JPH08319363A - 白色ポリマーフィルム - Google Patents

白色ポリマーフィルム

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JPH08319363A
JPH08319363A JP8095648A JP9564896A JPH08319363A JP H08319363 A JPH08319363 A JP H08319363A JP 8095648 A JP8095648 A JP 8095648A JP 9564896 A JP9564896 A JP 9564896A JP H08319363 A JPH08319363 A JP H08319363A
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film
polymer film
resin
sheet
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JP8095648A
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Young-Jin Lee
李栄珍
Sang-Il Kim
金尚一
Bum-Sang Kim
金範相
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SKC Co Ltd
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    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低密度、並びに良好な帯電防止特性、印刷適
性および加工性を有し、紙の代替品として使用するのに
適した白色ポリマーフィルムを提供する。 【解決手段】 楕円形状の気孔を有するポリマーフィル
ムであって、フィルムを長さ方向に沿って切断すること
により作られる表面に現れる気孔が、PL,90≧5μm,
D,90≧0.1μm,PL/D,50≧5,100≧PN ≧1
0,0.5≧PA≧0.05(PL,90は気孔の長軸の平
均長さ;PD,90は気孔の短軸の平均長さ;PL/D,50は気
孔の短軸に対する長軸の長さの比の平均;PN は100
0μm2 当りの気孔の数;PA は表面に対する気孔の面
積比)を満足し、ポリエステル樹脂およびポリオレフィ
ン樹脂の混合物、並びに無機粒子、スルホン酸金属塩お
よび立体障害のあるフェノールを含む樹脂組成物を配合
および溶融押出してシートを形成した後、シートを延伸
することにより製造されるポリマーフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム中に存在
する気孔を特定の形状に制御することにより、改善され
た表面特性および印刷特性を有する白色ポリマーフィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、例えばポリエチレンテレ
フタレート(PET)およびポリエチレンナフタレート
(PEN)は、良好な化学的安定性、物理的・機械的強
度、耐久性、耐熱性、耐薬品性、耐候性および電気絶縁
性を有するため、医療機器、コンデンサー、包装材およ
びラベル材、写真フィルム並びに磁気記録媒体を含む種
々の製品を製造するのに広く用いられている。
【0003】最近、ポリエステルフィルムは多様な分野
で紙の代替品として使用されるようになってきている。
しかし、従来のポリエステルフィルムは、透明性、色、
密度および硬さの点で紙より劣っている。このため、ポ
リエステルの機械的強度、耐熱性、耐久性およびその他
の望ましい特性を維持しながら、紙のような柔軟性を有
するポリエステルフィルムを開発するために種々の試み
がなされてきた。例えば、特開昭58−50625号
は、発泡剤を混入することにより配合してポリエステル
フィルムを製造する方法を記載している。また、特開昭
57−49648号は、ポリオレフィン樹脂をポリエス
テル樹脂とブレンドし、得られた混合物を延伸して、こ
れから得られたフィルムの表面および内部に気孔を形成
し、任意選択的に熱安定化剤を混入することにより、改
善された表面特性を有するポリエテルフィルムを製造す
る方法を提供している。
【0004】しかし、これらの試みには欠点および問題
点がある。ポリエステルフィルムに発泡剤を混入する場
合には、形成される気孔が不均一に分散する傾向があ
り、フィルムの物理的特性を制御することが困難であ
る。さらに、ポリオレフィン樹脂をポリエステル樹脂と
ブレンドする場合には、ポリオレフィン成分の劣った耐
熱性により、得られたフィルムの特性が劣化しやすい。
また、ポリオレフィンは静電気を発生し蓄積する傾向が
あるので、ポリオレフィンとブレンドしたポリエステル
から得られたフィルムは高度に静電気を帯びて印刷適性
が低下し、紙の代替品としての使用を制限する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はフィルムの表
面特性がフィルム中に存在する気孔の大きさ、形状およ
び分布と密接に関連しているという知見に基づいてい
る。フィルム中の気孔の分布が適切に設計されていない
場合には、紙のような柔軟性、望ましい表面特性、およ
び良好な加工性を有するポリマーフィルムを得ることは
できない。
【0006】したがって本発明の目的は、フィルム中に
存在する気孔の大きさ、形状および分布をそれぞれ特定
の範囲内に制御することにより、低密度、並びに良好な
帯電防止特性、印刷適性および加工性を有し、紙の代替
品として使用するのに適した白色ポリマーフィルムを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、楕円形
状(引き延ばされた球状)の気孔を有するポリマーフィ
ルムであって、フィルムを長さ方向に沿って切断するこ
とによって作られる表面に現れる気孔が下記式を満足す
ることを特徴とするポリマーフィルムが提供される。
【0008】PL,90≧5μm,PD,90≧0.1μm PL/D,50≧5,100≧PN ≧10 0.5≧PA ≧0.05 式中、PL,90は現れた気孔の90%以上の長軸の平均長
さ;PD,90は現れた気孔の90%以上の短軸の平均長
さ;PL/D,50は現れた気孔の短軸に対する長軸の長さの
比の平均;PN は現れた表面の1000μm2 当りに現
れた気孔の数;PA は現れた表面に対する現れた気孔の
面積比である。
【0009】本発明のポリマーフィルムは、65〜95
重量%のポリエステル樹脂および5〜35重量%のポリ
オレフィン樹脂からなる混合物、並びにいずれも前記ポ
リエステル樹脂の重量を基準として、0.01〜10重
量%の無機粒子、0.01〜1.0重量%のスルホン酸
金属塩、および0.005〜0.5重量%の立体障害の
あるフェノール(hindered phenol)を
含む樹脂組成物を配合し溶融押出して、シートを作製し
た後、このシートを延伸してフィルムにすることにより
製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において好適に用いられる
ポリエステル樹脂は、酸成分例えば芳香族ジカルボン酸
のジアルキルエステルとジオール成分例えば脂肪族グリ
コールとを重縮合することにより製造することができ
る。そして、ポリエステル樹脂は、ポリエステル−ポリ
オレフィン樹脂混合物の65〜95重量%、好ましくは
75〜92重量%の範囲の量で用いられる。
【0011】本発明で用いることができる代表的な芳香
族ジカルボン酸のジアルキルエステルとしては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シク
ロヘキサンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボ
ン酸、ビフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジ
カルボン酸、アントラセンジカルボン酸、α,β−ビス
(2−クロロフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボ
ン酸のジアルキルエステルがある。これらのうちでは、
ジメチルテレフタレートおよびジメチル2,5−ナフタ
レンジカルボキシレートが最も好ましい。
【0012】本発明で用いることができる典型的な脂肪
族グリコールとしては、エチレングリコール、トリメチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメ
チレングリコール、ヘキサメチレングリコールおよびヘ
キシレングリコールがある。これらのうちでは、エチレ
ングリコールが最も好ましい。
【0013】本発明において用いられる好適なポリエス
テルは、少なくとも70重量%のエチレンテレフタレー
トまたはエチレンナフタレートの繰り返し単位を含み、
残りの共重合繰り返し単位は他のジ−もしくはポリカル
ボン酸またはオキシカルボン酸と他のジオールから誘導
されるものでもよい。このようなジ−もしくはポリカル
ボン酸またはオキシカルボン酸としては、4,4’−ジ
カルボキシルベンゾフェノン、アジピン酸、セバシン
酸、トリメリト酸、ピロメリト酸、3,5−(ヒドロキ
シカルボニル)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、p−ヒ
ドロキシ安息香酸など;他のジオールとしてはプロピレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレング
リコール、シクロヘキサンジメタノール、p−キシレン
グリコール、5−ナトリウムスルホレゾルシンなどがあ
る。
【0014】本発明のポリマーフィルムに好適なポリオ
レフィン樹脂は、エチレン、プロピレン、ブテン、ペン
テン、ヘキセンおよびオクテンから選択される2種以上
の成分のコポリマーを含んでいてもよい。好ましいオレ
フィン樹脂は、エチレンモノマー含有量が10〜15%
であるエチレンコポリマーである。さらに、オレフィン
樹脂は1.0〜25g/10分(200℃、5kg)の
範囲のメルトインデックスを有することが好ましい。フ
ィルム中に存在する気孔が均一に分散させるには、ポリ
オレフィン樹脂を樹脂混合物の5〜35重量%、好まし
くは8〜25重量%の範囲で用いる。ポリマーフィルム
中に混入したポリオレフィン樹脂は、フィルムに改善さ
れた表面特性および低密度を与える。
【0015】フィルムに改善された光学および摩擦特性
を導入するためには、本発明のポリマーフィルムは、
0.01〜10μmの範囲の平均粒径を有する不活性な
無機粒子を、用いられるポリエステル樹脂の重量を基準
として0.01〜10重量%、好ましくは0.01〜5
重量%の範囲の量で含んでいてもよい。無機粒子の平均
粒径が0.01μm未満であると光学および摩擦特性を
向上させる効果が得られず、10μmを超えるとフィル
ムの表面粗さが粗くなる。無機粒子の含有量が0.1重
量%未満であると添加効果が得られず、10重量%を超
えると紙のような表面特性が得られないうえ、無機粒子
の分散性が悪くなる。代表的な無機粒子としては、硫酸
バリウム、酸化チタン、二酸化シリコン、炭酸カルシウ
ム、酸化マグネシウム、タルク、ゼオライトなどがあ
る。
【0016】本発明のポリマーフィルムは、さらに帯電
防止剤として、下記式(I)で示される1.0mgKO
H/g以下の酸価を有するスルホン酸金属塩を含んでい
てもよい。
【0017】R1 −SO3 Me (I) 式中、R1 はC5 〜C20のアルキル基であり、MeはL
i,Na,KおよびMgから選択されるアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属である。
【0018】好適なスルホン酸金属塩としては、オクチ
ルベンゼンスルホン酸カリウム、ノニルベンゼンスルホ
ン酸カリウム、ウンデシルベンゼンスルホン酸カリウム
およびこれらの混合物がある。このようなスルホン酸金
属塩を混入すると、帯電防止特性を改善し、フィルムの
表面張力を増加させ、これによって例えば磁気カードに
おいてはフィルム表面に記録された情報の損失の危険性
を減少させ、インキおよびその他のコーティング組成物
の受容性を改善する。スルホン酸金属塩は、ポリエステ
ル樹脂の重量を基準として0.01〜1.0重量%、好
ましくは0.02〜0.5重量%の範囲の量で添加され
る。0.01重量%未満であるとフィルム表面に微細な
気泡が生成してフィルムの物理的特性が大きく低下する
だけでなく帯電防止特性を向上させる効果も得られず、
1.0重量%を超えるとポリエステルが分解してフィル
ムの機械的特性が大きく低下する。
【0019】本発明のポリマーフィルムは立体障害のあ
るフェノール誘導体を含んでいてもよく、これはラジカ
ル連鎖反応を抑制し、これによってフィルムに耐酸化性
および耐熱性を与える。立体障害のあるフェノール誘導
体の例としては、テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル
ヒドロキシフェニルプロパノイルオキシメチル)メタ
ン、オクタデシル 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルプロパノエート、2−ヒドロキシ−4−
n−オクチルオキシベンゾフェノンおよび2,4−ジ−
t−ブチルフェニル 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンゾエート、並びにこれらの混合物がある。
立体障害のあるフェノール誘導体は、ポリエステル樹脂
の重量を基準として0.005〜0.5重量%の範囲の
量で用いられる。フェノール誘導体が0.005重量%
未満であるとフィルムの耐熱性を向上させる効果が得ら
れず、0.5重量%を超えると製造コストが上昇する。
【0020】本発明のポリマーフィルムは上述した添加
剤に加えて、通常の添加剤、例えば重縮合触媒、分散
剤、他の帯電防止剤、結晶化促進剤、核形成剤および/
またはブロッキング防止剤などを、本発明のフィルムの
望ましい特性に悪影響を及ぼさない有効量で含有してい
てもよい。
【0021】上述したように、ポリオレフィンおよびポ
リエチレン樹脂を押出成形および延伸してフィルムを形
成する場合には、フィルムの表面および内部に楕円形状
(引き延ばされた球形)の気孔が形成される。本発明に
よれば、紙のような表面特性および良好な加工性を有す
るポリマーフィルムを得るために、フィルムを長さ方向
に沿って切断することによって作られる表面に露出する
気孔が下記式を満足するようにフィルムを製造する。
【0022】PL,90≧5μm,PD,90≧0.1μm PL/D,50≧5,100≧PN ≧10 0.5≧PA ≧0.05 式中、PL,90は現れた気孔の90%以上の長軸の平均長
さ;PD,90は現れた気孔の90%以上の短軸の平均長
さ;PL/D,50は現れた気孔の短軸に対する長軸の長さの
比の平均;PN は現れた表面の1000μm2 当りに現
れた気孔の数;PA は現れた表面に対する現れた気孔の
面積比である。
【0023】気孔が小さすぎたり、気孔の数が少なすぎ
たり、PA が0.05未満の場合にはフィルムの加工性
が低下する。PL/D,50が5より小さい場合は機械的強度
が低下する。気孔が多すぎたり、PA が0.5を超える
場合にも、機械的強度が低下し、フィルム製造過程で破
断頻度が増加する。
【0024】上記の特定の条件を満足する気孔を有する
本発明のポリマーフィルムは以下のような方法により製
造することができる。すなわち、ポリエステル樹脂とポ
リオレフィン樹脂とを配合して一次樹脂混合物とし、こ
の一次樹脂混合物を再溶融および押出成形して無定形キ
ャストシートにした後、このシートを縦および横の両方
向に延伸してフィルムを形成する。
【0025】添加剤成分、すなわち不活性粒子、スルホ
ン酸金属塩、立体障害のあるフェノールなどは、原料の
重縮合が停止する前のどの時点でポリエステル樹脂に添
加してもよい。好ましくは、これらの添加剤をエステル
交換反応直後または重縮合反応の開始時点で添加する。
その後、得られたポリエステル樹脂組成物を上述したポ
リオレフィン樹脂のいずれかと配合(コンパウンディン
グ)する。
【0026】樹脂混合物のコンパウンディングは通常の
方法、例えば二軸スクリューコンパウンダーを用いて行
うことが好ましい。コンパウンディング工程において、
初期入口温度および最終出口温度はそれぞれ200〜2
50℃および215〜260℃の範囲とし、押出成形さ
れる樹脂の温度が225〜285℃の範囲となるように
スクリュー回転速度および押出速度を調節する。その
後、得られた樹脂混合物の溶融押出を、通常の方法にし
たがって例えばこの分野で公知のT−ダイ法を用いて行
い、シートを得る。このシートをローラーを通して縦
(フィルム進行方向)および横の両方向に2.0〜5.
0倍、好ましくは3.0〜4.5倍の延伸倍率で延伸す
ることにより二軸配向ポリマーフィルムを得る。
【0027】本発明にしたがってポリマーフィルムを製
造するに当り、溶融押出、キャスティング、二軸延伸の
各工程の条件は当業者が適宜設定することができる。
【0028】
【実施例】以下の実施例は、本発明の範囲を限定するこ
となく、本発明をより具体的に説明することを意図する
ものである。
【0029】実施例および比較例においては、製造され
たフィルムの特性を以下のような方法で評価した。
【0030】1.気孔の大きさおよび面積 ポリマーフィルム中に存在する気孔の大きさおよび面積
を、フィルムを長さ方向に切断することにより作られる
表面を走査型電子顕微鏡およびイメージアナライザーに
より調べ、気孔のPL,90、PD,90、PL/D,50、PN およ
びPA を決定した。
【0031】2.無機粒子の平均粒径 無機粒子の平均粒径を遠心分離型粒度測定機SA−CP
II(島津製作所製)によりエチレングリコール中にス
ラリー化された粒子を調べることにより体積平均粒径
(μm)として測定した。
【0032】3.バルク密度 フィルムのバルク密度を四塩化炭素とノルマルヘプタン
からなる密度勾配管を25℃で維持し浮沈法によって測
定した。
【0033】4.帯電防止特性 フィルムの表面抵抗を絶縁抵抗測定器(米国ヒューレッ
トパッカード社製)を使用して20℃、相対湿度65%
で測定した。印加電圧は500Vであった。測定された
値はオーム(Ω)単位で示している。フィルムの表面抵
抗が低いほど、その帯電防止特性は高い。
【0034】5.破断強度 フィルムの破断強度をUTM4206(米国インストロ
ン社製)を用いてASTM D882にしたがって引張
強度を測定することにより決定した。
【0035】6.加工性 フィルム製造工程中の破断の頻度を測定し加工性を以下
の基準で評価した。
【0036】A:1日に1回未満。
【0037】B:1日に2〜5回。
【0038】C:1日に6〜10回。
【0039】D:1日に10回を超える。
【0040】実施例1 ジメチルテレフタレートとエチレングリコールとを1対
2の当量比で混合し、エステル交換触媒の存在下でエス
テル交換を行い、ポリエチレンテレフタレートモノマ
ー、すなわちビス−2−ヒドロキシエチルテレフタレー
トを生成した。得られたものに、16gの0.5μmの
平均粒径を有する立方晶構造の二酸化チタン、0.64
gのテトラキス(3,5−ジ−t−ブチルヒドロキシフ
ェニルプロパノイルオキシメチル)メタン、0.64g
のオクチルベンゼンスルホン酸カリウムg、およびポリ
エチレンテレフタレートモノマーの重量を基準として
0.05重量%の三酸化アンチモンを重縮合触媒として
添加し、得られた混合物を重縮合して、0.610dl
/gの固有粘度を有するポリエチレンテレフタレート樹
脂を得た。このようにして得られたポリエチレンテレフ
タレート樹脂320gと、8.0g/10分のメルトフ
ローインデックスを有するプロピレン−エチレン共重合
樹脂(エチレン含有量10モル%)80gとを、初期入
口温度を245℃、最終出口温度を260℃および押出
樹脂の温度を275℃に維持しながら、通常の配合方法
で配合し、一次樹脂混合物を得た。
【0041】その後、一次樹脂混合物をT−ダイ法を用
いて再溶融、押出成形してキャストフィルムを形成し
た。このフィルムを縦および横の両方向に3.5倍の延
伸倍率で延伸して100μmの厚さを有する二軸配向ポ
リマーフィルムを得た。
【0042】表1および表2からわかるように、こうし
て製造されたフィルムは優れた特性を示した。
【0043】実施例2 ジメチルテレフタレートの代わりにジメチル−2,5−
ナフタレンジカルボキシレートを用いた以外は実施例1
の操作を繰り返し、0.580dl/gの固有粘度を有
するポリエチレンナフタレート樹脂を得た。実施例1と
同様に、このポリエチレンナフタレート樹脂を、入口温
度を250℃、出口温度を265℃、押出樹脂の温度を
280℃に維持しながらコンパウンディングした後、樹
脂シートを4.0倍の延伸倍率で二軸延伸した。
【0044】表1および表2からわかるように、本実施
例で得られたフィルムも優れた特性を示した。
【0045】実施例3および4 添加剤成分の種類および量ならびに製造工程のパラメー
タを表1に示したように本発明の範囲内で変化させた以
外は実施例1の操作を繰り返した。
【0046】表2からわかるように、これらの実施例で
得られたフィルムも優れた特性を示した。
【0047】比較例1〜6 添加剤成分の種類および量ならびに製造工程のパラメー
タを表1に示したように本発明の範囲外で変化させた以
外は実施例1の操作を繰り返した。
【0048】表2からわかるように、こうして得られた
フィルムは一般的に劣った特性を示した。
【0049】
【表1】
【表2】 以上の結果から明らかなように、本発明にしたがって製
造された二軸配向ポリマーフィルムは、フィルム中に含
まれる気孔の大きさおよび面積を制御することにより、
優れた表面特性を有する。
【0050】以上において本発明を特定の実施態様に関
連して説明してきたが、種々の修正および変更は特許請
求の範囲に定義したように本発明の範囲内にあることを
認識すべきである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:28 B29L 7:00 C08L 67:02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楕円形状の気孔を有するポリマーフィル
    ムであって、フィルムを長さ方向に沿って切断すること
    により作られる表面に現れる気孔が下記式 PL,90≧5μm,PD,90≧0.1μm PL/D,50≧5,100≧PN ≧10 0.5≧PA ≧0.05 式中、 PL,90は現れた気孔の90%以上の長軸の平均長さ;P
    D,90は現れた気孔の90%以上の短軸の平均長さ;P
    L/D,50は現れた気孔の短軸に対する長軸の長さの比の平
    均;PN は現れた表面の1000μm2 当りに現れた気
    孔の数;PA は現れた表面に対する現れた気孔の面積
    比、を満足し、前記ポリマーフィルムは、65〜95重
    量%のポリエステル樹脂および5〜35重量%のポリオ
    レフィン樹脂の混合物、並びにポリエステル樹脂の重量
    を基準として0.01〜10重量%の0.01〜10μ
    mの範囲の平均粒径を有する無機粒子、0.01〜1.
    0重量%のスルホン酸金属塩および0.005〜0.5
    重量%の立体障害のあるフェノール系化合物を含む樹脂
    組成物を配合および溶融押出してシートを形成した後、
    シートを延伸することにより製造されることを特徴とす
    るポリマーフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂がポリエチレンテレフ
    タレートまたはポリエチレンナフタレートであることを
    特徴とする請求項1記載のフィルム。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン樹脂がエチレン、プロピ
    レン、ブテン、ペンテン、ヘキセンおよびオクテンから
    なる群より選択された2種以上の成分の共重合体である
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 スルホン酸金属塩が1.0mgKOH/
    g以下の酸価を有する下記式(I)で表されるものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のフィルム。 R1 −SO3 Me (I) 式中、R1 はC5 〜C20のアルキル基であり、MeはL
    i,Na,KまたはMgである。
  5. 【請求項5】 無機粒子が硫酸バリウム、二酸化チタ
    ン、二酸化シリコン、炭酸カルシウム、酸化マグネシウ
    ム、タルク、ゼオライトおよびこれらの混合物の粒子か
    らなる群より選択されることを特徴とする請求項1記載
    のフィルム。
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