JPH08315557A - テープ再生装置 - Google Patents

テープ再生装置

Info

Publication number
JPH08315557A
JPH08315557A JP14542695A JP14542695A JPH08315557A JP H08315557 A JPH08315557 A JP H08315557A JP 14542695 A JP14542695 A JP 14542695A JP 14542695 A JP14542695 A JP 14542695A JP H08315557 A JPH08315557 A JP H08315557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
door
opening
lever
eject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14542695A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuguo Inagaki
嗣生 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ESUPERIA KK
GOU SHOJI KK
Original Assignee
ESUPERIA KK
GOU SHOJI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ESUPERIA KK, GOU SHOJI KK filed Critical ESUPERIA KK
Priority to JP14542695A priority Critical patent/JPH08315557A/ja
Publication of JPH08315557A publication Critical patent/JPH08315557A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨水や粉塵等がテープ挿脱口から筐体内へ侵
入しないようにする。 【構成】 ノーズピース24の前面に設けられたテープ
挿脱口の周りには、所定高さで前方へ突出する枠部55
が設けられ、この枠部55の前方には、タンブラーバネ
64の作用によって枠部55に前方から覆い被さる外開
きドア58が取り付けられ、この外開きドア58によっ
てテープ挿脱口への雨水や砂塵等の侵入が防止される。
タンブラーバネ64の付勢力に抗して外開きドア58を
開いてカセットテープをテープ挿脱口から挿入すると筐
体内のテープデッキによってテープが再生される。この
再生中外開きドア58を閉じておくことにより、テープ
挿脱口への雨水や砂塵等の侵入が防止される。また、イ
ジェクト操作がなされるとドアレバー92が外開きドア
58を内側から押し開き、開放されたテープ挿脱口から
カセットテープが排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ再生装置に関
し、特に、建設工事で用いられるクレーン車やブルトー
ザ等の建設機械、トラクター等の農作業機械、あるいは
オープンカーや屋根の一部が開放できる自動車等に搭載
可能なテープ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用の自動車等に搭載される従来のテー
プ再生装置は、図17の(a)に示すように、外部から
筐体1内部に異物等が簡単に進入しないように、筐体1
の操作面1aに設けられたテープ挿脱口2の内側に回動
式の扉3が設けられている。
【0003】この扉3は、図示しないバネの作用によっ
て、テープ挿脱口2を内側から塞ぐ方向に付勢されてお
り、図17の(b)のようにテープ挿脱口2へカセット
テープ10が挿入されるときに、そのカセットテープ1
0の先に押されて筐体内の上方へ回動して、筐体1内に
設けられたテープデッキ4へカセットテープ10を移動
させ、そのカセットテープ10が図17の(c)のよう
に、テープデッキ4の所定の再生位置に案内された状態
では、下端部3aをカセットテープ10の上面に当接し
た状態となり、テープデッキ4からテープ挿脱口2へ排
出されたカセットテープ10がテープ挿脱口2から完全
に抜き取られると、テープ挿脱口2を塞ぐ位置まで戻
る。
【0004】このように、従来の車載用のテープ再生装
置は、カセットテープがテープ挿脱口に挿入されていな
い状態およびテープ再生状態を除いて、テープ挿脱口が
扉によって内側から塞がれているので、テープ以外の異
物が筐体1内に簡単に進入することがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、建設
工事で用いられるクレーン車やブルトーザ等の建設機械
や農作業で用いられるトラクター等の農作業機械にも、
テープ再生装置の搭載を希望する要望が高まっている。
【0006】しかしながら、建設機械や農作業機械のよ
うに、運転席に雨や砂塵などが入り込むような構造の各
種機械に、前記した従来のテープ再生装置を搭載するこ
とはできない。
【0007】即ち、テープ再生装置は、テープ挿脱口の
ある操作面が運転席のパネルから突出するように搭載さ
れ、しかも、カセットテープをテープ挿脱口へ案内する
ための案内部が操作面から大きく陥没するように形成さ
れているので、運転席に雨が振り込んだり砂塵等が入り
込んだ場合、その案内部に雨水や砂塵等が溜まってしま
い、この状態でテープを挿入したり、あるいは運転中の
強い振動で扉が開くと、案内部に溜まった雨水や砂塵が
筐体内に入り込んでしまう。
【0008】このため、建設機械や農作業機械等にテー
プ再生装置を搭載することは極めて困難であった。ま
た、この問題は、オープンカーのように屋根のない状態
で戸外を走行する自動車に搭載するテープ再生装置につ
いても同様に発生する。
【0009】本発明はこの課題を解決し、雨水や砂塵等
が筐体内に入り込まず、建設機械や農作業機械等に搭載
可能なテープ再生装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のテープ再生装置は、筐体と、前記筐体の一
面の所定位置から該筐体内に貫通するように形成された
テープ挿脱口と、前記筐体内に設けられ、前記テープ挿
脱口から挿入されるカセットテープを再生可能な所定位
置へ案内して該カセットテープを再生駆動する機構およ
び外部からのイジェクト操作を受けてカセットテープを
前記所定位置から前記テープ挿脱口へ排出する機構を有
するテープデッキと、前記筐体の一面側で少なくとも前
記テープ挿脱口の周りを囲むように連続して前方へ所定
高さに突設された枠部と、前記枠部に覆い被さる形状に
形成され、該枠部で囲まれた空間を開放する位置から該
枠部に覆い被さる位置まで回動できるように、前記筐体
の一面側に支持された外開きドアと、前記外開きドアを
閉じる方向に付勢する付勢手段と、前記テープデッキの
テープ排出のための機構と前記外開きドアとの間を連結
するように設けられ、前記イジエクト操作時に前記外開
きドアを開方向に回動させるドア開閉機構とを備えてい
る。
【0011】
【作用】このように構成したため、本発明のテープ再生
装置では、付勢手段によって枠部に覆い被さるように閉
じた外開きドアによって、テープ挿脱口への雨水や砂塵
等の侵入が防止され、付勢手段に抗して外開きドアを開
いてカセットテープをテープ挿脱口から挿入すると、筐
体内のテープデッキによってテープが再生される。カセ
ットテープが再生されている間外開きドアを閉じておく
ことにより、テープ挿脱口への雨水や砂塵等の侵入が防
止される。また、イジェクト操作がなされるとテープを
排出させるための機構に連動して外開きドアが開き、開
放されたテープ挿脱口からカセットテープが排出され
る。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1〜図4は、ラジオ機能を備えた一実施例の
テープ再生装置20の外観および操作部の分解した図で
ある。
【0013】これらの図において、このテープ再生装置
20の筐体は、上面および前面が開口した金属製の箱形
のシャーシ22と、シャーシ22の上面を覆うように取
り付けられた金属製のカバー23と、シャーシ22の前
面を覆う合成樹脂製のノーズピース24とによって、略
箱形に形成されている。
【0014】ノーズピース24は背面側が開口した略箱
形に形成され、その背面側の左右の縁部には係止片2
5、25が後方へ延設されている。ノーズピース24
は、両係止片25、25をシャーシ22の左右の側面2
2a、22bの前端部に側方からネジ止めされて、シャ
ーシ22に固定されている。
【0015】ノーズピース24の左端には、前方側へ大
きく膨らむように形成されたツマミ取付部26が設けら
れている。このツマミ取付部26の前面には、径の異な
る2つの円形の有底のツマミ穴27、28が上下に並ん
で設けられている。
【0016】図5に示すように、各ツマミ穴27、28
の底27a、28aの中央には円筒状のスリーブ29、
30が突設され、各スリーブ29、30の中心には、ノ
ーズピース24の前面側から背面側へ貫通するシャフト
穴29a、30aがそれぞれ設けられている。
【0017】各スリーブ29、30のシャフト穴29
a、30aには、筐体内に支持されたトーンボリウム3
1、音量ボリウム32のシャフト31a、32が隙間の
ある状態で挿通されて、その先端が各ツマミ穴27、2
8から前方へ突出している。各シャフト31a、32b
には、円筒状のトーンツマミ33、音量ツマミ34がそ
れぞれ取り付けられている。
【0018】トーンツマミ33、音量ツマミ34は一端
面側が閉口し、各ツマミ穴27、28の内壁とスリーブ
29、30の外壁との間に僅かな隙間をもって挿入でき
る外筒部33a、34aと、各外筒部33a、34aの
中心にあって、シャフト31a、32aにきつく勘合す
る内径とスリーブ29、30のスリーブ穴29a、30
に僅かな隙間をもって挿入できる外径を有する内筒部3
3b、34bとによって構成されている。
【0019】このため、各シャフト31a、32aにト
ーンツマミ33と音量ツマミ34の内筒部33b、34
bを嵌め込むと、各ツマミ33、34とツマミ穴27、
28の隙間は非常に少ない状態となり、また、各ツマミ
33、34の外筒部33a、34aおよび内筒部33
b、34bが各ツマミ穴27、28のスリーブ29、3
0の外側と内側にオーバーラップしているので、雨水や
砂塵等がこの部分から侵入することはない。
【0020】ノーズピース24の前面の中央下部には、
ツマミ取付部26よりも前方への高さが低く形成された
パネル取付部35が設けられており、パネル取付部35
の前面にはスイッチパネル36が貼付けられている。ス
イッチパネル36の左側には、その裏側に配置されてい
る表示器(図示せず)に表示されるラジオの受信周波数
や時刻等を、ノーズピース24の外から視認できるよう
に透明に形成された表示窓36aが設けられ、表示窓3
6aの右側には、その裏側に配置されているラジオの選
局操作等のためのスイッチ基板(図示せず)の各スイッ
チを押圧操作するための複数の操作部36bが設けられ
ている。
【0021】このスイッチパネル36は耐水性のある合
成樹脂で形成されており、パネル取付部35の前面に隙
間なく貼付けられているので、雨水や砂塵等がこの部分
から内部に侵入することはない。
【0022】スイッチパネル36の右端上方には、パネ
ル取付部35の表面より高く且つツマミ取付部26の前
面より低く形成されたボタン取付部37が設けられてい
る。ボタン取付部37の前面には、矩形有底のボタン穴
38が設けられている。
【0023】図6に示すように、ボタン穴38の底38
aの中央には角筒状のスリーブ39が突設され、そのス
リーブ39には、ノーズピース24の外側から内側に貫
通する横長のレバー穴40が設けられている。このレバ
ー穴40には、後述するテープデッキ70のイジェクト
レバー86が、隙間のある状態で挿通してその先端を突
出させている。イジェクトレバー86の先端には一端面
側が閉口した角筒状のイジェクトボタン41が取り付け
られている。
【0024】イジェクトボタン41は、ボタン穴38の
内壁にほとんど隙間のない状態で挿入できる外筒部41
aと、外筒部41aの中心にあって、スリーブ39のレ
バー穴40にほとんど隙間のない状態で挿入できる外形
寸法を有し、イジェクトレバー86の先端にきつく勘合
する内筒部41bとによって構成されている。ボタン取
付部37の右側面の上部には、後述するドア軸57の一
端を支持するための支持穴37aが設けられている。
【0025】また、スイッチパネル36の左端上方に
も、パネル取付部35の表面より高く且つツマミ取付部
26の前面より低く形成されたボタン取付部42が設け
られている。ボタン取付部42の前面には、矩形有底の
ボタン穴43が設けられている。図7、図8に示すよう
に、このボタン穴43の底43aには、角筒状のスリー
ブ44、45が左右に並んだ状態で突設され、各スリー
ブ44、45にはノーズピース24の外側から内側に貫
通する横長のレバー穴46、47がそれぞれ設けられて
いる。レバー穴46、47には、後述するテープデッキ
70のテープ巻き戻し用のREWレバー77とテープ早
送り用のFFレバー78とが、隙間のある状態で挿通し
てその先端を突出させている。
【0026】REWレバー77、FFレバー78の先端
には、それぞれ一端面側が閉口した角筒状のREWボタ
ン48、FFボタン49が取り付けられている。REW
ボタン48は、ボタン穴43の上下壁、左側壁にほとん
ど隙間のない状態で挿入できる外筒部48aと、外筒部
48aの中心にあってスリーブ44のレバー穴46にほ
とんど隙間のない状態で挿入できる外形寸法を有しRE
Wレバー77の先端にきつく勘合する内筒部48bとに
よって構成されている。
【0027】FFボタン49は、REWボタン48と同
様に、ボタン穴43の上下壁、右側壁にほとんど隙間の
ない状態で挿入できる外筒部49aと、外筒部49aの
中心にあってスリーブ45のレバー穴47にほとんど隙
間のない状態で挿入できる外形寸法を有しFFレバー7
8の先端にきつく勘合する内筒部49bとによって構成
されている。
【0028】このように、イジェクトボタン41、RE
Wボタン48、FFボタン49は、各ボタン穴38、4
3の内壁に対してほとんど隙間のない状態で取り付けら
れ、しかも、各ボタン45、46、47の外筒部および
内筒部が各スリーブ38、41、42の外側と内側にオ
ーバラップしているので、雨水や砂塵等がこの部分から
侵入することはない。
【0029】ノーズピース24のボタン取付部37、4
2の間には、ノーズピース24の背面側からの高さがパ
ネル取付部35とほぼ同じ高さのドア取付部50が設け
られている。
【0030】ドア取付部50の前面には、ドアレバー穴
51とテープ挿脱口52とが、仕切板53をはさんで横
並びに連設されている。ドアレバー穴51は、後述する
テープデッキ70からのドアレバー92、タンブラーバ
ネ64および外開きドア58のバネ係止片61を挿通さ
せる。
【0031】また、テープ挿脱口52は、カセットテー
プを前端側開口面から受け入れ後端側開口面から筐体内
のテープデッキ70へ案内し、また、テープデッキ70
から挿出されるカセットテープを排出するために、カセ
ットテープの外形に対応した略角筒状に形成されてい
る。
【0032】ドア取付部50の前面には、ドアレバー穴
51およびテープ挿脱口52を囲むように横長の長方形
状に連続して前方へ所定高さ突出する枠部55が形成さ
れている。この枠部55の上面の後縁には、前部より高
さが一段低く形成された溝55aが両端まで連続して設
けられている。この溝55aは、枠部55上面に侵入す
る水等を枠部55の側部側へ流して、枠部55上面上に
雨水が溜まらないようにする排水用のものである。
【0033】一方、枠部55とその右方のボタン取付部
42との間には、ボタン取付部42の前面より前方側へ
高く突出する突出壁56が設けられており、この突出壁
56の上部には、左方のボタン取付部37に設けられた
支持穴37aと同一高さに支持穴56aが設けられてい
る。
【0034】2つの支持穴37a、56aの間には、ド
ア軸57が横架されており、このドア軸57には、外開
きドア58が回動自在に支持されている。外開きドア5
8は、図9に示すように、横長の前板58a、前板58
aの左右の縁から後方に延設された側板58b、58
c、前板58aの下縁から後方に延設された下板58d
および前板58aの上縁から後方に延設された上板58
eとを有する背面側が開口した奥行きの少ない矩形箱形
に合成樹脂で形成され、その開口面側の内のり寸法は枠
部55の外周寸法より僅かに大きく形成され、開口の深
さは、枠部55の高さより僅かに小さくなるように形成
されている。
【0035】この外開きドア58の上板58eには、ド
ア軸57を側板58b、58c側から挿通させる軸穴5
9が貫通しており、また、下板58dの下面には、指で
この外開きドア58を開くための突起60が設けられて
いる。
【0036】外開きドア58は、ドア軸57に上板58
dが回動自在に支持された状態で枠部55に覆い被さる
ようにして、ドアレバー穴51およびテープ挿脱口52
を閉じる。このとき、枠部55の前端面は、外開きドア
58の前板58aの背面に全周にわたって当接し、しか
も、枠部55の外周と外開きドア58の内周とがほとん
ど隙間のない状態でオーバーラップしている。
【0037】外開きドア58の前板58aの背面側のド
アレバー穴51に対応する位置には、バネ係止片61と
レバー当接片62が隣接するように突設されている。バ
ネ係止片61の先端にはバネ穴63が設けられており、
このばね穴63には図10に示すようにダンブラバネ6
4の一端が取り付けられている。
【0038】タンブラーバネ64の他端は、ノーズピー
ス24の背面側のドアレバー穴51の下部に突設された
フック65に取り付けられている。このタンブラーバネ
64は、外開きドア58が閉じている状態では、常にそ
の閉状態を維持する方向に外開きドア58を付勢し、外
開きドア58が所定角まで開くと外開きドア58を常に
開く方向に付勢する。また、レバー当接片62の先端に
は、ドアレバー92の先端が近接している。
【0039】したがって、この外開きドア58は、その
下部の突起60を手前上方に引き上げることによって開
くことができ、また、ドアレバー92の前方への移動に
よっても開くことになる。
【0040】テープ挿脱口52の後端側開口面は、図1
1に示すように、内ドア66によって塞がれている。内
ドア66は、ノーズピース24の背面側上端位置に横架
されたドア軸67によって回動自在に支持され、図示し
ないバネによって常にテープ挿脱口52を内側から閉じ
る方向に付勢されている。
【0041】一方、図2に示しているように、シャーシ
22のほぼ中央にはテープデッキ70が固定されてい
る。このテープデッキ70は、後述するイジェクトレバ
ー機構80を除いて、従来から車載用として使用されて
いるものである。
【0042】即ち、基板71の後部側でコンテナアーム
72を回動自在に支持し、コンテナアーム72の先端で
コンテナ73を基板71に対して昇降自在に支持する構
造を有しており、コンテナアーム72に摺動自在に取り
付けられたスライド部材74が、コンテナ73内に受け
入れたカセットテープによって後方へ押されると、コン
テナ72を基板71上の再生位置まで下降させ、磁気ヘ
ッド(図示せず)をコンテナ72内のカセットテープ側
へ移動させるとともに、基板71の後部左に設けられた
モータ75を回転駆動し、基板71上のリール台やキャ
プスタン軸等(図示せず)を駆動して、カセットテープ
を再生する。これによって、カセットテープに磁気記録
された信号が再生され、その再生信号が図示しない増幅
器によって増幅され、スピーカへ出力される。
【0043】テープデッキ70のコンテナ72の右側に
は、再生駆動中のカセットテープを巻き戻しあるいは早
送りするためのFF・REWレバー機構76が設けられ
ており、巻き戻し用のREWレバー77、早送り用のF
Fレバー78は、ノーズピース24の前面側から押圧操
作できるように、その先端をボタン取付部42の各スリ
ーブ44、45から突出させている。
【0044】また、テープデッキ70のコンテナ72の
左側には、イジェクトプレート79が設けられている。
このイジェクトプレート79は、後方に移動して、再生
位置に下降しているコンテナ73を上方へ移動させコン
テナ73内のカセットテープをテープ挿脱口52側へ排
出させる。イジェクトプレート79の先端部79aは、
コンテナ72から離間する方向に屈曲されている。
【0045】イジェクトプレート79の左側には、この
イジェクトプレート79を後方に移動させるとともに、
外開きドア58をこのイジェクト動作に合わせて開くた
めのイジェクトレバー機構80が設けられている。
【0046】このイジェクトレバー機構80は、図12
に示すようにサブシャーシ81上に形成されている。サ
ブシャーシ81は、略矩形の上板81a、上板81aの
一方の長辺部の縁から下方に屈曲された側板81b、側
板81bの下縁から上板81aと平行に屈曲された下板
81cによって形成されており、この下板81cは、テ
ープデッキ70の基板71の下面側に固定されている。
上板81aの上面には、軸82、83が前後に所定間隔
で立設され、上板81aの他方の長辺部の前端および一
方の長辺部の中間にはバネフック84、85が立設され
ている。
【0047】サブシャーシ81の上板81a上には、イ
ジェクトレバー86が前後方向に摺動自在に支持されて
いる。イジェクトレバー86は、略長方形状の基部86
aと、基部86aの前端から前方に狭い幅で延びその先
端をノーズピース24のボタン取付部37のレバー穴4
0から突出させるレバー部86bと、基部86aの左縁
から上方に屈曲された補強部86cとを有している。
【0048】基部86aには、サブシャーシ81の軸8
2、83を下面側から挿通させる2つの長穴87、88
が前後に一直線上に並んで設けられている。また、基部
86aの前部には、レバー部86bと直交するようにコ
ンテナ72方向に延設されイジェクトプレート79の先
端79aに当接してイジェクトプレート79を後方へ移
動させるための腕部89が形成されている。
【0049】イジェクトレバー86の補強部86cの後
端には、外側へ屈曲されたバネフック90が設けられて
おり、このバネフック90とサブシャーシ81のバネフ
ック84の間にはバネ91が掛けられている。したがっ
て、このイジェクトレバー86は、バネ91によって常
に前方へ付勢される。
【0050】イジェクレバー86の上にはドアレバー9
2が摺動自在に支持されている。ドアレバー92は、イ
ジェクトレバー86の基部86aと重なるほぼ矩形状の
基部92aと、基部92aの後部からコンテナ72方向
に延設された延設部92bと、基部の2aの前端から上
方に屈曲されコンテナ72方向へ延びた前板部92c
と、前板部92cに連続するようにして前方へ屈曲され
その先端をノーズピース24のドアレバー穴51から突
出させるレバー部86dとを有している。
【0051】基部92aには、サブシャーシ81の軸8
2、83を下面側から挿通させる2つの長穴93、94
が前後に一直線上に並んで設けられている。また、延設
部92bの前端には当接片95が上方に屈曲され、前板
部92cにはフック穴96が設けられている。
【0052】このフック穴96とサブシャーシ81のバ
ネフック85との間にはバネ97が掛止されている。し
たがって、ドアレバー92は、バネ97によって常に後
方へ付勢される。
【0053】ドアレバー92の後部上にはリバースレバ
ー98が回動自在に支持されている。リバースレバー9
8は、外形が略U字状の基部98aと、基部86aから
コンテナ72方向に延びた腕部98bと、基部86aか
ら腕部98bと反対方向に延びた当接部98cとを有し
ている。基部86aにはサブシャーシ81の軸83を挿
通させる円形の穴99が設けられ、腕部98bの先端に
は、ドアレバー92の当接片95方向に突出し、この当
接片95に後方から当接してドアレバー92を前方へ押
す押圧片100が設けられている。また、当接部98c
は、その一辺がイジェクトレバー86の補強部86cの
後端部に対して斜めに当接するように形成されている。
【0054】したがって、イジェクトレバー86が後方
に移動するとリバースレバー98は、時計回り(図2、
図12において)に回動し、ドアレバー92を前方へス
ライドさせる。
【0055】なお、サブシャーシ81の軸82、83に
は、つば付きのローラ101、102が上方から装着さ
れている。ローラ101のローラ部101aは、イジェ
クトレバー86の長穴87、ドアレバー92の長穴93
を挿通し、また、ローラ102のローラ部102aは、
イジェクトレバー86の長穴88、ドアレバー92の長
穴93およびリバースレバー98の穴99を挿通してお
り、両ローラ101、102によって、イジェクトレバ
ー86およびドアレバー92の前後方向の移動と、リバ
ースレバー98の回動がガイドされる。なお、軸82、
83の先端には、両ローラ101、102の上方への抜
けを防止するためのEワッシャ(図示せず)が取り付け
られている。
【0056】次にこのテープ再生装置20の使用方法と
その動作について説明する。このテープ再生装置20
は、クレーン車、トラクターあるいはオープンカー等の
運転席のパネル110に図13に示すようにノーズピー
ス24部分を突出させるようにして取り付ける。なお、
この際、ノーズピース24の外周とパネル110の隙間
は、防水用のパッキン(図示せず)等で埋める。
【0057】先ず、外開きドア58が閉じている状態で
カセットテープを再生する場合には、図14の(a)に
示すように、外開きドア58の突起60を指で手前に引
き、外開きドア58を途中まで開く。この操作により、
タンブラーバネ64の付勢方向が反転して、外開きドア
58は図14の(b)のように大きく開いて、テープ挿
脱口52を開放する。
【0058】そして、図14の(c)のようにカセット
テープ10を開放されたテープ挿脱口52に挿入する
と、内ドア66がカセットテープ10によって内側へ押
し開かれ、さらにカセットテープ10をテープデッキ7
0のコンテナ73内の所定位置まで挿入すると、カセッ
トテープ10が再生位置の上方まで引き込まれコンテナ
73が下降して、カセットテープ10が再生位置にセッ
トされ再生動作が開始する。ここで外開きドア58を上
方から押し下げることによって、図10および図11の
ように閉じた状態にする。この状態では、たとえ、雨や
粉塵等が運転席に入り込んでも、外開きドア58によっ
てテープ挿脱口52が外側から塞がれているので、雨水
や粉塵等が再生装置内に侵入することはない。
【0059】そして、カセットテープ10を取り出すた
めに、イジェクトボタン41を押し込むと、イジェクト
レバー86が図15の(a)の状態から後方にスライド
して、その補強部86cの後端がリバースレバー98の
当接部98cを押し、リバースレバー98が時計回りに
回動してドアレバー92が前方へ移動する。
【0060】このため、ドアレバー92の先端が、図1
6の(a)に示すように、外開きドア58のレバー当接
片62を前方を押し、外開きドア58が途中まで開く。
そして、図15の(b)のようにイジェクトレバー86
がイジェクトプレート79の先端に当接する直前まで移
動すると、外開きドア58は、図16の(b)のように
タンブラーバネ64の反転作用によって大きく開く。
【0061】そして、イジェクトレバー86が図15の
(c)のようにさらに後方に移動すると、その補強部8
6cの後端がリバースレバー98の当接部98cの先端
を通過してリバースレバー98の回動が停止するととも
に、イジェクトレバー86の腕部89がイジェクトプレ
ート79の先端79aに当接して、イジェクトプレート
79を後方へ移動させる。
【0062】このため、コンテナ73が上昇して、図1
6の(c)のように、コンテナ73内のカセットテープ
10がテープ挿脱口52へ挿出される。ここで、イジェ
クトボタン41への押圧操作がなくなると、イジェクト
レバー86およびイジェクトプレート79は前方に戻
り、これに連動してリバースレバー98が反時計回りに
回転し、ドアレバー92が後方に戻り、図15の(a)
の状態となる。
【0063】一方、テープ挿脱口52に排出されたカセ
ットテープ10は、テープ挿脱口52から引き抜かれ、
新たなカセットテープが前記同様に挿入され、あるいは
カセットテープを引き抜いた状態で、外開きドア58を
上方から押して閉じる。
【0064】このように外開きドア58を設けたテープ
再生装置20では、カセットテープ10が無いときおよ
びカセットテープ10が再生位置にあるときには、外開
きドア58が、テープ挿脱口52の周りを囲むように所
定高さで突設された枠部55に前方から覆い被さるよう
に閉じることができるので、この間に、雨水や砂塵等が
運転席に侵入しても、雨水や砂塵等がテープ挿脱口52
から筐体内へ侵入したり、挿脱口内に溜まったりするこ
とがない。また、外開きドア58の上板58eとノーズ
ピース24の前面との僅かに隙間に侵入する雨水や砂塵
等は、枠部55の上面の溝55a内に一旦溜まって枠部
55の外周沿いに流れてしまうので、これらの雨水や砂
塵等が外開きドア58の開閉時に枠部55の内側に侵入
することもない。
【0065】
【他の実施例】なお、前記実施例では、筐体(ノーズピ
ース)の前面に突出したエジェクトボタンを押し込む力
とタンブラーバネの力を利用して外開きドアを開くよう
にしていたが、外開きドアを開くための機構は、この実
施例に限定されず種々の変形が考えられる。
【0066】例えば、エジェクト動作を電気的に起動す
る(例えば、プランジャ等の通電を停止させて、コンテ
ナを上昇させる)ような構造のテープ再生装置では、エ
ジェクト操作が電気的なスイッチのオンオフ操作となる
ので、その操作力を利用するには無理がある。そこで、
このようなテープ再生装置の場合には、プランジャやモ
ータ等の通電駆動によって、外開きドアを開閉させるよ
うにしてもよい。
【0067】また、前記実施例では、外開きドアが開い
ているときにはその上方からテープ挿脱口が視認でき、
外開きドアが閉じているときでもテープデッキ内のテー
プの有無をテープ挿脱口を通して視認できるように、外
開きドアを透明な合成樹脂で形成していたが、外開きド
アを下開き式にした場合や、カセットテープの装填状態
がテープ挿脱口以外の表示で確認できるようにした場合
には、外開きドアを不透明にしてもよく、また、より強
度の高い金属材を使用してもよい。
【0068】なお、前記実施例では、外開きドア58を
イジェクト操作時のみ自動的に開くようにして、その他
の状態では手動操作で外開きドアを開閉できるようにし
ていたが、カセットテープがテープデッキの再生位置ま
で案内されたとき、これと連動して、外開きドアを自動
的に閉じる機構を設けてもよい。
【0069】特に、カセットテープの引き込み動作やコ
ンテナの下降動作をゆっくりした速度で自動的に行なう
オートローディング式のテープデッキを使用するテープ
再生装置では、テープ挿脱口へ挿入したカセットテープ
から指を離す時間を見込んで、外開きドアを自動的に閉
じることができ、外開きドアで指を挟まれる恐れもな
い。
【0070】また、前記実施例では、筐体の前面の上部
に設けられたテープ挿脱口を通してカセットデッキのコ
ンテナ内にカセットテープを挿入して、コンテナを下降
させてカセットテープを再生位置に案内していたが、カ
セットテープの昇降動作が無く挿入されたカセットテー
プを再生位置へ直接案内する構造のテープ再生装置にも
本発明を適用することができる。
【0071】また、前記実施例では、外開きドアととも
に、テープ挿脱口を内側から開閉する内ドアを設けてい
たが、この内ドアを省略してもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテープ再
生装置は、テープ挿脱口の周りに所定高さで連続的に突
設された枠部と、この枠部に覆い被さるように形成され
テープ挿脱口の開閉が自在な外開きドアと、少なくとも
テープのイジェクト操作に連動して外開きドアを開くド
ア開閉機構とを有しているので、雨水や粉塵等のテープ
挿脱口への侵入を防止でき、従来のテープ再生装置では
困難であった建設機械や農作業機械あるいはオープンカ
ーや屋根の一部が開放できる自動車等に搭載することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図
【図2】一実施例の一部を破断した平面図
【図3】一実施例の側面図
【図4】一実施例の要部の分解斜視図
【図5】図1のA−A線断面図
【図6】図1のB−B線断面図
【図7】図1のC−C線断面図
【図8】図1のD−D線断面図
【図9】一実施例の要部の背面を示す斜視図
【図10】図1のE−E線断面図
【図11】図1のF−F線断面図
【図12】一実施例の要部の機構の分解斜視図
【図13】一実施例のテープ再生装置の取付状態を示す
側面図
【図14】一実施例の動作を説明するための概略側面図
【図15】一実施例の動作を説明するための概略平面図
【図16】一実施例の動作を説明するための概略側面図
【図17】従来装置の構造を示す概略側面図
【符号の説明】
10 カセットテープ 20 テープ再生装置 22 シャーシ 23 カバー 24 ノーズピース 52 テープ挿脱口 55 枠部 55a 溝 58 外開きドア 61 バネ係止片 62 レバー当接片 64 タンブラーバネ 70 テープデッキ 79 イジェクトプレート 80 イジェクトレバー機構 86 イジェクトレバー 92 ドアレバー 98 リバースレバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、 前記筐体の一面の所定位置から該筐体内に貫通するよう
    に形成されたテープ挿脱口と、 前記筐体内に設けられ、前記テープ挿脱口から挿入され
    るカセットテープを再生可能な所定位置へ案内して該カ
    セットテープを再生駆動する機構および外部からのイジ
    ェクト操作を受けてカセットテープを前記所定位置から
    前記テープ挿脱口へ排出する機構を有するテープデッキ
    と、 前記筐体の一面側で少なくとも前記テープ挿脱口の周り
    を囲むように連続して前方へ所定高さに突設された枠部
    と、 前記枠部に覆い被さる形状に形成され、該枠部で囲まれ
    た空間を開放する位置から該枠部に覆い被さる位置まで
    回動できるように、前記筐体の一面側に支持された外開
    きドアと、 前記外開きドアを閉じる方向に付勢する付勢手段と、 前記テープデッキのテープ排出のための機構と前記外開
    きドアとの間を連結するように設けられ、前記イジエク
    ト操作時に前記外開きドアを開方向に回動させるドア開
    閉機構とを備えたテープ再生装置。
JP14542695A 1995-05-19 1995-05-19 テープ再生装置 Pending JPH08315557A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14542695A JPH08315557A (ja) 1995-05-19 1995-05-19 テープ再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14542695A JPH08315557A (ja) 1995-05-19 1995-05-19 テープ再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08315557A true JPH08315557A (ja) 1996-11-29

Family

ID=15384980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14542695A Pending JPH08315557A (ja) 1995-05-19 1995-05-19 テープ再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08315557A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6567360B1 (en) * 1999-04-12 2003-05-20 Fujitsu Limited Case construction of memory apparatus using portable recording medium
JP2009184581A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Victor Co Of Japan Ltd パネル着脱機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6567360B1 (en) * 1999-04-12 2003-05-20 Fujitsu Limited Case construction of memory apparatus using portable recording medium
JP2009184581A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Victor Co Of Japan Ltd パネル着脱機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5177730A (en) Recording medium player apparatus
US5848042A (en) Recording/reproducing apparatus with movable front control panel and projection member covering a portion of the control panel
JPH0312053A (ja) 記録媒体演奏装置
US5793728A (en) Disc blocker and guide for CD player
JPS62170059A (ja) 回転ヘッド方式磁気記録または再生装置
JPH08315557A (ja) テープ再生装置
US5414573A (en) Cassette accommodating type electronic device having a plurality of windows for identifying the amount of remaining tape and the side label of the cassette accommodated in the device
US3947883A (en) Indicator device for slot-in type cassette tape recorder
US5021904A (en) Tape cassette push-out device for tape recorder
JPH0734306B2 (ja) 記録媒体演奏装置
EP1243476B1 (en) Electronic equipment with card reader
JPH0963258A (ja) テープ再生装置
US5053901A (en) Threading device for tape recorder including a tension arm abutted against a slide block in an initial position
JP3348211B2 (ja) 電子機器
JP2833253B2 (ja) 車両用カセットおよびコンパクトディスクプレイヤー
JP4195585B2 (ja) 車載用電子機器
JPH02193386A (ja) 記録媒体演奏装置
JP4091379B2 (ja) 車載用電子機器
JP2513200Y2 (ja) 記録媒体演奏装置
JPH0563872B2 (ja)
JP3200987B2 (ja) 記録再生装置及びテープカセット
JP2807321B2 (ja) 防塵ドア装置
JP2675404B2 (ja) 記録媒体演奏装置
JPH0547687Y2 (ja)
JPH0410140B2 (ja)