JPH08264001A - 懐中電灯 - Google Patents

懐中電灯

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Publication number
JPH08264001A
JPH08264001A JP6650495A JP6650495A JPH08264001A JP H08264001 A JPH08264001 A JP H08264001A JP 6650495 A JP6650495 A JP 6650495A JP 6650495 A JP6650495 A JP 6650495A JP H08264001 A JPH08264001 A JP H08264001A
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JP
Japan
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locking rod
flashlight
locking
rear lid
state
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Application number
JP6650495A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Morita
光男 森田
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Individual
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Publication date
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 建物の壁や柱1等の特定の場所に取り付けら
れた保持具2に揺動自在に吊持され、地震発生時にその
揺れを利用して自動的にスイッチ部9をOFF状態から
ON状態に切り換えて電球を点灯させるように構成され
てなる。 【効果】 無駄に電力を消費して電池寿命を縮めること
なく、地震発生直後の暗闇の中でもその所在が明らかに
されて直ぐに取り出して使用することができるととも
に、屋内電灯や非常灯としても働き、かつ恐怖と不安を
和らげ心を落ちつかせる役目も果たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の壁や柱等の決ま
った場所に常備しておいて地震が発生した際に暗闇の中
でもその所在が明らかになって直ぐに使用することがで
きるようにされた非常用の懐中電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】地震等の災害に備えておくべき重要な防
災用品の一つに懐中電灯があるが、この種の非常用の懐
中電灯としては、大きく分けると、建物の壁や柱等の決
まった場所に保持具で脱着可能に保持させておく常備タ
イプのものと、置き場所は特に限定されず、他の防災用
品と一緒に非常用持ち出し袋に入れておくタイプのもの
とがある。
【0003】それら二タイプの懐中電灯の構造は基本的
には同じで、電池が収納される本体部、電球を固定保持
する照灯部、及び前記電球を点灯させるON状態と消灯
させるOFF状態とを選択的にとり得るようにされたス
イッチ部を備えており、常備タイプのものは上記に加え
て前記保持具に脱着可能に保持されるように何らかの係
止手段が施されているのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近大きな
被害を持たらした兵庫県南部地震では、その発生時期が
夜間(明け方前)であり、地震発生と同時に停電になっ
た地域が多かったので、懐中電灯の備えはあったものの
暗闇の中ではその所在がわからず、直ぐには使用できな
かったという報告が多数寄せられている。
【0005】つまり、建物の壁や柱等の特定の場所に常
備しておいた懐中電灯も、持ち出し袋にいれて所定の場
所に保管していた懐中電灯も、地震直後の暗闇の中では
何処にあるのかわからないため、直ぐには取り出せず、
用をなさなかったケースが多かったのである。上記のよ
うな事態を想定して、従来、停電時に暗闇の中でもその
所在がわかるように、懐中電灯本体の外周部に小さなL
EDランプを設け、それを常時点灯させておくようにし
たものが提案されているが、このものではLEDランプ
点灯用に常時電力が消費され、言い換えれば不要時にも
LEDランプをつけっぱなしであるので電池寿命が短く
なる等の欠点があった。
【0006】また、従来の懐中電灯にあっては、それを
点灯させたり消灯させたりするのは人の意志にまかされ
ており、人の意志によらずに地震を自動的に感知して点
灯するようにされているものは見当たらないが、地震発
生直後に懐中電灯が自動的に点灯してくれれば、その懐
中電灯が屋内電灯や非常灯としても働くことになり、特
に停電している暗闇の中では、その所在が明らかになる
だけではなく、その灯かりが恐怖と不安を和らげ心を落
ちつかせる効用を持たらす。
【0007】かかる点に鑑み本発明は、上述の如き従来
の課題を解消ないし達成し得る懐中電灯、具体的には、
無駄に電力を消費して電池寿命を縮めることなく、地震
発生直後の暗闇の中でもその所在が明らかにされて直ぐ
に取り出して使用することができるとともに、屋内電灯
や非常灯としても働き、かつ恐怖と不安を和らげ心を落
ちつかせる役目をも果たし得るようにされた懐中電灯を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る懐中電灯は、建物の壁や柱等の特定の
場所に保持され、地震発生時にその揺れを利用して自動
的にスイッチ部をOFF状態からON状態に切り換えて
電球を点灯させるように構成されてなる。より具体的に
は、電池が収納される本体部、電球を固定保持する照灯
部、前記電球を点灯させるON状態と消灯させるOFF
状態とを選択的にとり得るようにされたスイッチ部から
なる基本構成に加え、壁・柱等に固定された保持具に脱
着可能に係止される係止ロッドを有する後蓋部を備え
る。
【0009】そして、前記係止ロッドが前記スイッチ部
を前記ON状態にする作動位置と前記OFF状態にする
非作動位置とを選択的にとり得るように前記後蓋部に摺
動可能に挿着されていて、全体が前記保持具に前記係止
ロッドを介して揺動可能に吊持され、かつ、全体が鉛直
線に対して所定角度以上傾斜したとき、前記係止ロッド
が前記非作動位置から作動位置に移行せしめられて前記
電球を点灯させるように構成されてなる。
【0010】本発明に係る懐中電灯のより好ましい具体
例としては、前記係止ロッドに小径係止溝と大径係止部
とを形成し、前記後蓋部に前記係止ロッドの小径係止溝
と大径係止部にそれぞれ選択的に係合するようされた二
股状の割りピンを前記係止ロッドを挟むようにして介装
し、全体が鉛直線に対して所定角度以上傾斜したとき、
前記係止ロッドの頭部と前記後蓋部がそれぞれ前記保持
具の上下面に圧接して該保持具により前記係止ロッドの
頭部が前記後蓋部から離れる方向に引き出され、それに
より前記係止ロッドに対する前記割りピンの係合位置が
前記小径係止溝から大径係止部に移行するようにしたも
のが挙げられる。
【0011】なお、スイッチ部や係止ロッド等の構成は
特に限定されず、要は係止ロッドによりスイッチ部が選
択的にON状態及びOFF状態に切り換えられるように
できればよい。
【0012】
【作 用】上述の如くの構成とされた本発明に係る懐中
電灯においては、例えば、壁・柱等に固定された保持具
に係止ロッドが脱着可能に係止されて全体がその保持具
に吊持され、揺動可能な状態で保管される。そして、地
震が発生した際には、その震度(揺れ)に応じて懐中電
灯全体が揺れ、全体が鉛直線に対して所定角度以上傾斜
すると、好ましい態様では、係止ロッドの頭部下面と後
蓋部上面がそれぞれ保持具の上下面に圧接し、その保持
具でこじられるようにして係止ロッドの頭部が後蓋部か
ら離れる方向に引き出され、係止ロッドに対する割りピ
ンの係合位置が前記小径係止溝から大径係止部に移行せ
しめられ、係止ロッドが非作動位置から作動位置に移り
変わって、スイッチ部がOFF状態から電球を点灯させ
るON状態に切り換えられる。
【0013】つまり、地震発生時にその揺れを利用して
自動的にスイッチ部をOFF状態からON状態に切り換
えて電球を点灯させるように構成され、以後係止ロッド
が非作動位置に操作されるまで点灯状態が継続される。
この場合、係止ロッドが非作動位置から作動位置に移行
せしめられる揺れの大きさ、言い換えれば、スイッチ部
がOFF状態からON状態に切り換えられる傾斜角度
は、例えば、係止ロッドの頭部と後蓋部との離隔距離
(係止ロッドの長さ)や係止ロッドの小径係止溝の深さ
あるいは割りピンの挟圧力等を変更することにより任意
に設定できる。
【0014】このように地震の揺れを利用して懐中電灯
を自動的に作動(点灯)させるようにしたことにより、
必要なときのみ懐中電灯が点灯することになるので、無
駄に電力を消費して電池寿命を縮めることがなく、地震
発生直後の暗闇の中でも点灯している懐中電灯はその所
在が容易にわかり、直ぐに取り出して使用することが可
能となるとともに、その明かりが恐怖と不安を和らげ心
を落ちつかせる効用を持たらし、さらに、保持保管場所
によっては当該懐中電灯がそのままで屋内電灯や非常灯
として働き、極めて有効に活用される。
【0015】また、地震以外で使用する際には、保持具
から取り外して係止ロッドを作動位置と非作動位置とに
操作することにより、自由に点灯及び消灯させることが
でき、通常の懐中電灯と同様に使用できる。そして、使
用後は、係止ロッドを非作動位置にした状態で保持具に
吊持しておけばよく、取り扱いも極めて簡単容易であ
り、構成も簡素にでき、基本構成部分は従来品をそのま
ま利用可能なので低コストで製作できるという利点もあ
る。
【0016】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1及び図2は、本発明に係る懐中電灯の
一実施例を示している。図示例の懐中電灯10は、基本
的には、本体部11と、照灯部12と、後蓋部13と、
を備えており、壁・柱1等の特定の場所に固定された保
持具2に脱着可能に保持されている。
【0017】前記保持具2はビス4,4で前記壁・柱1
に取り付けられた固定辺部2Aとこの固定片部2Aの上
端部から直角に折り曲がる保持辺部2BとからなるL字
形状とされており、その保持辺部2Bの自由端側には後
述する段付き釘状の係止ロッド40の軸部40bを側方
から挿入通過させる保持溝2aが形成されるとともに、
この保持溝2aの両側上面には先端程薄くなった楔板状
の、脱落防止及び係止ロッド40の引き出し案内を兼ね
る傾斜凸部2b,2bが設けられている。
【0018】また、前記保持具2の保持辺部2Bの上面
には、合成樹脂等の弾性材料で作製された横倒し7字状
の支承アーム5がビス8,8により取り付けられてお
り、この支承アーム5に前記係止ロッド40の大径頭部
40aの中央に当接する先細り形状の押さえ部材6が取
り付けられている。この支承アーム5及び押さえ部材6
は後述するように係止ロッド40を作動位置から非作動
位置に戻す際等に使用されるものであり、かならずしも
必要なものではない。
【0019】そして、本例の懐中電灯10の前記本体部
11は、図2を参照すればよくわかるように、2本の単
1の乾電池50,50が収納される電池収納部15から
なり、その内周部には導電性金属材料からなる線状のリ
ード部16(後述)が長手方向に縦設されている。前記
本体部11の前端側に設けられた照灯部12は、豆電球
20、有底筒状の絶縁体(合成樹脂製)からなる保持ソ
ケット26、漏斗状の反射鏡24、前記保持ソケット2
6がその内周に螺合せしめられるとともにその外周に前
記反射鏡が固定された鍔付き接続金具25、合成樹脂製
の透明板22、保持スリーブ21等からなり、前記電池
収納部15の前端側に設けられた大径膨出部15aの前
端雄ねじ部に保持スリーブ21が透明板22及び漏斗状
の反射鏡24を固定保持すべくそれらの周縁を前記大径
膨出部15aの前端との間に挟んだ状態で螺合せしめら
れている。
【0020】また、前記電球20は、その口金20aの
鍔状部が前記保持ソケット26により前記鍔付き接続金
具25に圧接保持され、そのコンタクト部20bが前記
保持ソケット26に固定されたバネ金具27を介して電
池50の+端子に接続されており、さらに、前記口金2
0aはそれが接触せしめられている鍔付き接続金具25
及び前記電池収納部15内に縦設されたリード部16を
介して後述するスイッチ部9の可動接点部材18に接続
されている。
【0021】一方、前記本体部11の後端側に設けられ
た後蓋部13は、図3をも参照すればよくわかるよう
に、円形頭部40a,軸部40b,小径係止溝40c,
逆立円錐状部40d,先細り状の大径係止部40eから
なる係止ロッド40と、この係止ロッド40が挿入され
る挿通穴31a付き有底筒状のキャップ部材31と、こ
の係止ロッド40が挿入される挿通穴35bが縦貫され
た鍔付きのロッド案内部材35と、コイルバネ部45a
と二股状挟持部45bを有する割りピン45と、前記ロ
ッド案内部材35をキャップ部材31に固定保持すべく
前記キャップ部材31内に圧入された内挿スリーブ32
と、からなっており、該後蓋部13全体は前記キャップ
部材31をビス29,29で本体部11にネジ止めする
ことにより固定される。
【0022】前記ロッド案内部材35にはその柱部35
aの両側部に前記挿通穴35bに届く深さを持つ横溝3
5c,35cが形成されており、この横溝35c,35
cに前記割りピン45(の二股状挟持部45b)が挿入
され、この割りピン45が前記キャップ部材31及びロ
ッド案内部材35に挿入された係止ロッド40の小径係
止溝40cと円錐状部40dを弾性的に挟むとともに、
それぞれ選択的に前記小径係止溝40c及び大径係止部
40eに係合するようされている。なお、前記内挿スリ
ーブ32には前記割りピン45の前後端が挿入される切
欠部32a,32aが形成されている。
【0023】また、前記スイッチ部9は、前記本体部1
1と前記内挿スリーブ32との間に配された固定接点部
材19と可動接点部材18とからなっている。前記固定
接点部材19は、中央部に前記係止ロッド40を通す穴
19aを有する内側環状円板と外側環状円板とを部分的
に結合した形状をしており、その上面側全部が合成樹脂
等からなる絶縁体19Bで形成され、その下面(裏面)
側には上記内側環状円板部分と外側環状円板の一部(内
側環状円板部分との結合部分)に対応する部分のみに銅
板19Aが貼着されている。この固定接点部材19は円
錐状のコイルバネ17を介して電池50の−曲に接続さ
れている。
【0024】それに対し、前記可動接点部材18は、上
下方向に弾性的に撓曲可能な舌状部を有し、その上面全
部が弾性を有する銅板18Aで形成され、その下面全部
が弾性を有する合成樹脂等からなる絶縁体18Cで形成
され、かつ、前記舌状部の銅板18Aと前記した本体部
11のリード部16とを導通させるべく該リード部16
に接触せしめられる足部18Bを有している。
【0025】従って、前記スイッチ部9は、前記固定接
点部材19の銅板19Aと可動接点部材18の銅板18
Aとが後述する図5のように接触せしめられたとき、前
記電球20を点灯させるON状態とされ、前記固定接点
部材19の銅板19Aと可動接点部材18の銅板18A
とが図2のように離隔せしめられたとき、前記電球20
を消灯させるOFF状態とされる。
【0026】そして、前記係止ロッド40は、前記割り
ピン45の係合部位によって前記スイッチ部9を前記O
N状態にする作動位置と前記OFF状態にする非作動位
置とを選択的にとるようにされている。すなわち、係止
ロッド40は、その小径係止溝40cに前記割りピン4
5が係合せしめられているとき(図2の状態)には非作
動位置をとるものとされ、このときには、前記スイッチ
部9が前記OFF状態にされて前記電球20が消灯せし
められ、その大径係止部40eに前記割りピン45が係
合せしめられているとき(図5の状態)には作動位置を
とるものとされ、このときには、前記スイッチ部9が前
記ON状態にされて前記電球20が点灯せしめられるよ
うにされる。
【0027】上述の如くの構成とされた本実施例の懐中
電灯10においては、通常は、図1及び図2に示される
如くに、壁・柱1等の決められた場所に固定された保持
具2に係止ロッド40が脱着可能に係止されて全体がそ
の保持具2に吊持され、揺動可能な状態で保管される。
この状態では、係止ロッド40が非作動位置をとり、そ
の小径係止溝40cに割りピン45が係合せしめられ、
スイッチ部9の可動接点部材18(の銅板18A)が係
止ロッド40により押し下げられて撓曲せしめられ、固
定接点部材19(の銅板19A)と可動接点部材18の
(の銅板18A)とが離隔し、電球20は消灯状態とさ
れている。
【0028】この場合、当該懐中電灯10は後端(係止
ロッド40の頭部40a)が係止された状態で吊持さ
れ、重量物である電池50,50は長手方向で見た中央
よりやや下方に位置しているので、重心が比較的低い位
置となって慣性質量が比較的大きくされている。このよ
うな保管状態のもとで、地震が発生すると、その震度
(揺れ)に応じて当該懐中電灯10全体が揺れ、図4に
示される如くに、全体が鉛直線Gに対して所定角度以上
(ここでは例えばθ)傾斜すると、係止ロッド40の頭
部40a下面と後蓋部13のキャップ部材31上面とが
それぞれ保持具2の上辺部2Bの上下面に圧接し、その
保持具2でこじられるようにして係止ロッド40の頭部
40aが後蓋部13のキャップ部材31から上方に向け
て離れる方向に引き出され、係止ロッド40の頭部40
a下面とキャップ部材31の上面との離隔距離がH(図
2)からそれよりも長いH’(図4)に変化し、割りピ
ン45が小径係止溝40cから外される。
【0029】つまり、保持具2が栓抜きもしくは釘抜き
のように働いて係止ロッド40(の頭部40a)がキャ
ップ部材31から持ち上げられて、割りピン45が小径
係止溝40cから外され、その後、図5に示される如く
に、係止ロッド40を除く本体部分(後蓋部13,本体
部11及び照光部12)が一段下方に落下するように移
動して、係止ロッド40に対する割りピン45の係合位
置が小径係止溝40cから逆立円錐状部40dを通って
大径係止部40eに移行せしめられ(このときの前記離
隔距離は図5のように前記H’よりもさらに長いH’’
となる)、係止ロッド40が非作動位置から作動位置に
移り変わる。
【0030】それにより、スイッチ部9の可動接点部材
18(の銅板18A)がそれ自体の弾性により元の水平
状態に戻り、固定接点部材19(の銅板19A)と可動
接点部材18の(の銅板18A)とが接触し、スイッチ
部9がOFF状態から電球20を点灯させるON状態に
切り換えられる。つまり、地震発生時にその揺れによっ
て自動的にスイッチ部9がOFF状態からON状態に切
り換えられて電球20が点灯せしめられ、以後係止ロッ
ド40が非作動位置に操作されるまで点灯状態が継続さ
れる。
【0031】この場合、係止ロッド40が非作動位置か
ら作動位置に移行せしめられる揺れの大きさ、言い換え
れば、スイッチ部9がOFF状態からON状態に切り換
えられる傾斜角度は、例えば、係止ロッド40の頭部4
0aと後蓋部13のキャップ部材31の上面との離隔距
離H(係止ロッドの長さ)や係止ロッド40の小径係止
溝40cの深さあるいは割りピン45の挟圧力(弾性)
等を変更することにより任意に設定できる。
【0032】このように地震の揺れを利用して懐中電灯
を自動的に作動(点灯)させるようにしたことにより、
必要なときのみ懐中電灯が点灯することになるので、無
駄に電力を消費して電池寿命を縮めることがなく、地震
発生直後の暗闇の中でも点灯している懐中電灯はその所
在が容易にわかり、直ぐに取り出して使用することが可
能となるとともに、その明かりが恐怖と不安を和らげ心
を落ちつかせる効用を持たらし、さらに、保持保管場所
によっては当該懐中電灯10がそのままで屋内電灯や非
常灯として働き、極めて有効に活用される。
【0033】また、地震以外で使用する際には、図6及
び図7に示される如くに、懐中電灯10を保持具2から
水平方向に引き出す。そうすると、保持具2の保持辺部
2Bに設けられた傾斜凸部2b,2bの作用により係止
ロッド40がキャップ部材31から引き出されて、前述
の地震時と同様に、割りピン45が小径係止溝40cか
ら外されて係止ロッド40に対する割りピン45の係合
位置が小径係止溝40cから逆立円錐状部40dを通っ
て大径係止部40eに移行せしめられ、係止ロッド40
が非作動位置から作動位置に移り変わり、スイッチ部9
がOFF状態から電球20を点灯させるON状態に切り
換えられる。
【0034】この状態で、係止ロッド40を後蓋部13
内に押し込めば、再び割りピン45が逆立円錐状部40
dを滑って係止ロッド40の小径係止溝40cに嵌まり
込んで係合しスイッチ部9がOFF状態にされ、電球2
0が消灯せしめられる。そして、再び保持具2に吊持さ
せて保管する際には、係止ロッド40を一旦引き出して
(凸部2bに当たらないようにするため)作動位置に
し、保持具2の保持溝2aに係止ロッド40の軸部40
bを側方から挿入通過させて吊持状態にし(図5の状
態)、しかる後、係止ロッド40の頭部40aを前記支
承アーム5に設けられた押さえ部材6に当てがって係止
ロッド40を除く本体部分(後蓋部13,本体部11及
び照光部12)を持ち上げると、図2に示される如く
の、係止ロッド40が非作動位置をとるものとなり、元
の保管状態に戻される。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る懐中電灯は、地震発生時にその揺れを利用して
自動的にスイッチ部をOFF状態からON状態に切り換
えて電球を点灯させるように構成されているので、無駄
に電力を消費して電池寿命を縮めることなく、地震発生
直後の暗闇の中でもその所在が明らかにされて直ぐに取
り出して使用することができるとともに、屋内電灯や非
常灯としても働き、かつ恐怖と不安を和らげ心を落ちつ
かせる役目をも果たすという極めて優れた実用的な効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る懐中電灯の一実施例を示す斜視
図。
【図2】図1に示される懐中電灯の保管状態を示す断面
図。
【図3】図1に示される懐中電灯の後蓋部及びスイッチ
部を示す分解斜視図。
【図4】図1に示される懐中電灯の地震時(傾斜状態)
の動作説明に供される図。
【図5】図1に示される懐中電灯の地震直後の自動点灯
状態の説明に供される図。
【図6】図1に示される懐中電灯の通常の使用態様の説
明に供される側面図。
【図7】図1に示される懐中電灯の通常の使用態様の説
明に供される平面図。
【符号の説明】
2 保持具 9 スイッチ部 10 懐中電灯 11 本体部 12 照光部 13 後蓋部 15 電池収納部 20 電球 40 係止ロッド 45 割りピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁や柱等の特定の場所に保持さ
    れ、地震発生時にその揺れを利用して自動的にスイッチ
    部をOFF状態からON状態に切り換えて電球を点灯さ
    せるように構成されてなる懐中電灯。
  2. 【請求項2】 電池が収納される本体部、電球を固定保
    持する照灯部、前記電球を点灯させるON状態と消灯さ
    せるOFF状態とを選択的にとり得るようにされたスイ
    ッチ部、及び壁・柱等に固定された保持具に脱着可能に
    係止される係止ロッドを有する後蓋部を備え、前記係止
    ロッドが前記スイッチ部を前記ON状態にする作動位置
    と前記OFF状態にする非作動位置とを選択的にとり得
    るように前記後蓋部に摺動可能に挿着されていて、全体
    が前記保持具に前記係止ロッドを介して揺動可能に吊持
    され、かつ、全体が鉛直線に対して所定角度以上傾斜し
    たとき、前記係止ロッドが前記非作動位置から作動位置
    に移行せしめられて前記電球を点灯させるように構成さ
    れてなる懐中電灯。
  3. 【請求項3】 前記係止ロッドに小径係止溝と大径係止
    部とが形成され、前記後蓋部に前記係止ロッドの小径係
    止溝と大径係止部にそれぞれ選択的に係合するようされ
    た二股状の割りピンが前記係止ロッドを挟むようにして
    介装され、全体が鉛直線に対して所定角度以上傾斜した
    とき、前記係止ロッドの頭部と前記後蓋部がそれぞれ前
    記保持具の上下面に圧接して該保持具により前記係止ロ
    ッドの頭部が前記後蓋部から離れる方向に引き出され、
    それにより前記係止ロッドに対する前記割りピンの係合
    位置が前記小径係止溝から大径係止部に移行するように
    されていることを特徴とする請求項1記載の懐中電灯。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8021012B2 (en) 2009-05-18 2011-09-20 Tracy Dunbar Assembly for doorway illumination

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