JPH083085A - フッ素化アルコールの製造方法 - Google Patents

フッ素化アルコールの製造方法

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JPH083085A
JPH083085A JP3315422A JP31542291A JPH083085A JP H083085 A JPH083085 A JP H083085A JP 3315422 A JP3315422 A JP 3315422A JP 31542291 A JP31542291 A JP 31542291A JP H083085 A JPH083085 A JP H083085A
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    • C07C31/34Halogenated alcohols
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】直接製法により、フッ素化第三級アルコールの
アルカリ金属塩またはアンモニウム塩を提供する。 【構成】式 Rx R' y (Cn 2n+1k C−OM (I) (式中、R,R' は、ハロゲン原子がFおよびClおよ
び/またはBrからなるペルハロカルビル基、水素化ハ
ロカルビル基を表し、nは1〜6の整数を表し、Mはア
ルカリ金属またはアンモニウム塩基を表し、x,yは0
または1を表し、kは1、2または3であり、ただし、
x+y+k=3である)のフッ素化第三級アルコールの
アルカリ金属塩またはアンモニウム塩の製造方法であっ
て、式(II) R''−CO−R''' (II) (式中、記号R'',R''' は上記のR,R' と同じ意味
を有する)のカルボニル化合物を式(III) [(C1 −C4 )−アルキル]3 −Si−Cn 2n+1 (III) のトリ(アルキル)シラン−ペルフルオロアルキル化合
物およびフッ化アルカリ金属またはフッ化アンモニウム
MFとで反応させることを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、フッ素化第三級アルコールのア
ルカリ金属塩の製造方法に関する。特に、本発明は、相
当するカルボニル化合物とトリ(アルキル)シラン−ペ
ルフルオロアルキル化合物およびアルカリ金属のフッ素
化塩との反応による、フッ素化第三級アルコール、およ
び、特にハロゲン原子がFおよびClおよび/またはB
rからなる過フッ化または過ハロゲン化アルコールのア
ルカリ金属塩の直接製造方法に関する。
【0002】その様にして得られる第三級アルコールの
アルカリ金属塩は、例えばフルオロエポキシドの重合開
始剤、またはフルオロオレフィンの分散液における重合
促進剤、その他として使用することができる。これらの
塩から、関連する第三級アルコールが容易に(加水分解
により)得られ、それらの第三級アルコールは、例えば
エステルや過酸化物の製造における溶剤、中間体、およ
びくん蒸剤などの重要な用途に使用することができる。
本発明者の知る限り、フッ素含有第三級アルコール、お
よび特にフッ素化、過ハロゲン化アルコールの塩の直接
製造に関してはどの様な方法も開示されていない。一般
に、多段階製法は開示されているが、これは本発明の範
囲内には入らない。
【0003】他方、KFにより触媒作用を受ける、非ハ
ロゲン化カルボニル化合物(ベンズアルデヒド)へのト
リ(メチル)シラン−ペルハロベンゼンの付加反応(C
A−77、75253h、1971)、並びにフッ化テ
トラブチルアンモニウムにより触媒作用を受ける、所望
によりイソ酪酸カリウム(開始剤として)の存在下にお
ける非フッ素化カルボニル化合物(アルデヒド、ケト
ン)のトリフルオロメチル化の反応(J.A.C.S.
1989、111、393−5)が知られている。前者
の場合にはエーテル性のジフェニルメトキシシランが、
また後者の場合にもシリルエーテルの加水分解反応のた
めに第三級アルコールが得られる。しかし、これらは非
ハロゲン化基体、特に非フッ素化基体に対する触媒性付
加反応(F- イオンにより触媒作用を受ける)である。
【0004】最後に、塩の性質を有するフッ化物により
触媒作用を受ける、ペルフルオロアルキルトリ(メチ
ル)シランとカルボニル化合物との反応による、分子内
にやはりペルフルオロアルキル基を含むカルボニル基体
(アルデヒドまたはケトン)にペルフルオロアルキル基
を移動させるための方法が公知である(EP−A−33
0058、ヘキスト、1989)。しかし、この場合
も、基体は大量の水素化した(非ハロゲン化)ハイドロ
カルビル分を含み、その上、反応生成物はシリルエーテ
ルからなり、そこから対応するアルコールが第二の加水
分解工程で得られる。先行技術から公知のこれらの方法
のどれも、フッ素化アルコールの塩、特にペルハロフッ
素化第三級アルコールを直接得ることはできない。
【0005】まとめると、先行技術は、触媒性反応によ
りシリル−エーテル性生成物を得る方法を開示している
が、そこからはアルコールの可能な塩を異なった処理工
程(エーテルの加水分解、塩形成、等)によってのみ理
論的に得ることができる。本発明者は、簡単で、安価
で、高収率を上げることができる、非触媒的方法によ
り、フッ素化アルコールの塩、特にフッ素化第三級アル
コールのアルカリ金属塩を直接製造できることを発見し
た。
【0006】したがって、本発明の目的は、直接製法に
よる、フッ素化第三級アルコールのアルカリ金属塩また
はアンモニウム塩を提供することである。
【0007】もう一つの目的は、該アルカリ金属塩また
はアンモニウム塩から出発して、対応する第三級アルコ
ールを得るための新規で、簡単な方法を提供することで
ある。下記の説明から当業者には明らかな、これらの、
およびその他の目的は、本発明により、式 Rx R' y (Cn 2n+1k C−OM (I) (式中、RおよびR' は互いに等しくても異なっていて
もよく、ハロゲン原子がFおよびClおよび/またはB
rからなるペルハロカルビル基、ハロゲン原子がFおよ
びClおよび/またはBrからなる水素化ハロカルビル
基を表し、nは1〜6の整数を表し、Mはアルカリ金属
またはアンモニウム塩基の陽イオンを表し、xおよび/
またはyは0または1を表し、kは1、2または3であ
り、ただし、x+y+k=3である)のフッ素化第三級
アルコールのアルカリ金属塩の製造方法であって、式(I
I) R''−CO−R''' (II) (式中、記号R''および/またはR''' は上記のRおよ
びR' と同じ意味を有する、またはFを表す)のカルボ
ニル化合物を式(III) [(C1 −C4 )−アルキル]3 Si−Cn 2n+1 (III) (式中、nは上記と同じ意味を有する)のトリ(アルキ
ル)シラン−ペルフルオロアルキル化合物およびフッ化
アルカリ金属またはフッ化アンモニウムMFと、非プロ
トン性双極性溶剤中で、−45〜+120℃の範囲内の
温度で反応させることを特徴とする方法により達成され
る。
【0008】この様にして、式(I) のアルカリ金属塩ま
たはアンモニウム塩が90%のオーダーの収率で得られ
る。基RおよびR' 中には、FおよびCl原子が存在す
るのが好ましい。この様にして得た式(I) の塩から、従
来の技術、例えば鉱酸、好ましくはH2 SO4 で加水分
解することにより、対応するフッ素化第三級アルコール
を調製することができる。
【0009】より明確には、本発明の方法は、式(II)の
化合物を、アルカリ金属または第四級アンモニウム陽イ
オンのフッ化物MF、およびペルフルオロアルキル基−
n 2n-1を放出し、それをカルボニル基体(II)に移動
させる、式(III) のトリ(アルキル)シランペルフルオ
ロアルキル化合物と反応させることからなる。この方法
は、本質的に、以下に説明する反応(1)、(3)およ
び(5)の化学量論により必要とされる様な比で、双極
性の、非プロトン性の無水溶剤中で、室温でもよい温度
で行なうことができる。
【0010】すでに述べた様に、この様にして得た、各
種の用途に使用できる有用な生成物であるアルカリ金属
塩または第四級アンモニウム塩(I) から、従来の技術で
加水分解することにより、対応するアルコールを得るこ
とができる。
【0011】全体として、上記の反応は次の様に図式化
できる。基体(II)がケトン型(R''、R''' =R、R'
)である場合: 次いで、必要であれば、 (式中、記号は上記の意味を有する) 基体がフッ化アシル(R''' =F、R''=RまたはR'
)である場合、化学量論的に2当量の化合物(III) が
必要になる。 (式中、記号は上記の意味を有する) 最後に、基体がフッ化カルボニルCOF2 [式(I) 中で
R''=R''' =Fおよびx=y=O]からなる場合、化
学量論は次の様になる: (式中、記号は上記の意味を有する)
【0012】ケトン性基体(反応1)の場合、最終生成
物中の第二または第三基RまたはR' が化合物(III) に
由来する基Cn 2n+1により置き換えられることがあ
る。出発化合物(II)として使用されるカルボニル化合物
はそれ自体公知であり、公知の技術により製造できる
[例えばハインズ、J.B.ら、Can.J.Chem.,45、2
278−2279(1987)参照]。これらの中で、
互いに等しくても異なっていてもよいR''およびR'''
は、F原子、またはハロゲン原子がFおよびClおよび
/またはBrであるペルハロカルビル基、またはハロゲ
ン原子がFおよびClおよび/またはBrである水素化
したハロカルビル基を表し、該基はすべて1〜10個
の、好ましくは1〜5個の炭素原子を有する。好適なペ
ルハロカルビル基は過ハロゲン化した、好ましくは過フ
ッ化した、直鎖の、または枝分れした鎖の(C1
10)−アルキル基、(C3 −C10)−シクロアルキル
基、(C6 −C10)−芳香族基である。一つ以上のC
l、BrおよびF原子が存在できる水素化ハロカルビル
基も同様に定義できる。
【0013】式(II)のカルボニル化合物の例としては、 *CF3 CF2 CF2 (O)F(フッ化ヘプタフルオロ
ブチリル)、 *CF3 (CF2 6 C(O)F(フッ化ペルフルオロ
オクタノイル)、 *(CF3 2 C=O(1,1,1,3,3,3−ヘキ
サフルオロ−2−プロパノン)、 *CF3 −C(O)−CF2 Cl(1−クロロ−1,
1,3,3,3−ペンタフルオロ−2−プロパノン)、 *CF3 −C(O)−CF2 H(1,1,1,3,3−
ペンタフルオロ−2−プロパノン)、 *[(CF3 2 CF]2 C=O(1,1,1,2,
4,5,5,5−オクタフルオロ−2,4−ビス−(ト
リフルオロメチル)−3−ペンタノン)、 *CF3 CF2 −C(O)F(フッ化ペンタフルオロプ
ロパノイル)、 *COF2 (フッ化カルボニル)、等がある。
【0014】同様に、式(III) のトリ(アルキル)−シ
ラン−ペルフルオロアルキル化合物もそれ自体公知であ
り、通常の技術で製造することができる[例えばテトラ
ヘドロンLett. 25(21)2195−2198(19
84)参照]。その中で、nは、例えばトリ(メチル)
トリフルオロメチルシランにおける様に1〜4の範囲内
にある。
【0015】アルカリ金属フッ化物MFは、例えばN
a、Cs、Rbのフッ化物、好ましくはKFである。あ
るいは、第四級アンモニウムの無水フッ化物塩を使用す
ることができ、その際、可能なハイドロカルビル部分は
その製法の目的には重要ではないが、ただしその様な化
合物は非プロトン性溶剤に十分可溶である必要があり、
一般的にはフッ化N−テトラアルキル−アンモニウムを
使用できるが、N−テトラブチルアンモニウムが好まし
い。
【0016】上に述べた様に、反応は、アルカリ金属フ
ッ化物またはフッ化アンモニウムが少なくとも部分的に
可溶である、双極性非プロトン性溶剤の中から選択した
不活性の有機無水媒体中で行なう。グライム(例えば2
−メトキシエチルエーテル)を含む、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランの様なエーテル、
ベンゾニトリルの様なニトリル、それらの混合物が好適
な溶剤であることが分かっている。
【0017】反応は、高収率を確保できるアセトニトリ
ル中で行なうのが好ましい。しかし、上記の溶剤と共
に、反応物質にとって好適な溶剤特性を系に与えるため
に、共溶剤を使用することもできる。その様な共溶剤の
例としては、18−クラウン−エーテル−6の様なクラ
ウンエーテルがある。
【0018】温度に関しては、溶剤を液体状態に維持
し、カルボニル化合物を高濃度に保つことができる様な
条件下で反応を行なう。したがって、使用する反応物
質、溶剤、等に応じて、温度を−45℃〜約+120
℃、好ましくは−40℃〜+25℃の範囲内に維持す
る。
【0019】圧力は影響を及ぼすパラメータではない
が、反応は一般的に大気圧下で行なう。いずれの場合
も、特定条件により必要である場合、1〜約10気圧の
範囲内の圧力を使用することができる。すでに説明した
様に、反応物質(II)、(III) およびアルカリ金属フッ化
物またはフッ化アンモニウムは、基体(II)がケトン型
(1)、またはアシル型(3) であるか、あるいはフッ化カ
ルボニル(5) からなるかに応じて、上記反応(1) 、(3)
および(5) の化学量論に本質的に適合する比率で使用す
る。
【0020】一般的に、下記のモル比を使用する。 *アルカリ金属フッ化物またはフッ化アンモニウム(略
してMF):トリ(アルキル)シラン−ペルフルオロア
ルキル化合物(III) のモル比は0.5:1.0〜5.
0:1.0の範囲内、好ましくは1.0:1.0〜約
1.5:1.0の範囲内である。 *(III):(II)[ここで(II)=ケトン性カルボニル化合
物)のモル比は、1.0:0.2〜1.0:5.0の範
囲内、好ましくは1.0:0.7〜約1.0:2.0の
範囲内である。 *(III):(II)[ここで(II)=フッ化アシル]のモル比
は、1.8:1.0〜5.0:1.0の範囲内、好まし
くは2.0:1.0〜2.4:1.0の範囲内である。 *最後に、(III):(II)[ここで(II)=COF2 ]のモル
比は、2.8:1.0〜5.0:1.0の範囲内、好ま
しくは3.0:1.0〜3.5:1.0の範囲内であ
る。
【0021】反応時間は、作業条件、出発物質、等に応
じて、広範囲に変えることができるが、通常は1〜48
時間であり、一般に、5〜約16時間で十分である。最
後に、この方法は好ましくは不活性雰囲気中(アルゴ
ン、窒素、等)で行なう。
【0022】すでに述べた様に、本発明により得たアル
カリ金属フッ化物またはフッ化アンモニウムから、例え
ば酸加水分解により、関連するフッ素化第三級アルコー
ルを製造することができる。濃鉱酸、通常はH2 SO4
を使用する。加水分解反応は、化学量論的に過剰のH2
SO4 の存在下で、室温または室温より低い温度で行な
う。一般的に、金属塩:H2 SO4 (100%H2 SO
4 として)のモル比は1:10〜約1:50の範囲内で
ある。
【0023】別の、好ましい操作方法により、実質的に
室温または室温より低い温度で、反応混合物に、例えば
濃H2 SO4 を、1.0:10.0〜1.0:100.
0の範囲内、好ましくは1.0:15.0〜約1.0:
50.0の範囲内のカルボニル化合物(II):H2 SO4
(100%H2 SO4 として表して)のモル比で加える
ことにより、金属塩を分離することなく、その場で酸加
水分解を行なうことにより、フッ素化第三級アルコール
を直接得ることができる。
【0024】この様にして、例えば関連するアルカリ金
属塩に対応するフッ素化第三級アルコール、例えば *(CF3 3 C−OH(ペルフルオロ−tert. ブタノ
ール−プロパノール)、 *(ClCF2 )(CF3 2 C−OH(1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(クロロジフルオロ
メチル)−2−プロパノール)、 *(HCF2 )(CF3 2 C−OH(1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロ−2−(ジフルオロメチル)−
2−プロパノール)、 *[(CF3 2 CF](CF3 2 C−OH(1,1,
1,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−2,3−ビス−
(トリフルオロメチル)−2−ブタノール)、 *(CF3 CF2 )(CF3 2 C−OH(1,1,1,
3,3,4,4,4−オクタフルオロ−2−(トリフル
オロメチル)−2−ブタノール)、 *CF3 CF2 CF2 C(CF3 2 −OH(1,1,
1,3,3,4,4,5,5,5−デカフルオロ−2−
(トリフルオロメチル)−2−ペンタノール)、 *CF3 (CF2 6 C(CF3 2 −OH(1,1,
1,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,
8,9,9,9−ペルフルオロ−2−(トリフルオロメ
チル)−2−ノナノール)が得られる。
【0025】CF3 −C(O)−CF2 Hから出発する
ことにより得られる式 *(HCF2 )(CF3 2 −OM の生成物、およびトリ(メチルシラン)−ペルフルオロ
メチルは、対応するアルコールと共に、それ自体新規で
あり、本発明の範囲に含まれる。
【0026】したがって、本発明の方法により、前記の
塩(およびそこから、重要な用途を有する式(I) の関連
する第三級アルコール)を簡単な方法により直接、高収
率で得ることができる。最後に、本発明の方法は、設備
の連続運転様式に、明らかに経済的で、工業的に有利に
使用できる。以下に、実施例により本発明をさらに詳細
に説明するが、これらの実施例は説明目的に記載するの
であって、本発明の範囲を制限するものではない。特
に、実験上の理由からバッチ方式により行なった下記の
実施例では、反応物を液体窒素の温度で凝縮させてから
反応器中に移し、それによって移動工程中に反応が起こ
るのを防止し、次いで温度を再び指定の値に上昇させ
た。
【0027】実施例1 a)(I) のカリウム塩:(CF3 3 C−OKの製造 予めN2 雰囲気中で融解させ、粉砕した0.16g
(2.8mmol)のKFを、100ml容量のパイレックス
製球状容器で、磁気棒攪拌手段、揮発性物質用の入り口
装置および真空出口装置、および溶剤および液体材料を
その容器中に充填するための貫通可能なキャップを備え
た反応器中に入れた。次いで、この反応器を真空にし
(残留圧10mmHgまで)、貫通可能なキャップを通して
4.0mlの無水アセトンを加えた。次いで、この反応器
を液体窒素で−196℃に冷却した。その後、2.20
mmolの(CF3 2 C=Oおよび2.19mmolの(CH
3 3 Si−CF3 を、気体供給機構を通して反応器中
に入れ、凝縮させた。最後に、この反応器を−40℃の
CFCl3 浴中に移し、攪拌を開始し、9時間後、浴を
取り除き、18℃で攪拌をさらに3時間続行した。反応
混合物の試料から、(CH3 3 Si−CF3 が無くな
っていることが分かった。次いで、溶剤および他の揮発
性物質をポンプで除去した(3時間、18℃)。この様
にして白色固体が得られたので、これを合計40mlのジ
エチルエーテルで洗浄し、4つの部分に分割し、そこか
ら組み合わせ、濃縮乾燥し、白色固体を分離した(0.
56g、収率92.8%)。NMR、IRおよび元素分
析の結果は予想した式と一致していた。
【0028】b)塩(I) の加水分解 濃硫酸(3ml、18M)を貫通可能なキャップを通して
18℃で注入した。発泡を伴う発熱反応が起きた。1時
間後、揮発成分をポンプで除去し、−196℃に維持し
たU字形トラップ内に補集した。粗製物を、−50℃、
−85℃および−196℃に冷却したトラップを通し
て、動的真空条件下で分留した。−85℃のトラップ
は、2.00mmolの(CF3 3 C−OHを、出発反応
物質として使用したカルボニル化合物に対して90.9
%の収率で含んでいることが分かった。この生成物がペ
ルフルオロ-tert.- ブタノールであることは、IR、19
F/1H−NMRおよび質量スペクトルにより確認し
た。IRスペクトルは基準試料のスペクトルと同一であ
った。
【0029】実施例2 a)1,1,1,3,3,3,−ヘキサフルオロ−2−
(クロロジフルオロメチル)−2−プロパノール(I) の
カリウム塩:(ClCF2 )−(CF3 2 C−OKの
製造 実施例1(a)と同じ装置を使用し、同じ操作により、
0.14g(2.4mmol)のKFを反応器に入れ、貫通
可能なキャップを通して4.0mlの無水アセトニトリル
を注入し、反応器を−196℃に冷却しながら、空気を
排除した。その後、蒸留により精製した2.20mmolの
クロロペンタフルオロアセトンCF3 −C(O)−CF
2 Clおよび2.19mmolの(CH3 3 Si−CF3
を加え、−196℃で凝縮させた。次いで、反応器を−
40℃の温度に維持したCFCl3 浴の中に置き、反応
混合物を15.5時間攪拌しながら19℃に暖め、攪拌
をさらに2.5時間続けた。実施例1(a)と同様に操
作して、黄白色の固体物質を得た(0.58g、収率9
1%)。NMR、IRおよび元素分析の結果は予想した
式と一致していた。
【0030】b)塩(I) の加水分解 実施例1(b)に記載するのと同様に操作して、2
(a)で得られた塩を、4.0mlの濃H2 SO4 を使用
して加水分解し、加水分解の粗生成物を19℃でポンプ
により除去し、50分間かけて−196℃でU字形トラ
ップ内に補集し、次いで該生成物を−35℃、−70℃
および−196℃に冷却したトラップを通して分留し
た。−70℃のトラップから、1.94mmolの第三級ア
ルコールClCF2 (CF3 2 C−OHを、出発反応
物質として使用したカルボニル化合物に対して88.6
%の収率で得た。この生成した第三級アルコールは、I
R、19F/ 1H−NMRおよび質量スペクトル写真分析
により確認した。
【0031】実施例3 a)1,1,1,3,3,3,−ヘキサフルオロ−2−
(ジフルオロメチル)−2−プロパノール(I) のカリウ
ム塩:HCF2 −(CF3 2 C−OKの製造 上記実施例1および2と同様の操作により、0.30g
(5.2mmol)のKFを反応器に入れ、8.0mlの無水
アセトニトリルを加えた。空気を排除した後、反応器に
−196℃で、2.40mmolのペンタフルオロアセトン
CF3 −C(O)−CF2 Hおよび2.40mmolの(C
3 3 Si−CF3 を加えた。次いで、反応器を攪拌
しながら、CFCl3 浴中で−40℃に加熱した。浴を
徐々に加熱しながら15.5時間反応させた後、浴を取
り除き、19℃で攪拌をさらに45分間続行した。暗褐
色の反応混合物が得られた。実施例1(a)と同様に操
作して、19℃で6.5時間ポンプを作動させて揮発性
成分を除去した後、褐色の粘性物質を得た(0.282
g、収率46%)。
【0032】b)塩(I) の加水分解 実施例1(b)と同様に操作して、3(a)で得られた
塩に4.0mlの濃H2 SO4 を加えた。加水分解の粗生
成物を19℃でポンプにより、50分間かけて−196
℃に冷却したU字形トラップ内に補集した。次いで生成
物を−60℃、−80℃および−196℃に冷却したト
ラップを通して分留した。この様にして、−80℃に維
持したトラップから、0.96mmolの、標題の塩に相当
する第三級アルコールHCF2 C(CF3 2 −OH
を、カルボニル化合物に対して40%の収率で得た。
【0033】このアルコールは、それ自体新規な化合物
であり、下記のIR、19F/ 1H−NMRおよび質量ス
ペクトルにより特徴を調べた。 IR(3トール):3617(νO-H 、sharp 、m)、
3002(νO-H 、w)、1402(m)、1374
(sh、m)、1362(m)、1279(sh、vs)、1
254(sh、vs)、1243(vs)、1185(s)、
1140(s)、1124(sh、m)、1098
(w)、1059(m)、989(sh、m)、964
(s)、957(sh、m)、856(vw)、815
(w)、772(vw)、741(m)、727(sh、
m)、674(w)、668(sh、w)、631(v
w)、574(w)、523(m)cm-1;NMR HA
CF2 B (CF3 C 2 C−OHD (CDCl3 、20
℃)19FB−132.7(2F、d-sept) 、C−74.
7ppm (6F、t-d)、 1HA6.09(1H、t-sept)
、D3.41ppm (1H、br s) ;JAB=52.7、
AC=0.9、JBC=9.2、JAD=JBD=JCD=0H
z、 主m/z[EI]:179(M−HF−F)+ 、167(M−C
2 H)+ 、148(M−CF2 H−F)+ 、129
(CF3 COHCF)+ 、128(CF3 COC
F)+ 、97(CF3 CO)+ 、69(CF3 + 、6
0(CFCOH)+ 、51(CF2 H)+ 、50(CF
2 + 、主m/z[CI]:219(MH)+ 、199(MH−
HF)+ 、179(MH−2HF)+ 、149(M−C
3 + 、129(M−HF−CF3 + 、ここで、sh
=鋭い、w=弱い、m=中間、vs=非常に強い、s=強
い、vw=非常に弱い、d-sept=セプテットダブレット、
t-sept=セプテットトリプレット、br=広い、t-d =ダ
ブレットトリプレット。
【0034】実施例4 a)1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−
2,3−ビス(トリフルオロメチル)−ブタノール(I)
のカリウム塩: [(CF3 2 CF](CF3 2 C−OKの製造 上記実施例と同様の操作により、KF溶剤力を増加する
ための共溶剤として262.2mg(0.9925mmol)
の18−クラウン−エーテル−6を反応器に入れ、これ
に0.20g(3.4mmol)のKFを加え、反応器を1
0mmHgに減圧した後、5.0mlの無水ジエチルエーテル
を加えた。続いて、液体窒素で冷却しながら、3.0mm
olのビス(ペルフルオロイソプロピル)ケトン[(CF
3 2 CF]2 C=Oおよび3.30mmolの(CH3
3Si−CF3 を加えた。次いで、反応器を攪拌しなが
ら、CFCl3 浴中で0.5時間かけて−10℃に加熱
し、攪拌を20℃でさらに11.5時間続行した。実施
例1(a)と同様に操作し、20℃で1.5時間ポンプ
を作動させて揮発性成分を除去した後、黄白色の固体物
質が得られた(0.148g、収率13.2%)が、こ
の物質は通常の19F−NMR、質量、等の分析により、
標題の生成物であることが確認された。
【0035】b)塩(I) の加水分解 上記の実施例と同様に操作して、4(a)で得られた塩
に濃H2 SO4(5.0ml)を加えた。次いで、揮発性
成分を、20℃で2時間ポンプを作動させ、−196℃
に冷却したトラップ内に補集した。次いで生成物を−4
0℃、−60℃および−196℃に冷却したトラップ内
で分留することにより、−60℃のトラップ内で、0.
35mmolの第三級アルコール[(CF3 2 CF](C
F3 )2 −OHを、出発化合物として使用したケトンに
対して11.6%の収率で得た。この第三級アルコール
は、IR、19F/ 1H−NMRおよび質量スペクトル写
真分析により確認した。
【0036】実施例5 a)1,1,1,3,3,4,4,4−オクタフルオロ
−2−(トリフルオロメチル)−2−ブタノール(I) の
カリウム塩:(CF3 CF2 )(CF3 2 C−OKの
製造 上記実施例と同様の操作により、反応器に0.26g
(4.5mmol)のKFを加え、次いで貫通可能なキャッ
プを通して4.0mlの無水アセトニトリルを注入し、全
体を−196℃に冷却し、残留空気を排除し、続いて、
2.0mmolのフッ化ペンタフルオロプロピオニル(CF
3 )CF2 −C(O)Fおよび4.30mmolの(C
3 3 Si−CF3 を加えた。反応器を攪拌しなが
ら、CFCl3 浴中で9.5時間、−40℃に保持した
後、浴を除去し、攪拌を20℃でさらに7時間続行し
た。実施例1(a)と同様に操作し、続いて20℃で
7.25時間ポンプを作動させて溶剤よび揮発性成分を
除去した後、淡褐色の粉末が得られた(0.584g、
収率90%)が、この物質は標題の生成物であることが
確認された。この塩を19F−NMR分析にかけたとこ
ろ、下記の結果が得られた。 CF3 ACF2 BC(CF3 2 COK(d5 −アセ
トン、20℃)19FσA−78.5(3F、sept) 、B
−118.9(2F、sept) 、C−74.8(6F、br
s) 、JAC=5.4、JBC=11.0Hz。
【0037】b)塩(I) の加水分解 上記の実施例と同様に操作して、5(a)で得られた塩
(I)に20℃で5.0mlの濃H2 SO4 を加えた。次
いで、粗製加水分解生成物を、20℃で2.5時間ポン
プを作動させ、−196℃に冷却したU時形トラップ内
に補集した。次いで−45℃、−85℃および−196
℃に冷却したトラップ内で分留することにより、−85
℃のトラップ内で、1.70mmolの第三級アルコールC
3CF2 (CF3 2 C−OHを、出発化合物として
使用したアシル化合物に対して85%の収率で得た。こ
の生成した第三級アルコールは、IR、19F/ 1H−N
MRおよび質量スペクトル写真分析により確認した。得
られたスペクトルは、既知の組成を有する試料から得た
スペクトルと同一であった。
【0038】実施例6 a)(CF3 3 C−OK(実施例1)の製造 上記実施例と同様の操作により、反応器に7.6mmolの
KFを加え、次いで4.0mlの無水アセトニトリルを減
圧下で加え、この混合物を−196℃に冷却した。 続
いて、6.7mmolの(CF3 3 Si−CF3 および
2.1mmolのCOF2 を加え、この混合物を攪拌しなが
ら−40℃のCFCl3 浴に浸した。温度を22℃に上
昇させながら18時間後に、実施例1(a)と同様に操
作し、固体残留物が得られた(0.455g、収率79
%)。NMR、その他の分析により予想した式が確認さ
れた。
【0039】b)塩(I) の加水分解 上記の実施例と同様に操作して、6(a)で得られた塩
(I)に0℃、減圧下で4mlの濃H2 SO4 (98%)
を加えた。15分後、揮発性成分を、22℃で45分か
けてポンプで除去した。得られた式(CF3 3 C−O
Hの第三級アルコールを、−46℃のトラップを通過さ
せた後、−100℃のトラップ中で補集した(0.37
8g、収率76%)。分光分析により得た特性は、既知
の試料の特性と同一であった。
【0040】実施例7 a)1,1,1,3,3,4,4,5,5,5−デカフ
ルオロ−2−(トリフルオロメチル)−2−ペンタノー
ル(I) のカリウム塩: CF3 CF2 CF2 C(CF3 2 −OKの製造 上記実施例と同様の操作により、反応器に6.0mmol
(0.35g)のKFを加え、次いで4.0mlの無水ア
セトニトリルを加え、この反応混合物を−196℃に冷
却した。次いで、4.69mmolの(CH3 3 Si−C
3 および2.0mmolのCF3 CF2 CF2 C(O)F
を加え、反応器を攪拌しながら、−25℃のエタノール
浴中に入れた。反応混合物の温度を20℃に上昇させな
がら、15時間後、実施例1(a)と同様に操作し、褐
色の固体残留物が得られた(0.55g、出発フッ化物
に対して収率73.4%)が、この物質は標題の生成物
であることが確認された。この塩を19F−NMR分析に
より特徴を調べた。 CF3 ACF2 BCF2 c (CF3 2 D OK(d5
−アセトン、20℃)19 FσA−80.1(3F、t)、B−123.3(2
F、m)、C−115.4(2F、m)、D−74.
4、(6F、br、t)、JA =11.7Hz。 b)実施例1に準じて操作することにより、加水分解に
より相当するアルコールが得られる。
【0041】実施例8 a)1,1,1,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,9,9,9−ペルフルオロ−2−(ト
リフルオロメチル)−2−ノナノール(I) のカリウム
塩:CF3 (CF2 6 C(CF3 2 −OKの製造 上記実施例と同様の操作により、反応器に9.1mmol
(0.53g)のKFを加え、次いで6.0mlの無水ア
セトンを加え、この反応混合物を−196℃に冷却し
た。次いで、7.34mmolの(CH3 3 Si−CF3
および3.17mmol(1.32g)のCF3 (CF2
6 C(O)Fを加え、反応器を攪拌しながら、−25℃
のエタノール浴中に入れた。反応混合物の温度を20℃
に上昇させながら、16時間攪拌を続行した。実施例1
(a)と同様に操作し、褐色の固体残留物が得られた
(0.19g、出発化合物として使用したフッ化物に対
して収率10.4%)が、この物質は標題の生成物であ
ることが確認された。この塩を19F−NMR分析により
特徴を調べた。 CF3 ACF2 BCF2 C CF2 D CF2 E CF2 F
2 G (CF3 H 2 OK(d6 −アセトン、20℃)
19FσA−80.6(3F、t,t)、B−125.7
(2F、m)、C−122.2(2F、br、s)、D−
121.3、(2F、br、s)、E−120.5(2
F、br、s)、F−118.8(2F、br、s)、G−
114.4(2F、br、s)、H−73.8(6F、b
r、s)。 b)実施例1に準じて操作することにより、加水分解に
より相当するアルコールが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダリル、デスマルトー アメリカ合衆国サウスカロライナ州、クレ ムソン、バークリー、ドライブ、1007、ク レムソン、ユニバーシティー (72)発明者 ワルター、ラバリーニ イタリア国ミラノ、ボファロラ、ティチ ノ、ビア、ア、モロ、46/48

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 Rx R' y (Cn 2n+1k C−OM (I) (式中、RおよびR' は互いに等しくても異なっていて
    もよく、ハロゲン原子がFおよびClおよび/またはB
    rからなるペルハロカルビル基、ハロゲン原子がFおよ
    びClおよび/またはBrからなる水素化ハロカルビル
    基を表し、nは1〜6の整数を表し、Mはアルカリ金属
    またはアンモニウム塩基の陽イオンを表し、xおよび/
    またはyは0または1を表し、kは1、2または3であ
    り、ただし、x+y+k=3である)のフッ素化第三級
    アルコールのアルカリ金属塩またはアンモニウム塩の製
    造方法であって、式(II) R''−CO−R''' (II) (式中、記号R''および/またはR''' は上記のRおよ
    び/またはR' と同じ意味を有する、またはFを表す)
    のカルボニル化合物を式(III) [(C1 −C4 )−アルキル]3 −Si−Cn 2n+1 (III) のトリ(アルキル)シラン−ペルフルオロアルキル化合
    物およびフッ化アルカリ金属またはフッ化アンモニウム
    MF(式中、nおよびMは上記と同じ意味を有する)
    と、非プロトン性双極性溶剤中で、−45〜+120℃
    の範囲内の温度で反応させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】カルボニル化合物(II)中で、R''およびR
    ''' が、1〜10個の炭素原子を有するペルハロカルビ
    ル基、または1〜10個の炭素原子を有する水素化ハロ
    カルビル基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】R''およびR''' が、1〜5個の炭素原子
    を有することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】カルボニル化合物(II)中で、R''およびR
    ''' が独立して、過ハロゲン化(C1 −C10)−アルキ
    ル基、過ハロゲン化(C3 −C10)−シクロアルキル
    基、過ハロゲン化(C6 −C10)−芳香族基、またはF
    およびCl原子を含む、対応する水素化ハロカルビル基
    を表すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】請求項1で定義する式(III) のトリ(アル
    キル)シラン−ペルフルオロアルキル化合物中で、nが
    1〜4の範囲内の整数であることを特徴とする、請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】出発化合物(II)として使用するカルボニル
    化合物が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−
    2−プロパノン、1−クロロ−1,1,3,3,3−ペ
    ンタフルオロ−2−プロパノン、1,1,1,3,3−
    ペンタフルオロ−2−プロパノン、1,1,1,2,
    4,5,5,5−オクタフルオロ−2,4−ビス−(ト
    リフルオロメチル)−3−ペンタノン、フッ化ペンタフ
    ルオロプロパノイル、フッ化カルボニル、フッ化ヘプタ
    フルオロブチリル、およびフッ化ペルフルオロオクタノ
    イルの中から選択されることを特徴とする、請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】トリ(アルキル)シラン−ペルフルオロア
    ルキル(III) がトリメチルシラン−トリフルオロメチル
    であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】フッ化アルカリ金属またはフッ化アンモニ
    ウムが、Na、Cs、Rbのフッ化物およびN−テトラ
    アルキル−アンモニウムのフッ化物の中から選択される
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】フッ化カリウムを使用することを特徴とす
    る、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】溶剤媒体が、エーテルおよびニトリル、
    またはそれらの混合物の中から選択されることを特徴と
    する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】溶剤媒体が、ジオキサン、テトラヒドロ
    フラン、グライム、ベンゾニトリルおよびそれらの混合
    物の中から選択されることを特徴とする、請求項1〜1
    0のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】溶剤がアセトニトリルであることを特徴
    とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】共溶剤を使用することを特徴とする、請
    求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】反応温度が−40℃〜+25℃の範囲内
    であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1
    項に記載の方法。
  15. 【請求項15】反応圧力が大気圧〜約10気圧の範囲内
    であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1
    項に記載の方法。
  16. 【請求項16】MF:(III) のモル比が0.5:1.0
    〜5.0:1.0の範囲内であることを特徴とする、請
    求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】(III) :ケトン性化合物(II)のモル比が
    1.0:0.2〜1.0:5.0の範囲内であることを
    特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方
    法。
  18. 【請求項18】(III) :アシル性化合物(II)の比が1.
    8:1.0〜5.0:1.0の範囲内であることを特徴
    とする、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  19. 【請求項19】(III) :COF2 の比が2.8:1.0
    〜5.0:1.0の範囲内であることを特徴とする、請
    求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】MF:(III) のモル比が1.0:1.0
    〜1.5:1.0の範囲内であることを特徴とする、請
    求項16に記載の方法。
  21. 【請求項21】(III) :ケトン性化合物(II)の比が1.
    0:0.7〜1.0:2.0の範囲内であることを特徴
    とする、請求項17に記載の方法。
  22. 【請求項22】(III) :アシル性化合物(II)の比が2.
    0:1.0〜2.4:1.0の範囲内であることを特徴
    とする、請求項18に記載の方法。
  23. 【請求項23】(III) :COF2 の比が3.0:1.0
    〜3.5:1.0の範囲内であることを特徴とする、請
    求項19に記載の方法。
  24. 【請求項24】相当する第三級アルコールを得るため
    に、さらに、式(I) のアルカリ金属塩の酸加水分解を含
    むことを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1項に
    記載の方法。
  25. 【請求項25】加水分解を過剰の鉱酸、好ましくはH2
    SO4 で、室温で、または室温より低い温度で行なうこ
    とを特徴とする、請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】H2 SO4 :(I) のモル比が10:1〜
    50:1の範囲内であることを特徴とする、請求項25
    に記載の方法。
  27. 【請求項27】カルボニル化合物(II):H2 SO4 のモ
    ル比を1.0:10.0〜1.0:100.0の範囲内
    にして、H2 SO4 で加水分解することにより、化合物
    (I)をその場で相当する第三級アルコールに変換するこ
    とを特徴とする、請求項1〜24のいずれか1項に記載
    の方法。
  28. 【請求項28】(II):H2 SO4 のモル比が1.0:1
    5.0〜1.0:50.0の範囲内であることを特徴と
    する、請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】Mが上記の意味を有する、それ自体新規
    な化合物: (HCF2 )(CF3 2 C−OM。
  30. 【請求項30】それ自体新規な化合物: (HCF2 )(CF3 2 C−OH。
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