JPH08312611A - クランプ - Google Patents

クランプ

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JPH08312611A
JPH08312611A JP12184195A JP12184195A JPH08312611A JP H08312611 A JPH08312611 A JP H08312611A JP 12184195 A JP12184195 A JP 12184195A JP 12184195 A JP12184195 A JP 12184195A JP H08312611 A JPH08312611 A JP H08312611A
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cam
work
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カムの基本姿勢への復帰を確実に行い、これ
によりワークの保持性能を高める。 【構成】 クランプ本体10にねじ軸16とワーク支持
手段20とを対向配置し、ねじ軸16とワーク支持手段
20とでワークを挟み付けて保持するようにした。ワー
ク支持手段20は、カム28と、これを支持する受け部
材22と、クランプ本体10に内設されるコイルバネ3
0及び球体32からなる付勢手段と、カム28の鍔部2
8c及び止め輪26bからなる姿勢規制手段とから構成
した。そして、ワークを保持していない無負荷の状態で
は、コイルバネ30が球体32を介してカム28をねじ
軸16側に付勢することによって、カム28の鍔部28
cが止め輪26bに当接させられてカム28がカム面2
8bをねじ軸16に対向させた基本姿勢に保持されるよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランプ本体に設けら
れたワーク保持部に鉄板、形鋼等のワークを介在させ
て、ワークを両側から挟み付けることによって保持する
ように構成されたクランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、土木建築等の分野において
は、ワイヤーロープに連結されたクランプにより鉄板や
形鋼等のワークを吊り下げ式に支持してワークを移送す
ることが行われている。上記クランプとしては、例え
ば、特公昭52−181、あるいは実公平6−6254
に開示されるようなクランプが知られている。
【0003】これらのクランプは、図3に示すように、
クランプ本体50にワーク保持部52が設けられ、ハン
ドル操作によって進退するねじ軸54と、カム56とが
このワーク保持部52に相対向して設けられている。
【0004】カム56は、ベアリング58を介して転動
可能で、かつねじ軸54側に進退し得るようになってい
るとともに、スプリング60によりねじ軸54に向かっ
て付勢されるようになっている。すなわち、ワーク保持
時にはカム面56aをワークFに確実に押し当てるとと
もに、ワークFを保持していない状態では、カム面56
aをねじ軸に対向させた基本姿勢(図3の実線に示す状
態)に保持するようになっている。また、カム56のカ
ム面56aが曲面とされ、しかも、その曲率半径がカム
56の回転半径よりも長い寸法となるように構成されて
いる。
【0005】このクランプによれば、同図に示すように
ねじ軸54が締め付けられることによって、ワークFが
ねじ軸54とカム56とで挟み付けられて保持される。
そして、このような吊り下げ作業の際にワークFが離脱
方向(同図では下方)へ移動しようとすると、これに追
従してカム56が転動してその周辺部が前方(同図で右
側)へ迫り出し、これによりカム56とねじ軸54とに
よってワークFがさらに強固に挟み付けられるように構
成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワークFの
移動を利用してより強固な挾持作用を発揮させる上記構
成のクランプでは、カム56を確実に基本姿勢に保持し
た状態でワークFを挟み付けることが要求される。すな
わち、カム56が基本姿勢以外の姿勢、例えば図3の二
点鎖線に示すようにカム面56aが略下方に向いた姿勢
でワークFが挟み付けられると、何らかの衝撃でカム5
6が基本姿勢に復帰したり、あるいはカム面56aがワ
ークFの移動に追従して迫り出すことができなくなる等
し、ワークFが下方にずれたり、あるいはクランプから
離脱するといった事態を招く虞があるためである。その
ため、上記クランプにおいてワークが保持されていない
状態では、カム56が確実に基本姿勢に復帰している必
要がある。
【0007】ところが、上記従来のクランプの構造で
は、同図に示すように、カム56を付勢して基本姿勢に
保持するスプリング60がカム56に挿通された状態で
装着され、しかもスプリング60の多くの部分がクラン
プ本体50から外部に露出しているため、カム56を確
実に基本姿勢に保持するといった構造の点で不十分であ
る。
【0008】つまり、従来のクランプでは、カム56と
スプリング60とが多くの部分で接触しているため、こ
れらの摩擦抵抗によりカム56のスムーズな動作が阻害
されたり、あるいはカム56に均等な付勢力が作用しな
い場合等が生じ、これによってカム56の基本姿勢への
復帰が確実に行われない場合がある。特に、スプリング
60の多くの部分が外部に露出している上記クランプで
は、例えば、砂利等の異物の浸入、あるいは外部接触等
によるスプリング60の変形を招き易く、均等な付勢力
を与えるといった点で不利である。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、カムの基本姿勢への復帰を確実に行
い、これによりワークの保持性能を高めることができる
クランプを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るクランプ
は、クランプ本体にワークを介在させるためのワーク保
持部が形成され、このワーク保持部にねじ軸とワーク支
持手段とが対向配置され、ねじ軸の回転操作によりこの
ねじ軸とワーク支持手段とでワークを挟み付けて保持す
るように構成されたクランプにおいて、上記ワーク支持
手段が、端面球状の基端部と上記ねじ軸に対向するワー
ク受け面とを有するカムと、カムを支持するカム受け部
と、上記クランプ本体に内設されてカムをねじ軸側に向
かって付勢する付勢手段と、ワークを保持しない無負荷
の状態で、上記付勢手段の付勢力によりカム受け面がね
じ軸に対向する所定の基本姿勢となるように上記カムの
姿勢を規制する姿勢規制手段とから構成され、上記カム
受け部が、上記カムのねじ軸側への所定ストロークの移
動を許容し、かつ奥部がカムの基端部に対応する球面状
に形成された筒状とされ、この筒状部分に上記カムの基
端部が挿入された状態で上記カムがカム受け部に支持さ
れてなるものである。
【0011】請求項2に係るクランプは、請求項1記載
のクランプにおいて、上記付勢手段が、上記カム受け部
の奥部に配置される圧縮バネと、この圧縮バネとカムの
基端部との間に介在される球体とから構成されてなるも
のである。
【0012】請求項3に係るクランプは、請求項1又は
2記載のクランプにおいて、上記カム受け部が、クラン
プ本体に対して上記カムの進退方向と同一方向に所定ス
トロークだけ移動可能に設けられてなるものである。
【0013】
【作用】上記請求項1記載のクランプでは、ねじ軸とワ
ーク支持手段との間にワークが介在され、ねじ軸の回転
操作より、このねじ軸先端とカムとによってワークが挟
み付けられて保持される。作業の前後において、カム
は、付勢手段によってねじ軸側に付勢されつつ姿勢規制
手段により所定の基本姿勢に保持され、ワークを保持す
る作業の際には、カムのワーク受け面がワーク表面に押
し当てられる。このような使用状況において、本願クラ
ンプでは、付勢手段がクランプ本体内に埋設された構造
であるため、砂利等の異物の浸入、あるいは外部接触等
による付勢手段の損傷を招き難く、カムに対して適切に
付勢力を与えることが可能となる。
【0014】上記請求項2記載のクランプでは、圧縮バ
ネの付勢力が球体を介してカムの基端部に付与されるた
め、カムのスムーズが動作が確保され、その結果カムの
基本姿勢への復帰がより確実に行われる。すなわち、圧
縮バネの付勢力が点接触でもってカムに作用し、しかも
球体がカム動作に伴って回転するため、付勢手段とカム
との摩擦抵抗が抑えられ、これによりカムのスムーズな
動作が確保される。
【0015】上記請求項3記載のクランプでは、カムに
要求されるねじ軸方向の移動ストロークを充分に確保し
ながらも、カム受け部に対するカムの移動量を少なくす
ることが可能となる。そのため、ワーク保持時にカムと
カム受け部とが衝突することによりカム動作が規制され
たり、あるいはカム動作を確保するためにカム形状が規
制されることがなくなる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例について図面を用いて説明す
る。
【0017】図1は、本発明に係るクランプの全体構成
を示す斜視図である。この図に示すように、クランプ
は、鋼材から形成されるクランプ本体10を有してお
り、そのの略中央部分には鉄板等のワークを介在させる
ためのワーク保持部12が下方(同図で下方)に向かっ
て開口するとともに、このワーク保持部12に対して外
縁部となる箇所に、クランプを吊り上げる際にフック等
を係合するための吊環部14が一体に形成されている。
【0018】上記ワーク保持部12には、ねじ軸16と
ワーク支持手段20とがそれぞれ相対向して配置されて
いる。
【0019】上記ねじ軸16は、クランプ本体10に形
成されたねじ孔に螺着されており、上記ワーク保持部1
2の開口方向と直交する方向に延びてその先端部がワー
ク保持部12内に臨むとともに後端部がワーク保持部1
2の外方に突出している。この突出部分には操作用のハ
ンドル18が取付けられており、作業時には、このハン
ドル18を用いてねじ軸16を回転させるようになって
いる。また、ねじ軸16の先端部には、適宜凹凸が形成
されており、これによってワークを保持する際の滑り止
め効果が得られるようになっている。
【0020】上記ワーク支持手段20は、図2に示すよ
うに、クランプ本体10内に挿入される受け部材22
と、この受け部材22に装着されるカム28と、このカ
ム28を上記ねじ軸16側に付勢する付勢手段とから構
成されている。
【0021】上記受け部材22は、円柱状に形成されて
おり、クランプ本体10に形成された支持孔21内に挿
入されて止め輪26aによって抜け止めされるととも
に、この支持孔21内において上記ねじ軸16の軸方向
(以下、単に軸方向という)に一定のストロークだけ移
動し得るようになっている。
【0022】また、受け部材22の上記ねじ軸16への
対向面には、上記カム28を支持するための凹部24が
形成されている。この凹部24は、カム28のねじ軸方
向への一定ストロークの移動を許容するように筒状に形
成されており、その奥部(図2では左側部)は、カム2
8の後記基端部28aと合致する球面状に形成されてい
る。さらに、凹部24の奥部には、付勢手段を挿通する
ための貫通孔25が形成されている。
【0023】上記カム28は、ワーク保持部12内に臨
んでワークに当接する円形のカム面28bを先端部に有
しており、基端部28aが上記受け部材22の凹部24
に挿入されて止め輪26bによって抜け止めされること
によって受け部材22に装着されている。カム28の上
記基端部28aは同図に示すように端面球状に形成され
ており、そのため、受け部材22とカム28との関係で
は、カム28が受け部材22に対して転動自在となって
いる。
【0024】上記カム面28bは同図に示すように湾曲
面とされている。より具体的には、その曲率半径rがカ
ム28の回転半径Rよりも充分に大きくなるような湾曲
面でもってカム面28bが形成されている。つまり、カ
ム面28bがこのように形成されることによって、カム
28が転動させられるに伴いカム面28bの周縁部が同
図の二点鎖線に示すようにワーク保持部12内に迫り出
すようになっている。また、カム面28bの表面には年
輪状の凹凸が適宜形成されており、これによってワーク
を保持する際の滑り止め効果が得られるようになってい
る。
【0025】ところで、上記カム28において、上記基
端部28aよりやや先端部よりの箇所には、例えば、軸
方向と直交する平面からなる鍔部28cが一体に形成さ
れており、カム28がねじ軸16側に移動させられて鍔
部28cと上記止め輪26bとが当接した状態で、カム
面28bが上記ねじ軸16先端と対向する基本姿勢(図
2の実線に示す)に保持されるようになっている。つま
り、この鍔部28cと止め輪26bとによって姿勢規制
手段が構成されている。
【0026】上記付勢手段は、上記支持孔21の奥端部
(図2では、左側端部)に配設されるコイルバネ30と
剛球等の球体32とから構成されている。これらのコイ
ルバネ30及び球体32は、同図に示すように、上記受
け部材22に形成された貫通孔25に挿通されており、
これによりカム28が球体32を介してコイルバネ30
によって付勢されるようになっている。
【0027】なお、上記クランプでは、上記カム28が
基本姿勢にある状態で、ねじ軸16、カム28、受け部
材22及び支持孔21の各軸心が共に同軸上にあり、上
記コイルバネ30及び球体32もこの軸方向にカム28
を付勢するように構成されている。
【0028】次に、上記クランプの作用について説明す
る。
【0029】上記構成のクランプによれば、カム28と
ねじ軸16との間に介在させられたワークが、ねじ軸1
6の回転操作により、ねじ軸16とカム28とで挟み付
けられることによって保持される。
【0030】この際に、ワークがカム28に押付けられ
るまでは、コイルバネ30の付勢力によってカム28が
鍔部28cに押付けられ、これによりカム28が基本姿
勢に保持されるとともに、カム28と受け部材22とが
共にねじ軸16側に移動した位置に保持される。そし
て、上記ねじ軸16の回転操作が、進みカム28にワー
クが押付けられるにつれて、カム28及び受け部材22
がねじ軸16から離間した位置(図2では左側)に移動
させられて当該ワークがカム28とねじ軸16とによっ
て挾持される。
【0031】そして、クランプを介してワークを吊り上
げる際等、例えば、自重でワークがワーク保持部12か
ら離脱する方向(図2では下方)に移動しようとする
と、カム28がワークとの摩擦により同図の二点鎖線に
示すように転動させられる。これによりカム面28bの
周辺部がワーク保持部12内に迫り出し、ワークがより
強固に挟み付けられてワークの離脱やずれが阻止され
る。
【0032】ワークの移送等が終了した後は、上記ねじ
軸16を緩める方向に回転操作することによってクラン
プをワークから取外すことが可能となる。このようにワ
ークからクランプが取外されると、コイルバネ30の付
勢力によってカム28が鍔部28cに押付けられ、これ
により再びカム28が上記基本姿勢に復帰させられる。
【0033】ところで、以上のように構成された上記ク
ランプでは、従来のこの種のクランプと比較すると以下
の点で優れている。
【0034】すなわち、上記クランプでは、カム28を
付勢するためのコイルバネ30がクランプ本体10の内
部に配設された構造であるため、コイルバネ30に砂利
等の異物が浸入したり、あるいは外部接触等によりバネ
を損傷することがない。そのため、このような異物浸
入、あるいはバネ変形に起因したカム28の付勢不良の
発生を未然に防止することができる。
【0035】また、コイルバネ30がカム28から分離
配置され、しかもコイルバネ30とカム28との間に球
体32が介在させられているため、カム28を付勢する
ための手段とカム28との接触が点接触となり、しかも
カム28の転動に応じて球体32が回転するためこれら
両者間の摩擦抵抗が極めて少ない。そのためカム28に
対してコイルバネ30の付勢力を適切に作用させつつカ
ム28をスムーズに転動させることができ、これらの摩
擦抵抗によってカム28の動きが阻害されることが殆ど
ない。
【0036】つまり、この種のクランプでは、従来技術
でも説明したようにワークを保持していない状態のとき
にカムを確実に基本姿勢に保持することが要求される
が、本願のクランプでは、カムの基本姿勢復帰を阻害す
る要素、すなわちバネへの異物浸入、外部接触によるバ
ネ変形、あるいはバネとカムとの摩擦抵抗に起因したカ
ムの動作障害を好適に回避し得るようになっている。そ
のため、カムに付勢手段としてのバネを挿通してカムを
基本姿勢に保持する従来のクランプと比較すると、より
確実にカムを基本姿勢へ復帰させることができ、これに
よってワークを適切、かつ確実に保持することが可能と
なりワークの保持性能を高めることができる。
【0037】なお、上記実施例のクランプは本願発明に
係るクランプの一例であって、その具体的な構成は、本
願発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施例のクランプでは、カム28が受け部
材22を介してクランプ本体10に装着されるようにな
っているが、必ずしも受け部材22を設ける必要はな
く、凹部24に相当する部分をクランプ本体10に直接
設けてカム28を支持するようにしてもよい。これによ
れば、部品点数の削減を図ることができ有利である。
【0038】但し、上記実施例のように受け部材22を
設けた場合には次のような利点がある。すなわち、受け
部材22を設けずにカム28に要求される軸方向の移動
ストロークを確保しようとすると、カム28が基本姿勢
にある状態で、カム28の基端部28aと凹部24の奥
部との間に形成される空間が大きくなり、この空間に球
体32が嵌まり込み易くなることが考えられる。これに
対し、受け部材22を設け、カム28の移動ストローク
を、受け部材22に対するカム28の移動ストロークと
クランプ本体10に対する受け部材22の移動ストロー
クとにより確保する場合には、要求されるカム28の移
動ストロークを適切確保しながらも、上記空間を比較的
小さくすることができるのでこのような不都合がない。
【0039】また、カム28がクランプ本体10の奥側
(図2では左側)に移動した場合、受け部材22がない
と、カム28の転動時に、基端部28aとカム面28b
との間のくびれ部分が凹部の開口部周辺に接触し易くな
り充分な転動角度を確保できない場合がある。そのた
め、充分なカム28の転動角度を確保しようとすると、
上記くびれ部分を細くする必要があり、この場合には充
分な強度を確保できないとった弊害が生じる。これに対
し、受け部材22を設ける場合には、凹部24に比べて
径の大きい支持孔21の存在により、カム28のくびれ
部分を細くすることなくカム28の充分な転動角度を確
保することができる。
【0040】従って、受け部材22を設けるか否かは、
これらの点を充分に比較検討した上で、ワークの保持に
より有利な構造となる方を選択するようにすればよい。
【0041】また、上記実施例では、カム28に対する
付勢手段をコイルバネ30及び球体32によって構成し
ているが、球体32に変えて半球体を介在したり、ある
いは球体32を設けずコイルバネ30のみによってカム
28を付勢するようにしてもよい。但し、付勢手段とカ
ム28との間の摩擦抵抗を効果的に低減するといった観
点からは、上記実施例のようにコイルバネ30の付勢力
を球体32を介してカム28に付与する構造を採用する
のが好ましい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクランプ
では、クランプ本体に付勢手段を内設してカムをねじ軸
側に向かって付勢するように構成したので、付勢手段へ
の砂利等の異物の浸入、あるいは外部接触等による付勢
手段の損傷を招き難く、カムに対して適切に付勢力を与
えることが可能となる。
【0043】また、この構造において、カム受け部の奥
部に圧縮バネを配設し、この圧縮バネの付勢力を球体を
介してカムの基端部に付勢するようにすれば、カムのよ
りスムーズな動作が確保され、その結果カムの基本姿勢
への復帰がより確実に行われる。すなわち、圧縮バネの
付勢力が点接触でもってカムに作用し、しかも球体がカ
ム動作に伴って回転するため、付勢手段とカムとの摩擦
抵抗が抑えられ、これによりカムのスムーズな動作が確
保される。
【0044】さらに、クランプ本体に対してカム受け部
を上記カムの移動方向と同一方向に所定ストロークだけ
移動し得るようにすれば、カムに要求されるねじ軸方向
の移動ストロークを充分に確保しながらも、カム受け部
に対するカムの移動量を少なくすることができ、そのた
め、ワーク保持時にカムとカム受け部とが衝突すること
によりカム動作が規制されたり、あるいはカム動作を確
保するためにカム形状が規制されることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランプの一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係るクランプの一例を示す要部断面図
である。
【図3】従来のクランプの一例を示す要部側面図であ
る。
【符号の説明】
10 クランプ本体 12 ワーク保持部 14 吊環部 16 ねじ軸 18 ハンドル 20 ワーク支持手段 21 支持孔 22 受け部材 24 凹部 26a,26b 止め輪 28 カム 28a 基端部 28b カム面 28c 鍔部 30 コイルバネ 32 球体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】 止め輪26b
  1. 【請求項1】 クランプ本体にワークを介在させるため
    のワーク保持部が形成され、このワーク保持部にねじ軸
    とワーク支持手段とが対向配置され、ねじ軸の回転操作
    によりこのねじ軸とワーク支持手段とでワークを挟み付
    けて保持するように構成されたクランプにおいて、上記
    ワーク支持手段が、端面球状の基端部と上記ねじ軸に対
    向するワーク受け面とを有するカムと、カムを支持する
    カム受け部と、上記クランプ本体に内設されてカムをね
    じ軸側に向かって付勢する付勢手段と、ワークを保持し
    ない無負荷の状態で、上記付勢手段の付勢力によりカム
    受け面がねじ軸に対向する所定の基本姿勢となるように
    上記カムの姿勢を規制する姿勢規制手段とから構成さ
    れ、上記カム受け部が、上記カムのねじ軸側への所定ス
    トロークの移動を許容し、かつ奥部がカムの基端部に対
    応する球面状に形成された筒状とされ、この筒状部分に
    上記カムの基端部が挿入された状態で上記カムがカム受
    け部に支持されてなることを特徴とするクランプ。
  2. 【請求項2】 上記付勢手段が、上記カム受け部の奥部
    に配置される圧縮バネと、この圧縮バネとカムの基端部
    との間に介在される球体とから構成されてなることを特
    徴とする請求項1記載のクランプ。
  3. 【請求項3】 上記カム受け部が、クランプ本体に対し
    て上記カムの進退方向と同一方向に所定ストロークだけ
    移動可能に設けられてなることを特徴とする請求項1又
    は2記載のクランプ。
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