JPH08316044A - 波ケース入り電気機器 - Google Patents
波ケース入り電気機器Info
- Publication number
- JPH08316044A JPH08316044A JP7123440A JP12344095A JPH08316044A JP H08316044 A JPH08316044 A JP H08316044A JP 7123440 A JP7123440 A JP 7123440A JP 12344095 A JP12344095 A JP 12344095A JP H08316044 A JPH08316044 A JP H08316044A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- frame
- upper frame
- lower frame
- welded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電気機器本体を収納する波ケースの強度を向上
させる。 【構成】波板4の上端及び下端をそれぞれ上部枠2及び
下部枠3に溶接した波ケース1内に変圧器本体を収納す
る。上部枠2と下部枠3との間に跨がって補強材7を配
置し、補強材7の上端7a及び下端7bをそれぞれ蓋板
5及び底板3aに設けた孔を貫通させて外部に突出させ
る。補強材7を上部枠2及び下部枠3に溶接するととも
に、その上端7a及び下端7bをそれぞれ蓋板5及び底
板3aに溶接する。
させる。 【構成】波板4の上端及び下端をそれぞれ上部枠2及び
下部枠3に溶接した波ケース1内に変圧器本体を収納す
る。上部枠2と下部枠3との間に跨がって補強材7を配
置し、補強材7の上端7a及び下端7bをそれぞれ蓋板
5及び底板3aに設けた孔を貫通させて外部に突出させ
る。補強材7を上部枠2及び下部枠3に溶接するととも
に、その上端7a及び下端7bをそれぞれ蓋板5及び底
板3aに溶接する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側壁部を波板により構
成した波ケース内に電気機器本体を収納した波ケース入
り電気機器に関するものである。
成した波ケース内に電気機器本体を収納した波ケース入
り電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変圧器等の電気機器のケースとして、図
5に示したような波ケース1が用いられている。この波
ケースは、上部枠2及び下部枠3と、上部枠と下部枠と
の間に跨って配置されて上端及び下端がそれぞれ上部枠
及び下部枠に溶接された波板4とを備え、下部枠3の下
端は底板3aにより閉じられている。上部枠2の上端に
はフランジ2aが設けられていて、このフランジに蓋板
5が取り付けられる。波板4は、図6に示したように、
山部4aと谷部4bとが交互に並ぶように鋼板を折り曲
げて、各山部の幅方向(ケースの上下方向)の両端4c
を溶接して閉じることにより各山部内に油道4dを形成
したものである。この波ケース1内には変圧器などの電
気機器本体6が絶縁油あるいは絶縁ガスとともに収容さ
れる。
5に示したような波ケース1が用いられている。この波
ケースは、上部枠2及び下部枠3と、上部枠と下部枠と
の間に跨って配置されて上端及び下端がそれぞれ上部枠
及び下部枠に溶接された波板4とを備え、下部枠3の下
端は底板3aにより閉じられている。上部枠2の上端に
はフランジ2aが設けられていて、このフランジに蓋板
5が取り付けられる。波板4は、図6に示したように、
山部4aと谷部4bとが交互に並ぶように鋼板を折り曲
げて、各山部の幅方向(ケースの上下方向)の両端4c
を溶接して閉じることにより各山部内に油道4dを形成
したものである。この波ケース1内には変圧器などの電
気機器本体6が絶縁油あるいは絶縁ガスとともに収容さ
れる。
【0003】密封形の電気機器においては、ケース内に
電気機器本体を収納した後、ケースを密封して気密漏れ
試験を行う必要がある。この試験は、ケースを密封した
状態でケース内を所定の圧力とし、一定時間ケース内の
圧力の低下の有無を監視することにより行われるため、
ケース1は一定時間内圧を高くした状態に置かれる。ま
た密封形の電気機器の運転時には、電気機器本体からの
発熱によりケース内の圧力が上昇する。
電気機器本体を収納した後、ケースを密封して気密漏れ
試験を行う必要がある。この試験は、ケースを密封した
状態でケース内を所定の圧力とし、一定時間ケース内の
圧力の低下の有無を監視することにより行われるため、
ケース1は一定時間内圧を高くした状態に置かれる。ま
た密封形の電気機器の運転時には、電気機器本体からの
発熱によりケース内の圧力が上昇する。
【0004】従来の波ケース入り電気機器においては、
気密漏れ試験時などにケース1の内圧がある一定以上に
なると、図5に鎖線で示したように、上部枠2及び下部
枠3が内圧Pにより外側に膨らむため、波板4が変形し
たり、上部枠2及び下部枠3と波板4との接合部が破損
したりするおそれがあり、強度上問題があった。
気密漏れ試験時などにケース1の内圧がある一定以上に
なると、図5に鎖線で示したように、上部枠2及び下部
枠3が内圧Pにより外側に膨らむため、波板4が変形し
たり、上部枠2及び下部枠3と波板4との接合部が破損
したりするおそれがあり、強度上問題があった。
【0005】そこで、図7または図8に示したように、
上部枠2と下部枠3との間に跨って配置した補強材7を
上部枠2及び下部枠3に溶接することにより、上部枠と
下部枠との間を連結して、ケースの補強を図った波ケー
ス入り電気機器(実開平5−38836号)が提案され
た。図7に示した例では、補強材7の上端及び下端がそ
れぞれ蓋板5及び底板3aの手前の位置で終端してい
る。また図8に示した例では、補強材7の上端及び下端
がそれぞれ蓋板5及び底板3aの内面に当接する位置ま
で延長されている。
上部枠2と下部枠3との間に跨って配置した補強材7を
上部枠2及び下部枠3に溶接することにより、上部枠と
下部枠との間を連結して、ケースの補強を図った波ケー
ス入り電気機器(実開平5−38836号)が提案され
た。図7に示した例では、補強材7の上端及び下端がそ
れぞれ蓋板5及び底板3aの手前の位置で終端してい
る。また図8に示した例では、補強材7の上端及び下端
がそれぞれ蓋板5及び底板3aの内面に当接する位置ま
で延長されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7または図8に示す
ように補強材7を設けて、該補強材により上部枠2と下
部枠3との間を連結する構造にすると、内圧上昇時の上
部枠及び下部枠の膨らみを抑制してケースの補強を図る
ことができる。
ように補強材7を設けて、該補強材により上部枠2と下
部枠3との間を連結する構造にすると、内圧上昇時の上
部枠及び下部枠の膨らみを抑制してケースの補強を図る
ことができる。
【0007】しかしながら、図7または図8に示した構
造では、ガス絶縁変圧器のように内圧が高い電気機器の
場合に充分な補強を図ることができなかった。
造では、ガス絶縁変圧器のように内圧が高い電気機器の
場合に充分な補強を図ることができなかった。
【0008】本発明の目的は、波ケースの強度を従来よ
りも更に向上させた波ケース入り電気機器を提供するこ
とにある。
りも更に向上させた波ケース入り電気機器を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部枠と、上
部枠の下方に配置されて下端が底板により閉じられた下
部枠と、上部枠と下部枠との間に跨がって配置されて上
端及び下端がそれぞれ上部枠及び下部枠に溶接された波
板と、上部枠と下部枠との間に跨がって配置されて該上
部枠及び下部枠にそれぞれ溶接された補強材と、上部枠
の上端を閉じる蓋板とを備えた波ケース内に、電気機器
本体を収納してなる波ケース入り電気機器に係わるもの
である。
部枠の下方に配置されて下端が底板により閉じられた下
部枠と、上部枠と下部枠との間に跨がって配置されて上
端及び下端がそれぞれ上部枠及び下部枠に溶接された波
板と、上部枠と下部枠との間に跨がって配置されて該上
部枠及び下部枠にそれぞれ溶接された補強材と、上部枠
の上端を閉じる蓋板とを備えた波ケース内に、電気機器
本体を収納してなる波ケース入り電気機器に係わるもの
である。
【0010】本発明においては、上記補強材の上端及び
下端がそれぞれ蓋板及び底板に設けられた孔を貫通した
状態で設けられて、該補強材の上端及び下端がそれぞれ
蓋板及び底板に溶接されている。
下端がそれぞれ蓋板及び底板に設けられた孔を貫通した
状態で設けられて、該補強材の上端及び下端がそれぞれ
蓋板及び底板に溶接されている。
【0011】ケース内に収容される電気機器本体が、複
数の脚部を有する鉄心と該鉄心の各脚部に巻装された巻
線とを備えている場合には、補強材を電気機器本体の巻
線間に対応する位置にそれぞれ配置するのが好ましい。
数の脚部を有する鉄心と該鉄心の各脚部に巻装された巻
線とを備えている場合には、補強材を電気機器本体の巻
線間に対応する位置にそれぞれ配置するのが好ましい。
【0012】
【作用】上記のように上部枠と下部枠との間に跨って配
置した補強材の上端及び下端をそれぞれ蓋板及び底板に
設けた孔を貫通させた状態で設けて、該補強材を上部枠
及び下部枠に溶接するとともに、その上端及び下端をそ
れぞれ蓋板及び底板にも溶接する構造にすると、図7ま
たは図8に示したように補強材を上部枠及び下部枠のみ
に溶接するようにした場合に比べて、ケースの強度を更
に高めることができる。従って、ガス絶縁変圧器のよう
に内圧が高く設定される密閉形の電気機器を波ケースを
用いて構成することが可能になる。
置した補強材の上端及び下端をそれぞれ蓋板及び底板に
設けた孔を貫通させた状態で設けて、該補強材を上部枠
及び下部枠に溶接するとともに、その上端及び下端をそ
れぞれ蓋板及び底板にも溶接する構造にすると、図7ま
たは図8に示したように補強材を上部枠及び下部枠のみ
に溶接するようにした場合に比べて、ケースの強度を更
に高めることができる。従って、ガス絶縁変圧器のよう
に内圧が高く設定される密閉形の電気機器を波ケースを
用いて構成することが可能になる。
【0013】
【実施例】図1及び図2は3相変圧器に本発明を適用し
た実施例を示したものである。これらの図において1は
波ケースで、この波ケースは、横断面が矩形の角部(コ
ーナ部)に丸みを付した形状を呈するように形成された
上部枠2及び下部枠3と、上部枠2及び下部枠3の間に
跨って配置されて上端及び下端がそれぞれ上部枠2及び
下部枠3に溶接された波板4と、上部枠2と下部枠3と
の間に跨って配置されて上部枠2及び下部枠3に内側か
ら溶接された補強材7とを備えている。下部枠3の下端
は、該下部枠に溶接された底板3aにより気密かつ液密
に閉じられている。上部枠2の上端には外フランジ2a
が設けられていて、該フランジ2aにケース1の上端開
口部を閉じる蓋板5が取り付けられている。本実施例で
は、蓋板5とフランジ2aとの合せ目が全周に亘って溶
接されて、蓋板5がフランジ2aに気密かつ液密に接合
される。
た実施例を示したものである。これらの図において1は
波ケースで、この波ケースは、横断面が矩形の角部(コ
ーナ部)に丸みを付した形状を呈するように形成された
上部枠2及び下部枠3と、上部枠2及び下部枠3の間に
跨って配置されて上端及び下端がそれぞれ上部枠2及び
下部枠3に溶接された波板4と、上部枠2と下部枠3と
の間に跨って配置されて上部枠2及び下部枠3に内側か
ら溶接された補強材7とを備えている。下部枠3の下端
は、該下部枠に溶接された底板3aにより気密かつ液密
に閉じられている。上部枠2の上端には外フランジ2a
が設けられていて、該フランジ2aにケース1の上端開
口部を閉じる蓋板5が取り付けられている。本実施例で
は、蓋板5とフランジ2aとの合せ目が全周に亘って溶
接されて、蓋板5がフランジ2aに気密かつ液密に接合
される。
【0014】波ケース1は、相対する対の長辺側の側壁
部1A及び1Bと、該長辺側の側壁部1A,1Bの対向
方向に対して直角な方向に相対する対の短辺側の側壁部
1C及び1Dとを有していて、該波ケース1内に3相変
圧器本体6が収納されている。変圧器本体6は、3脚鉄
心600の3つの脚部にそれぞれ3相の巻線601u〜
601wを巻装した周知のもので、3相の巻線が波ケー
スの長辺側の側壁部1A,1Bの長手方向に沿って水平
方向に並ぶようにして波ケース1内に収納されている。
部1A及び1Bと、該長辺側の側壁部1A,1Bの対向
方向に対して直角な方向に相対する対の短辺側の側壁部
1C及び1Dとを有していて、該波ケース1内に3相変
圧器本体6が収納されている。変圧器本体6は、3脚鉄
心600の3つの脚部にそれぞれ3相の巻線601u〜
601wを巻装した周知のもので、3相の巻線が波ケー
スの長辺側の側壁部1A,1Bの長手方向に沿って水平
方向に並ぶようにして波ケース1内に収納されている。
【0015】本実施例においては、波ケース1の相対す
る対の長辺側の側壁部1A,1Bのそれぞれの内面に沿
わせた状態で上部枠2及び下部枠3の間に跨がる2本の
補強材(支柱)7が設けられている。波ケース1の長辺
側の側壁部1A,1Bのそれぞれの内面に沿わせて配置
された2本の補強材7,7は、変圧器本体6の巻線60
1u,601v間及び巻線601v,601w間の谷部
にそれぞれ対応する位置に配置されている。
る対の長辺側の側壁部1A,1Bのそれぞれの内面に沿
わせた状態で上部枠2及び下部枠3の間に跨がる2本の
補強材(支柱)7が設けられている。波ケース1の長辺
側の側壁部1A,1Bのそれぞれの内面に沿わせて配置
された2本の補強材7,7は、変圧器本体6の巻線60
1u,601v間及び巻線601v,601w間の谷部
にそれぞれ対応する位置に配置されている。
【0016】各補強材7は断面が矩形状を呈する中実の
柱状体からなっていて、波ケースの底板3aの下面と蓋
板5の上面との間の距離よりも長い長さを有し、各補強
材7の上端7a及び下端7bはそれぞれ、蓋板5及び底
板3aに予め設けられた孔5a及び3a1を貫通した状態
で外部に突出させられている。各補強材7はその上端寄
りの部分及び下端寄りの部分が上部枠2及び下部枠3の
内面に内側から溶接されるとともに、その上端及び下端
が蓋板5の孔5aの周辺部及び底板3aの孔3a1の周辺
部に溶接されている。補強材7の溶接部を図2に符号W
で示した。
柱状体からなっていて、波ケースの底板3aの下面と蓋
板5の上面との間の距離よりも長い長さを有し、各補強
材7の上端7a及び下端7bはそれぞれ、蓋板5及び底
板3aに予め設けられた孔5a及び3a1を貫通した状態
で外部に突出させられている。各補強材7はその上端寄
りの部分及び下端寄りの部分が上部枠2及び下部枠3の
内面に内側から溶接されるとともに、その上端及び下端
が蓋板5の孔5aの周辺部及び底板3aの孔3a1の周辺
部に溶接されている。補強材7の溶接部を図2に符号W
で示した。
【0017】波ケース1内への絶縁媒体(絶縁ガスまた
は絶縁油)の充填は、蓋板5を取り付けた後、該蓋板5
等に設けたバルブ付きの注入口を通して行わせる。
は絶縁油)の充填は、蓋板5を取り付けた後、該蓋板5
等に設けたバルブ付きの注入口を通して行わせる。
【0018】なお補強材7は各巻線の側面と波ケースの
内面との間に配置することもできる。但し、補強材7を
各巻線の側面と波ケースの内面との間に配置した場合に
は、波ケースの奥行寸法が増大し、ケースが大形になる
のを避けられない。一般に鉄心脚部に巻線を巻装してな
る変圧器やリアクトル等の電気機器においては、図1に
見られるように隣り合う巻線間が谷間となっていて、巻
線間とケースの内面との間には比較的大きな空間が形成
されているため、上記実施例のように巻線間に対応する
位置に補強材7を配置するようにすると、補強材7を配
置することによる波ケースの奥行寸法の増大を抑えるこ
とができ、ケースが大形になるのを防ぐことができる。
内面との間に配置することもできる。但し、補強材7を
各巻線の側面と波ケースの内面との間に配置した場合に
は、波ケースの奥行寸法が増大し、ケースが大形になる
のを避けられない。一般に鉄心脚部に巻線を巻装してな
る変圧器やリアクトル等の電気機器においては、図1に
見られるように隣り合う巻線間が谷間となっていて、巻
線間とケースの内面との間には比較的大きな空間が形成
されているため、上記実施例のように巻線間に対応する
位置に補強材7を配置するようにすると、補強材7を配
置することによる波ケースの奥行寸法の増大を抑えるこ
とができ、ケースが大形になるのを防ぐことができる。
【0019】上記の実施例において、波ケース1を密封
して気密漏洩試験を行うと、上部枠2及び下部枠3に圧
力が加わるが、本発明においては、上部枠2及び下部枠
3の間が補強材7により連結され、しかも補強材7が蓋
板及び底板にも溶接されているため、補強材7を上部枠
及び下部枠のみに溶接するようにした場合に比べてケー
スの強度を高めることができる。従って、内圧上昇時に
上部枠2及び下部枠3が外側に大きく膨らむのを防ぐこ
とができ、波板4が変形したり、波板と上部枠及び下部
枠との溶接部が破損したりするおそれを無くすことがで
きる。
して気密漏洩試験を行うと、上部枠2及び下部枠3に圧
力が加わるが、本発明においては、上部枠2及び下部枠
3の間が補強材7により連結され、しかも補強材7が蓋
板及び底板にも溶接されているため、補強材7を上部枠
及び下部枠のみに溶接するようにした場合に比べてケー
スの強度を高めることができる。従って、内圧上昇時に
上部枠2及び下部枠3が外側に大きく膨らむのを防ぐこ
とができ、波板4が変形したり、波板と上部枠及び下部
枠との溶接部が破損したりするおそれを無くすことがで
きる。
【0020】図3は本発明の他の実施例を示したもの
で、この実施例では2脚鉄心600′に巻線601A,
601Bを巻装した単相変圧器本体6′が、波ケース
1′内に収納されている。この実施例においても、巻線
601A,601B間の谷部に対応する位置に配置され
た補強材7が、上部枠及び下部枠に跨がるように設けら
れて、各補強材7の上端及び下端が蓋板及び底板にそれ
ぞれ設けられた孔を貫通して外部に突出させられ、各補
強材7が上部枠及び下部枠に溶接されるとともに、蓋板
5及び底板3aに溶接されている。
で、この実施例では2脚鉄心600′に巻線601A,
601Bを巻装した単相変圧器本体6′が、波ケース
1′内に収納されている。この実施例においても、巻線
601A,601B間の谷部に対応する位置に配置され
た補強材7が、上部枠及び下部枠に跨がるように設けら
れて、各補強材7の上端及び下端が蓋板及び底板にそれ
ぞれ設けられた孔を貫通して外部に突出させられ、各補
強材7が上部枠及び下部枠に溶接されるとともに、蓋板
5及び底板3aに溶接されている。
【0021】この実施例では、波ケースの長辺側に沿う
各側壁に補強材7が1個だけ設けられることになるが、
単相変圧器の場合には波ケース1′の幅寸法(長辺側)
が小さいため、波ケースの長辺側に沿う各側壁に1個の
補強材7を設けるだけで、十分ケースの補強を図ること
ができる。
各側壁に補強材7が1個だけ設けられることになるが、
単相変圧器の場合には波ケース1′の幅寸法(長辺側)
が小さいため、波ケースの長辺側に沿う各側壁に1個の
補強材7を設けるだけで、十分ケースの補強を図ること
ができる。
【0022】また図1に示した実施例では、波ケース1
の短辺側の側壁部には補強材が設けられていないが、図
4に示すように、波ケース1の短辺側の側壁部1C,1
Dの内側にも、上部枠と下部枠との間を連結する補強材
7を設けることができる。但しこの場合には、波ケース
1の長手方向の寸法が多少増大するのを避けられない。
の短辺側の側壁部には補強材が設けられていないが、図
4に示すように、波ケース1の短辺側の側壁部1C,1
Dの内側にも、上部枠と下部枠との間を連結する補強材
7を設けることができる。但しこの場合には、波ケース
1の長手方向の寸法が多少増大するのを避けられない。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、上部枠
と下部枠との間に跨って配置した補強材の上端及び下端
をそれぞれ蓋板及び底板に設けた孔を貫通させた状態で
設けて、該補強材を上部枠及び下部枠に溶接するととも
に、その上端及び下端をそれぞれ蓋板及び底板にも溶接
する構造にしたので、補強材を上部枠及び下部枠のみに
溶接する構造にした従来の波ケース入り電気機器よりも
更にケースの強度を高めることができる。従って、本発
明によれば、ガス絶縁変圧器のように内圧が高く設定さ
れる密閉形の電気機器を波ケースを用いて構成すること
ができる。
と下部枠との間に跨って配置した補強材の上端及び下端
をそれぞれ蓋板及び底板に設けた孔を貫通させた状態で
設けて、該補強材を上部枠及び下部枠に溶接するととも
に、その上端及び下端をそれぞれ蓋板及び底板にも溶接
する構造にしたので、補強材を上部枠及び下部枠のみに
溶接する構造にした従来の波ケース入り電気機器よりも
更にケースの強度を高めることができる。従って、本発
明によれば、ガス絶縁変圧器のように内圧が高く設定さ
れる密閉形の電気機器を波ケースを用いて構成すること
ができる。
【図1】本発明の実施例を示す横断面図である。
【図2】図1の実施例の電気機器の要部の縦断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の他の実施例を示す横断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例を示す横断面図であ
る。
る。
【図5】従来の波ケース入り電気機器の要部の縦断面図
である。
である。
【図6】波ケースに用いる波板を一部切り欠いて示した
上面図である。
上面図である。
【図7】従来の他の波ケース入り電気機器の縦断面図で
ある。
ある。
【図8】従来の更に他の波ケース入り電気機器の要部の
縦断面図である。
縦断面図である。
1 波ケース 2 上部枠 3 下部枠 4 波板 5 蓋板 6 電気機器本体 7 補強材
Claims (2)
- 【請求項1】 上部枠と、前記上部枠の下方に配置され
て下端が底板により閉じられた下部枠と、前記上部枠と
下部枠との間に跨がって配置されて上端及び下端がそれ
ぞれ上部枠及び下部枠に溶接された波板と、前記上部枠
と下部枠との間に跨がって配置されて該上部枠及び下部
枠にそれぞれ溶接された補強材と、前記上部枠の上端を
閉じる蓋板とを備えた波ケース内に、電気機器本体を収
納してなる波ケース入り電気機器において、 前記補強材は、その上端及び下端がそれぞれ前記蓋板及
び底板に設けられた孔を貫通した状態で設けられ、 前記補強材の上端及び下端がそれぞれ前記蓋板及び底板
に溶接されていることを特徴とする波ケース入り電気機
器。 - 【請求項2】 前記電気機器本体は、複数の脚部を有す
る鉄心と該鉄心の各脚部に巻装された巻線とを備え、 前記補強材は前記電気機器本体の巻線間に対応する位置
にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に
記載の波ケース入り電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7123440A JPH08316044A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 波ケース入り電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7123440A JPH08316044A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 波ケース入り電気機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08316044A true JPH08316044A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14860653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7123440A Pending JPH08316044A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 波ケース入り電気機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08316044A (ja) |
-
1995
- 1995-05-23 JP JP7123440A patent/JPH08316044A/ja active Pending
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