JPH08319453A - 一浴式可剥離性塗料及び塗装方法 - Google Patents

一浴式可剥離性塗料及び塗装方法

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JPH08319453A
JPH08319453A JP15279295A JP15279295A JPH08319453A JP H08319453 A JPH08319453 A JP H08319453A JP 15279295 A JP15279295 A JP 15279295A JP 15279295 A JP15279295 A JP 15279295A JP H08319453 A JPH08319453 A JP H08319453A
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JP
Japan
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coating
weight
resin
parts
alkyd resin
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JP15279295A
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Kenji Suzuki
健司 鈴木
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SUZAKI TAKEFUSA
Original Assignee
SUZAKI TAKEFUSA
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 物体の表面保護と美装の2つの役割、機能を
有する満足すべき一浴式可剥離性塗料及び塗装方法を提
供する。 【構成】 (1)5.000〜200.000の数平均
分子量を有するシリコン樹脂10〜20重量部を10〜
100容量部の石油系溶媒に溶解してなるシリコン樹脂
塗料ビヒクルと、(2)酸成分として油長50〜65の
中油長乃至長油長を有する脂肪酸成分を30〜39%、
無水フタル酸成分を25〜40%含有するアルキド樹脂
20〜40重量部を脂肪族炭化水素系溶剤25〜40容
量部からなる混合溶媒に溶解しているアルキド樹脂塗料
ビヒクルと、(3)石膏粉及び/又はセメント粉5〜1
5重量部とを撹拌混合し、混合物を被覆体表面に塗布
し、前記被覆体表面上に順に、両アルキド樹脂塗料成分
被膜、シリコン樹脂塗料ビヒクル被膜を積層形成する一
浴式可剥離性塗料による塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可剥離性塗料および塗
装方法に関し、特に、下地塗料が必要なく、また、この
可剥離性塗料上に故意及び/又は偶然に積層又は設けら
れたペイント、シール、粘着テープ等の接着性物質、例
えば落書き等による汚れ、或はガム等による粘着物質等
からの強固に接着する汚れを防止するのに有用なシリコ
ン樹脂含有の2重機能を有する一浴式可剥離性塗料およ
びこれを用いた塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、公共物、私有物にかかわらず、ペ
イント等の落書きシール等の落書きや粘着テープ、ガム
等により非常大きなに迷惑を受ける場合があり、特に構
築直後のコンクリート構造物や樹脂被覆された構造物、
新たに塗装された建造物や塀、囲い等にされた落書きを
簡単に除去できるような塗料に対する需要は強い。ま
た、路面等に付着したガム、粘着テープのよる汚れに対
しても同様な塗料に対する要求が存在する。そして、塗
料は現在では殆んどの合成樹脂系のものであり、これら
は、縮合系樹脂塗料と重合系塗料に大別される。前者に
はアルキド樹脂系塗料、不飽和ポリエステル樹脂系塗
料、フェノール樹脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料、尿素
樹脂系塗料、メラミン樹脂系塗料、ポリウレタン樹脂系
塗料、及びシリコン樹脂系塗料及び合成乾性油系塗料が
含まれ、後者にはポリ酢酸ビニル樹脂系塗料、ブチラー
ル樹脂系塗料、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合系塗料、
ポリ塩化ビニル系塗料、アクリル樹脂系塗料が含まれ
る。これら各種の塗料のうち、前記アルキド樹脂系塗料
は現在でもなお多量に生産消費され次いでアクリル系樹
脂塗料が多量に生産消費されており、また、アルキド樹
脂系塗料は多くの場合、例えば、油変性アルキド樹脂
系、ロジン変性アルキド樹脂系、マレイン化ロジン変性
アルキド樹脂系、マレイン酸樹脂系、ロジンアルコール
変性アルキド樹脂系、フェノール樹脂変性アルキド樹脂
系、エポキシ樹脂変性アルキド樹脂系、スチレン化アル
キド樹脂、ビニルトルエン化アルキド樹脂、メタクリル
酸メチル変性アルキド樹脂、アクリロニトリル変性アル
キド樹脂、ポリイミド樹脂変性アルキド樹脂、イミド変
性アルキド樹脂、グリセロールアリルエーテルのポリエ
ステル樹脂、アルデヒドによる変性、トリス・アミノ変
性アルキド樹脂等、変性アルキド樹脂として使用され、
一方、アクリル樹脂系塗料はほとんどがメタクリル酸ア
ルキルとアクリル酸アルキルの共重合体が主体であっ
て、例えば特開昭59−170153号公報にて示され
るように、近年のウレタン化学の発達に伴い大半がイソ
シアネート変性アクリル樹脂の形で使用されている。す
なわち、日本で今日、塗料のビヒクル材料として生産消
費されるもののうち約2/3は合成樹脂塗料ビヒクル材
料、残り約1/3は油脂と天然樹脂類ビヒクル材料であ
るが、合成樹脂のうちの約半分はアルキド樹脂とアクリ
ル系樹脂である。そして、ビヒクル材料うちの樹脂以外
即ち残り約1/3の油脂と天然樹脂類についてもそのう
ち約80%を占める油脂の大部分及び約20%を占める
天然樹脂類の大部分共、主にアルキド樹脂の変性のため
に消費されており、同様に、メタクリル酸アルキル−ア
クリル酸アルキル共重合体におけるアルキル基はメチル
基だけではなく、より長鎖のアルキル基をかなり多く含
んでいる。これは、アルキド樹脂系塗料が、対物接着性
に優れ、耐久性に優れており、柔軟、強靱であり、光沢
の保存性がよく、顔料の分散が容易であり、充分乾燥さ
れた塗膜は炭化水素系溶剤に対する抵抗力が大であり、
耐熱性が大きく色調の保存性もかなりよく、価格が比較
的低い等、多くの利点を有するためであり、アクリル系
樹脂が、耐久性に優れ、物理的強度に優れ、極めて強靱
であり、光学的性質に優れ、光沢の保存性が極めてよ
く、顔料の分散が容易であるためであるが、反面、アル
キド樹脂系塗料は耐アルカリ性に乏しく、エステル、ケ
トン系溶剤に対する抵抗力が低い等の欠点もある。ま
た、アクリル系樹脂は耐溶剤性が比較的小さく、高価で
ある等の欠点もある。さらにアルキド樹脂系塗料の塗膜
は、対物接着性に優れ、かつ、顔料分散性、染料溶解性
に優れるという性質の裏返しとして、落書きや汚れにさ
ほど強くはなく、特に塗膜が充分乾燥される前にはこの
傾向が強い。アクリル系樹脂は耐候性、耐薬品性、乾燥
性に優れており、焼付型のものは特にその傾向が強いた
め自動車、家電製品等の耐久消費財をはじめ多くの物体
表面被覆のため頻繁に使用されている。一方、シリコン
樹脂を含有する可剥離性塗料は従来周知に属する。しか
し、これらは通常、被覆される物体表面に一時的に配設
(塗装、塗布)された後、該物体表面を傷付けることな
く及び/又は汚染することなく該物体を別な処理や加工
に附し、或は、該物体を一定期間保存し、その後、該物
体表面を再度、別な表面処理に附す場合、或は、該物体
表面を再度、露出させてそのまま使用する場合に用いら
れる。塗料の役割、機能は一般的に、孔穴閉鎖と表面平
滑化を含む表面保護、及び、美装、の2つにある(無
論、殺菌殺虫性塗料、導電性塗料等の所謂特殊塗料は別
な役割、機能)が、かような既存の可剥離性塗料は「美
装」の役割、機能が少ない。斯くして、物体の表面保護
と美装の2つ役割、機能を有し、落書きや汚れを受け付
けないような塗料の出現が望まれるが、如何なる落書き
や汚れも全く受け付けないそのような塗料は理論的に存
在し得ない。しかしながら、塗料用樹脂のうちには比較
的他の物質との親和性、接着性が比較的ないものがあ
る。例えば、シリコン樹脂のうちのあるものは他の物質
との親和性、接着性が比較的ないのでこのシリコン樹脂
を、離型剤、撥水撥油剤として使用することが従来周知
であるがしかし、このようなシリコン樹脂は、被覆され
る物体表面とも充分に接着しないので堅牢な塗膜を形成
せず、一般的には塗料向きでない。例えば、特公昭50
−8063号公報や特開昭62−54768号公報にて
示されるように、シリコン樹脂は金属、セメントやガラ
ス、セラミック上には比較的よく接着するが、その他特
に有機性材料にはさほどの接着性を示さない。この点を
補うには、例えば、特開昭54−40893号公報や特
開昭61−60748号公報にて示されるように、シロ
キサン化合物と有機ビニルモノマーとの共重合体のタイ
プにして使用せねばならない。かような事由もあって、
落書き等による汚れ、或はガム等による粘着物質等から
の強固に接着する汚れを防止するのに有用でかつ簡単に
塗布でき、物体の表面保護と美装の2つの役割、機能を
有する満足すべき塗料は従来使用されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術における問題点を改善し、落書き等による汚
れ、或はガム等による粘着物質等からの強固に接着する
汚れを防止するのに有用でかつ簡単に塗布でき、物体の
表面保護と美装の2つの役割、機能を有する満足すべき
塗料、および、該塗料を用いた塗装方法を提供するにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような本発明の目的
は、「(1)5,000〜200,000の数平均分子
量を有するシリコン樹脂10〜20重量部を10〜25
容量部の石油系溶媒に溶解してなるシリコン樹脂塗料ビ
ヒクルと、(2)酸成分として油長50〜65の中油長
乃至長油長を有する脂肪酸成分を30〜39%、無水フ
タル酸成分を25〜40%含有するアルキド樹脂20〜
40重量部を、所望によりベンゼン、トルエン及び/又
はキシレンを30容量%以下含んでいてもよい脂肪族炭
化水素系溶剤25〜40容量部からなる混合溶媒体に溶
解してなり、該アルキド樹脂は該アルキド樹脂分100
〜80重量%に対し20重量%以下の不飽和ポリエステ
ル樹脂系ビヒクルで置換されていてもよいアルキド樹脂
塗料ビヒクルと、(3)石膏粉及び/又はセメント粉5
〜15重量部とを撹拌混合し、混合物を被覆体表面に塗
布し、前記被覆体表面上に順に、前記両アルキド樹脂塗
料成分被膜、シリコン樹脂塗料ビヒクル被膜を積層形成
することを特徴とする一浴式可剥離性塗料の塗装方
法」、「(1)5,000〜200,000の数平均分
子量を有するシリコン樹脂10〜20重量部を10〜1
00容量部の石油系溶媒に溶解してなるシリコン樹脂塗
料ビヒクルと、(2)酸成分として油長50〜65の中
油長乃至長油長を有する脂肪酸成分を30〜39%、無
水フタル酸成分を25〜40%含有し、メタクリル酸ア
ルキル成分80〜55モル%とアクリル酸アルキル成分
20〜45モル%のモル比を有するアクリル系モノマー
又はオリゴマー25〜40重量%で変性されたアクリル
変性アルキド樹脂20〜40重量部を、所望によりベン
ゼン、トルエン及び/又はキシレンを30容量%以下含
んでいてもよい脂肪族炭化水素系溶剤25〜40容量部
からなる混合溶媒体に溶解してなり、該アルキド樹脂は
該アルキド樹脂分100〜80重量%に対し20重量%
以下の不飽和ポリエステル樹脂系ビヒクルで置換されて
いてもよいアクリル変性アルキド樹脂塗料ビヒクルと、
(3)石膏粉及び/又はセメント粉5〜15重量部とを
撹拌混合し、混合物を被覆体表面に塗布し、前記被覆体
表面上に順に、前記アクリル変性アルキド樹脂塗料成分
被膜、シリコン樹脂塗料ビヒクル被膜を積層形成するこ
とを特徴とする一浴式可剥離性塗料の塗装方法」、「前
記一浴式可剥離性塗料が、ブタジエン−スチレン共重合
体及び/又はクロロプレン−スチレン共重合体を含むこ
とを特徴とする、前記の一浴式可剥離性塗料の塗装方
法」、「前記一浴式可剥離性塗料が、ブタジエン−スチ
レン共重合体及び/又はクロロプレン−スチレン共重合
体が乾燥重量換算で、アルキド樹脂塗料成分とシリコン
樹脂塗料ビヒクル成分又はアクリル変性アルキド樹脂塗
料成分とシリコン樹脂塗料ビヒクル成分の合計乾燥重量
10部当り、3乾燥重量部以下を含むことを特徴とす
る、前記の一浴式可剥離性塗料の塗装方法」、「ポリ酢
酸ビニル樹脂0.1〜0.5重量部を0.1〜10容量
部の水に分散してなるポリ酢酸ビニル樹脂水性ラテック
ス塗料を一緒に混合することを特徴とする、前記の一浴
式可剥離性塗料の塗装方法」、「(1)5,000〜2
00,000の数平均分子量を有するシリコン樹脂10
〜20重量部を10〜100容量部の石油系溶媒に溶解
してなるシリコン樹脂塗料ビヒクルと、(2)酸成分と
して油長50〜65の中油長乃至長油長を有する脂肪酸
成分を30〜39%、無水フタル酸成分を20〜45%
含有するアルキド樹脂20〜40重量部を、所望により
ベンゼン、トルエン及び/又はキシレンを30容量%以
下含んでいてもよい脂肪族炭化水素系溶剤25〜40容
量部からなる混合溶媒体に溶解してなり、該アルキド樹
脂は該アルキド樹脂分100〜80重量%に対し20重
量%以下の不飽和ポリエステル樹脂系ビヒクルで置換さ
れていてもよいアルキド樹脂塗料ビヒクルと、(3)ポ
リ酢酸ビニル樹脂0.1〜0.5重量部を0.1〜10
容量部の水に分散してなるポリ酢酸ビニル樹脂水性ラテ
ックス塗料と、(4)石膏粉及び/又はセメント粉5〜
15重量部と、(5)顔料とを均一に分散してなること
を特徴とする、前記の塗装方法に使用する一浴式可剥離
性塗料」、「(1)5,000〜200,000の数平
均分子量を有するシリコン樹脂10〜20重量部を10
〜100容量部の石油系溶媒に溶解してなるシリコン樹
脂塗料ビヒクルと、(2)酸成分として油長50〜65
の中油長乃至長油長を有する脂肪酸成分を30〜39
%、無水フタル酸成分を20〜45%含有し、メタクリ
ル酸アルキル成分80〜55モル%とアクリル酸アルキ
ル成分20〜45モル%のモル比を有するアクリル系モ
ノマー又はオリゴマー25〜40重量%で変性されたア
クリル変性アルキド樹脂20〜40重量部を、所望によ
りベンゼン、トルエン及び/又はキシレンを30容量%
以下含んでいてもよい脂肪族炭化水素系溶剤25〜40
容量部からなる混合溶媒体に溶解してなり、該アルキド
樹脂は該アルキド樹脂分100〜80重量%に対し20
重量%以下の不飽和ポリエステル樹脂系ビヒクルで置換
されていてもよいアルキド樹脂塗料ビヒクルと、(3)
ポリ酢酸ビニル樹脂0.1〜0.5重量部を0.1〜1
0容量部の水に分散してなるポリ酢酸ビニル樹脂水性ラ
テックス塗料と、(4)石膏粉及び又はセメント粉5〜
15重量部と、(5)顔料とを均一に分散してなること
を特徴とする、請求項1または請求項4記載の塗装方法
に使用する一浴式可剥離性塗料。」及び/又は「前記の
一浴式可剥離性塗料のうちの何れかの塗料を、物体の被
覆面に塗布し塗膜を常温乾燥して、塗膜の乾燥後に前記
顔料を前記アルキド樹脂塗料被膜中に存在させ、前記ア
ルキド樹脂塗料被膜上又は変性アルキド樹脂塗料被膜上
にシリコン樹脂ビヒクルの透明又は淡色の可剥離性被膜
を形成する工程を含むことを特徴とする塗装方法」によ
って達成される。本発明者らは、故意及び/又は偶然に
積層又は付着したペイント、シール、粘着テープ等の接
着性物質、近年、公共物、私有物にかかわらず、ペイン
ト等の落書きシール等の落書き等による汚れ、或は粘着
テープ、ガム等による粘着物質等からの強固に接着する
汚れを防止し得る塗料について、鋭意検討を重ねた結
果、アルキド樹脂塗料又は変性アルキド樹脂塗料とシリ
コン樹脂塗料又はシリコン樹脂ビヒクルとを石膏粉及び
又はセメント粉の存在下で混合した場合には、混合物が
チキソトロピー現象を示して、撹拌混合中及び混合直後
は簡単に塗布作業に供することができ、かつこの混合物
は、塗装後に少なくとも乾燥皮膜が形成されるまでに両
塗料成分が別個の層となるだけでなく、真の塗装被膜と
なる塗料成分が下層に、剥離膜となる塗料成分が上層に
配置され、かつこの上層の剥離性塗膜層は汚染物質をあ
る程度付着させる一方、所望時に何時でも下層の塗膜層
から手剥離可能であることを見いだし、本発明に到達し
た。以下、本発明を詳細に説明する。
【0005】一般に塗装直後の塗膜は軟らかくかつ弱
く、かつ、上記のように一般に汚染物質を強固に付着し
勝ちであるが、例えば、塗装直後の塗膜上にしばしばな
される落書きを、常に完全に防止することは実際上不可
能に近い。監視には限度があり、また、落書きを付着し
難い塗装被膜に対しては、より強い力で強固に落書きさ
れ勝ちである。舗道上に強固に付着するガムや、電柱、
公衆電話ボックスに強固に貼付されるビラについても同
様のことが云える。したがって、逆に、落書きされた後
に極く簡単に除去、好ましくは手のみで剥離できる塗装
被膜によって落書きを速やかに無効化することが、より
現実的な対応となる。そして、そのような手剥離可能な
膜は、予め施されていることがよく判らなくなっている
ことが望ましい。そのような剥離膜が予め施されている
ことが一見して明らかな場合には、塗装面の所望の色
調、光沢が発揮されず而して塗装面本来の美観を損ね、
かつ、膜が除去され真の塗装被膜上への落書きを誘発さ
せかねない。さらに、剥離膜と真の塗装被膜は、一浴の
塗料となっており、これを用いて一度の塗装操作により
設けられることが望ましい。これは、塗料を使用する際
には前記剥離膜となる塗料成分と真の塗装被膜となる塗
料成分が均一に混合された状態で存在し、塗装後に少な
くとも乾燥皮膜が形成されるまでに両塗料成分が別個の
層となるだけでなく、真の塗装被膜となる塗料成分が下
層に、剥離膜となる塗料成分が上層に配置され、かつこ
の上層の剥離性塗膜層は汚染物質をある程度付着させる
一方、所望時に何時でも下層の塗膜層から手剥離可能な
ものである必要があることを意味する。本発明の塗料は
かような諸要求を満たすものであり、特定の塗料成分を
特定量比範囲で混合することにより調製される。
【0006】本発明の塗料は、基本的に、所望により不
飽和ポリエステル樹脂を含有していてもよいアルキド樹
脂ビヒクル又はアクリル変性アルキド樹脂ビヒクルとシ
リコン樹脂ビヒクルを含有する。
【0007】アルキド樹脂 アルキド樹脂としては、無水フタル酸などの多塩基酸と
グリセリンやペンタエリスリトールのような多価アルコ
ールとの縮合物を骨格としこれに油を加えて変性したも
のを使用することができる。変性のため使用される油脂
は、超短油性(油長35%以下)、短油性(油長35〜
45%)、中油性(油長45〜55%)、長油性(油長
55%〜65%)であり得るが、好ましくは短中油性の
ものである。したがって、例えばアマニ油、大豆油、桐
油、ひまし油、サフラワー油、その他を挙げることでき
る。本発明において所望される特性、用途の塗料とする
ためにこれら油の内、適宜のものが使用される。例えば
高い乾燥性が所望される場合には、順に、しな桐油(主
酸成分としてエレオステアリン酸、オレイン酸を含有
し、ヨウ素価155〜175、鹸化価185〜19
5)、あまに油(主酸成分としてリノレン、オステアリ
ン酸、オレイン酸を含有し、ヨウ素価155〜175、
鹸化価185〜195)、脱水ひまし油(主成分として
共役リノール酸、リノール酸を含有し、ヨウ素価135
〜150、鹸化価190〜197)、大豆油(主成分と
してリノール酸、オレイン酸、ヨウ素価120〜14
1、鹸化価189〜195、綿実油(主成分としてリノ
ール酸、オレイン酸、パルミチンヨウ素価99から11
3、鹸化価189から198)、オリーブ油(主成分と
してオレイン酸、パルミチン、リノール酸、ヨウ素価7
5〜88、鹸化価188〜196)、ひまし油(主成分
としてリシノレイン酸、オレイン酸、ヨウ素価81〜9
1、鹸化価176〜187)、やし油(ラウリル酸、ミ
リスチン酸、カブリル酸、カブリン酸、ヨウ素価7〜1
0、鹸化価250〜264)が屡々使用され、速い乾燥
性が所望される場合には、乾燥性は綿実油(同上主成
分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)大豆油(同上主成分、
同上ヨウ素価、同上鹸化価)、脱水ひまし油(同上主成
分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)、あまに油(同上主成
分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)、しな桐油(同上主成
分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)の順に高いのでこの順
で屡々使用され、また保色性はしな油(同上主成分、同
上ヨウ素価、同上鹸化価)、あまに油(同上主成分、同
上ヨウ素価、同上鹸化価)、脱水ひまし油(同上主成
分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)、大豆油(同上主成
分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)、綿実油(同上主成
分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)、オリーブ油(同上主
成分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)、ひまし油(同上主
成分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)、やし油(同上主成
分、同上ヨウ素価、同上鹸化価)の順で高く、また光沢
保持性はオリーブ油、綿実油、大豆油、脱水ひまし油、
あまに油、しな桐油の順に高いので、この順序で多く使
用されるようになる。いずれにしても本発明の塗料で用
いられるアルキド樹脂ビヒクルが、油長が60%に満た
ない短油性のものである場合には芳香族系溶剤、ケトン
系溶剤、アルコール系溶剤及びセロソルブ系溶剤を用い
て高溶解度を保持させることが必要になり、石油系溶剤
に溶かしたシリコン樹脂ベヒクルとの撹拌混合性に問題
を生じる。而してこの問題は、高級脂肪酸含有成分によ
り変性された変性アルキド樹脂の若干量を混合する程度
では解消しない。アルキド樹脂ビヒクルはさらに、変性
のため天然樹脂例えばロジン、エステルガム、軟質コパ
ールガム、硬質コパールガム、ダンマーガム、シェラッ
ク、シードラックのような天然樹脂、他の合成樹脂(フ
ェノール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等)や重合
性モノマー(メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト、スチレン、ブタジエン等、或いは場合により酢酸ビ
ニルモノマー等)などで変性したものであってよい。特
にアクリル系モノマーで変性されたアルキド樹脂ビヒク
ルを好ましく使用することができる。
【0008】ポリエステル樹脂 ポリエステル樹脂としては、フマル酸、無水マレイン
酸、イタコン酸のような不飽和酸とエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチ
レングリコール、1,6−ヘキサングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、ビスフエノールA,ビスフエノール
Z,ビスフエノールジヒドロキシプロピルエーテル等の
多価アルコールとの縮合物やこれらに小割合のアジピン
酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水
琥珀酸、アゼライン酸、セバチン、テトラヒドロフタル
酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラブロモフタル酸、テ
トラクロロフタル酸、無水ヘット酸、エンドメチレンテ
トラヒドロフタル酸のような飽和酸、ひまし油脂肪酸の
ような不乾性油脂肪酸等、或いはスチレン、ビニルトル
エン、クロロスチレン、フタル酸ジアリル、シアヌル酸
トリアリル、メタクリル酸メチルのようなビニルモノマ
ー等の変性剤を加えて縮合させた樹脂を用いることがで
きる。また、これらポリエステル樹脂は、前述のアルキ
ド樹脂ビヒクル成分を変性するためこれとクッキング又
は混合させて使用することができる。
【0009】アクリル変性アルキド樹脂 本発明の塗料においては、アクリル変性アルキッド樹脂
として、メタクリル酸アルキル成分80〜55モル%と
アクリル酸アルキル成分20〜45モル%のモル比を有
するアクリル系モノマー又はオリゴマー25〜40重量
%で変性されたアクリル変性アルキド樹脂を使用するこ
とができる。このようなアクリル系樹脂をシリコン樹脂
ビヒクルと混合する場合には、一般的に、シリコン樹脂
ビヒクルとアルキッド樹脂とを混合する場合に比し塗布
膜中での相溶性が良好で白濁やくもりを生じないが、ア
クリル成分をアルキッド樹脂と反応結合させアクリル変
性アルキッド樹脂とした場合には相溶性が低く、したが
って、本発明を成功裡に実施することができる。アクリ
ル系樹脂の性質、すなわち塗料および塗膜の性能を左右
する最大の因子は、それぞれのモノマーの種類であり、
また重合反応条件に基づく重合度や枝分かれにも影響さ
れるが、同様に傾向がアクリル変性アルキド樹脂にも当
て嵌まる。すなわち、メタクリル系エステル類で変性さ
れたアクリル変性アルキド樹脂はアクリル酸エステル類
に比較して硬質であるが、柔軟性に欠ける。アクリル酸
エステル類で変性されたアクリル変性アルキド樹脂は撓
み性が大きいが軟質である。また。エステル類のアルコ
ール成分からは、メチル、エチル、プロピル、ブチルの
順で高級アルコールエステル重合体ほど柔軟性に富み、
メチルエステル重合体は硬くもろいがブチルエステル重
合体になるとかなり軟質で、低重合体は流動体である。
これらの樹脂を利用したアクリル変性アルキド樹脂塗料
ビヒクルには、溶剤揮発乾燥形および加熱乾燥形塗料ビ
ヒクルがあるが、本発明の塗料用樹脂ビヒクルとしては
溶剤揮発乾燥形のものが使用される。添加されるアクリ
ル成分としては好ましくは単独重合体でなく共重合体が
用いられる。共重合体は、各単独重合体の長所、短所を
適宜取得した性質を有し、塗料材料として好ましい。こ
のようなアルキド樹脂ベース及びアクリル変性アルキド
樹脂ベースの塗料は極めて多くの種類のものが市販され
ており、本発明においてはそのような市販のアルキド樹
脂ベース塗料及びアクリル変性アルキド樹脂ベース塗料
を好ましく使用することができる。これら市販のアルキ
ド樹脂ベース塗料及びアクリル変性アルキド樹脂ベース
塗料は、一般に、酸成分として油長60〜70の長油長
乃至超長油長を有する脂肪酸成分を30〜39%、無水
フタル酸成分を70〜61%含有するアルキド樹脂20
〜40重量部を、脂肪族炭化水素系溶剤25〜40容量
部からなる混合溶媒体に溶解してなるベヒクルを使用し
ている。またこれら溶剤は場合によりベンゼン、トルエ
ン及び/又はキシレンを30容量%以下含んでいる。さ
らに、これら市販のアルキドビヒクルやアクリル変性ア
ルキドビヒクルはときには該アルキド樹脂は該アルキド
樹脂分100〜80重量%に対し20重量%以下の不飽
和ポリエステル樹脂系ビヒクルで置換されている。
【0010】本発明で使用するアルキド樹脂ビヒクル及
びアクリル変性アルキド樹脂ビヒクルは透明ワニスのま
まで使用されるのではなく、先に記載したように、顔料
を含有する塗料の形で使用されることが好ましい。しか
しこれは、必ずしも必要不可欠な条件というものではな
い。顔料としては、亜鉛華、チタン白ルチル型、チタン
白アナターゼ型、リトボン、鉛白、カーボンブラック
(高級品)、カーボンブラック(一般品)、赤系顔料
(レーキ)、マルーンレーキ、イエローレーキ、クリー
ムレーキ、カドミウム黄、酸化鉄黄、酸化クロム、フタ
ロシアニンブルー、紺青、群青、コバルト青、酸化鉄、
アルミニウム粉、鉛丹、ジンククロメート、酸化銅、酸
化水銀、黒鉛その他の顔料、酸化銅、酸化水銀、黒鉛
等、従来慣用のものが使用される
【0011】シリコーン(シリコン)ビヒクル(ワニ
ス) 本発明においては、基本的にシリコーンワニスとしてス
トレートシリコンを用いるが、このストレートシリコン
としてはメチルシリコーンワニスとフェニルメチルシリ
コーンワニスの両方を使用することができる。メチルシ
リコーンワニスは用途によって異なるが一般にSi
2,CH3SiO3/2,(CH3)2SiO,(CH3)3Si
1/2の構造単位をいろいろ組み合わせてできる共重合
体である。けい素原子の側鎖としてのメチル基は耐熱性
があり、250℃でも容易に分解したり炭化することは
ないが、メチルシリコンワニスはフェニルメチルシリコ
ーンワニスに比べて強度的な耐熱性が弱いので、耐熱性
をあまり必要としない絶縁用ワニス、例えば防湿用シリ
コンワニスとして使用されており、かつ、実際上大部分
が撥水剤又は離型剤に応用されている。したがって、本
発明においてメチルシリコンワニスは、好ましく用いら
れる。フェニルメチルシリコーンワニスは一般的にCH
3SiO3/2,(CH3)2SiO,C65SiO3/2,(C6
5)(CH3)SiO,(C65)2SiOの構造単位をいろ
いろ組み合わせてできる共重合体であり、機械的強さも
メチルシリコーンワニスに比べて優れ、仕上がりの光沢
も優れているので市販のシリコーンワニスの大部分はこ
の構造を持っており、このようなシリコーンワニスは一
般に三次元網状構造を持っている硬化性のワニスとして
使用されてきた。本発明においてもかようなフェニルメ
チルシリコーンワニスをメチルシリコンワニスに50%
量以下5含むことができる。いずれにしても、シリコー
ンワニスは一般的にポリシロキサンを溶剤で希釈したも
のであり、通常は50〜60%の濃度に調節されてい
る。そして、本発明で用いられるメチルシリコーンワニ
ス及びフェニルメチルシリコーンワニスの双方に関し
て、シリコーンワニスが硬化性であるためにはシロキサ
ンの構造が三次元網状構造をとっていなければならな
い。シリコーンワニスはオルガノクロルシラン類を共加
水分解し重合して得られるものであるから、原料シラン
の官能度がそのままワニスの官能度に影響することにな
る。熱硬化可能な原料シランの組み合わせはいろいろな
配合が考えられるが、一般には次のような配合が、通常
のワニスの場合と同様に使用される。 (a)RSiX3,R2SiX2 (b)RSiX3,R’SiX3 (R、R’は有機基、Xは加水分解可能な基) SiX4を含む配合でワニスを作製すると一般にワニス
皮膜が脆くなり良好な耐熱性のものが得られないが、本
発明においてはシリコーンワニスは剥離膜となる塗料成
分であるのでSiX4を主に含むものであっても差し支
えない。本発明で使用されるシリコーンワニス(a),
(b)の配合は一般に官能度で表わすことができる。例
えば(b)なる配合の官能度は3.0である。次に有機
基については、脂肪族炭化水素基ではメチル基が一番耐
熱性があり、エチル基、プロピル基と炭素数が増えるに
つれて耐熱性が悪くなる。またフェニル基のような芳香
族炭化水素基はメチル基と同等以上の耐熱性を持ってい
るため、有機基としてメチル基とフェニル基が専ら使用
されている。加水分解シロキサンは末端に水酸基を持
ち、その水酸基の縮合によって重合を起す。ワニスの加
熱硬化の場合も末端基としての水酸基の脱水縮合によっ
て硬化が起る。一般に硬化促進剤として亜鉛、鉛、コバ
ルト、すず、鉄などの脂肪酸塩を使用すればワニスの硬
化を速めることができる。またアミン系の硬化促進剤と
してはトリエタノールアミン、コリンヘキソエート、な
どが有効であるが、これらを添加したワニスの保存安定
性は悪くなるから使用直前に添加する必要がある。ま
た、フェニルメチルシリコーンワニスを調製する際に人
為的にブロック共重合物にしたワニスの製造方法も知ら
れており、本発明においてはかような方法で作成したワ
ニスを使用することができる。例えば(CH32SiC
2とC65SiCl3を加水分解したポリシロキサンと
するとき、(CH3)2SiCl2のみをあらかじめ加水分
解し、ジメチルポリシロキサンジオールを作り、これと
65SiCl3を加水分解し共縮合させてブロック共
重合物を作る。このようにして作ったブロック共重合物
のワニス皮膜は耐熱衝撃性、耐溶剤性、などが向上した
性質を有するものとすることができる。本発明において
はさらに、その他の変性シリコーンワニス、例えば、前
で述べたシリコーンアルキッドの他にシリコーン変性ワ
ニスとして、エポキシ変性、アクリル変性、ポリエステ
ル変性、フェノール変性、メラミン変性、ウレタン変性
シリコーンワニスなどを使用することができる。また、
熱硬化性アクリルレジンや自然乾燥性アクリルレジンは
シリコーンレジンと相溶性がかなりあり、単に混合する
だけで変性することができるが、他方、アルキド樹脂ワ
ニスとも相溶するので、これらの使用には注意を要す
る。さらに、本発明においては、耐熱美粧用シリコーン
ワニスを、その使用量を調節しながら含有させることが
できる。一般に、この種の耐熱塗料は耐熱性があり、し
かも光熱によって色変わりのないものでなければならな
いので変性シリコーンワニスはあまり使用されず、フェ
ニルメチルシリコーンワニスが主に使用され、官能度の
小さいものが使われているのが現実である。本発明にお
けるように剥離膜でない場合、まれにはメチルシリコー
ンワニスも使用されることがあるが耐熱性の点で前者よ
り劣る。しかし、この塗料に使用される顔料は主に淡色
ものが多く、例えばチタン白、カドミウムイエロー、カ
ドミウムレッド、アルミニウム粉末、フラロシアニンブ
ルー、の単独又は、それらの組み合わせによる配合色で
ある点は、本発明の場合にもかなり参考となることが理
解されよう。さらにまた、本発明においては、離型剤シ
リコーンワニス例えばシリコーンオイルタイプの離型剤
シリコーンワニスも好ましく含有させることができる。
周知のように、シリコーンオイルの表面張力は一般に2
0〜21.5dyne/cmと非常に低いので複雑な面
にも均一に付着する。これらは、例えばオイル又はオイ
ル溶液又はワニスタイプ、例えば、シリコーンオイル
KF96(信越化学)、TSF451(東芝)、SH2
00(トーレシリコーン)、シリコーンオイル溶液;K
S702,703(信越化学)、TSM620,621
(東芝)、SH234(トーレシリコーン)(以上シリ
コーンオイルの形)として、シリコーンオイル KF9
6(信越化学)、TSF451(東芝)、SH200
(トーレシリコーン)、シリコーンオイル溶液 KS7
02,703(信越化学)、TSM620,621(東
芝)、SH234(トーレシリコーン)(以上シリコー
ンオイル溶液の形)として、また、シリコーンワニス
Polon T(信越化学)、TSW825(東芝)、
SH8010(トーレシリコーン)(以上シリコーンワ
ニスの形)として、市販されており、さらにこれらの変
性形としてオイル型;KS714,724(信越化
学)、Norane Silicone267(大日本
インキ)、AS−30(青葉化学)等が、皮膜は透明で
あるが風合は硬く耐久性はあまりないもの或いは風合が
柔軟で耐久性が優れたものとして市販されている。離型
剤シリコーンにおいては、硬化乾燥処理によりメチル基
が外側を向きそのためにメチル基は配向して結晶化しか
つその結晶間にSi−H結合に起因する水素原子が配置
されることになるので、他物質と接着しないようにな
り、特に、外側を向いた疎水性のメチル基が水をはじく
等、離型性を呈するようになる。常温で撥水性を与える
ためには硬化乾燥温度の低いメチルハイドロジエンポリ
シロキサンがぜひとも必要であるが、市販されているシ
リコーン撥水剤はメチルハイドロジエンポリシロキサン
単独か、又はこれにジメチルポリシロキサンを併用した
ものが多いので、本発明の塗料はそのような種類を有利
に使用することができる。ジメチルポリシロキサンの含
有量が多いほど被塗布面の風合いを柔らかいものにする
が、ジメチルポリシロキサン自体は被塗布面に撥水性を
与えない。また本発明においてはコンクリート建造物面
或いは舗道面のような剛性のある被塗布面に対しては、
建築用シリコーン撥水剤を含有させたものを好ましく使
用することができる。これらの例としては、メチルシリ
コーンワニスを溶剤に溶かしたタイプのもの、具体的に
はポロンA(信越化学)、KC88(信越化学)、SH
773(トーレシリコーン)、エバータイト(昭和油
化)、TSW810(東芝)、TSW811(東芝)、
SR−111(米国ゼネラルエレクトリック)、SR−
112(米国ゼネラルエレクトリック)等、或いはこれ
らを使用して変性したアルキドワニスを挙げることがで
きる。これら市販のシリコンワニスやシリコン塗料は、
一般に、5,000〜200,000の数平均分子量を
有するシリコン樹脂10〜20重量部を10〜100容
量部の石油系溶媒に溶解してなるシリコン樹脂塗料ビヒ
クルからなる。石油系溶媒が使用されるのは専ら経済的
な事由によるが他の溶剤、例えば酢酸エチル等のエステ
ル、MEK等のケトン系或いはセロソルブ系の溶剤等も
無論使用される場合がある。
【0012】本発明においては、アルキド樹脂塗料ビヒ
クル又はアクリル変性アルキド樹脂塗料ビヒクルとシリ
コン樹脂ビヒクルとの混合割合は、前者10〜20重量
部対後者20〜40にすることが好ましい。前者の割合
量がこれより小さくなると充分な厚さと強度の剥離性被
膜を形成するのが困難となり、前者の割合量がこれより
大きくなると塗料の混合撹拌操作が難しくなるばかりで
なく、混合撹拌後の塗料の粘度上昇速度が極めて高くな
って混合塗料の使用前保存性が悪くなる。
【0013】本発明における一浴式可剥離性塗料は、ブ
タジエン−スチレン共重合体及び/又はクロロプレン−
スチレン共重合体を、乾燥重量換算で、アルキド樹脂塗
料成分とシリコン樹脂塗料ビヒクル成分又はアクリル変
性アルキド樹脂塗料成分とシリコン樹脂塗料ビヒクル成
分の合計乾燥重量10部当り、3乾燥重量部以下を含む
ことが好ましい。これらブタジエン−スチレン共重合体
及び/又はクロロプレン−スチレン共重合体は、本発明
の塗装方法により形成された被膜において、アルキド樹
脂塗料の乾燥被膜又はアクリル変性アルキド樹脂塗料の
乾燥被膜のシリコン樹脂乾燥被膜に対する強固な接着性
を低減しかつシリコン樹脂乾燥被膜と混合した状態で乾
燥されてシリコン樹脂乾燥被膜に柔軟性を付与し、而し
てアルキド樹脂塗料の乾燥被膜又はアクリル変性アルキ
ド樹脂塗料の乾燥被膜の上に別れて形成されるシリコン
樹脂乾燥被膜の剥離性を向上させる。
【0014】また、本発明における一浴式可剥離性塗料
は、セメント粉及び/又は石膏粉を含むことを必須とす
る。これらは本発明の混合塗料にチキソトロピー性を付
与するだけでなく、本発明における混合塗料の塗装後に
はアルキド樹脂塗料又は変性アルキド樹脂塗料成分とシ
リコン樹脂塗料又はシリコン樹脂ビヒクル成分の被膜分
離を確実にする。またこれらは、該混合塗料の塗装後に
はアルキド樹脂塗料又は変性アルキド樹脂塗料成分とシ
リコン樹脂塗料又はシリコン樹脂ビヒクル成分との境界
付近にかけて、より密に存在する。本発明においては、
セメント粉及び/又は石膏粉は、混合樹脂塗料ビヒクル
30〜60重量部に対して、5〜15重量部含有させる
ことが好ましい。5重量部未満の場合には混合塗料に充
分なチキソトロピー性を付与することができず、かつ、
該塗料の塗装後に、アルキド樹脂塗料又は変性アルキド
樹脂塗料成分被膜層とシリコン樹脂塗料又はシリコン樹
脂ビヒクル成分の被膜層との分離を確実にすることがで
きない。一方、該セメント粉及び/又は石膏粉は予めシ
リコン樹脂ビヒクルと混合しておくことが好ましい。ま
た、これら粉末成分の混合量が少ないとシリコン樹脂塗
料又はシリコン樹脂ビヒクル成分の乾燥被膜層の形成を
遅らせる。さらに本発明の塗料における層分離は、欲剤
の使用量を増すことによって、より確実に遂行すること
ができる。
【0015】さらに、本発明における一浴式可剥離性塗
料は、好ましくは、ポリ酢酸ビニル樹脂0.1〜0.5
重量部を0.1〜10容量部の水に分散してなるポリ酢
酸ビニル樹脂水性ラテックス塗料を一緒に混合する。こ
のポリ酢酸ビニル樹脂水性ラテックス塗料の添加は、本
発明における混合塗料の粘度を適度に増大させ、チキソ
トロピー性をより確実に付与する。また、アルキド樹脂
塗料又は変性アルキド樹脂塗料成分被膜層中に含まれる
顔料の密度をより大きく、シリコン樹脂塗料又はシリコ
ン樹脂ビヒクルの被膜層に含まれる顔料の密度をより小
さくし、シリコン系剥離膜が剥がされた後の真性なアル
キド樹脂塗料又は変性アルキド樹脂塗料乾燥被膜に所望
の色調を与える。このポリ酢酸ビニル樹脂水性ラテック
ス塗料の添加量比は、上記範囲内で適宜なものとするこ
とができるが、セメント粉及び/又は石膏粉が湿っぽい
場合にはより少なくし、セメント粉及び/又は石膏粉が
新鮮な場合にはより多くすることが好ましい。
【0016】さらにまた、本発明の混合塗料のためのア
ルキド樹脂ビヒクル又は変性アルキド樹脂ビヒクル成分
中には、溶剤以外の非揮発性オイルを添加して、塗装乾
燥後に、アルキド樹脂塗料又は変性アルキド樹脂塗料被
膜層からのシリコン樹脂塗料又はシリコン樹脂被膜層の
分離をより確実なものとすることができ、また、硫酸バ
リウム粉末、石灰粉、シリカ粉末、砂、漆喰材料、モル
タル材料、砂利、その他のフィラーの適当量を添加する
ことができる。
【0017】そして、このように調製された本発明の混
合塗料は、調製後なるべく速やかに使用することが無論
望ましいが、保存条件によっては、例えば冬季良く密閉
して保存する場合には、調製後60〜72時間程度の
間、顕著な性質劣化や粘度変化を伴うことなしに使用す
ることができる。以下、本発明を実施例によりさらに詳
細かつ具体的に説明する。
【0018】
【実施例1】5モルの無水フタル酸と4モルのグリセリ
ンと平均分子量280の乾性油脂肪酸の4モルとを縮合
させてアルキド樹脂(無水フタル酸含有量33.4%、
油長53.8、脂肪酸含有量51.7%)を製造した。
このアルキド樹脂40重量部を70容量部の市販のアル
キド樹脂用石油系炭化水素溶剤(エッソ社、アイソパ
ー)に溶かし、黄色顔料微粉末(カドミウムイエローケ
ーキ)4.5重量部を加えた。そして別途、シリコンワ
ニス(メチルフェニル系シリコンワニス KF255、
信越シリコーン)を固形分換算で20重量部/100容
量部になるように石油系炭化水素溶剤で溶解希釈したも
のと10重量部のセメント粉を撹拌して混合し、さらに
スチレンーブタジエン共重合体(Pliolite;登録商標)
の20%溶液15容量部と市販のポリ酢酸ビニル樹脂水
性ラテックス塗料5容量部を加えて撹拌した。これを前
記アルキド樹脂混合物と混合して混合塗料とした。この
混合塗料を塗装刷毛で厚さ3.5cmで面積30cm×
30cmの舗道用コンクリートブロック上に1平方米当
り60g(乾燥後)となるように塗布した。塗装直後に
は塗布膜中で各塗料成分の分離は観測されなかったが、
30分の熱風加熱による乾燥後には1見しただけでは1
層の被膜として見え、よく見ると被膜が2層に別れてい
た。この2重被膜の上から種々の筆記用具、市販ペンキ
を用いて模様を書き込み、その後、上層の剥離テストを
行った。上層は手で簡単に剥離することができ、剥離操
作中上、層膜は破れることがなかった。上層の剥離除去
により露出した下層は舗道用コンクリートブロック試験
片上に強固に結合していた。
【0019】
【実施例2】実施例1で混合した市販のポリ酢酸ビニル
樹脂水性ラテックス塗料を混合しなかった点を除いて、
実施例1で行った操作と同様の操作を繰り返した。実施
例1の場合と同様な結果が得られた。
【0020】
【実施例3】実施例1で調製した混合塗料を、看板用の
メタクリル板上に実施例1の場合と同様に塗布、乾燥
し、実施例1の場合と同様に模様書きを行い、実施例1
の場合と同様に剥離テストをおこなった。良好な結果が
得られた。
【0021】
【発明の効果】以上の詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明によれば、アルキド樹脂塗料又は変性
アルキド樹脂塗料とシリコン樹脂塗料又はシリコン樹脂
ビヒクルとを石膏粉及び又はセメント粉の存在下で混合
した場合には、混合物がチキソトロピー現象を示して、
撹拌混合中及び混合直後は簡単に塗布作業に供すること
ができ、かつこの混合物は、塗装後に少なくとも乾燥皮
膜が形成されるまでに両塗料成分が別個の層となるだけ
でなく、真の塗装被膜となる塗料成分が下層に、剥離膜
となる塗料成分が上層に配置され、かつこの上層の剥離
性塗膜層はペイント、各種筆記具等による落書きシール
等の落書きや粘着テープ、ガム等、路面等に付着したガ
ム、粘着テープの汚れ物質をある程度付着させる一方、
所望時に何時でも下層の塗膜層から手剥離可能な一浴式
可剥離性塗料及びこの混合塗料を用いた塗装方法が提供
され、したっが本発明は、対象素材としては電柱、ビル
内外壁面、ブロック塀、街路灯支柱、案内板、電話ボッ
クスのガラス、電話機自体、公衆トイレ特にトイレ内の
タイル、歩道橋、衣服、車、ブロック塀、商店のシャッ
ター、家屋の壁・ドアー・家具、大理石、ゴム製品表面
等々に適用する場合の実用性は大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 167/06 PKU C09D 167/06 PKU 183/04 PMS 183/04 PMS

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)5,000〜200,000の数
    平均分子量を有するシリコン樹脂10〜20重量部を1
    0〜100容量部の石油系溶媒に溶解してなるシリコン
    樹脂塗料ビヒクルと、(2)酸成分として油長50〜6
    5の中油長乃至長油長を有する脂肪酸成分を30〜39
    %、無水フタル酸成分を25〜40%含有するアルキド
    樹脂20〜40重量部を、所望によりベンゼン、トルエ
    ン及び/又はキシレンを30容量%以下含んでいてもよ
    い脂肪族炭化水素系溶剤25〜40容量部からなる混合
    溶媒体に溶解してなり、該アルキド樹脂は該アルキド樹
    脂分100〜80重量%に対し20重量%以下の不飽和
    ポリエステル樹脂系ビヒクルで置換されていてもよいア
    ルキド樹脂塗料ビヒクルと、(3)石膏粉及び/又はセ
    メント粉5〜15重量部とを撹拌混合し、混合物を被覆
    体表面に塗布し、前記被覆体表面上に順に、前記両アル
    キド樹脂塗料成分被膜、シリコン樹脂塗料ビヒクル被膜
    を積層形成することを特徴とする一浴式可剥離性塗料に
    よる塗装方法。
  2. 【請求項2】 (1)5,000〜200,000の数
    平均分子量を有するシリコン樹脂10〜20重量部を1
    0〜100容量部の石油系溶媒に溶解してなるシリコン
    樹脂塗料ビヒクルと、(2)酸成分として油長50〜6
    5の中油長乃至長油長を有する脂肪酸成分を30〜39
    %、無水フタル酸成分を25〜40%含有し、メタクリ
    ル酸アルキル成分80〜55モル%とアクリル酸アルキ
    ル成分20〜45モル%のモル比を有するアクリル系モ
    ノマー又はオリゴマー25〜40重量%で変性されたア
    クリル変性アルキド樹脂20〜40重量部を、所望によ
    りベンゼン、トルエン及び/又はキシレンを30容量%
    以下含んでいてもよい脂肪族炭化水素系溶剤25〜40
    容量部からなる混合溶媒体に溶解してなり、該アルキド
    樹脂は該アルキド樹脂分100〜80重量%に対し20
    重量%以下の不飽和ポリエステル樹脂系ビヒクルで置換
    されていてもよいアクリル変性アルキド樹脂塗料ビヒク
    ルと、(3)石膏粉及び/又はセメント粉5〜15重量
    部とを撹拌混合し、混合物を被覆体表面に塗布し、前記
    被覆体表面上に順に、前記アクリル変性アルキド樹脂塗
    料成分被膜、シリコン樹脂塗料ビヒクル被膜を積層形成
    することを特徴とする一浴式可剥離性塗料による塗装方
    法。
  3. 【請求項3】 前記一浴式可剥離性塗料が、ブタジエン
    −スチレン共重合体及び/又はクロロプレン−スチレン
    共重合体を含むことを特徴とする、請求項1又は請求項
    2記載の一浴式可剥離性塗料による塗装方法。
  4. 【請求項4】 前記一浴式可剥離性塗料が、ブタジエン
    −スチレン共重合体及び/又はクロロプレン−スチレン
    共重合体が乾燥重量換算で、アルキド樹脂塗料成分とシ
    リコン樹脂塗料ビヒクル成分又はアクリル変性アルキド
    樹脂塗料成分とシリコン樹脂塗料ビヒクル成分の合計乾
    燥重量10部当り、3乾燥重量部以下を含むことを特徴
    とする、請求項3記載の一浴式可剥離性塗料による塗装
    方法。
  5. 【請求項5】 ポリ酢酸ビニル樹脂0.1〜0.5重量
    部を0.1〜10容量部の水に分散してなるポリ酢酸ビ
    ニル樹脂水性ラテックス塗料を一緒に混合することを特
    徴とする、請求項1、請求項2又は請求項4記載の一浴
    式可剥離性塗料による塗装方法。
  6. 【請求項6】 (1)5,000〜200,000の数
    平均分子量を有するシリコン樹脂10〜20重量部を1
    0〜100容量部の石油系溶媒に溶解してなるシリコン
    樹脂塗料ビヒクルと、(2)酸成分として油長50〜6
    5の中油長乃至長油長を有する脂肪酸成分を30〜39
    %、無水フタル酸成分を70〜61%含有するアルキド
    樹脂20〜40重量部を、所望によりベンゼン、トルエ
    ン及び/又はキシレンを30容量%以下含んでいてもよ
    い脂肪族炭化水素系溶剤25〜40容量部からなる混合
    溶媒体に溶解してなり、該アルキド樹脂は該アルキド樹
    脂分100〜80重量%に対し20重量%以下の不飽和
    ポリエステル樹脂系ビヒクルで置換されていてもよいア
    ルキド樹脂塗料ビヒクルと、(3)ポリ酢酸ビニル樹脂
    0.1〜0.5重量部を0.1〜10容量部の水に分散
    してなるポリ酢酸ビニル樹脂水性ラテックス塗料と、
    (4)石膏粉及び/又はセメント粉5〜15重量部と、
    (5)顔料とを均一に分散してなることを特徴とする、
    請求項1または請求項4記載の塗装方法に使用する一浴
    式可剥離性塗料。
  7. 【請求項7】 (1)5,000〜200,000の数
    平均分子量を有するシリコン樹脂10〜20重量部を1
    0〜100容量部の石油系溶媒に溶解してなるシリコン
    樹脂塗料ビヒクルと、(2)酸成分として油長50〜6
    5の中油長乃至長油長を有する脂肪酸成分を30〜39
    %、無水フタル酸成分を70〜61%含有し、メタクリ
    ル酸アルキル成分80〜55モル%とアクリル酸アルキ
    ル成分20〜45モル%のモル比を有するアクリル系モ
    ノマー又はオリゴマー25〜40重量%で変性されたア
    クリル変性アルキド樹脂20〜40重量部を、所望によ
    りベンゼン、トルエン及び/又はキシレンを30容量%
    以下含んでいてもよい脂肪族炭化水素系溶剤25〜40
    容量部からなる混合溶媒体に溶解してなり、該アルキド
    樹脂は該アルキド樹脂分100〜80重量%に対し20
    重量%以下の不飽和ポリエステル樹脂系ビヒクルで置換
    されていてもよいアルキド樹脂塗料ビヒクルと、(3)
    ポリ酢酸ビニル樹脂0.1〜0.5重量部を0.1〜1
    0容量部の水に分散してなるポリ酢酸ビニル樹脂水性ラ
    テックス塗料と、(4)石膏粉及び又はセメント粉5〜
    15重量部と、(5)顔料とを均一に分散してなること
    を特徴とする、請求項1または請求項4記載の塗装方法
    に使用する一浴式可剥離性塗料。
  8. 【請求項8】 前記一浴式可剥離性塗料を物体の被覆面
    に塗布し塗膜を加熱又は常温乾燥して、塗膜の乾燥後に
    前記顔料を前記アルキド樹脂塗料被膜中に存在させ、前
    記アルキド樹脂塗料被膜上又は変性アルキド樹脂塗料被
    膜上にシリコン樹脂ビヒクルの透明又は淡色の可剥離性
    被膜を形成する工程を含むことを特徴とする前記請求項
    4記載の塗装方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100553381B1 (ko) * 2002-03-30 2006-02-20 (주)뉴일광 백화제거 기능을 갖는 방수제 및 제조방법
CN1295287C (zh) * 2005-03-07 2007-01-17 李仁洙 一种不粘涂料及其生产方法
KR20200091106A (ko) * 2019-01-22 2020-07-30 이남승 방수 코팅제
US11235349B2 (en) 2012-06-25 2022-02-01 3M Innovative Properties Company Devices for coating contoured surfaces

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