JPH08315943A - コネクタの製造方法及び製造金型 - Google Patents

コネクタの製造方法及び製造金型

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JPH08315943A
JPH08315943A JP34521795A JP34521795A JPH08315943A JP H08315943 A JPH08315943 A JP H08315943A JP 34521795 A JP34521795 A JP 34521795A JP 34521795 A JP34521795 A JP 34521795A JP H08315943 A JPH08315943 A JP H08315943A
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connector
molding
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治 川瀬
Osamu Sasai
理 笹井
Yasunori Wada
恭典 和田
Shinsuke Tsutsui
伸介 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタを安価且つ正確に製造する。 【解決手段】 コネクタハウジング11とリテーナ15
の成形後に型開きすると、コネクタハウジング11とリ
テーナ15の間に空間が空き、リテーナ15がリテーナ
嵌入孔13と対向する。押し出しピン28を突出させる
とリテーナ15がコネクタハウジング11に嵌合され、
コネクタ10が得られる。成形場所から組付け場所への
搬送工程及び、成形工程とは別の組付け工程が不要であ
る。人手で組み付けをする場合に比べて組み付けミスが
少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、別体部品からなる
コネクタハウジングとリテーナとを組み付けることによ
って構成されるコネクタの製造方法及び製造金型に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】端子金具挿入用のキャビティを有するコ
ネクタハウジングと、このコネクタハウジングに組み付
けられることにより端子金具を抜止ロックするリテーナ
とによって構成されるコネクタの製造に際しては、予め
コネクタハウジングとリテーナとを個別の樹脂成形機に
よって成形しておき、その成形されたコネクタハウジン
グとリテーナとを一カ所に集めてパーツフィーダを備え
た自動機又は人手によって組付けを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
方法でコネクタの製造を行う場合には、成形工程に加え
て、成形場所から組付け場所に搬送する搬送工程と、搬
送後の組付け工程が必要となり、特に人手で組付けを行
う場合には別の検査工程も必要となり、これらの工程は
製品コストに反映されてしまう。また、コネクタハウジ
ングとリテーナについて個別に金型の管理を行うこと等
が必要となり、製造過程において面倒な手間がかかる。
【0004】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、コネクタを安価且つ正確に製造することが
可能な製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前後
方向に開口する端子金具挿入用のキャビティと外側面か
らキャビティ内に連通するリテーナ嵌入孔とを有するコ
ネクタハウジングに、その側方からリテーナをリテーナ
嵌入孔に嵌入して端子金具と係合可能に組み付けること
により構成されるコネクタの製造方法であって、リテー
ナがリテーナ嵌入孔に対して側方から対向するような位
置関係でコネクタハウジングとリテーナとを金型内で成
形し、型移動工程でコネクタハウジングとリテーナとの
間の金型を前後方向に退避移動させ、コネクタハウジン
グとリテーナとを保持しつつ側方に相対移動させること
によりそのコネクタハウジングにリテーナを組付ける構
成としたところに特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、リテーナ嵌入孔が、互いに接触させたキャビティ成
形用金型とコネクタハウジング外側面成形用金型とをコ
ネクタハウジングの側面に沿って反対方向に移動して型
開きすることにより形成される構成としたところに特徴
を有する。
【0007】請求項3の発明は、前後方向に開口する端
子金具挿入用のキャビティと外側面からキャビティ内に
連通するリテーナ嵌入孔とを有するコネクタハウジング
に、その側方からリテーナをリテーナ嵌入孔に嵌入して
端子金具と係合可能に組み付けることにより構成される
コネクタを形成可能な金型であって、リテーナがリテー
ナ嵌入孔に対して側方から対向するような位置関係でコ
ネクタハウジングとリテーナとを成形可能な成形構造
と、成形済みのコネクタハウジングとリテーナとの間の
金型を前後方向に退避移動させる型移動構造と、コネク
タハウジングとリテーナとを保持しつつ側方に相対移動
させることによりコネクタハウジングにリテーナを組付
ける組付け作動構造と、を備えているところに特徴を有
する。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、リテーナ嵌入孔が、コネクタハウジングの側面に沿
って反対方向に移動して型開きされるキャビティ成形用
金型とコネクタハウジング外側面成形用金型とを互いに
接触させることによって形成される構成としたところに
特徴を有する。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、まず、成形工程で
コネクタハウジングとリテーナが同時に成形される。次
に、型移動工程では、コネクタハウジング成形用の金型
がキャビティの開口方向に合わせて前後方向に移動す
る。コネクタハウジングとリテーナの間の金型が退避移
動すると、コネクタハウジングとリテーナの間に空間が
空いてリテーナ嵌入孔にリテーナが対向する状態とな
る。この状態からコネクタハウジングとリテーナを保持
しつつ相対移動させることによりリテーナがリテーナ嵌
入孔に嵌入され、コネクタが得られる。
【0010】請求項2の発明においては、キャビティ成
形用金型とコネクタハウジング外側面成形用金型とが接
触する部分には樹脂が充填されず、型移動工程において
両金型が前後方向に移動すると、この両金型の接触部分
がコネクタハウジングの側面に開口することになり、こ
れがリテーナ嵌入孔となる。
【0011】請求項3の発明においては、成形工程では
一つの金型内でコネクタハウジングとリテーナが同時に
成形される。型開き工程ではコネクタハウジング成形用
の金型がキャビティの開口方向に合わせて前後方向に移
動する。この金型が退避するとコネクタハウジングとリ
テーナとの間に空間が空き、リテーナ嵌入孔に対してリ
テーナが対向する状態となる。そして、コネクタハウジ
ングとリテーナを保持しつつ側方へ相対移動させること
によりリテーナがリテーナ嵌入孔に嵌入され、コネクタ
ハウジングとリテーナとが一体となったコネクタが得ら
れる。
【0012】請求項4の発明においては、キャビティ成
形用金型とコネクタハウジング外側面成形用金型とが接
触する部分には樹脂が充填されず、型開き工程において
両金型が前後方向に移動すると、この両金型の接触部分
がコネクタハウジングの側面に開口することになり、こ
れがリテーナ嵌入孔となる。
【0013】
【発明の効果】請求項1及び請求項3の発明によれば、
コネクタハウジングとリテーナの樹脂成形工程及び組付
け工程を1つの機械で行うことができるため、成形場所
から組付け場所への搬送工程が不要になると共に、搬送
後において成形工程とは別に組付け工程を行う必要がな
くなる。
【0014】したがって、自動機で組付けを行う場合に
比べると、パーツフィーダによる部品供給が不要になる
分だけ組付け時間を短縮できると共に、成形用と組付用
に個別の自動機を設置する必要がないため省スペース化
を図ることができる。また、人手で組付けを行う場合に
比べると、自動化による大幅な時間短縮を図ることがで
きると共に検査工程が不要になる。そして、これらの利
点を総合することにより、コネクタの製造コストを低減
することができる。
【0015】さらに、コネクタハウジングとリテーナと
の間から退避する金型はコネクタハウジング成形用の金
型と同じく前後方向に移動するようになっているから、
この両金型を一体に移動させることにより製造効率を向
上させることができる。
【0016】請求項2及び請求項4の発明によれば、リ
テーナ嵌入孔を成形するための金型が前後方向に移動す
ることによって型開きするようになっているから、リテ
ーナ嵌入孔を成形するための金型の型抜きをリテーナに
向かって側方に移動させることによって行うようにした
方法に比べると、製造工程が簡略化され、製造効率が向
上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1乃至図5を参照して説明する。
【0018】図1に示すのは、本実施形態にかかる製造
方法及び製造金型によって成形組立されるコネクタ10
である。尚、本実施形態では、コネクタ10の細部の形
状については省略して説明を行う。
【0019】コネクタ10は、コネクタハウジング11
とリテーナ15とから構成される。コネクタハウジング
11は、前後両端面に開口して端子金具16が挿入され
る複数のキャビティ12を上下二段に夫々3室ずつ内部
に備えていると共に、左右両側面に開口して上段の2つ
のキャビティ12と下段の2つのキャビティ12に夫々
連通する上下2つずつのリテーナ嵌入孔13を備えてい
る。リテーナ挿入孔13は前後方向に細長く開口してお
り、コネクタハウジング11の左側面に開口する2つの
リテーナ嵌入孔13には後述するリテーナ15が挿入さ
れるようになっている。
【0020】コネクタハウジング11の左右両外側面1
1Aには張り出し部11Bが形成されており、この張り
出し部11Bの前端面にはリテーナ嵌入孔13の前端縁
が開口している。このことにより、後述するように前後
方向に型開きする可動金型22によって側面に開口する
リテーナ嵌入孔13を形成することができるようになっ
ている。
【0021】リテーナ15は、互いに平行な上下2段の
嵌入板部15A,15Aとこの両嵌入板部15A,15
Aの左端縁同士を連結する連結部15Bとからなり、全
体としてコ字形をなしている。また、連結部15Bに
は、その外側面の前後両端縁部を切欠した前後一対の凹
部15D,15Dが形成されている。この凹部15Dは
後述する押し出しピン28の凸部28B,28Bに対応
しており、成形済み状態では凹部15Dと凸部28Bと
の嵌合によりリテーナ15が押し出しピン28に保持さ
れるようになっている。
【0022】リテーナ15は、その嵌入板部15Aをリ
テーナ嵌入孔13からキャビティ12内に挿入させるこ
とにより、コネクタハウジング11の仮係止位置に組み
付けられる。この仮係止位置におけるリテーナ15は、
図示しない係合手段により抜け方向の移動が規制されて
いるが、比較的小さい力の作用により本係止位置への移
動は可能となってる。
【0023】コネクタハウジング11に端子金具16を
装着する前の状態ではリテーナ15は仮係止位置に組み
付けられ(図4を参照)、この仮係止の状態では、嵌入
板部15Aの下面に形成した逃がし溝15Cが端子金具
16の係止突部16Aと対応するように位置するため、
キャビティ12内への端子金具16の挿入が許容され
る。リテーナ15を本係止位置に移動させた状態では、
逃がし溝15Cが係止突部16Aと対応する位置からず
れるため、この係止突部16Aが嵌入板部16Aの前端
縁に抜け規制状態に係合し、もって、端子金具16が二
重係止される。
【0024】次に、上記コネクタを製造する金型につい
て説明する。尚、この金型の説明においても上記コネク
タ10と同様に細部の形状については省略する。
【0025】金型は、図2乃至図4において紙面上手前
側に位置する固定金型(図示せず)と、同図紙面に表さ
れる可動金型22とから構成される。
【0026】可動金型22は、コネクタハウジング11
の底面を形成するための底部金型23、この底部金型2
3と一体をなしてコネクタハウジング11の右側面を形
成するための右側部金型24とコネクタハウジング11
の左側面を形成するための左側部金型25、底部金型2
3上において左右両側部金型24,25に沿って前後方
向に移動可能であってコネクタハウジング11の前端部
を形成するための前部金型26とコネクタハウジング1
1の後端部を形成するための後部金型27、成形済みの
リテーナ15をコネクタハウジング11側に移動させる
ための押し出しピン28、及び、成形組付け済みのコネ
クタ10を金型外に突き出すための突き出しピン29か
ら構成される。
【0027】底部金型23上において、右側部金型24
に隣接する領域23Aでコネクタハウジング11が成形
されると共に、左側部金型25と隣接する領域23Bで
リテーナ15が成形される。リテーナ成形用の領域23
Bはコネクタハウジング成形用の領域23Aよりも高く
なっていて、成形済みの状態でリテーナ15の嵌入板部
15Aがリテーナ嵌入孔13と同じ高さに位置するよう
になっている(図5を参照)。
【0028】右側部金型(本発明の構成要件であるコネ
クタハウジング外側面成形用金型)24は、コネクタハ
ウジング11の右外側面後部の張り出し部11Bと対応
する凹部24Aを有し、この凹部24Aよりも前側の面
は、右側のリテーナ嵌入孔13を外側から成形すると同
時にこのリテーナ嵌入孔13の形成領域を含むコネクタ
ハウジング11の右外側面11Aを成形するためのコネ
クタハウジング外側面成形面24Bとなっている。
【0029】一方、左側部金型25は、リテーナ15の
連結部15Bと対応する凹部25Aを有し、この凹部2
5A内には押し出しピン28の先端部が臨んでいる。こ
の押し出しピン28は、左側部金型25内に左右方向の
移動可能に案内され、左側部金型25からの進出移動及
び同金型25内への退避移動が可能となっている。押し
出しピン28の先端部はリテーナ15と連結部15Bの
成形面28Aとなっており、また、この先端部には、前
述した連結部15Bの凹部15D,15Dを形成するた
めの一対の凸部28B,28Bが設けられている。この
凸部28B,28Bは凹部15Dと嵌合することによっ
てリテーナ15を保持する、この保持は作用方向の引張
力が一定以上になると解除されるようになっている。
【0030】前部金型(本発明の構成要件であるコネク
タハウジング外側面成形用金型)26は、キャビティ1
2の前端部分を成形するキャビティ成形部26A、コネ
クタハウジングの前端面を成形するコネクタハウジング
前端面成形面26B、及び、コネクタハウジング11の
左外側面11Aと同面11Aに開口しているリテーナ嵌
入孔13とを成形するためのコネクタハウジング外側面
中央部成形面26Cを有する。
【0031】後部金型(本発明の構成要件であるキャビ
ティ成形用金型)27は、キャビティ12の中央部分及
び後端部分を成形するキャビティ成形部27A、左側の
張り出し部11Bを成形するコネクタハウジング外側面
前部成形面27B、コネクタハウジング11の後端面を
成形するコネクタハウジング後端面成形面27C、及
び、左右両側のリテーナ嵌入孔13を内側から成形する
ためのキャビティ内側面成形面27D,27Dを有す
る。
【0032】また、前部金型26は、リテーナ15の上
下両嵌入板部15A,15Aの間に入り込むように位置
するリテーナ成形部26Dを有する。このリテーナ成形
部26Dは、嵌入板部15Aの下面の逃がし溝15Cを
成形するための突条26Eを備えている。一方、後部金
型27は、嵌入板部15Aの後端面を成形するためのリ
テーナ成形面27Eを有する。
【0033】さらに、前部金型26には、成形工程では
コネクタハウジング11とリテーナ15の間に位置する
が、型移動工程ではコネクタハウジング11とリテーナ
15の間から前方に退避してこのコネクタハウジング1
1とリテーナ15との間に空間を形成可能な退避部26
Gが設けられている。
【0034】次に、上記構成からなる金型を用いて上記
構成になるコネクタ10を製造する方法について説明す
る。
【0035】製造工程の当初、可動金型22は、図2に
示すように、前部金型26と後部金型27が互いに接近
してその先端面同士が密着し、この可動金型22が固定
金型に接近して密着した状態にあり、これによりコネク
タハウジング11とリテーナ15の成形空間が構成され
る。
【0036】この状態においては、右側部金型24のコ
ネクタハウジング外側面成形面24Bと後部金型27の
右側のキャビティ内側面成形面前部金型27Dとが右側
のリテーナ嵌入孔13の開口領域において密着している
と共に、前部金型26のコネクタハウジング外側面中央
部成形面26Cと左側のキャビティ内側面成形面前部金
型27Dとが左側のリテーナ嵌入孔13の開口領域にお
いて密着している。このようにして構成されている成形
空間内に、金型に設けた注入路(図示せず)を通して溶
融樹脂を充填し、これが固化したら、型開きする。
【0037】型移動工程では、可動金型22全体が固定
金型に対して離間するように移動すると共に、前部金型
26と後部金型27が互いに離間するように前後方向に
移動する。このとき、コネクタハウジング11はその張
り出し部11Bを凹部24Aに嵌合させていることによ
って成形時と同じ位置に保持される。一方、リテーナ1
5もその連結部15Bを押し出しピン28に嵌合させて
いることによって成形時と同じ位置に保持される。これ
により、前部金型26と後部金型27はコネクタハウジ
ング11とリテーナ15から分離される。
【0038】そして、この前部金型26と後部金型27
の移動に伴い、退避部26Gが前方に退避してコネクタ
ハウジング11とリテーナ15との間に空間が構成さ
れ、リテーナ15の嵌入板部15Aの先端がリテーナ嵌
入孔13に対して側方から対向する状態となる(図3及
び図5を参照)。
【0039】このときの退避部26Gの移動方向は左右
方向ではなくて前方向であるから、コネクタハウジング
11やリテーナ15の存在が退避部26Gの移動の妨げ
になることはない。
【0040】この後、押し出しピン28が進出すると、
凹部15Dと凸部28Bとの嵌合によってこの押し出し
ピン28に保持されているリテーナ15が底部金型23
の領域23B上をスライドするようにしてコネクタハウ
ジング11側に向かって移動する。そして、リテーナ1
5の嵌入板部15A,15Aがリテーナ嵌入孔13,1
3内に嵌入し、リテーナ15はコネクタハウジング11
に対して仮係止位置に組み付けられ、もって、コネクタ
としてのコネクタ10が得られる。尚、この状態では嵌
入板部15Aの先端はコネクタハウジング1の右外側面
よりも内側に位置するため右側部金型24に突き当たる
ことはない。
【0041】組付けが完了したら、押し出しピン28が
後退移動してリテーナ15から離脱される。このとき、
リテーナ15には凹部15Dと凸部28Bとの嵌合摩擦
による引張力が作用するが、リテーナ15はコネクタハ
ウジング11の仮係止位置から外れる方向には移動不能
となっているため、押し出しピン28はリテーナ15か
ら分離して左側部金型25内に復帰する。そして、底部
金型23のコネクタハウジング11の成形領域23Aに
面するように設けた突き出しピン29が進出し、組付け
済みのコネクタ10を金型外へ突き出す。
【0042】上述のように、前後方向にスライド可能な
前部金型26と後部金型27とによりコネクタハウジン
グ11とリテーナ15とを単一の金型内で同時に成形
し、型移動工程においてコネクタハウジング11とリテ
ーナ15との間にこの両者を互いに組み付け方向に相対
移動させるための空間を空け、コネクタハウジング11
とリテーナ15を凹部24Aと押し出しピン28によっ
て保持しつつ両者の組付けが行われる。
【0043】よって、成形工程と組付け工程を別々の場
所及び装置によって行う場合とは異なり、成形場所から
組付け場所への搬送工程が不要になると共に、搬送後に
おいて成形工程とは別に組付け工程を行う必要がなく、
製造効率に優れると共に製造コストの低減を図ることが
できる。
【0044】また、本実施形態では、リテーナ嵌入孔1
3の形成が側方にではなくて前後方向に移動して型開き
される金型を用いて行われているから、リテーナ嵌入孔
13と対向する位置でリテーナ15を成形することがで
きた。このため、リテーナ15をコネクタハウジング1
1の側方以外の他の位置で成形した場合のようにリテー
ナをリテーナ嵌入孔と対向する位置に移動させるための
手段が不要であり、金型構造が簡略化されている。
【0045】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる製造金型にて製造
されるコネクタの分離状態をあらわす斜視図
【図2】製造過程において可動型が型閉めされている状
態をあらわす概略図
【図3】製造過程において可動型の型開き状態をあらわ
す概略図
【図4】製造過程においてリテーナをコネクタハウジン
グに組み付けた状態をあらわす概略図
【図5】図3のZ−Z断面図
【符号の説明】
10…コネクタ 11…コネクタハウジング 12…キャビティ 13…リテーナ嵌入孔 15…リテーナ 16…端子金具 24…右側部金型(コネクタハウジング外側面成形用金
型) 26…前部金型(コネクタハウジング外側面成形用金
型) 27…後部金型(キャビティ成形用金型)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:34 (72)発明者 筒井 伸介 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に開口する端子金具挿入用のキ
    ャビティと外側面からキャビティ内に連通するリテーナ
    嵌入孔とを有するコネクタハウジングに、その側方から
    リテーナを前記リテーナ嵌入孔に嵌入して前記端子金具
    と係合可能に組み付けることにより構成されるコネクタ
    の製造方法であって、 前記リテーナが前記リテーナ嵌入孔に対して側方から対
    向するような位置関係で前記コネクタハウジングと前記
    リテーナとを金型内で成形し、型移動工程で前記コネク
    タハウジングと前記リテーナとの間の金型を前後方向に
    退避移動させ、前記コネクタハウジングと前記リテーナ
    とを保持しつつ側方に相対移動させることによりそのコ
    ネクタハウジングにリテーナを組付けることを特徴とす
    るコネクタの製造方法。
  2. 【請求項2】 リテーナ嵌入孔は、互いに接触させたキ
    ャビティ成形用金型とコネクタハウジング外側面成形用
    金型とをコネクタハウジングの側面に沿って反対方向に
    移動して型開きすることにより形成されることを特徴と
    する請求項1記載のコネクタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前後方向に開口する端子金具挿入用のキ
    ャビティと外側面からキャビティ内に連通するリテーナ
    嵌入孔とを有するコネクタハウジングに、その側方から
    リテーナを前記リテーナ嵌入孔に嵌入して前記端子金具
    と係合可能に組み付けることにより構成されるコネクタ
    を形成可能な金型であって、 前記リテーナが前記リテーナ嵌入孔に対して側方から対
    向するような位置関係で前記コネクタハウジングと前記
    リテーナとを成形可能な成形構造と、 成形済みの前記コネクタハウジングと前記リテーナとの
    間の金型を前後方向に退避移動させる型移動構造と、 前記コネクタハウジングと前記リテーナとを保持しつつ
    側方に相対移動させることによりそのコネクタハウジン
    グにリテーナを組付ける組付け作動構造と、 を備えていることを特徴とするコネクタの製造金型。
  4. 【請求項4】 リテーナ嵌入孔は、コネクタハウジング
    の側面に沿って反対方向に移動して型開きされるキャビ
    ティ成形用金型とコネクタハウジング外側面成形用金型
    とを互いに接触させることによって形成されることを特
    徴とする請求項3記載のコネクタの製造金型。
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WO2015056694A1 (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 矢崎総業株式会社 ハウジング構造

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