JPH0831205B2 - 回転磁気ヘツド装置 - Google Patents

回転磁気ヘツド装置

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JPH0831205B2
JPH0831205B2 JP61069570A JP6957086A JPH0831205B2 JP H0831205 B2 JPH0831205 B2 JP H0831205B2 JP 61069570 A JP61069570 A JP 61069570A JP 6957086 A JP6957086 A JP 6957086A JP H0831205 B2 JPH0831205 B2 JP H0831205B2
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tape
drum
track
rotary
magnetic
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久登 嶋
昭浩 上竹
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段(第1図) F 作用 G 実施例 G1 第1の実施例(第1図〜第4図) G2 第2の実施例(第5図) G3 他の実施例 H発明の効果 A 産業上の利用分野 この発明は回転磁気ヘッド装置に関する。
B 発明の概要 この発明は、マルチトラック方式(マクチセグメント
方式)の磁気記録/再生装置に使用される回転磁気ヘッ
ド装置において、そのテープ案内ドラムを特別な構造と
することにより、テープ案内ドラムに対する磁気テープ
の巻き付け角を小さくできるようにしたものである。
C 従来の技術 第6図は8ミリビデオのテープフォーマットを示すも
ので、(2)は磁気テープ、(3)は記録トラック、
(4T)は記録時のテープ走行方向、(4H)はヘッド走査
方向である。
そして、トラック(3)の長さは、回転磁気ヘッドの
回転角の216°に相当する長さとされ、その先頭から36
°の区間(3A)にオーディオ信号が記録され、残る180
°の区間(3V)にビデオ信号が記録される。
ただし、この場合、区間(3A)のオーディオ信号は、
PCM信号に変換されているとともに、1フィールド期間
分がこの区間(3A)に位置するように時間軸圧縮された
信号である。また、区間(3V)のビデオ信号は、1フィ
ールド期間ごとの信号であり、かつ、輝度信号はFM信号
に変換され、搬送色信号は低減変換されるとともに、奇
数フィールド期間と偶数フィールド期間とで互いにイン
ターリーブするようにされている。
さらに、トラック(3)は互いに隣接するとともに、
1つおきのトラックと残る1つおきのトラックとではア
ジマス角が互いに違えられている。また、トラック
(3)には、その全長にわたって再生時のトラッキング
サーボ用のパイロット信号が重畳記録されている。
(実際の8ミリビデオにおいては、PCM信号は時間軸
が約7倍に圧縮され、区間(3A)のうち、ほぼ中央の約
27°の区間に記録され、残る前後の区間はガード区間
(ギャップ区間)とされているが、この出願において
は、簡単のため、オーディオ区間(3A)の長さを36°と
し、かつ、この区間(3A)の全長にわたってPCMオーデ
ィオ信号が記録されているものとする。) したがって、8ミリビデオにおける回転磁気ヘッド装
置は、第7図に示すように構成されている。
すなわち、同図において、(1A),(1B)は1対の回
転磁気ヘッドを示し、これらは互いに180°の角間隔を
有して回転ドラム(テープ案内ドラム)(5)に設けら
れるとともに、ビデオ信号のフレーム周波数でヘッド走
査方向(4H)に回転させられる。そして、これらヘッド
(1A),(1B)の回転周面に対して、テープ(2)が21
6°強の角範囲にわたって斜めに巡らされているととも
に、所定の方向(4T)に走行させられる。
ところで、上述のようなテープフォーマットに対し
て、ビデオ区間(3V)にビデオ信号の代わりに別のオー
ディ信号を記録することが考えられている。
これは、第8図に示すように、区間(3V)を36°ごと
に5分割し、したがって、トラック(3)を全体として
その長さ方向に区間〜に6分割する。そして、第1
回目の記録時には、分割区間〜のうち、例えば区間
だけをトラック(3)ごとに使用してオーディオ信号
を記録し、第2回目の記録時には例えば区間だけをト
ラック(3)ごとに使用してオーディオ信号を記録する
というように、区間〜のうち、1つの区間だけをト
ラック(3)ごとに使用してオーディオ信号の記録を行
う。
なお、このとき、オーディオ信号は、第6図における
区間(3A)に記録されるPCMオーディオ信号と全く同一
の信号フォーマットで記録される。また、区間〜の
使用順序も自由である。
したがって、同じテープ(2)をビデオ用として、あ
るいはオーディオ用として自由に使用できるとともに、
オーディオ用として使用した場合には、ビデオ用として
使用した場合の6倍もの期間の記録ができる。
ところが、このような記録方法においては、1回の記
録時に1つのトラック(3)につき1つの分割区間しか
使用しないのに、すなわち、216°のトラック(3)の
うち36°の区間しか使用しないのに、区間ととでは
216°(両端間の距離)離れているので、第7図に示す
ように、テープ(2)をヘッド(1A),(1B)及びドラ
ム(5)に対して216°の角範囲にわたって巻き付ける
必要がある。
しかし、このようにテープ(2)を216°もの角範囲
にわたって巻き付ける場合には、そのローディング機構
がかなり複雑になってしまう。また、テープ(2)にも
負担がかかりやすくなってしまう。特に、キュー再生や
リビュー再生を実現するためには、テープ(2)をロー
ディングしたままで高速に走行させなければならず、な
おさらテープ(2)に負担がかかってしまう。
そこで、例えば、ドラム(5)に2組の回転磁気ヘッ
ドを設け、第1の回転磁気ヘッドにより分割区間〜
を走査し、第2の回転磁気ヘッドにより分割区間〜
を走査して目的とする分割区間にオーディオ信号を記録
ないし再生するようにしたものが、「特願昭60−22500
号」により考えられている。
すなわち、第9図はそのような回転磁気ヘッド装置の
平面図、第10図はそのヘッド配置及びトラックパターン
の関係をテープの磁性層側から見た展開図である。ただ
し、この図においては、簡単のため、テープ(2)の走
行が停止している状態で示す。
そして、第1の回転磁気ヘッド(11A),(11B)が互
いに180°の角間隔を有して回転ドラム(15)に設けら
れる。この場合、ヘッド(11A),(11B)及びドラム
(15)は、ヘッド(1A),(1B)及びドラム(5)と同
じ規格とされ、すなわち、ヘッド(11A),(11B)のト
ラック幅、アジマス角及びドラム径などは、ヘッド(1
A),(1B)及びドラム(5)のそれに等しくされる。
なお、第10図においては、ヘッド(11A)の角位置を、
角度の基準点(0°)とする。
さらに、ドラム(15)には、第2の回転磁気ヘッド
(12A),(12B)が設けられる。この場合、ヘッド(12
A),(12B)は、互いに180°の角間隔を有するととも
に、ヘッド(1A),(1B)と等しいトラック幅とされ
る。さらに、ヘッド(12A),(12B)は、走査方向(4
H)に関してヘッド(11A),(11B)と同じ位置とされ
るとともに、トラック幅方向に関してはヘッド(11
A),(11B)に対して所定の段差Hとされる。すなわ
ち、この段差Hは、ヘッド(11A)があるトラック
(3)の区間の始点(基準角位置)に位置するとき、
そのトラック(3)からテープ(2)の下流側における
別のトラック(3)の区間の始点(そのトラック
(3)に関して始点から108°の位置)にヘッド(12A)
が位置するような大きさとされる。なお、第10図は、テ
ープ(2)の走行が停止している状態で示しているもの
であり、実際にテープ(2)が走行しているときには、
トラック(3)は破線で示すように、180°の角位置に
おいてテープ(2)の下流側にトラック幅分だけずれる
ので、段差Hは実線図示の大きさよりもほぼ1/2トラッ
ク幅だけ大きくなる。
また、ヘッド(12A),(12B)のアジマス角は、段差
Hに対応してヘッド(1A),(1B)または(1B),(1
A)に等しくされる。
そして、これらヘッド(11A)〜(12B)及びドラム
(15)が方向(4H)にフレーム周波数で回転させられ、
その回転周面に対してテープ(2)が108°の角範囲に
わたって斜めに巻き付けられるとともに、テープ(2)
は規定の速度で走行させられる。この場合、テープ
(2)がヘッド(11A)〜(12B)及びドラム(15)に巻
き付けられる大きさは108°であるが、第10図に示すよ
うに、ヘッド(11A)があるトラック(3)の始点に位
置したとき、そこから108°の角範囲WAにわたってテー
プ(2)が巻き付けられる。
このような構成によれば、記録時及び再生時、ヘッド
(11A),(11B)はトラック(3)のうち、区間〜
を正しく走査する。そしてこれと同時に、ヘッド(12
A),(12B)が段差Hだけ離れたトラック(3)の区間
〜を正しく走査する。したがって、ヘッド(11
A),(11B)または(12A),(12B)を選択することに
より区間〜のいずれに対してもオーディオ信号を自
由に記録及び再生できる。
第11図はそのようなオーディオ信号の記録系を示し、
(50)は記録時(及び再生時)の各種の制御信号を形成
する形成回路で、これは、オーディオ信号をトラック
(3)の区間〜のうちのどの区間に記録(及び再
生)するかを切り換えるスイッチ(51)を有している。
また、ヘッド(11A)〜(12B)及びドラム(15)は、
回転軸(41)を通じてモータ(42)によりフレーム周波
数で回転させられるとともに、例えば回転軸(41)に1
対のパルス発生手段(43A),(43B)が設けられてヘッ
ド(11A)〜(12B)の1/2回転ごとに交互にパルスが取
り出され、これらパルスが形成回路(44)に供給されて
第13図A〜Cに示すようにヘッド(11A)〜(12B)の回
転に同期し、かつ、ヘッド(11A),(12A)が、トラッ
ク(3)の区間の始点及び段差Hだけ離れたトラック
(3)の区間の始点に位置した時点から1フィールド
期間Taにわたって“0"となり、ヘッド(11B),(12B)
が、同様に区間の始点及び区間の始点に位置した時
点から1フィールド期間Tbにわたって“1"となる矩形波
信号Svが形成される。そして、この信号Svがドラムサー
ボ回路(45)に供給されるとともに、形成回路(50)か
らフレーム周波数で一定位相の基準パスルがサーボ回路
(45)に供給され、そのサーボ出力がモータ(42)に供
給されてヘッド(11A)〜(12B)の回転はフレーム周波
数で一定の位相にロックされる。また、このとき、信号
Svが、形成回路(50)にヘッド(11A)〜(12B)の回転
位相を示す信号として供給される。
さらに、キャプスタン(31)及びピンチローラ(32)
によりテープ(2)が駆動される。なお、(33)はキャ
プスタンモータ、(34)はキャプスタンサーボ回路であ
る。
そして、オーディオ信号(ステレオ信号)Saが、端子
(21)を通じてPCMエンコーダ(22)に供給されて時間
軸の長さが区間〜の長さに対応して圧縮されたバイ
フェイズマーク方式のPCM信号、すなわち、8ミリビデ
オにおけるオーディオPCM信号と同一のフォーマットのP
CM信号Sbにエンコードされる。ただし、この場合、形成
回路(50)においてスイッチ(51)の出力に基づいて、
PCM信号Sbをトラック(3)の区間〜のうちのどの
区間に記録するかを示す区間信号、すなわち、例えば区
間に記録するものとすれば、同図Dに示すように、ヘ
ッド(11A),(11B)が区間を走査している期間に
“1"となる区間信号Ssが形成され、この信号Ssがエンコ
ーダ(22)に供給されて同図Eに示すように、PCM信号S
bは、Ss=“1"の期間に位置するようにされ、この期間
にエンコーダ(22)から取り出される。そして、この信
号Sbは加算回路(23)に供給される。
また、形成回路(25)に信号Sv,Ssが供給されて同図
Fに示すようにSs=“1"の期間に、再生時におけるトラ
ッキングサーボ用のパイロット信号Spが形成され、この
信号Spが加算回路(23)に供給される。この場合、信号
Spは、8ミリビデオにおけるパイロット信号と同一であ
り、1フィールド期間ごとに周波数f1,f2,f3,f4と繰
り返し変化し、かつ、期間Taには周波数f1またはf3、期
間Tbには周波数f2またはf4となるものである(例えばf1
103kHz,f4149kHz)。
したがって、加算回路(23)からは、同図Gに示すよ
うに、PCM信号Sbと、パイロット信号Spが周波数多重化
された加算信号Srが、Ss=“1"の期間ごとに取り出され
る。
そして、この信号Srが、記録アンプ(24)に供給され
るとともに、形成回路(50)においてスイッチ(51)の
出力に基づいて区間〜と区間〜とに対応してヘ
ッド(11A),(11B)とヘッド(12A),(12B)とを切
り換えるヘッド切り換え信号Shが形成され、この信号Sh
と信号Sv,Ssとがアンプ(24)に供給されて同図Hに示
すように期間TaのSs=“1"の期間にはヘッド(11A)に
信号Srが供給され、期間TbのSs=“1"の期間にはヘッド
(11B)に信号Srが供給される。
したがって、トラック(3)の区間にオーディオ信
号Saが信号Srの状態で順次記録されていく。
また、区間またはに記録を行うときには、同様に
してヘッド(11A),(11B)が区間またはを走査し
ている期間にSs=“1"とされ、このSs=“1"の期間に信
号Srがヘッド(11A),(11B)にフィールド期間Ta,Tb
ごとに交互に供給されて記録が行われる。
さらに、区間に記録を行うときには、同図D〜Gに
示すように区間に記録を行うときと同様にして信号Sr
形成され、同図Iに示すように、信号Sh,Sv,Ssに基づい
て期間TaのSs=“1"の期間にはヘッド(12A)に信号Sr
が供給され、期間TbのSs=“1"の期間にはヘッド(12
B)に信号Srが供給される。
したがって、トラック(3)の区間にオーディオ信
号Saが信号Srの状態で順次記録されていく。
また、区間またはに記録を行うときには、同様に
してヘッド(12A),(12B)が区間またはを走査し
ている期間にSs=“1"とされ、このSs=“1"の期間に信
号Srがヘッド(12A),(12B)にフィールド期間Ta,Tb
ごとに交互に供給されて記録が行われる。
一方、第12図はオーディオ信号Saの再生系を示し、ヘ
ッド(11A)〜(12B)はサーボ回路(45)により記録時
と同様にしてフレーム周波数で回転させられる。そし
て、ヘッド(11A)〜(12B)の再生信号が再生アンプ
(61)に供給されると共に、形成回路(50)からアンプ
(61)に信号Sh,Sv,Ssが供給されてヘッド(11A)〜(1
2B)の再生信号のうち、スイッチ(51)が指定している
区間をヘッド(11A),(11B)またはヘッド(12A),
(12B)が走査している期間だけ信号Srが取り出され
る。
そして、この信号Srがサーボ回路(34)に供給され、
この信号Srに含まれるパイロット信号Spに基づいてテー
プ(2)の走行速度が制御されてヘッド(11A),(11
B)またはヘッド(12A),(12B)のトラッキングサー
ボが行われる。ただし、この場合、サーボ回路(34)に
は信号Ssも供給されてSs=“1"の期間についてのみ、す
なわち、ヘッド(11A),(11B)またはヘッド(12
A),(12B)が該当する区間を走査する期間についての
みトラッキングサーボが行われる。
そして、アンプ(61)からの信号Srがバンドパスフィ
ルタ(62)に供給されてPCM信号Sbが取り出され、この
信号SpがPCMデコーダ(63)に供給されてもとのオーデ
ィオ信号Saがデコードされ、この信号Saが端子(64)に
取り出される。
こうして、上述の装置によれば、オーディオ信号Saを
区間〜のいずれに対しても記録あるいは再生でき
る。そして、その場合、2組のヘッド(11A),(11B)
及び(12A),(12B)を所定の関係で設けているので、
ドラム(15)に対するテープ(2)の巻き付け角は、10
8°、すなわち、従来の1/2でよく、したがって、テープ
(2)のローディング機構を簡略化できる、。また、キ
ュー再生時やリビユー再生時などにテープ(2)をロー
ディングしたまま高速で走行させてもテープ(2)の負
担が少ない。
さらに、エンコーダ(22)及びデコーダ(63)は例え
ば8ミリビデオに使用されているものをそのまま使用で
き、従来のシステムに対する変更が少ない。
D発明が解決しようとする問題点 ところが、上述の装置においては、ドラム(15)に対
するテープ(2)の巻き付け角WAを従来の1/2にできる
が、2組のヘッド(11A),(11B)及び(12A),(12
B)を必要とし、コストアップとなってしまう。まし
て、ドラム(15)に対するテープ(2)の巻き付け角WA
を必要最小限の36°にしようとすれば、6組の回転ヘッ
ドを必要とし、その周辺回路、例えばロータリトランス
なども合わせて考えると、きわめて高価になってしま
い、実際的ではなくなってしまう。
そこで、テープ(2)に対してドラム(15)及びヘッ
ド(11A),(11B)を、トラック幅方向に移動(偏位)
できるようにすることが考えられる。すなわち、そのよ
うにすれば、ヘッド(11A),(11B)の移動によりヘッ
ド(11A),(11B)は区間〜のどれでも走査でき、
しかも、ヘッド(11A),(11B)は1組ですむととも
に、ドラム(15)に対するテープ(2)の巻き付け角WA
は最小の36°にできる。
しかし、実際には、どのような回転ヘッド装置でも、
ドラム(15)は、少なくとも上ドラムと下ドラムとに分
割され、第14図に示すように、その下ドラム(15L)に
凸型のテープガイド(15G)が形成され、このガイド(1
5G)をドラム(15)に対するテープ(2)の高さの基準
としてテープ(2)が走行させられている。したがっ
て、ヘッド(11A),(11B)をトラック幅方向に移動さ
せて区間〜に対するヘッド(11A),(11B)の走査
区間を選択することはできない。
この発明は、以上のような問題点を解決しようとする
ものである。
E問題点を解決するための手段 このため、この発明においては、ドラムに特別なテー
プガイド溝を形成するとともに、回転ヘッドをトラック
幅方向に上下できるようにする。
F 作用 回転ヘッドは例えば1組でよく、しかも、ドラムに対
するテープの巻き付け角WAは必要最小限の36°ですべて
の区間〜に対する記録あるいは再生が行われる。
G 実施例 G1 第1の実施例 第1図〜第3図において、テープ案内ドラム(15)
は、準備のドラム(5)よりもやや径の大きい上ドラム
(15U)と、標準のドラム(5)と同径の下ドラム(15
L)とに分割され、上ドラム(15U)の、下ドラム(15
L)との対向面に、1組の回転磁気ヘッド(11A),(11
B)が互いに180°の角間隔を有して設けられている。そ
して、下ドラム(15L)の下部にはドラムモータ(42)
が設けられるとともに、その回転軸(41)が下ドラム
(15L)の中心孔を貫通して上ドラム(15U)に結合さ
れ、したがって、上ドラム(15U)及びヘッド(11A),
(11B)はモータ(42)により回転させられる。
また、下ドラム(15L)の周面には、例えば第4図に
示すように、6本のテープガイド溝(151)〜(156)が
形成される。この場合、この溝(151)〜(156)は、下
ドラム(15L)の少なくとも36°の角範囲にわたって
(この図では、明瞭にするため180°以上の角範囲にわ
たって)テープ(2)の走行路に平行に、かつ、互いに
等間隔に形成されている。さらに、この溝(151)〜(1
56)は、縦断面が鋸歯状に、かつ、その斜めの壁部が下
方に向って内向し、その下端にドラム(15L)の周面と
直交する水平壁部が位置するように形成される。
そして、この下ドラム(15L)及びモータ(42)がド
ラム支え(71)により支持されるとともに、図示はしな
いが、ドラム支え(71)はガイド機構によりヘッド(11
A),(11B)のトラック幅方向に移動(偏位)できるよ
うに支持される。
さらに、エレベータ機構(70)として、この例におい
ては、メカシャーシ(72)にステップモータ(73)が設
けられ、その回転軸にカム(74)が設けられるととも
に、その周面がドラム支え(71)の下底面に対接させら
れ、モータ(73)の回転にしたがってドラム(15)及び
ヘッド(11A),(11B)は、溝(151)〜(156)の間隙
のステップで上または下方向に移動(偏位)するように
されている。なお、このとき、ドラム支え(71)は、バ
ネ(75)によりシャーシ(72)側に引かれている。
そして、このようなドラム(15)の周面に対して、例
えば36°の角範囲(第4図では、明瞭するため180°の
角範囲)にわたって、磁気テープ(2)がガイド溝(15
1)〜(156)及びガイドピン(81),(82)にしたがっ
て斜めに巡らされるとともに、記録時及び再生時には、
図示はしないが、キャプスタン(31)及びピンチローラ
(32)によりテープ(2)は所定の速度で走行させられ
る。なお、第3図において、(2C)はテープカセット、
(83)はテンションレギュレータである。
このような構成によれば、記録あるいは再生のため、
テープ(2)を走行させると、上ドラム(15U)は下ド
ラム(15L)よりも径がやや大きくされているので、テ
ープ(2)は下ドラム(15L)側に逃げることになる。
そして、このとき、下ドラム(15L)にはガイド溝(15
1)〜(156)が形成されているので、第4図に示すよう
に、テープ(2)の下縁部が、ガイド溝(151)〜(15
6)のうちのドラム(15)の高さに対応したガイド溝の
水平壁部に対接し、したがって、これによりドラム(1
5)に対するテープ(2)の逃げ方向(下方向)の位置
が規整される。
そして、この場合、モータ(73)の回転にしたがって
ドラム(15)が溝(151)〜(156)の間隙のステップで
上または下方向に移動できる。
したがって、ヘッド(11A),(11B)は、トラック
(3)の区間〜のうち、ドラム(15)の高さ、すな
わち、ヘッド(11A),(11B)の高さに対応したものを
走査することになる。
なお、この場合、トラックフォーマットがNTSC方式の
とき、あるトラック(3)と次のトラック(3)とで
は、その長さ方向に1H(1Hは1水平期間に対応するトラ
ック長)だけずらされて並べられているとともに、区間
〜のそれぞれの長さ36°は52.5H(=262.5H/180°
×36°)に等しいので、ヘッド(11A),(11B)をトラ
ック(3)の幅方向に52.5本分移動させれば、ヘッド
(11A),(11B)の走査する区間〜がちょうど切り
換わることになる。そして、トラック(3)の幅は、2
0.5μmであるから、このヘッド(11A),(11B)の移
動量は、およそ1.07mm(20.5μm×52.5)となる。つ
まり、溝(151)〜(156)の各間隔及びモータ(73)に
よる1ステップあたりのヘッド(11A),(11B)の移動
量を、この値とすればよい。
また、記録系及び再生系は、上述したものにおいて、
ヘッド(12A),(12B)を無視してヘッド(11A),(1
1B)のみを考え、かつ、信号Ss,Sp,Srが各フィールド期
間Ta,Tbの初めの1/5フィールド期間に位置すればよい。
こうして、この発明によれば、下ドラム(15L)に縦
断面が鋸歯状のガイド溝(151)〜(156)を形成するこ
とにより、ドラム(15)に対するテープ(2)の位置を
規整するとともに、ヘッド(11A),(11B)をトラック
幅方向に移動できるようにしたので、ドラム(15)に対
するテープ(2)の巻き付け角WAは必要最小限の36°で
よく、したがって、テープ(2)に対する負担が小さく
なるとともに、テープ(2)のローディング機構を簡略
化できる。
また、ドラム(15)及びヘッド(11A),(11B)をト
ラック幅方向に移動できるようにしたので、ヘッド(11
A),(11B)はこの1組でよく、したがって、ロータリ
トランスなどの周辺回路も簡略化できる。
さらに、従来のテープガイド(15G)は、第14図にも
示すように凸型なので、下ドラム(15L)の加工が複雑
になるが、この発明においては、単なる溝(151)〜(1
56)なので、加工が簡単であり、コストダウンが計れ
る。
G2 第2の実施例 第5図に示す例においては、上ドラム(15U)及び下
ドラム(15L)が回転しないとともに、ヘッド(11A),
(11B)が中ドラムないしヘッドバー(15H)により支持
されて回転させられる場合である。
G3 他の実施例 なお、上述においてドラム(15)及びヘッド(11
A),(11B)を上下させるエレベータ機構(70)につい
ては、種々変更でき、例えばフロッピーディスクドライ
ブにおけるヘッド移動機構などを応用できる。また、例
えば2組のヘッド(11A),(11B),(12A),(12B)
を使用できる場合には、ガイド溝は、溝(151)〜(15
3)の3本でよい。さらに、テープ(2)の上ドラム(1
5U)方向への逃げは、弱いバネなどで抑えてもよい。
H 発明の効果 この発明によれば、下ドラム(15L)に縦断面が鋸歯
状のガイド溝(151)〜(156)を形成することにより、
ドラム(15)に対するテープ(2)の位置を規整すると
ともに、ヘッド(11A),(11B)をトラック幅方向に移
動できるようにしたので、ドラム(15)に対するテープ
(2)の巻き付け角WAは必要最小限の36°でよく、した
がって、テープ(2)に対する負担が小さくなるととも
に、テープ(2)のローディング機構を簡略化できる。
また、ドラム(15)及びヘッド(11A),(11B)をト
ラック幅方向に移動できるようにしたので、ヘッド(11
A),(11B)はこの1組でよく、したがって、ロータリ
トランスなどの周辺回路も簡略化できる。
さらに、従来のテープガイド(15G)は、第14図にも
示すように凸型なので、下ドラム(15L)の加工が複雑
になるが、この発明においては、単なる溝(151)〜(1
56)なので、加工が簡単であり、コストダウンが計れ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一例の正面図、第2図はその側面
図、第3図はその平面図、第4図はその要部の拡大正面
図、第5図はこの発明の他の例の要部の拡大正面図、第
6図〜第14図はその説明のための図である。 (2)は磁気テープ、(11A),(11B)は回転磁気ヘッ
ド、(15)はテープ案内ドラム、(70)はエレベータ機
構、(151)〜(156)はテープガイド溝である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープにその長さ方向に対して斜めに
    形成された磁気トラックを、そのトラック長さ方向に複
    数の区間に分割し、 上記磁気トラックの複数本において、対応する分割区間
    を順次使用して情報信号を記録あるいは再生するにあた
    り、 回転磁気ヘッドを有し、この回転磁気ヘッドの回転軸に
    対し同軸状に設けられて上記磁気テープを上記回転磁気
    ヘッドの回転周面に対して案内するテープ案内ドラム
    と、 上記回転磁気ヘッドと共に上記テープ案内ドラムを上記
    磁気トラックの幅方向へ移動させるため、上記テープ案
    内ドラムの下ドラムに固定されガイド機構に沿って移動
    可能にしたドラム支えと、このドラム支えに当接させた
    カムとからなるエレベータ機構を備え、 上記テープ案内ドラムの周面には、複数のガイド溝が、
    その長さ方向が上記磁気トラックの傾斜に対応して斜め
    の方向で、かつその配列方向が上記回転磁気ヘッドのト
    ラック幅方向となるような間隔で、しかも上記ガイド溝
    が上記テープ案内ドラムの全周に対して3分の1以下の
    範囲に形成され、 上記情報信号の記録時あるいは再生時、上記エレベータ
    機構により上記回転磁気ヘッド及び上記テープ案内ドラ
    ムを、上記回転磁気ヘッドのトラック幅方向に所定の間
    隔で偏位させ、 この偏位により上記磁気テープが上記複数のガイド溝の
    うちの1つによって案内されて走行させられると共に、 上記回転磁気ヘッドが上記磁気トラックの複数の分割区
    間のうちの上記磁気テープの走行を案内している上記ガ
    イド溝に対応する磁気トラックの分割区間を走査するよ
    うにした回転磁気ヘッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2847550C2 (de) * 1978-11-02 1983-09-01 Grundig E.M.V. Elektro-Mechanische Versuchsanstalt Max Grundig & Co KG, 8510 Fürth Gerät zur Aufzeichnung und Wiedergabe von Videosignalen
JPS5641508A (en) * 1979-09-07 1981-04-18 Maeda Toyohide Magnetic picture recording of magnetic tape and its reproducing method

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JPS62226461A (ja) 1987-10-05

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