17.8%含有する菜種サラダ油を使用した他は実施例1と
同様の方法にてマヨネーズを製造した。ここで得られた
マヨネーズを−20℃以下で所定の保管日数保管し、室
温で解凍して油の分離状態を目視した。この結果を表1
に示した。
セリドのECNの値を示した。
22.9%含有するコーンサラダ油を使用した他は実施例1
と同様の方法にてマヨネーズを製造した。ここで得られ
たマヨネーズを−20℃以下で所定の保管日数保管し、
室温で解凍して油の分離状態を目視した。この結果を表
1に示した。
セリドのECNの値を示した。
22.5%含有する綿実サラダ油を使用した他は実施例1と
同様の方法にてマヨネーズを製造した。ここで得られた
マヨネーズを−20℃以下で所定の保管日数保管し、室
温で解凍して油の分離状態を目視した。この結果を表1
に示した。
セリドのECNの値を示した。
10%の加塩卵黄にトリプシンを0.1%添加し、50℃で
3時間反応させた酵素分解卵黄(分解率76%)を使用し
た他は、実施例1と同様の方法にて、マヨネーズを製造
した。実施例2〜6、比較例4で得られたマヨネーズ類
は、凍結した後、−20℃以下で3日間保管し、室温で
解凍して油の分離状態を目視した。この結果も表3に示
した。
施例1のようにラクトアルブミンを水相に添加するので
はなく、油相に添加した以外は実施例1と同様の方法に
てマヨネーズを製造した。使用した油脂のトリグリセリ
ドのECNは、実施例8は35.9、 実施例9は36.8、実
施例10は35.8であった。
た卵黄とは、食塩濃度10%の加塩卵黄にホスフォリパー
ゼ0.006%添加して40℃で3時間保持したものを使用し
た。また、80℃で40分加熱したものと120℃で1
5分加熱したものの、油の分離状態を目視した結果を表
4に示した。
・解凍、加熱時に、乳化破壊が起し難いマヨネーズ類及
びその製造方法を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 食用植物油脂、食酢、卵、水を主成分と
する耐熱耐冷凍性マヨネーズ類において、 上記食用植物油脂は式[1]で示されるECN(Equival
ent Carbon Numbers) ECN=CN−2n [1] (式中の 「CN」 はトリグリセリド中における脂肪酸
残基の炭素の数、「n」はトリグリセリド中における脂
肪酸残基中の二重結合の数を示す)が、42以下である
トリグリセリドを30重量%以上含む油脂を使用し、 上記卵は、トリプシンで酵素処理を行った卵黄を使用
し、 安定剤としてラクトアルブミンを添加することを特徴と
する耐熱耐冷凍性マヨネーズ類。 - 【請求項2】 食用植物油脂が、大豆サラダ油80〜1
00重量%、なたねサラダ油又はコーンサラダ油又は綿
実サラダ油0〜20重量%から構成されていることを特
徴とする請求項1記載の耐熱耐冷凍性マヨネーズ類。 - 【請求項3】 耐熱耐冷凍性マヨネーズの油分が45重
量%以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載の耐熱耐冷凍性マヨネーズ類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13299695A JP3514339B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 耐熱耐冷凍性マヨネーズ類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13299695A JP3514339B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 耐熱耐冷凍性マヨネーズ類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08322505A true JPH08322505A (ja) | 1996-12-10 |
JP3514339B2 JP3514339B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=15094355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13299695A Expired - Lifetime JP3514339B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 耐熱耐冷凍性マヨネーズ類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3514339B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP13299695A patent/JP3514339B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3514339B2 (ja) | 2004-03-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3662445B2 (ja) | 油中水型乳化油脂組成物 | |
JPS63185350A (ja) | 醤油を主成分とする水相への油脂の乳化法 | |
JP4054524B2 (ja) | 酸性水中油型乳化組成物 | |
MXPA05005600A (es) | Emulsion con sabor acido reducido. | |
JPH08332053A (ja) | マグネシウム塩の苦味低減方法 | |
JP3514339B2 (ja) | 耐熱耐冷凍性マヨネーズ類 | |
JP2020129994A (ja) | W1/o/w2型乳化食品 | |
JPS6119227B2 (ja) | ||
JPH08322520A (ja) | レトルトソース | |
JP4054751B2 (ja) | 酸性水中油型乳化物の製造法 | |
JP4382882B2 (ja) | 冷凍食品用調味料 | |
JP4440842B2 (ja) | 酸性水中油型乳化組成物の製造法 | |
JPS63157934A (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP4148622B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP3276234B2 (ja) | 冷凍解凍耐性および耐熱性のあるマヨネーズ様乳化食品 | |
JP2005110697A (ja) | 油中水型乳化油脂組成物 | |
JP3124160B2 (ja) | マヨネーズ様食品 | |
JP6953592B1 (ja) | 水中油型乳化食品及びその製造方法 | |
JP2004089006A (ja) | 水中油型乳化物 | |
JP5298870B2 (ja) | 酸性水中油型乳化食品の製造方法 | |
JP2006191840A (ja) | 酸性水中油型乳化物の製造法 | |
JP3475669B2 (ja) | カスタードクリーム用乳化油脂組成物 | |
JPS63279750A (ja) | 低脂肪スプレツドの製造方法 | |
JPH04183356A (ja) | 蜂蜜入り乳化油脂組成物の製造法 | |
JP2003310155A (ja) | ルー用可塑性油脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040108 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080123 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |