JPH08315602A - 懐中電灯 - Google Patents

懐中電灯

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JPH08315602A
JPH08315602A JP7115854A JP11585495A JPH08315602A JP H08315602 A JPH08315602 A JP H08315602A JP 7115854 A JP7115854 A JP 7115854A JP 11585495 A JP11585495 A JP 11585495A JP H08315602 A JPH08315602 A JP H08315602A
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flashlight
state
magnetic attraction
switch
light bulb
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JP7115854A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Morita
光男 森田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 建物の壁や柱等の特定の場所に配設された保
持具2に備えられる磁気吸着部30に磁力により吸着部
材35が吸着保持され、地震発生時にその揺れにより前
記磁気吸着部30から前記吸着部材が離脱せしめられる
とともに、自動的にスイッチ部9がOFF状態からON
状態に切り換えられて電球が点灯するようにされてな
る。 【効果】 無駄に電力を消費して電池寿命を縮めること
なく、地震等による停電時の暗闇の中でもその所在が明
らかにされて直ぐに取り出して使用することができると
ともに、屋内電灯や非常灯としても働き、かつ恐怖と不
安を和らげ心を落ちつかせる役目も果たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の壁や柱等の決ま
った場所に常備しておいて、地震による停電時等の非常
時に暗闇の中でもその所在が明らかになって直ぐに使用
することができるようにされた非常用の懐中電灯に関す
る。
【0002】
【従来の技術】地震等の災害に備えておくべき重要な防
災用品の一つに懐中電灯があるが、この種の非常用の懐
中電灯としては、大きく分けると、建物の壁や柱等の決
まった場所に保持具で脱着可能に保持させておく常備タ
イプのものと、置き場所は特に限定されず、他の防災用
品と一緒に非常用持ち出し袋に入れておくタイプのもの
とがある。
【0003】それら二タイプの懐中電灯の構造は基本的
には同じで、電池が収納される本体部、電球を固定保持
する照灯部、及び前記電球を点灯させるON状態と消灯
させるOFF状態とを選択的にとり得るようにされたス
イッチ部を備えており、常備タイプのものは上記に加え
て前記保持具に脱着可能に保持されるように何らかの係
止手段が施されているのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近大きな
被害を持たらした兵庫県南部地震のような巨大地震が発
生すると、それと同時に停電になる可能性が高いが、こ
の場合、地震発生が夜間であると、懐中電灯の備えはあ
っても暗闇の中ではその所在がわからず、直ぐには取り
出すことができないため、緊急の用をなさないことが多
い。
【0005】上記のような事態を想定して、従来、停電
時に暗闇の中でもその所在がわかるように、懐中電灯本
体の外周部に小さなLEDランプを設け、それを常時点
灯させておくようにしたものが提案されているが、この
ものではLEDランプ点灯用に常時電力が消費され、言
い換えれば不要時にもLEDランプをつけっぱなしであ
るので電池寿命が短くなる等の欠点があった。
【0006】また、従来の懐中電灯にあっては、それを
点灯させたり消灯させたりするのは人の意志にまかされ
ており、人の意志によらずに地震による停電時等の非常
時に自動的に点灯するようにされているものは見当たら
ない。しかしながら、地震発生直後に懐中電灯が自動的
に点灯してくれれば、その懐中電灯が屋内電灯や非常灯
としても働くことになり、特に停電している暗闇の中で
は、その所在が明らかになるだけではなく、その灯かり
が恐怖と不安を和らげ心を落ちつかせる効用を持たら
す。
【0007】かかる点に鑑み本発明は、上述の如き従来
の課題を解消ないし達成し得る懐中電灯、具体的には、
無駄に電力を消費して電池寿命を縮めることなく、地震
による停電時等の暗闇の中でもその所在が明らかにされ
て直ぐに取り出して使用することができるとともに、屋
内電灯や非常灯としても働き、かつ恐怖と不安を和らげ
心を落ちつかせる役目をも果たし得るようにされた懐中
電灯を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る懐中電灯は、建物の壁や柱等の特定の
場所に配設された保持具に備えられる磁気吸着部に磁力
により吸着保持され、地震発生時にその揺れにより前記
磁気吸着部から離脱せしめられるとともに、自動的にス
イッチ部がOFF状態からON状態に切り換えられて電
球が点灯するように構成されてなる。
【0009】より具体的には、電池が収納される本体
部、電球を固定保持する照灯部、前記電球を点灯させる
ON状態と消灯させるOFF状態とを選択的にとり得る
ようにされたスイッチ部、及び建物の壁や柱等の特定の
場所に配設された保持具に備えられる磁気吸着部に磁力
により吸着保持される吸着部材を有する後蓋部を備え、
地震発生時にその揺れにより前記磁気吸着部から前記吸
着部材が離脱せしめられ、かつ、それに同期して前記ス
イッチ部がOFF状態からON状態に切り換えられて前
記電球が点灯するように構成されてなる。
【0010】本発明において、磁気吸着部としては、通
常の永久磁石で構成されているものの他、電磁石で構成
されているものでもよく、この場合は、屋内に配設され
ているコンセント等の家庭用電源から電力供給を行うよ
うになすことが好ましい。また、本発明の懐中電灯の他
の一つは、地震とは無関係の停電に対応すべくなされた
もので、磁気吸着部として電磁石を用い、その電磁石の
電力供給源を家庭用電源とし、停電時にはその電磁石の
磁気吸着力が無くなることを利用したもので、その構成
は、建物の壁や柱等の特定の場所に配設された保持具に
備えられた、屋内に配設されているコンセント等の家庭
用電源から電力供給が行われる電磁石に吸着保持され、
前記電磁石への電力供給が断たれたとき、前記電磁石か
ら離脱せしめられるとともに、自動的にスイッチ部がO
FF状態からON状態に切り換えられて電球が点灯する
ようにされてなる。
【0011】本発明の懐中電灯は、通常時は全体を磁気
吸着部に吸着保持させておき、その磁気吸着部から離脱
した後は落下させることなく前記保持具にひも類で吊持
するようにしておくことが好ましい。なお、スイッチ部
や吸着部材の構成は特に限定されず、要は吸着部材を介
してスイッチ部が選択的にON状態及びOFF状態に切
り換えられるようにできればよい。
【0012】
【作 用】上述の如くの構成とされた本発明に係る懐中
電灯においては、例えば、建物の壁や柱等の特定の場所
に配設された保持具に備えられる磁気吸着部に吸着部材
が磁力により脱着可能に吸着保持された状態で保管され
る。そして、好ましい態様では、地震が発生した際、そ
の震度(揺れ)に応じて懐中電灯全体が揺れ、全体が鉛
直線に対して傾斜すると同時に、前記磁気吸着部から吸
着部材が離脱せしめられる。
【0013】ここでは、例えば、磁気吸着部に吸着部材
が磁気吸着されている状態では、吸着部材が磁化される
ことを利用して該吸着部材にスイッチ部の可動接点部材
を磁気により引き寄せて固定接点部材から離しておき
(OFF状態)、磁気吸着部から吸着部材が離脱せしめ
られたときには、前記吸着部材の磁気吸着力が無くなる
ので、可動接点部材をそれ自体の弾性により元の位置に
復帰させて前記固定接点部材に接触させる(ON状態)
ようにされる。
【0014】つまり、地震発生時にその揺れを利用して
自動的にスイッチ部をOFF状態からON状態に切り換
えて電球を点灯させるように構成され、以後吸着部材が
磁気吸着部に吸着されるまで(又は前記スイッチ部とは
別に設けられた手操作用スイッチ部がOFF状態にされ
るまで)点灯状態が継続される。この場合、好ましい態
様では、前記磁気吸着部から離脱した後は、電球を点灯
させたまま、例えば前記保持具にひも類で吊持された状
態で保持具から取り外されるまで待機していることにな
る。
【0015】本発明の懐中電灯において、磁気吸着部か
ら吸着部材が離脱せしめられる揺れの大きさ、言い換え
れば、電球が自動的に点灯せしめられる条件は、例え
ば、磁気吸着部の磁力の大きさ、吸着部材の形状や材
質、磁気吸着部と吸着部材の接触面積(又は接触面の形
状)、スイッチ部の可動接点部材の形状や復元力、吸着
部材と可動接点部材の離隔距離等を変更することにより
任意に設定できる。
【0016】このように地震の揺れを利用して懐中電灯
を自動的に作動(点灯)させるようにしたことにより、
必要なときのみ懐中電灯が点灯することになるので、無
駄に電力を消費して電池寿命を縮めることがなく、地震
発生直後の暗闇の中でも点灯している懐中電灯はその所
在が容易にわかり、直ぐに取り出して使用することが可
能となるとともに、その明かりが恐怖と不安を和らげ心
を落ちつかせる効用を持たらし、さらに、保持保管場所
によっては当該懐中電灯がそのままで屋内電灯や非常灯
として働き、極めて有効に活用される。
【0017】また、地震等の非常時以外で使用する際に
は、保持具から取り外して前記スイッチ部とは別に設け
られている手操作用スイッチ部を操作することにより、
自由に点灯及び消灯させることができ、通常の懐中電灯
と同様に使用できる。そして、使用後は、手操作用スイ
ッチ部をON状態にしたまま、保持具の磁気吸着部に吸
着部材を磁気吸着させて保持させておけば前記スイッチ
部がOFF状態となって消灯状態で保管されることにな
り、取り扱いも極めて簡単容易であり、構成も極めてシ
ンプルにでき、基本構成部分は従来品をそのまま利用可
能なので低コストで製作できるという利点もある。
【0018】一方、磁気吸着部として、電磁石を使用
し、この電磁石に対する電力供給を屋内に配設されてい
るコンセント等の家庭用電源から行うようにした場合に
は、地震等が発生しなくても、何らかの原因で停電にな
ったときには、磁気吸着部が磁力を持たなくなるので、
前述の地震発生時と同様に、吸着部材が磁気吸着部から
離脱し、自動的にスイッチ部がOFF状態からON状態
に切り換って電球を点灯させることになり、この場合
も、前述の地震発生時と同様に、停電時の暗闇の中でも
点灯している懐中電灯はその所在が容易にわかり、直ぐ
に取り出して使用することが可能となるとともに、その
明かりが恐怖と不安を和らげ心を落ちつかせる効用を持
たらし、さらに、保持保管場所によっては当該懐中電灯
がそのままで屋内電灯や非常灯として働き、極めて有効
に活用される。
【0019】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1及び図2は、本発明に係る懐中電灯の
一実施例を示している。図示例の懐中電灯10は、基本
的には、本体部11と、照灯部12と、後蓋部13と、
を備えており、壁・柱1等の特定の場所に固定された合
成樹脂製の保持具2に脱着可能に保持されている。
【0020】前記保持具2はビス4,4で前記壁・柱1
に取り付けられた固定辺部2Aとこの固定片部2Aの上
端部から直角に折り曲がる保持辺部2BとからなるL字
形状とされており、その保持辺部2Bには図2を参照す
ればよくわかるように磁気吸着部30がその底面を該保
持辺部2Bの下面と同一平面上に位置させた状態で挿着
固定されている。前記磁気吸着部30は円柱状の永久磁
石31とその底面を除く外周を覆う絶縁材料(合成樹脂
材料)で作製されたケース32とからなっている。
【0021】また、前記保持辺部2Bの下面側には、前
記磁気吸着部30の永久磁石31の底面を下側に露出さ
せるように段付きの挿通穴6が設けられた合成樹脂製の
穴付き板5が一体的に接合固定されている。この穴付き
板5の前記挿通穴6には、後述する吸着部材とされる鋼
製の吸着ボルト35の頭部が挿入せしめられる。この穴
付き板5の厚さは、前記後蓋部13の上面から前記吸着
ボルト35の頭部先端までの長さ(突出量)よりも若干
短いものとなっている。
【0022】また、前記保持具2の保持辺部2B(穴付
き板5)の先端部には前記懐中電灯10を掛止ひも40
を介して吊持しておくためのフック8が取り付けられて
いる。次に、本例の懐中電灯10を本体部11、照灯部
12、後蓋部13の順に説明する。
【0023】前記本体部11は、図2を参照すればよく
わかるように、2本の単1の乾電池50,50が収納さ
れる、グリップ部を兼用する電池収納部15からなり、
その前端側に後述する照灯部12が螺合せしめられ、そ
の後端側に後述する自動スイッチ部9が配されるととも
に、前記後蓋部13がネジ29により外嵌固定され、そ
の内周部には導電性金属材料からなる線状のリード部1
6(後述)が長手方向に縦設されている。
【0024】前記本体部11の前端側に設けられた照灯
部12は、豆電球20、有底筒状の絶縁体(合成樹脂
製)からなる保持ソケット26、漏斗状の反射鏡24、
前記保持ソケット26がその内周に螺合せしめられると
ともにその外周に前記反射鏡が固定された鍔状部25a
付きの接続金具25、前面に透明板22が一体成形され
ている合成樹脂製の保持スリーブ21等からなり、前記
電池収納部15の前端側に設けられた大径膨出部15a
の雄ねじ部15bに保持スリーブ21が螺合せしめられ
ている。
【0025】ここでは、当該照灯部12を構成する豆電
球20、保持ソケット26、反射鏡24、接続金具2
5、保持スリーブ21等は、一体的に連結固定されてい
て、前記保持スリーブ21の外周面に設けられた格子状
の滑り止め部21aを回転操作することにより、それら
が一体的に回転して前記本体部15の雄ねじ部15bに
対して完全に奥まで螺合させたり〔ON状態=点灯状態
(後述)〕、若干ゆるめたり〔OFF状態=消灯状態
(後述)〕、取り外したり(電池や豆電球の交換時等)
することができるようになっている。
【0026】また、前記豆電球20は、その口金20a
の鍔状部が前記保持ソケット26により前記接続金具2
5に圧接保持され、そのコンタクト部20bが前記保持
ソケット26に固定されたバネ金具27を介して電池5
0の+端子に接続されており、さらに、前記口金20a
はその鍔状部が接触せしめられている接続金具25及び
前記電池収納部15内に縦設されたリード部16の前端
折曲部16aを介して後述するスイッチ部9の可動接点
部材18に接続される。
【0027】この場合、前記保持スリーブ21(照灯部
12全体)を前記本体部15の雄ねじ部15bに完全に
奥まで螺合させた状態(図2の状態)では、前記接続金
具25の鍔状部25aが前記リード部16の前端折曲部
16aに接触せしめられ、これにより、後述するスイッ
チ部9を介して豆電球20の口金20aとコンタクト部
20bが導通せしめられて、前記豆電球20が点灯する
ON状態となり、前記保持スリーブ21(照灯部12全
体)を前記本体部15の雄ねじ部15bに対して若干ゆ
るめると、前記接続金具25の鍔状部25aが前記リー
ド部16の前端折曲部16aから離間し、前記豆電球2
0が消灯するOFF状態となる。
【0028】言い換えれば、本体部11の前端部と照灯
部12とで、前記接続金具25の鍔状部25aを可動接
点としかつ前記リード部16の前端折曲部16aを固定
接点とする、手操作用スイッチ部28が構成されている
ことになる。一方、前記本体部11の後端側に設けられ
た後蓋部13は、図3をも参照すればよくわかるよう
に、吸着部材とされる鋼製の吸着ボルト35と、上面
(天底)中央部に前記吸着ボルト35の雄ねじ部が座金
37を介して挿入される挿通穴33aが設けられた有底
筒状のキャップ部材33と、このキャップ部材33の天
底下面側において前記吸着ボルト35の雄ねじ部に座金
37を介して螺着される固定ナット36と、前記キャッ
プ部材33の内部に挿入されて後述する可動接点部材1
8を挟んで固定接点部材19に伴われるリング状絶縁体
19Bに当接せしめられる筒状スペーサ39と、からな
っており、該後蓋部13全体は前記キャップ部材31を
ビス29,29で本体部11にネジ止めすることにより
固定される。なお、前記吸着ボルト35は前記固定ナッ
ト36が螺着されることにより前記キャップ部材33に
固定されるとともに、その下端部が前記固定ナット36
の下面からさらに下方に突出せしめられており、この吸
着ボルト35が磁化されたときにはその下端部に後述す
る可動接点部材18(の舌状部18Bの吸着片18D)
が引き寄せられて吸着せしめられる。
【0029】そして前記スイッチ部9は、前記本体部1
1と前記筒状スペーサ39との間に配された固定接点部
材19と可動接点部材18とからなっている。前記固定
接点部材19は、半円状銅板19Aとこの上側に接着固
定されたゴムあるいは合成樹脂等からなる環状の絶縁体
19Bとで形成され、この固定接点部材19(半円状銅
板19A部分)は円錐状のコイルバネ17を介して電池
50の−極に接続されている。
【0030】それに対し、前記可動接点部材18は、弾
性を有する銅板からなる半円環状部18A、これから中
心方向に突出した、上下方向に弾性的に撓曲可能な舌状
部18B、及び前記半円環状部18Aから下方に折り曲
げられて前記本体部15に縦設されたリード部16に接
触せしめられる接続足部16Cを有し、前記舌状部18
Bの先端上面部に鋼板製の吸着片18Dが半田付け等に
より固着されており、前記舌状部18Bは自然状態では
それ自身の弾性により図2に示される位置から後述する
図4に示される如くの元の位置に復帰して前記固定接点
部材19の半円状銅板19Aに接触せしめられるように
なっている。
【0031】前記スイッチ部9は、前記固定接点部材1
9の半円状銅板19Aと可動接点部材18の舌状部18
Bとが後述する図4のように接触せしめられたとき、前
記電球20を点灯させるON状態とされ、前記固定接点
部材19の半円状銅板19Aと可動接点部材18の舌状
部18Bとが図2のように離隔せしめられているとき、
前記電球20を消灯させるOFF状態とされる。
【0032】上述の如くの構成とされた本実施例の懐中
電灯10においては、通常は、図1及び図2に示される
如くに、建物の壁や柱等の特定の場所に配設された保持
具2に備えられる磁気吸着部30に吸着ボルト35が磁
力により脱着可能に吸着保持された状態で保管される。
この場合、磁気吸着部30に吸着ボルト35が磁気吸着
されている状態では、吸着ボルト35が磁化されるの
で、該吸着ボルト35にスイッチ部9の可動接点部材1
8の舌状部18B(の吸着片18D)がその磁力により
引き寄せられるとともに磁気吸着されて固定接点部材1
9の半円状銅板19Aから離隔され、スイッチ部9がO
FF状態にされて豆電球20が消灯される。
【0033】そして、地震が発生した際、その震度(揺
れ)に応じて懐中電灯10全体が揺れ、図4に示される
如くに、全体が鉛直線に対して傾斜すると同時に、前記
磁気吸着部30から吸着ボルト35が離脱せしめられ
る。磁気吸着部30から吸着ボルト35が離脱せしめら
れたときには、吸着ボルト35に磁気吸着力が無くなる
ので、可動接点部材18の舌状部18Bはそれ自体の弾
性により元の位置に復帰して前記固定接点部材19の半
円状銅板18Aに接触せしめられ、それにより、スイッ
チ部9がON状態とされて豆電球20が点灯する。
【0034】つまり、地震発生時にその揺れを利用して
自動的にスイッチ部9をOFF状態からON状態に切り
換えて豆電球20を点灯させるように構成され、以後吸
着ボルト35が磁気吸着部30に磁気吸着されるまで
(又は前記スイッチ部9とは別に設けられた手操作用ス
イッチ部28がOFF状態にされるまで)点灯状態が継
続される。
【0035】この場合、前記磁気吸着部30から離脱し
た後は、図5に示される如くに、豆電球20を点灯させ
たまま、前記保持具2のフック8に掛止ひも40で吊持
された状態でそれから取り外されるまで待機しているこ
とになる。本発明の懐中電灯10において、磁気吸着部
から吸着ボルト35が離脱せしめられる揺れの大きさ、
言い換えれば、電球が自動的に点灯せしめられる条件
は、例えば、磁気吸着部の磁力の大きさ、吸着ボルト3
5の形状や材質、磁気吸着部と吸着ボルト35の接触面
積(又は接触面の形状)、スイッチ部の可動接点部材の
形状や復元力、吸着ボルト35の下端と可動接点部材1
8の舌状部18Bの離隔距離等を変更することにより任
意に設定できる。
【0036】このように地震の揺れを利用して懐中電灯
を自動的に作動(点灯)させるようにしたことにより、
必要なときのみ懐中電灯が点灯することになるので、無
駄に電力を消費して電池寿命を縮めることがなく、地震
発生直後の暗闇の中でも点灯している懐中電灯はその所
在が容易にわかり、直ぐに取り出して使用することが可
能となるとともに、その明かりが恐怖と不安を和らげ心
を落ちつかせる効用を持たらし、さらに、保持保管場所
によっては当該懐中電灯がそのままで屋内電灯や非常灯
として働き、極めて有効に活用される。
【0037】また、地震等の非常時以外で使用する際に
は、保持具2から取り外して(これにより点灯状態とな
る)前記スイッチ部9とは別に設けられている手操作用
スイッチ部28を操作することにより、自由に点灯及び
消灯させることができ、通常の懐中電灯と同様に使用で
きる。そして、使用後は、手操作用スイッチ部28をO
N状態にしたまま、保持具2の磁気吸着部30に吸着ボ
ルト35を磁気吸着させて保持させておけば前記スイッ
チ部9がOFF状態となって消灯状態で保管されること
になり、取り扱いも極めて簡単容易であり、構成も極め
てシンプルにでき、基本構成部分は従来品をそのまま利
用可能なので低コストで製作できるという利点もある。
【0038】一方、図6に示される如くに、磁気吸着部
として、鉄芯61とコイル62からなる電磁石60を使
用し、この電磁石60に対する電力供給を屋内に配設さ
れているコンセント70等の家庭用電源からコード67
及びコンバーター65を介して行うようにした場合に
は、地震等が発生しなくても、何らかの原因で停電にな
ったときには、磁気吸着部(電磁石60)が磁力を持た
なくなるので、前述の地震発生時と同様に、吸着ボルト
35が電磁石60から離脱し、自動的にスイッチ部9が
OFF状態からON状態に切り換って電球を点灯させる
ことになり、この場合も、前述の地震発生時と同様に、
停電時の暗闇の中でも点灯している懐中電灯10はその
所在が容易にわかり、直ぐに取り出して使用することが
可能となるとともに、その明かりが恐怖と不安を和らげ
心を落ちつかせる効用を持たらし、さらに、保持保管場
所によっては当該懐中電灯がそのままで屋内電灯や非常
灯として働き、極めて有効に活用される。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る懐中電灯は、地震等により停電になったときに
は、吸着部材が磁気吸着部から離脱し、自動的にスイッ
チ部がOFF状態からON状態に切り換って電球を点灯
させるので、停電時の暗闇の中でも点灯している懐中電
灯はその所在が容易にわかり、直ぐに取り出して使用す
ることが可能となるとともに、その明かりが恐怖と不安
を和らげ心を落ちつかせる効用を持たらし、さらに、保
持保管場所によっては当該懐中電灯がそのままで屋内電
灯や非常灯として働き、極めて有効に活用されるという
極めて優れた実用的な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る懐中電灯の一実施例を示す斜視
図。
【図2】図1に示される懐中電灯の保管状態を示す断面
図。
【図3】図1に示される懐中電灯の後蓋部及びスイッチ
部を示す分解斜視図。
【図4】図1に示される懐中電灯の地震時(傾斜状態)
の動作説明に供される図。
【図5】図1に示される懐中電灯の地震直後の自動点灯
状態の説明に供される図。
【図6】磁気吸着部を電磁石にした懐中電灯の例を示す
部分切欠側面図。
【符号の説明】
2 保持具 9 スイッチ部 10 懐中電灯 11 本体部 12 照灯部 13 後蓋部 15 電池収納部 18 可動接点部材 19 固定接点部材 20 電球 30 磁気吸着部 35 吸着ボルト 40 掛止ひも 60 電磁石 70 コンセント

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁や柱等の特定の場所に配設され
    た保持具に備えられる磁気吸着部に磁力により吸着保持
    され、地震発生時にその揺れにより前記磁気吸着部から
    離脱せしめられるとともに、自動的にスイッチ部がOF
    F状態からON状態に切り換えられて電球が点灯するよ
    うに構成されてなる懐中電灯。
  2. 【請求項2】 電池が収納される本体部、電球を固定保
    持する照灯部、前記電球を点灯させるON状態と消灯さ
    せるOFF状態とを選択的にとり得るようにされたスイ
    ッチ部、及び建物の壁や柱等の特定の場所に配設された
    保持具に備えられる磁気吸着部に磁力により吸着保持さ
    れる吸着部材を有する後蓋部を備え、地震発生時にその
    揺れにより前記磁気吸着部から前記吸着部材が離脱せし
    められ、かつ、それに同期して前記スイッチ部がOFF
    状態からON状態に切り換えられて前記電球が点灯する
    ように構成されてなる懐中電灯。
  3. 【請求項3】 前記磁気吸着部が永久磁石で構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の懐中電灯。
  4. 【請求項4】 前記磁気吸着部が電磁石で構成され、こ
    の電磁石に屋内に配設されているコンセント等の家庭用
    電源から電力供給が行われるようにされていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の懐中電灯。
  5. 【請求項5】 建物の壁や柱等の特定の場所に配設され
    た保持具に備えられた、屋内に配設されているコンセン
    ト等の家庭用電源から電力供給が行われる電磁石に吸着
    保持され、前記電磁石への電力供給が断たれたとき、前
    記電磁石から離脱せしめられるとともに、自動的にスイ
    ッチ部がOFF状態からON状態に切り換えられて電球
    が点灯するように構成されてなる懐中電灯。
  6. 【請求項6】 前記磁気吸着部から離脱した後は前記保
    持具にひも類で吊持されるようになっていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の懐中電灯。
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