JPH08308707A - 急 須 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 急須を傾けて茶等を注ぐ時、容器本体より蓋
体のずり落ちを防止し、又輪状形取っ手付急須では、取
っ手を握った時、指が容器本体内に収容した熱湯により
高温となった胴側周壁部に接触して火傷をする等の事故
を防止する。 【構成】 容器本体の蓋嵌合部１２を、底面に対し注出
口１４と反対方向に下向傾斜した構成よりなる急須。又
取っ手７に対向する容器本体の胴側周壁部を弧状凹壁面
部とした輪状形取っ手付急須。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、急須に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来急須は、一般には陶磁器製のものが
多く、その形態は、つる付、取っ手付、取っ手なしに大
別されるが、何れも容器本体の蓋嵌合面（容器本体の上
面）は略底面と平行であり、取っ手付急須の容器本体の
取っ手取付部胴周壁面は、該容器本体の弧状側周面の一
部を成す如く形成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】然し、従来のつる
付、取っ手付及び取っ手なしの急須は、殆どのものが容
器本体の上面の蓋嵌合部が底面に対して略平行となって
いるので、急須より茶等を注ぐ時、容器本体より蓋体が
ずり落ちる畏れがあり、又輪状形取っ手付の急須では取
っ手を握った手の指が容器本体の胴周壁面に接触して火
傷をする等の問題点があった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】本発明は前記の問題点
を解決するもので、急須の容器本体の蓋嵌合部を、底面
に対し注出口と反対方向に向け下向傾斜し、茶等を注ぐ
時、蓋体が容器本体よりのずり落ちを防止し、又輪状形
取っ手付急須では、取っ手に対向する容器本体の胴側周
壁部を弧状凹壁面部として、取っ手を握った時、指が容
器本体内に収容した熱湯により高温となった胴側周壁部
に接触しておこる火傷等の事故を防止する。

【０００５】

【実施例】以下、本発明を図に示す実施例により説明す
る。

【０００６】

【実施例１】図１より、つる付、取っ手付又は取っ手な
しの急須（図は輪状形取っ手付の場合の急須を示す）の
容器本体１は、上面の蓋嵌合部２を底面３に対し前方の
注出口４と反対側の後方に向け適角度αだけ下向傾斜
し、容器本体１の胴側周壁部５の後側壁外周面６に前記
注出口４に対応して取っ手７を突設すると共に、蓋嵌合
部２の注入口８の周縁段部９に蓋体１０の周縁部を挿脱
自在に嵌合し、容器本体１を蓋体１０により被蓋する、
本発明の実施例１による急須Ａを構成する。

【０００７】前記の構成よりなる急須Ａは、取っ手７を
握って、容器本体１内に収容した茶等を、急須Ａを前下
方に傾けて注出口４より茶碗等に注ぐ時、従来の急須よ
り急な角度に傾斜させても蓋体１０が容器本体１よりず
り落ちる畏れがなく、容器本体１内の茶等が無くなるま
で安心して注ぐことが可能である。

【０００８】

【実施例２】図２より、容器本体１１は、上面の蓋嵌合
部１２を底面１３に対し前方の注出口１４と反対側後方
に向け適角度α′だけ下向傾斜し、容器本体１１の胴側
周壁部１５の後側壁外周面１６に前記注出口１４に対応
して輪状形取っ手１７を突設し、該輪状形取っ手１７に
対向する胴側周壁部１５の後側壁外周面１６を弧状凹壁
面部１８とすると共に、蓋嵌合部１２の注入口１９の周
縁段部２０に、蓋体２１の周縁部を挿脱自在に嵌合し、
容器本体１１を蓋体２１により被蓋する本発明の実施例
２による急須Ａ′を構成する。

【０００９】以上の構成よりなる輪状形取っ手付急須
Ａ′は、前記の急須Ａの如く、容器本体１１内に収容し
た茶等を、急須Ａ′を前下方に傾けて注出口１４より茶
碗等に注ぐ時、従来の急須より急な角度に傾斜させて
も、蓋体２１が容器本体１１よりずり落ちる畏れがな
く、容器本体１１内の茶等がなくなるまで安心して注ぐ
ことが可能であり、又輪状形取っ手１７に対向する容器
本体１１の胴側周壁部１５の後側壁外周面１６が弧状凹
壁面部１８を形成しているので双方の間隙が広く、取っ
手１７を握った時、指が容器本体１１に収容した熱湯に
より高温となった胴側周壁部１５に接触して火傷をする
等の事故を防止することができる。

【００１０】

【本発明の効果】本発明の急須は、容器本体の蓋嵌合部
が底面に対し注出口と反対方向に向け下向傾斜している
ので、茶等を茶碗等に注ぐ時、従来の急須より急な角度
に傾斜させても蓋体が容器本体よりずり落ちることな
く、容器本体内の茶等がなくなるまで安心して注ぐこと
が可能である等の利点がある。又容器本体の蓋嵌合部が
底面に対して注出口と反対方向に向け下向傾斜すると共
に、取っ手に対向する胴側周壁部を弧状凹壁面部とした
輪状形取っ手付急須は、前記の急須と同じ利点があり、
且つ取っ手を握った時、指が容器本体内に収容した熱湯
により高温となった胴側周壁部に接触しておこる火傷等
の事故を防止することができる等の優れた効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例１による急須の縦断面図。

【図２】 本発明の実施例２による急須の縦断面図。

【符号の説明】

Ａ 本発明の実施例１による急須 １ 容器本体 ２ 蓋嵌合部 ３ 底面 ４ 注出口 ５ 胴側周壁部 ６ 後側壁周面 ７ 取っ手 ８ 注入口 ９ 周縁段部 １０ 蓋体 Ａ′ 本発明の実施例２による急須 １１ 容器本体 １２ 蓋嵌合部 １３ 底面 １４ 注出口 １５ 胴側周壁部 １６ 後側壁外周面 １７ 輪状形取っ手 １８ 弧状凹壁面部 １９ 注入口 ２０ 周縁段部 ２１ 蓋体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体の蓋嵌合部を、底面に対し注出
   口と反対方向に下向傾斜したことを特徴とする急須。
2. 【請求項２】 取っ手に対向する容器本体の胴側周壁部
   を弧状凹壁面部とする請求項１記載の輪状形取っ手付急
   須。