JPH083133A - 2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリジン誘導体およびその製造中間体 - Google Patents
2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリジン誘導体およびその製造中間体Info
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- JPH083133A JPH083133A JP14050394A JP14050394A JPH083133A JP H083133 A JPH083133 A JP H083133A JP 14050394 A JP14050394 A JP 14050394A JP 14050394 A JP14050394 A JP 14050394A JP H083133 A JPH083133 A JP H083133A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規な化学構造を有し、しかも強力な細胞毒
性を有することにより、新しい制癌剤として期待される
化合物を創製する。 【構成】 次の一般式 【化1】 (式中、R1およびR2は同一もしくは異なって、炭素数
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル基、置換もしく
は無置換のアラルキル基、または置換もしくは無置換の
アリ−ル基を表し、R3およびR4は同一もしくは異なっ
て、置換もし くは無置換のアラルキル基を表す)で表
される2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メ
チリデンピロリジン誘導体、およびその製造中間体。
性を有することにより、新しい制癌剤として期待される
化合物を創製する。 【構成】 次の一般式 【化1】 (式中、R1およびR2は同一もしくは異なって、炭素数
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル基、置換もしく
は無置換のアラルキル基、または置換もしくは無置換の
アリ−ル基を表し、R3およびR4は同一もしくは異なっ
て、置換もし くは無置換のアラルキル基を表す)で表
される2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メ
チリデンピロリジン誘導体、およびその製造中間体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強力な細胞毒性を示し、
制癌剤としての用途が期待される新規な2−(1−アシ
ルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリジン誘
導体、およびその製造中間体に関する。
制癌剤としての用途が期待される新規な2−(1−アシ
ルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリジン誘
導体、およびその製造中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】優れた制癌剤の開発には社会からの強力
な要請があり、強力な細胞毒性を有する新規な化合物を
創製することは優れた制癌剤の開発において大変重要な
位置を占めている。一般に化合物の制癌活性と制癌スペ
クトルはその化学構造に大きく依存するので、既知のも
のとは異なる新規な構造を有する細胞毒性化合物から、
現在実用に供せられている制癌剤より優れた特徴を有す
る制癌剤が開発される可能性は極めて大きい。
な要請があり、強力な細胞毒性を有する新規な化合物を
創製することは優れた制癌剤の開発において大変重要な
位置を占めている。一般に化合物の制癌活性と制癌スペ
クトルはその化学構造に大きく依存するので、既知のも
のとは異なる新規な構造を有する細胞毒性化合物から、
現在実用に供せられている制癌剤より優れた特徴を有す
る制癌剤が開発される可能性は極めて大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、新規
な化学構造を有し、しかも強力な細胞毒性を有すること
により、新しい制癌剤として期待される化合物を創製す
るところにある。
な化学構造を有し、しかも強力な細胞毒性を有すること
により、新しい制癌剤として期待される化合物を創製す
るところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、新規な化学構造を有し、しかも強力な細胞毒性
を有する化合物として下記一般式[I]を見いだし、本
発明を完成した。
た結果、新規な化学構造を有し、しかも強力な細胞毒性
を有する化合物として下記一般式[I]を見いだし、本
発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、下記一般式
【0006】
【化4】 (式中、R1およびR2は同一もしくは異なって、炭素数
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル基、置換もしく
は無置換のアラルキル基、または置換もしくは無置換の
アリ−ル基を表し、R3およびR4は同一もしくは異なる
置換もしくは無置換のアラルキル基を表す)で表される
2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデ
ンピロリジン誘導体、ならびに、上記一般式[I]の製
造中間体である、下記一般式
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル基、置換もしく
は無置換のアラルキル基、または置換もしくは無置換の
アリ−ル基を表し、R3およびR4は同一もしくは異なる
置換もしくは無置換のアラルキル基を表す)で表される
2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデ
ンピロリジン誘導体、ならびに、上記一般式[I]の製
造中間体である、下記一般式
【0007】
【化5】 (式中、R1、R5、R6、およびR7は同一もしくは異な
って、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル
基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または置換も
しくは無置換のアリ−ル基を表し、R3およびR4は同一
もしくは異なって、置換もしくは無置換のアラルキル基
を表す)で表される2−(5−オキソ−Δ2−オキサゾ
リン−4−イリデン)ピロリジン誘導体、および下記一
般式
って、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル
基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または置換も
しくは無置換のアリ−ル基を表し、R3およびR4は同一
もしくは異なって、置換もしくは無置換のアラルキル基
を表す)で表される2−(5−オキソ−Δ2−オキサゾ
リン−4−イリデン)ピロリジン誘導体、および下記一
般式
【0008】
【化6】 〔式中、R1およびR2は同一もしくは異なって、炭素数
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル基、置換もしく
は無置換のアラルキル基、または置換もしくは無置換の
アリ−ル基を表し、R3およびR4は同一もしくは異なる
置換もしくは無置換のアラルキル基を表し、R8は水素
原子またはアミノ基の保護基を表し、Xは水酸基、−O
SiR5R6R7で示される基(R5、R6、およびR7は同
一もしくは異なって炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐
状アルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、ま
たは置換もしくは無置換のアリ−ル基を表す)、炭素数
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルカンスルホニルオキ
シ基、置換もしくは無置換のアレ−ンスルホニルオキシ
基を表す〕で表される2−(1−アシルアミノ−1−カ
ルバモイル)メチリデン−5−置換メチルピロリジン誘
導体を提供する。
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル基、置換もしく
は無置換のアラルキル基、または置換もしくは無置換の
アリ−ル基を表し、R3およびR4は同一もしくは異なる
置換もしくは無置換のアラルキル基を表し、R8は水素
原子またはアミノ基の保護基を表し、Xは水酸基、−O
SiR5R6R7で示される基(R5、R6、およびR7は同
一もしくは異なって炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐
状アルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、ま
たは置換もしくは無置換のアリ−ル基を表す)、炭素数
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルカンスルホニルオキ
シ基、置換もしくは無置換のアレ−ンスルホニルオキシ
基を表す〕で表される2−(1−アシルアミノ−1−カ
ルバモイル)メチリデン−5−置換メチルピロリジン誘
導体を提供する。
【0009】前記一般式[I]で表される2−(1−ア
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリジン
誘導体、前記一般式[II]で表わされる2−(5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン−4−イリデン)ピロリジン
誘導体、および前記一般式[III]で表わされる2−
(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−
5−置換メチルピロリジン誘導体は下記の合成工程によ
って製造することができる。
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリジン
誘導体、前記一般式[II]で表わされる2−(5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン−4−イリデン)ピロリジン
誘導体、および前記一般式[III]で表わされる2−
(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−
5−置換メチルピロリジン誘導体は下記の合成工程によ
って製造することができる。
【0010】
【化7】
【0011】
【化8】 (式中、R1、R2、R5、R6、およびR7は同一もしく
は異なって、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐状アル
キル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または置
換もしくは無置換のアリ−ル基を、R3およびR4は同一
もしくは異なって、置換もしくは無置換のアラルキル基
を、R8'はアミノ基の保護基を、X’は炭素数1〜5の
直鎖状もしくは分岐状アルカンスルホニルオキシ基、置
換もしくは無置換のアレ−ンスルホニルオキシ基を表
す)
は異なって、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐状アル
キル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または置
換もしくは無置換のアリ−ル基を、R3およびR4は同一
もしくは異なって、置換もしくは無置換のアラルキル基
を、R8'はアミノ基の保護基を、X’は炭素数1〜5の
直鎖状もしくは分岐状アルカンスルホニルオキシ基、置
換もしくは無置換のアレ−ンスルホニルオキシ基を表
す)
【0012】第1工程 本工程は、一般式[V]で表される3,4−ジアラルキ
ルオキシ−5−シリルオキシメチルピロリジン−2−チ
オンをS−メチル化して一般式[VI]で表される3,
4−ビスアラルキルオキシ−3,4−ジヒドロ−5−メ
チルチオ−2−シリルオキシメチル−2H−ピロールを
製造するものである。
ルオキシ−5−シリルオキシメチルピロリジン−2−チ
オンをS−メチル化して一般式[VI]で表される3,
4−ビスアラルキルオキシ−3,4−ジヒドロ−5−メ
チルチオ−2−シリルオキシメチル−2H−ピロールを
製造するものである。
【0013】一般式[V]で表される3,4−ジアラル
キルオキシ−5−シリルオキシメチルピロリジン−2−
チオンとしては、3,4−ビスベンジルオキシ−5−ト
リメチルシリルオキシメチルピロリジン−2−チオン、
3,4−ビスベンジルオキシ−5−トリエチルシリルオ
キシメチルピロリジン−2−チオン、3,4−ビスベン
ジルオキシ−5−トリイソプロピルシリルオキシメチル
ピロリジン−2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ
−5−(ジメチルイソプロピルシリルオキシ)メチルピ
ロリジン−2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−
5−(ジエチルイソプロピルシリルオキシ)メチルピロ
リジン−2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−5
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジ
ン−2−チオン[M. Hashimoto and S. Terashima, Che
m. Lett., 1994, 1001.]、3,4−ビスベンジルオキシ
−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピ
ロリジン−2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−
5−(トリフェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−
2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−5−(トリ
−p−キシリルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−
チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−5−(メチルジ
フェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオ
ン、3,4−ビス(2−メチルベンジルオキシ)−5−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン
−2−チオン、3,4−ビス(2−メチルベンジルオキ
シ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチ
ルピロリジン−2−チオン、3,4−ビス(3−クロロ
ベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)メチルピロリジン−2−チオン、3,4−ビス
(3−クロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフ
ェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、
3,4−ビス(4−メトキシベンジルオキシ)−5−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン
−2−チオン、3,4−ビス(4−メトキシベンジルオ
キシ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メ
チルピロリジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4
−(2−クロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、
3−ベンジルオキシ−4−(2−クロロベンジルオキ
シ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチ
ルピロリジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4−
(3−ブロモベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3
−ベンジルオキシ−4−(3−ブロモベンジルオキシ)
−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピ
ロリジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4−(4
−メチルベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−ベ
ンジルオキシ−4−(4−メチルベンジルオキシ)−5
−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピロリ
ジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4−(4−メ
トキシベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチルシ
リルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−ベン
ジルオキシ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−5
−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピロリ
ジン−2−チオン、3−(2−クロロベンジルオキシ)
−4−(3−クロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオ
ン、3−(2−クロロベンジルオキシ)−4−(3−ク
ロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシ
リルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−(2
−クロロベンジルオキシ)−4−(3−ブロモベンジル
オキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)
メチルピロリジン−2−チオン、3−(2−クロロベン
ジルオキシ)−4−(3−ブロモベンジルオキシ)−5
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジ
ン−2−チオン、3−(2−クロロベンジルオキシ)−
4−(3−メチルベンジルオキシ)−5−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオ
ン、3−(2−クロロベンジルオキシ)−4−(3−メ
チルベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシ
リルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−(2
−クロロベンジルオキシ)−4−(4−メトキシベンジ
ルオキシ)−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
メチルピロリジン−2−チオン、3−(2−クロロベン
ジルオキシ)−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−
5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピロ
リジン−2−チオン、3−(4−ブロモベンジルオキ
シ)−4−(3−メチルベンジルオキシ)−5−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−
チオン、3−(4−ブロモベンジルオキシ)−4−(3
−メチルベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニ
ルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−
(3−メチルベンジルオキシ)−4−(2−クロロベン
ジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)メチルピロリジン−2−チオン、3−(3−メチル
ベンジルオキシ)−4−(3−クロロベンジルオキシ)
−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロ
リジン−2−チオン、3−(3−メチルベンジルオキ
シ)−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−5−(t
−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−
2−チオン、3−(4−メチルベンジルオキシ)−4−
(2−クロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3
−(2−メトキシベンジルオキシ)−4−(4−ブロモ
ベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−(2−メト
キシベンジルオキシ)−4−(4−ブロモベンジルオキ
シ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチ
ルピロリジン−2−チオン、3−(4−メトキシベンジ
ルオキシ)−4−(2−メチルベンジルオキシ)−5−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン
−2−チオン、3−(4−メトキシベンジルオキシ)−
4−(2−メチルベンジルオキシ)−5−(t−ブチル
ジフェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオ
ン、3−(4−メトキシベンジルオキシ)−4−(2−
メトキシベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−
(4−メトキシベンジルオキシ)−4−(2−メトキシ
ベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシリル
オキシ)メチルピロリジン−2−チオン等が例示される
が、好適には3,4−ビスベンジルオキシ−5−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−
チオン、3,4−ビス(4−メトキシベンジルオキシ)
−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピ
ロリジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4−(4
−メトキシベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン等が
用いられる。
キルオキシ−5−シリルオキシメチルピロリジン−2−
チオンとしては、3,4−ビスベンジルオキシ−5−ト
リメチルシリルオキシメチルピロリジン−2−チオン、
3,4−ビスベンジルオキシ−5−トリエチルシリルオ
キシメチルピロリジン−2−チオン、3,4−ビスベン
ジルオキシ−5−トリイソプロピルシリルオキシメチル
ピロリジン−2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ
−5−(ジメチルイソプロピルシリルオキシ)メチルピ
ロリジン−2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−
5−(ジエチルイソプロピルシリルオキシ)メチルピロ
リジン−2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−5
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジ
ン−2−チオン[M. Hashimoto and S. Terashima, Che
m. Lett., 1994, 1001.]、3,4−ビスベンジルオキシ
−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピ
ロリジン−2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−
5−(トリフェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−
2−チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−5−(トリ
−p−キシリルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−
チオン、3,4−ビスベンジルオキシ−5−(メチルジ
フェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオ
ン、3,4−ビス(2−メチルベンジルオキシ)−5−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン
−2−チオン、3,4−ビス(2−メチルベンジルオキ
シ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチ
ルピロリジン−2−チオン、3,4−ビス(3−クロロ
ベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)メチルピロリジン−2−チオン、3,4−ビス
(3−クロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフ
ェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、
3,4−ビス(4−メトキシベンジルオキシ)−5−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン
−2−チオン、3,4−ビス(4−メトキシベンジルオ
キシ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メ
チルピロリジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4
−(2−クロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、
3−ベンジルオキシ−4−(2−クロロベンジルオキ
シ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチ
ルピロリジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4−
(3−ブロモベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3
−ベンジルオキシ−4−(3−ブロモベンジルオキシ)
−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピ
ロリジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4−(4
−メチルベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−ベ
ンジルオキシ−4−(4−メチルベンジルオキシ)−5
−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピロリ
ジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4−(4−メ
トキシベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチルシ
リルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−ベン
ジルオキシ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−5
−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピロリ
ジン−2−チオン、3−(2−クロロベンジルオキシ)
−4−(3−クロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオ
ン、3−(2−クロロベンジルオキシ)−4−(3−ク
ロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシ
リルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−(2
−クロロベンジルオキシ)−4−(3−ブロモベンジル
オキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)
メチルピロリジン−2−チオン、3−(2−クロロベン
ジルオキシ)−4−(3−ブロモベンジルオキシ)−5
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジ
ン−2−チオン、3−(2−クロロベンジルオキシ)−
4−(3−メチルベンジルオキシ)−5−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオ
ン、3−(2−クロロベンジルオキシ)−4−(3−メ
チルベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシ
リルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−(2
−クロロベンジルオキシ)−4−(4−メトキシベンジ
ルオキシ)−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
メチルピロリジン−2−チオン、3−(2−クロロベン
ジルオキシ)−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−
5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピロ
リジン−2−チオン、3−(4−ブロモベンジルオキ
シ)−4−(3−メチルベンジルオキシ)−5−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−
チオン、3−(4−ブロモベンジルオキシ)−4−(3
−メチルベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニ
ルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−
(3−メチルベンジルオキシ)−4−(2−クロロベン
ジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)メチルピロリジン−2−チオン、3−(3−メチル
ベンジルオキシ)−4−(3−クロロベンジルオキシ)
−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロ
リジン−2−チオン、3−(3−メチルベンジルオキ
シ)−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−5−(t
−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−
2−チオン、3−(4−メチルベンジルオキシ)−4−
(2−クロロベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3
−(2−メトキシベンジルオキシ)−4−(4−ブロモ
ベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−(2−メト
キシベンジルオキシ)−4−(4−ブロモベンジルオキ
シ)−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチ
ルピロリジン−2−チオン、3−(4−メトキシベンジ
ルオキシ)−4−(2−メチルベンジルオキシ)−5−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン
−2−チオン、3−(4−メトキシベンジルオキシ)−
4−(2−メチルベンジルオキシ)−5−(t−ブチル
ジフェニルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオ
ン、3−(4−メトキシベンジルオキシ)−4−(2−
メトキシベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン、3−
(4−メトキシベンジルオキシ)−4−(2−メトキシ
ベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェニルシリル
オキシ)メチルピロリジン−2−チオン等が例示される
が、好適には3,4−ビスベンジルオキシ−5−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−
チオン、3,4−ビス(4−メトキシベンジルオキシ)
−5−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルピ
ロリジン−2−チオン、3−ベンジルオキシ−4−(4
−メトキシベンジルオキシ)−5−(t−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)メチルピロリジン−2−チオン等が
用いられる。
【0014】メチル化剤としては、硫酸ジメチル、トリ
フルオロメタンスルホン酸メチル、トリメチルオキソニ
ウムテトラフルオロボラート、ヨウ化メチル等が用いら
れるが、好適にはヨウ化メチルが用いられる。反応は、
無溶媒もしくは溶媒中で行われ、用いられる溶媒として
は反応に関与しないものであればいかなるものも用いら
れるが、好適にはペンタン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶
媒、または、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル
系溶媒等が用いられ、さらに好適にはテトラヒドロフラ
ンが用いられる。反応は0℃から100℃で円滑に進行
する。
フルオロメタンスルホン酸メチル、トリメチルオキソニ
ウムテトラフルオロボラート、ヨウ化メチル等が用いら
れるが、好適にはヨウ化メチルが用いられる。反応は、
無溶媒もしくは溶媒中で行われ、用いられる溶媒として
は反応に関与しないものであればいかなるものも用いら
れるが、好適にはペンタン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶
媒、または、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル
系溶媒等が用いられ、さらに好適にはテトラヒドロフラ
ンが用いられる。反応は0℃から100℃で円滑に進行
する。
【0015】反応終了後、3,4−ジアラルキルオキシ
−3,4−ジヒドロ−5−メチルチオ−2−シリルオキ
シメチル−2H−ピロールの塩が生成するが、このもの
を塩基性条件で処理することにより遊離の3,4−ジア
ラルキルオキシ−3,4−ジヒドロ−5−メチルチオ−
2−シリルオキシメチル−2H−ピロールが得られる。
用いられる塩基としては炭酸水素リチウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどの金属炭酸塩、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの金属水酸
化物などが好適に用いられ、さらに好適には水酸化ナト
リウムが用いられる。塩基による処理は、ペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの炭化水素系溶媒、または、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素な
どのハロゲン化炭化水素系溶媒、あるいは、ジエチルエ
−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサンなどのエ−テル系溶媒と水との
混合溶媒中で行なわれる。反応は0℃から50℃で完結
する。
−3,4−ジヒドロ−5−メチルチオ−2−シリルオキ
シメチル−2H−ピロールの塩が生成するが、このもの
を塩基性条件で処理することにより遊離の3,4−ジア
ラルキルオキシ−3,4−ジヒドロ−5−メチルチオ−
2−シリルオキシメチル−2H−ピロールが得られる。
用いられる塩基としては炭酸水素リチウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどの金属炭酸塩、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの金属水酸
化物などが好適に用いられ、さらに好適には水酸化ナト
リウムが用いられる。塩基による処理は、ペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの炭化水素系溶媒、または、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素な
どのハロゲン化炭化水素系溶媒、あるいは、ジエチルエ
−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサンなどのエ−テル系溶媒と水との
混合溶媒中で行なわれる。反応は0℃から50℃で完結
する。
【0016】第2工程 本工程は、一般式[VI]で表される、3,4−ジアラ
ルキルオキシ−3,4−ジヒドロ−5−メチルチオ−2
−シリルオキシメチル−2H−ピロールを一般式[VI
I]で表される2−置換−5−オキソ−Δ2−オキサゾ
リンと縮合させて、本発明の化合物である一般式[I
I]で表される2−(5−オキソ−Δ2ーオキサゾリン
−4−イリデン)ピロリジン誘導体を製造するものであ
る。
ルキルオキシ−3,4−ジヒドロ−5−メチルチオ−2
−シリルオキシメチル−2H−ピロールを一般式[VI
I]で表される2−置換−5−オキソ−Δ2−オキサゾ
リンと縮合させて、本発明の化合物である一般式[I
I]で表される2−(5−オキソ−Δ2ーオキサゾリン
−4−イリデン)ピロリジン誘導体を製造するものであ
る。
【0017】一般式[VII]で表される2−置換−5
−オキソ−Δ2−オキサゾリンとしては、2−メチル−
5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−エチル−5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン、2−イソプロピル−5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン、5−オキソ−2−プロピル
−Δ2−オキサゾリン、2−ブチル−5−オキソ−Δ2−
オキサゾリン、2−イソブチル−5−オキソ−Δ2−オ
キサゾリン、2−t−ブチル−5−オキソ−Δ2−オキ
サゾリン、5−オキソ−2−フェニル−Δ2−オキサゾ
リン、2−(2−メチルフェニル)−5−オキソ−Δ2
−オキサゾリン、2−(3−メチルフェニル)−5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン、2−(4−メチルフェニ
ル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−(2−メ
トキシフェニル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、
2−(3−メトキシフェニル)−5−オキソ−Δ2−オ
キサゾリン、2−(4−メトキシフェニル)−5−オキ
ソ−Δ2−オキサゾリン、2−(2−ニトロフェニル)
−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−(3−ニトロ
フェニル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−
(4−ニトロフェニル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾ
リン、2−(2−ブロモフェニル)−5−オキソ−Δ2
−オキサゾリン、2−(3−ブロモフェニル)−5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン、2−(4−ブロモフェニ
ル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−(1−ナ
フチル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−(2
−ナフチル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン等が例
示される。2−置換−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン
との反応は、無溶媒で過剰量の2−置換−5−オキソ−
Δ2−オキサゾリン、または1当量から5当量の2−置
換−5−オキソ−Δ2−オキサゾリンを用いて溶媒中で
行われる。用いられる溶媒としては、反応に関与しない
ものであれば如何なるものも用いられるが、ペンタン、
ヘキサン,シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素系溶媒、または、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素な
どのハロゲン化炭化水素系溶媒、あるいは、ジジエチル
エ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサンなどのエ−テル系溶媒が好適に
用いられる。反応は0℃から150℃で円滑に進行す
る。
−オキソ−Δ2−オキサゾリンとしては、2−メチル−
5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−エチル−5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン、2−イソプロピル−5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン、5−オキソ−2−プロピル
−Δ2−オキサゾリン、2−ブチル−5−オキソ−Δ2−
オキサゾリン、2−イソブチル−5−オキソ−Δ2−オ
キサゾリン、2−t−ブチル−5−オキソ−Δ2−オキ
サゾリン、5−オキソ−2−フェニル−Δ2−オキサゾ
リン、2−(2−メチルフェニル)−5−オキソ−Δ2
−オキサゾリン、2−(3−メチルフェニル)−5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン、2−(4−メチルフェニ
ル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−(2−メ
トキシフェニル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、
2−(3−メトキシフェニル)−5−オキソ−Δ2−オ
キサゾリン、2−(4−メトキシフェニル)−5−オキ
ソ−Δ2−オキサゾリン、2−(2−ニトロフェニル)
−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−(3−ニトロ
フェニル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−
(4−ニトロフェニル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾ
リン、2−(2−ブロモフェニル)−5−オキソ−Δ2
−オキサゾリン、2−(3−ブロモフェニル)−5−オ
キソ−Δ2−オキサゾリン、2−(4−ブロモフェニ
ル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−(1−ナ
フチル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン、2−(2
−ナフチル)−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン等が例
示される。2−置換−5−オキソ−Δ2−オキサゾリン
との反応は、無溶媒で過剰量の2−置換−5−オキソ−
Δ2−オキサゾリン、または1当量から5当量の2−置
換−5−オキソ−Δ2−オキサゾリンを用いて溶媒中で
行われる。用いられる溶媒としては、反応に関与しない
ものであれば如何なるものも用いられるが、ペンタン、
ヘキサン,シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素系溶媒、または、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素な
どのハロゲン化炭化水素系溶媒、あるいは、ジジエチル
エ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサンなどのエ−テル系溶媒が好適に
用いられる。反応は0℃から150℃で円滑に進行す
る。
【0018】第3工程 本工程は、一般式[II]で表される2−(2−置換−
5−オキソ−Δ2−オキサゾリン−4−イリデン)ピロ
リジン誘導体のピロリジン窒素を保護した後、ただち
に、1級アミンと付加反応を行い本発明の化合物である
一般式[IIIa]で表される2−(1−アシルアミノ
−1−カルバモイル)メチリデン−5−シリルオキシメ
チルピロリジン誘導体を製造するものである。用いられ
るピロリジン環上アミノ基の保護基として、後の合成工
程において他の官能基を損なうことなく穏和な条件で除
去することができるものであればいかなるものでも用い
ることができるが、好ましくはt−ブトキシカルボニル
基、アリルオキシカルボニル基等が用いられ、さらに好
適にはアリルオキシカルボニルが用いられる。保護基の
導入は用いられる保護基に通常適用される条件[T. W. G
reen and P. G. M. Wuts,"Protective groups in Organ
ic Synthesis", 2nd Ed., Wiley Interscience Publica
tion, John-Wiley & Sons, New York, 1991, pp315-40
5.]を用いて行なわれる。生成した1位が保護された2
−(5−オキソ−Δ2ーオキサゾリン−4−イリデン)
−5−シリルオキシメチルピロリジン誘導体は、反応系
から取り出すことなく、あるいは単離精製したのち溶媒
中または無溶媒で、アミンとの反応に用いられる。
5−オキソ−Δ2−オキサゾリン−4−イリデン)ピロ
リジン誘導体のピロリジン窒素を保護した後、ただち
に、1級アミンと付加反応を行い本発明の化合物である
一般式[IIIa]で表される2−(1−アシルアミノ
−1−カルバモイル)メチリデン−5−シリルオキシメ
チルピロリジン誘導体を製造するものである。用いられ
るピロリジン環上アミノ基の保護基として、後の合成工
程において他の官能基を損なうことなく穏和な条件で除
去することができるものであればいかなるものでも用い
ることができるが、好ましくはt−ブトキシカルボニル
基、アリルオキシカルボニル基等が用いられ、さらに好
適にはアリルオキシカルボニルが用いられる。保護基の
導入は用いられる保護基に通常適用される条件[T. W. G
reen and P. G. M. Wuts,"Protective groups in Organ
ic Synthesis", 2nd Ed., Wiley Interscience Publica
tion, John-Wiley & Sons, New York, 1991, pp315-40
5.]を用いて行なわれる。生成した1位が保護された2
−(5−オキソ−Δ2ーオキサゾリン−4−イリデン)
−5−シリルオキシメチルピロリジン誘導体は、反応系
から取り出すことなく、あるいは単離精製したのち溶媒
中または無溶媒で、アミンとの反応に用いられる。
【0019】用いられるアミンとしては、メチルアミ
ン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミ
ン、ブチルアミン、イソブチルアミン、t−ブチルアミ
ン、(シクロプロピルメチル)アミン、(シクロブチル
メチル)アミン、(シクロペンチルメチル)アミン、ア
リルアミン、クロチルアミン、ベンジルアミン、(2−
メチルベンジル)アミン、(3−メチルベンジル)アミ
ン、(4−メチルベンジル)アミン、(2−メトキシベ
ンジル)アミン、(3−メトキシベンジル)アミン、
(4−メトキシベンジル)アミン、(2−エチルベンジ
ル)アミン、(3−エチルベンジル)アミン、(4−エ
チルベンジル)アミン、(2−エトキシベンジル)アミ
ン、(3−エトキシベンジル)アミン、(4−エトキシ
ベンジル)アミン、(2−ニトロベンジル)アミン、
(3−ニトロベンジル)アミン、(4−ニトロベンジ
ル)アミン、(1−ナフチルメチル)−アミン、(2−
ナフチルメチル)−アミン等が例示される。
ン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミ
ン、ブチルアミン、イソブチルアミン、t−ブチルアミ
ン、(シクロプロピルメチル)アミン、(シクロブチル
メチル)アミン、(シクロペンチルメチル)アミン、ア
リルアミン、クロチルアミン、ベンジルアミン、(2−
メチルベンジル)アミン、(3−メチルベンジル)アミ
ン、(4−メチルベンジル)アミン、(2−メトキシベ
ンジル)アミン、(3−メトキシベンジル)アミン、
(4−メトキシベンジル)アミン、(2−エチルベンジ
ル)アミン、(3−エチルベンジル)アミン、(4−エ
チルベンジル)アミン、(2−エトキシベンジル)アミ
ン、(3−エトキシベンジル)アミン、(4−エトキシ
ベンジル)アミン、(2−ニトロベンジル)アミン、
(3−ニトロベンジル)アミン、(4−ニトロベンジ
ル)アミン、(1−ナフチルメチル)−アミン、(2−
ナフチルメチル)−アミン等が例示される。
【0020】1位が保護された2−(5−オキソ−Δ2
ーオキサゾリン−4−イリデン)−5−シリルオキシメ
チルピロリジン誘導体を単離することなく反応させる場
合には、保護基の導入反応後にその反応系にアミンを加
え、0℃から150℃で反応させることによって目的物
が得られる。1位が保護された2−(5−オキソ−Δ 2
ーオキサゾリン−4−イリデン)−5−シリルオキシメ
チルピロリジン誘導体を単離後、溶媒中アミンと反応さ
せる場合には、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒、
または、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素系溶
媒、あるいは、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−
テル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどの
エ−テル系溶媒が好適に用いられる。反応は0℃から1
50℃で円滑に進行する。
ーオキサゾリン−4−イリデン)−5−シリルオキシメ
チルピロリジン誘導体を単離することなく反応させる場
合には、保護基の導入反応後にその反応系にアミンを加
え、0℃から150℃で反応させることによって目的物
が得られる。1位が保護された2−(5−オキソ−Δ 2
ーオキサゾリン−4−イリデン)−5−シリルオキシメ
チルピロリジン誘導体を単離後、溶媒中アミンと反応さ
せる場合には、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒、
または、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素系溶
媒、あるいは、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−
テル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどの
エ−テル系溶媒が好適に用いられる。反応は0℃から1
50℃で円滑に進行する。
【0021】第4工程 本工程は、一般式[IIIa]で表される2−(1−ア
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−シリ
ルオキシメチルピロリジン誘導体のシリル基を除去し
て、一般式[IIIb]で表される2−(1−アシルア
ミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−ヒドロキシ
メチルピロリジン誘導体を製造するものである。
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−シリ
ルオキシメチルピロリジン誘導体のシリル基を除去し
て、一般式[IIIb]で表される2−(1−アシルア
ミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−ヒドロキシ
メチルピロリジン誘導体を製造するものである。
【0022】シリル基の除去は、用いられているシリル
基に通常適用される条件[T. W. Green and P. G. M. Wu
ts, "Protective Groups in Organic Synthesis" 2nd E
d.,A, Wiley Interscience Publication, John-Wiley
& Sons, New York, 1991, pp68-86.]を用いて行なわれ
る。
基に通常適用される条件[T. W. Green and P. G. M. Wu
ts, "Protective Groups in Organic Synthesis" 2nd E
d.,A, Wiley Interscience Publication, John-Wiley
& Sons, New York, 1991, pp68-86.]を用いて行なわれ
る。
【0023】第5工程 本工程は、一般式[IIIb]で表される2−(1−ア
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−ヒド
ロキシメチルピロリジン誘導体の水酸基をスルホニル化
して、一般式[IIIc]で表される2−(1−アシル
アミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−スルホニ
ルオキシメチルピロリジン誘導体を製造するものであ
る。
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−ヒド
ロキシメチルピロリジン誘導体の水酸基をスルホニル化
して、一般式[IIIc]で表される2−(1−アシル
アミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−スルホニ
ルオキシメチルピロリジン誘導体を製造するものであ
る。
【0024】スルホニル化は、塩化メタンスルホニル、
臭化メタンスルホニル、塩化エタンスルホニル、臭化エ
タンスルホニル、塩化プロパンスルホニル、臭化プロパ
ンスルホニル、塩化1−メチルエタンスルホニル、臭化
1−メチルエタンスルホニル、塩化ブタンスルホニル、
臭化ブタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニル、臭化
ベンゼンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル、臭
化p−トルエンスルホニル、塩化4−クロロベンゼンス
ルホニル、臭化4−クロロベンゼンスルホニル、塩化4
−ニトロベンゼンスルホニル、臭化4−ニトロベンゼン
スルホニル、塩化2,4−ジメチルベンゼンスルホニ
ル、臭化2,4−ジメチルベンゼンスルホニル、塩化
2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、臭化2,
4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、塩化フェニル
メタンスルホニル、臭化フェニルメタンスルホニル、塩
化(p−クロロフェニル)メタンスルホニル、臭化(p
−クロロフェニル)メタンスルホニル、塩化(p−メト
キシフェニル)メタンスルホニル、臭化(p−メトキシ
フェニル)メタンスルホニル等のスルホニル化剤を用い
て行なわれる。反応は塩基の存在下行なわれ、用いられ
る塩基としてはピリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリ
ジン、トリエチルアミン、N,N−ジエチルアニリン、
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エ
ン、1,8−ジアザビシクロ[2.2.2]ウンデク−
7−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オク
タンなどが用いられる。反応は溶媒中で行なわれ、用い
られる溶媒としては反応に関与しないものであれば如何
なるものも用いることができるが、ペンタン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化
炭化水素系溶媒、または、ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サンなどのエ−テル系溶媒が好適に用いられる。また塩
基としてピリジンを用いる場合、ピリジンを反応溶媒に
兼用して用いることもできる。反応は−80℃から室温
で円滑に進行する。
臭化メタンスルホニル、塩化エタンスルホニル、臭化エ
タンスルホニル、塩化プロパンスルホニル、臭化プロパ
ンスルホニル、塩化1−メチルエタンスルホニル、臭化
1−メチルエタンスルホニル、塩化ブタンスルホニル、
臭化ブタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニル、臭化
ベンゼンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル、臭
化p−トルエンスルホニル、塩化4−クロロベンゼンス
ルホニル、臭化4−クロロベンゼンスルホニル、塩化4
−ニトロベンゼンスルホニル、臭化4−ニトロベンゼン
スルホニル、塩化2,4−ジメチルベンゼンスルホニ
ル、臭化2,4−ジメチルベンゼンスルホニル、塩化
2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、臭化2,
4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、塩化フェニル
メタンスルホニル、臭化フェニルメタンスルホニル、塩
化(p−クロロフェニル)メタンスルホニル、臭化(p
−クロロフェニル)メタンスルホニル、塩化(p−メト
キシフェニル)メタンスルホニル、臭化(p−メトキシ
フェニル)メタンスルホニル等のスルホニル化剤を用い
て行なわれる。反応は塩基の存在下行なわれ、用いられ
る塩基としてはピリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリ
ジン、トリエチルアミン、N,N−ジエチルアニリン、
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エ
ン、1,8−ジアザビシクロ[2.2.2]ウンデク−
7−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オク
タンなどが用いられる。反応は溶媒中で行なわれ、用い
られる溶媒としては反応に関与しないものであれば如何
なるものも用いることができるが、ペンタン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化
炭化水素系溶媒、または、ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サンなどのエ−テル系溶媒が好適に用いられる。また塩
基としてピリジンを用いる場合、ピリジンを反応溶媒に
兼用して用いることもできる。反応は−80℃から室温
で円滑に進行する。
【0025】第6工程 本工程は、[IIIc]で表される2−(1−アシルア
ミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−スルホニル
オキシメチルピロリジン誘導体の1位アミノ基の保護基
を除去し、本発明の化合物である一般式[IIId]で
表される2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)
メチリデン−5−スルホニルオキシメチルピロリジン誘
導体を製造するものである。
ミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−スルホニル
オキシメチルピロリジン誘導体の1位アミノ基の保護基
を除去し、本発明の化合物である一般式[IIId]で
表される2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)
メチリデン−5−スルホニルオキシメチルピロリジン誘
導体を製造するものである。
【0026】保護基の除去は用いられている保護基に通
常適用される条件[T. W. Green andP. G. M. Wuts, "Pr
otective Groups in Organic Synthesis" 2nd Ed., A,
Wiley Interscience Publication, John-Wiley & Son
s, New York, 1991, pp315-405.]を用いて行なわれる。
常適用される条件[T. W. Green andP. G. M. Wuts, "Pr
otective Groups in Organic Synthesis" 2nd Ed., A,
Wiley Interscience Publication, John-Wiley & Son
s, New York, 1991, pp315-405.]を用いて行なわれる。
【0027】第7工程 本工程は、一般式[IIIa]で表される2−(1−ア
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−シリ
ルオキシメチルピロリジン誘導体の1位アミノ基の保護
基を除去して、本発明の化合物である一般式[III
e]で表される2−(1−アシルアミノ−1−カルバモ
イル)メチリデン−5−シリルオキシメチルピロリジン
誘導体を製造するものである。
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−シリ
ルオキシメチルピロリジン誘導体の1位アミノ基の保護
基を除去して、本発明の化合物である一般式[III
e]で表される2−(1−アシルアミノ−1−カルバモ
イル)メチリデン−5−シリルオキシメチルピロリジン
誘導体を製造するものである。
【0028】保護基の除去は用いられている保護基に通
常適用される条件[T. W. Green andP. G. M. Wuts, "Pr
otective Groups in Organic Synthesis" 2nd Ed., A,
Wiley Interscience Publication, John-Wiley & Son
s, New York, 1991, pp315-405.]を用いて行なわれる。
常適用される条件[T. W. Green andP. G. M. Wuts, "Pr
otective Groups in Organic Synthesis" 2nd Ed., A,
Wiley Interscience Publication, John-Wiley & Son
s, New York, 1991, pp315-405.]を用いて行なわれる。
【0029】第8工程 本工程は、一般式[IIIe]で表される2−(1−ア
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−シリ
ルオキシメチルピロリジン誘導体のシリル基を除去し
て、本発明の化合物である一般式[IIIf]で表され
る2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリ
デン−5−ヒドロキシメチルピロリジン誘導体を製造す
るものである。
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−シリ
ルオキシメチルピロリジン誘導体のシリル基を除去し
て、本発明の化合物である一般式[IIIf]で表され
る2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリ
デン−5−ヒドロキシメチルピロリジン誘導体を製造す
るものである。
【0030】シリル基の除去は、用いられているシリル
基に通常適用される条件[T. W. Green and P. G. M. Wu
ts, "Protective Groups in Organic Synthesis" 2nd E
d.,A, Wiley Interscience Publication, John-Wiley
& Sons, New York, 1991, pp68-86.]を用いて行なわれ
る。
基に通常適用される条件[T. W. Green and P. G. M. Wu
ts, "Protective Groups in Organic Synthesis" 2nd E
d.,A, Wiley Interscience Publication, John-Wiley
& Sons, New York, 1991, pp68-86.]を用いて行なわれ
る。
【0031】第9工程 本工程は、一般式[IIIf]で表される2−(1−ア
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−ヒド
ロキシメチルピロリジン誘導体の水酸基をスルホニル化
して、本発明の化合物である一般式[IIId]で表さ
れる2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチ
リデン−5−スルホニルオキシメチルピロリジン誘導体
を製造するものである。
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−ヒド
ロキシメチルピロリジン誘導体の水酸基をスルホニル化
して、本発明の化合物である一般式[IIId]で表さ
れる2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチ
リデン−5−スルホニルオキシメチルピロリジン誘導体
を製造するものである。
【0032】スルホニル化は、塩化メタンスルホニル、
臭化メタンスルホニル、塩化エタンスルホニル、臭化エ
タンスルホニル、塩化プロパンスルホニル、臭化プロパ
ンスルホニル、塩化1−メチルエタンスルホニル、臭化
1−メチルエタンスルホニル、塩化ブタンスルホニル、
臭化ブタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニル、臭化
ベンゼンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル、臭
化p−トルエンスルホニル、塩化4−クロロベンゼンス
ルホニル、臭化4−クロロベンゼンスルホニル、塩化4
−ニトロベンゼンスルホニル、臭化4−ニトロベンゼン
スルホニル、塩化2,4−ジメチルベンゼンスルホニ
ル、臭化2,4−ジメチルベンゼンスルホニル、塩化
2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、臭化2,
4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、塩化フェニル
メタンスルホニル、臭化フェニルメタンスルホニル、塩
化(p−クロロフェニル)メタンスルホニル、臭化(p
−クロロフェニル)メタンスルホニル、塩化(p−メト
キシフェニル)メタンスルホニル、臭化(p−メトキシ
フェニル)メタンスルホニル、などのスルホニル化剤を
用いて行なわれる。反応は塩基の存在下行なわれ、用い
られる塩基としてはピリジン、4−(ジメチルアミノ)
ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジエチルアニリ
ン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−
エン、1,8−ジアザビシクロ[2.2.2]ウンデク
−7−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オ
クタンなどが用いられる。反応は溶媒中で行なわれ、用
いられる溶媒としては反応に関与しないものであれば如
何なるものも用いることができるが、ペンタン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化
炭化水素系溶媒、または、ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サンなどのエ−テル系溶媒が好適に用いられる。また塩
基としてピリジンを用いる場合、ピリジンを反応溶媒に
兼用して用いることもできる。反応は−80℃から室温
で円滑に進行する。
臭化メタンスルホニル、塩化エタンスルホニル、臭化エ
タンスルホニル、塩化プロパンスルホニル、臭化プロパ
ンスルホニル、塩化1−メチルエタンスルホニル、臭化
1−メチルエタンスルホニル、塩化ブタンスルホニル、
臭化ブタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニル、臭化
ベンゼンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル、臭
化p−トルエンスルホニル、塩化4−クロロベンゼンス
ルホニル、臭化4−クロロベンゼンスルホニル、塩化4
−ニトロベンゼンスルホニル、臭化4−ニトロベンゼン
スルホニル、塩化2,4−ジメチルベンゼンスルホニ
ル、臭化2,4−ジメチルベンゼンスルホニル、塩化
2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、臭化2,
4,6−トリメチルベンゼンスルホニル、塩化フェニル
メタンスルホニル、臭化フェニルメタンスルホニル、塩
化(p−クロロフェニル)メタンスルホニル、臭化(p
−クロロフェニル)メタンスルホニル、塩化(p−メト
キシフェニル)メタンスルホニル、臭化(p−メトキシ
フェニル)メタンスルホニル、などのスルホニル化剤を
用いて行なわれる。反応は塩基の存在下行なわれ、用い
られる塩基としてはピリジン、4−(ジメチルアミノ)
ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジエチルアニリ
ン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−
エン、1,8−ジアザビシクロ[2.2.2]ウンデク
−7−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オ
クタンなどが用いられる。反応は溶媒中で行なわれ、用
いられる溶媒としては反応に関与しないものであれば如
何なるものも用いることができるが、ペンタン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化
炭化水素系溶媒、または、ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サンなどのエ−テル系溶媒が好適に用いられる。また塩
基としてピリジンを用いる場合、ピリジンを反応溶媒に
兼用して用いることもできる。反応は−80℃から室温
で円滑に進行する。
【0033】第10工程 本工程は、一般式[IIId]で表される2−(1−ア
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−スル
ホニルオキシメチルピロリジン誘導体を塩基で処理して
本発明の化合物である一般式[I]で表される2−(1
−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリ
ジン誘導体を製造するものである。
シルアミノ−1−カルバモイル)メチリデン−5−スル
ホニルオキシメチルピロリジン誘導体を塩基で処理して
本発明の化合物である一般式[I]で表される2−(1
−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリ
ジン誘導体を製造するものである。
【0034】本工程に用いられる塩基としては、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−
ブトキシドなどの金属アルコキシド、水素化リチウム、
水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの金属水素化
物、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、t−ブチル
リチウムなどのアルキルリチウム、塩化メチルマグネシ
ウム、臭化メチルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシ
ウム、臭化n−ブチルマグネシウム、臭化フェニルマグ
ネシウムなどのハロゲン化アルキルマグネシウムおよび
ハロゲン化アリ−ルマグネシウム、リチウムジイソプロ
ピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリ
ウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジ
シラジド、ナトリウムアミドなどのアルカリ金属アミ
ド、フッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化ベンジル
トリメチルアンモニウムなどの四級アンモニウムフッ化
物などが用いらるが、好適には、カリウムヘキサメチル
ジシラジドが用いられる。反応は溶媒中で行なわれ、用
いられる溶媒としては反応に関与しないものであれば如
何なるものも用いられるが、ペンタン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化
水素系溶媒、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テ
ル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエ
−テル系溶媒が用いられ、好適にはテトラヒドロフラン
が用いられる。反応は−20℃から50℃で円滑に進行
する。
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−
ブトキシドなどの金属アルコキシド、水素化リチウム、
水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの金属水素化
物、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、t−ブチル
リチウムなどのアルキルリチウム、塩化メチルマグネシ
ウム、臭化メチルマグネシウム、ヨウ化メチルマグネシ
ウム、臭化n−ブチルマグネシウム、臭化フェニルマグ
ネシウムなどのハロゲン化アルキルマグネシウムおよび
ハロゲン化アリ−ルマグネシウム、リチウムジイソプロ
ピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリ
ウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジ
シラジド、ナトリウムアミドなどのアルカリ金属アミ
ド、フッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化ベンジル
トリメチルアンモニウムなどの四級アンモニウムフッ化
物などが用いらるが、好適には、カリウムヘキサメチル
ジシラジドが用いられる。反応は溶媒中で行なわれ、用
いられる溶媒としては反応に関与しないものであれば如
何なるものも用いられるが、ペンタン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化
水素系溶媒、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テ
ル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエ
−テル系溶媒が用いられ、好適にはテトラヒドロフラン
が用いられる。反応は−20℃から50℃で円滑に進行
する。
【0035】以上のごとくして得られた前記一般式
[I]で表される2−(1−アシルアミノ−1−カルバ
モイル)メチリデンピロリジン誘導体について悪性腫瘍
細胞増殖阻害活性試験を行ない、これらの化合物が強力
な細胞毒性を示し、制癌剤としての用途を有することを
確認した。
[I]で表される2−(1−アシルアミノ−1−カルバ
モイル)メチリデンピロリジン誘導体について悪性腫瘍
細胞増殖阻害活性試験を行ない、これらの化合物が強力
な細胞毒性を示し、制癌剤としての用途を有することを
確認した。
【0036】以下、参考例、実施例、試験例で本発明を
詳細に説明するが本発明はこれらによって限定されるも
のではない。
詳細に説明するが本発明はこれらによって限定されるも
のではない。
【0037】参考例1
【0038】
【化9】
【0039】文献[M. Hashimoto and S. Terashima, Ch
em. Lett., 1994, 1001.]記載の方法によって調製され
る(3R,4S,5S)−3,4−ビスベンジルオキシ
−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロ
リジン−2−チオン(120mg,262μmol)
を、ジクロロメタン(1.0mL)中、ヨウ化メチル
(100μL,228mg,1.61μmol,6e
q.)と共に、アルゴン雰囲気化、16時間室温で攪拌
した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30m
L)に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した(20mLx
3)。有機層はまとめて飽和食塩水で洗浄し、無水炭酸
カリウムで乾燥後、濃縮して(2S,3S,4R)−
3,4−ビスベンジルオキシ−2−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)メチル−3,4−ジヒドロ−5−メチ
ルチオ−2H−ピロール(122mg,471μmo
l,99%)を得た。得られた(2S,3S,4R)−
3,4−ビスベンジルオキシ−2−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)メチル−3,4−ジヒドロ−5−メチ
ルチオ−2H−ピロールは精製せず次の工程に用いた。 IR(film) 2920, 1580, 1250, 1110, 1020, 830, 780, 7
30, 700 cm-1.1 H-NMR(200 MHz, CDCl3) δ = 0.05(6H, s, Si"(CH3)2"t-Bu), 0.96(9H, s, Si(C
H3)"t-Bu"), 2.30(3H, s, SCH3), 3.88(1H, dd, J=3.9
and 10.1Hz, C2C"H"HO), 3.92(1H, dd, J=2.9 and 10.1
Hz, C2C"H"HO), 4.15(1H, dddd, J=0.6, 2.9, 3.9, and
6.5Hz, C2H), 4.25(1H, dd, J=5.6 and 6.5Hz, C3H),
4.34(2H, s, PhCH2O), 4.58 and 4.70(each 1H, d, J=1
1.8Hz, PhCH2O), 4.90(1H, dd, J=0.6 and 5.6Hz, C4
H), 7.05-7.45(10H, m, 芳香族の水素). CI-MS(isobutane) m/z = 472(M+) EI-MS(rel. int.) m/z = 456(1.3 M-CH3 +), 414(56, M-
t-Bu+), 91(100, Bn+).
em. Lett., 1994, 1001.]記載の方法によって調製され
る(3R,4S,5S)−3,4−ビスベンジルオキシ
−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロ
リジン−2−チオン(120mg,262μmol)
を、ジクロロメタン(1.0mL)中、ヨウ化メチル
(100μL,228mg,1.61μmol,6e
q.)と共に、アルゴン雰囲気化、16時間室温で攪拌
した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30m
L)に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した(20mLx
3)。有機層はまとめて飽和食塩水で洗浄し、無水炭酸
カリウムで乾燥後、濃縮して(2S,3S,4R)−
3,4−ビスベンジルオキシ−2−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)メチル−3,4−ジヒドロ−5−メチ
ルチオ−2H−ピロール(122mg,471μmo
l,99%)を得た。得られた(2S,3S,4R)−
3,4−ビスベンジルオキシ−2−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)メチル−3,4−ジヒドロ−5−メチ
ルチオ−2H−ピロールは精製せず次の工程に用いた。 IR(film) 2920, 1580, 1250, 1110, 1020, 830, 780, 7
30, 700 cm-1.1 H-NMR(200 MHz, CDCl3) δ = 0.05(6H, s, Si"(CH3)2"t-Bu), 0.96(9H, s, Si(C
H3)"t-Bu"), 2.30(3H, s, SCH3), 3.88(1H, dd, J=3.9
and 10.1Hz, C2C"H"HO), 3.92(1H, dd, J=2.9 and 10.1
Hz, C2C"H"HO), 4.15(1H, dddd, J=0.6, 2.9, 3.9, and
6.5Hz, C2H), 4.25(1H, dd, J=5.6 and 6.5Hz, C3H),
4.34(2H, s, PhCH2O), 4.58 and 4.70(each 1H, d, J=1
1.8Hz, PhCH2O), 4.90(1H, dd, J=0.6 and 5.6Hz, C4
H), 7.05-7.45(10H, m, 芳香族の水素). CI-MS(isobutane) m/z = 472(M+) EI-MS(rel. int.) m/z = 456(1.3 M-CH3 +), 414(56, M-
t-Bu+), 91(100, Bn+).
【0040】実施例1
【0041】
【化10】
【0042】(2S,3S,4R)−3,4−ビスベン
ジルオキシ−2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
メチル−3,4−ジヒドロ−5−メチルチオ−2H−ピ
ロール(15.0mg,31.8μmol)をトルエン
(100μL)中、5−オキソ−2−フェニル−Δ2−
オキサゾリン(20mg,124μmol,4eq.)
と共に、5時間攪拌した。反応混液をそのままシリカゲ
ルカラムに吸着させた後、クロマトグラフィ−を行い精
製した。酢酸エチル−ヘキサン(10:90)で溶出す
るフラクションを集めて(3R,4S,5S)−3,4
−ビスベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)メチル−2−(5−オキソ−2−フェニル−
Δ2ーオキサゾリン−4−イリデン)ピロリジン(1
5.3mg,26.2μmol,82%)を二重結合部
分について3:1の互変異性体の混合物として得た。 IR(film) 3300, 2920, 1720, 1650, 1120, 1100, 840,
and 700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = -0.05(6Hx0.63, s, Si(C"H3")(CH3)t-Bu(main)x1,
Si(C"H3")(CH3)t-Bu(minor)x2), -0.01(6Hx0.37, s, S
i(C"H3")(CH3)t-Bu(main)x1), 0.89(9Hx0.75, s,Si(C
H3)"t-Bu"(main)), 0.91(9Hx0.25, s, Si(CH3)"t-Bu"(m
inor)), 3.51(1Hx0.75, dd, J=4.7 and 10.2Hz, C5C"H"
H(major)), 3.60(1Hx0.25, dd, J=8.0 and10.1Hz, C5C"
H"H(minor)), 3.63(1Hx0.75, dd, J=6.8 and 10.2Hz, C
5C"H"H(major)), 3.64(1Hx0.25, dd, C5C"H"H(minor)),
3.81(1Hx0.75, ddd, J=4.7, 5.1,and 6.8Hz, C5H(majo
r)), 3.89(1Hx0.25,brd, J=4.1Hz, C4H(minor)), 3.98
(1Hx0.75, dd, J=2.4 and 5.1Hz, C4H(major)), 3.99(1
Hx0.25, C5H(minor)), 4.01(1Hx0.25d, J=12.0Hz, PhC"
H"HO(minor)), 4.09 and 4.25(each 1Hx0.75, d, J=12.
0Hz, PhCH2O(major)), 4.27(1Hx0.25, J=12.0Hz, PhC"
H"HO(minor)), 4.95(1Hx0.75, d, J=11.8Hz, PhC"H"HO
(major)), 4.99 and 5.02(each 1Hx0.25, d, J=11.3Hz,
PhCH2O(minor)), 5.10(1Hx0.75, d, J=11.8Hz, PhC"H"
HO(major)), 5.22(1Hx0.75, d, J=2.4Hz, C3H(major),
5.60(1Hx0.25, brs, C3H(minor)), 5.98(1Hx0.25, br,
NH(minor)), 7.00-7.20(11H, m, 芳香族の水素), 7.41
(2Hx0.25, m, 芳香族の水素(minor)), 7.50(2Hx0.75,
m, 芳香族の水素(major)), 7.90(1Hx0.75, br, NH(majo
r)), 8.00(2H, m,芳香族の水素). EI-MS(rel. Int.) m/z =584(9.9, M+), 527(1.0, M-t-B
u+), 91(100, Bn+).
ジルオキシ−2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
メチル−3,4−ジヒドロ−5−メチルチオ−2H−ピ
ロール(15.0mg,31.8μmol)をトルエン
(100μL)中、5−オキソ−2−フェニル−Δ2−
オキサゾリン(20mg,124μmol,4eq.)
と共に、5時間攪拌した。反応混液をそのままシリカゲ
ルカラムに吸着させた後、クロマトグラフィ−を行い精
製した。酢酸エチル−ヘキサン(10:90)で溶出す
るフラクションを集めて(3R,4S,5S)−3,4
−ビスベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)メチル−2−(5−オキソ−2−フェニル−
Δ2ーオキサゾリン−4−イリデン)ピロリジン(1
5.3mg,26.2μmol,82%)を二重結合部
分について3:1の互変異性体の混合物として得た。 IR(film) 3300, 2920, 1720, 1650, 1120, 1100, 840,
and 700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = -0.05(6Hx0.63, s, Si(C"H3")(CH3)t-Bu(main)x1,
Si(C"H3")(CH3)t-Bu(minor)x2), -0.01(6Hx0.37, s, S
i(C"H3")(CH3)t-Bu(main)x1), 0.89(9Hx0.75, s,Si(C
H3)"t-Bu"(main)), 0.91(9Hx0.25, s, Si(CH3)"t-Bu"(m
inor)), 3.51(1Hx0.75, dd, J=4.7 and 10.2Hz, C5C"H"
H(major)), 3.60(1Hx0.25, dd, J=8.0 and10.1Hz, C5C"
H"H(minor)), 3.63(1Hx0.75, dd, J=6.8 and 10.2Hz, C
5C"H"H(major)), 3.64(1Hx0.25, dd, C5C"H"H(minor)),
3.81(1Hx0.75, ddd, J=4.7, 5.1,and 6.8Hz, C5H(majo
r)), 3.89(1Hx0.25,brd, J=4.1Hz, C4H(minor)), 3.98
(1Hx0.75, dd, J=2.4 and 5.1Hz, C4H(major)), 3.99(1
Hx0.25, C5H(minor)), 4.01(1Hx0.25d, J=12.0Hz, PhC"
H"HO(minor)), 4.09 and 4.25(each 1Hx0.75, d, J=12.
0Hz, PhCH2O(major)), 4.27(1Hx0.25, J=12.0Hz, PhC"
H"HO(minor)), 4.95(1Hx0.75, d, J=11.8Hz, PhC"H"HO
(major)), 4.99 and 5.02(each 1Hx0.25, d, J=11.3Hz,
PhCH2O(minor)), 5.10(1Hx0.75, d, J=11.8Hz, PhC"H"
HO(major)), 5.22(1Hx0.75, d, J=2.4Hz, C3H(major),
5.60(1Hx0.25, brs, C3H(minor)), 5.98(1Hx0.25, br,
NH(minor)), 7.00-7.20(11H, m, 芳香族の水素), 7.41
(2Hx0.25, m, 芳香族の水素(minor)), 7.50(2Hx0.75,
m, 芳香族の水素(major)), 7.90(1Hx0.75, br, NH(majo
r)), 8.00(2H, m,芳香族の水素). EI-MS(rel. Int.) m/z =584(9.9, M+), 527(1.0, M-t-B
u+), 91(100, Bn+).
【0043】実施例2
【0044】
【化11】
【0045】(3R,4S,5S)−3,4−ビスベン
ジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
メチル−2−(5−オキソ−2−フェニル−Δ2ーオキ
サゾリン−4−イリデン)ピロリジン(520mg,8
90μmol)をテトラヒドロフラン(7.0mL)
中、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(1.00g,
8.30mmol,9.3eq.)の存在下、ジアリル
ジカルボナ−ト(180μL,202mg,1.08m
mol)を室温で加えて10分間攪拌し、次いでイソプ
ロピルアミン(200μL,138mg,2.35μm
ol,2.6eq.)を加え、同温度で2時間攪拌し
た。反応液を水(30mL)に注ぎ、エ−テルで抽出し
た(20mLx3)。有機層はまとめて飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製し
た。酢酸エチル−ヘキサン(30:70、および50:
50)で溶出するフラクションを集めてそれぞれ(3
R,4S,5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミ
ノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エ
チリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(2−プロペ
ノキシ)カルボニルピロリジン(127mg,174μ
mol,20%)、およびその(E)−異性体(296
mg,407μmol,45%)を得た。
ジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
メチル−2−(5−オキソ−2−フェニル−Δ2ーオキ
サゾリン−4−イリデン)ピロリジン(520mg,8
90μmol)をテトラヒドロフラン(7.0mL)
中、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(1.00g,
8.30mmol,9.3eq.)の存在下、ジアリル
ジカルボナ−ト(180μL,202mg,1.08m
mol)を室温で加えて10分間攪拌し、次いでイソプ
ロピルアミン(200μL,138mg,2.35μm
ol,2.6eq.)を加え、同温度で2時間攪拌し
た。反応液を水(30mL)に注ぎ、エ−テルで抽出し
た(20mLx3)。有機層はまとめて飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製し
た。酢酸エチル−ヘキサン(30:70、および50:
50)で溶出するフラクションを集めてそれぞれ(3
R,4S,5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミ
ノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エ
チリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(2−プロペ
ノキシ)カルボニルピロリジン(127mg,174μ
mol,20%)、およびその(E)−異性体(296
mg,407μmol,45%)を得た。
【0046】(Z)−異性体(Rf=0.4,酢酸エチ
ル−ヘキサン(30:70),シリカゲル) [α]D 20 -19.1°(c 1.76, CHCl3) IR(film) 3400, 3270, 2950, 2920, 2850, 1700, 1670,
1510, 1460, 1380, 1310, 1250, 1110, 1060, 830, 77
0, 730, and 690 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 0.020 and 0.024(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu),
0.87(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"), 1.01(3H, d, J=6.6Hz,
(C"H3")(CH3)CHNH), 1.13(3H, d, J=6.5Hz,(C"H3")(C
H3)CHNH), 3.88(1H, t, J=9.4Hz, C5C"H"H), 3.95(1H,
dd, J=4.6 and 9.4Hz,C5C"H"H), 4.12(1H, dd, J=1.3 a
nd 4.7Hz, C4H), 4.12(1H, m,(CH3)2C"H"NH),4.33(1H,
dt, J=9.4 and 4.7Hz, C5H), 4.42 and 4.56(each 1H,
d, J=11.8Hz,PhCH2O), 4.66 and 4.69(each 1H, d, J=1
1.8Hz, PhCH2O), 4.71(2H, dd, J=1.1 and 5.8Hz, CH2=
CHC"H2"O), 5.17(1H, brs, C3H), 5.23(1H, dq, J=10.4
and1.1Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.36(1H, dq, J=17.2
and 1.1Hz, C"H"H=CHCH2O(trans)), 5.92(1H, ddt, J=
10.4, 17.2 and 4.7Hz, CHH=C"H"CH2O), 5.99(1H, brd,
J=7.3Hz,(CH3)2CHN"H"), 7.23-7.36(10H, m, 芳香族の
水素), 7.45(2H, brt,J=7.5Hz, 芳香族の水素), 7.52(1
H, brt, J=7.5Hz, 芳香族の水素), 7.91(2H,brd, J=7.5
Hz, 芳香族の水素), 9.79(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z =727(1.0, M+), 670(1.7, M-t-B
u+), 105(80, BnO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 727.3636, calcd for C41H53N3O
7Si, M+.727.3654
ル−ヘキサン(30:70),シリカゲル) [α]D 20 -19.1°(c 1.76, CHCl3) IR(film) 3400, 3270, 2950, 2920, 2850, 1700, 1670,
1510, 1460, 1380, 1310, 1250, 1110, 1060, 830, 77
0, 730, and 690 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 0.020 and 0.024(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu),
0.87(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"), 1.01(3H, d, J=6.6Hz,
(C"H3")(CH3)CHNH), 1.13(3H, d, J=6.5Hz,(C"H3")(C
H3)CHNH), 3.88(1H, t, J=9.4Hz, C5C"H"H), 3.95(1H,
dd, J=4.6 and 9.4Hz,C5C"H"H), 4.12(1H, dd, J=1.3 a
nd 4.7Hz, C4H), 4.12(1H, m,(CH3)2C"H"NH),4.33(1H,
dt, J=9.4 and 4.7Hz, C5H), 4.42 and 4.56(each 1H,
d, J=11.8Hz,PhCH2O), 4.66 and 4.69(each 1H, d, J=1
1.8Hz, PhCH2O), 4.71(2H, dd, J=1.1 and 5.8Hz, CH2=
CHC"H2"O), 5.17(1H, brs, C3H), 5.23(1H, dq, J=10.4
and1.1Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.36(1H, dq, J=17.2
and 1.1Hz, C"H"H=CHCH2O(trans)), 5.92(1H, ddt, J=
10.4, 17.2 and 4.7Hz, CHH=C"H"CH2O), 5.99(1H, brd,
J=7.3Hz,(CH3)2CHN"H"), 7.23-7.36(10H, m, 芳香族の
水素), 7.45(2H, brt,J=7.5Hz, 芳香族の水素), 7.52(1
H, brt, J=7.5Hz, 芳香族の水素), 7.91(2H,brd, J=7.5
Hz, 芳香族の水素), 9.79(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z =727(1.0, M+), 670(1.7, M-t-B
u+), 105(80, BnO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 727.3636, calcd for C41H53N3O
7Si, M+.727.3654
【0047】(E)−異性体(Rf=0.5,酢酸エチ
ル−ヘキサン(50:50),シリカゲル) [α]D 20 +147 °(c 1.06, CHCl3) IR(film) 3400, 3270, 2920, 2850, 1720, 1660, 1470,
1380, 1280, 1250, 1100, 830, 780, 730, and 700 cm
-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 0.04 and 0.08(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu), 0.
88(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"), 1.11(3H, d, J=6.6Hz,(C"H
3")(CH3)CHNH), 1.22(3H, d, J=6.5Hz,(C"H3")(CH3)C"
H"NH), 3.93(2H, d, J=3.5Hz, C5CH2), 4.12(1H, m, (C
H3)2C"H"NH, 4.25(1H, dd, J=5.0 and 7.4Hz, C4H), 4.
40(1H, d, J=11.4Hz, PhC"H"HO), 4.49(1H,dt, J=3.5 a
nd 7.4Hz, C5H), 4.55(1H, d, J=11.4Hz, PhC"H"HO),4.
59(1H, d,J=9.6Hz, PhC"H"HO), 4.59(1H, m, CH2=CHC"
H"HO), 4.65(1H, d, J=9.6Hz, PhC"H"HO), 4.65 (1H,
m, CH2=CHC"H"HO), 4.69 (1H, d, J=5.0, C3H), 5.24
(1H, dq, J=10.4 and 1.2Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.3
2(1H, dq, J=17.0 and 1.2Hz,C"H"H=CHCH2O(trans)),
5.91(1H, brd, J=8.3Hz,(CH3)2CHNH), 5.98(1H, ddt, J
=10.4, 17.0 and 6.1Hz, CH2=C"H"CH2O), 7.15-7.37(12
H, m, 芳香族の水素), 7.40(1H, tt, J=7.4 and 1.2Hz,
芳香族の水素), 7.59(2H, dq, J=7.4 and 1.2Hz, 芳香
族の水素), 7.98(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z =727(0.7, M+), 670(2.1, M-t-B
u+), 612(3.0, M-tBu-Me 2CHNH+), 105(69, BnO+), 91(1
00, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 727.3619, calcd for C41H53N3O
7Si, M+.727.3654
ル−ヘキサン(50:50),シリカゲル) [α]D 20 +147 °(c 1.06, CHCl3) IR(film) 3400, 3270, 2920, 2850, 1720, 1660, 1470,
1380, 1280, 1250, 1100, 830, 780, 730, and 700 cm
-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 0.04 and 0.08(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu), 0.
88(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"), 1.11(3H, d, J=6.6Hz,(C"H
3")(CH3)CHNH), 1.22(3H, d, J=6.5Hz,(C"H3")(CH3)C"
H"NH), 3.93(2H, d, J=3.5Hz, C5CH2), 4.12(1H, m, (C
H3)2C"H"NH, 4.25(1H, dd, J=5.0 and 7.4Hz, C4H), 4.
40(1H, d, J=11.4Hz, PhC"H"HO), 4.49(1H,dt, J=3.5 a
nd 7.4Hz, C5H), 4.55(1H, d, J=11.4Hz, PhC"H"HO),4.
59(1H, d,J=9.6Hz, PhC"H"HO), 4.59(1H, m, CH2=CHC"
H"HO), 4.65(1H, d, J=9.6Hz, PhC"H"HO), 4.65 (1H,
m, CH2=CHC"H"HO), 4.69 (1H, d, J=5.0, C3H), 5.24
(1H, dq, J=10.4 and 1.2Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.3
2(1H, dq, J=17.0 and 1.2Hz,C"H"H=CHCH2O(trans)),
5.91(1H, brd, J=8.3Hz,(CH3)2CHNH), 5.98(1H, ddt, J
=10.4, 17.0 and 6.1Hz, CH2=C"H"CH2O), 7.15-7.37(12
H, m, 芳香族の水素), 7.40(1H, tt, J=7.4 and 1.2Hz,
芳香族の水素), 7.59(2H, dq, J=7.4 and 1.2Hz, 芳香
族の水素), 7.98(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z =727(0.7, M+), 670(2.1, M-t-B
u+), 612(3.0, M-tBu-Me 2CHNH+), 105(69, BnO+), 91(1
00, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 727.3619, calcd for C41H53N3O
7Si, M+.727.3654
【0048】実施例3
【0049】
【化12】
【0050】(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン、およ
びその(E)−異性体の製造と同様に、(3R,4S,
5S)−3,4−ビスベンジルオキシ−5−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(5−オキソ−
2−フェニル−D2ーオキサゾリン−4−イリデン)ピ
ロリジン(70.0mg,120μmol)、テトラヒ
ドロフラン(1.0mL)中、4−(ジメチルアミノ)
ピリジン(150mg,1.23mmol,10e
q.)、ジアリルジカルボナ−ト(35.0μL,3
9.2mg,210μmol,1,7eq.)を用い1
0分間攪拌後、イソプロピルアミン(200μL,13
9mg,2.35mmol)を加え、30分間攪拌し
た。同様に後処理を行って得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−で精製した。酢酸エチル−ヘキ
サン(30:70、および50:50)で溶出するフラ
クションを集めてそれぞれ(3R,4S,5S)−
(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルア
ミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジル
オキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチ
ル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン
(29.0mg,37.4μmol,31%)、および
その(E)−異性体(30.0mg,38.7μmo
l,32%)を得た。
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン、およ
びその(E)−異性体の製造と同様に、(3R,4S,
5S)−3,4−ビスベンジルオキシ−5−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)メチル−2−(5−オキソ−
2−フェニル−D2ーオキサゾリン−4−イリデン)ピ
ロリジン(70.0mg,120μmol)、テトラヒ
ドロフラン(1.0mL)中、4−(ジメチルアミノ)
ピリジン(150mg,1.23mmol,10e
q.)、ジアリルジカルボナ−ト(35.0μL,3
9.2mg,210μmol,1,7eq.)を用い1
0分間攪拌後、イソプロピルアミン(200μL,13
9mg,2.35mmol)を加え、30分間攪拌し
た。同様に後処理を行って得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−で精製した。酢酸エチル−ヘキ
サン(30:70、および50:50)で溶出するフラ
クションを集めてそれぞれ(3R,4S,5S)−
(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルア
ミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジル
オキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチ
ル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン
(29.0mg,37.4μmol,31%)、および
その(E)−異性体(30.0mg,38.7μmo
l,32%)を得た。
【0051】(Z)−異性体(Rf=0.4,酢酸エチ
ル−ヘキサン(30:70),シリカゲル) [α]D 20 -20.1°(c 1.25, CHCl3) IR(film) 3400, 1720, 1700, 1670, 1380, 1250, 1100,
840, 730 and 700 cm - 1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 0.02 and 0.06(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu), 0.
85(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"),3.86(1H, t, J=9.2Hz, C5C"
H"H), 3.92(1H, dd, J=4.6 and 9.2Hz, C5C"H"H), 4.07
(1H, dd, J=1.3 and 5.2Hz, C4H), 4.31(1H, ddd, J=4.
6, 5.2 and 9.2Hz, C5H), 4.40 (1H, d, J=11.7Hz, Ph
C"H"HO), 4.47(1H, dd, J=4.9 and 14.0 Hz, PhC"H"HN
H), 4.49-4.58(4H, m, PhC"H"HOx3, PhC"H"HNH), 4.71
(2H, dt, J=5.7 and 1.2Hz, CH2=CHC"H2"O), 5.20(1H,
brs, C3H), 5.24(1H, dq, J=10.4 and1.2Hz, C"H"H=CHC
H2O(cis)), 5.36(1H, dq, J=17.2 and 1.2Hz, C"H"H=CH
CH2O(trans)), 5.92 (1H, ddt, J=10.4, 17.2 and 5.7H
z, CHH=C"H"CH2O), 6.49 (1H,brt, J=4.9Hz, PhCH2N"
H"), 7.13-7.36(15H, m, 芳香族の水素), 7.45(2H, br
t,J=7.3Hz, 芳香族の水素), 7.52(1H, brt, J=7.3Hz,
芳香族の水素), 7.91(2H,brd, J=7.3Hz, 芳香族の水
素), 9.79(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) 775(2.2, M+), 718(1.7, M-t-Bu+),
105(63, BnO+), 91(100,Bn+). EI-HR-MS found m/z 776.3654, calcd for C45H53N3O7S
i, M+.775.3655
ル−ヘキサン(30:70),シリカゲル) [α]D 20 -20.1°(c 1.25, CHCl3) IR(film) 3400, 1720, 1700, 1670, 1380, 1250, 1100,
840, 730 and 700 cm - 1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 0.02 and 0.06(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu), 0.
85(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"),3.86(1H, t, J=9.2Hz, C5C"
H"H), 3.92(1H, dd, J=4.6 and 9.2Hz, C5C"H"H), 4.07
(1H, dd, J=1.3 and 5.2Hz, C4H), 4.31(1H, ddd, J=4.
6, 5.2 and 9.2Hz, C5H), 4.40 (1H, d, J=11.7Hz, Ph
C"H"HO), 4.47(1H, dd, J=4.9 and 14.0 Hz, PhC"H"HN
H), 4.49-4.58(4H, m, PhC"H"HOx3, PhC"H"HNH), 4.71
(2H, dt, J=5.7 and 1.2Hz, CH2=CHC"H2"O), 5.20(1H,
brs, C3H), 5.24(1H, dq, J=10.4 and1.2Hz, C"H"H=CHC
H2O(cis)), 5.36(1H, dq, J=17.2 and 1.2Hz, C"H"H=CH
CH2O(trans)), 5.92 (1H, ddt, J=10.4, 17.2 and 5.7H
z, CHH=C"H"CH2O), 6.49 (1H,brt, J=4.9Hz, PhCH2N"
H"), 7.13-7.36(15H, m, 芳香族の水素), 7.45(2H, br
t,J=7.3Hz, 芳香族の水素), 7.52(1H, brt, J=7.3Hz,
芳香族の水素), 7.91(2H,brd, J=7.3Hz, 芳香族の水
素), 9.79(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) 775(2.2, M+), 718(1.7, M-t-Bu+),
105(63, BnO+), 91(100,Bn+). EI-HR-MS found m/z 776.3654, calcd for C45H53N3O7S
i, M+.775.3655
【0052】(E)−異性体(Rf=0.5,酢酸エチ
ル−ヘキサン(50:50),シリカゲル) [α]D 20 +191°(c 1.12, CHCl3) IR(film) 3400, 1720, 1680, 1510, 1470, 1380, 1260,
1090, 840, 730, and 700cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = -0.10 and -0.08(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu),
0.74(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"), 3.83(1H, dd, J=4.3 and
10.5Hz, C5C"H"HO), 3.87(1H, dd, J=3.1 and 10.5Hz,
C5C"H"HO), 4.24(1H, dd, J=4.9 and 7.4Hz, C4H), 4.
41(1H, d, J=11.4Hz, PhC"H"HO), 4.42-4.59(7H, m, C5
H, PhC"H"HOx2, PhC"H2"NH, CH2=CHC"H2"O, 4.65(1H,
d, J=13.7Hz, PhC"H"HO), 4.68(1H, d, J=4.9Hz, C3H),
5.23(1H, dq, J=10.3 and 1.4Hz, C"H"H=CHCH2O(ci
s)), 5.32(1H, dq, J=17.2 and 1.4Hz,C"H"H=CHCH2O(tr
ans)), 5.94(1H, ddt, J=10.3, 17.2 and 6.1Hz, CHH=
C"H"CH2O), 6.44(1H, d, J=5.8Hz, PhCH2N"H"), 7.16-
7.37(17H, m, 芳香族の水素), 7.47(1H, tt, J=7.4 and
1.1Hz, 芳香族の水素), 7.59(2H, dd, J=7.4 and 1.1H
z,芳香族の水素), 7.99(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z =775(0.6, M+), 718(0.9, M-t-B
u+), 660(8.7, M-CH2=CHCH2OH-t-Bu+), 105(63, BnO+),
91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 776.3643, calcd for C45H53N3O
7Si, M+.775.3655
ル−ヘキサン(50:50),シリカゲル) [α]D 20 +191°(c 1.12, CHCl3) IR(film) 3400, 1720, 1680, 1510, 1470, 1380, 1260,
1090, 840, 730, and 700cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = -0.10 and -0.08(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu),
0.74(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"), 3.83(1H, dd, J=4.3 and
10.5Hz, C5C"H"HO), 3.87(1H, dd, J=3.1 and 10.5Hz,
C5C"H"HO), 4.24(1H, dd, J=4.9 and 7.4Hz, C4H), 4.
41(1H, d, J=11.4Hz, PhC"H"HO), 4.42-4.59(7H, m, C5
H, PhC"H"HOx2, PhC"H2"NH, CH2=CHC"H2"O, 4.65(1H,
d, J=13.7Hz, PhC"H"HO), 4.68(1H, d, J=4.9Hz, C3H),
5.23(1H, dq, J=10.3 and 1.4Hz, C"H"H=CHCH2O(ci
s)), 5.32(1H, dq, J=17.2 and 1.4Hz,C"H"H=CHCH2O(tr
ans)), 5.94(1H, ddt, J=10.3, 17.2 and 6.1Hz, CHH=
C"H"CH2O), 6.44(1H, d, J=5.8Hz, PhCH2N"H"), 7.16-
7.37(17H, m, 芳香族の水素), 7.47(1H, tt, J=7.4 and
1.1Hz, 芳香族の水素), 7.59(2H, dd, J=7.4 and 1.1H
z,芳香族の水素), 7.99(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z =775(0.6, M+), 718(0.9, M-t-B
u+), 660(8.7, M-CH2=CHCH2OH-t-Bu+), 105(63, BnO+),
91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 776.3643, calcd for C45H53N3O
7Si, M+.775.3655
【0053】実施例4
【0054】
【化13】
【0055】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン(10
8mg,148μmol)をメタノ−ル(3.0mL)
中、濃塩酸(10μL)と共に室温で30分間攪拌し
た。反応溶液を飽和食塩水(20mL)に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した(20mLx3)。有機層は、まとめて
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製した。
アセトン−ジクロロメタン(20:80)で溶出するフ
ラクションを集めて(3R,4S,5S)−(E)−2
−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)
アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジ
ルオキシ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノ
キシ)カルボニルピロリジン(89.0mg,145μ
mol,98%)を得た。 [α]D 20 +126°(c 1.30, CHCl3) IR(film) 3500, 3200, 2970, 2920, 1720, 1640, 1480,
1380, 1100, 1020, 730, and 700 cm-1.1 H−NMR(400MHz,CDCl3),生成物はア
ミド部分について緩やかな回転が存在するためスペクト
ルの線幅はかなり広がったものであった。 δ = 1.12 and 1.14 (each 3H, d, J=6.5Hz, "(CH3)2"C
HNH), 3.07(1H, brt, J=7.2Hz, OH), 4.06(3H, m, C5CH
2, (CH3)2C"H"NH), 4.26(1H, dd, J=0.7 and 7.1Hz, C4
H), 4.42(1H, m, C5H), 4.44(1H. d, J=11.7Hz, PhC"H"
HO), 4.54(1H, d,J=11.7Hz, PhC"H"HO), 4.56(1H, d, J
=11.7Hz, PhC"H"HO), 4.59(1H, brdd, J=5.8 and 12.9H
z, CH2=CHC"H"HO), 4.68(1H, brdd, J=5.8 and 12.9Hz,
CH2=CHC"H"HO), 4.83(1H, d, J=11.7Hz, PhC"H"HO),
4.84(1H, brs, C3H), 5.23(1H, dq,J=10.5 and 1.3Hz,
C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.32(1H, dq, J=17.2 and 1.3Hz,
C"H"H=CHCH2O(trans)), 5.91(1H, ddt, J=10.5, 17.2
and 5.8Hz, CHH=C"H"CH2O),7.15-7.37(14H, m, 芳香族
の水素), 7.72(4H, m, 芳香族の水素x2, NHx2). EI-MS(rel. Int.) m/z =613(2.0, M+), 528(5.6, M-iso
propylamine+), 105(84,BnO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 613.2792, calcd for C35H39N3O
7, M+.613.2790
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン(10
8mg,148μmol)をメタノ−ル(3.0mL)
中、濃塩酸(10μL)と共に室温で30分間攪拌し
た。反応溶液を飽和食塩水(20mL)に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した(20mLx3)。有機層は、まとめて
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製した。
アセトン−ジクロロメタン(20:80)で溶出するフ
ラクションを集めて(3R,4S,5S)−(E)−2
−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)
アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジ
ルオキシ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノ
キシ)カルボニルピロリジン(89.0mg,145μ
mol,98%)を得た。 [α]D 20 +126°(c 1.30, CHCl3) IR(film) 3500, 3200, 2970, 2920, 1720, 1640, 1480,
1380, 1100, 1020, 730, and 700 cm-1.1 H−NMR(400MHz,CDCl3),生成物はア
ミド部分について緩やかな回転が存在するためスペクト
ルの線幅はかなり広がったものであった。 δ = 1.12 and 1.14 (each 3H, d, J=6.5Hz, "(CH3)2"C
HNH), 3.07(1H, brt, J=7.2Hz, OH), 4.06(3H, m, C5CH
2, (CH3)2C"H"NH), 4.26(1H, dd, J=0.7 and 7.1Hz, C4
H), 4.42(1H, m, C5H), 4.44(1H. d, J=11.7Hz, PhC"H"
HO), 4.54(1H, d,J=11.7Hz, PhC"H"HO), 4.56(1H, d, J
=11.7Hz, PhC"H"HO), 4.59(1H, brdd, J=5.8 and 12.9H
z, CH2=CHC"H"HO), 4.68(1H, brdd, J=5.8 and 12.9Hz,
CH2=CHC"H"HO), 4.83(1H, d, J=11.7Hz, PhC"H"HO),
4.84(1H, brs, C3H), 5.23(1H, dq,J=10.5 and 1.3Hz,
C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.32(1H, dq, J=17.2 and 1.3Hz,
C"H"H=CHCH2O(trans)), 5.91(1H, ddt, J=10.5, 17.2
and 5.8Hz, CHH=C"H"CH2O),7.15-7.37(14H, m, 芳香族
の水素), 7.72(4H, m, 芳香族の水素x2, NHx2). EI-MS(rel. Int.) m/z =613(2.0, M+), 528(5.6, M-iso
propylamine+), 105(84,BnO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 613.2792, calcd for C35H39N3O
7, M+.613.2790
【0056】実施例5
【0057】
【化14】
【0058】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノキシ)
カルボニルピロリジンの合成と同様に、(3R,4S,
5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−
(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン
−3,4−ビスベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)メチル−2−(2−プロペノキシ)
カルボニルピロリジン(13.0mg,17.9μmo
l)、メタノ−ル(1.0mL)中、濃塩酸(1.0μ
L)を用いて、反応を行った。シリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−で精製し、酢酸エチル−ヘキサン(50:
50)で溶出するフラクションを集めて(3R,4S,
5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−
(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン
−3,4−ビスベンジルオキシ−5−ヒドロキシメチル
−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン(1
0.2mg,16.6μmol,93%)を得た。 [α]D 20 +23.4°(c 1.41, CHCl3) IR(film) 3400, 3300, 2970, 1700, 1670, 1510, 1470,
1390, 1310, 1070, 730, and 700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 1.11 and 1.18 (each 3H, d, J=6.5Hz, "(CH3)2"C
HNH), 2.51(1H, br, OH), 3.91(2H, m, C5CH2O), 4.16
(1H, m, (CH3)2C"H"NH), 4.17(1H, dd, J=1.0 and6.0H
z, C4H), 4.37(1H, dt, J=3.2 and 6.0Hz, C5H), 4.48
(1H. d, J=11.9Hz,PhC"H"HO), 4.52 and 4.59(each 1H,
d, J=11.6Hz, PhCH2O), 4.67(2H, brd, J=5.6Hz, CH2=
CHC"H2"O), 4.82(1H, d, J=11.9Hz, PhC"H"HO), 5.19(1
H, dq, J=10.5 and 1.5Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.28
(1H, dq, J=17.3 and 1.5Hz, C"H"H=CHCH2O(trans)),
5.56(1H, brs, C3H), 5.87(1H, ddt, J=10.5, 17.3 and
5.6Hz,CHH=C"H"CH2O), 6.24(brd, J=7.7Hz,(CH3)2CHN"
H"), 7.25-7.40(10H, m, 芳香族の水素), 7.46(2H, bt,
J=7.7Hz, 芳香族の水素), 7.54(1H, bt, J=7.7Hz, 芳
香族の水素), 7.92(2H, bd, J=7.7Hz, 芳香族の水素),
9.56 (1H, b, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z = 613(4.3, M+), 570(0.2, M-Ms
O+), 555(1.1, M-CH2=CHCH2OH+), 105(83 PhCO+), 91(1
00, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 613.2765, calcd for C35H39N3O
7, M+.613.2790
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノキシ)
カルボニルピロリジンの合成と同様に、(3R,4S,
5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−
(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン
−3,4−ビスベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)メチル−2−(2−プロペノキシ)
カルボニルピロリジン(13.0mg,17.9μmo
l)、メタノ−ル(1.0mL)中、濃塩酸(1.0μ
L)を用いて、反応を行った。シリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−で精製し、酢酸エチル−ヘキサン(50:
50)で溶出するフラクションを集めて(3R,4S,
5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−
(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン
−3,4−ビスベンジルオキシ−5−ヒドロキシメチル
−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン(1
0.2mg,16.6μmol,93%)を得た。 [α]D 20 +23.4°(c 1.41, CHCl3) IR(film) 3400, 3300, 2970, 1700, 1670, 1510, 1470,
1390, 1310, 1070, 730, and 700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 1.11 and 1.18 (each 3H, d, J=6.5Hz, "(CH3)2"C
HNH), 2.51(1H, br, OH), 3.91(2H, m, C5CH2O), 4.16
(1H, m, (CH3)2C"H"NH), 4.17(1H, dd, J=1.0 and6.0H
z, C4H), 4.37(1H, dt, J=3.2 and 6.0Hz, C5H), 4.48
(1H. d, J=11.9Hz,PhC"H"HO), 4.52 and 4.59(each 1H,
d, J=11.6Hz, PhCH2O), 4.67(2H, brd, J=5.6Hz, CH2=
CHC"H2"O), 4.82(1H, d, J=11.9Hz, PhC"H"HO), 5.19(1
H, dq, J=10.5 and 1.5Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.28
(1H, dq, J=17.3 and 1.5Hz, C"H"H=CHCH2O(trans)),
5.56(1H, brs, C3H), 5.87(1H, ddt, J=10.5, 17.3 and
5.6Hz,CHH=C"H"CH2O), 6.24(brd, J=7.7Hz,(CH3)2CHN"
H"), 7.25-7.40(10H, m, 芳香族の水素), 7.46(2H, bt,
J=7.7Hz, 芳香族の水素), 7.54(1H, bt, J=7.7Hz, 芳
香族の水素), 7.92(2H, bd, J=7.7Hz, 芳香族の水素),
9.56 (1H, b, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z = 613(4.3, M+), 570(0.2, M-Ms
O+), 555(1.1, M-CH2=CHCH2OH+), 105(83 PhCO+), 91(1
00, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 613.2765, calcd for C35H39N3O
7, M+.613.2790
【0059】実施例6
【0060】
【化15】
【0061】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノキシ)
カルボニルピロリジンの製造と同様に、(3R,4S,
5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベ
ンジルアミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビス
ベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)メチル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロ
リジン(10.5mg,13.5μmol)、メタノ−
ル(1.0mL)、および濃塩酸(5μL)を用いて、
反応を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィ−を
用いて精製し、アセトン−ジクロロメタン(5:95)
で溶出するフラクションを集めて(3R,4S,5S)
−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベンジル
アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジ
ルオキシ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノ
キシ)カルボニルピロリジン(8.30mg,12.5
μmol,93%)を得た。 [α]D 20 +17.4°(c 1.17, CHCl3) IR(film) 3400, 3300, 2920, 1720, 1700, 1660, 1480,
1300, 1110, 1070, and700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ =2.49(1H, bt, J=7Hz, OH), 3.81(2H. m, C5CH2O),
4.15(1H, dd, J=1.6 and5.8Hz, C4H), 4.36(1H, d, J=1
1.6Hz, PhC"H"HO), 4.37(1H, C5H), 4.51(1H, d, J=11.
5Hz, PhC"H"HO), 4.54(2H, d, J=5.7Hz, PhCH2N), 4.54
(1H, d, J=11.5Hz, PhC"H"HO), 4.67(3H, m, PhC"H"HO,
CH2=CHC"H2"O), 5.19(1H, dq, J=10.5 and 1.1Hz, C"
H"H=CHCH2O(cis)), 5.27(1H, dq, J=17.4 and 1.1Hz,
C"H"H=CHCH2O(trans)), 5.55(1H, brs, C3H), 5.86(1H,
ddt, J=10.5, 17.4 and 5.6Hz, CHH=C"H"CH2O), 6.78
(1H, bt, J=5.7Hz, PhCH2N"H"), 7.20-7.37(15H, m, 芳
香族の水素), 7.45(2H, bt, J=7.8Hz, 芳香族の水素),
7.53(2H, bt, J=7.8Hz, 芳香族の水素), 7.91(2H, m, b
d, J=7.8Hz, 芳香族の水素), 9.57(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z = 661(1.4, M+), 603(0.2, M-al
lylalcohol+), 105(71,PhCO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 661.2765, calcd for C39H39N3O
7, M+.661.2789
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノキシ)
カルボニルピロリジンの製造と同様に、(3R,4S,
5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベ
ンジルアミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビス
ベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)メチル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロ
リジン(10.5mg,13.5μmol)、メタノ−
ル(1.0mL)、および濃塩酸(5μL)を用いて、
反応を行った。シリカゲルカラムクロマトグラフィ−を
用いて精製し、アセトン−ジクロロメタン(5:95)
で溶出するフラクションを集めて(3R,4S,5S)
−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベンジル
アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジ
ルオキシ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノ
キシ)カルボニルピロリジン(8.30mg,12.5
μmol,93%)を得た。 [α]D 20 +17.4°(c 1.17, CHCl3) IR(film) 3400, 3300, 2920, 1720, 1700, 1660, 1480,
1300, 1110, 1070, and700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ =2.49(1H, bt, J=7Hz, OH), 3.81(2H. m, C5CH2O),
4.15(1H, dd, J=1.6 and5.8Hz, C4H), 4.36(1H, d, J=1
1.6Hz, PhC"H"HO), 4.37(1H, C5H), 4.51(1H, d, J=11.
5Hz, PhC"H"HO), 4.54(2H, d, J=5.7Hz, PhCH2N), 4.54
(1H, d, J=11.5Hz, PhC"H"HO), 4.67(3H, m, PhC"H"HO,
CH2=CHC"H2"O), 5.19(1H, dq, J=10.5 and 1.1Hz, C"
H"H=CHCH2O(cis)), 5.27(1H, dq, J=17.4 and 1.1Hz,
C"H"H=CHCH2O(trans)), 5.55(1H, brs, C3H), 5.86(1H,
ddt, J=10.5, 17.4 and 5.6Hz, CHH=C"H"CH2O), 6.78
(1H, bt, J=5.7Hz, PhCH2N"H"), 7.20-7.37(15H, m, 芳
香族の水素), 7.45(2H, bt, J=7.8Hz, 芳香族の水素),
7.53(2H, bt, J=7.8Hz, 芳香族の水素), 7.91(2H, m, b
d, J=7.8Hz, 芳香族の水素), 9.57(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z = 661(1.4, M+), 603(0.2, M-al
lylalcohol+), 105(71,PhCO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 661.2765, calcd for C39H39N3O
7, M+.661.2789
【0062】実施例7
【0063】
【化16】
【0064】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノキシ)
カルボニルピロリジン(87.0mg,142μmo
l)を、ジクロロメタン(3.0mL)中、−78℃で
トリエチルアミン(40.0μL,29.0mg,28
5μmol)と、メタンスルホニルクロリド(15.0
μL,22.0mg,193μmol)とを順次加え、
同温度で2時間攪拌した。メタノ−ル(100μL)を
加え、過剰の試薬を分解後、室温に昇温し、水(20m
L)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した(20mLx3)。
有機層は、まとめて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−で精製した。アセトン−ジクロロメタン(10:
90)で溶出するフラクションを集めて(3R,4S,
5S)−(E)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−
(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン
−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニル
オキシメチル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピ
ロリジン(86.5mg,125μmol,88%)を
得た。 [α]D 20 +147°(c 1.01, CHCl3) IR(film) 3370, 2970, 2920, 1720, 1655, 1645, 1380,
1280, 1170, 750, and700 cm-1.1 H−NMR(400MHz,CDCl3),生成物はア
ミド部分について緩やかな回転が存在するため、スペク
トルの線幅はかなり広がったものであった。 δ = 1.12 and 1.14 (each 3H, d, J=6.6Hz, "(CH3)2"C
HNH), 3.08(3H, s, CH3SO3), 4.11(1H, m, (CH3)2C"H"N
H), 4.29(1H, dd, J=4.2 and 7.4Hz, C4H), 4.40-4.71
(9H, m, C5H, C5C"H2"O, PhC"H2"Ox2, CH2=CHC"H2"O),
4.73(1H, d, J=1.2Hz, C3H), 5.26(1H, dq, J=10.4 and
1.3Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.32(1H, dq, J=17.2 an
d 1.3Hz, C"H"H=CHCH2O(trans)), 5.91(1H, ddt, J=10.
4, 17.2 and6.0Hz, CHH=C"H"CH2O), 6.36(1H, bd, J=8.
1Hz,(CH3)2CHN"H"), 7.17(2H, bdd,J=1.6 and 7.3Hz,
芳香族の水素), 7.24-7.38(10H, m, 芳香族の水素), 7.
50(1H, tt, J=1.1 and 7.4Hz, 芳香族の水素), 7.61
(2H. bdd, J=1.1 and 7.4Hz,芳香族の水素), 7.94(1H,
b, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z = 691(0.05, M+), 105(75, PhCO
+), 91(100, Bn+).
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−ヒドロキシメチル−2−(2−プロペノキシ)
カルボニルピロリジン(87.0mg,142μmo
l)を、ジクロロメタン(3.0mL)中、−78℃で
トリエチルアミン(40.0μL,29.0mg,28
5μmol)と、メタンスルホニルクロリド(15.0
μL,22.0mg,193μmol)とを順次加え、
同温度で2時間攪拌した。メタノ−ル(100μL)を
加え、過剰の試薬を分解後、室温に昇温し、水(20m
L)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した(20mLx3)。
有機層は、まとめて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−で精製した。アセトン−ジクロロメタン(10:
90)で溶出するフラクションを集めて(3R,4S,
5S)−(E)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−
(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン
−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニル
オキシメチル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピ
ロリジン(86.5mg,125μmol,88%)を
得た。 [α]D 20 +147°(c 1.01, CHCl3) IR(film) 3370, 2970, 2920, 1720, 1655, 1645, 1380,
1280, 1170, 750, and700 cm-1.1 H−NMR(400MHz,CDCl3),生成物はア
ミド部分について緩やかな回転が存在するため、スペク
トルの線幅はかなり広がったものであった。 δ = 1.12 and 1.14 (each 3H, d, J=6.6Hz, "(CH3)2"C
HNH), 3.08(3H, s, CH3SO3), 4.11(1H, m, (CH3)2C"H"N
H), 4.29(1H, dd, J=4.2 and 7.4Hz, C4H), 4.40-4.71
(9H, m, C5H, C5C"H2"O, PhC"H2"Ox2, CH2=CHC"H2"O),
4.73(1H, d, J=1.2Hz, C3H), 5.26(1H, dq, J=10.4 and
1.3Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.32(1H, dq, J=17.2 an
d 1.3Hz, C"H"H=CHCH2O(trans)), 5.91(1H, ddt, J=10.
4, 17.2 and6.0Hz, CHH=C"H"CH2O), 6.36(1H, bd, J=8.
1Hz,(CH3)2CHN"H"), 7.17(2H, bdd,J=1.6 and 7.3Hz,
芳香族の水素), 7.24-7.38(10H, m, 芳香族の水素), 7.
50(1H, tt, J=1.1 and 7.4Hz, 芳香族の水素), 7.61
(2H. bdd, J=1.1 and 7.4Hz,芳香族の水素), 7.94(1H,
b, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z = 691(0.05, M+), 105(75, PhCO
+), 91(100, Bn+).
【0065】実施例8
【0066】
【化17】
【0067】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プ
ロペノキシ)カルボニルピロリジンの合成と同様に(3
R,4S,5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミ
ノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エ
チリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−ヒドロキ
シメチル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリ
ジン(103mg,168μmol)、ジクロロメタン
(3.0mL)、トリエチルアミン(115μL,8
3.5mg,827μmol)、メタンスルホニルクロ
リド(26.0μL,38.5mg,336μmol)
を用い反応を行った。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−で精製した。アセトン−ジクロ
ロメタン(10:90)で溶出するフラクションを集め
て(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイ
ルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オキ
ソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メ
タンスルホニルオキシメチル−2−(2−プロペノキ
シ)カルボニルピロリジン(111mg,161μmo
l,96%)を得た。 [α]D 20 -3.54°(c 1.30, CHCl3) IR(film) 3380, 3270, 2970, 2930, 1700, 1670, 1650,
1510, 1460, 1360, 1170, 1060, 980, 960, 730, and
700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 1.09 and 1.17(each 3H, d, J=6.6Hz, "(CH3)2"CH
NH), 2.79(3H, s, CH3SO 3), 4.46(1H, dd, J=1.2 and
5.7Hz, C4H), 4.47(1H, m, C"H"NH), 4.36(1H. t,J=9.1
Hz, C5C"H"HO), 4.50(3H, m, PhC"H"HOx2, C5C"H"HO),
4.57(1H, d, J=11.1Hz, PhC"H"HO), 4.62(1H, ddd, J=
4.7, 5.7, and 9.1Hz, C5H), 4.71(2H, bd,J=5.7Hz, CH
2=CHC"H2"O), 4.77(1H, d, J=11.5Hz, PhC"H"HO), 5.24
(1H, dq, J=10.5 and 1.1Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.3
3(1H, dq, J=17.2 and 1.1Hz, C"H"H=CHCH2O(trans)),
5.51 (1H, bs, C3H), 5.91 (1H, ddt, J=10.5, 17.2 an
d 5.7Hz, CHH=C"H"CH2O), 6.1((1H, bd, J=8.1Hz,(CH3)
2CHN"H"), 7.17(2H, bdd, J=1.6 and 7.3Hz, 芳香族の
水素), 7.24-7.38(10H, m, 芳香族の水素), 7.47(2H,b
t, J=7.6Hz, 芳香族の水素), 7.55(1H, bt, J=7.6Hz,
芳香族の水素), 7.91(2H. bd, J=7.6Hz, 芳香族の水
素), 9.54(1H, b, PhCONH). CI-MS(isobutane) m/z = 732(M+C4H7 +), 692(M+H+), 63
3(MH-isopropylamine+).
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プ
ロペノキシ)カルボニルピロリジンの合成と同様に(3
R,4S,5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミ
ノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エ
チリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−ヒドロキ
シメチル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリ
ジン(103mg,168μmol)、ジクロロメタン
(3.0mL)、トリエチルアミン(115μL,8
3.5mg,827μmol)、メタンスルホニルクロ
リド(26.0μL,38.5mg,336μmol)
を用い反応を行った。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−で精製した。アセトン−ジクロ
ロメタン(10:90)で溶出するフラクションを集め
て(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイ
ルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オキ
ソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メ
タンスルホニルオキシメチル−2−(2−プロペノキ
シ)カルボニルピロリジン(111mg,161μmo
l,96%)を得た。 [α]D 20 -3.54°(c 1.30, CHCl3) IR(film) 3380, 3270, 2970, 2930, 1700, 1670, 1650,
1510, 1460, 1360, 1170, 1060, 980, 960, 730, and
700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ = 1.09 and 1.17(each 3H, d, J=6.6Hz, "(CH3)2"CH
NH), 2.79(3H, s, CH3SO 3), 4.46(1H, dd, J=1.2 and
5.7Hz, C4H), 4.47(1H, m, C"H"NH), 4.36(1H. t,J=9.1
Hz, C5C"H"HO), 4.50(3H, m, PhC"H"HOx2, C5C"H"HO),
4.57(1H, d, J=11.1Hz, PhC"H"HO), 4.62(1H, ddd, J=
4.7, 5.7, and 9.1Hz, C5H), 4.71(2H, bd,J=5.7Hz, CH
2=CHC"H2"O), 4.77(1H, d, J=11.5Hz, PhC"H"HO), 5.24
(1H, dq, J=10.5 and 1.1Hz, C"H"H=CHCH2O(cis)), 5.3
3(1H, dq, J=17.2 and 1.1Hz, C"H"H=CHCH2O(trans)),
5.51 (1H, bs, C3H), 5.91 (1H, ddt, J=10.5, 17.2 an
d 5.7Hz, CHH=C"H"CH2O), 6.1((1H, bd, J=8.1Hz,(CH3)
2CHN"H"), 7.17(2H, bdd, J=1.6 and 7.3Hz, 芳香族の
水素), 7.24-7.38(10H, m, 芳香族の水素), 7.47(2H,b
t, J=7.6Hz, 芳香族の水素), 7.55(1H, bt, J=7.6Hz,
芳香族の水素), 7.91(2H. bd, J=7.6Hz, 芳香族の水
素), 9.54(1H, b, PhCONH). CI-MS(isobutane) m/z = 732(M+C4H7 +), 692(M+H+), 63
3(MH-isopropylamine+).
【0068】実施例9
【0069】
【化18】
【0070】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プ
ロペノキシ)カルボニルピロリジンの製造と同様に、
(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイル
アミノ−2−ベンジルアミノ−2−オキソ)エチリデン
−3,4−ビスベンジルオキシ−5−ヒドロキシメチル
−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン
(8.30mg,12.5μmol)、ジクロロメタン
(1.0mL)、トリエチルアミン(5.0μL,3.
6mg,35μmol)、メタンスルホニルクロリド
(2.0μL,2.9mg,19μmol,15e
q.)、を用いて反応を行った。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−を用いて精製した。アセ
トン−ジクロロメタン(5:95)で溶出するフラクシ
ョンを集めて(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルアミノ−2−オキ
ソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メ
タンスルホニルオキシメチル−2−(2−プロペノキ
シ)カルボニルピロリジン(8.90mg,12.0μ
mol,96%)を得た。
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プ
ロペノキシ)カルボニルピロリジンの製造と同様に、
(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1−ベンゾイル
アミノ−2−ベンジルアミノ−2−オキソ)エチリデン
−3,4−ビスベンジルオキシ−5−ヒドロキシメチル
−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン
(8.30mg,12.5μmol)、ジクロロメタン
(1.0mL)、トリエチルアミン(5.0μL,3.
6mg,35μmol)、メタンスルホニルクロリド
(2.0μL,2.9mg,19μmol,15e
q.)、を用いて反応を行った。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−を用いて精製した。アセ
トン−ジクロロメタン(5:95)で溶出するフラクシ
ョンを集めて(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルアミノ−2−オキ
ソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メ
タンスルホニルオキシメチル−2−(2−プロペノキ
シ)カルボニルピロリジン(8.90mg,12.0μ
mol,96%)を得た。
【0071】[α]D 20 -12.0°(c 1.17, CHCl3). IR(film) 3400, 2920, 1720, 1670, 1510, 1460, 1380,
1260, 1250, 1170, 1110, 1060, 1020, 960, 920, 73
0, and 700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ =2.78(1H, s, CH3SO3), 4.13(1H, dd, J=1.3 and 6.
4Hz, C4H), 4.33(1H, t,J=9.1Hz, C5C"H"HO), 4.38(1H,
d, J=12.6Hz, PhC"H"HO), 4.47-4.62(6H, m, C5H, C5
C"H"HO, PhC"H"HOx2, PhC"H2"NH), 4.64(1H, d, J=11.4
Hz, PC"H"HO), 4.71(2H, dt, J=5.7 and 1.1Hz, CH2=CH
C"H2"O), 5.24(1H, dq, J=10.5 and 1.1Hz, C"H"H=CHCH
2O(cis)), 5.33(1H, dq, J=17.2 and 1.1Hz, C"H"H=CHC
H2O(trans)), 5.51(1H, brs, C3H), 5.91(1H, ddt, J=1
0.5, 17.2 and 5.7Hz, CHH=C"H"CH2O), 6.62(1H, t, J=
5.5Hz, PhCH2N"H"), 7.20-7.37(15H, m, 芳香族の水
素), 7.46(2H, bt, J=7.8Hz, 芳香族の水素), 7.55(2H,
bt, J=7.8Hz, 芳香族の水素),7.92(2H, m, bd, J=7.8H
z, 芳香族の水素), 9.55(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z = 603(3.4, M-136), 512(4.2, M
-136-91(Bn)), 105(62(phCO+), 91(100, Bn+).
1260, 1250, 1170, 1110, 1060, 1020, 960, 920, 73
0, and 700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3) δ =2.78(1H, s, CH3SO3), 4.13(1H, dd, J=1.3 and 6.
4Hz, C4H), 4.33(1H, t,J=9.1Hz, C5C"H"HO), 4.38(1H,
d, J=12.6Hz, PhC"H"HO), 4.47-4.62(6H, m, C5H, C5
C"H"HO, PhC"H"HOx2, PhC"H2"NH), 4.64(1H, d, J=11.4
Hz, PC"H"HO), 4.71(2H, dt, J=5.7 and 1.1Hz, CH2=CH
C"H2"O), 5.24(1H, dq, J=10.5 and 1.1Hz, C"H"H=CHCH
2O(cis)), 5.33(1H, dq, J=17.2 and 1.1Hz, C"H"H=CHC
H2O(trans)), 5.51(1H, brs, C3H), 5.91(1H, ddt, J=1
0.5, 17.2 and 5.7Hz, CHH=C"H"CH2O), 6.62(1H, t, J=
5.5Hz, PhCH2N"H"), 7.20-7.37(15H, m, 芳香族の水
素), 7.46(2H, bt, J=7.8Hz, 芳香族の水素), 7.55(2H,
bt, J=7.8Hz, 芳香族の水素),7.92(2H, m, bd, J=7.8H
z, 芳香族の水素), 9.55(1H, brs, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) m/z = 603(3.4, M-136), 512(4.2, M
-136-91(Bn)), 105(62(phCO+), 91(100, Bn+).
【0072】実施例10
【0073】
【化19】
【0074】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プ
ロペノキシ)カルボニルピロリジン(36.0mg,5
2.1μmol)、トリフェニルホスフィン(4.0m
g,15.3μmol)、ジメドン(8.0mg,57
μmol)の混合物のテトラヒドロフラン(1.0m
L)溶液に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(4.0mg,3.6μmol,7%mol)を室
温で加え10分間攪拌した。反応液をシリカゲルフィル
タ−を通したのち、濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−を用いて精製した。アセト
ン−ジクロロメタン(10:90)で溶出するフラクシ
ョンを集めて(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾ
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
メタンスルホニルオキシメチルピロリジン(31.0m
g,51.0μmol,97%)を得た。このものは、
1H−NMR(400MHz,CDCl3)スペクトルよ
り互変な二重結合部分の幾何異性体、アミド部分の回転
異性体(4種、90:4:4:2,主異性体は、E−
体)が存在する事が判明した。
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プ
ロペノキシ)カルボニルピロリジン(36.0mg,5
2.1μmol)、トリフェニルホスフィン(4.0m
g,15.3μmol)、ジメドン(8.0mg,57
μmol)の混合物のテトラヒドロフラン(1.0m
L)溶液に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(4.0mg,3.6μmol,7%mol)を室
温で加え10分間攪拌した。反応液をシリカゲルフィル
タ−を通したのち、濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−を用いて精製した。アセト
ン−ジクロロメタン(10:90)で溶出するフラクシ
ョンを集めて(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾ
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
メタンスルホニルオキシメチルピロリジン(31.0m
g,51.0μmol,97%)を得た。このものは、
1H−NMR(400MHz,CDCl3)スペクトルよ
り互変な二重結合部分の幾何異性体、アミド部分の回転
異性体(4種、90:4:4:2,主異性体は、E−
体)が存在する事が判明した。
【0075】IR(film) 3370, 3320, 2920, 1720, 1650,
1510, 1350, 1250, 1170, 1120, 1100, 730, and 700
cm-1.1 H−NMR(400MHz,CDCl3),生成物は4
種の二重結合部分の幾何異性体、アミド部分の回転異性
体(主異性体は、E−体)が観測された。異性体比は メ
シル基のシグナルの積分比で決定した(2.91(3Hx0.04),
2.98(3Hx0.02), 3.0 0(3Hx0.04), 3.09(3Hx0.90))。少
量成分の十分な帰属は困難で、主異性体につ いてのみ
詳しい帰属ができた。主に主異性体のみを記す。 δ =1.11 and 1.12(each 3H, J=6.5Hz, "(CH3)2"CHNH),
2.91, 2.98, 3.00, 3.09(合わせて3H, CH3SO3), 4.06
(1H, m, C"H"NH), 4.10-4.66(8H, m, C4H, C5H, C5CH2,
PhCH2Ox2), 4.69(1H, d, J=4.6Hz, C3H), 5.55(1H, b
d, J=7.7Hz,(CH3)2CHN"H"), 7.00-7.85(15H, n, 芳香族
の水素), 8.60(1H, b, PhCON"H"). EI-MS(rel. Int.) 607(0.08, M+), 522(7.8, M-Me2CHN=
C=O+), 105(69, BnO+),91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 607.2358, calcd for C32H37N3O
7S, M+.607.2352
1510, 1350, 1250, 1170, 1120, 1100, 730, and 700
cm-1.1 H−NMR(400MHz,CDCl3),生成物は4
種の二重結合部分の幾何異性体、アミド部分の回転異性
体(主異性体は、E−体)が観測された。異性体比は メ
シル基のシグナルの積分比で決定した(2.91(3Hx0.04),
2.98(3Hx0.02), 3.0 0(3Hx0.04), 3.09(3Hx0.90))。少
量成分の十分な帰属は困難で、主異性体につ いてのみ
詳しい帰属ができた。主に主異性体のみを記す。 δ =1.11 and 1.12(each 3H, J=6.5Hz, "(CH3)2"CHNH),
2.91, 2.98, 3.00, 3.09(合わせて3H, CH3SO3), 4.06
(1H, m, C"H"NH), 4.10-4.66(8H, m, C4H, C5H, C5CH2,
PhCH2Ox2), 4.69(1H, d, J=4.6Hz, C3H), 5.55(1H, b
d, J=7.7Hz,(CH3)2CHN"H"), 7.00-7.85(15H, n, 芳香族
の水素), 8.60(1H, b, PhCON"H"). EI-MS(rel. Int.) 607(0.08, M+), 522(7.8, M-Me2CHN=
C=O+), 105(69, BnO+),91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 607.2358, calcd for C32H37N3O
7S, M+.607.2352
【0076】実施例11
【0077】
【化20】
【0078】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プ
ロペノキシ)カルボニルピロリジンより、(3R,4
S,5S)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−
メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,
4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニルオキシ
メチルピロリジンの合成と同様に(3R,4S,5S)
−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メ
チルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4
−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニルオキシメ
チル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン
(30.3mg,43.6μmol)、トリフェニルホ
スフィン(2.0mg,7.6mmol)、ジメドン
(7.0mg,50μmol)、テトラヒドロフラン
(2.0mL)、テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(2.0mg,1.8mmol,7%mol)
を用い反応を行った。反応液をシリカゲルフィルタ−を
通したのち濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−を用いて精製した。アセトン−ジクロ
ロメタン(10:90)で溶出するフラクションを集め
て(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾイルアミノ
−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチ
リデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスル
ホニルオキシメチルピロリジン(21.8mg,35.
9μmol,82%)を得た。このものの、1H−NM
R(400MHz,CDCl3)スペクトルは、実施例
4で得られた(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾ
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
メタンスルホニルオキシメチルピロリジンのそれと、異
性体比が若干異なる(4種、89:5:5:1,主異性
体は、E−体)が、シグナル位置は完全に一致した。
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プ
ロペノキシ)カルボニルピロリジンより、(3R,4
S,5S)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−
メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,
4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニルオキシ
メチルピロリジンの合成と同様に(3R,4S,5S)
−(Z)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メ
チルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4
−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニルオキシメ
チル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン
(30.3mg,43.6μmol)、トリフェニルホ
スフィン(2.0mg,7.6mmol)、ジメドン
(7.0mg,50μmol)、テトラヒドロフラン
(2.0mL)、テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(2.0mg,1.8mmol,7%mol)
を用い反応を行った。反応液をシリカゲルフィルタ−を
通したのち濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−を用いて精製した。アセトン−ジクロ
ロメタン(10:90)で溶出するフラクションを集め
て(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾイルアミノ
−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチ
リデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスル
ホニルオキシメチルピロリジン(21.8mg,35.
9μmol,82%)を得た。このものの、1H−NM
R(400MHz,CDCl3)スペクトルは、実施例
4で得られた(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾ
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
メタンスルホニルオキシメチルピロリジンのそれと、異
性体比が若干異なる(4種、89:5:5:1,主異性
体は、E−体)が、シグナル位置は完全に一致した。
【0079】実施例12
【0080】
【化21】
【0081】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチルピロリジンの製
造と同様に、(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルアミノアミノ−2−
オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5
−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プロペノ
キシ)カルボニルピロリジン(8.0mg,10.8μ
mol)、トリフェニルホスフィン(1.0mg,3.
8μmol)、ジメドン(3.0mg,21.4μmo
l)、テトラヒドロフラン(1.0mL)、テトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム(1.0mg,0.
9mmol,8%mol)を用いて反応を行った。同様
に後処理を行った後、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ−を用いて精製した。アセトン−ジク
ロロメタン(10:90)で溶出するフラクションを集
めて、(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾイルア
ミノ−2−ベンジルアミノアミノ−2−オキソ)エチリ
デン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホ
ニルオキシメチルピロリジン(5.2mg,7.9μm
ol,73%)を得た。このものは、1H−NMR(4
00MHz,CDCl3)スペクトルより互変な二重結
合部分の幾何異性体、アミド部分の回転異性体(4種、
90:4:4:2,主異性体は、E−体)が存在する事
が判明した。
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチルピロリジンの製
造と同様に、(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルアミノアミノ−2−
オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5
−メタンスルホニルオキシメチル−2−(2−プロペノ
キシ)カルボニルピロリジン(8.0mg,10.8μ
mol)、トリフェニルホスフィン(1.0mg,3.
8μmol)、ジメドン(3.0mg,21.4μmo
l)、テトラヒドロフラン(1.0mL)、テトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム(1.0mg,0.
9mmol,8%mol)を用いて反応を行った。同様
に後処理を行った後、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ−を用いて精製した。アセトン−ジク
ロロメタン(10:90)で溶出するフラクションを集
めて、(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾイルア
ミノ−2−ベンジルアミノアミノ−2−オキソ)エチリ
デン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホ
ニルオキシメチルピロリジン(5.2mg,7.9μm
ol,73%)を得た。このものは、1H−NMR(4
00MHz,CDCl3)スペクトルより互変な二重結
合部分の幾何異性体、アミド部分の回転異性体(4種、
90:4:4:2,主異性体は、E−体)が存在する事
が判明した。
【0082】IR(film) 3370, 3320, 1650, 1510, 1470,
1350, 1260, 1170, 1110, 1100, 730, and 700 cm-1.1 H−NMR(400MHz,CDCl3), 生成物は4
種の二重結合部分の幾何異体、アミド部分の回転異性体
(主異性体は、E−体)が観測された。異性体比はメシル
基のシグナルの積分比で決定した(2.91(3Hx0.04), 2.98
(3Hx0.02), 3.00(3Hx0.04), 3.09 (3Hx0.90))。少量成
分の十分な帰属は困難で、主異性体につ (のみ詳しい帰
属ができた。主に主異性体のみを記す。 δ = 2.88, 2.96, 2.97, 3.08(合わせて3H, CH3SO3),
4.05-4.66(10H, m, C4H,C5H, C5CH2, PhC"H2"NH, PhCH2
Ox2), 4.72(1H, d, J=4.7Hz, C3H), 8.14(1H, bt, J=6.
0Hz, PhCH2N"H"), 7.00-7.85(20H, n, 芳香族の水素),
8.84(1H, b, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) 655(0.02, M+), 522(1.7, M-PhCH2N=
C=O+), 105(63, BnO+),91(100, Bn+).
1350, 1260, 1170, 1110, 1100, 730, and 700 cm-1.1 H−NMR(400MHz,CDCl3), 生成物は4
種の二重結合部分の幾何異体、アミド部分の回転異性体
(主異性体は、E−体)が観測された。異性体比はメシル
基のシグナルの積分比で決定した(2.91(3Hx0.04), 2.98
(3Hx0.02), 3.00(3Hx0.04), 3.09 (3Hx0.90))。少量成
分の十分な帰属は困難で、主異性体につ (のみ詳しい帰
属ができた。主に主異性体のみを記す。 δ = 2.88, 2.96, 2.97, 3.08(合わせて3H, CH3SO3),
4.05-4.66(10H, m, C4H,C5H, C5CH2, PhC"H2"NH, PhCH2
Ox2), 4.72(1H, d, J=4.7Hz, C3H), 8.14(1H, bt, J=6.
0Hz, PhCH2N"H"), 7.00-7.85(20H, n, 芳香族の水素),
8.84(1H, b, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) 655(0.02, M+), 522(1.7, M-PhCH2N=
C=O+), 105(63, BnO+),91(100, Bn+).
【0083】実施例13
【0084】
【化22】
【0085】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチルピロリジンの製
造と同様に、(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン(1
5.7mg,20.6μmol)、トリフェニルホスフ
ィン(2.0mg,7.6μmol)、ジメドン(4.
0mg,28.5μmol)、テトラヒドロフラン
(1.0mL)、テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(1.7mg,1.5μmol,7%mol)
を用いて反応を行った。同様に後処理を行った後、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−を用い
て精製した。酢酸エチル−ヘキサン(25:75)で溶
出するフラクションを集めて、(3R,4S,5S)−
2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチ
ル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベ
ンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)メチルピロリジン(11.6mg,18.0mmo
l,87%)を得た。このものは、1H−NMR(40
0MHz,CDCl3)スペクトルより3種以上の二重
結合部分の互変な幾何異性体、アミド部分の回転異性体
(主異性体は、(E)−体(>90%))が存在する事
が判明した。
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチルピロリジンの製
造と同様に、(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン(1
5.7mg,20.6μmol)、トリフェニルホスフ
ィン(2.0mg,7.6μmol)、ジメドン(4.
0mg,28.5μmol)、テトラヒドロフラン
(1.0mL)、テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(1.7mg,1.5μmol,7%mol)
を用いて反応を行った。同様に後処理を行った後、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−を用い
て精製した。酢酸エチル−ヘキサン(25:75)で溶
出するフラクションを集めて、(3R,4S,5S)−
2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチ
ル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベ
ンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)メチルピロリジン(11.6mg,18.0mmo
l,87%)を得た。このものは、1H−NMR(40
0MHz,CDCl3)スペクトルより3種以上の二重
結合部分の互変な幾何異性体、アミド部分の回転異性体
(主異性体は、(E)−体(>90%))が存在する事
が判明した。
【0086】1H-NMR(400 MHz, CDCl3), 主異性体のみ
を記す。 δ = 0.06 and 0.07(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu), 0.
89(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"), 1.11 and 1.14(each 3H,
d, J=6.5Hz, "(CH3)2"CHNH), 3.67(1H, dd, J=6.1and 1
0.4Hz, C5C"H"HO), 3.79(1H, dd, J=4.7 and 10.4Hz, C
5C"H"HO), 3.98(1H, m, C5H), 4.06(1H, m,(CH3)2CHN"
H"), 4.25(1H. d, J=11.4Hz, PhC"H"HO), 4.27(1H, dd,
J=4.6 and 6.3Hz, C4H), 4.50-4.65(3H, m, PhC"H"HOx
3), 4.69(1H, d, J=4.6Hz, C3H), 5.59(1H, bd, J=7.8H
z,(CH3)2CHN"H"), 7.00-7.90(15H, m, 芳香族の水素),
8.42(1H, b, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) 643(0.05, M+), 586(0.50, M-t-B
u+), 481(9.2, M-t-Bu-PCO+), 105(23, BnO+), 91(10
0, Bn+). EI-HR-MS found m/z 643.3459, calcd for C37H49N3O5S
i, M+.643.3443
を記す。 δ = 0.06 and 0.07(each 3H, s, Si"(CH3)2"t-Bu), 0.
89(9H, s, Si(CH3)"t-Bu"), 1.11 and 1.14(each 3H,
d, J=6.5Hz, "(CH3)2"CHNH), 3.67(1H, dd, J=6.1and 1
0.4Hz, C5C"H"HO), 3.79(1H, dd, J=4.7 and 10.4Hz, C
5C"H"HO), 3.98(1H, m, C5H), 4.06(1H, m,(CH3)2CHN"
H"), 4.25(1H. d, J=11.4Hz, PhC"H"HO), 4.27(1H, dd,
J=4.6 and 6.3Hz, C4H), 4.50-4.65(3H, m, PhC"H"HOx
3), 4.69(1H, d, J=4.6Hz, C3H), 5.59(1H, bd, J=7.8H
z,(CH3)2CHN"H"), 7.00-7.90(15H, m, 芳香族の水素),
8.42(1H, b, PhCONH). EI-MS(rel. Int.) 643(0.05, M+), 586(0.50, M-t-B
u+), 481(9.2, M-t-Bu-PCO+), 105(23, BnO+), 91(10
0, Bn+). EI-HR-MS found m/z 643.3459, calcd for C37H49N3O5S
i, M+.643.3443
【0087】実施例14
【0088】
【化23】
【0089】(3R,4S,5S)−(E)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチルピロリジンの製
造と同様に、(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン(2
1.0mg,28.8μmol)、トリフェニルホスフ
ィン(3.0mg,11.4μmol)、ジメドン
(4.5mg,32.1μmol)、テトラヒドロフラ
ン(1.0mL)、テトラキストリフェニルホスフィン
パラジウム(2.0mg,1.8μmol,6%mo
l)を用いて反応を行った。同様に後処理を行った後、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−を
用いて精製した。酢酸エチル−ヘキサン(25:75)
で溶出するフラクションを集めて、(3R,4S,5
S)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチル
エチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビ
スベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)メチルピロリジン(17.1mg,26.6μm
ol,92%)を得た。このものの、1H−NMR(4
00MHz,CDCl3)スペクトルはE−異性体より
実施例10で得られた生成物のそれと完全に一致した
。
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−メタンスルホニルオキシメチルピロリジンの製
造と同様に、(3R,4S,5S)−(Z)−2−(1
−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ
−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキ
シ−5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロリジン(2
1.0mg,28.8μmol)、トリフェニルホスフ
ィン(3.0mg,11.4μmol)、ジメドン
(4.5mg,32.1μmol)、テトラヒドロフラ
ン(1.0mL)、テトラキストリフェニルホスフィン
パラジウム(2.0mg,1.8μmol,6%mo
l)を用いて反応を行った。同様に後処理を行った後、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−を
用いて精製した。酢酸エチル−ヘキサン(25:75)
で溶出するフラクションを集めて、(3R,4S,5
S)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチル
エチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−ビ
スベンジルオキシ−5−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)メチルピロリジン(17.1mg,26.6μm
ol,92%)を得た。このものの、1H−NMR(4
00MHz,CDCl3)スペクトルはE−異性体より
実施例10で得られた生成物のそれと完全に一致した
。
【0090】実施例15
【0091】
【化24】
【0092】(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾ
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン
(14.0mg,21.7μmol)のメタノ−ル溶液
(1.0mL)に、濃塩酸(10μL)を室温で加え1
時間攪拌した。反応液を飽和食塩水(20mL)に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した(20mLx3)。有機層は
まとめて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−を用
いて精製した。アセトン−ジクロロメタン(30:7
0)で溶出するフラクションを集めて、(3R,4S,
5S)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチ
ルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−
ビスベンジルオキシ−5−ヒドロキシメチルピロリジン
(9.0mg,16.0μmol,77%)を得た。こ
のものは、1H−NMR(400MHz,CDCl3)ス
ペクトルより、互変な二重結合部分の幾何異性体、アミ
ド部分の回転異性体(4種以上、主に3種(6:2:
2))の混合物として観測された。
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルピロリジン
(14.0mg,21.7μmol)のメタノ−ル溶液
(1.0mL)に、濃塩酸(10μL)を室温で加え1
時間攪拌した。反応液を飽和食塩水(20mL)に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した(20mLx3)。有機層は
まとめて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−を用
いて精製した。アセトン−ジクロロメタン(30:7
0)で溶出するフラクションを集めて、(3R,4S,
5S)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−メチ
ルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−3,4−
ビスベンジルオキシ−5−ヒドロキシメチルピロリジン
(9.0mg,16.0μmol,77%)を得た。こ
のものは、1H−NMR(400MHz,CDCl3)ス
ペクトルより、互変な二重結合部分の幾何異性体、アミ
ド部分の回転異性体(4種以上、主に3種(6:2:
2))の混合物として観測された。
【0093】1H−NMR(400MHz,CDC
l3),スペクトルは複雑な互変な二重結合部分の幾何
異性体、アミド部分の回転異性体(4種以上、主に4種
(5:2:2:1))の混合物として観測され、すべて
のシグナルの帰属はできなかった。 δ = 0.78 and 0.80(3Hx0.2, each d, J=6.6Hz, "(CH3)
2"CHNH(第2成分)), 0.11 and 0.13(3Hx0.5, each d, J
=6.6Hz, "(CH3)2"CHNH(第1成分)), 0.12 and 0.14(3Hx
0.2, each d, J=6.6Hz, "(CH3)2"CHNH(もう一つの第2
成分), 2.72-3.00(1H, b, OH), 3.19(1Hx0.2, dd, J=3.
9 and 10.7Hz, C5C"H"HO(第2成分)), 3.73(2Hx0.5, b
d, J=3.2Hz, C5CH2O(第1成分)), 4.06(1Hx0.5, m,(C
H3)2C"H"NH(第1成分)), 4.35(1Hx0.5, C4H(第1成
分)), 4.82(1Hx0.5, d, J=5.2Hz, C3H(第1成分)), 5.4
1(1Hx0.2, bd, J=5.5Hz, PhCH2N"H"(第2成分)), 5.53
(1Hx0.5, d,J=7.8Hz, PhCH2N"H"(第1成分)), 6.69(1Hx
0.1, bd, J=7.8Hz, PhCH2N"H"(第4成分)), 6.99(2H, d
d, J=1.3 and 7.5Hz, 芳香族の水素), 7.11(1Hx0.2, b
d, J=7.5Hz, PhCH2N"H"(もう一つの第2成分)), 7.68(2
H, dd, J=1.5 and 7.2Hz, 芳香族の水素), 7.81(2H, d
d, J=1.5 and 7.2Hz, 芳香族の水素), 8.12and 8.13(ea
ch 1Hx0.2, bd, PhCONH(第2成分x2)), 8.48(1Hx0.5, P
hCONH(第1成分)). EI-MS(rel. Int.) m/z = 529(1.1, M+), 444(13, M-Me2
C=N=O+), 105(91, BnO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z 529.2563, calcd for C31H35N3O5,
M+.529.2579
l3),スペクトルは複雑な互変な二重結合部分の幾何
異性体、アミド部分の回転異性体(4種以上、主に4種
(5:2:2:1))の混合物として観測され、すべて
のシグナルの帰属はできなかった。 δ = 0.78 and 0.80(3Hx0.2, each d, J=6.6Hz, "(CH3)
2"CHNH(第2成分)), 0.11 and 0.13(3Hx0.5, each d, J
=6.6Hz, "(CH3)2"CHNH(第1成分)), 0.12 and 0.14(3Hx
0.2, each d, J=6.6Hz, "(CH3)2"CHNH(もう一つの第2
成分), 2.72-3.00(1H, b, OH), 3.19(1Hx0.2, dd, J=3.
9 and 10.7Hz, C5C"H"HO(第2成分)), 3.73(2Hx0.5, b
d, J=3.2Hz, C5CH2O(第1成分)), 4.06(1Hx0.5, m,(C
H3)2C"H"NH(第1成分)), 4.35(1Hx0.5, C4H(第1成
分)), 4.82(1Hx0.5, d, J=5.2Hz, C3H(第1成分)), 5.4
1(1Hx0.2, bd, J=5.5Hz, PhCH2N"H"(第2成分)), 5.53
(1Hx0.5, d,J=7.8Hz, PhCH2N"H"(第1成分)), 6.69(1Hx
0.1, bd, J=7.8Hz, PhCH2N"H"(第4成分)), 6.99(2H, d
d, J=1.3 and 7.5Hz, 芳香族の水素), 7.11(1Hx0.2, b
d, J=7.5Hz, PhCH2N"H"(もう一つの第2成分)), 7.68(2
H, dd, J=1.5 and 7.2Hz, 芳香族の水素), 7.81(2H, d
d, J=1.5 and 7.2Hz, 芳香族の水素), 8.12and 8.13(ea
ch 1Hx0.2, bd, PhCONH(第2成分x2)), 8.48(1Hx0.5, P
hCONH(第1成分)). EI-MS(rel. Int.) m/z = 529(1.1, M+), 444(13, M-Me2
C=N=O+), 105(91, BnO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z 529.2563, calcd for C31H35N3O5,
M+.529.2579
【0094】実施例16
【0095】
【化25】
【0096】(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾ
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
ヒドロキシメチルピロリジン(9.0mg,16.0μ
mol)をジクロロメタン(1.0mL)中、−78℃
でトリエチルアミン(6.0μL,4.3mg,42.
0μmol)、ついでメタンスルホニルクロリド(1.
5μL,2.2mg,19.0μmol)を加え、同温
度で1時間攪拌した。メタノ−ル(20μL)を加え過
剰の試薬を分解させた後、室温に昇温した。反応液を水
(20mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した(20mL
x3)。有機層はまとめて無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−を用いて精製した。アセトン−ジクロロメタン(1
0:90)で溶出するフラクションを集めて、(3R,
4S,5S)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1
−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−
3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニルオ
キシメチルピロリジン(6.4mg,10.5μmo
l,65%)を得た。このものの、1H−NMR(40
0MHz,CDCl3)スペクトルは(3R,4S,5
S)−(E)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1
−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−
3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニルオ
キシメチル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロ
リジンより実施例9で得られた生成物のそれと完全に一
致した。
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
ヒドロキシメチルピロリジン(9.0mg,16.0μ
mol)をジクロロメタン(1.0mL)中、−78℃
でトリエチルアミン(6.0μL,4.3mg,42.
0μmol)、ついでメタンスルホニルクロリド(1.
5μL,2.2mg,19.0μmol)を加え、同温
度で1時間攪拌した。メタノ−ル(20μL)を加え過
剰の試薬を分解させた後、室温に昇温した。反応液を水
(20mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した(20mL
x3)。有機層はまとめて無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−を用いて精製した。アセトン−ジクロロメタン(1
0:90)で溶出するフラクションを集めて、(3R,
4S,5S)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1
−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−
3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニルオ
キシメチルピロリジン(6.4mg,10.5μmo
l,65%)を得た。このものの、1H−NMR(40
0MHz,CDCl3)スペクトルは(3R,4S,5
S)−(E)−2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1
−メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−
3,4−ビスベンジルオキシ−5−メタンスルホニルオ
キシメチル−2−(2−プロペノキシ)カルボニルピロ
リジンより実施例9で得られた生成物のそれと完全に一
致した。
【0097】実施例17
【0098】
【化26】
【0099】(3R,4S,5S)−2−(1−ベンゾ
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
メタンスルホニルオキシメチルピロリジン(14.9m
g,24.5μmol)のテトラヒドロフラン溶液
(1.0mL)に、室温でカリウムヘキサメチルジシラ
ジド(0.50mol/L in toluene,50μL,2
5μmol)を加え、室温で5分間攪拌した。反応液を
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層をまとめて飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−を用いて精製した。アセトン−ジクロロメタン(1
0:90)で溶出するフラクションを集めて2−(1−
ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−
2−オキソ)エチリデン−1−アザ−3,4−ビスベン
ジルオキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン(8.2m
g,15.8μmol,64%)を得た。
イルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−2−オ
キソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−5−
メタンスルホニルオキシメチルピロリジン(14.9m
g,24.5μmol)のテトラヒドロフラン溶液
(1.0mL)に、室温でカリウムヘキサメチルジシラ
ジド(0.50mol/L in toluene,50μL,2
5μmol)を加え、室温で5分間攪拌した。反応液を
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層をまとめて飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−を用いて精製した。アセトン−ジクロロメタン(1
0:90)で溶出するフラクションを集めて2−(1−
ベンゾイルアミノ−2−(1−メチルエチル)アミノ−
2−オキソ)エチリデン−1−アザ−3,4−ビスベン
ジルオキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン(8.2m
g,15.8μmol,64%)を得た。
【0100】[α]D 20 +51.6°(c 0.760, CHCl3) IR(film) 3280, 1720, 1650, 1640, 1540, 1520, 1480,
1380, 1250, 1100, 1070, 1020, 730 and 700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3), δ = 1.17 and 1.19(each 3H, d, J=6.5Hz, "(CH3)2"CH
NH), 2.23(1H, d, J=4.1Hz, C6Hβ), 2.35(1H, d, J=5.
4Hz, C6Hα), 3.06(1H, dt, J=4.1 and 5.4Hz, C5H),
4.08(1H, m,(CH3)2C"H"NH), 4.31 and 4.49(each 1H,
d, J=10.8Hz, PhCH2O), 4.55(1H, dd, J=4.1 and 5.4H
z, C4H), 4.64 and 4.67(each 1H, d, J=12.0Hz, PhCH2
O), 5.01(1H, dd, J=0.9 and 4.1Hz, C3H), 6.99(2H, b
dd, J=1.5 and7.0Hz, 芳香族の水素), 7.07(2H, tt, J=
1.5 and 7.0Hz, 芳香族の水素), 7.12(1H, tt, J=1.5an
d 7.0Hz, 芳香族の水素), 7.30-7.42(7H, m, 芳香族の
水素),7.47(1H, tt, J=1.1 and 7.4Hz, 芳香族の水素),
7.75(2H, bdd, J=1.1 and 7.4Hz,芳香族の水素), 8.43
(1H, bs, PhCONH), 9.47(1H, bd, J=7.5Hz,(CH3)2CHN"
H"). EI-MS(rel. Int.) 511(2.7, M+), 420(5.6, M-Bn+), 10
5(97, BnO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 511.2485, calcd for C31H33N3O
4, M+.511.2479
1380, 1250, 1100, 1070, 1020, 730 and 700 cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3), δ = 1.17 and 1.19(each 3H, d, J=6.5Hz, "(CH3)2"CH
NH), 2.23(1H, d, J=4.1Hz, C6Hβ), 2.35(1H, d, J=5.
4Hz, C6Hα), 3.06(1H, dt, J=4.1 and 5.4Hz, C5H),
4.08(1H, m,(CH3)2C"H"NH), 4.31 and 4.49(each 1H,
d, J=10.8Hz, PhCH2O), 4.55(1H, dd, J=4.1 and 5.4H
z, C4H), 4.64 and 4.67(each 1H, d, J=12.0Hz, PhCH2
O), 5.01(1H, dd, J=0.9 and 4.1Hz, C3H), 6.99(2H, b
dd, J=1.5 and7.0Hz, 芳香族の水素), 7.07(2H, tt, J=
1.5 and 7.0Hz, 芳香族の水素), 7.12(1H, tt, J=1.5an
d 7.0Hz, 芳香族の水素), 7.30-7.42(7H, m, 芳香族の
水素),7.47(1H, tt, J=1.1 and 7.4Hz, 芳香族の水素),
7.75(2H, bdd, J=1.1 and 7.4Hz,芳香族の水素), 8.43
(1H, bs, PhCONH), 9.47(1H, bd, J=7.5Hz,(CH3)2CHN"
H"). EI-MS(rel. Int.) 511(2.7, M+), 420(5.6, M-Bn+), 10
5(97, BnO+), 91(100, Bn+). EI-HR-MS found m/z = 511.2485, calcd for C31H33N3O
4, M+.511.2479
【0101】実施例18
【0102】
【化27】
【0103】2−(1−ベンゾイルアミノ−2−(1−
メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−1−
アザ−3,4−ビスベンジルオキシビシクロ[3.1.
0]ヘキサンの製造と同様に、(3R,4S,5S)−
2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルアミノ−2
−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−
5−メタンスルホニルオキシメチルピロリジン(5.2
mg,7.9μmol)、テトラヒドロフラン(500
μL)、カリウムヘキサメチルジシラジド(0.50m
ol/L in toluene,18μL,9.0μmol)を
を用いて反応を行った。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−を用いて精製した。アセトン−ジ
クロロメタン(10:90)で溶出するフラクションを
集めて2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルアミ
ノ−2−オキソ)エチリデン−1−アザ−3,4−ビス
ベンジルオキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン(2.
7mg,4.8μmol,61%)を得た。
メチルエチル)アミノ−2−オキソ)エチリデン−1−
アザ−3,4−ビスベンジルオキシビシクロ[3.1.
0]ヘキサンの製造と同様に、(3R,4S,5S)−
2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルアミノ−2
−オキソ)エチリデン−3,4−ビスベンジルオキシ−
5−メタンスルホニルオキシメチルピロリジン(5.2
mg,7.9μmol)、テトラヒドロフラン(500
μL)、カリウムヘキサメチルジシラジド(0.50m
ol/L in toluene,18μL,9.0μmol)を
を用いて反応を行った。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−を用いて精製した。アセトン−ジ
クロロメタン(10:90)で溶出するフラクションを
集めて2−(1−ベンゾイルアミノ−2−ベンジルアミ
ノ−2−オキソ)エチリデン−1−アザ−3,4−ビス
ベンジルオキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン(2.
7mg,4.8μmol,61%)を得た。
【0104】[α]D 20 +25.6°(c 0.390, CHCl3) IR(film) 3300, 1720, 1650, 1640, 1490, 1380, 1250,
1100, 1020, 730, and700cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3), δ = 2.24(1H, d, J=4.1Hz, C6Hβ), 2.31(1H, d, J=5.
3Hz, C6Hα), 3.06(1H,dt, J=4.1 and 5.3Hz, C5H), 4.
31 and 4.50(each 1H, d, J=10.8Hz, PhCH2O),4.55(3H,
m, C4H, PhC"H2"NH), 4.64 and 4.66(each 1H, d, J=1
1.8Hz, PhCH2O), 5.01(1H, dd, J=1.0 and 4.1Hz, C3
H), 6.97(2H, bdd, J=1.5 and 7.0Hz, 芳香族の水素),
7.07(2H, tt, J=1.5 and 7.0Hz, 芳香族の水素), 7.13
(1H, tt, J=1.5 and 7.0Hz, 芳香族の水素), 7.25-7.40
(12H, m, 芳香族の水素), 7.48(1H,tt, J=1.3 and 7.4H
z, 芳香族の水素), 7.76(2H, bdd, J=1.1 and 7.4Hz,芳
香族の水素), 8.41(1H, bs, PhCONH), 10.03(1H, bt, J
=5.8Hz, PhCH2N"H"). EI-MS(rel. Int.) m/z =559(1.1, M+), 468(5.6, M-B
n+), 105(71, BnO+), 91(100, Bn+), 77(27, Ph+) EI-HR-MS found m/z = 559.2460, calcd for C35H33N3O
4, M+.559.2471
1100, 1020, 730, and700cm-1.1 H-NMR(400 MHz, CDCl3), δ = 2.24(1H, d, J=4.1Hz, C6Hβ), 2.31(1H, d, J=5.
3Hz, C6Hα), 3.06(1H,dt, J=4.1 and 5.3Hz, C5H), 4.
31 and 4.50(each 1H, d, J=10.8Hz, PhCH2O),4.55(3H,
m, C4H, PhC"H2"NH), 4.64 and 4.66(each 1H, d, J=1
1.8Hz, PhCH2O), 5.01(1H, dd, J=1.0 and 4.1Hz, C3
H), 6.97(2H, bdd, J=1.5 and 7.0Hz, 芳香族の水素),
7.07(2H, tt, J=1.5 and 7.0Hz, 芳香族の水素), 7.13
(1H, tt, J=1.5 and 7.0Hz, 芳香族の水素), 7.25-7.40
(12H, m, 芳香族の水素), 7.48(1H,tt, J=1.3 and 7.4H
z, 芳香族の水素), 7.76(2H, bdd, J=1.1 and 7.4Hz,芳
香族の水素), 8.41(1H, bs, PhCONH), 10.03(1H, bt, J
=5.8Hz, PhCH2N"H"). EI-MS(rel. Int.) m/z =559(1.1, M+), 468(5.6, M-B
n+), 105(71, BnO+), 91(100, Bn+), 77(27, Ph+) EI-HR-MS found m/z = 559.2460, calcd for C35H33N3O
4, M+.559.2471
【0105】試験例 マウスリンパ性白血病細胞(P388)を10%仔牛胎
児血清含有のPRMI−1940培養液に加え、培養細
胞を5X104個/mLに調整した。これに本発明の化
合物である実施例17および実施例18で得られた一般
式[I]で表される2−(1−アシルアミノ−1−カル
バモイル)メチリデンピロリジン誘導体を所定の濃度に
なるように添加し37℃で二日間培養した。コールター
カウンターを用いて浮遊細胞数を計測し、対照区に対す
る増殖阻害率からIC50を求めた。結果を表1にまとめ
た。
児血清含有のPRMI−1940培養液に加え、培養細
胞を5X104個/mLに調整した。これに本発明の化
合物である実施例17および実施例18で得られた一般
式[I]で表される2−(1−アシルアミノ−1−カル
バモイル)メチリデンピロリジン誘導体を所定の濃度に
なるように添加し37℃で二日間培養した。コールター
カウンターを用いて浮遊細胞数を計測し、対照区に対す
る増殖阻害率からIC50を求めた。結果を表1にまとめ
た。
【0106】
【表1】
Claims (3)
- 【請求項1】 次の一般式 【化1】 (式中、R1およびR2は同一もしくは異なって、炭素数
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル基、置換もしく
は無置換のアラルキル基、または置換もしくは無置換の
アリ−ル基を表し、R3およびR4は同一もしくは異なっ
て、置換もしくは無置換のアラルキル基を表す)で表さ
れる2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチ
リデンピロリジン誘導体。 - 【請求項2】 次の一般式 【化2】 (式中、R1、R5、R6、およびR7は同一もしくは異な
って、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル
基、置換もしくは無置換のアラルキル基、または置換も
しくは無置換のアリ−ル基を表し、R3およびR4は同一
もしくは異なる置換もしくは無置換のアラルキル基を表
す)で表される2−(5−オキソ−Δ2−オキサゾリン
−4−イリデン)ピロリジン誘導体。 - 【請求項3】 次の一般式 【化3】 〔式中、R1およびR2は同一もしくは異なって、炭素数
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルキル基、置換もしく
は無置換のアラルキル基、または置換もしくは無置換の
アリ−ル基を表し、R3およびR4は同一もしくは異なる
置換もしくは無置換のアラルキル基を表し、R8は水素
原子またはアミノ基の保護基を表し、Xは水酸基、−O
SiR5R6R7で示される基(R5、R6、およびR7は同
一もしくは異なって炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐
状アルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、ま
たは置換もしくは無置換のアリ−ル基を表す)、炭素数
1〜5の直鎖状もしくは分岐状アルカンスルホニルオキ
シ基、置換もしくは無置換のアレ−ンスルホニルオキシ
基を表す〕で表される2−(1−アシルアミノ−1−カ
ルバモイル)メチリデン−5−置換メチルピロリジン誘
導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14050394A JPH083133A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリジン誘導体およびその製造中間体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14050394A JPH083133A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリジン誘導体およびその製造中間体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH083133A true JPH083133A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15270162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14050394A Pending JPH083133A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 2−(1−アシルアミノ−1−カルバモイル)メチリデンピロリジン誘導体およびその製造中間体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083133A (ja) |
-
1994
- 1994-06-22 JP JP14050394A patent/JPH083133A/ja active Pending
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