JPH09147307A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH09147307A
JPH09147307A JP7307893A JP30789395A JPH09147307A JP H09147307 A JPH09147307 A JP H09147307A JP 7307893 A JP7307893 A JP 7307893A JP 30789395 A JP30789395 A JP 30789395A JP H09147307 A JPH09147307 A JP H09147307A
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JP
Japan
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head
rotary
track
erasing
recording
Prior art date
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Application number
JP7307893A
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English (en)
Inventor
Masashi Nakazato
政司 中里
Akihiro Maeda
昭浩 前田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2番組モードで記録された主番組の記録を消
去することなく、副番組のみを書き換えることができる
磁気記録再生装置を提供すること。 【解決手段】 第1および第2の回転ヘッドを備えて2
本の番組を同時に記録する2番組記録モードを有する磁
気記録再生装置であって、第1の回転ヘッドに対して所
定の回転角および段差を有する回転消去ヘッドを備え、
消去ヘッドが、第1の回転ヘッドの第1の回転周期にお
いて第1の回転ヘッドがトレースする第1のトラック上
の第1の領域に対して、第1の回転ヘッドの少なくとも
1回転周期遅れた第2の回転周期において第1の回転ヘ
ッドがトレースする第1のトラック上の第2の領域をト
レースするように前記所定の回転角および段差を定め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1本の磁気テープ
に2つの番組を同時に記録するVTR(Video Tape Reco
der)等の磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1本の磁気テープに別々の2本の
番組を同時に記録する2番組記録モードを備えた磁気記
録再生装置がある。図3(a)は、従来の磁気記録再生
装置にロードされた磁気テープが装着された各種のヘッ
ドと、その周辺機構を表す斜視図である。また、同図
(b)は、同図(a)に示す磁気テープが装着された各
種のヘッドとその周辺機構の簡略図であり、一部のガイ
ドポストを省略して簡略的に表したものである。同図
(a)および(b)に示すように、供給リール2から巻
き出された磁気テープ1は、ガイドポスト4aおよび4
b等にガイドされて、全幅消去ヘッド3と、後述する各
種の磁気ヘッドが装着されたヘッドシリンダー5と、音
声消去ヘッド6と、音声/コントロール信号録再ヘッド
7との各ヘッドの所定位置に密着して、巻き取りリール
10に巻き取られる。
【0003】ここで、全幅消去ヘッド3は、供給リール
2とヘッドシリンダー5との間に配置されて、記録時に
供給リールから巻き出された磁気テープ1を全幅にわた
って消去する。また、ヘッドシリンダー5と巻き取りリ
ール10との間には、ヘッドシリンダー5側から順に、
音声消去ヘッド6と、音声/コントロール信号録再ヘッ
ド7とが隣接して配置されている。この音声消去ヘッド
6は、記録時に磁気テープ1上のリニアトラック上に記
録された後述する副番組用の音声信号を選択的に消去
し、音声/コントロール信号録再ヘッド7は、このリニ
アトラック上の信号の記録/再生を行う。さらに、音声
/コントロール信号録再ヘッド7と巻き取りリール10
との間には、ピンチローラ8およびキャプスタン9が磁
気テープ1を挟んで配設されており、このキャプスタン
9の回転速度を調整して、磁気テープ1の走行スピード
の制御が行われる。
【0004】ヘッドシリンダー5には、以下に詳細に説
明するように、標準モード、3倍モード、2番組記録モ
ードの各動作モードに応じて、主番組の画像信号および
音声信号または副番組の画像信号を記録/再生するため
の各種の回転磁気ヘッドが装着されている。図4は、図
3に示すヘッドシリンダー5に装着された各種の回転磁
気ヘッドの配置関係を表すヘッド配置図である。図4に
示すように、ヘッドシリンダー5は、標準モード用の回
転ヘッドSRおよびSL、主画面用回転ヘッドNRおよ
びNL、3倍モード/副画面用回転ヘッドVRおよびV
L、音声用回転ヘッドARおよびALの各回転ヘッド対
を備えており、これら回転ヘッド対を構成する2つの回
転磁気ヘッドは、ヘッドシリンダー5の外周面上に互い
に180度の回転角を設けて配置されている。
【0005】2本の番組を同時記録する場合には、2番
組記録モードを選択することによって、それぞれの番組
が、主画面用回転ヘッドNRおよびNLと、3倍モード
/副画面用回転ヘッドVRおよびVLとにより、磁気テ
ープ1上に後述する主画面用および副画面用トラックを
形成して記録される。図5は、2番組記録モード時に形
成されるトラックのトラックパターン図である。同図に
おいて、主画面用トラックTNRおよびTNLは、それぞれ
主画面用回転ヘッドNRおよびNLにより形成されるト
ラックであり、2番組のうちの一方の番組(以下、「主
番組」と記す)の画像信号が記録されるトラックであ
る。また、副画面用トラックTVRおよびTVLは、それぞ
れ3倍モード/副画面用回転ヘッドVRおよびVLによ
り形成されるトラックであり、前記2番組のうちの他方
の番組(以下、「副番組」と記す)の画像信号が記録さ
れるトラックである。
【0006】ここで、主画面用トラックTNR,TNLおよ
び副画面用トラックTVR,TVLのトラック幅は、それぞ
れ25ミクロンおよび19ミクロンとなっており、標準
モード時に形成される58ミクロンの標準トラックピッ
チ内にこれら2本のトラックが形成されるものとなって
いる。なお、各トラックの間には、トラック相互間の信
号の干渉を防止するため、7ミクロン幅のガードバンド
が設けられている。
【0007】また、2番組記録モードにおいて、主番組
の音声信号は、主音声用回転ヘッドARおよびALを介
して、幅が24ミクロンの主音声用トラックTARおよび
ALにそれぞれFM変調されて深層記録される。図5
に示すように、主音声用回転ヘッドALを介して形成さ
れる主音声用トラックTALは、主画面用トラックTVR
と副画面用トラックTNLとにまたがる領域に形成され、
また、主音声用回転ヘッドARを介して形成される主音
声用トラックTARは、主画面用トラックTVLと副画面ト
ラックTNRとにまたがる領域に形成される。一方、副番
組の音声信号は、図3に示す音声/コントロール信号録
再ヘッド7により、磁気テープ1の外縁領域の図示しな
いリニアトラック上に交流バイアスが重畳されて記録さ
れる。
【0008】このように、主番組を記録する主画面用ト
ラックと、副番組を記録する副画面用トラックとは、5
8ミクロンのトラックピッチ内に形成されるものとなっ
ており、VHS方式における標準モード時の標準トラッ
クピッチ(58ミクロン)に主番組と副番組との2本の
番組が同時に記録されるものとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の磁気
記録再生装置では、新たに番組を記録する場合、動作モ
ードによらず、既に記録されている磁気テープ上の信号
は、図3に示す全幅消去ヘッド3により消去されるもの
となっており、全幅消去ヘッド3が、磁気テープ1の全
幅にわたって信号の消去を行う。リニアトラック上に記
録されている副音声信号については、全幅消去ヘッド3
により全幅消去した後、さらに図3に示す音声消去ヘッ
ド6により再度消去する。
【0010】このように、新しく信号を記録する際、磁
気テープの全幅にわたって、既に記録されている信号の
一切を消去するので、2番組記録モードで記録した主番
組の記録を保存して副番組のみを記録し直すことができ
ないという問題があった。本発明は、このような問題に
鑑みてなされたものであり、2番組モードで記録された
主番組の記録を消去することなく、副番組のみを書き換
えることができる磁気記録再生装置を提供することを課
題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決達成するため、以下の構成を有する。請求項1記載の
発明にかかる磁気記録再生装置は、第1の番組を磁気テ
ープ上の第1のトラックに記録する第1の回転ヘッド
と、第2の番組を前記磁気テープ上の第2のトラックに
記録する第2の回転ヘッドとを備えて、前記第1および
第2の番組を前記磁気テープ上に同時に記録する2番組
記録モードを有する磁気記録再生装置であって、前記第
1の回転ヘッドに対して所定の回転角および段差を有す
る回転消去ヘッドと、前記回転消去ヘッドに対する消去
電流の供給を制御する消去制御手段と、前記回転消去ヘ
ッドのトラッキングを制御するサーボ手段とを備え、前
記回転消去ヘッドが、前記第1の回転ヘッドの第1の回
転周期において前記第1の回転ヘッドがトレースする前
記第1のトラック上の第1の領域に対して、前記第1の
回転ヘッドの少なくとも1回転周期遅れた第2の回転周
期において前記第1の回転ヘッドがトレースする前記第
1のトラック上の第2の領域をトレースするように、前
記所定の回転角および段差を定めて、前記第1のトラッ
クに記録された第1の番組を選択的に書き換えるように
構成されている。
【0012】請求項2記載の発明にかかる磁気記録再生
装置は、請求項1記載の磁気記録再生装置において、第
2の回転ヘッドが、一対の磁気ヘッドから構成され、回
転消去ヘッドが接続されるロータリートランスのチャン
ネルが、前記第2の回転ヘッドを構成する前記一対の磁
気ヘッドが接続されるそれぞれのロータリートランスの
チャンネルの間に配置されて構成されている。請求項3
記載の発明にかかる磁気記録再生装置は、請求項1また
は請求項2記載の磁気記録再生装置において、回転消去
ヘッドの幅が、第1の回転ヘッドの幅より広く、且つ第
2の回転ヘッドの幅より狭く構成されている。
【0013】請求項1記載の発明にかかる磁気記録再生
装置によれば、第1の回転ヘッドの第1の回転周期にお
いて、第1の回転ヘッドが第1のトラック上の第1の領
域をトレースする。この第1の回転周期において、回転
消去ヘッドは、前記第1の回転ヘッドが、第2の回転周
期(第1の回転周期の次の回転周期またはさらに後の回
転周期)においてトレースする前記第1のトラック上の
第2の領域をトレースするように、第1の回転ヘッドに
対して所定の回転角と段差が定められる。このように第
1の回転ヘッドに対して回転角と段差が定められた回転
消去ヘッドは、サーボ手段によりトラッキング制御され
て第1のトラックをトレースし、また、消去制御手段に
より消去時間を制御されて、第1のトラック上の所定の
領域のみを選択的に消去する。
【0014】請求項2記載の発明にかかる磁気記録再生
装置によれば、回転消去ヘッドに消去電流が供給される
期間、第2の回転ヘッドは記録状態にはないので、回転
消去ヘッドが接続されるロータリートランスのチャンネ
ルと、これに隣接して配置される第2の回転ヘッドの一
対の磁気ヘッドが接続されるロータリートランスとの間
のクロストークによって、第2の回転ヘッドがトレース
する第2のトラックの記録信号に影響はない。請求項3
記載の発明にかかる磁気記録再生装置によれば、消去ヘ
ッドの幅を、第1の回転ヘッドの幅よりも広くすること
により、第1のトラックを全幅にわたって消去する。ま
た、消去ヘッドの幅を、第2の回転ヘッドの幅よりも狭
くすることにより、(トラッキングエラーが生じても)
第2のトラックが全幅にわたって消去されることがな
い。
【0015】
【発明の実施の形態】
(請求項1記載の発明にかかる実施の形態)図1(a)
は、本発明の実施の形態にかかる磁気記録再生装置が備
えるヘッドシリンダー上の回転磁気ヘッドの配置図であ
り、図1(b)は、各ヘッドの段差構成図である。図1
に示す本実施形態にかかる磁気記録再生装置が備えるヘ
ッドシリンダー55と、図6に示した従来の磁気記録再
生装置が備えるヘッドシリンダー5との構成上の違い
は、本実施形態にかかる磁気記録再生装置が備えるヘッ
ドシリンダー55は、回転消去ヘッドRE1およびRE
2のヘッド対を追加装備した点にある。
【0016】すなわち、図1(a)において、回転消去
ヘッドRE1およびRE2のヘッド対は、3倍モード/
副画面用回転ヘッドVRおよびVLのヘッド対に対する
回転角が90度となるヘッドシリンダー55の外周面上
に180度対向して配置されており、回転角90度は、
時間に換算すると 約8.33 ミリセカンドとなる。また、
図1(b)に示すように、回転消去ヘッドRE1および
RE2は、3倍モード/副画面用回転ヘッドVRおよび
VLに対して80.5ミクロンの段差を有しており、それぞ
れのトラック幅は19ミクロンおよび25ミクロンに設定さ
れている。
【0017】以下、このようにヘッドシリンダー55が
構成された本実施の形態にかかる磁気記録再生装置の動
作について、図2を参照しながら説明する。図2は、本
実施の形態にかかる磁気記録再生装置の動作を説明する
ための説明図である。同図(上段)に示す信号タイミン
グ波形において、ヘッドスイッチパルスφHSWPは、副画
面用ヘッドVRまたはVLを選択する信号であり、副画
面用回転ヘッドVRまたはVLが磁気テープ上をトレー
スするフェーズに同期して、これら副画面用ヘッドVR
またはVLを交互に選択する信号である。
【0018】すなわち、第1の回転ヘッドとしての副画
面用回転ヘッドVRが第1のトラックの第1の領域とし
ての副画面用トラックTVR1をトレースする期間T11
おいて、ヘッドスイッチパルスφHSWPはハイレベルとな
り、副画面用回転ヘッドVRを介してトラックTVR1
の信号の記録再生が行われる。また、副画面用回転ヘッ
ドVLが副画面用トラックTVL2をトレースする期間T
12において、ヘッドスイッチパルスφHSWPはロウレベル
となり、副画面用回転ヘッドVLを介してトラックT
VL2上の信号の記録再生が行われる。これら期間T11
よびT12の和が、副画面用回転ヘッドVRの1回転周期
である第1の回転周期としての期間T1となる。また、
この期間T1に続くつぎの回転周期が、副画面用回転ヘ
ッドVRの第2の回転周期としての期間T2となる。
【0019】消去制御信号φERSは、回転消去ヘッドR
E1およびRE2を制御する信号であり、回転消去ヘッ
ドRE1およびRE2に対する消去電流の供給を制御し
て、回転消去ヘッドRE1およびRE2がトレースする
トラック上の信号の消去を制御する。また、記録制御信
号φRECは、副画面用回転ヘッドVRおよびVLへの画
像記録信号の供給を制御する信号である。記録制御信号
φRECがハイレベルのとき、画像記録信号が、上述した
ヘッドスイッチパルスφHSWPにより選択された副画面用
回転ヘッドVRまたはVLのいずれか一方に供給され
て、副画面用トラックに副番組が記録される。
【0020】図2(下段)に示すトラックパターン図
は、図1(a)および(b)に示すように構成された各
種の回転磁気ヘッドにより形成されるトラックパターン
を表したものであり、同図(上段)に示したヘッドスイ
ッチパルスφHSWPのフェーズに合わせて模式的に表した
ものである。同図において、副画面用トラックTVR1
VR3,TVL2〜TVL3と、主画面用トラックTNL1〜T
NL2,TNR2〜TNR3と、主番組の音声を記録する主音声
用トラックTAR1〜TAR2,TAL2〜TAL3のそれぞれは、
図1(a)に示した副画面用回転ヘッドNLおよびNR
と、主画面用回転ヘッドVLおよびVRと、主音声用回
転ヘッドALおよびARとによりトレースされて形成さ
れるトラックを表す。ただし、同図(下段)に示す副画
面用トラックTVR1〜TVR3,TVL2〜TVL3が形成される
時刻は、同図(上段)に示すタイミングチャートの時間
軸上の時刻として表現されるのに対して、他のトラック
が形成される時刻は、同図(上段)に示すタイミングチ
ャートの時間軸とは別の時間軸にあることに注意された
い。
【0021】以下、図2を参照して主画面用トラックの
記録内容を変更せずに副画面用トラックTVR2以降の副
番組を記録する動作を説明するにあたって、説明の便宜
のため、ヘッドシリンダー55上に仮想的な消去ヘッド
を設定する。すなわち、この仮想消去ヘッドは、副番組
回転ヘッドVRに対して90度の回転角を有し、段差が
ゼロとなる位置に配置されているものとする。したがっ
て、この仮想消去ヘッドは、消去ヘッドRE1をヘッド
VRと同じ段差に移動したものと同じとなる。
【0022】まず、副画面用ヘッドVRが期間T1の開
始時刻t1においてトラックTVR1のトレースを開始して
から8.33ミリセカンドの時間が経過すると、仮想消去ヘ
ッドが磁気テープに接触し、この8.33ミリセカンドの間
に磁気テープは29ミクロン進む。このとき(時刻t1
ら8.33ミリセカンド後)、回転消去ヘッドRE1は、図
1に示すように、副画面用回転ヘッドVRに対して80.5
ミクロンの段差を有しているので、図2(下段)に示す
ように、副画面用トラックTVR1を基点として109.5ミク
ロン(29ミクロン+80.5ミクロン)だけテープの進行方
向と反対側に位置する。なお、この位置は、副画面用回
転ヘッドVRが、次の回転周期となる期間T2において
トレースするトラックTVR2から6.5ミクロン手前の位置
となる。
【0023】したがって、副画面用回転ヘッドVRがト
ラックTVR1のトレースを開始する時刻t1から 8.33ミ
リセカンド後に、回転消去ヘッドRE1に消去電流の供
給を開始することにより、副画面用トラックTVR2の6.5
ミクロン手前から25ミクロンの幅で消去されることとな
り、この結果、副画面用トラックTVR2の全幅が消去さ
れる。この副画面用トラックTVR2の消去に伴い、深層
記録された主音声用トラックTALの一部(9.2um)も消
去される。なお、回転消去ヘッドRE1に対する消去電
流の供給は、消去制御信号φERSにより制御され、この
信号がハイレベルの期間にヘッドRE1に対して消去電
流が供給される。
【0024】次に、副画面用回転ヘッドVRが再びトレ
ースを開始する期間T2の開始時刻t2(時刻t1から25
ミリセカンド後)において、副画面用回転ヘッドVRに
対して副番組の画像記録信号の電流供給が開始され、副
画面用回転ヘッドVRがトラックTVR2に副番組を記録
する。そして、期間T2の開始時刻t2から8.33ミリセカ
ンド後に、回転消去ヘッドRE1に対して180度の回
転角を設けて配置された回転消去ヘッドRE2が、トラ
ックTVL3の6.5ミクロン手前から25ミクロンの幅でトラ
ックTVL3の消去を開始する。この副画面用トラックT
VL3の消去に伴い、深層記録された主音声用トラックT
AL3の一部(9.2um)も消去される。以下、同様にして消
去と記録が繰り返し行われて、副画面用トラックに副番
組の画像信号が記録される。
【0025】上述した消去と記録のステップを、以下に
時系列的に列挙する。 (ステップ1)副画面用回転ヘッドVRがトラックT
VR1のトレースする。 (ステップ1)回転消去ヘッドRE1により副画面用ト
ラックTVR2を消去する。 (ステップ2)副画面用回転ヘッドVLが副画面用トラ
ックTVL2をトレースする。ただし、記録制御信号φREC
がロウレベルなので、記録は行われない。 (ステップ3)回転消去ヘッドRE2が副画面用トラッ
クTVL3を消去する。 (ステップ4)副画面用回転ヘッドVRがステップ1で
消去した領域に副番組を記録する。 (ステップ5)回転消去ヘッドRE1が副画面用トラッ
クTVR3を消去する。 (ステップ6)副画面用回転ヘッドVLがステップ2で
消去した領域に副番組を記録する。 (ステップ7)回転消去ヘッドRE2が副画面用トラッ
クTVL4(図示なし)を消去する。以下、同様にして、
回転消去ヘッドRE1および副画面用回転ヘッドVRに
よる副画面用トラック上の信号の消去と記録が繰り返し
行われる。
【0026】また、回転消去ヘッドRE1および副画面
用回転ヘッドVRのそれぞれに対して180度の回転角
を有してヘッドシリンダー55に配置された回転消去ヘ
ッドRE2および副画面用回転ヘッドVLは、回転消去
ヘッドRE1および副画面用回転ヘッドVRによる消去
記録動作に対して相補的に消去記録動作を担う。これに
より、ヘッドシリンダー55の1回転周期において連続
的な消去記録(再生)動作が実現されている。なお、副
番組の音声信号は、図3に示す音声消去ヘッド6により
選択的に消去されたリニアトラック領域に、同じく図3
に示す音声/コントロール信号録再ヘッド7を介して連
続的に記録されるものとなっている。
【0027】前記ステップにしたがって、副番組の画像
信号の記録が行われると、主番組の音声信号が記録され
た主音声用トラックの一部が消去され、この主音声用ト
ラックの幅が25ミクロンから15ミクロンにまで減少する
こととなる。しかし、この程度のトラック幅の減少であ
れば、十分な音質を維持することができ、主番組側の音
質上の問題を招くことはない。
【0028】(請求項2記載の発明にかかる実施の形
態)上述した請求項1記載の実施の形態にかかる磁気記
録再生装置は、回転消去ヘッドRE1およびRE2を追
加装備するので、これにより各回転ヘッドが接続される
ロータリートランスのチャンネル数が増加することとな
る。表1は、本実施の形態にかかる磁気記録再生装置が
装備するロータリートランスのチャンネルの構成を表す
チャンネル構成表であり、各チャンネルに割り付けられ
たロータリートランスが接続される回転ヘッドの種類を
表したものである。回転消去ヘッドRE1およびRE2
は、副画面用トラックの書き換え時にしか動作すること
がなく、しかも同一の消去電流が供給されるので、表1
に示すように、回転消去ヘッドRE1およびRE2を追
加装備することによるロータリートランスのチャンネル
数の増加は、1チャンネルで足りる。
【0029】
【表1】
【0030】回転消去ヘッドRE1およびRE2が接続
されるロータリートランスは、チャンネル番号2のチャ
ンネルに割り付けられ、このチャンネルは主画面用回転
ヘッドVRおよびVLが接続されるロータリートランス
のチャンネルの間に位置する。このチャンネル番号2の
チャンネルは、従来の磁気記録再生装置が装備するロー
タリートランスにおいて、ショートリングが割り付けら
れていたチャンネルである。
【0031】消去時の回転消去ヘッドRE1およびRE
2の発信周波数は約10MHzと高いことから、消去ヘ
ッドRE1およびRE2のインダクタンス成分は小さく
設定されてる。このため、消去ヘッド用ロータリートラ
ンスのローター側およびステーター側のコイルの巻数
は、共に1ターンで足りるので、従来割り付けられてい
たショートリングの幅に回転消去ヘッド用ロータリート
ランスを収めることが可能である。したがって、回転消
去ヘッド用ロータリートランスのチャンネルを新設する
ことにより、ロータリートランス全体の溝数とサイズの
増加を招くことはなく、従来のロータリートランスのコ
アを共有化することができる。
【0032】このように、他のヘッドが接続されるロー
タリートランスが接続されるチャンネルに隣接して回転
消去ヘッドが接続されるチャンネルを配置すると、回転
消去ヘッドRE1およびRE2に供給される消去電流は
比較的大きいことから、隣接チャンネルに対するクロス
トークが生じることがあり、このクロストークに起因し
て、隣接チャンネルのヘッドにより記録された再生画像
にビート障害が生じるという問題が想定される。この問
題に対して、本実施の形態においては、いずれの動作モ
ードにおいても、回転消去ヘッドRE1およびRE2が
副画面用トラックの消去を行っている期間中、隣接する
チャンネルの主画面用回転ヘッドが記録状態となるよう
な場合がないことを利用して対応している。
【0033】すなわち、上述したように回転消去ヘッド
のチャンネルを主画面用回転ヘッドのチャンネルの間に
配置することにより、回転消去ヘッドのチャンネルと隣
接チャンネルとのクロストークが存在したとしても、隣
接チャンネルである主画面用回転ヘッドは記録状態には
ないので、隣接チャネルの回転磁気ヘッドがトレースす
るトラックの信号状態に影響が及ぶことはなく、隣接チ
ャンネルの回転磁気ヘッドによる再生画像にビート障害
が生じることはない。
【0034】(請求項3記載の発明にかかる実施の形
態)上述した一連の消去/記録動作において、回転消去
ヘッドRE1およびRE2のトラッキング制御は、図示
しないコントロールヘッドを介して図示しないコントロ
ールトラック上に1フレーム毎に既に記録されているコ
ントロール信号に基づいて、キャプスタンサーボ系が行
う。すなわち、本実施の形態にかかる磁気記録再生装置
では、副番組のみを書き換える場合、通常の2番組記録
モードで既に記録された1フレーム毎のコントロール信
号を用いて回転消去ヘッドおよび副画面用回転ヘッドの
トラッキング制御を行い、副画面用トラックの消去およ
び記録を行う。
【0035】この副画面用トラックの消去および記録の
動作中、コントロールヘッドは再生モードに設定されて
おり、このコントロールヘッドを介して既に記録されて
いるコントロール信号を読み取る。キャプスタンサーボ
系は、コントロールヘッドにより読み取ったコントロー
ル信号に基づいて、回転消去ヘッドRE1およびRE2
のトラッキングを制御し、回転消去ヘッドRE1および
RE2が誤った領域を消去しないように制御する。
【0036】ここで、回転消去ヘッドRE1およびRE
2のトラッキング制御において、トラッキングエラーが
発生すると、隣接する主画面用トラックTNRまたはTNL
の領域に回転消去ヘッドが移動し、主画面用トラックが
消去されることとなる。しかし、回転消去ヘッドRE1
およびRE2のヘッド幅を、主画面用回転ヘッドNRお
よびNLのヘッド幅よりも狭く設定することにより、回
転消去ヘッドRE1またはRE2が隣接する主画面用ト
ラックTNRまたはTNL上をトレースしたとしても、この
主画面用トラックTNRまたはTNL上に記録された主番組
の記録信号がトラック全幅にわたって欠損することを防
止することができ、隣接トラックの信号が完全に欠落す
ることを回避することができる。
【0037】上述した本発明の実施の形態によれば、3
倍モードでの記録/再生に使用するヘッドと、2番組記
録モードにおける副番組記録用ヘッド(3倍モード/副
画面用回転ヘッドVR/VL)とを共用するので、回転
消去ヘッドRE1およびRE2を用いて、3倍モードで
記録されたトラックを1トラック毎に消去して記録する
ことが可能となる。したがって、3倍モードにおいて、
レインボーノイズのないきれいな継ぎ撮りが可能とな
る。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1から請求項3記載の発明によれば以下の効果を得るこ
とができる。請求項1記載の発明によれば、回転消去ヘ
ッドにより副画面用トラックを選択的に消去するように
したので、2番組記録モードで記録した主番組を消去す
ることなく、副番組のみを記録することが可能となる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、回転消去ヘ
ッド用のチャンネルを主画面用回転ヘッド用のチャンネ
ルの間に配置して回転ヘッドを構成したので、回転消去
ヘッド用のチャンネルと隣接チャンネルとのクロストー
クに起因した再生画像のビート障害を有効に防止するこ
とができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、回転消去ヘ
ッドの幅を副画面用回転ヘッドの幅より広く、主画面用
回転ヘッドの幅より狭く設定したので、回転消去ヘッド
のトラッキングエラーが発生しても、主画面用トラック
を全幅にわたって消去することがなく、主番組の記録信
号がトラック全幅にわたって欠損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態にかかる磁気記
録再生装置が備えるヘッドシリンダー上の磁気ヘッド配
置図である。(b)は、本発明の実施の形態にかかる磁
気記録再生装置が備えるヘッドシリンダー上に配置され
た磁気ヘッドの段差構成図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる磁気記録再生装置
の記録動作を説明するための説明図である。
【図3】(a)は、従来の磁気記録再生装置にロードさ
れた磁気テープが装着された各種のヘッドと周辺機構を
表す斜視図である。(b)は、(a)に示す従来の磁気
記録再生装置にロードされた磁気テープが装着された各
種のヘッドと周辺機構を簡略的に表す簡略図である。
【図4】ヘッドシリンダー上の各種のヘッドの配置関係
を表すヘッド配置図である。
【図5】従来の磁気記録再生装置における2番組記録モ
ード時のトラックパターン図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 供給リール 3 全幅消去ヘッド 4a,4b ガイドポスト 5,55 ヘッドシリンダー 6 音声消去ヘッド 7 音声/コントロール信号録再ヘッド 8 ピンチローラー 9 キャプスタン 10 巻き取りリール AR,AL 主音声用回転ヘッド NR,NL 主画面用回転ヘッド RE1,RE2 回転消去ヘッド SR,SL 標準モード用回転ヘッド TVR1〜TVR3,TVL2,TVL3 副画面用トラック TNR2,TNR3,TNL1,TNL2 主画面用トラック TAR1,TAR2,TAL2,TAL3 主音声用トラック VR,VL 3倍モード/副画面用回転ヘッド φERS 消去制御信号 φHSWP ヘッドスイッチパルス φREC 記録制御信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の番組を磁気テープ上の第1のトラ
    ックに記録する第1の回転ヘッドと、第2の番組を前記
    磁気テープ上の第2のトラックに記録する第2の回転ヘ
    ッドとを備えて、前記第1および第2の番組を前記磁気
    テープ上に同時に記録する2番組記録モードを有する磁
    気記録再生装置であって、 前記第1の回転ヘッドに対して所定の回転角および段差
    を有する回転消去ヘッドと、前記回転消去ヘッドに対す
    る消去電流の供給を制御する消去制御手段と、前記回転
    消去ヘッドのトラッキングを制御するサーボ手段とを備
    え、 前記回転消去ヘッドが、前記第1の回転ヘッドの第1の
    回転周期において前記第1の回転ヘッドがトレースする
    前記第1のトラック上の第1の領域に対して、前記第1
    の回転ヘッドの少なくとも1回転周期遅れた第2の回転
    周期において前記第1の回転ヘッドがトレースする前記
    第1のトラック上の第2の領域をトレースするように、
    前記所定の回転角および段差を定めて、前記第1のトラ
    ックに記録された第1の番組を選択的に書き換えること
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 第2の回転ヘッドは、一対の磁気ヘッド
    から構成され、回転消去ヘッドが接続されるロータリー
    トランスのチャンネルが、前記第2の回転ヘッドを構成
    する前記一対の磁気ヘッドが接続されるそれぞれのロー
    タリートランスのチャンネルの間に配置されたことを特
    徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 回転消去ヘッドの幅は、第1の回転ヘッ
    ドの幅より広く、且つ第2の回転ヘッドの幅より狭いこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の磁気記録
    再生装置。
JP7307893A 1995-11-27 1995-11-27 磁気記録再生装置 Pending JPH09147307A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181242A (ja) * 1999-11-30 2007-07-12 Hitoshi Ishida コンテンツ情報放送・受信システム、コンテンツ情報放送装置及びコンテンツ情報受信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181242A (ja) * 1999-11-30 2007-07-12 Hitoshi Ishida コンテンツ情報放送・受信システム、コンテンツ情報放送装置及びコンテンツ情報受信装置
JP4620698B2 (ja) * 1999-11-30 2011-01-26 齋 石田 コンテンツ情報放送・受信システム、コンテンツ情報放送装置及びコンテンツ情報受信装置

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