JPH08316719A - 窓ガラスアンテナ装置 - Google Patents

窓ガラスアンテナ装置

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Publication number
JPH08316719A
JPH08316719A JP11877195A JP11877195A JPH08316719A JP H08316719 A JPH08316719 A JP H08316719A JP 11877195 A JP11877195 A JP 11877195A JP 11877195 A JP11877195 A JP 11877195A JP H08316719 A JPH08316719 A JP H08316719A
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JP
Japan
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terminal
window glass
antenna
capacitor
inductor
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Application number
JP11877195A
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English (en)
Inventor
Yuji Baba
祐司 馬場
Shohei Obara
章平 小原
Kiyotaka Hamada
清隆 浜田
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Nichifu Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Nichifu Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで、信頼性の高い窓ガラスアンテナ
装置を提供する。 【構成】 アンテナ3(メインアンテナ)、防曇用ヒー
タ線5(サブアンテナ)、ローパスフィルタを形成する
インダクタを内蔵し、給電点3aと給電点4a間に接続
される接続端子6、ハイパスフィルタを形成するコンデ
ンサを内蔵し、バスバー4に接続される接続端子7を、
窓ガラス2a上に設けたアンテナ付き窓ガラス2を備え
た窓ガラスアンテナ装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の窓ガラス上に
アンテナを形成してラジオ放送やテレビ放送を受信する
窓ガラスアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人が特開平6―177626号公
報で開示したように、従来の窓ガラスアンテナ装置は、
自動車の窓ガラス上にパターン形成された防曇用ヒータ
線(サブアンテナ)を受信用アンテナの一部として利用
し、このサブアンテナとAM/FM帯のメインアンテナ
をローパスフィルタを介して連結し、サブアンテナが受
信したAM/FM帯の受信信号の中からAM帯の受信信
号を抽出し、抽出したAM帯の受信信号をAM/FM帯
のメインアンテナ側に伝達するよう構成される。
【0003】AM/FM帯のメインアンテナの給電点
と、防曇用ヒータ線(サブアンテナ)に加熱用電源を供
給するバスバーの一端に形成した給電点には、ローパス
フィルタを形成するインダクタの両端が接続されるとと
もに、メインアンテナの給電点には給電ケーブルを介し
て外部の受信機に受信信号を提供する接続端子が、サブ
アンテナの給電点には給電ケーブルを介して外部の受信
機に受信信号を提供する接続端子が半田付け等で接続さ
れる。
【0004】AM/FM帯のメインアンテナからの受信
信号は、サブアンテナからのAM帯の受信信号と合成さ
れてAM帯の信号レベルが増加し、接続端子に接続され
た給電ケーブから直流を阻止するコンデンサを介して外
部の受信機に伝達される。
【0005】一方、サブアンテナからのFM帯の受信信
号は、接続端子に接続された給電ケーブルから、ハイパ
スフィルタを形成するするとともに、直流を阻止するコ
ンデンサを介して外部の受信機に伝達される。
【0006】このように、従来の窓ガラスアンテナ装置
は、メインアンテナとサブアンテナ間に接続したローパ
スフィルタを形成するインダクタを備え、メインアンテ
ナからのAM/FM帯の受信信号と、インダクタで抽出
したサブアンテナからのAM帯の受信信号を合成し、給
電点に接続した接続端子から外部の受信機に給電ケーブ
ルを介してメインのAM/FM帯の受信信号を提供する
よう構成される。
【0007】また、従来の窓ガラスアンテナ装置は、ハ
イパスフィルタを形成するとともに、直流を阻止するコ
ンデンサをサブアンテナと受信機間に備え、サブアンテ
ナからのAM/FM帯の受信信号の中からFM帯の受信
信号を抽出し、バスバーに接続した接続端子から外部の
受信機に給電ケーブルを介してサブのFM帯の受信信号
を提供するよう構成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の窓ガラスアンテ
ナ装置は、接続端子を給電点に取付ける作業、インダク
タを窓ガラス上のアンテナの給電点間に接続する場合に
行なう位置出し作業、コンデンサをアンテナと外部の受
信機間で接続する作業等、作業工程が多く、かつ煩わし
い作業が多いために、取付け作業時間が長くなる課題が
ある。
【0009】また、従来の窓ガラスアンテナ装置は、イ
ンダクタを給電点に半田付け等で窓ガラス面に密着して
接続をするため、防曇用ヒータ線の曇止め作用で窓ガラ
ス面に生じる湿気が影響し、インダクタの絶縁が低下す
る課題がある。
【0010】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はローパスフィルタを形成す
るインダクタおよび直流を阻止するコンデンサと、ハイ
パスフィルタを形成するとともに、直流を阻止するコン
デンサを内蔵した接続端子を備え、装置の製造時間の短
縮化を図った窓ガラスアンテナ装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る窓ガラスアンテナ装置は、接続端子に、
メインアンテナ、サブアンテナに接続する複数の端子脚
と、信号を取り出す端子片と、支持部材とを備え、複数
の端子脚と端子片を所定の距離に配置し、支持部材によ
って一体的に固定したことを特徴とする。
【0012】また、この発明に係る窓ガラスアンテナ装
置は、接続端子の支持部材に、複数の端子脚間、複数の
端子脚と端子片間に開口部を設け、開口部からインダク
タおよびコンデンサ、またはいずれか一方を挿入して収
納し、インダクタまたはコンデンサを複数の端子脚間、
または複数の端子脚の一方と端子片間に接続したことを
特徴とする。
【0013】さらに、この発明に係る窓ガラスアンテナ
装置は、接続端子に複数の端子脚間、複数の端子脚の一
方と端子片間に接続したインダクタおよびコンデンサ、
またはいずれか一方を支持部材により、密閉して固定し
たことを特徴とする。
【0014】また、この発明に係る窓ガラスアンテナ装
置は、接続端子の支持部材を絶縁性材料で形成したこと
を特徴とする。
【0015】
【作用】この発明に係る窓ガラスアンテナ装置は、接続
端子にメインアンテナ、サブアンテナに接続する複数の
端子脚と、信号を取り出す端子片と、支持部材とを備
え、複数の端子脚と端子片を所定の距離に配置し、支持
部材によって一体的に固定したので、端子脚間の取付け
ピッチと給電点間のピッチが一致し、給電点との接続の
際の位置決めを速やかに行なうことができる。
【0016】また、この発明に係る窓ガラスアンテナ装
置は、接続端子の支持部材に、複数の端子脚間、複数の
端子脚と端子片間に開口部を設け、開口部からインダク
タおよびコンデンサ、またはいずれか一方を挿入して収
納し、インダクタまたはコンデンサを複数の端子脚間、
または複数の端子脚の一方と端子片間に接続したので、
給電点等との接続作業時にインダクタ、コンデンサの変
形、損傷を防止するとともに、インダクタ、コンデンサ
を窓ガラス面から離して配置することができる。
【0017】さらに、この発明に係る窓ガラスアンテナ
装置は、接続端子に複数の端子脚間、複数の端子脚の一
方と端子片間に接続したインダクタおよびコンデンサ、
またはいずれか一方を支持部材により、密閉して固定し
たので、給電点等との接続作業時にインダクタ、コンデ
ンサの変形、損傷を防止するとともに、インダクタ、コ
ンデンサを窓ガラス面から絶縁して配置することができ
る。
【0018】また、この発明に係る窓ガラスアンテナ装
置は、接続端子の支持部材を絶縁性材料で形成したの
で、複数の端子脚と端子片とを一体的に固定することが
できる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係る窓ガラスアンテナ装
置の構成図である。図1において、窓ガラスアンテナ装
置1は、窓ガラス2a上にメインアンテナとしてのアン
テナ3、バスバー4、サブアンテナとしての防曇用ヒー
タ線5を形成したアンテナ付き窓ガラス2を備える。
【0020】アンテナ3の一端には給電点3aを、バス
バー4の一端には給電点4aを形成し、給電点3aと給
電点4aに、例えばアキシャル形状のインダクタ6aと
コンデンサ6bを内蔵した接続端子6のそれぞれの端子
脚を半田付けで接続する。
【0021】バスバー4には、コンデンサ7bを内蔵し
た接続端子7の端子脚の双方を半田付けで固定する。
【0022】接続端子6の端子片は給電ケーブル9(同
軸ケーブル)に、また接続端子7の端子片は給電ケーブ
ル10(同軸ケーブル)に接続され、給電ケーブル9、
10にはそれぞれ図示しない受信機が接続される。な
お、給電ケーブル9は接続端子6の端子片に、給電ケー
ブル10は接続端子7の端子片に予め接続しておいても
よい。
【0023】アンテナ3、給電点3a、4aの導体パタ
ーンは、例えば銀の微細な粒子、低融点ガラス粉末等を
有機溶媒でペースト状にした導電ペーストを窓ガラス2
a上にスクリーン印刷し、さらに焼成して形成する導電
性線条、導電性金属細線、または導電性金属箔等の導電
性部材を用いて形成する。
【0024】防曇用ヒータ線5は、例えば細いニクロム
線、または銀の導電ペーストを窓ガラス2a上にスクリ
ーン印刷し、さらに焼成して形成したヒーター線であ
り、ヒータ線を加熱する電源は、図示しないバッテリか
らチョークコイルを介してバスバー4より供給される。
【0025】アンテナ3はAM帯の受信と比較して、特
にFM帯の受信を感度良く行ない、AM帯/FM帯の受
信信号を給電点3aに接続した接続端子6に伝達する。
【0026】防曇用ヒータ線(サブアンテナ)5は、F
M帯を受信するとともに、AM帯の受信をアンテナ3の
受信に比較して感度良く行ない、AM/FM帯の受信信
号をバスバー4に伝達する。
【0027】バスバー4に伝達されたサブアンテナ5か
らの受信信号は、接続端子7に伝達されるとともに、給
電点4aを介して接続端子6に伝達される。
【0028】接続端子6に内蔵したインダクタ6aは、
給電点3aと接地間の略50Ωの抵抗(同軸ケーブルの
インピーダンス)とでローパスフィルタを形成し、サブ
アンテナ5からバスバー4を介して給電点4aに伝達さ
れたAM/FM帯の受信信号の中からAM帯の受信信号
を抽出し、抽出したAM帯の受信信号を給電点3a側に
提供する。
【0029】アンテナ3からのAM帯の受信信号と、サ
ブアンテナ5からのAM帯の受信信号は合成されて信号
レベルが増加し、アンテナ3からのFM帯の受信信号と
ともに、接続端子6に内蔵した直流を阻止するコンデン
サ6bに伝達されて給電ケーブル9を介し、メインのA
M/FM帯の受信信号として外部の受信機に伝達され
る。
【0030】接続端子7に内蔵したコンデンサ7bは、
負荷側の略50Ωの抵抗(給電用の同軸ケーブルのイン
ピーダンス)とでハイパスフィルタを形成するととも
に、直流を阻止してサブアンテナ5からのAM/FM帯
の受信信号の中からFM帯の受信信号を抽出する。抽出
されたFM帯の受信信号は、給電ケーブル10を介して
外部の受信機に伝達される。
【0031】このように、窓ガラスアンテナ装置1は、
アンテナ3がメインアンテナとしてAM/FM帯の周波
数を受信し、防曇用ヒータ線5はサブアンテナとしてA
M/FM帯の周波数を受信する。サブアンテナ5が受信
したAM帯の受信信号は、接続端子6に内蔵したインダ
クタ6aにより抽出されてアンテナ3側に伝達され、メ
インアンテナからのAM帯の受信信号と合成されて信号
レベルが増加する。
【0032】合成されたAM帯の受信信号とメインアン
テナからのFM帯の受信信号は、接続端子6からコンデ
ンサ6bを介して出力され、端子片に接続された給電ケ
ーブル9を介して外部の受信機に提供される。サブアン
テナからのFM帯の受信信号は、接続端子7からコンデ
ンサ7bを介して出力され、端子片に接続された給電ケ
ーブル10を介して外部の受信機に提供される。
【0033】図2にこの発明に係る窓ガラスアンテナ装
置の接続端子の外観図を示す。以下、図2の説明を図1
を参照して行なう。図2において、接続端子6は、導電
性の材料、例えば黄銅によって形成した第1の端子脚6
c、第2の端子脚6d、端子片6eの3つの部材を互い
に絶縁を保つように、例えば2mm以上の所定の距離で
配置する。
【0034】配置した3つの部材を、例えば絶縁性の硬
質合成樹脂の支持部材6fにより、第1の端子脚6cの
起立部と第2の端子脚6dの起立部間に、インダクタ6
aを挿入するための開口部(図2では下側)を設け、ま
た第1の端子脚6cの起立部と端子片6e間に、コンデ
ンサ6bを挿入するための開口部(図2では上側)を設
けて一体的に固定する。
【0035】給電点3aに接続する第1の端子脚6cの
底部の中心と、給電点4aに接続する第2の端子脚6d
の底部の中心との距離は、給電点3aと給電点4aとの
距離に合せ、例えば24mmに設定する。
【0036】支持部材6fに設けた下側の開口部から
は、図3に示すように、例えばアキシャル形状のインダ
クタ6aを収納し、インダクタ6aの一端のリード(図
2では左側)を第1の端子脚6cの底部から7mmの距
離で第1の端子脚6cの起立部に接続し、インダクタ6
aの他端のリード(図2では右側)を第2の端子脚6d
の底部から7mmの距離で第2の端子脚6dの起立部に
接続する。
【0037】第1の端子脚6cの底部と、第2の端子脚
6dの底部のそれぞれと、インダクタ6aのリードまで
の距離は、窓ガラス面に生じる湿気の影響によるインダ
クタ6aの絶縁低下を防止するために、5mm以上にす
ることが望ましい。
【0038】インダクタ6aは、負荷側の略50Ωの抵
抗(同軸ケーブルのインピーダンス)とローパスフィル
タを形成し、受信信号がAM帯の低周波数に対しては低
インピーダンス、FM帯の高周波数に対しては高インピ
ーダンスになるようなインダクタンス、1μH〜5μH
の範囲が望ましく、例えば3.9μHに設定する。
【0039】インダクタ6aは、バスバー4、給電点4
aを介して第2の端子脚6dに伝達されたサブアンテナ
5からのAM/FM帯の受信信号の中から、AM帯の受
信信号を抽出し、抽出したAM帯の受信信号を第1の端
子脚6cに提供する。
【0040】支持部材6fに設けた上側の開口部から
は、図3に示すように、例えばアキシャル形状のコンデ
ンサ6bを収納し、コンデンサ6bの一端のリード(図
2では左側)を、第1の端子脚6cの底部から11.0
5mmの距離で第1の端子脚6cの起立部に接続し、コ
ンデンサ6bの他端のリード(図2では右側)を第2の
端子脚6dの底部から11.05mmの距離で端子片6
eに接続する。
【0041】コンデンサ6bは、外部の受信機の接地側
と、バスバー4に供給される直流電源の接地側とが共通
に接続されている場合に、受信機と直流電源間の閉路で
流れる直流電流を阻止するために設けられ、容量は10
00pF以上が望ましく、例えば1000pFに設定す
る。
【0042】第1の端子脚6cに伝達されたアンテナ3
からのAM/FM帯の受信信号と、インダクタ6aから
伝達されたサブアンテナ5からのAM帯の受信信号は、
合成されてコンデンサ6bを通じて端子片6eに伝達さ
れる。
【0043】端子片6eに伝達されたAM/FM帯の受
信信号は、端子片6eに接続された給電ケーブル9を介
して受信機に提供される。
【0044】なお、接続端子6は、例えばインダクタ6
aの代りにコンデンサを、コンデンサ6bの代りに抵抗
を接続し、コンデンサ、抵抗を所定の値に設定すること
でハイパスフィルタを形成し、高い周波数の選択が必要
とされる場合に、所定の場所に設けてもよい。
【0045】図4にこの発明に係る窓ガラスアンテナ装
置の接続端子の別実施例1外観図を示す。以下、図4の
説明を図1を参照して行なう。図4において、接続端子
7は、導電性の材料、例えば黄銅によって第1の端子脚
7cと第2の端子脚7dを共通の端子脚7cdとして一
体的に形成し、この共通の端子脚7cdと、黄銅によっ
て形成した端子片7eの2つの部材を絶縁を保つよう
に、例えば4mm以上の所定の距離で配置する。
【0046】配置した2つの部材を、例えば絶縁性の硬
質合成樹脂の支持部材7fによって第2の端子脚7dの
起立部と端子片7e間に、コンデンサ7bを挿入するた
めの開口部を設けて一体的に固定する。
【0047】バスバー4に接続する第1の端子脚7cの
底部の中心と、第2の端子脚7dの底部の中心との距離
は、例えば22mmに設定する。
【0048】支持部材7fに設けた開口部からは、図5
に示すように、例えばアキシャル形状のコンデンサ7b
を収納し、コンデンサ7bの一端のリード(図4では左
側)を、第1の端子脚7cの底部から11.05mmの
距離で第1の端子脚7cの起立部に接続し、コンデンサ
7bの他端のリード(図4では右側)を第2の端子脚7
dの底部から11.05mmの距離で端子片7eに接続
する。
【0049】バスバー4に接続する第1の端子脚7cの
底部と、第2の端子脚7dの底部のそれぞれと、コンデ
ンサ7bのリードまでの距離は、窓ガラス面に生じる湿
気の影響によるコンデンサ7bの絶縁低下を防止するた
めに、5mm以上にすることが望ましい。
【0050】コンデンサ7bは、負荷側の略50Ωの抵
抗(同軸ケーブルのインピーダンス)とハイパスフィル
タを形成し、容量は10pF〜500pFの範囲が望ま
しく、例えば100pFに設定する。
【0051】なお、コンデンサ7bの容量は、防曇用ヒ
ータ線5をTVアンテナとして使用する場合には、10
pF〜50pFの範囲が望ましく、例えば25pFに設
定する。
【0052】サブアンテナ5からのAM/FM帯の受信
信号は、バスバー4を介して接続端子7の第1の端子脚
7c、第2の端子脚7dに伝達され、第1の端子脚7c
の起立部に接続されたコンデンサ7bは、AM帯の低周
波数の受信信号を阻止し、FM帯の高周波数の受信信号
を端子片7eに伝達する。
【0053】端子片7eに伝達されたFM帯の受信信号
は、端子片7eに接続された給電ケーブル10を介して
外部の受信機に提供される。
【0054】また、コンデンサ7bは、外部の受信機の
接地側と、バスバー4に供給される直流電源の接地側と
が共通に接続されている場合に、受信機と直流電源間の
閉路で流れる直流電流を阻止する。
【0055】なお、接続端子7はコンデンサ7bの代り
に、例えばインダクタンスを所定の値に設定したアキシ
ャル形状のインダクタを取付け、受信感度の向上を図る
高周波コイル内蔵の接続端子として形成し、所定の位置
に取付けてもよい。
【0056】図6にこの発明に係る窓ガラスアンテナ装
置の接続端子の別実施例2外観図を示す。図6におい
て、接続端子11は、支持部材11fがインダクタ11
a、コンデンサ11bを収納するための開口部を形成し
ない点が、図2に示す接続端子6と異なる。
【0057】最初に、第1の端子脚11c、第2の端子
脚11d、端子片11eを、それぞれが絶縁距離を保つ
ように、例えば2mm以上の所定の距離で配置する。
【0058】次に、インダクタ11aの一端のリード
(図6では左側)を第1の端子脚11cの底部から7m
mの距離で第1の端子脚11cの起立部に接続し、イン
ダクタ11aの他端のリード(図6では右側)を第2の
端子脚11dの底部から7mmの距離で第2の端子脚1
1dの起立部に接続する。
【0059】コンデンサ11bの一端のリード(図6で
は左側)を、第1の端子脚11cの底部から11.05
mmの距離で第1の端子脚11cの起立部に接続し、コ
ンデンサ11bの他端のリード(図6では右側)を第2
の端子脚11dの底部から11.05mmの距離で端子
片11eに接続する。
【0060】インダクタ11a、コンデンサ11bの接
続後、例えば絶縁性の硬質合成樹脂の支持部材11fに
よってインダクタ11a、コンデンサ11bを隠蔽する
とともに、第1の端子脚11c、第2の端子脚11d、
端子片11eを一体的に固定する。
【0061】その他の構成および動作は接続端子6(図
2参照)と同一なので、ここでは説明を省略する。
【0062】図7にこの発明に係る窓ガラスアンテナ装
置の接続端子の別実施例3外観図を示す。図7におい
て、接続端子12は、支持部材12fがコンデンサ12
bを収納するための開口部を形成しない点が、図4に示
す接続端子7と異なる。
【0063】最初に、第1の端子脚12cと第2の端子
脚12dを共通の端子脚12cdとして一体的に形成
し、この共通の端子脚12cdと、端子片12eの2つ
の部材を絶縁を保つように、例えば2mm以上の所定の
距離で配置する。
【0064】次に、コンデンサ12bの一端のリード
(図7では左側)を、第1の端子脚12cの底部から1
1.05mmの距離で第1の端子脚12cの起立部に接
続し、コンデンサ12bの他端のリード(図7では右
側)を第2の端子脚12dの底部から11.05mmの
距離で端子片12eに接続する。
【0065】コンデンサ12bの接続後、例えば絶縁性
の硬質合成樹脂の支持部材12fによってコンデンサ1
2bを隠蔽するとともに、第1の端子脚12c、第2の
端子脚12d、端子片12eを一体的に固定する。
【0066】その他の構成および動作は接続端子7(図
4参照)と同一なので、ここでは説明を省略する。
【0067】このように、この発明に係る窓ガラスアン
テナ装置は、アンテナの給電点に接続する接続端子に、
ローパスフィルタを形成するインダクタとともに、直流
を阻止するコンデンサを内蔵してサブアンテナが受信し
たAM/FM帯の受信信号の中から抽出したAM帯の受
信信号を、メインアンテナが受信したAM/FM帯の受
信信号と合成して外部の受信機に提供するよう構成す
る。
【0068】また、この発明に係る窓ガラスアンテナ装
置は、バスバーに接続する接続端子に、ハイパスフィル
タを形成するとともに、直流を阻止するコンデンサを内
蔵し、サブアンテナが受信したAM/FM帯の受信信号
の中から抽出したFM帯の受信信号を外部の受信機に提
供するよう構成する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る窓
ガラスアンテナ装置は、接続端子にメインアンテナ、サ
ブアンテナに接続する複数の端子脚と、信号を取り出す
端子片と、支持部材とを備え、複数の端子脚と端子片を
所定の距離に配置し、支持部材によって一体的に固定
し、端子脚間の取付けピッチと給電点間のピッチが一致
し、給電点との接続の際の位置決めを速やかに行なうこ
とができるので、組立作業の効率化を図ることができ
る。
【0070】また、この発明に係る窓ガラスアンテナ装
置は、接続端子の支持部材に、複数の端子脚間、複数の
端子脚と端子片間に開口部を設け、開口部からインダク
タおよびコンデンサ、またはいずれか一方を挿入して収
納し、インダクタまたはコンデンサを複数の端子脚間、
または複数の端子脚の一方と端子片間に接続し、給電点
等との接続作業時にインダクタ、コンデンサの変形、損
傷を防止するとともに、インダクタ、コンデンサを窓ガ
ラス面から離して配置することができるので、歩留りを
改善し、防曇用ヒータ線の曇止め作用により生じる湿気
の影響によるインダクタ、コンデンサの絶縁低下を防止
することができる。
【0071】さらに、この発明に係る窓ガラスアンテナ
装置は、接続端子に複数の端子脚間、複数の端子脚の一
方と端子片間に接続したインダクタおよびコンデンサ、
またはいずれか一方を支持部材により、密閉して固定
し、給電点等との接続作業時にインダクタ、コンデンサ
の変形、損傷を防止するとともに、インダクタ、コンデ
ンサを窓ガラス面から絶縁して配置することができるの
で、歩留りを改善し、防曇用ヒータ線の曇止め作用によ
り生じる湿気の影響によるインダクタ、コンデンサの絶
縁低下を防止することができる。
【0072】また、この発明に係る窓ガラスアンテナ装
置は、接続端子の支持部材を絶縁性材料で形成し、複数
の端子脚と端子片とを一体的に固定することができるの
で、接続端子を構成する部材を少なくすることができ、
接続端子の製造コストを低減することができる。
【0073】よって、ローパスフィルタを形成するイン
ダクタおよび直流を阻止するコンデンサを内蔵した接続
端子と、ハイパスフィルタを形成するとともに、直流を
阻止するコンデンサを内蔵した接続端子とを備えた、低
コストで、信頼性の高い窓ガラスアンテナ装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る窓ガラスアンテナ装置の構成図
【図2】この発明に係る窓ガラスアンテナ装置の接続端
子の外観図
【図3】この発明に係る窓ガラスアンテナ装置の接続端
子の部品取付説明図
【図4】この発明に係る窓ガラスアンテナ装置の接続端
子の別実施例1外観図
【図5】この発明に係る窓ガラスアンテナ装置の接続端
子の別実施例1部品取付説明図
【図6】この発明に係る窓ガラスアンテナ装置の接続端
子の別実施例2外観図
【図7】この発明に係る窓ガラスアンテナ装置の接続端
子の別実施例3外観図
【符号の説明】
1…窓ガラスアンテナ装置、2…アンテナ付き窓ガラ
ス、3…アンテナ、4…バスバー、5…防曇用ヒータ線
(サブアンテナ)、6,7,11,12…接続端子、
9,10…給電ケーブル、2a…窓ガラス、3a,4a
…給電点、6a,11a…インダクタ、6b,7b,1
1b,12b…コンデンサ、6c,7c,11c,12
c…第1の端子脚、6d,7d,11d,12d…第2
の端子脚、6e,7e,11e,12e…端子片、7c
d,12cd…共通の端子脚、6f,7f,11f,1
2f…支持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 清隆 大阪府大阪市鶴見区鶴見1丁目3番58号 株式会社ニチフ端子工業内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の窓ガラス上に、導体パターンで
    形成したメインアンテナと、防曇用ヒータパターンで形
    成したサブアンテナと、これらのアンテナに接続して受
    信信号を伝達する接続端子とを備えた窓ガラスアンテナ
    装置において、 前記接続端子は、前記メインアンテナ、前記サブアンテ
    ナに接続する複数の端子脚と、信号を取り出す端子片
    と、支持部材とを備え、前記複数の端子脚と前記端子片
    を所定の距離に配置し、前記支持部材によって一体的に
    固定したことを特徴とする窓ガラスアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記接続端子は、前記支持部材に前記複
    数の端子脚間、前記複数の端子脚と前記端子片間に開口
    部を設け、この開口部からインダクタおよびコンデン
    サ、またはいずれか一方を挿入して収納し、前記インダ
    クタまたは前記コンデンサを前記複数の端子脚間、また
    は前記複数の端子脚の一方と前記端子片間に接続したこ
    とを特徴とする請求項1記載の窓ガラスアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記接続端子は、前記複数の端子脚間、
    前記複数の端子脚の一方と前記端子片間に接続した前記
    インダクタおよび前記コンデンサ、またはいずれか一方
    を前記支持部材により、密閉して固定したことを特徴と
    する請求項1記載の窓ガラスアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材は、絶縁性材料で形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の窓ガラスアンテナ装
    置。
JP11877195A 1995-05-17 1995-05-17 窓ガラスアンテナ装置 Pending JPH08316719A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09293550A (ja) * 1996-04-25 1997-11-11 Nichifu Co Ltd タブ端子
JP2008245204A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Clarion Co Ltd 電子部品装置、ガラス防曇用ヒータ装置、及び、ガラスアンテナ装置
JP2008243758A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Clarion Co Ltd 電子部品装置、ガラス防曇用ヒータ装置、及び、ガラスアンテナ装置
JP2011101191A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Asahi Glass Co Ltd 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス

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