JP3009857B2 - 送信電力制御回路 - Google Patents
送信電力制御回路Info
- Publication number
- JP3009857B2 JP3009857B2 JP9000821A JP82197A JP3009857B2 JP 3009857 B2 JP3009857 B2 JP 3009857B2 JP 9000821 A JP9000821 A JP 9000821A JP 82197 A JP82197 A JP 82197A JP 3009857 B2 JP3009857 B2 JP 3009857B2
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- Japan
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- unit
- power
- frequency
- transmission power
- control circuit
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信装置に使
用される送信部の送信電力制御回路に関するものであ
る。
用される送信部の送信電力制御回路に関するものであ
る。
【0002】本発明は、送信部の送信電力の周波数特性
の改善を目的としたものである。
の改善を目的としたものである。
【0003】一般に送信電力制御には、電力増幅部から
出力される電力の一部を取り出し、取り出した高周波を
検波し、DC電圧に変換した後、基準電圧と比較増幅
し、一定レベルに安定させる負帰還による自動制御方式
が用いられる。この場合、アンテナから送出される送信
電力の周波数特性は、検波部の周波数特性とアンテナの
前段に挿入される低域通過フィルタの周波数特性及び結
合部の周波数特性により決定される。従って、周波数帯
域が広くなる程、アンテナからの送信電力の周波数特性
を平坦にするのが困難となる。
出力される電力の一部を取り出し、取り出した高周波を
検波し、DC電圧に変換した後、基準電圧と比較増幅
し、一定レベルに安定させる負帰還による自動制御方式
が用いられる。この場合、アンテナから送出される送信
電力の周波数特性は、検波部の周波数特性とアンテナの
前段に挿入される低域通過フィルタの周波数特性及び結
合部の周波数特性により決定される。従って、周波数帯
域が広くなる程、アンテナからの送信電力の周波数特性
を平坦にするのが困難となる。
【0004】本発明では、結合部の結合度の周波数特性
を上記検波部および低域通過フィルタの周波数特性を相
殺するように設定することによりアンテナから送出され
る送信電力の周波数特性を平坦にすることを可能にし
た。
を上記検波部および低域通過フィルタの周波数特性を相
殺するように設定することによりアンテナから送出され
る送信電力の周波数特性を平坦にすることを可能にし
た。
【0005】
【従来の技術】図2に従来回路の実施例を示す。高周波
信号は端子17から入力し、電力増幅部1によって増幅
され、低域通過フィルタ15を通ってアンテナ16から
送出される。一方、電力増幅部1の出力電力の一部は、
結合部の結合トランス4により結合され、検波部の検波
ダイオード9、コンデンサ8,10によってDC電圧に
変換される。また、結合トランス7により、本結合部は
方向性を有することになる。前記DC電圧は、抵抗器1
2,13で構成される減衰器を経て誤差増幅部3に入力
される。誤差増幅部3は、前記DC電圧と基準電圧発生
部14からの基準電圧を比較増幅し、電源電圧制御部2
へ入力し、前記電力増幅部1の電源電圧を可変して、電
力増幅部1の電力利得を制御する。以上のように送信電
力制御回路は負帰還による自動制御を構成している。
信号は端子17から入力し、電力増幅部1によって増幅
され、低域通過フィルタ15を通ってアンテナ16から
送出される。一方、電力増幅部1の出力電力の一部は、
結合部の結合トランス4により結合され、検波部の検波
ダイオード9、コンデンサ8,10によってDC電圧に
変換される。また、結合トランス7により、本結合部は
方向性を有することになる。前記DC電圧は、抵抗器1
2,13で構成される減衰器を経て誤差増幅部3に入力
される。誤差増幅部3は、前記DC電圧と基準電圧発生
部14からの基準電圧を比較増幅し、電源電圧制御部2
へ入力し、前記電力増幅部1の電源電圧を可変して、電
力増幅部1の電力利得を制御する。以上のように送信電
力制御回路は負帰還による自動制御を構成している。
【0006】以上の回路構成において、検波部に同レベ
ルの高周波信号が入力された場合に出力される検波DC
電圧は、周波数が高い程検波効率が上がるため、高電位
となり、図3(A)に示すようになる。従って、結合部
の結合度の周波数特性が図3(B)に示すように、周波
数に対して平坦であれば、電力増幅部1の出力電力は、
検波DC電圧が一定になるように、制御され図3(C)
に示すように、周波数が高い程、低出力となる。また、
低域通過フィルタ15の周波数特性は、一般に図3
(D)に示すように、通過周波数帯域内において、周波
数が高くなる程、損失が増す傾向にあるためアンテナ1
6から送出される電力は図3(E)に示すように、さら
に周波数に対する電力の偏差が増すことになる。
ルの高周波信号が入力された場合に出力される検波DC
電圧は、周波数が高い程検波効率が上がるため、高電位
となり、図3(A)に示すようになる。従って、結合部
の結合度の周波数特性が図3(B)に示すように、周波
数に対して平坦であれば、電力増幅部1の出力電力は、
検波DC電圧が一定になるように、制御され図3(C)
に示すように、周波数が高い程、低出力となる。また、
低域通過フィルタ15の周波数特性は、一般に図3
(D)に示すように、通過周波数帯域内において、周波
数が高くなる程、損失が増す傾向にあるためアンテナ1
6から送出される電力は図3(E)に示すように、さら
に周波数に対する電力の偏差が増すことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明のように従
来技術では、使用周波数帯域内においてアンテナ送出電
力を一定に保つことができないという欠点があり、無線
機の帯域が広範囲になる程重要な問題となる。
来技術では、使用周波数帯域内においてアンテナ送出電
力を一定に保つことができないという欠点があり、無線
機の帯域が広範囲になる程重要な問題となる。
【0008】本発明は、上記のような帯域内におけるア
ンテナ送出電力の偏差を相殺し、広帯域に渡ってこれを
実現する手段を提供することにある。
ンテナ送出電力の偏差を相殺し、広帯域に渡ってこれを
実現する手段を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、結合部の結合度の周波数特性を、検波部
の周波数特性及び低域通過フィルタ等の周波数特性を相
殺するように設定するようにしたものである。
達成するため、結合部の結合度の周波数特性を、検波部
の周波数特性及び低域通過フィルタ等の周波数特性を相
殺するように設定するようにしたものである。
【0010】結合部の結合度の周波数特性を検波部及び
低域フィルタ等の周波数特性を相殺するように設定する
ことで、アンテナ送出電力を帯域内において一定にする
ことができる。
低域フィルタ等の周波数特性を相殺するように設定する
ことで、アンテナ送出電力を帯域内において一定にする
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による送信電
力制御回路の一実施例を示す図である。この実施例は、
電力増幅部1、電源電圧制御部2、誤差増幅部3、結合
部、検波部、基準電圧発生部14から構成される点及び
動作原理は、図2に示す従来例のものと同様であるが、
結合トランス4には、並列にコンデンサ5が接続され並
列共振回路が形成される。
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による送信電
力制御回路の一実施例を示す図である。この実施例は、
電力増幅部1、電源電圧制御部2、誤差増幅部3、結合
部、検波部、基準電圧発生部14から構成される点及び
動作原理は、図2に示す従来例のものと同様であるが、
結合トランス4には、並列にコンデンサ5が接続され並
列共振回路が形成される。
【0012】以下、動作を説明する。検波部に同レベル
の高周波信号が入力された場合に、出力される検波DC
電圧は、前述のように、周波数が高い程高電位となり、
図4(A)に示すようになる。結合部の結合度の周波数
特性は、結合トランス4にコンデンサ5が並列に接続さ
れたことにより、図4(B)に示すように共振周波数で
ピークとなり、共振周波数以下では単調増加、共振周波
数以上では単調減少となる。また、図4(B)に示した
ようにコンデンサ5の容量値C(C1>C2>C3)に
より、共振周波数を可変することにより、使用周波数帯
域内において、単調減少、増加を自由に設定できる。ま
た、結合トランス4のQを可変することで、結合度の減
少率、増加率をある程度自由に設定できる。今、図4
(A)の検波部の周波数特性及び図4(D)に示す低域
フィルタの周波数特性を考慮し、コンデンサ5の容量値
を図4(B)に示すC1とし、結合度の周波数特性を図
4(B1の1)のように帯域内において単調減少とし、
減少率を図4(A)に示す検波DC電圧の増加率より大
きくすることで、電力増幅部1の出力電力の周波数特性
は図4(C)に示すように単調増加となる。電力増幅部
1から出力された電力は低域通過フィルタ15を通るこ
とで、アンテナ送出電力としては、図4(E)のように
周波数に対して一定の電力となる。
の高周波信号が入力された場合に、出力される検波DC
電圧は、前述のように、周波数が高い程高電位となり、
図4(A)に示すようになる。結合部の結合度の周波数
特性は、結合トランス4にコンデンサ5が並列に接続さ
れたことにより、図4(B)に示すように共振周波数で
ピークとなり、共振周波数以下では単調増加、共振周波
数以上では単調減少となる。また、図4(B)に示した
ようにコンデンサ5の容量値C(C1>C2>C3)に
より、共振周波数を可変することにより、使用周波数帯
域内において、単調減少、増加を自由に設定できる。ま
た、結合トランス4のQを可変することで、結合度の減
少率、増加率をある程度自由に設定できる。今、図4
(A)の検波部の周波数特性及び図4(D)に示す低域
フィルタの周波数特性を考慮し、コンデンサ5の容量値
を図4(B)に示すC1とし、結合度の周波数特性を図
4(B1の1)のように帯域内において単調減少とし、
減少率を図4(A)に示す検波DC電圧の増加率より大
きくすることで、電力増幅部1の出力電力の周波数特性
は図4(C)に示すように単調増加となる。電力増幅部
1から出力された電力は低域通過フィルタ15を通るこ
とで、アンテナ送出電力としては、図4(E)のように
周波数に対して一定の電力となる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力増幅部から低域通過フィルタに出力される電力の一
部を取り出すための結合部の結合度の周波数特性を検波
部および低域通過フィルタの周波数特性を相殺するよう
に設定するという簡易な手段で、帯域内のアンテナ送出
電力を周波数に関係なく、広帯域に渡って一定にするこ
とが可能となる。
電力増幅部から低域通過フィルタに出力される電力の一
部を取り出すための結合部の結合度の周波数特性を検波
部および低域通過フィルタの周波数特性を相殺するよう
に設定するという簡易な手段で、帯域内のアンテナ送出
電力を周波数に関係なく、広帯域に渡って一定にするこ
とが可能となる。
【図1】本発明による送信電力制御回路の一実施例を示
すブロック図
すブロック図
【図2】従来技術によるブロック図
【図3】従来回路における各部の周波数特性図
【図4】本発明による回路の各部の周波数特性図
1:電力増幅部、2:電源電圧制御部、3:誤差増幅
部、4,7:結合トランス、5,8,10:コンデン
サ、6,11,12,13:抵抗、9:ダイオード、1
4:基準電圧発生部、15:低域通過フィルタ、16:
アンテナ。
部、4,7:結合トランス、5,8,10:コンデン
サ、6,11,12,13:抵抗、9:ダイオード、1
4:基準電圧発生部、15:低域通過フィルタ、16:
アンテナ。
Claims (1)
- 【請求項1】 高周波電力増幅部と、 前記電力増幅部から低域通過フィルタを通ってアンテナ
に出力される電力の一部を前記電力増幅部の出力部にて
取り出すための結合部と、前記結合部にて取り出された
高周波信号を検波するための検波部と、前記検波部の検
波で得られたDC電圧を基準電圧と比較増幅するための
誤差増幅部と前記誤差増幅部の出力に従って前記電力増
幅部の出力電圧を制御するための電源電圧制御回路にて
構成される送信電力制御回路において、前記結合部の結
合度の周波数特性を上記検波部および低域通過フィルタ
の周波数特性を相殺するように設定し、帯域内のアンテ
ナ送出電力を周波数に関係なく一定にすることを特徴と
する送信電力制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000821A JP3009857B2 (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 送信電力制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9000821A JP3009857B2 (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 送信電力制御回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09214362A JPH09214362A (ja) | 1997-08-15 |
JP3009857B2 true JP3009857B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=11484333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9000821A Expired - Lifetime JP3009857B2 (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 送信電力制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009857B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002152059A (ja) | 2000-11-14 | 2002-05-24 | Sharp Corp | 送信電力制御回路 |
JP2013038561A (ja) * | 2011-08-06 | 2013-02-21 | Braveridge Co Ltd | 送信装置制御デバイス |
US9948246B1 (en) * | 2016-10-18 | 2018-04-17 | Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. | Impedance flattening network for high efficiency wideband doherty power amplifier |
-
1997
- 1997-01-07 JP JP9000821A patent/JP3009857B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09214362A (ja) | 1997-08-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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