JPH0831340A - 偏向ヨーク装置 - Google Patents

偏向ヨーク装置

Info

Publication number
JPH0831340A
JPH0831340A JP18635694A JP18635694A JPH0831340A JP H0831340 A JPH0831340 A JP H0831340A JP 18635694 A JP18635694 A JP 18635694A JP 18635694 A JP18635694 A JP 18635694A JP H0831340 A JPH0831340 A JP H0831340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
winding
deflection yoke
bobbin
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18635694A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutane Kobayashi
信胤 小林
Yoshihito Nakafuku
祥人 中福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP18635694A priority Critical patent/JPH0831340A/ja
Publication of JPH0831340A publication Critical patent/JPH0831340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不要輻射防止コイル1の加工工数を低減し、
誤配線がない、不要輻射防止コイル1を備えた偏向ヨー
ク装置11を提供することである。 【構成】 偏向ヨークボビン12の頭部のトップ側には一
対のからげ端子5を設け、左右両側には配線ガイド4を
設ける。偏向ヨークボビン12の頭部のトップ側とボトム
側の取り付け口7に、コイルボビン2の取り付け爪8を
差し込んでコイルボビン2を取り付ける。コイル巻線3
の巻き始め3aをからげ端子5aにからげ止めてからト
ップ側のコイルボビン2aに連続巻回し、巻き終りを引
き出して配線ガイド4aに沿って引き回し、ボトム側の
コイルボビン2bに連続巻回し、配線ガイド4bに沿っ
て引き回して、巻き終り3bをからげ端子5bにからげ
止める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏向ヨークから外部へ
出る漏洩磁界をキャンセルする不要輻射防止コイルが備
えられている偏向ヨーク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5には、テレビジョン受像機やディス
プレイ装置の陰極線管に装着される不要輻射防止コイル
1を備えた従来の偏向ヨーク装置11が示されている。こ
の偏向ヨーク装置11は偏向ヨークと不要輻射防止コイル
1を有して構成され、この種の偏向ヨークには、朝顔状
の偏向ヨークボビン12の内周面に沿って鞍形状の水平偏
向コイル(図示せず)が形成され、偏向ヨークボビン12
の外側にコア(図示せず)と垂直偏向コイル(図示せ
ず)が設けられている。また、不要輻射防止コイル1
は、コイルボビン2にコイル巻線(例えばエナメル被覆
銅線)3を巻回した構造を持ち、偏向ヨークから外に漏
れて人体等(特に妊婦や幼児)に悪影響を与える漏洩磁
界をキャンセルするものであり、偏向ヨーク装置11の頭
部側のトップ側とボトム側とにそれぞれ1個ずつ備えら
れている。
【0003】図に示すように、不要輻射防止コイル1の
コイル巻線3は、巻き始め端3a側および巻き終り端3
b側が引き出されて配線に必要な長さに切断され、この
引き出されたコイル巻線3(引き出し線9)の半田付に
必要な接続部分には研磨等の端末処理が施され、それ以
外の配線部分には絶縁チューブ22が被覆されている。一
方、偏向ヨークボビン12のネック側には配線パターンが
プリントされた配線基板23が配設され、この配線基板23
には接続端子24が設置されており、図に示すように偏向
ヨークボビン12に不要輻射防止コイル1を装着した後
に、不要輻射防止コイル1の引き出し線9の接続部分を
それぞれ対応する前記接続端子24にからげて半田による
接続を行う。この接続によりトップ側の不要輻射防止コ
イル1aとボトム側の不要輻射防止コイル1bとが接続
端子24および配線基板23の配線パターンを介して直列に
導通接続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、引き出
し線9(コイル巻線3)の先端を研磨し、各引き出し線
9に絶縁チューブ22を被覆し配線し、研磨した引き出し
線9の接続部分を接続端子24にからげて半田付を行う等
の細かい作業である端末処理を手作業で行っており、し
かも、1個の不要輻射防止コイル1には、コイル巻線3
の巻き始め端3a側の引き出し線9aと巻き終り端3b
側の引き出し線9bとがあるために、図3の偏向ヨーク
装置11のように2個の不要輻射防止コイル1を装着して
いるものでは、4本の引き出し線9について端末処理を
行う必要があり、不要輻射防止コイル1の加工工数がそ
の分多くなり、作業能率が低下するという問題があっ
た。
【0005】また、4本の引き出し線9を接続端子24に
からげて半田付する際に、各引き出し線9の識別がしず
らく、各コイル1a,1bの極性を誤って配線してしま
うという問題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、不要輻射防止コイル1にお
ける細かい端末処理等の加工工数を低減して、誤配線が
生じない偏向ヨーク装置11を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、第
1の発明の偏向ヨーク装置は、偏向ヨークの頭部のトッ
プ側とボトム側にコイルボビンが装着され、偏向ヨーク
の頭部の左右両側にはコイル引き出し線の引き回し経路
を規制する配線ガイドが設けられ、また、偏向ヨークの
頭部のトップ側とボトム側のいずれか一方側には一対の
からげ端子が配設されており、コイル巻線はその一端側
が一方側のからげ端子にからげ接続されてからその近傍
のコイルボビンに連続巻回されて偏向ヨークから出る漏
洩磁界をキャンセルする第1の不要輻射防止コイルが形
成され、同コイルの巻き終り側は配線ガイドを通して反
対側のコイルボビンに連続巻回されて同じく漏洩磁界を
キャンセルする第2の不要輻射防止コイルが形成され、
同コイルの巻き終り側は他方の配線ガイドを通して他方
側のからげ端子にからげ接続され、一方側のからげ端子
を出て他方側のからげ端子に戻る1本のコイル巻線の連
続巻回によって一対の不要輻射防止コイルが直列形成さ
れていることを特徴として構成されている。
【0008】また、第2の発明の偏向ヨーク装置は、偏
向ヨークの頭部にリング状のコイル保持枠が装着され、
このコイル保持枠のトップ側とボトム側にコイルボビン
が着脱自在に装着され、コイル保持枠の左右両側にはコ
イル引き出し線の引き回し経路を規制する配線ガイドが
設けられ、また、コイル保持枠の頭部のトップ側とボト
ム側のいずれか一方側には一対のからげ端子が配設され
ており、コイル巻線はその一端側が一方側のからげ端子
にからげ接続されてからその近傍のコイルボビンに連続
巻回されて偏向ヨークから出る漏洩磁界をキャンセルす
る第1の不要輻射防止コイルが形成され、同コイルの巻
き終り側は配線ガイドを通して反対側のコイルボビンに
連続巻回されて同じく漏洩磁界をキャンセルする第2の
不要輻射防止コイルが形成され、同コイルの巻き終り側
は他方の配線ガイドを通して他方側のからげ端子にから
げ接続され、一方側のからげ端子を出て他方側のからげ
端子に戻る1本のコイル巻線の連続巻回によって一対の
不要輻射防止コイルが直列形成されていることを特徴と
して構成されている。
【0009】さらに、第3の発明は、第1の発明又は第
2の発明を構成している一対のからげ端子はトップ側と
ボトム側を結ぶ方向に直交する左右のいずれか一方側に
設けられていることを特徴として構成されている。
【0010】さらに、第4の発明は、第1の発明又は第
2の発明又は第3の発明を構成しているトップ側とボト
ム側のコイルボビンは装着相手側に着脱自在に装着され
ていることを特徴として構成されている。
【0011】
【作用】上記構成の本発明において、コイル巻線の巻き
始め側を一方側のからげ端子にからげ接続してから連続
巻きしてトップ側とボトム側の不要輻射防止コイルを直
列形成するので、コイル巻線の巻き始め側と巻き終り側
とを間違えることがなく、誤配線がなくなり、コイル巻
線の端末処理も少なくなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名
称部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0013】図1を基に第1の実施例を説明する。図1
の(a)には、不要輻射防止コイル1のコイルボビン2
a,2bと、従来例と同様な鞍形状を持つ偏向ヨークの
偏向ヨークボビン12が示され、図1の(b)には、図1
の(a)のコイルボビン2a,2bと偏向ヨークボビン
12が嵌合されて、不要輻射防止コイル1が形成されてい
る偏向ヨーク装置11が示されている。図1の偏向ヨーク
ボビン12に特徴的なことは、偏向ヨークボビン12の頭部
の左右両側に配線ガイド4a,4bが設けられ、偏向ヨ
ークボビン12の頭部のトップ側に一対のからげ端子5
a,5bが配設されていることである。前記配線ガイド
4a,4bは、偏向ヨークボビン12の頭部のトップ側と
ボトム側とに形成される不要輻射防止コイル1a,1b
のコイル巻線3における引き出し部分(引き出し線9
A,9B)の引き回し経路を規制するものであり、前記
からげ端子5a,5bの一方側にはコイル巻線3の巻き
始め端3aをからげ接続し、他方側はコイル巻線3の巻
き終り端3bをからげ接続するものである。
【0014】また、偏向ヨークボビン12の頭部のトップ
側とボトム側には、コイルボビン2a,2bを取り付け
る取り付け口7が設けられており、コイルボビン2a,
2bに設けられている取り付け爪8をこの取り付け口7
に差し込み、コイルボビン2a,2bを偏向ヨークボビ
ン12に着脱自在に取り付けるものである。
【0015】以上のように構成されている偏向ヨークボ
ビン12を用いて不要輻射防止コイル1a,1bを形成す
る作業動作を次に説明する。
【0016】まず、コイルボビン2a,2bの取り付け
爪8を偏向ヨークボビン12の取り付け口7に差し込み、
コイルボビン2a,2bを偏向ヨークボビン12のトップ
側とボトム側に取り付ける。
【0017】次に、コイル巻線3の巻き始め端3aをか
らげ端子5a,5bの一方側、例えば5aにからげて接
続し、トップ側のコイルボビン2aに連続巻回してトッ
プ側の不要輻射防止コイル1aを形成する。そして、こ
の不要輻射防止コイル1aのコイル巻線3の巻き終り側
の引き出し線9Aを配線ガイド4aに沿ってボトム側の
コイルボビン2bまで引き回して、コイル巻線3をコイ
ルボビン2bに連続巻回し、ボトム側の不要輻射防止コ
イル1bを形成する。さらに、この不要輻射防止コイル
1bの巻き終り側の引き出し線9Bを配線ガイド4bに
沿って引き回し、この引き出し線9Bの先端(コイル巻
線3の巻き終り端3b)をからげ端子5bにからげて接
続する。このようにして1本のコイル巻線3で偏向ヨー
クボビン12の頭部のトップ側とボトム側に一対の不要輻
射防止コイル1a,1bが直列形成される。また、から
げ端子5a,5bと、からげ端子5a,5bにからげた
コイル巻線3の先端3a,3bとを半田付により確実に
導通接続する。
【0018】第1の実施例では、偏向ヨークボビン12に
コイルボビン2a,2bを予め取り付け、コイル巻線3
の巻き始め端3aをからげ端子5aにからげ止めてから
2個の不要輻射防止コイル1a,1bを形成し、最後に
コイル巻線3の巻き終り端3bをからげ端子5bにから
げ止めるという一連の作業動作を連続して行うので、従
来例のようなコイル巻線3の巻き始め端3a側と巻き終
り端3b側を間違えて端子に接続してしまう誤配線の発
生をなくすことができる。
【0019】また、2個の不要輻射防止コイル1a,1
bを直列形成する等の一連の作業動作を1本のコイル巻
線3で連続して行うことができるので、自動化が可能と
なり、作業効率が向上する。
【0020】また、従来例では、不要輻射防止コイル1
a,1bを個々に作製してから偏向ヨークボビン12に装
着していたために、1個の不要輻射防止コイル1にはコ
イル巻線3の巻き始め端3aと巻き終り端3bとがあ
り、2個の不要輻射防止コイル1a,1bを直列形成す
るためには、コイル巻線3の先端の接続部分を研磨して
端子にからげて半田付を行う等の端末処理を4個所の先
端について行わねばならなかったが、本実施例では、前
記の如く、1本のコイル巻線3で2個の不要輻射防止コ
イル1a,1bを直列形成するので、コイル巻線3の端
末処理を行うのは2つの先端だけとなり、不要輻射防止
コイル1の端末処理等の加工工数を削減することができ
る。
【0021】さらに、からげ端子5a,5bを偏向ヨー
クボビン12の頭部に設けたので、従来例のように、コイ
ル巻線3を偏向ヨークボビン12の頭部側からネック側に
引き回す必要がなくなり、さらに、配線ガイド4a,4
bを設けたことによってコイル巻線3の引き出し線9
A,9Bの引き回し経路が規制され、また、引き出し線
9A,9Bが偏向ヨーク装置11の他のコイル部分から絶
縁されるので、偏向ヨークボビン12の外側に備えられて
いる垂直偏向コイルに接近して絶縁耐圧を損なうことが
なくなるため、従来例で用いられていた絶縁チューブ22
が不要となり、偏向ヨーク装置11の部品点数を減少させ
ることができ、また、コイル巻線3を絶縁チューブ22に
通す作業工程を省略できるので、偏向ヨーク装置11の製
造コストを安くすることができる。
【0022】さらに、従来例では、2個の不要輻射防止
コイル1a,1bを直列形成するために、配線基板23に
設置された接続端子24に引き出し線9をからげ止める工
程が必要であったが、本実施例では、1本のコイル巻線
3で連続巻回して2個の不要輻射防止コイル1a,1b
を直列形成できるので、上記引き出し線9をからげ止め
て直列形成させる工程を省略できる。
【0023】図2には、第2の実施例の偏向ヨーク装置
を構成するコイルボビン2a,2bとコイル保持枠6と
の関係が示されている。なお、第2の実施例において、
従来例および第1の実施例と同一名称部分には同一符号
を付し、その詳細な説明は省略する。
【0024】本実施例の偏向ヨーク装置は、第1の実施
例のように偏向ヨークボビン12の頭部に直接コイルボビ
ン2a,2bを装着せず、コイル保持枠6のトップ側と
ボトム側に不要輻射防止コイル1a,1bを形成して、
コイル保持枠6を偏向ヨークボビン12の頭部に装着する
ことで、間接的に不要輻射防止コイル1を偏向ヨークの
頭部に備え付けるものである。前記コイル保持枠6に
は、左右両側に配線ガイド4a,4bが設けられ、トッ
プ側に一対のからげ端子5a,5bが配設されており、
また、トップ側とボトム側とに不要輻射防止コイル1
a,1bのコイルボビン2a,2bを取り付ける取り付
け口7が設けられており、この取り付け口によってコイ
ルボビン2a,2bが装着されている。前記配線ガイド
4a,4bおよびからげ端子5a,5bは第1の実施例
と同様な役割を持って構成されている。以上のようなコ
イル保持枠6では、図のように、コイルボビン2をコイ
ル保持枠6に装着した後、2個の不要輻射防止コイル1
a,1bを直列形成する作業動作を第1の実施例と同様
に1本のコイル巻線3で連続して行う。
【0025】第2の実施例では、第1の実施例と同様な
効果を持つ。ところで、このようなコイル保持枠6に
は、コイル保持枠6とコイルボビン2とを一体成型した
ものも考えられるけれども、偏向ヨークの形式や大きさ
に応じたコイル保持枠6とコイルボビン2の組み合わせ
の仕様が多く、この全ての仕様に応じてコイルボビン2
を一体化したコイル保持枠6を数多く成型製造するのは
困難である。しかし、本実施例のようにコイルボビン2
を装着自在にすることで、仕様に応じたコイルボビン2
を自在に選択してコイル保持枠6に装着するだけでよ
く、様々な仕様(ニーズ)に合わせた不要輻射防止コイ
ル1を備えた偏向ヨーク装置を製造することができ、例
えば、仕様によって、トップ側あるいはボトム側だけに
コイルボビン2aを装着して不要輻射防止コイル1aだ
けを形成することも容易にできる。第1の実施例につい
ても同様に、上記のようにコイルボビン2を着脱自在に
したことで、仕様に応じた不要輻射防止コイル1を備え
た偏向ヨーク装置を容易に製造することができることは
もとよりのことである。
【0026】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例の不要輻射防止コイル1のコイルボビン2は長方
形の形状であったが、円形等の他の形状でもよい。
【0027】また、コイルボビン2を偏向ヨークボビン
12またはコイル保持枠6に取り付ける方法に、図4の
(a)に示すツメ固定嵌合法を用いたが、図4の
(b),(c)の圧入嵌合法や図4の(d)のスライド
嵌合法や接着剤を用いた接着法やピンを用いたピン圧入
固定法等の他の取り付け方法を用いてもよく、また、本
実施例の取り付け口7は偏向ヨークボビン12またはコイ
ル保持枠6の側面に設けられていたが、前面や背面等そ
の他の場所に設けてもよい。
【0028】また、上記実施例では、一対のからげ端子
5a,5bを偏向ヨークボビン12の頭部のトップ側また
はコイル保持枠6のトップ側に設けたけれども、ボトム
側に設けてもよく、このボトム側にからげ端子5a,5
bを設けた場合にはからげ端子5a,5bの近傍にある
ボトム側の不要輻射防止コイル1bからコイル巻線3を
巻き始めて形成することになる。
【0029】また、一対のからげ端子5a,5bを図3
に示すようにコイル保持枠6の右側、あるいは左側のど
ちらか一方側に設けてもよく、また、同じく一対のから
げ端子5a,5bを偏向ヨークボビン12の頭部の右側、
あるいは左側のどちらか一方に設けてもよい。このよう
にした偏向ヨーク装置においても、1 本のコイル巻線3
が、一方のからげ端子5から出てコイル保持枠6又は偏
向ヨークボビン12の頭部を1周するように引き回されて
他方のからげ端子5の戻る連続巻回によって、一対の不
要輻射防止コイル1を形成するものである。例えば、コ
イル巻線の巻き始め端3aをからげ端子5aにからげ接
続し、コイル巻線3を配線ガイド4bに沿ってトップ側
まで引き回し、トップ側のコイルボビン2aに連続巻回
し不要輻射防止コイル1aを形成し、引き出されたコイ
ル巻線3を配線ガイド4aに沿ってボトム側まで引き回
し、上記同様、ボトム側の不要輻射防止コイル1bを形
成し、引き出されたコイル巻線3を配線ガイド4bに沿
って引き回しコイル巻線の巻き終り端3bをからげ端子
5bにからげ接続することで、コイル1a,1bの結線
が行われることになる。
【0030】また、上記実施例では、偏向ヨークボビン
12の頭部またはコイル保持枠6のトップ側とボトム側に
それぞれ不要輻射防止コイル1a,1bを形成していた
が、トップ側あるいはボトム側のどちらか一方側だけで
もよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、偏向ヨークの頭部のト
ップ側あるいはボトム側に一対のからげ端子を設けて、
この一方側のからげ端子にコイル巻線の巻き始めをから
げてから2個の不要輻射防止コイルを直列形成し、コイ
ル巻線の巻き終りを他方側のからげ端子にからげる等の
不要輻射防止コイルの形成における作業動作を連続して
行うので、コイル巻線の巻き始め側と巻き終り側とを間
違えることがなく、コイル巻線の巻き始めと巻き終りを
誤って接続してしまう誤配線の発生をなくすことができ
る。
【0032】また、上記の如く、1本のコイル巻線が一
方側のからげ端子から出て2個の不要輻射防止コイルを
形成し、もう一方側のからげ端子に戻ることで、自動的
に2個の不要輻射防止コイルは直列に形成されるので、
2個の不要輻射防止コイルを直列接続する結線工程が省
略できる。
【0033】さらに、1本のコイル巻線で2個の不要輻
射防止コイルを直列形成するので、個々に不要輻射防止
コイルを形成したときよりコイル巻線の端末処理を行う
巻き始めと巻き終りの数が減少し、つまりは、不要輻射
防止コイルの加工工数を削減することができる。
【0034】さらに、偏向ヨークの頭部の左右両側に配
線ガイドを設けたので、コイル引き出し線の引き回し経
路が規制され、また、偏向ヨークに備えられている偏向
コイルから完全に絶縁されるために、コイル巻線を絶縁
するための絶縁チューブ等を設ける必要もなくなり、偏
向ヨーク装置の部品点数を減少させることができ、さら
に、絶縁チューブ等を設ける作業工程が省略できること
から、偏向ヨーク装置の製造コストを安くすることがで
きる。
【0035】さらにまた、以上のようなことから、一連
の作業動作を自動化することが可能となり、作業能率が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏向ヨーク装置の第1の実施例を示す
説明図である。
【図2】第2の実施例を示す説明図である。
【図3】本発明の偏向ヨーク装置を構成するコイル保持
枠の他の構造を示す説明図である。
【図4】コイルボビンの取り付け方法を示す説明図であ
る。
【図5】従来例の偏向ヨーク装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 不要輻射防止コイル 2 コイルボビン 3 コイル巻線 4 配線ガイド 5 からげ端子 6 コイル保持枠 11 偏向ヨーク装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向ヨークの頭部のトップ側とボトム側
    にコイルボビンが装着され、偏向ヨークの頭部の左右両
    側にはコイル引き出し線の引き回し経路を規制する配線
    ガイドが設けられ、また、偏向ヨークの頭部のトップ側
    とボトム側のいずれか一方側には一対のからげ端子が配
    設されており、コイル巻線はその一端側が一方側のから
    げ端子にからげ接続されてから一方側のコイルボビンに
    連続巻回されて偏向ヨークから出る漏洩磁界をキャンセ
    ルする第1の不要輻射防止コイルが形成され、同コイル
    の巻き終り側は配線ガイドを通して反対側のコイルボビ
    ンに連続巻回されて同じく漏洩磁界をキャンセルする第
    2の不要輻射防止コイルが形成され、同コイルの巻き終
    り側は他方の配線ガイドを通して他方側のからげ端子に
    からげ接続され、一方側のからげ端子を出て他方側のか
    らげ端子に戻る1本のコイル巻線の連続巻回によって一
    対の不要輻射防止コイルが直列形成されている偏向ヨー
    ク装置。
  2. 【請求項2】 偏向ヨークの頭部にリング状のコイル保
    持枠が装着され、このコイル保持枠のトップ側とボトム
    側にコイルボビンが着脱自在に装着され、コイル保持枠
    の左右両側にはコイル引き出し線の引き回し経路を規制
    する配線ガイドが設けられ、また、コイル保持枠の頭部
    のトップ側とボトム側のいずれか一方側には一対のから
    げ端子が配設されており、コイル巻線はその一端側が一
    方側のからげ端子にからげ接続されてから一方側のコイ
    ルボビンに連続巻回されて偏向ヨークから出る漏洩磁界
    をキャンセルする第1の不要輻射防止コイルが形成さ
    れ、同コイルの巻き終り側は配線ガイドを通して反対側
    のコイルボビンに連続巻回されて同じく漏洩磁界をキャ
    ンセルする第2の不要輻射防止コイルが形成され、同コ
    イルの巻き終り側は他方の配線ガイドを通して他方側の
    からげ端子にからげ接続され、一方側のからげ端子を出
    て他方側のからげ端子に戻る1本のコイル巻線の連続巻
    回によって一対の不要輻射防止コイルが直列形成されて
    いる偏向ヨーク装置。
  3. 【請求項3】 一対のからげ端子はトップ側とボトム側
    を結ぶ方向に直交する左右のいずれか一方側に設けられ
    ている請求項1又は請求項2記載の偏向ヨーク装置。
  4. 【請求項4】 トップ側とボトム側のコイルボビンは装
    着相手側に着脱自在に装着されている請求項1又は請求
    項2又は請求項3記載の偏向ヨーク装置。
JP18635694A 1994-07-15 1994-07-15 偏向ヨーク装置 Pending JPH0831340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18635694A JPH0831340A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 偏向ヨーク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18635694A JPH0831340A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 偏向ヨーク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0831340A true JPH0831340A (ja) 1996-02-02

Family

ID=16186938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18635694A Pending JPH0831340A (ja) 1994-07-15 1994-07-15 偏向ヨーク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0831340A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1677406A1 (en) Stator structure of resolver
US4151500A (en) Line output transformer
JPH0831340A (ja) 偏向ヨーク装置
US5448212A (en) Deflection yoke device
DE59002520D1 (de) Spulenkörper für elektrische Spulen.
JPH07326524A (ja) トランス
JPH07192945A (ja) カレントトランス
JP2001230130A (ja) 電源トランス
CN216698058U (zh) 一种便于连接引线的漆包线端子
KR200160150Y1 (ko) 브라운관 편향 요크의 단자판 일체형 감쇄코일 구조
JP2560913Y2 (ja) ピン端子付ボビン及びそれを用いた電子部品
JPH10223451A (ja) 小形巻線部品
JPH087784A (ja) 偏向ヨーク装置
JP3870545B2 (ja) 偏向ヨーク
JPH08129970A (ja) 偏向ヨーク
JPH1197274A (ja) バイファイラーコイル及びバイファイラーコイルの巻線方法
JPH0855737A (ja) トランス
JP2000077012A (ja) 偏向ヨーク装置
JP3467532B2 (ja) 電磁継電器用コイルアセンブリの製造方法
JPH0774045A (ja) 電気巻線部品の製造方法
JPS63164412A (ja) トランス
JPS6146008A (ja) トランス
JPS6193608A (ja) トランス
JPH0523402U (ja) 偏向ヨーク装置
JPH07211564A (ja) フライバックトランス