JPH08309652A - ラッピング装置 - Google Patents

ラッピング装置

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Publication number
JPH08309652A
JPH08309652A JP11619695A JP11619695A JPH08309652A JP H08309652 A JPH08309652 A JP H08309652A JP 11619695 A JP11619695 A JP 11619695A JP 11619695 A JP11619695 A JP 11619695A JP H08309652 A JPH08309652 A JP H08309652A
Authority
JP
Japan
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lapping
polishing tape
workpiece
tape
inner diameter
Prior art date
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Pending
Application number
JP11619695A
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English (en)
Inventor
Muneya Kamikubo
宗也 上窪
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Mitsubishi Motors Corp
Yasunaga Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Yasunaga Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物の円筒状内径面の加工精度の向上を
図り、高品質の内径面が得られ、生産性の向上が期待で
きるラッピング装置を提供する。 【構成】 基台2上に設けられ被加工部となる内径面W
aを有する被加工物を回転駆動するヘッドストック10
と、回転駆動される被加工物Wの内径面Waに研摩用テ
ープTを押圧する作動位置と内径面Waから離間した退
避位置との間を移動するラップアーム47を具備するラ
ッピングヘッド部40と、ラッピングヘッド部40に繰
出リール23から供給された研摩用テープTを回収する
研摩用テープ巻取装置50とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車関連部品、電気
関連部品等における内径面を研摩するラッピング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車関連部品、電気関連部品等の内径
面、例えば自動車用自動変速機に用いられるクラッチリ
テーナの円筒状内径面の仕上加工は、ホーンと称する保
持具に複数本の砥石片を取り付け、ばねや油圧を利用し
て加工物の円筒状内径面に砥石片を押接し、保持具を回
転させながら往復運動させて砥石片によって内径面を研
摩するホーニング盤によるホーニング加工が広く実施さ
れている。
【0003】また他の内径面の仕上加工としては、円板
状の砥石片を取り付けた回転軸を自転させつつ公転さ
せ、自転し、かつ公転する砥石片によって内径面を研削
加工する内面研削盤による内径面研削加工がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ホーニング加工や
内面研削加工による内径面の仕上加工にあっては、内径
面を砥石により研摩乃至研削することによりある程度の
仕上精度が得られる。しかし、砥石による研摩乃至研削
によって加工することから、加工精度の向上に限界があ
り、かつ小径内径面の仕上加工には困難を来たす一方、
近年、回転駆動される自動車及び電気関連部品にあって
も高速回転が要求される部品が多く、これら部品の高速
回転に伴う振動及び騒音の低減を図るために部品の円筒
状内径面の加工精度向上が要求されている。
【0005】従って本発明の目的は、被加工物における
円筒状内径面の加工精度の向上を図り、小径内径面であ
っても高品質の内径面が得られ、生産性向上が期待でき
るラッピング装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明によるラッピング装置は、基台と、この基台に
設けられて円筒状の内径面を有する被加工物を回転駆動
する回転駆動装置と、回転駆動装置によって回転駆動さ
れる前記被加工物の内径面に研摩用テープを押圧する作
動位置と内径面から離間した退避位置との間を移動する
ラップアームを具備するラッピングヘッド部と、ラッピ
ングヘッド部に研摩用テープを供給する研摩用テープ供
給装置と、ラッピングヘッド部に供給された研摩用テー
プを回収する研摩用テープ巻取装置とを有することを特
徴とするものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明におけるラッピング装置の一実
施例を図によって説明する。
【0008】図1はラッピング装置の概要を示す全体平
面図であり、図2はその側面図である。
【0009】図中符号1は、ラッピング装置であって、
ラッピング装置1は基台2を有し、基台2上には内径ラ
ッピング装置が1台或いは複数台、本実施例では一対の
内径ラッピング装置3、3が並設されている。これら両
内径ラッピング装置3、3は同一構成であるので一方の
内径ラッピング装置3についてのみ説明する。
【0010】内径ラッピング装置3は、被加工物Wの回
転駆動装置となるヘッドストック10と、ヘッドストッ
ク10と対向配置されたラッピングヘッド20とを有し
ている。ヘッドストック10は、基台2上に並設された
一対のレール11、11と、レール11、11上にラッ
ピングヘッド20と接離する方向に往復動可能に載置さ
れたヘッドストック本体12と、ヘッドストック本体1
2をレール11、11に沿って往復動せしめる電動モー
タ13等からなるヘッドストック本体移動装置14とを
有し、ヘッドストック本体12には、被加工物回転駆動
用モータ15及び被加工物回転駆動用モータ15によっ
て回転駆動されるチャック16が設けられ、チャック1
6には、図3に図2のA部拡大図を示すように、被加工
物Wを把持するための複数の爪16a、16a‥‥を有
している。
【0011】一方ラッピングヘッド20は、図3に示す
ように、基台2上に立設する平板状の支持部材21を有
し、支持部材21にリール支持部材22を介して回転可
能に支持されたテープ供給装置となる繰出リール23、
研摩用テープの切れを検知するテープ切れ検知装置3
0、研摩用テープTを被加工物Wの内径面Waに圧接す
るラッピングヘッド部40及び研摩用テープTを噛込み
送り出す研摩用テープ巻取装置50を主要部とし、繰出
リール23に繰出可能に巻回された研摩用テープTは、
順次テープ切れ検知装置30、ラッピングヘッド部4
0、研摩用テープ巻取装置50を経てバケット70等へ
回収される。テープ切れ検知装置30は、図3及び図4
に図3のB−B線断面を示すように、支持部材21に基
端が支持された支軸31を有し、支軸31の先端には、
ベアリング32によって回転可能に支持され、繰出リー
ル23から研摩用テープ巻取装置50によって繰出され
る研摩用テープTに圧接して回転駆動されるテープ検出
用ローラ33が設けられ、テープ検出用ローラ33には
歯車状の検知板34がテープ検出用ローラ33と連動し
て回転するよう一体的に設けられ、かつテープ検出用ロ
ーラ33は、支持部材21とテープ検出用ローラ33間
に介装されたカラー37と、支軸31の先端にボルト3
8によって取付けられたプレート39とによって挾持さ
れてフリクションが付与されている。
【0012】一方検知板34の外周に形成された歯形状
の凸部34a、34a‥‥の接近及び離間によってO
N、OFFして凸部34a、34a‥‥を検出するため
の近接スイッチ35が、検知板34の外周に近接してス
イッチ支持部材36によって支持部材21に設けられて
いる。そして研摩用テープ巻取装置50によって繰出リ
ール23から繰出される研摩用テープTによって回転駆
動されるテープ検出用ローラ33に連動して回転する検
知板34の凸部34a、34a‥‥の接近を周期的にO
N、OFFして検知する近接スイッチ35によって検出
することによって検知板34の回転を検知し、研摩用テ
ープTがラッピングヘッド部40へ供給されることを検
出する。一方研摩用テープTが切れ、或いは繰出リール
23に巻装された研摩用テープTが全て繰出され、その
結果研摩用テープTによるテープ検出用ローラ33の回
転が中断されると、近接スイッチ35のON、OFF作
動が中断され、これにより、研摩用テープの切れ、或い
は研摩用テープTが繰出リール23から全て繰出された
ことが検出される。
【0013】ラッピングヘッド装置40は、支持部材2
1の略中央部にヘッドストック10と接離する方向に沿
って設けられた一対のテーブル用スライドレール41、
41と、これらスライドレール41、41間に架設さ
れ、スライドレール41、41に沿ってヘッドストック
10と接離する水平方向(X方向)に往復動可能に支持
された板状のテーブル42と、テーブル42と支持部材
21との間に架設されて伸縮によってテーブル42をテ
ーブル用スライドレール41、41に沿って往復動させ
るテーブル移動用シリンダ43と、テーブル42に上下
方向(Y方向)に沿って設けられた一対のアームホルダ
ー用スライドレール44、44と、これらスライドレー
ル44、44間に架設されてスライドレール44、44
に沿って上下方向に往復動可能に支持された板状のアー
ムホルダー45と、テーブル42とアームホルダー45
との間に架設されて伸縮によってアームホルダー45を
アームホルダー用スライドレール44、44に沿って上
下動させるアームホルダー移動用シリンダ46と、アー
ムホルダー45に取付けられてヘッドストック10方向
へ水平に突出するラップアーム47及びラップアーム4
7の先端上面に張設されたウレタンゴム或いは他の材料
製のラップシュー48とを有し、かつラップアーム47
を隔てて対向する一対のラップアーム用ガイドローラ4
9、49が設けられている。
【0014】そして繰出リール23から繰出され、テー
プ切れ検知装置30を経由してガイドローラ75、75
を介して一方のラップアーム用ガイドローラ49へ導か
れた研摩用テープTは、ラップシュー48上に張設さ
れ、ラップアーム47の先端を経由して折り出され、他
方のラップアーム用ガイドローラ49へ導かれる。
【0015】被加工物Wの被加工部となる内径面Waに
研摩用テープTを圧接するためラップアーム47を作動
位置に移動させるには、テーブル移動用シリンダ43を
伸長せしめ、テーブル42をヘッドストック10と接近
するX方向にテーブル用スライドレール41、41に沿
って前進させて、アームホルダー45に突設されたラッ
プアーム47に設けられたラップシュー48と内径面W
aを対向せしめ、アームホルダー用シリンダ46を伸長
させて、アームホルダー45をアームホルダー用スライ
ドレール44、44に沿って上昇させて、ラップアーム
47に設けられたラップシュー48を介して研摩用テー
プTを回転駆動する被加工物Wの内径面Waに圧接させ
る作動位置に移動させ、圧接する研摩用テープTにより
内径面Waをラッピング加工する。
【0016】また所定時間ラッピング加工した後、アー
ムホルダー用シリンダ46を収縮させて、アームホルダ
ー45、従ってラップアーム47を下降せしめて、被加
工部Waから離間させ、かつテーブル移動用シリンダ4
3を収縮させてテーブル42、従ってラップアーム47
をヘッドストック10と離間する方向へ移動させ、ラッ
ピングヘッド20を退避位置に移動させるよう構成され
ている。
【0017】研摩用テープ巻取装置50は、図3にその
全体側面図、図5に図3のC−C線断面図、図6に図5
のD−D線を示すように、支持ピン51によって揺動可
能に支持部材21に回転可能に取付けられた支持アーム
52に回動可能に軸支された押えギヤー53と、押えギ
ヤー53と噛合する巻取りギヤー68を具備する巻取り
量調整部55とを有している。なお符号54は、支持部
材21に固設されたナット部54aに螺合して頂部54
bが支持アーム52に当接して支持アーム52の揺動を
規制する調整ボルトである。
【0018】巻取量調整部55は、基端が支持部材21
に固設された多段状の支軸56を有し、支軸56には支
持部材21側から先端に向って順にピニオン57、調整
プレート58、位置決めプレート59が回動可能に軸支
されている。
【0019】一方ラッピングヘッド40のテーブル42
にはブラケット60を介してピニオン57に噛合するラ
ック61が設けられ、テーブル移動用シリンダ43の伸
縮によってテーブル42をテーブル用スライドレール4
1に沿って往復動させた際連動してピニオン57を往復
回動せしめるようになっている。
【0020】ピニオン57の調整プレート58と摺接す
る側面には円弧状のガイド溝57aが形成され、調整プ
レート58には、先端62aがガイド溝57a内に移動
可能に嵌入するガイドピン62が設けられ、かつ調整プ
レート58を矢印A方向に回動付勢するため調整プレー
ト58に突設したレバー63及びレバー63の先端と支
持部材21に設けられた支持ピン63aとの間に張設さ
れたスプリング64を有し、更に調整プレート58には
その周縁部からL字状に突設した突出部58aに形成さ
れたネジ部58bに螺合して後述する位置決めプレート
59の外周に形成された係止穴59c、59c‥‥に係
止する位置決めボルト65を有している。
【0021】位置決めプレート59は、大径部59aと
小径部59bを有し、大径部59aの外周には前記した
複数の係止穴59c、59c‥‥が形成され、小径部5
9bにはワンウエイクラッチ67を介して矢印B方向へ
のみの回動を許容する巻取ギヤー68が設けられ、巻取
ギヤー68の歯部68a、68a‥‥は押えギヤー53
の噛合可能であって、歯部68a、68a‥‥の両端に
は押えギヤー53と巻取ギヤー68との間に噛込まれた
研摩用テープTが離脱するのを阻止するためのガイドプ
レート69、69が設けられている。
【0022】更に支軸56の先端にはボルト70によっ
て押さえ金71が取付けられ、押さえ金71には鋼球7
2aをスプリング72bを介して巻取ギヤー68の側面
に弾接させて、巻取ギヤー68の適宜量のフリクション
を付与するテンションボルト72、72‥‥が適宜個数
設けられている。
【0023】また、本実施例における上記ラッピング装
置には、被加工物Wをヘッドストック10に供給する供
給装置(図示せず)、ヘッドストック10から被加工物
Wを搬出する搬出装置(図示せず)及びヘッドストック
10、ラッピングヘッド20、供給装置及び搬出装置等
を作動制御するための制御装置(図示せず)が設けられ
ている。
【0024】次に以上のように構成されたラッピング装
置1の作動について説明する。
【0025】ラッピング加工に先だって、制御装置には
被加工物Wの加工条件が入力され、ラッピングヘッド2
0には研摩用テープTが装着されている。
【0026】研摩用テープTの装着は、ラッピングヘッ
ド20のテーブル移動用シリンダ43及びアームホルダ
ー移動用シリンダ46を収縮させたラップアーム47が
退避位置にある状態において、リール支持部材22に研
摩用テープTが繰出し可能に巻装された繰出リール23
を装着する。
【0027】そして、繰出リール23ら繰出しつつ研摩
用テープTをテープ切れ検出装置30のテープ検出用ロ
ーラ33に掛け、ガイドローラ75、75に案内され、
一方のラップアーム用ガイドローラ49へ導かれ、ラッ
プアーム47に張設されたラップシュー48上を経てラ
ップアーム47先端に沿って折り返されて、他方のラッ
プアーム用ガイドローラ49、ガイドローラ75に案内
され、研摩用テープ巻取装置50の押えギヤー53と巻
取ギヤー68との間に噛込まれて装着される。
【0028】被加工物Wは、ヘッドストック10がラッ
ピングヘッド20から離間した位置で供給装置(図示せ
ず)によって供給され、被加工物Wをチャック16の爪
16a、16a‥‥によって把持することによってヘッ
ドストック10に装着保持される。
【0029】被加工物Wを装着したヘッドストック10
は、電動モータ13等からなるヘッドストック本体移動
装置14によって、ヘッドストック本体12をレール1
1、11に沿ってラッピングヘッド20と近接する位置
まで前進移動させて所定位置に停止させ、かつ被加工物
回転駆動用モータ15によってチャック16を回転させ
ることにより被加工物Wを回転駆動する。
【0030】続いてラッピングヘッド20に設けられた
テーブル移動用シリンダ43を伸長させ、テーブル42
をテーブル用スライドレール41、41に沿って前進さ
せ、テーブル42に設けたアームホルダー用スライドレ
ール44、44を介してアームホルダー45を、従って
ラップアーム47を前進させてラップシュー48を研摩
用テープTを介してヘッドストック10のチャック16
によって保持された被加工物Wの内径面Waと対向させ
る。
【0031】なお、ラップアーム47を退避位置から作
動位置へ移動させるため、テーブル42の前進に連動し
て研摩用テープ巻取装置50のラック61がヘッドスト
ック10方向へ移動し、ピニオン57が回転駆動する
が、ピニオン57と調整プレート58が、ガイド溝57
a及びガイドピン62によって係合され、かつ位置決め
プレート59と巻取ギヤー68との間にワンウエイクラ
ッチ67が介装されることから、巻取ギヤー68の回転
が阻止され、押えギヤー53と巻取ギヤー68とによる
研摩用テープTの噛込み状態は維持され、研摩用テープ
Tが過度に撓むことはない。
【0032】次にアームホルダー用シリンダ46を伸長
せしめ、アームホルダー用スライドレール44、44に
沿ってアームホルダー45を上昇させてラップアーム4
7を上昇させ、ラップシュー48によって研摩用テープ
Tを回転駆動する被加工物Wの内径面Waに圧接せし
め、内径面Waをラッピング加工する。
【0033】このラッピング加工に連動して、ヘッドス
トック本体移動装置14によってヘッドストック本体1
2をレール11、11に沿ってラッピングヘッド20と
接離する方向に往復動を繰返し付与し、ヘッドストック
本体12にチャック16によって装着され、回転駆動す
る被加工物Wにラッピングヘッド20と接離する方向の
往復動、即ちオシレーションを付与し、より高品質のラ
ッピング加工を得ることができる。
【0034】所定時間被加工物Wにラッピング加工を施
した後、アームホルダー用シリンダ46を縮めてアーム
ホルダー45を作動位置から下降させて、ラップアーム
47を被加工物Wの内径面Waから離間させ、研摩用テ
ープTを回転駆動する被加工物Wの内径面Waから離
し、ラッピング加工を完了する。
【0035】ラッピング加工が完了した被加工物Wは、
被加工物回転駆動用モータ15による回転駆動が停止さ
れ、ヘッドストック本体移動装置14によってレール1
1、11に沿ってラッピングヘッド20から離れる方向
へ退避するヘッドストック本体12とともに退避し、チ
ャック16による把持が解除され、搬出装置(図示せ
ず)により搬出され、次の工程に搬送される。
【0036】一方ラップアーム47を下降させて被加工
物Wから研摩用テープTを離間したラッピングヘッド2
0のラッピングヘッド部40は、テーブル移動用シリン
ダ43が縮められ、テーブル42をテーブル用スライド
レール41、41に沿って後退させて退避位置へ移動さ
せ、次の被加工物Wの加工に備え待機させる。
【0037】テーブル移動用シリンダ43によるテーブ
ル42の後退に連動してラック62がヘッドストック1
0と離れる方向へ移し、ピニオン57を図6に示すB方
向へ回動する。
【0038】ピニオン57の回動に従ってガイド溝57
a内をガイドピン62が移動し、ピニオン57が所定角
度α回動するとガイド溝57aの端部にガイドピン62
が当接し、続くピニオン57の回動により調整プレート
58が回動する。調整プレート58の回動に伴って位置
決めボルト65、係止穴59cを介して位置決めプレー
ト59が研摩用テープTを噛込むB方向へ回転駆動さ
れ、ワンウエイクラッチ67を介して支持された巻取ギ
ヤー68が回転駆動して、巻取ギヤー68と、押えギヤ
ー53との間に噛込まれた研摩用テープTが牽引され、
繰出リール23から繰出された研摩用テープTの未使用
部分がラップアーム47のラップシュー48上に供給さ
れる。
【0039】ラック61が所定量移動、即ちラップアー
ム47が所定量移動して研摩用テープTに或る程度の撓
みが付与された状態で、ガイドピン62がガイド溝57
aの端部に当接し調整プレート58が、従って巻取ギヤ
ー68が回動して研摩用テープTが引き寄せられること
から、研摩用テープTに過度の緊張力が作用することな
く、研摩用テープTの分断が回避され、かつテープ切れ
検出装置30、ラッピングヘッド部40、研摩用テープ
巻取装置50に作用する過度の負荷が軽減され、巻取ギ
ヤー68及び押えギヤー53によって引き寄せられ、送
り出された使用済の研摩用テープTは、バケット70に
回収される。
【0040】調整プレート58の回動に伴って、調整プ
レート58に突設されたレバー63は、二点鎖線63′
で示すように揺動し、レバー63と支持ピン63aとの
間に張設されたスプリング64が伸長せしめられ、調整
プレート58に矢印A方向の回転力が付与される。
【0041】使用済みの研摩用テープTを引き寄せてラ
ッピングヘッド部40に研摩用テープTの未使用部分を
供給した研摩用テープ巻取装置50は、次の被加工物W
のラッピング加工の際、テーブル移動用シリンダ43の
伸長に伴うテーブル42の移動によってラック61がヘ
ッドストック20方向へ移動しピニオン57が矢印A方
向へ回動せしめられる。
【0042】ピニオン57の回動により、ガイド溝57
aの端部による押圧が解除されたガイドピン62は、矢
印A方向への回動が許容され、調整プレート58はスプ
リング64の張引力により回動し、位置決めプレート5
9とともにレバー63が支持部材21に設けられたスト
ッパピン69に当接する元の位置に回動復帰する。
【0043】この位置決めプレート59の回動復帰の
際、巻取ギヤーは、押さえ金71に設けられたテンショ
ンボルト72、72‥‥によってフリクションが付与さ
れ、介装されたワンウエイクラッチ67によって位置決
めプレート59との相対回動が許容されることから、回
動することなく押えギヤー53と共に静止した状態で研
摩用テープTの噛込み状態を維持する。
【0044】なお、調整プレート58のネジ部58bに
螺合する位置決めボルト65先端が係合する位置決めプ
レート59に形成された係止穴59c、59c‥‥を適
宜変更することにより、ピニオン57の回動開始からガ
イド溝57aの端部とガイドピン62との当接までのピ
ニオン57の所定角度αを変更することによって研摩用
テープ巻取りの際の研摩用テープTの撓み量を適宜調整
し得る。
【0045】以上説明では、基台2上に並設される一対
の内径ラッピング装置3、3を同一構成に形成したが、
一方の内径ラッピング装置3のラッピングヘッド40の
ラップアーム47に設けられるラップシュー48をハー
ドシューと称される比較的高硬度の材料製にすることに
より、研摩用テープTを内径面Waに押圧した際、押接
する研摩用テープTの変形を極めて少なくし、内径面W
aの径修正、即ち、真円度の確保を確実なものにし、か
つ、他方の内径ラッピング装置3に設けられるラップシ
ュー48をソフトシューと称されるウレタンゴム等比較
的柔なる材料製によって形成して、内径面Waに押接す
る研摩用テープTの変形を許容して内径面Waとの馴み
を良好にして面粗度の向上を図り、高精度のラッピング
加工を施すよう構成することも可能である。
【0046】更に並設される両内径ラッピング装置3、
3に各々設けられる両ラップシュー48、48を比較的
柔なる材料製の所謂ソフトシューとして構成すること
も、また両ラップシュー48、48を比較的高硬度の材
料製の所謂ハードシューとして構成することも可能であ
り、基台2上に設けられる内径ラッピング装置は2台に
限られることなく、1台或は他の複数台設置することも
可能である。
【0047】また上記実施例では、被加工物Wを把持し
て回動駆動するヘッドストック10のヘッドストック本
体12をラッピングヘッド20と接離する方向に往復動
せしめて被加工物Wの内径面Waにオシレーションを付
与したが、ラッピングヘッド20をヘッドストック10
と接離する方向に往復動することにより被加工物Wの内
径面Waにオシレーションを付与することも可能であ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明した本発明によるラッピング装
置によれば、円筒状の内径面を有する被加工物を回転駆
動する回転駆動装置と、回転駆動される被加工部の内径
面に研摩用テープを押圧する作動位置と内径面から離間
した退避位置との間を移動するラップアームを移動せし
めるラッピングヘッド部とを有することから、被加工物
の内径面にもラッピング加工を施すことが可能になり、
従来のホーニング加工や内面研削盤による内径面の加工
に比較し、加工精度の向上が得られ、かつ小径内径面で
あっても高品質の内径面が得られ、生産性向上が図れる
等本発明特有の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるラッピング装置の一実施例を示
す全体概要を説明する平面図である。
【図2】図1における側面図である。
【図3】図2のA部拡大説明図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】図2におけるC−C線断面図である。
【図6】図5におけるD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 ラッピング装置 2 基台 10 ヘッドストック 23 繰出リール 30 テープ切れ検出装置 33 テープ検出用ローラ 34 検知板 34a 凸部 35 近接スイッチ 40 ラッピングヘッド 41 テーブル用スライドレール 42 テーブル 43 テーブル移動用シリンダ 44 アームホルダー用スライドレール 45 アームホルダー 46 アームホルダー移動用シリンダ 47 ラップアーム 48 ラップシュー 50 研摩用テープ巻取装置 53 押えギヤー 57 ピニオン 59 位置決めプレート 61 ラック 67 ワンウエイクラッチ 68 巻取ギヤー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、この基台に設けられて円筒状の
    内径面を有する被加工物を回転駆動する回転駆動装置
    と、回転駆動装置によって回転駆動される前記被加工物
    の内径面に研摩用テープを押圧する作動位置と内径面か
    ら離間した退避位置との間を移動するラップアームを具
    備するラッピングヘッド部と、ラッピングヘッド部に研
    摩用テープを供給する研摩用テープ供給装置と、ラッピ
    ングヘッド部に供給された研摩用テープを回収する研摩
    用テープ巻取装置とを有することを特徴とするラッピン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 ラッピング部が、回転駆動装置によって
    回転駆動される被加工物と接離する水平方向に延設され
    たテーブル用スライドレールと、テーブル用スライドレ
    ールに沿って往復動するテーブルと、テーブルに設けら
    れた上下方向に伸びるアームホルダー用スライドレール
    と、アームホルダー用スライドレールに沿って上下動可
    能に支持されたアームホルダーと、アームホルダーに設
    けられ、ラップシューを介して研摩用テープを前記回転
    駆動される被加工物の内径面に圧接するラップアーム
    と、テーブル用スライドレールに沿ってテーブルを往復
    動せしめるテーブル移動用シリンダと、アームホルダー
    用スライドレールに沿ってアームホルダーを上下動せし
    めるアームホルダー移動用シリンダとを有する請求項1
    に記載のラッピング装置。
  3. 【請求項3】 研摩用テープ巻取装置が、テーブルの移
    動に連動して往復動するラックと、ラックと噛合してラ
    ックの往復動によって回転駆動されるピニオンと、ピニ
    オンの回転に連動して回転駆動される位置決めプレート
    と、位置決めプレートにワンウェイクラッチを介して設
    けられた巻取りギヤーと、巻取りギヤーと噛合して巻取
    りギヤーと協働して研摩用テープを噛込み送り出す押え
    ギヤーとを有し、ワンウェイクラッチが巻込み方向にの
    み位置決めプレートの回転駆動を巻取ギヤーに伝達する
    請求項2に記載のラッピング装置。
  4. 【請求項4】 研摩用テープに圧接して研摩用テープの
    移動によって回転駆動されるテープ検出用ローラと、テ
    ープ検出用ローラに設けられて連動する歯車状の検知板
    と、回転する検知板外周に形成された歯形状の凸部を検
    知する近接スイッチとを具備するテープ切れ検出装置を
    有する請求項1〜3のいずれか1つに記載のラッピング
    装置。
  5. 【請求項5】 回転駆動装置及びラッピングヘッド部の
    一方が互に接離する方向に往復動して被加工物にオシレ
    ーションを付与する請求項1〜4のいずれか1つに記載
    のラッピング装置。
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