JPH08308637A - 歯間ブラシ用線材ならびに歯間ブラシ - Google Patents

歯間ブラシ用線材ならびに歯間ブラシ

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JPH08308637A
JPH08308637A JP12095995A JP12095995A JPH08308637A JP H08308637 A JPH08308637 A JP H08308637A JP 12095995 A JP12095995 A JP 12095995A JP 12095995 A JP12095995 A JP 12095995A JP H08308637 A JPH08308637 A JP H08308637A
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JP
Japan
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wire
brush
interdental brush
stainless steel
tensile
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JP12095995A
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Naoki Tsurukawa
直希 鶴川
Hitoshi Matsumoto
仁 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座屈や破断がなく耐久性に優れるとともにブ
ラシに腰があって操作性にも優れ、しかも歯間への挿通
性にも優れた歯間ブラシ用線材とそれを用いた歯間ブラ
シを提供せんとするものである。 【構成】 ワイヤーをラセン巻き加工して毛束をワイヤ
ー間に挟持固定したブラシを有する歯間ブラシ用線材な
らびに歯間ブラシであって、ラセン巻き加工前のワイヤ
ーが、0.15〜0.30mmの直径を有し、且つワイ
ヤー素材の引張特性が耐力40kgf/mm2 以上、破
断伸び40%以上、引張弾性率10000kgf/mm
2 以上である歯間ブラシ用線材ならびに歯間ブラシ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐久性に優れるとともに
操作性に優れ、且つ歯間への挿通性にも優れた歯間ブラ
シ用線材とそれを用いた歯間ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】歯間ブラシはブラシとこのブラシを支持
するハンドルとより主として構成され、ブラシは1本の
ワイヤーを途中で折り返し、ワイヤー間に毛束を挟み込
んだうえこのワイヤーを捻じって製造している。ワイヤ
ーとしては一般に0.25mm〜0.35mmの直径を
有するステンレス鋼線、なかでもSUS304製の鋼線
が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】歯間ブラシは歯間に挿
通したブラシを押し引きすることにより歯間に堆積した
歯垢や歯石を除去するものであるから、ブラシの軸芯を
構成するワイヤーは歯間に挿通可能な太さであって、且
つワイヤーには押し引き動作によっても座屈しない剛性
が要求される。また歯間ブラシはブラシ基部を折り曲げ
てブラシを歯間に位置づけることから、折り曲げ動作に
対しても破断しない耐久性も要求される。従来の歯間ブ
ラシは剛性が十分でないためワイヤーがS字状に曲がる
座屈現象が発生しやすく、またブラシ基部の折り曲げ操
作が繰り返されると使用途上で破断することもあり耐久
性がよくなかった。歯間部への通過性を向上させるため
には、細いワイヤーを用いることが要求されるが、ワイ
ヤー径を細くすると前記座屈現象や破断現象はより深刻
なものとなる。
【0004】本発明はこのような現況に鑑みてなされた
ものであり、座屈や破断がなく耐久性に優れるとともに
ブラシに腰があって操作性にも優れ、しかも歯間への挿
通性にも優れた歯間ブラシ用線材とそれを用いた歯間ブ
ラシを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するに際して、歯間ブラシのワイヤーに要求される条
件について検討を行い、歯間ブラシのワイヤーには次の
条件が必要となることを確認した。 人体にとって化学的に無害であること。 ワイヤーの捻じり戻り(以下、スプリングバックと称
す)が生じずラセン巻き加工が可能であること。 ワイヤーの屈曲動作が頻繁に繰り返されても容易に破
断しないこと。 ワイヤーの軸心方向に沿ったブラッシング動作に対し
て、ワイヤーが座屈しないこと。
【0006】これら条件をほぼ満足する歯間ブラシの提
案としては特開平5−317123号がある。この発明
は曲げ強度の大きいワイヤー、即ち引張弾性率の大きな
ワイヤーを用いて、ワイヤーの破断防止及び座屈防止効
果を高めるとともに、ワイヤーに低融点熱可塑性樹脂を
被覆したうえこの樹脂をラセン巻き加工後に溶融固化す
ることにより、スプリングバック現象を防止したもので
ある。この発明によればワイヤーのスプリングバックを
防止できるため従来どおりのラセン巻き加工を踏襲しな
がら、ワイヤーの破断強度や座屈強度を高めることが可
能となったものの、この発明手法ではワイヤーへの樹脂
被覆及び被覆樹脂の溶融固化作業が新たに必要となって
工数が増える問題があり、また被覆樹脂の存在によりワ
イヤー径が事実上増加して歯間への挿通性が低下すると
いう問題があった。
【0007】本発明は上記の条件を満足する歯
間ブラシを樹脂被覆という手段によらず実現しようとす
るものであり、この課題を歯間ブラシ用途に最も適した
ワイヤー素材を選択することによって解決せんとするも
のである。本発明者の研究によれば上記条件の各
性質はワイヤーの機械的性質のなかでも特に引張特性に
関係していると判断される。このような認識に基づいて
完成された本発明は次の内容を有している。請求項1記
載の歯間ブラシ用線材は、0.15〜0.30mmの直
径であり、且つその素材の引張特性を、耐力40kgf
/mm2 以上、破断伸び40%以上、引張弾性率100
00kgf/mm2 以上となしたことを特徴としてい
る。より好ましい引張特性は、耐力50kgf/mm2
以上、破断伸び60%以上、引張弾性率13000kg
f/mm2 以上である。また請求項2はこのような線材
を用いた歯間ブラシである。
【0008】ワイヤー素材としては、フェライト系ステ
ンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、オーステナ
イト・フェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ス
テンレス鋼、析出硬化系ステンレス鋼、ニッケル基合
金、コバルト基合金、チタン・ニッケル合金のいずれか
を用いることができる。
【0009】請求項1及び2記載の特性が実現できる合
金例としては請求項4記載のように、Co:30〜50
%、Cr:20〜30%、Ni:10〜25%、Fe:
10〜20%、Mo:0.1〜10%の化学成分組成を
基礎としたコバルト主体の合金(以下、コバルト基合金
と称す)が挙げられる。
【0010】上記成分構成を有する合金のうち、現在入
手容易な合金としては、請求項5記載のように、Co:
40%、Cr:20.5〜22.5%、Ni:15.5
〜17.5%、Mo:5.8〜6.8%、Mn:0.9
〜1.5%、Si:0.5%、C:0.1〜0.15
%、P:0.03%、S:0.015%、残部Feの化
学成分組成を有するコバルト基合金が挙げられる。
【0011】
【作用】本発明の歯間ブラシはワイヤー径が0.15m
m〜0.30mmであるため、このワイヤーを捻じって
作製されるブラシの芯材の直径は0.35mm〜0.7
0mm程度となり、歯間への挿通性は極めて高い。耐
力、破断伸び、引張弾性率は相互に関連する特性であ
り、先に規定した数値範囲の臨界的意味を個別に論じる
ことはできないが、各特性について次のことがいえる。
耐力は、0.2%という非常に小さい永久歪を生じると
きの応力を表し、ワイヤーを変形させようとする外力に
抗して形状を維持する強さに関係している。破断伸び
は、破断する迄にどれだけ素材が伸びたかを表し、塑性
変形性に関係している。引張弾性率は、歪みにくさを表
し、変形しにくさや剛性に関係している。本発明者の研
究によれば歯間ブラシ用ワイヤーとしては耐力と破断伸
びは共に大きいほど良い。耐力が大きくても破断伸びが
小さければ、変形力に抗して現形状を維持する変形防止
能力は高いものの、塑性変形性に劣るためラセン巻き加
工が困難となる。また引張弾性率は使用時にワイヤーが
座屈しない大きさが必要である。ワイヤー素材の引張特
性を耐力40kgf/mm2 以上、破断伸び40%以
上、引張弾性率10000kgf/mm2 以上としたこ
とで、ワイヤーは歯間ブラシ用ワイヤーとして要求され
る剛性、バネ性、加工性の全てをバランス良く満足する
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の対象となる歯間ブラシの一例である。歯間ブラシ
は図1(a)に示すようにブラシ1を短軸状のハンドル
2に埋設固定した使い捨てタイプのものや、図1(b)
に示すようにブラシ2を短軸基台3に埋設固定したもの
を長軸ホルダー4に脱着自在に装着するタイプ、あるい
は図示しないが長軸ホルダー4の先端部を屈曲させたも
の、更にブラシとハンドルが別々に構成され、ハンドル
にブラシを装着することにより使用するもの等があり、
これら全てが本願発明の対象となる。歯間ブラシでは、
歯間対象部位に位置づけるために図2(a)に示すよう
にブラシ1の基部を支点とした屈曲動作を繰り返した
り、図2(b)に示すようにワイヤー1aの軸線に沿っ
て押し引きするブラッシング動作を繰り返すが、本発明
はこのような動作に対してワイヤー1aが破断したり座
屈することをなくすことが目的である。
【0013】図3はブラシの製造手順の概略を示してい
る。その手順は1本のワイヤー1aを途中部で折り曲
げ、次いで折り曲げたワイヤー1a間に毛束1bを挟み
込んだうえワイヤー1aを捻じって完成させる。この手
順は従来技術及び本願においても共通であり、本発明に
おいてはこのようなラセン巻き加工が可能であり且つラ
セン巻き加工後はスプリングバックすることなくその形
状を維持しうる加工性、即ち適度な塑性変形性を与える
ことも目的である。
【0014】ブラシ1は、歯間への挿通性を高める観点
からは細くすることが重要であり、本発明ではワイヤー
1本あたりの太さを従来より一般的に用いられている
0.25〜0.35mmよりも細い0.15〜0.30mm
の範囲のものを用いる。
【0015】このような細線ワイヤーを用いた場合で
も、ワイヤーが破断したり座屈したりすることがなく、
且つラセン巻き加工を可能にするためには、ワイヤー素
材の引張特性が耐力40kgf/mm2 以上、破断伸び
40%以上、引張弾性率10000kgf/mm2 以上
である必要がある。より好ましい引張特性は、耐力50
kgf/mm2 以上、破断伸び60%以上、引張弾性率
13000kgf/mm 2 以上である。
【0016】このような特性を満足する素材としては、
口中という湿潤な条件下で使用することを考えると耐蝕
性の大きいフェライト系ステンレス鋼、オーステナイト
系ステンレス鋼、オーステナイト・フェライト系ステン
レス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、析出硬化系ス
テンレス鋼、ニッケル基合金、コバルト基合金、チタン
・ニッケル合金が適している。
【0017】コバルト基合金の1例としては、特公昭3
5−9159号において提案された合金、即ち、Co:
30〜50%、Cr:20〜30%、Ni:10〜25
%、Fe:10〜20%、Mo:0.1〜10%の化学
成分組成を基礎としたコバルト主体のバネ用合金が挙げ
られる。またこのような合金に属するものであって容易
に入手できる鋼線としてはNAS604PH(日本精線
株式会社製)がある。これはCo:40%、Cr:2
0.5〜22.5%、Ni:15.5〜17.5%、M
o:5.8〜6.8%、Mn:0.9〜1.5%、S
i:0.5%、C:0.1〜0.15%、P:0.03
%、S:0.015%、残部Feの化学成分組成を有す
るコバルト基合金であり主として時計用ゼンマイバネ材
料として用いられている。
【0018】次に本発明の効果を確認するために行った
各種試験について述べる。表1に示す組成を有する各種
鋼線について、機械的特性の測定、ラセン巻き加工が可
能か否かの判定、ブラシとしての性能評価を行った。機
械的特性は次のようにして測定した。先ず、100mm
の間隔を有する把持具間に試験片を固定し、この100
mmの実質的長さを有する試験片を引っ張り速度30m
m/分で引っ張って図7に示すような「応力−歪み曲
線」を得る。この図における曲線の始点立ち上がり部の
勾配を表す直線Aの傾きから引張弾性率を求める。耐力
は図中Bの値、破断伸びは図中Cの値、更に破断強度は
図中Dの値で求める。測定結果及び評価結果を表2に示
す。尚、使用した鋼線の太さは直径0.25mmを基本
としているが、NASY−64及びNASTi−224
に関しては0.23mmのものを用いた。定歪み疲労試
験、定空隙通過疲労試験、座屈強度は次の方法により測
定した。これらの値は大きいほど歯間ブラシ用ワイヤー
として優れていると判断できる。尚、サンプル数は5本
であり、表にはその平均値を記載した。
【0019】<定歪み疲労試験>図4(a)に示すよう
に歯間ブラシのワイヤー1aを基部付近で90°折曲さ
せた後、これを元の位置に戻し、次に図4(b)に示す
ように反対方向に90°折曲させた後、再び基の位置に
戻し、この往復動作を2回と数えて、ワイヤー1aが破
断するまでの曲げ回数を実測した。 <定空隙通過疲労試験>図5に示すようにそのワイヤー
基部から5mmまでの部分が門型ブロック5に位置する
ように、歯間ブラシを門型ブロック5に内装固定し、露
出したブラシ先端部分に対して側方から加圧部材6を当
ててワイヤー1aを撓ませる動作を繰り返し、ワイヤー
1aが破断するまでの回数を実測した。 <座屈強度試験>図6(a)に示すように歯間ブラシの
ワイヤー先端に加圧板7を当て、この加圧板7の加圧力
を徐々に高めていき、図6(b)に示すように座屈した
ときの荷重を測定した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】表2から次のことがわかる。現行のSUS
304は耐力が27.8kgf/mm2 と低く、性能評
価の各値も小さい。NASY−64は耐力は77.6k
gf/mm2 であって50kgf/mm2以上であるも
のの破断伸びが27%であって40%未満であり、性能
評価は低い。またインコネルX−750は耐力、破断伸
びが共に小さく性能評価は低い。そしてNASY−64
及びインコネルX−750共に金属疲労が発生し易く破
断しやすい。NASTi−224は耐力は80.5kg
f/mm2 であって50kgf/mm2 以上であるもの
の破断伸びが12.7%であって40%未満であり、ま
た引張弾性率も5900kgf/mm2 と小さく性能評
価は低い。そしてNASTi−224は引張弾性率が低
いために破断しやすい。
【0023】これらに対してコバルト基合金であるNA
S604PHでは耐力51.7kgf/mm2 、破断伸
びが64.9%であり、且つ引張弾性率が12500k
gf/mm2 であり、現行のSUS304と比較すると
定歪み疲労試験で50%、定空隙通過疲労試験で90
%、座屈強度で30%の向上が見られ、定歪み疲労試
験、定空隙通過疲労試験、座屈強度の全てにおいて優れ
た評価が得られた。
【0024】次に本発明者は本発明実施例であるNAS
604PHを用いた歯間ブラシと、SUS304を用い
た現行歯間ブラシのそれぞれの使用感についての実使用
評価を15人の被験者を対象にして行った。評価項目は
ワイヤーの弾力、ワイヤー弾力の好き嫌い、ワイヤーの
曲がり、ワイヤーの折れ、ワイヤーの耐久性、歯間部へ
の挿入性、歯や歯肉への感触、挿入時や使用時の痛み、
清掃効果、毛抜け、総合評価の合計11項目とした。結
果を表3に示す。結果は平均値で表した。
【0025】
【表3】
【0026】表3よりわかるようにほとんどの項目にお
いて、NAS604PHを用いた本発明の歯間ブラシの
ほうがSUS304を用いた現行歯間ブラシより優れて
いることが実使用試験においても確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明の歯間ブラシ用線材ならびにこれ
を用いた歯間ブラシは、0.15〜0.30mmの直径
を有し、ラセン巻き加工前においてワイヤー素材の引張
特性を耐力40kgf/mm2 以上、破断伸び40%以
上、引張弾性率10000kgf/mm2 以上となし、
歯間ブラシ用ワイヤーとして要求される最適な特性を具
備するようにしたので、歯間への優れた挿通性を発揮で
きる細線ワイヤーを用いながらも、使用途上でのワイヤ
ーの座屈や破断のない耐久性を実現でき、且つブラシに
腰があって操作性にも優れた歯間ブラシを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(b)は本発明が対象とする歯間ブ
ラシの形態を示す正面図
【図2】 (a),(b)は使用途上においてブラシに
作用する外力を示す説明図
【図3】 ラセン巻き加工の手順を示す説明図
【図4】 (a),(b)は定歪み疲労試験についての
説明図
【図5】 (a),(b)は定空隙通過疲労試験につい
ての説明図
【図6】 (a),(b)は座屈強度試験についての説
明図
【図7】 耐力、破断伸び、引張弾性率の算出手法を
説明するための「応力−歪み曲線」を示す図
【符号の説明】
1 ブラシ 1a ワイヤー 1b 毛束 2 ハンドル 3 短軸基台 4 長軸ホルダー 5 門型ブロック 6 加圧部材 7 加圧板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤーをラセン巻き加工して毛束をワ
    イヤー間に挟持固定したブラシを有する歯間ブラシに用
    いる線材であって、 ラセン巻き加工前のワイヤーが、0.15〜0.30m
    mの直径を有し、且つワイヤー素材の引張特性が耐力4
    0kgf/mm2 以上、破断伸び40%以上、引張弾性
    率10000kgf/mm2 以上である歯間ブラシ用線
    材。
  2. 【請求項2】 ワイヤーをラセン巻き加工して毛束をワ
    イヤー間に挟持固定したブラシを有する歯間ブラシであ
    って、 ラセン巻き加工前のワイヤーが、0.15〜0.30m
    mの直径を有し、且つワイヤー素材の引張特性が耐力4
    0kgf/mm2 以上、破断伸び40%以上、引張弾性
    率10000kgf/mm2 以上である歯間ブラシ。
  3. 【請求項3】 ワイヤー素材が、フェライト系ステンレ
    ス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、オーステナイト
    ・フェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステン
    レス鋼、析出硬化系ステンレス鋼、ニッケル基合金、コ
    バルト基合金、チタン・ニッケル合金のいずれかである
    請求項2記載の歯間ブラシ。
  4. 【請求項4】 ワイヤー素材が、Co:30〜50%、
    Cr:20〜30%、Ni:10〜25%、Fe:10
    〜20%、Mo:0.1〜10%の化学成分組成を基礎
    としたコバルト基合金である請求項2記載の歯間ブラ
    シ。
  5. 【請求項5】 ワイヤー素材が、Co:40%、Cr:
    20.5〜22.5%、Ni:15.5〜17.5%、
    Mo:5.8〜6.8%、Mn:0.9〜1.5%、S
    i:0.5%、C:0.1〜0.15%、P:0.03
    %、S:0.015%、残部Feの化学成分組成を有す
    るコバルト基合金である請求項2記載の歯間ブラシ。
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