JPH08318285A - 高度浄水処理におけるオゾン処理方法及び処理装置 - Google Patents

高度浄水処理におけるオゾン処理方法及び処理装置

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JPH08318285A
JPH08318285A JP12461595A JP12461595A JPH08318285A JP H08318285 A JPH08318285 A JP H08318285A JP 12461595 A JP12461595 A JP 12461595A JP 12461595 A JP12461595 A JP 12461595A JP H08318285 A JPH08318285 A JP H08318285A
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ozone
water
treatment
treated water
measured
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JP12461595A
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Tetsufumi Watanabe
哲文 渡辺
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理水の水質と溶存オゾン、排オゾン、オゾ
ン注入率及びUVの関係により、被処理水の水質に基づ
いた制御を実施することによって適正なオゾン注入率に
よってオゾン処理塔の運転を実施することを目的とす
る。 【構成】 高度浄水処理におけるオゾン処理において、
第1のUV計11により被処理水のUVを計測するとと
もに第2のUV計12によりオゾン処理水のUVを計測
し、更にDO3計13により計測されたオゾン処理水の
溶存オゾン濃度と、気相オゾン濃度計10により計測さ
れた発生オゾン濃度及び排オゾン濃度と、被処理水の流
量計2,オゾン処理水の流量計6,発生オゾンの流量計
5及び排オゾンの流量計9の計測値を制御因子として制
御装置14に入力し、制御出力18によってオゾン発生
機の駆動状態を適正にコントロールするようにした高度
浄水処理におけるオゾン処理方法と装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオゾン処理及び活性炭処
理に代表される上水の高度浄水処理におけるオゾン処理
方法及び処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に河川とか湖沼などから取水した原
水を浄化するには、凝集沈殿池で原水中に凝集剤を注入
混合し、撹拌及び滞留処理により原水中の懸濁物質
(砂,粘土,藻類等の有機物等)を凝集して沈澱,分離
する。このプロセスでは殺藻処理や鉄,マンガンなどの
色度成分の除去を目的とした塩素処理が組み込まれてい
る。
【0003】特に大都市近郊においては河川の汚濁が著
しいため、アンモニアや、発ガン性物質のTHM(トリ
ハロメタン)の前駆物質であるフミン質を含む色度成分
の含有率が高く、塩素処理により塩素とアンモニアが反
応してクロラミンを生成し、必要以上の塩素を消費して
しまう結果、塩素注入率が高くなってTHMが増大す
る。
【0004】このような背景から、近年上述した物質の
除去を目的として高度浄水処理システムを浄水プロセス
に組み込む方式が行われるようになってきた。この高度
浄水処理方法には、オゾン処理や生物活性炭処理があ
り、例えば塩素処理の代替としてオゾン処理塔によりオ
ゾン処理を行い、更に活性炭処理塔もしくは生物濾過塔
により色度成分などを除去し、砂濾過池等で濾過した後
に塩素処理を行い、浄水池に送水する。特に生物活性炭
処理の前にオゾン処理を行うことにより、負荷変動に対
する許容度や活性炭の寿命の向上をはかることができ
る。
【0005】他方で1993年12月に新水道水質基準
が制定され、規制値の強化及び規制項目の増加が実施さ
れた。この規制項目の中には上記した現在の浄水処理施
設では除去が困難な物質、例えば揮発性有機塩素化合物
とか農薬、カビ臭物質が含まれている。そこで近時は大
都市近郊の浄水場を中心としてオゾン処理及び活性炭処
理に代表される高度浄水処理が上記新水道水質基準に対
応する施設として検討されている。
【0006】上記オゾン処理及び活性炭処理は、水中の
溶存性の微量有機物質の除去を目的としているため、水
量だけでなく水質の制御が必要である。そのため紫外線
吸光光度計(以下UV計と略称する)のようなプロセス
用の水質計測器を設置して用いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な高度浄水処理としてのオゾン処理における制御とし
て、通常オゾンの注入率を処理水量に比例させた制御と
か、注入オゾン濃度及び溶存オゾン濃度を一定にする制
御もしくは排オゾン濃度を一定にする制御等のシンプル
な制御方法が一般に採用されており、被処理水の水質に
基づいた制御は実施されていないのが実情である。即
ち、処理水の水質と溶存オゾン、排オゾン、オゾン注入
率及びUV値(紫外線吸光度)との関係は明らかにされ
ていない。
【0008】特に現在多く採用されているオゾン注入率
一定制御の場合、室内実験等で確認した処理対象物質を
十分に除去できる一定の注入率、例えば1〜3(mg/
l)程度の注入率でオゾンを注入しているのが通例であ
るが、水質変動に伴って注入オゾン量に過不足が生じる
惧れがある。これはオゾン処理効率の低下とか、高価な
オゾンの無駄が生じてしまうことになり、オゾン処理に
よる安定した処理水質を得ることが困難であるという問
題がある。
【0009】本発明は上記の問題点に鑑み、特に処理水
の水質と溶存オゾン、排オゾン、オゾン注入率及び紫外
線吸光度との関係を明らかにして、被処理水の水質に基
づいた制御を実施することにより、適正なオゾン注入率
によってオゾン処理塔の運転を実施することができる高
度浄水処理におけるオゾン処理方法及び装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、先ず請求項1により、被処理水をオゾン
処理塔に流入して、オゾン発生機から得られるオゾンガ
スを該オゾン処理塔内の底壁近傍に配置された散気管か
ら被処理水中に対向流として放散し、所望とするオゾン
処理を行ってからオゾン処理水槽内に流入するようにし
た高度浄水処理におけるオゾン処理において、第1の紫
外線吸光光度計により被処理水の紫外線吸光度を計測す
るとともに第2の紫外線吸光光度計によりオゾン処理水
の紫外線吸光度を計測し、更に溶存オゾン濃度計により
計測されたオゾン処理水の溶存オゾン濃度と、気相オゾ
ン濃度計により計測された発生オゾン濃度及び排オゾン
濃度と、被処理水及びオゾン処理水の流量及び発生オゾ
ンガス・排オゾンガスの流量を計測して、上記第1,第
2の紫外線吸光光度計と溶存オゾン濃度計、気相オゾン
濃度計及び各流量計の計測値を制御因子として制御装置
に入力し、この制御装置で得られる制御出力によってオ
ゾン処理水中の有機物に由来する紫外線吸光度が予め設
定された許容値以下になるように前記オゾン発生機の駆
動状態をコントロールするようにした高度浄水処理にお
けるオゾン処理方法を提供する。
【0011】更に請求項2により、上記被処理水槽に配
備された第1の紫外線吸光光度計と、オゾン処理水槽に
配備された第2の紫外線吸光光度計及び溶存オゾン濃度
計と、発生オゾン濃度及び排オゾン濃度を計測する気相
オゾン濃度計と、被処理水とオゾン処理水及び発生オゾ
ンガス・排オゾンガスの流量を計測する流量計と、これ
ら第1,第2の紫外線吸光光度計と溶存オゾン濃度計、
気相オゾン濃度計及び各流量計の計測値を制御因子とし
て、オゾン処理水中の有機物に由来する紫外線吸光度が
予め設定された許容値以下になるような制御出力を発す
る制御装置とを具備して成るオゾン処理装置を提供す
る。
【0012】
【作用】かかるオゾン処理方法及び処理装置によれば、
被処理水が流量計を介してオゾン処理塔内に流入すると
同時にオゾン発生機で得られるオゾンガスが流量計を介
してオゾン処理塔内に配置された散気管から被処理水中
に対向流として放散され、所望とするオゾン処理が行わ
れる。この時に第1のUV計により被処理水の紫外線吸
光度(UV)が計測され、第2のUV計によりオゾン処
理水の紫外線吸光度が計測されると同時に溶存オゾン濃
度計によりオゾン処理水の溶存オゾン濃度が計測され、
気相オゾン濃度計により発生オゾン濃度と排オゾン濃度
の両方のオゾン濃度が計測される。
【0013】そして上記UV値と、流量計で計測された
被処理水とオゾン処理水及び発生オゾンガス・排オゾン
ガスの流量と、オゾン処理水の溶存オゾン濃度と、発生
オゾン濃度及び排オゾン濃度がすべて制御因子として制
御装置に入力され、制御装置はこれらの各入力値に基づ
いてオゾン処理水中の有機物に由来するE260が予め
設定された許容E260(COSET)以下になるような制
御出力をオゾン発生機に発して、このオゾン発生機によ
ってオゾン処理塔に対する適正なオゾン注入率でオゾン
処理するための運転制御が実施される。
【0014】
【実施例】以下、本発明にかかるオゾン処理方法及び処
理装置の具体的な実施例を説明する。図1に示した概要
図において、1は被処理水槽、2は被処理水の流量計、
3はオゾン処理塔、4はオゾン発生機、5は注入オゾン
の流量計、6はオゾン処理水の流量計、7はオゾン処理
水槽、8はオゾン処理塔3内の底壁近傍に配置された散
気管、9は排オゾンガスの流量計、16は排オゾン処理
施設、10は気相オゾン濃度計である。
【0015】上記被処理水槽1には第1の紫外線吸光光
度計11(以下UV計11と略称する)が配備されてお
り、オゾン処理水槽7には、第2のUV計12と溶存オ
ゾン濃度計13(以下DO3計13と略称する)が配備
されている。14は制御装置である。
【0016】かかる実施例の基本的作用は以下の通りで
ある。先ず被処理水槽1に貯留された被処理水は流量計
2を介してオゾン処理塔3の上方から流入する。同時に
オゾン発生機4を起動することによって得られるオゾン
ガスが流量計5を介してオゾン処理塔3内の底壁近傍に
配置された散気管8から被処理水中に対向流として放散
され、所望とするオゾン処理が行われてから管路15及
び流量計6を介してオゾン処理水槽7内に流入する。オ
ゾン処理塔3内に残留するオゾンガスは、該オゾン処理
塔3の上壁部から導出されて流量計9を介して排オゾン
処理施設16内に送り込まれ、無害化処理されてから放
出される。
【0017】上記の動作時に、第1のUV計11により
被処理水槽1内に貯留された原水の紫外線吸光度(U
V)が計測され、第2のUV計12によりオゾン処理水
槽7に流入したオゾン処理水の紫外線吸光度(UV)が
計測される。又、DO3計13によりオゾン処理水の溶
存オゾン濃度が計測され、気相オゾン濃度計10により
オゾン発生機4で得られる発生オゾン濃度と、オゾン処
理塔3から排出された排オゾン濃度の両方のオゾン濃度
が計測される。
【0018】本実施例では、上記第1,第2のUV計1
1,12で計測されたUV値と、流量計2.6で計測さ
れた被処理水及びオゾン処理水の流量と、流量計5で計
測された発生オゾンガスの流量と、DO3計13で計測
されたオゾン処理水の溶存オゾン濃度と、気相オゾン濃
度計10により計測された発生オゾン濃度及び排オゾン
濃度と、流量計9で計測された排オゾンガスの流量がす
べて制御因子として制御装置14に入力され、制御装置
14はこれらの各入力値に基づいてオゾン処理水中の有
機物に由来するE260が予め設定された許容E260
(COSET)以下になるような制御出力18を発して、オ
ゾン発生機4の駆動状態を制御する。尚、本実施例では
有機物指標として波長が254nmのUV値を選定して
いる。
【0019】実施に際して、予めオゾンによるE260
の残存比とオゾン処理塔3の水面からの高さZ(m)と
の関係を求めておくことが必要である。表1によりオゾ
ン処理実験条件を一覧表として示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1のRUN1〜4におけるオゾン処理塔
3内のE260残存比(オゾン被処理水のE260に対
するオゾン処理水のE260の比)とオゾン処理塔3の
水面からの高さZの関係を図2に示す。E260残存比
はRUN1で高さZによりやや差が見られるが、それ以
外はZに関係なくほぼ一定となっている。
【0022】又、E260残存比はオゾン注入率Dと吸
収効率ηの積で表わされる吸収オゾン量ηDの増加に伴
って減少している。この傾向はRUN5〜7においても
略同様となっている。尚、オゾン処理塔3内のE260
残存比からみて、処理塔内が完全混合反応槽に近いこと
が確認された。
【0023】ここで溶存性の微量有機物質の連続計測用
として使用されている上記第1,第2のUV計11,1
2の測定原理を簡単に説明すると、無機物の紫外線吸光
度は250nm以上の波長ではほとんど認められない
が、有機物は254nm程度の波長でもある程度の吸収
を示すことを利用しており、従って254nm以上の波
長での吸収(E260と呼称される)はほとんど有機物
に基づいている。一般にE260における吸収物質が有
機物であるトリハロメタン生成能とか全有機ハロゲン化
合物生成能等と相関関係があり、従ってUV計が有機物
指標のプロセス用計測器として用いられる。
【0024】又、上記254nm付近の波長では、有機
物のみならず溶存オゾンによる吸収があり、従ってオゾ
ン処理施設でUV計を使用する場合には、オゾン処理水
の紫外線吸光度は「有機物+溶存オゾン」の値が表示さ
れることになるので、オゾン処理に基づいて水質制御を
行うには、UV計の測定値を「有機物」と「溶存オゾ
ン」に分別することが必要である。このような測定方法
に関しては、本願出願人が先に特願平7−102822
号及び特願平7−109205号の「プロセス用の紫外
線吸光度測定方法及び装置」によって既に提案してい
る。
【0025】そこでオゾン処理塔3が完全混合反応槽で
あると仮定すると、オゾン処理におけるE260の物質
収支式は下記の(1)式で与えられる。
【0026】 V・dCo/dt=Q・(Ci−Co)−Ro3・V・・・・・(1) ここでV:オゾン処理塔容量(l) Ci:被処理水のE260 Co:オゾン処理水のE260 Q:処理流量(l/min) Ro3:オゾン処理におけるE260除去速度(abs/mi
n) 定常状態(dCo/dt=0)と除去速度Ro3を1次
反応(Ro3=ko3・Co)と仮定すると、式(1)か
ら下記の式(2)が得られる。
【0027】 Co/Ci=1/(1+ko3・θ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) ここでko3:除去速度定数(1/min) θ:オゾン接触時間(min),(=V/Q) 式(2)よりオゾン処理水のE260(Co)は、ko
3、θ、Ciを与えることで求めることができる。式
(2)をko3について解くと式(3)が得られる。
【0028】 ko3=(Ci/Co−1)/θ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) 式(3)を用いてRUN1〜7のCi、Co、θから各
ko3を算出した。このko3は水温、吸収オゾン量η
D、オゾン処理塔内の溶存オゾン濃度(DO3)、E2
60初期濃度Ci等に影響されるものと考えられる。
【0029】ηDをDO3で除した値(ηD/DO3)と
算出したko3の関係を図3に示す。RUN1〜4、R
UN5〜7においてko3と(ηD/DO3)との間に夫
々下記の式(4)(5)に示す良好な相関関係が得られ
た。
【0030】 RUN1〜4:ko3=0.4345*(ηD/DO3)-1・483・・・・・・・・(4) RUN5〜7:ko3=0.1509*(ηD/DO3)-1・4942・・・・・・・(5) 式(4)(5)を上記の式(2)に代入すると、E26
0残存比を求める下記の式(6)(7)が得られる。
【0031】 RUN1〜4:Co/Ci=1/{(1+0.4345*(ηD/DO3)-1・483*θ} ・・・・・・・・・(6) RUN5〜7:Co/Ci=1/{(1+0.1509*(ηD/DO3)-1・4942*θ} ・・・・・・・・・(7) 式(6)(7)にθ、ηD、DO3を与えることで各水
温におけるオゾン処理水のE260残存比が計算され
る。式(6)(7)の計算結果と実測値の関係を図4に
示す。図4によれば、E260の残存比に関する結果値
と実測値の間に良好な相関関係が得られた。
【0032】式(6)(7)をオゾン注入率Dについて
解くと、式(8)(9)になる。
【0033】 RUN1〜4:(DO3/η)*[(Q・E)/(0.4345・V・(1−E))]1/(-1・483) ・・・・・・・・・(8) RUN5〜7:(DO3/η)*[(Q・E)/(0.1509・V・(1−E))]1/(-1・4842) ・・・・・・・・・(9) E260除去率E=(Ci−Co)/Ci そこで中水温期(18℃近辺)、低水温期(7℃近辺)
のオゾン注入率Dは夫々式(8)(9)にCi、Co、
オゾン処理塔容量V(l)、流量(Q)、注入ガス流量
(q)、発生・排オゾンガス濃度及び溶存オゾン濃度を
与えることで演算される。又、高水温期にも同様の実験
を行い、E260除去速度定数ko3の式を求めること
によって浄水処理におけるオゾン処理を行う水温範囲で
のko3による影響がわかり、水温の項が追加した形の
オゾン注入率Dの決定式を提案することができる。
【0034】上記のCi、Co、Q、q、発生・排オゾ
ンガス濃度及び溶存オゾン濃度は夫々図1に示した前記
第1のUV計11、第2のUV計12、被処理水の流量
計2、オゾンガスの流量計5、気相オゾン濃度計10及
びDO3計13での計測値のモニタリングによって求め
られる。
【0035】ここでオゾン処理水のE260を設定(C
Oset)すると、CO<COsetにするオゾン注入率Dはモ
ニタリングしているCi、流量Q、吸収効率η、DO3
の各指標により決定される。従ってオゾン被処理水の水
質変動及び流量変動に応じた低水温期と中水温期におけ
るオゾン注入率Dを決定することができる。必要なDが
決定すれば、注入オゾン濃度が決定され、オゾン発生機
4で発生するオゾン濃度を制御することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば被処理水をオゾン処理塔でオゾンガスの放散によっ
て所望のオゾン処理を実施する際に、第1のUV計によ
り被処理水の紫外線吸光度を計測するとともに第2のU
V計によりオゾン処理水の紫外線吸光度を計測し、同時
に溶存オゾン濃度計により計測されたオゾン処理水の溶
存オゾン濃度と気相オゾン濃度計により計測された発生
オゾン濃度及び排オゾン濃度と、被処理水とオゾン処理
水及び発生オゾンガス・排オゾンガスの流量を制御因子
としてオゾン処理水中の有機物に由来するE260が予
め設定された許容値以下になるような制御出力をオゾン
発生機に発することにより、オゾン処理塔に対して適正
なオゾン注入率での運転を実施することができる。
【0037】従って本発明の場合には処理水の水質と溶
存オゾン、排オゾン、オゾン注入率及び紫外線吸光度と
の関係を明らかにして、被処理水の水質に基づいた制御
を実施しているため、従来から多く採用されているオゾ
ン注入率一定制御のように水質変動に伴って注入オゾン
量に過不足が生じる惧れがなくなり、オゾン処理効率の
向上がはかれるとともにオゾン処理による安定した処理
水質が得られ、しかも運転時に高価なオゾンの無駄が発
生しないので、運転コストの面からも有利であるという
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるオゾン処理装置の一実施例を
示す概要図。
【図2】オゾン処理塔内のE260残存比と水面からの
高さZの関係を示すグラフ。
【図3】吸収オゾン量ηDを溶存オゾン濃度DO3で除
した値(ηD/DO3)と算出した除去速度定数(k
3)の関係を示すグラフ。
【図4】式(6)(7)の計算結果と実測値の関係を示
すグラフ。
【符号の説明】
1…被処理水槽 2…被処理水の流量計 3…オゾン処理塔 4…オゾン発生機 5…注入オゾンの流量計 6…オゾン処理水の流量計 7…オゾン処理水槽 8…散気管 9…排オゾンガスの流量計 10…気相オゾン濃度計 11…第1の紫外線吸光光度計 12…第2の紫外線吸光光度計 13…溶存オゾン濃度計 14…制御装置 16…排オゾン処理施設

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水をオゾン処理塔に流入して、オ
    ゾン発生機から得られるオゾンガスを該オゾン処理塔内
    の底壁近傍に配置された散気管から被処理水中に対向流
    として放散し、所望とするオゾン処理を行ってからオゾ
    ン処理水槽内に流入するようにした高度浄水処理におけ
    るオゾン処理において、 第1の紫外線吸光光度計により被処理水の紫外線吸光度
    を計測するとともに第2の紫外線吸光光度計によりオゾ
    ン処理水の紫外線吸光度を計測し、更に溶存オゾン濃度
    計により計測されたオゾン処理水の溶存オゾン濃度と、
    気相オゾン濃度計により計測された発生オゾン濃度及び
    排オゾン濃度と、被処理水及びオゾン処理水の流量及び
    発生オゾンガス・排オゾンガスの流量を計測して、上記
    第1,第2の紫外線吸光光度計と溶存オゾン濃度計、気
    相オゾン濃度計及び各流量計の計測値を制御因子として
    制御装置に入力し、この制御装置で得られる制御出力に
    よってオゾン処理水中の有機物に由来する紫外線吸光度
    が予め設定された許容値以下になるように前記オゾン発
    生機の駆動状態をコントロールすることを特徴とする高
    度浄水処理におけるオゾン処理方法。
  2. 【請求項2】 被処理水をオゾン処理塔に流入して、オ
    ゾン発生機から得られるオゾンガスを該オゾン処理塔内
    の底壁近傍に配置された散気管から被処理水中に対向流
    として放散し、所望とするオゾン処理を行ってからオゾ
    ン処理水槽内に流入するようにした高度浄水処理におけ
    るオゾン処理において、 上記被処理水槽に配備された第1の紫外線吸光光度計
    と、オゾン処理水槽に配備された第2の紫外線吸光光度
    計及び溶存オゾン濃度計と、発生オゾン濃度及び排オゾ
    ン濃度を計測する気相オゾン濃度計と、被処理水,オゾ
    ン処理水,発生オゾンガス・排オゾンガスの流量を計測
    する流量計と、これら第1,第2の紫外線吸光光度計と
    溶存オゾン濃度計、気相オゾン濃度計及び各流量計の計
    測値を制御因子として、オゾン処理水中の有機物に由来
    する紫外線吸光度が予め設定された許容値以下になるよ
    うな制御出力を発する制御装置とを具備して成ることを
    特徴とする高度浄水処理におけるオゾン処理装置。
JP12461595A 1995-05-24 1995-05-24 高度浄水処理におけるオゾン処理方法及び処理装置 Pending JPH08318285A (ja)

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