JPH08316759A - 広帯域増幅器 - Google Patents

広帯域増幅器

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JPH08316759A
JPH08316759A JP11687995A JP11687995A JPH08316759A JP H08316759 A JPH08316759 A JP H08316759A JP 11687995 A JP11687995 A JP 11687995A JP 11687995 A JP11687995 A JP 11687995A JP H08316759 A JPH08316759 A JP H08316759A
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frequency
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wave signal
detection circuit
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JP11687995A
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Atsushi Inahashi
敦 稲橋
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NEC Saitama Ltd
Original Assignee
NEC Saitama Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】広帯域変調波信号を増幅する増幅器の振幅周波
数特性を補償する。 【構成】変調器1は周波数スペクトラムがほぼ一様な変
調波信号を出力する。増幅器3の入力側整合回路を形成
するイコライザ2は、制御電圧Vdの制御により振幅周
波数特性を変化させ、増幅器3の出力する変調波信号の
周波数スペクトルを平坦化する。検波回路4Aは増幅器
3の出力する変調波信号の周波数帯域中の任意の周波数
帯域での高周波検波を行い、第二の検波回路は別の周波
数帯域での高周波検波を行い、それぞれ検出出力Daお
よびDbを生じる。演算回路7は、検出出力Da,Db
とを供給されて、増幅器3の出力する変調波信号の振幅
周波数特性の有無を判断し、D/Aコンバータ8から制
御信号Vdをイコライザ2に出力させる。この結果、リ
アルタイムで増幅器3の周波数特性の補正が行われ、ナ
イキスト条件の劣化による通話品質の劣化を防ぐことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動通信システム等用の
無線装置においてよい通信品質を維持することを要求さ
れる広帯域増幅器に関し、特にスペクトラム拡散通信等
に代表される広帯域伝送方式において振幅周波数特性の
劣化を補正する機能を有する広帯域増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の広帯域増幅器の一つが、
公開実用新案公報,実開平02−143851号公報
(考案の名称:チューナーにおける周波数特性補正回
路)に開示されている。この広帯域増幅器は、高周波数
信号の高域側を選択して受信または増幅するときには、
増幅素子であるトランジスタのベース電位を増加させて
コレクタ電流を多く流すことによって、高域側における
トランジスタの利得を上げ、高域側において落ち込む利
得を向上させて振幅周波数特性が平坦になるように補正
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術を用
いる増幅器の振幅周波数特性補正方式は、与えられた周
波数帯域の中で1つのキャリア信号を狭帯域伝送する通
信方式用としては有効であるが、上述したスペクトラム
拡散通信等の通信方式では、1つのキャリア信号が広帯
域に分散しているので振幅周波数特性の補正回路を動作
させることができず、従って増幅後のキャリア信号のス
ペクトラムを平坦化させることができないという欠点が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の広帯域増幅器
は、所定の周波数帯域においてほぼ一様なスペクトラム
を有する変調波信号を受けこの変調波信号のスペクトラ
ムを補正信号の制御により変化させるイコライザと、前
記イコライザの出力する前記変調波信号を高周波増幅す
る増幅器と、高周波増幅された前記変調波信号を前記周
波数帯域中の第一の周波数を帯域中心として高周波検波
する第一の検波回路と、高周波増幅された前記変調波信
号を前記周波数帯域中の前記第一の周波数とは異なる第
二の周波数を帯域中心として高周波検波する第二の検波
回路と、前記第一の検波回路の検波出力と前記第二の検
波回路の検波出力とに応答して高周波増幅された前記変
調波信号の前記所定の周波数帯域内のスペクトラムを平
坦化させる前記補正信号を出力する演算部とを有する。
【0005】前記広帯域増幅器の第1は、前記演算部
が、前記第一の検波回路の検波出力をA/D変換する第
一のA/Dコンバータと、前記第二の検波回路の検波出
力をA/D変換する第二のA/Dコンバータと、前記第
一のA/Dコンバータの出力と前記第二のA/Dコンバ
ータの出力とに応答して前記変調波信号の前記所定の周
波数帯域内のスペクトラムを平坦化させる補正量を計算
する演算回路と、前記補正量からアナログ信号である前
記補正信号を生じるD/Aコンバータとを有する構成を
とることができる。
【0006】前記広帯域増幅器の第2は、高周波増幅さ
れた前記変調波信号のスペクトラムが平坦の場合には、
前記第一の検波回路の検波出力と前記第二の検波回路の
検波出力とを等しくし、前記変調波信号のスペクトラム
に周波数特性がある場合には、前記第一の検波回路の検
波出力と前記第二の検波回路の検波出力とを相違させて
いる構成をとることができる。
【0007】前記広帯域増幅器の第3は、前記イコライ
ザが、前記制御信号に応答して前記変調波信号の通過ス
ペクトラムを変化させる振幅周波数特性可変素子を有す
る構成をとることができる。前記広帯域増幅器の第4
は、前記演算部が、前記第一の検波回路の検波出力の入
出力特性データと前記第二の検波回路の検波出力の入出
力特性データと前記イコライザの周波数スペクトラム補
正データとを予め記憶し、記憶した前記諸データと前記
第一の検波回路の検波出力と前記第二の検波回路の検波
出力とに応答し、前記増幅器が出力する前記変調波信号
のスペクトラム周波数特性を打ち消す前記補正信号を計
算して出力する構成をとることができる。
【0008】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明による第一の実施例のブロック図であ
る。
【0009】図1を参照すると、変調器(MOD)1は
所定の周波数帯域内にスペクトラムがほぼ一様・平坦に
拡散している変調波信号を出力する。この変調波信号
は、例えば、スペクトラム拡散変調信号あるいは多値デ
ジタル変調信号である。この変調波信号は、イコライザ
(EQL)2を通ったあと、増幅器(AMP)3で増幅
される。イコライザ2は、D/Aコンバータ8の出力す
る制御電圧Vdに制御され、増幅器3の振幅周波数特性
が平坦でない場合には、増幅器3通過後の変調波信号の
スペクトラムが上記所定の周波数帯域内でほぼ一様・平
坦になるように振幅周波数特性の補正を行う。
【0010】増幅器3により増幅された変調波信号は、
その大部分が検波回路4Aおよび4Bを介して出力端子
5に出力され、一部が検波回路4Aおよび4Bで包絡線
検波されて検波出力DaおよびDbとなる。ここで、検
波回路4Aは上記所定の周波数帯域中の任意の第一周波
数を帯域中心として変調波信号を高周波検波し、検波回
路4Bは上記所定の周波数帯域中の上記第一周波数とは
異なる第二周波数を帯域中心として変調波信号を高周波
検波する。また、増幅器3の出力する変調波信号のスペ
クトラムが平坦の場合である場合には検波回路4Aの検
波出力Daのレベルと検波回路4Bの検波出力のレベル
を等しくし、変調波信号のスペクトラムに周波数特性が
ある場合には検波出力Daのレベルと検波出力Dbのレ
ベルとを相違させている。
【0011】検波出力DaおよびDbは、A/Dコンバ
ータ(A/D)6Aおよび6B,演算回路(DSP:デ
ジタルシグナルプロセッサ)7およびD/Aコンバータ
(D/A)8からなる演算部に供給される。この演算部
は、検波出力Daと検波出力Dbの差分と、予め格納し
ている検波出力DaおよびDbの入出力特性データおよ
びイコライザ2の周波数スペクトラム補正データとに応
答し、増幅器3から出力される変調波信号のスペクトラ
ムが所定の周波数帯域内でほぼ一様になるようにイコラ
イザ2の周波数特性を補正する制御電圧Vdを出力す
る。
【0012】図2は本実施例における変調波信号の周波
数スペクトラム補正方法を説明するための図である。
【0013】いま、増幅器3単体の振幅周波数特性が、
温度変動等により、所定の周波数帯域の中心周波数f0
より低い場合を想定する。この場合には、増幅器3から
出力される変調波信号のスペクトルは、増幅器3の振幅
周波数特性に等しく、C1のようになる。このとき、イ
コライザ2の振幅周波数特性がC2になるように設定す
ると、出力端子5に現れる変調波信号のスペクトラムの
周波数特性はスペクトラムがほぼ一様なCtのように補
正される。逆に、増幅器3単体の振幅周波数特性がC2
の如くであれば、イコライザ2の振幅周波数特性をC1
のように設定することによって出力端子5に現れる変調
波信号の周波数スペクトラムをほぼ平坦にすることがで
きる。
【0014】図3は第一の実施例に用いたイコライザ2
の回路図である。
【0015】このイコライザ2は増幅器3の入力側整合
回路として用いられている。変調器1からイコライザ2
の端子25に供給された変調波信号は、直流阻止用のコ
ンデンサ21Aおよび21B,高周波整合のためのスト
リップライン24および端子27を経て増幅器3に導か
れる。コンデンサ21Aと21Bとの間には、アノード
側を接地したバラクタダイオード23のカソード端子を
接続している。いま、端子26からおよびチョークコイ
ル22を介し、正電位の制御電圧Vdをバラクタダイオ
ード15に印加すると、バラクタダイオード15は電圧
印加により高周波容量が変化する。例えば、正電圧を高
くする,つまり逆電圧を深くすると、バラクタダイオー
ド15の高周波容量が減少する。従って、制御電圧Vd
を変化させると、イコライザ2を含めた増幅器2の入力
インピーダンスを変化させることができる。
【0016】図4はイコライザ2の入力インピーダンス
を示すスミスチャート図である。
【0017】図3および図4を併せ参照すると、いま、
帯域中心周波数f0における増幅器3単体の入力インピ
ーダンスはI1である。このインピーダンスI1はスト
リップライン24によってコンデンサ21B点,あるい
はバラクタダイオード23の点ではインピーダンスI2
に変換される。このインピーダンスI2にバラクタダイ
オード23のインピーダンスが付加されて端子25のイ
ンピーダンスとなる。バラクタダイオード23に制御電
圧Vdが印加されないVd=0Vの場合は、バラクタダ
イオード15の高周波容量が大きいので、端子25のイ
ンピーダンスはI5に変換される。制御電圧Vdを大き
くするにつれてバラクタダイオード23の高周波容量が
小さくなり、端子25でのインピーダンスは増幅器3の
整合状態であるI4からこのインピーダンスI4を通り
越したインピーダンスI3へと変化する。
【0018】図5はイコライザ2を動作させたときの出
力端子5に生じる変調波信号の周波数スペクトラムを示
す図である。
【0019】図4および図5を併せ参照すると、周波数
f0において、イコライザ2を主体とする増幅器3の入
力側整合回路の最も整合の取れた状態がインピーダンス
I4の点である。その時の出力端子5に生じる変調波信
号の周波数スペクトラムは、図5の特性曲線Pa4で示
すとおり、帯域の中心周波数f0において最も出力電力
の多い単共振曲線状のスペクトラムになる。端子25で
の中心周波数f0のインピーダンスがI3およびI5の
場合には、インピーダンスI3,I5点とも最も整合の
取れるポイント(I4)から外れおり、増幅器3の入力
側回路の共振周波数はf0からずれる。この周波数f0
でのインピーダンスがI3およびI5の場合には、出力
端子5に生じる変調周波数信号のスペクトラム中心周波
数(最大出力電力周波数)はそれぞれfH およびfL
なる(図5のPa3およびPa5参照)。上述のとお
り、イコライザ2に印加する制御電圧Vdを変化させる
ことにより、イコライザ2および増幅器3の入力側整合
回路の共振周波数を変化でき、増幅器3の振幅周波数特
性を変化できる。なお、イコライザ2および増幅器3に
用いる諸構成要素のパラメータにより、図5の特性曲線
は多少異なる特性となることがある。
【0020】図6はイコライザ2を動作させたときの制
御電圧Vdと増幅器3の入力側整合回路の共振周波数と
の関係を示す図である。
【0021】図5および図6を併せ参照すると、図5は
バラクタダイオード23へ印加する制御電圧VdがV0
のときには、周波数f0において増幅器3の入力側整合
回路が共振状態,つまり整合状態となり、制御電圧Vd
がVL のときには周波数fLにおいて共振状態となり、
制御電圧VdがVH のときには周波数fH において共振
状態となることを示している。なお、図5と図6におけ
る共振周波数fL ,f0およびfH はそれぞれ対応して
いる。
【0022】図7は本実施例に用いた検波回路4A(ま
たは4B)の第1の例の回路図である。また、図8は検
波回路4Aおよび4Bの検波特性の一例を示す図であ
る。
【0023】検波回路4Aおよび4B(以下、検波回路
4Aと4Bとの間に差異がないときには検波回路4と表
現する)は端子43に変調波信号を受ける。この変調波
信号の大部分は高周波結合器41を通って端子44に出
力され、一部はダイオード42に供給されて包絡線検波
されたうえ高周波成分を除去されて検出出力D(Daま
たはDb)として端子45に出力される。ここで、高周
波結合器41は、上記変調波信号の周波数帯域中の任意
の帯域を中心とする単共振状の結合特性を有する。この
ような結合特性を有する高周波結合器41には、方向性
結合器等を用いることができ、方向性結合器の長さを調
整することで結合中心周波数および結合周波数特性を変
化させることができる。
【0024】本実施例の高周波結合器41は、検波回路
4A用においては変調波信号の帯域中心周波数f0より
低い周波数に帯域中心を設定し、検波回路4B用におい
ては帯域中心周波数f0より高い周波数に帯域中心を設
定している。検波回路4は、入力される変調波信号の周
波数スペクトラムが一様である場合には、帯域中心周波
数において、検波電圧V1の検波出力Dを出力する。つ
まり、検波回路4Aは帯域中心周波数f0より低い周波
数の帯域中心において検波電圧V1の検波出力Daを出
力し、検波回路4Bは帯域中心周波数f0より高い周波
数の帯域中心において検波電圧V1の検波出力Dbを出
力する(図8参照)。
【0025】図9は本実施例に用いた検波回路4A(ま
たは4B)の第2の例の回路図である。
【0026】図9の高周波結合器51も、図7の高周波
結合器41と同様に変調波信号の大部分を端子44に出
力し、一部をダイオード42側に供給する、しかしなが
ら、この高周波結合器51は、変調波信号をほぼ全帯域
に亘って一様のレベルでダイオード42側に出力する。
そして、この検波回路4では、高周波結合器51とダイ
オード42との間にフィルタ53を挿入している。フィ
ルタ53は検波回路4A用においては変調波信号の帯域
中心周波数f0より低い周波数に通過帯域中心を設定
し、検波回路4B用においては帯域中心周波数f0より
高い周波数に通過帯域中心を設定している。従って、こ
の検波回路4も、入力される変調波信号の周波数スペク
トラムが一様である場合には、検波回路4A用において
は帯域中心周波数f0より低い周波数に帯域中心を持つ
検波出力Da(検波電圧V1)を出力し、検波回路4B
用においては帯域中心周波数f0より高い周波数に帯域
中心を持つ検波出力Db(検波電圧V1)を出力する
(図8参照)。
【0027】次に、本実施例における演算部の動作につ
いて詳しく説明する。
【0028】直流電圧の検波出力DaおよびDbは、A
/Dコンバータ6Aおよび6Bによってそれぞれデジタ
ルデータに変換される。このデジタルデータは演算回路
7内蔵のROMに入力可能であり、A/Dコンバータ6
Aおよび6BにはμPD7000シリーズ(日本電気
(株)製)に代表されるA/Dコンバータを使用でき
る。上記二つのデジタルデータは演算回路7に供給され
る。
【0029】演算回路7はデータを記憶するROM部分
と演算を行うプログラムを入力するROM部分を有し、
記憶されたデータおよび入力されたデータに基づいた演
算動作を行う。このような演算回路7には、μPD77
シリーズ(日本電気(株)製)に代表されるDSP等を
利用することができる。
【0030】演算回路7のROM部分には、出力端子5
に生じる変調波信号のレベルに対応する検波出力Daお
よびDbの周波数特性データと、制御電圧Vdに対応す
る増幅器3の入力側整合回路の共振周波数のデータとが
予め格納される。
【0031】検波出力DaおよびDbの周波数特性デー
タは、本実施例回路を実動作させるまえに、増幅器3の
入力側整合回路の共振周波数を中心周波数(f0)と
し、変調器1の出力する変調波信号の中心周波数を検波
回路4Aおよび4Bの帯域中心点に順次設定し、変調器
1の出力する変調波信号のレベルを増減させたときの検
波出力DaおよびDbを読みとり、これら検波出力Da
およびDbを増幅器3の出力レベルをアドレスとして上
記ROMに入力しておく。なお、演算回路7は、増幅器
3の出力すべき変調波信号のレベルを本実施例の広帯域
増幅器を使用するシステムからの情報によりあらかじめ
得ていることが必要である。
【0032】また、増幅器3の入力側整合回路の共振周
波数のデータは、この共振周波数の値をアドレスとし、
そのときの制御電圧Vdの値をデータとする。
【0033】演算回路7は、本実施例における検波回路
7が出力する検波出力Da>Dbである場合には、増幅
器3の入力側整合回路の共振周波数を上げるために制御
電圧Vdを高くする制御データS1を出力する。逆に、
検波出力Da<検波出力Dbの場合には制御電圧Vdを
低くする制御データS1を出力することによって、増幅
器3の出力端(および出力端子5)における変調波信号
の周波数特性を補償する。つまり、増幅器3の振幅周波
数特性が図2のC1のような特性の時には、イコライザ
2の振幅周波数特性をC2の特性に設定する。逆に、増
幅器3の振幅周波数特性が図2のC2のようであればイ
コライザ2の振幅周波数特性をC1特性に設定する。上
述のとおりに、イコライザ2の振幅周波数特性を制御す
ることによって、出力端子6に現れる変調波信号のの周
波数スペクトラムを図2のCtのように補正することが
できる。
【0034】制御データS1はD/Aコンバータ8に供
給される。このD/Aコンバータ8は、デジタル信号の
制御データ10に対応する直流電圧である制御電圧Vd
を変換する。D/Aコンバータ8はμPD6376(日
本電気(株)製)に代表されるD/Aコンバータを使用
できる。
【0035】以上説明したとおり本実施例の広帯域増幅
器は、増幅器3の振幅周波数特性が温度変化等により平
坦でなくても、イコライザ2の振幅周波数特性を制御す
ることで、増幅器3の出力するスペクトラム拡散変調等
による変調波信号の周波数スペクトラムをほぼ一様・平
坦にできるという効果がある。なお、この実施例におけ
る増幅器3以外の構成要素の温度特性は、極力小さくす
る必要がある。
【0036】図10は本発明の第二の実施例のブロック
図である。
【0037】上述した第一の実施例の広帯域増幅器は、
増幅器3の振幅周波数特性の変動に伴って周波数特性の
補正を行うと、図2のCt特性に示すように、本来出力
端子6に現れる出力電力P1の電力に対して、厳密には
電力P2に低下する利得の低下を生じる。
【0038】そこで、この第二の実施例の広帯域増幅器
では、図1に示した第一の実施例の変調器1とイコライ
ザ2との間に可変減衰器9を挿入している。
【0039】可変減衰器27は、利得補償信号入力端子
10からの制御電圧Vvをうけてイコライザ2に供給す
る変調波信号の減衰量を変化させ、イコライザ2を動作
させる時の利得変化を補償する。制御電圧Vvは、検波
回路4Aまたは4Bからの検波出力DaまたはDbに対
応する電圧であり、検波出力DaまたはDbを増幅器3
の出力すべき変調波信号のレベルに対応する値に収束す
るまで動かす必要がある。可変減衰器27は、NECマ
イクロ波デバイスデータブック、1992年度版、pp
506(日本電気(株))に記載された可変減衰器等を
使用できる。なお、この第二の実施例における増幅器3
以外の温度周波数特性も、極力小さくしておくことが必
要である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、所定の周
波数帯域においてほぼ一様なスペクトラムを有する変調
波信号を受けこの変調波信号のスペクトラムを補正信号
の制御により変化させるイコライザと、前記イコライザ
の出力する前記変調波信号を高周波増幅する増幅器と、
高周波増幅された前記変調波信号を前記周波数帯域中の
第一の周波数を帯域中心として高周波検波する第一の検
波回路と、高周波増幅された前記変調波信号を前記周波
数帯域中の前記第一の周波数とは異なる第二の周波数を
帯域中心として高周波検波する第二の検波回路と、前記
第一の検波回路の検波出力と前記第二の検波回路の検波
出力とに応答して高周波増幅された前記変調波信号の前
記所定の周波数帯域内のスペクトラムを平坦化させる前
記補正信号を出力する演算部とを有するので、広帯域増
幅器の振幅周波数特性を改善できるという効果がある。
【0041】また、本発明は、広帯域のスペクトラム自
体がデジタル変調方式に必須の帯域制限波形(ナイキス
トの条件による)である前記変調波信号の波形を、上述
のとおり前記検波出力を監視することにより、有害な振
幅周波数特性が前記増幅器に生じても、振幅周波数特性
をリアルタイムで補償しているので、デジタル通信方式
において良好な通話品質を常に維持できるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施例のブロック図であ
る。
【図2】本実施例における変調波信号の周波数スペクト
ラム補正方法を説明するための図である。
【図3】第一の実施例に用いたイコライザ2の回路図で
ある。
【図4】イコライザ2の入力端インピーダンスを示すス
ミスチャート図である。
【図5】本実施例の出力端子5に生じる変調波信号の周
波数スペクトラムを示す図である。
【図6】増幅器3の入力側整合回路の共振周波数と制御
電圧Vdとの関係を示す図である。
【図7】本実施例に用いた検波回路4A(または4B)
の第1の例の回路図である。
【図8】検波回路4Aおよび4Bの検波特性の一例を示
す図である。
【図9】本実施例に用いた検波回路4A(または4B)
の第2の例の回路図である。
【図10】本発明による第二の実施例のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 変調器(MOD) 2 イコライザ(EQL) 3 増幅器(AMP) 4A,4B 検波回路(DET) 5 出力端子 6A,6B A/Dコンバータ(A/D) 7 演算部(DSP) 8 D/Aコンバータ(D/A) 9 可変減衰器 10 利得補償信号入力端子 21A,21B コンデンサ 22 コイル 23 バラクタダイオード 24 ストリップライン 25〜27 端子 41 高周波結合回路 42 ダイオード 43〜45 端子 51 高周波結合回路 53 フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数帯域においてほぼ一様なス
    ペクトラムを有する変調波信号を受けこの変調波信号の
    スペクトラムを補正信号の制御により変化させるイコラ
    イザと、前記イコライザの出力する前記変調波信号を高
    周波増幅する増幅器と、高周波増幅された前記変調波信
    号を前記周波数帯域中の第一の周波数を帯域中心として
    高周波検波する第一の検波回路と、高周波増幅された前
    記変調波信号を前記周波数帯域中の前記第一の周波数と
    は異なる第二の周波数を帯域中心として高周波検波する
    第二の検波回路と、前記第一の検波回路の検波出力と前
    記第二の検波回路の検波出力とに応答して高周波増幅さ
    れた前記変調波信号の前記所定の周波数帯域内のスペク
    トラムを平坦化させる前記補正信号を出力する演算部と
    を有することを特徴とする広帯域増幅器。
  2. 【請求項2】 前記演算部が、前記第一の検波回路の検
    波出力をA/D変換する第一のA/Dコンバータと、前
    記第二の検波回路の検波出力をA/D変換する第二のA
    /Dコンバータと、前記第一のA/Dコンバータの出力
    と前記第二のA/Dコンバータの出力とに応答して前記
    変調波信号の前記所定の周波数帯域内のスペクトラムを
    平坦化させる補正量を計算する演算回路と、前記補正量
    からアナログ信号である前記補正信号を生じるD/Aコ
    ンバータとを有することを特徴とする請求項1記載の広
    帯域増幅器。
  3. 【請求項3】 高周波増幅された前記変調波信号のスペ
    クトラムが平坦の場合には、前記第一の検波回路の検波
    出力と前記第二の検波回路の検波出力とを等しくし、 前記変調波信号のスペクトラムに周波数特性がある場合
    には、前記第一の検波回路の検波出力と前記第二の検波
    回路の検波出力とを相違させていることを特徴とする請
    求項1の広帯域増幅器。
  4. 【請求項4】 前記イコライザが、前記制御信号に応答
    して前記変調波信号の通過スペクトラムを変化させる振
    幅周波数特性可変素子を有することを特徴とする請求項
    1の広帯域増幅器。
  5. 【請求項5】 前記演算部が、前記第一の検波回路の検
    波出力の入出力特性データと前記第二の検波回路の検波
    出力の入出力特性データと前記イコライザの周波数スペ
    クトラム補正データとを予め記憶し、記憶した前記諸デ
    ータと前記第一の検波回路の検波出力と前記第二の検波
    回路の検波出力とに応答し、前記増幅器が出力する前記
    変調波信号のスペクトラム周波数特性を打ち消す前記補
    正信号を計算して出力することを特徴とする請求項1記
    載の広帯域増幅器。
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