JPH0831350A - 蛍光表示管 - Google Patents

蛍光表示管

Info

Publication number
JPH0831350A
JPH0831350A JP15863694A JP15863694A JPH0831350A JP H0831350 A JPH0831350 A JP H0831350A JP 15863694 A JP15863694 A JP 15863694A JP 15863694 A JP15863694 A JP 15863694A JP H0831350 A JPH0831350 A JP H0831350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
electrode
selection
selection electrode
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15863694A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kani
章 可児
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritake Co Ltd filed Critical Noritake Co Ltd
Priority to JP15863694A priority Critical patent/JPH0831350A/ja
Publication of JPH0831350A publication Critical patent/JPH0831350A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な時分割駆動で高効率,高輝度の発光表
示を得る。 【構成】 真空容器3内に表示電極4′,陰極7および
選択電極が設けられ、陰極7と対向する表示電極4′の
表面に蛍光体層5が被着形成されて1つの表示ドット
6′が形成され、表示ドット6′がX,Y方向に複数個
配設されて構成され、表示電極4′は、複数の表示ドッ
ト6′間で共通接続され、選択電極は、表示ドット6′
の配列のX方向にライン状に形成された第1の選択電極
1 と表示ドット6′の配列のY方向にライン状に形成
された第2の選択電極82 とからなる2つの電極群から
構成され、陰極7は複数の表示ドット6′に対して共通
に動作できるように配置されている構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置として適
用される蛍光表示管に係わり、特にX,Y方向に沿って
複数個配列して形成された表示要素を選択する選択電極
の電極構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種の蛍光表示管の構成を説
明する要部拡大断面図である。図5において、対向され
た前面ガラス板1と背面板2とは、周辺部分に形成され
る図示しない側面板を挟み、各々シールガラスにて封止
されて真空容器3が構成されている。なお、この側面板
は、前面ガラス板1または背面板2と一体形成される場
合やシールガラスで兼用されることもある。また、外部
端子はこのシールガラスを介して取り出される。
【0003】前面ガラス板1の内面側には、表示電極4
と、この表示電極4を覆う蛍光体層5とが被着されて表
示要素6が形成され、背面板2との空間部には、懸架支
持されたフィラメント状の熱陰極7と、この熱陰極7と
表示要素6との間に形成された選択電極8とが配設され
て3極真空管構造を構成している。
【0004】ここでは、表示要素6を構成する表示電極
4は、前面ガラス板1を通して蛍光体層5の発光を透過
して見る透過型の場合には、光を透過できる例えばIT
Oなどの透明材料や簾状に形成された電極が用いられ
る。また、背面板2を通して蛍光体層5の発光を透過し
て見る反射型の場合には、表示電極4は不透明材料によ
り形成しても良いが、熱陰極7および選択電極8はフィ
ラメント状またはメッシュ状に形成されている。勿論、
蛍光表示管が透過型または反射型であっても、選択電極
8は熱陰極7から放射される電子を通過させるために同
様の構成が採用される。
【0005】前面ガラス板1の内面側に形成された複数
の表示電極4は、例えば一方向に直列に接続されて第1
の選択電極群として用いられる。また、第2の選択電極
群としての選択電極8は、表示面側から見て表示電極4
と交差する方向に形成され、第1の選択電極群と第2の
選択電極群(選択電極8)とが交差する交点部分に存在
する表示電極4および蛍光体層5が表示ドット6とな
る。この2つの選択電極群のうち、一方は走査電極とし
て時分割駆動され、他方はデータ電極として選択表示が
行われる。また、前述した表示ドット6は、その配置お
よび形状は任意であるが、画像表示には円形または方形
ドットのX,Y方向の直交方向の配列が有効である。
【0006】なお、高精細な画像表示に必要な多数の表
示ドットは、1個の蛍光表示管でも構成できるが、複数
の蛍光表示管を並べて構成することもできる。極端な場
合には、表示ドットが1個の蛍光表示管でも使用可能で
ある。また、時分割駆動の利点は、小数の駆動端子で多
数の表示ドットが駆動できることである。しかしなが
ら、時分割数が多くなるほど、表示ドットの輝度が低下
する問題がある。これを補うために表示電極に印加する
電圧を高くすれば、時分割駆動による回路負担が増加す
ることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た時分割駆動により作動する従来の蛍光表示管は、表示
ドットの輝度低下または時分割駆動による回路負担の何
れかが犠牲となっているのが現状である。
【0008】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、簡
単な時分割駆動で高効率,高輝度の発光表示が得られる
蛍光表示管を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による蛍光表示管は、表示電極は、複数
の表示要素間で共通接続され、選択電極は、表示要素の
配列のX方向にライン状に形成された第1の選択電極と
表示要素の配列のY方向にライン状に形成された第2の
選択電極とからなる2つの電極群から構成され、陰極は
複数の表示要素に対して共通に動作できるように配置さ
れている構成を有している。
【0010】
【作用】本発明における蛍光表示管は、陰極から放射さ
れた電子が第1の選択電極および第2の選択電極により
選択されて表示電極へ到達されることになる。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、本発明による蛍光表示管の一実施例
による構成を説明する要部拡大断面図であり、前述の図
と同一部分には同一符号を付してある。図1において、
図5と異なる点は、表示面に対してX,Y方向に配列さ
れる表示ドット6′を構成する表示電極4′が共通接続
されて形成されるとともにこの表示ドット6′の下方に
は、互いに交差する方向に第1の選択電極81と第2の
選択電極82との2種類の電極群からなる選択電極が配
設されている。なお、この場合、蛍光体層4′の真下に
は第2の選択電極82 が配置される構成となっている。
【0012】このような構成によれば、陰極7から放射
されて表示電極4′に到達する電子は第1の選択電極8
1と第2の選択電極82とにより制御され、このアドレス
電圧は従来と同程度以下で良いので、回路負担は小さく
できる。一方、表示電極4′は一系統で形成されるた
め、高電圧駆動しても回路負担はそれほど大きくはなら
ない。表示電極4′の消費電力が同じであれば、低電圧
で長時間表示するよりも短時間で高電圧とする方が極め
て明るくすることが知られている。したがって時分割数
が多い蛍光表示管では、表示電極4′を高電圧駆動する
ことが望ましい。
【0013】なお、階調表示は、1周期を複数のサブフ
レームに分割すれば可能である。例えば表示電極4′の
電位を一定とし、各フレームでのアドレスパルス幅を変
える方法またはパルス幅を一定として表示電極4′に印
加する電位を変調する方法などによって可能となる。
【0014】図2は、本発明による蛍光表示管の他の実
施例による構成を説明する要部拡大断面図であり、前述
した図1と同一部分には同一符号を付してある。図2に
おいて、図1と異なる点は、第2の選択電極82 が互い
に隣接して配置される蛍光体層4′間の真下に形成配置
される構造となっている。
【0015】このような構成において、第2の選択電極
2 の中央部分に位置する2つの選択電極82Cに選択レ
ベルの選択電圧を印加し、その両端側に位置する2つの
選択電極82Sを非選択とすれば、2つの選択電極82C
に挟まれた表示ドット6′Cが選択できる。なお、隣接
する選択電極間に複数の表示ドットを配設し、選択電極
に異なる選択レベルの電圧を印加することにより表示ド
ットを適宜選択できることが知られている(多重アドレ
スの1種)。また、この実施例では、第2の選択電極8
2 を用いて説明したが、第1の選択電極81 に適用して
も同様に実施することができる。
【0016】また、第1の選択電極81および第2の選
択電極82は、陰極7と表示電極4′との中間位置に形
成することが好適である。しかしながら、これらの第1
の選択電極81および第2の選択電極82は、陰極7や表
示電極4′よりも外側に配置されていても、制御が可能
であるが、選択電圧が高くなるので、好ましくない。
【0017】また、図2に示したように第2の選択電極
2 において、中央部分に形成した2つの選択電極82C
と両端側に形成した2つの選択電極82Sとを接続すれ
ば、低電圧にて選択性の高い駆動が可能であるが、構造
が複雑となる。一般に陰極7に近いほど選択電圧は小さ
くでき、表示電極4′に近い方が選択性が高くなる。つ
まり、従来のように表示電極4と陰極7との間の選択電
極8が1つの場合は最適位置が存在し、換言すれば、駆
動電圧か選択性かのいずれかが犠牲となることになる。
【0018】したがってこのような構成によれば、2種
類の選択電極(第1の選択電極81および第2の選択電
極82 )を用いているので、両選択電極81,82をそれ
ぞれ最適な位置に設定することができる。この最適位置
は、表示ドット6′の配列ピッチ,その駆動電圧,選択
電極の形成方法および陰極の形成数量などで異なった設
計が可能である。
【0019】例えば図2に示すように2つの選択電極8
2Cが選択され、選択レベルとなった2つの選択電極82C
の斜め上方の両側表示ドット6′S は、半選択される。
第1の選択電極81 の間隔に対して第1の選択電極81
と表示電極4′との間の間隔が小さいほど半選択発光が
大きくなり、表示ドット6′S は表示がぼやけて見え
る。したがって表示電極4′と第1の選択電極81 との
間の距離は、表示ドット6′のドットピッチ以上離すと
効果的である。構造的には、図2の構成は図1の構成よ
りも、選択性が若干低下するが、表示ドット6′の配列
ピッチを小さくする構造として極めて有効である。
【0020】前述した図1に説明した構造は、表示ドッ
ト6′が比較的大きい蛍光表示管に適用され、第1の選
択電極81 および第2の選択電極82 は、表示ドット
6′の下方に例えば網目状に形成されたメッシュ状電極
により表示ドット6′を覆うように形成配置されてい
る。これらの第1の選択電極81 および第2の選択電極
2 は、電極自身の陰の発生やメッシュ間の電界が小さ
くなるための陰の発生を考慮すれば、表示ドット6′か
らの距離を通常、メッシュ線幅の3倍またはメッシュ間
隔の1/2以上保つと良い。陰の発生を防止するために
メッシュまたはワイヤー状に形成された選択電極は、そ
の線幅が小さいほど好適であるが、機械的に脆弱とな
る。
【0021】このような問題によって次に説明するよう
な不具合が発生する。すなわち、第1の選択電極81
表示電極4′との間および第2の選択電極82 と陰極7
との間には電界による引力が発生する。特に高電圧駆動
する表示電極4′間では引力が大きく、第1の選択電極
1 および第2の選択電極82 の機械的強度および固定
力が不足すると、短絡が発生してしまう。通常の第1の
選択電極81 および第2の選択電極82 は、メッシュ状
またはワイヤー状の金属を両端部で固定されて形成され
るが、固定間隔が長いと、前述した問題が発生する。
【0022】このような問題を解消するために表示電極
4′とほぼ同一面に第1の選択電極81 および第2の選
択電極82 を固着形成する手段がある。また、第1の選
択電極81 および第2の選択電極82 そのものまたは誘
電体を敷いて電極の高さ方向の寸法を大きくする(例え
ば厚膜印刷を適用)こともできる。しかしながら、同一
面上に第1の選択電極81 および第2の選択電極82
形成すると、選択性が低下するとともに、高さ方向に寸
法を持たせた選択電極構造の形成は高度な技術が必要と
なる。
【0023】図3は、本発明による蛍光表示管のさらに
他の実施例による構成を説明する要部拡大断面図であ
り、前述した図1と同一部分には同一符号を付してあ
る。図3において、第1の選択電極81 および第2の選
択電極82 の2つの選択電極は、厚さの薄い金属板をエ
ッチングしてメッシュ状に形成され、表示ドット6′と
の関係は図1と同じである。また、表示電極4′と第1
の選択電極81 との間には隣接配置された蛍光体層5相
互間の間隔部の一部を利用して前面ガラス板1の内側平
面に対して垂直方向に突出する方向に誘電体からなる板
状の第1の隔壁部9が形成配置されている。
【0024】このような構成において、この第1の隔壁
部9を配設することによって表示電極4′と第1の選択
電極81 との間の寸法を規定できるとともに、第1の選
択電極81 の変形を防止することができる。なお、この
第1の隔壁部9は、第1の選択電極81 の変形を防止で
きる構造であれば、その形状および方向などは特に限定
されない。また、この第1の隔壁部9は、隣接配置され
た蛍光体層5の相互間の適当な間隔部に分散して形成す
れば良く、さらに表示ドット6′毎に形成しても良い。
【0025】また、図3において、第1の選択電極81
と第2の選択電極82 との間には、第1の隔壁部9と同
等の部材からなり、かつ各表示ドット6′に対応する部
分に開口部が形成された第2の隔壁部10が形成配置さ
れている。これらの第1の隔壁部9または第2の隔壁部
10は、形成および操作性の容易さから一体的に形成さ
れることが望ましい。図3では、各表示ドット6′に対
応した部分に開口部を形成した第2の隔壁部10を一体
化しているが、この開口部は第1の隔壁部9と同様に適
当な間隔で形成すれば、充分である。
【0026】なお、前述した第1の隔壁部9および第2
の隔壁部10の高さは、通常0.1mm〜1mm程度が
用いられる。これらの第1の隔壁部9および第2の隔壁
部10の形成には、ガラスまたはセラミックなどが用い
られるが、形状の大きい構造や壁の幅が小さい構造では
形成が難しく、操作性も悪い。また、前面ガラス板1な
どの基体を利用して形成できる隔壁は、ガラスインクを
用いた厚膜技術を適用することが簡便であるが、基体を
利用できない隔壁は、加工性および機械的強度に優れて
いることから金属板を用いることができる。
【0027】この場合、勿論、各電極との絶縁を図るた
めに表面を誘電体で被覆する。金属板の表面処理技術と
して多くの被覆方法が知られているが、例えばホーロー
などで用いられる電着法を適用すれば、金属板表面のみ
ならず、開口部内面まで全ての面を被覆することができ
る。金属板を用いた隔壁部は機械的強度が大きく、操作
性が良好であるので、これを利用して第1の選択電極8
1 および第2の選択電極82 を固定することができる。
その固定方法としては、機械的な方法やガラスなどを用
いた固着法が適用できる。なお、当然ながら、一体化し
た第2の隔壁部10を第1の隔壁部9として適用しても
良い。
【0028】次にアドレス方法について説明する。前述
した説明では、第1の選択電極81 と第2の選択電極8
2 とによる一重のアドレス方法を用いたが、1つの選択
電極を複数の選択電極群に分割して多重アドレスするこ
ともできる。図3に示したような隔壁板(第1の隔壁部
9,第2の隔壁部10)などを利用して多段の選択電極
群を形成すれば良い。分割された選択電極群の複数本を
まとめて接続し、それぞれをマトリクス駆動すれば、駆
動端子数を減少させることができる。したがって複数の
表面ドットに対して共通な表示電極や陰極を分割形成す
れば、これらを多重アドレスの選択電極群として用いる
ことができる。
【0029】図4は、本発明による蛍光表示管のさらに
具体的な実施例を説明する図で図4(a)は蛍光表示管
の下方から見た要部拡大平面図,図4(b)は図4
(a)のX−X′線の断面図であり、図4(a)におい
ては、前面ガラス板,背面板,陰極および表示電極は省
略されている。図4において、前面ガラス板1および背
面板2は、例えばソーダライムガラスにより形成されて
いる。表示電極4′は、前面ガラス板1の内面全面にわ
たってITO膜により形成され、この表示電極4′上に
所望のピッチで蛍光体層5が被着形成されて複数個の表
示ドット6′が形成されている。
【0030】また、第1の隔壁部9は、内部に金属板を
用いて形成されている。この金属板は、熱処理工程を考
慮してガラス基体と熱膨張率とが近似した42wt%N
i,6wt%CrのFe合金からなり、厚さが約75μ
mを用いた。そしてこの金属板にエッチングを施して蛍
光体層5と対向する部分に開口部を形成し、この開口部
が形成された金属板を電極としてガラスおよびアルミナ
粉を電着し、ガラスを溶融させて被覆して形成されてい
る。この場合、被覆厚みは約20μmである。
【0031】また、平面における表示ドット6′のピッ
チは、縦方向が約360μm,横方向が約120μmで
ある。また、開口部の縦方向寸法が約260μm,横方
向寸法が約60μmとしている。この場合、蛍光体層5
を赤,緑,青の3色蛍光体で配色すれば、縦横画素ピッ
チが約360μmのカラー表示が可能となる。この時の
蛍光体開口率は約36%となる。
【0032】また、第1の選択電極81 は、隣接配置さ
れている蛍光体層5間に形成配置された第1の隔壁部9
の背面側の位置に縦方向に沿って線幅約20μmで2本
形成されている。この第1の選択電極81 は、約20μ
mのライン幅およびライン間隔を有しており、第1の隔
壁部9を基体として感光性Pdインクの厚膜印刷技術に
より塗布し、固着されて形成されている。なお、各蛍光
体層5を挟むように形成された2本の第1の選択電極8
1 は、表示部外で接続され、1つの選択電極を構成して
いる。
【0033】また、第2の隔壁部10は、ガラスとアル
ミナとの混合粉インクを用い、第1の選択電極81 の背
面側に幅約100μm,高さ約80μmのストライプ状
に形成されている。さらにこの第2の隔壁部10の背面
側にはPdインクの厚膜印刷技術により幅約80μmの
第2の選択電極82 が形成されている。なお、前述した
混合粉インクおよびPdインクは、いずれも通常用いら
れる厚膜インクを使用した。
【0034】以下、通常の方法により蛍光表示管を完成
させ、表示電極4′と第1の選択電極81 および第2の
選択電極82 とに約500Vまでの電圧を印加しても、
絶縁体破壊や第1の選択電極81 および第2の選択電極
2 の変形による短絡は認められなかった。
【0035】また、このように構成された蛍光表示管
は、第1の選択電極81 および第2の選択電極82 のア
ドレス電圧は分割数に依存されないため、従来よりも小
型の駆動回路で駆動でき、回路負担が小さくなった。ま
た、表示電圧は、約300V以上とすることができるの
で、従来構造よりも高輝度とすることができた。なお、
表示電極4′は1系統であるので、回路負担はあまり大
きくなっていない。
【0036】なお、前述した実施例では、蛍光表示管
は、透過型を用いて説明したが、反射型でも適用でき
る。本実施例の構成では、各表示ドット毎やライン毎に
形成された第1の隔壁部9および第2の隔壁部10の高
さが視野角を狭くしている。しかしながら、これらの隔
壁部9,10の形成にアルミナなどを混合したガラスを
用いているので、白色で高い反射側面の隔壁となってい
る。つまり、反射型構成でも充分に大きい視野角が得ら
れる。
【0037】また、前述した実施例における蛍光表示管
では、多くの組み合わせによる構成が可能である。例え
ば透過型または反射型の構成,一体化された隔壁の採
用,不採用(複数枚の使用が可能であり、少なくとも1
つは一体化構成が好ましい),選択電極のタイプ選択
(図1または図2の構成)および固着非固着,駆動方法
では1重または多重アドレスなどの各種の選択やそれぞ
れの組み合わせが可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように本発明による構成
によれば、次に説明するような極めて優れた効果が得ら
れる。本発明では、選択電極は、表示要素の配列のX方
向にライン状に形成された第1の選択電極と表示要素の
配列のY方向にライン状に形成された第2の選択電極と
からなる2つの電極群から構成してアドレスを行い、表
示電極および陰極を複数の表示要素に対して共通駆動で
きるので、 時分割数が大きくても、選択電極の駆動電圧が小さく
て良く、回路負担が小さい。 表示電極の駆動回路系統が少ないので、回路負担も小
さい。したがって高電圧駆動して高効率で高輝度の発光
表示が実現可能となる。 多重アドレスとすれば、駆動端子数を少なくできる。 蛍光表示管構成は従来と同様の技術で形成できるの
で、特に複雑な工程を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による蛍光表示管の一実施例による構
成を示す要部拡大断面図である。
【図2】 本発明による蛍光表示管の他の実施例による
構成を示す要部拡大断面図である。
【図3】 本発明による蛍光表示管のさらに他の実施例
による構成を示す要部拡大断面図である。
【図4】 本発明による蛍光表示管の実施例による具体
的な構成を示す要部拡大断面図である。
【図5】 従来の蛍光表示管の構成を示す要部拡大断面
図である。
【符号の説明】
1…前面ガラス板、2…背面板、3…真空容器、4′…
表示電極、5…蛍光体層、6′…表示ドット、7…陰
極、81 …第1の選択電極、82 …第2の選択電極、9
…第1の隔壁部、10…第2の隔壁部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に陰極,選択電極および表示
    電極が設けられ、前記陰極と対向する表示電極の表面に
    蛍光体層が被着形成されて1つの表示要素が構成され、
    前記表示要素がX,Y方向に複数個配設されてなる蛍光
    表示管において、 前記表示電極は、複数の表示要素間で共通接続され、前
    記選択電極は、前記表示要素の配列のX方向にライン状
    に形成された第1の選択電極と前記表示要素の配列のY
    方向にライン状に形成された第2の選択電極とからなる
    2つの電極群から構成され、前記陰極は複数の表示要素
    に対して共通に動作できるように配置されていることを
    特徴とする蛍光表示管。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記表示電極と前記
    第1の選択電極および第2の選択電極の少なくとも一方
    との間が、表面が誘電体で被覆され、かつ前記蛍光体層
    に対応する開口部を有する隔壁部によって分離されてい
    ることを特徴とする蛍光表示管。
JP15863694A 1994-07-11 1994-07-11 蛍光表示管 Pending JPH0831350A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15863694A JPH0831350A (ja) 1994-07-11 1994-07-11 蛍光表示管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15863694A JPH0831350A (ja) 1994-07-11 1994-07-11 蛍光表示管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0831350A true JPH0831350A (ja) 1996-02-02

Family

ID=15676049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15863694A Pending JPH0831350A (ja) 1994-07-11 1994-07-11 蛍光表示管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0831350A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4588921A (en) Vacuum-fluorescent display matrix and method of operating same
US6713947B2 (en) Display device and method of manufacturing the same
JPH0728414A (ja) 電子ルミネッセンス表示システム
JP2006156356A (ja) 電子放出表示装置
JP2926612B2 (ja) 電界放出型素子、電界放出型画像表示装置、およびその駆動方法
EP0217003B1 (en) Fluorescent display tube
US5831382A (en) Display device based on indirectly heated thermionic cathodes
JP4494301B2 (ja) 画像表示装置
JPH0831350A (ja) 蛍光表示管
JP3660515B2 (ja) 画像表示装置
JP3042442B2 (ja) 蛍光表示装置
JP3061105B2 (ja) カラープラズマディスプレイパネル及びその駆動方法
JP4093914B2 (ja) 蛍光発光菅
JP3173953B2 (ja) 発光素子
JPH03283349A (ja) 照明用光源
KR940004295B1 (ko) 평판 패널 디스플레이의 제작방법과 그 장치
JPH053005A (ja) 発光素子
JPH0642363B2 (ja) 光源用表示管
JPH0722849Y2 (ja) 蛍光表示装置
JPH02158040A (ja) 平板形表示装置
JPS62172645A (ja) マトリクスcrt
JPS62172644A (ja) マトリクスcrt
JPH0329244A (ja) 表示パネル用パネルユニット
JPH0553515A (ja) 発光素子
JPS6210847A (ja) 光源用表示管