JP4093914B2 - 蛍光発光菅 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、背面グリッドを備えた蛍光発光管に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4、図5により従来の蛍光表示管(ディスプレイ用蛍光発光菅)について説明する。なお両図に共通の部分は、同じ符号を使用し、同じ構成要素が複数存在する場合には、その中の1つにのみ符号を付してある。
【0003】
図4は、フィラメントの振動防止用のダンパーを備えた蛍光表示管の例である(例えば特許文献1参照)。
図4(a)は、図4(b)のX2−X2部分の矢印方向の断面図であり、図4(b)は、図4(a)のX1−X1部分の矢印方向の平面図であり、図4(c)は電気的接続関係を示す図である。
【0004】
図4の蛍光表示管は、ガラスからなり対向するアノード基板11とフロント基板12、及びガラスからなる側面板13,14,15によって構成する気密容器を備えている。アノード基板11には蛍光体(図示せず)を塗布したアノード電極71を形成し、フロント基板12には透明導電膜(ネサ)73を形成してある。両基板の間には、電子を放出する陰極用のフィラメント64、フィラメント64から放出される電子を制御するグリッド72(例えばメッシュ状)を配置してある。
【0005】
アノード基板11には、フィラメント64を固定・支持するフィラメント支持部材62を取付けてある。フィラメント支持部材62は、一体的に形成されたフィラメント端子61を介して外部に引出されている。またアノード基板11には、フィラメント64の振動防止用の金属線からなるダンパー67を固定・支持するダンパー支持部材65を取付けてある。フィラメント支持部材62と透明導電膜73は、導電部材63により電気的に接続され、透明導電膜73とダンパー支持部材65は、導電部材66により電気的に接続されている。フィラメントFから放出された電子は、グリッド72により制御され、選択されたアノード電極71へ到達し、そのアノード電極71の蛍光体を発光する。
【0006】
透明導電膜73には、蛍光表示管の外部電界の影響やフィラメント64から放出された電子による帯電を防止するとともに、フィラメント64から放出された電子をアノード電極71へ均一に拡散するため、導電部材63を介して常時フィラメント電位を印加してある。またダンパー67には、フィラメント64から放出された電子による帯電を防止するため、透明導電膜73、導電部材66を介して常時フィラメント電位を印加してある。
【0007】
蛍光表示管は、複数のグリッド72の内、選択されたグリッドにON電位を印加し、選択されないグリッドにOFF電位を印加してアノード電極71を選択的に発光させている。即ちグリッド72は、ON電位が印加されているものと印加されていないものとが混在する。一方ダンパー67は、全てのものに常にON電位が印加されているから、複数のグリッド72の内OFF電位が印加されているグリッド近傍のダンパーにもON電位が印加されている。その結果、グリッドにはOFF電位が印加されていても、ダンパーのON電位によりダンパー近傍のアノード電極で、ON電位が印加されているものは、不完全な発光、いわゆる漏れ発光を生じることもあった。特に図5の背面グリッド型蛍光表示管の場合には、その漏れ発光が大きくなることが分かった。
【0008】
図5(a)は、背面グリッド型蛍光表示管の断面図であり、図5(b)は、漏れ発光を説明する図である。
図4の蛍光表示管は、フィラメントとアノード電極の間にグリッドを配置しているが、図5の背面グリッド型蛍光表示管は、背面グリッドとアノード電極の間にフィラメントFを配置している。
【0009】
アノード基板11には蛍光体(図示せず)を塗布したアノード電極A1〜A4を形成し、フロント基板12には背面グリッドG1〜G4を形成してある。アノード電極A1〜A4と背面グリッドG1〜G4の間には、陰極用のフィラメントFとフィラメントFの振動防止用のダンパーD1〜D4を配置してある。
フィラメントFは、スペーサーS1によって所定の高さに保持し、その端部は、アノード基板11に形成した金属薄膜等の金属層S2に金属片S3とともに超音波溶接等によって固定してある。ダンパーD1〜D4は、フィラメントFと同様に、夫々スペーサーS4によって所定の高さに保持し、それらの端部は、アノード基板11に形成した金属薄膜等の金属層S5に金属片(図示せず)とともに超音波溶接等によって固定してある。
【0010】
背面グリッド型蛍光表示管には、図5(b)のように、グリッドG1に(+)電位を印加し、アノード電極A1,A3が接続されている線a1に(+)電位を印加してアノード電極A1を発光している。そしてグリッドG2〜G4に(−)電位を印加し、アノード電極A2,A4が接続されている線a2に(−)電位を印加して、アノード電極A2〜A4は非点灯にしている。その際ダンパーD1〜D4には常時(+)電位が印加されているから、アノード電極A3は、ダンパーD2,D3の(+)電位の影響を受けて、不完全な発光、いわゆる漏れ発光を生じる。
【0011】
背面グリッド型蛍光表示管は、薄型化に適しており、最近はアノード基板11とフロント基板12の間隔が1mm程度の極薄型のものも開発されているが、このように薄くなると特にダンパーの電位の影響が大きくなる。
【0012】
【特許文献1】
実開平4−119954号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、背面グリッド型蛍光表示管における前記漏れ発光の問題点を解決することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の蛍光発光管は、背面グリッドとアノード電極の間に陰極用のフィラメントとそのフィラメントの振動防止用のダンパーを配置した蛍光発光管において、背面グリッドと対向するダンパーへその背面グリッドの電位に対応する電位を印加することを特徴とする。
請求項2に記載の蛍光発光管は、請求項1に記載の蛍光発光管において、抵抗を介して前記ダンパーへ前記電位を印加することを特徴とする。
請求項3に記載の蛍光発光管は、請求項1又は請求項2に記載の蛍光発光管において、前記背面グリッドの電位印加回路から分岐した電位印加回路により前記ダンパーへ前記電位を印加することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図3により本願発明の実施の形態に係る背面グリッド型蛍光表示管を説明する。なお各図に共通の部分は、同じ符号を使用し、同じ構成要素が複数存在する場合には、その中の1つにのみ符号を付してある。
【0016】
まず図1について説明する。
図1は、本願発明の実施の形態に係る背面グリッド型蛍光表示管の断面図で、図1(a)は、図1(b)のY3−Y3部分の矢印方向の断面図であり、図1(b)は、図1(a)のY1−Y1部分の矢印方向の断面図であり、図1(c)は、図1(a)のY2−Y2部分の矢印方向の断面図である。
【0017】
図1の背面グリッド型蛍光表示管は、ガラス等の絶縁材からなり対向するアノード基板11とフロント基板12、及びガラス等の絶縁材からなる側面板13〜15(側面板13に対向する側面板は図示せず)を、フリットガラス(図示せず)により封止して気密容器を形成している。なお側面板13〜15を用いずに、フリットガラス(両基板11,12の間隔は、気密容器内に配設したスペーサー若しくはフリットガラスに混入したビーズ等のスペーサーにより規定する)のみでアノード基板11とフロント基板12を封止して気密容器を形成することもできる。
【0018】
アノード基板11には蛍光体(図示せず)を塗布したアノード電極A1〜A3を形成し、フロント基板12には背面グリッドG1〜G3を形成してある。アノード電極A1〜A3と背面グリッドG1〜G3の間には、陰極用のフィラメントFとフィラメントFの振動防止用のダンパーD1〜D3を配置してある。
アノード電極A1〜A3と背面グリッドG1〜G3は、金属薄膜等の金属層によって形成し、ダンパーD1〜D3は、金属線からなる。
【0019】
フィラメントFは、スペーサーS1によって所定の高さに保持し、その端部は、フロント基板12に形成した金属薄膜等の金属層S2に金属片S3とともに超音波溶接等によって固定してある。ダンパーD1〜D3は、夫々スペーサーS4によって所定の高さに保持し、それらの端部は、フロント基板12に形成した金属薄膜等の金属層S5に金属片S6とともに超音波溶接等によって固定してある。
フィラメントFから放出された電子は、背面グリッドG1〜G3により制御され、アノード電極A1〜A3の内選択されたアノード電極へ到達し、そのアノード電極の蛍光体を発光する。
ここで背面グリッドG1〜G3は、電子の制御電極としての機能とチャージ防止用の導電材層としての機能とを兼ね備えているから、背面グリッドの間隔は、電気的絶縁が保たれる範囲でできるだけ小さくするのが望ましい。
【0020】
ダンパーD1〜D3を固定する金属層S5は、ダンパーD1〜D3毎に配線W、抵抗Rを介して電源(図示せず)に接続されている。抵抗Rは、フィラメントFが振動してダンパーDと接触したとき、フィラメントFの電流がダンパーDに流れるのを防止するために設けてある。
ここで抵抗Rは、気密容器内のフロント基板12上に形成する例について説明したが、その他例えば外部回路内に設けることも、外部回路基板上に形成することもでき、また気密容器の外に延在しているフロント基板やアノード基板に形成する等、気密容器の外に設けることも可能である。
【0021】
図1の場合、ダンパーD1〜D3は、背面グリッドG1〜G3毎に設けてあるが、ダンパーD1〜D3は、フィラメントFの振動防止のために必要なものであって電気的には必要なものではない。したがってダンパーD1〜D3は、背面グリッドG1〜G3毎に設ける必要はなく、フィラメントFの振動防止に有効な間隔で配置すればよい。したがって背面グリッドは、対向する位置にダンパーが配置されている場合と、配置されていない場合とがある。因みにダンパーD1〜D3の間隔は、アノード基板11とフロント基板12の間隔が1mm程度の場合には、例えば20mm程度に設定する。なおダンパーは、前述したように背面グリッド毎に設ける必要はないが、背面グリッドの境界部分を避けて配置するのが望ましい。
【0022】
図1の場合、ダンパーD1〜D3は、フィラメントFと背面グリッドG1〜G3の間に配置したが、フィラメントFとアノード電極A1〜A3の間に配置してもよいし、それらの組合せ、即ちフィラメントFの背面グリッドG1〜G3側とアノード電極A1〜A3側の両側に配置してもよい。いずれの配置においても同様の効果が得られる。
【0023】
図1の場合、ダンパーD1〜D3は、背面グリッドG1〜G3の夫々の中央部分及びアノード電極A1〜A3の夫々の中央部分に配置したが、蛍光表示管がフロント基板12側から観察するタイプの場合には、ダンパーD1〜D3が目障りになるため、ダンパーD1〜D3を背面グリッドG1〜G3に対向する領域でアノード電極A1〜A3の蛍光体に対向しない領域(背面グリッドの端とアノ−ド電極の端の間)に配置するのが望ましい。
【0024】
図1の場合、アノード電極A1〜A3と背面グリッドG1〜G3は1対1で対向しているが、アノード電極は、背面グリッドG1〜G3の夫々に、例えば横方向に5個、縦方向に7個のアノード電極をマトリクス状に配置した5×7ドットマトリクスパターンであってもよい。このパターンの場合、蛍光表示管がフロント基板12側から観察するタイプのときは、ダンパーD1〜D3は、ダンパーD1〜D3が目障りにならないようにドット状アノード電極の電極間に配置するのが望ましい。
またアノード電極を高密度で配置する場合や複雑なパターンでアノード電極を配置する場合(例えば大小の日文字型アノ−ド電極を並べて配置する場合)等で、ダンパーD1〜D3をアノード電極間に配置できない場合には、図1のようにダンパーD1〜D3をアノード電極A1〜A3の中央部分に配置してもよい。
【0025】
図2は、図1の背面グリッド型蛍光表示管の各電極に印加する電位とアノード電極の点灯、非点灯の状態を説明する図である。
図2(a)は、背面グリッドG1に(+)電位を、背面グリッドG2〜G4に(−)電位を印加し、アノード電極A1,A3が接続されている線a1に(+)電位を、アノード電極A2,A4が接続されている線a2に(−)電位を印加して、アノード電極A1を点灯している。ダンパーD1には(+)電位を、ダンパーD2〜D4には(−)電位を印加している。
【0026】
図2(a)においては、例えば、複数の桁毎に引出された背面グリッドに、桁信号に応じた電位(パルス電圧等)が順次繰り返しながら印加され、ダンパーに対向する背面グリッドに電位(パルス電圧等)が順次繰り返しながら印加され、各アノード電極にデータ信号に応じた電位(パルス電圧等)が印加される。即ち、1つ毎に又は2つ以上の組毎に背面グリッドを所定のデユーティーサイクルで順次スキャンし、そのスキャンに同期させてダンパーを所定のデユーティーサイクルで順次スキャンしつつ、背面グリッドのスキャンに合わせて発光させたいアノードに電位を印加するダイナミック駆動方式を採用している。
またアノード電極は、複数のアノード電極を2組に分けて共通接続したアノードマルチマトリクス方式を採用している。ただし、アノード電極については、夫々アノード配線を設けて個別に外部へ引出すことも可能である。
【0027】
図2(a)の場合、アノード電極A1,A3に(+)電位が印加され、背面グリッドG1に(+)電位が印加され、背面グリッドG3に(−)電位が印加されるから、アノード電極A1は点灯し、アノード電極A3は非点灯になる。その際グリッドG1と対向するダンパーD1には、グリッドG1の(+)電位に対応する(+)電位が印加されるから、ダンパーD1の電位がアノード電極A1の点灯の支障になることはない。またグリッドG3と対向するダンパーD3には、グリッドG3の(−)電位に対応する(−)電位が印加されるから、ダンパーD3の電位によりアノード電極A3が漏れ発光することはない。
【0028】
このように図2(a)の場合には、背面グリッドG1が(+)電位(ON電位)のときは、ダンパーD1にも(+)電位(ON電位)を印加し、背面グリッドG2〜G4のようにそれらが(−)電位(OFF電位)のときは、ダンパーD2〜D4にも(−)電位(OFF電位)を印加する。即ち対向する背面グリッドとダンパーは、一方がON電位のときは他方もON電位にし、一方がOFF電位のときは他方もOFF電位にする。ダンパーのON電位、OFF電位は、従来のように全ダンパーに共通の電位を印加せずに、ダンパー毎に対向する背面グリッドと対応させることにより漏れ発光をなくすことができる。
【0029】
ここで対向するグリッドとダンパーの電位を対応させるとは、夫々の電位のON、OFFを一致させることである。夫々の電位の大きさ(電位値)は、同じ場合も異なる場合もある。
図2(a)のダンパーD1〜D4は、背面グリッドG1〜G4に対向させて配置してあるが、前述したように必ずしも両者を対向させて配置する必要はないから、対向する位置にダンパーが配置されていない背面グリッドもある。そのような背面グリッドの場合には、当然ダンパーの電位を配慮する必要はない。
【0030】
図2(a)は、対向する背面グリッドとダンパーのON電位、OFF電位を対応させる例について説明したが、アノード電極のON電位、OFF電位を考慮すると、背面グリッドとダンパーのON電位、OFF電位を対応させなくてもよい場合がある。図2(b)は、背面グリッドG、ダンパーD、アノード電極Aに印加するON電位、OFF電位の組合せとアノード電極Aの点灯・非点灯状態を整理しまとめたものである。
【0031】
図2(b)において、ケース3は、背面グリッドG、アノード電極AがON電位のとき、ダンパーDの電位がOFF電位であるためダンパーDの帯電の影響が現れて発光ムラが生じる。またケース5は、背面グリッドGがOFF電位、アノード電極AがON電位のとき、ダンパーDの電位がON電位であるため漏れ発光が生じる。したがってケース3,5は、避けなければならないが、他のケースは、いずれも採用可能な組合せである。
【0032】
その採用可能なケースの内、ケース1,2,7,8は、図2(a)と同様に背面グリッドGとダンパーDに印加する電位が対応する例であり、ケース4,6は、それらの電位が異なる例である。ケース4,6は、アノード電極Aの電位がOFF電位であるから、背面グリッドGとダンパーDに印加する電位は対応させなくてもよい。背面グリッドGとダンパーDに印加する電位が対応する場合には、背面グリッドGとダンパーDの電位印加回路を共通にすることができるから、電位印加回路が簡単になる。
【0033】
ここで、背面グリッドG、ダンパーD、アノード電極Aに印加するON電位、OFF電位の1例について説明する。各電位はいずれも直流で、背面グリッドGのON電位は15V、OFF電位は−50V、ダンパーDのON電位は15V、OFF電位は−50V、アノード電極AのON電位は40V、OFF電位は0Vである。この場合、背面グリッドGとダンパーDの電位は、同じであるが、ダンパーDの電位印加回路には抵抗を接続するのが望ましいから、その抵抗を接続したときには、ダンパーDのON電位、OFF電位は、背面グリッドGのON電位、OFF電位よりも小さくなる。
【0034】
図3は、背面グリッドG、ダンパーDにON、OFF電位を印加する回路例を示す。
図3の回路は、背面グリッドGと対向する位置にダンパーDが配置されている場合の例である。電源Bは、トランジスタTr1,Tr2を介してアースに接続してある。また電源Bは、背面グリッドGとダンパーDに共通に設けてある。背面グリッドGは、電源Bの電位を直接印加するが、ダンパーDは、背面グリッドGの電位印加回路から分岐し、抵抗Rを介して印加する。抵抗Rは、省略することもできるが、ダンパーDがフィラメントに接触したとき、フィラメントの電流がダンパーDへ流れるのを防止する観点から設けるのが望ましい。
【0035】
トランジスタTr1,Tr2のゲートには、図示しない駆動回路から背面グリッドG及びダンパーDの選択信号を印加して、背面グリッドG及びダンパーDへ印加する電位のON、OFFを制御する。
なお図3において、背面グリッドGに対向するダンパーDが配置されていない場合には、抵抗Rに接続するダンパーDは存在しない。
【0036】
【発明の効果】
本願発明は、ダンパーのON電位、OFF電位を、ダンパー毎に対向する背面グリッドのON電位、OFF電位と対応させることにより、ダンパーの電位に起因する漏れ発光を防止でき、かつダンパーの帯電による発光ムラを防止できる。本願発明は、ダンパーのON電位、OFF電位を、対向する背面グリッドのON電位、OFF電位と対応させることにより、背面グリッドとダンパーの電位印加回路を共通にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る背面グリッド型蛍光表示管の断面図である。
【図2】図1の背面グリッド型蛍光表示管の各電極に印加する電位とアノード電極の点灯、非点灯の状態を説明する図である。
【図3】図1の背面グリッド型蛍光表示管の背面グリッドとダンパーの電位印加回路を示す図である。
【図4】従来の蛍光表示管の断面図と電気的接続を示す図である。
【図5】従来の背面電極型蛍光表示管の断面図と漏れ発光を説明する図である。
【符号の説明】
11 アノード基板
12 フロント基板
13〜15 側面板
A,A1〜A4 アノード電極
B 電源
D,D1〜D4 ダンパー
F フィラメント
G,G1〜G4 背面グリッド
R 抵抗
W 配線
S1,S4 スペーサー
S2,S5 金属層
S3,S6 金属片
Claims (3)
- 背面グリッドとアノード電極の間に陰極用のフィラメントとそのフィラメントの振動防止用のダンパーを配置した蛍光発光管において、背面グリッドと対向するダンパーへその背面グリッドの電位に対応する電位を印加することを特徴とする蛍光発光管。
- 請求項1に記載の蛍光発光管において、抵抗を介して前記ダンパーへ前記電位を印加することを特徴とする蛍光発光管。
- 請求項1又は請求項2に記載の蛍光発光管において、前記背面グリッドの電位印加回路から分岐した電位印加回路により前記ダンパーへ前記電位を印加することを特徴とする蛍光発光管。
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