JPH0830838A - 現金自動取引装置における他行カード使用時の画面表示方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】現金自動取引装置において出金取引を行う場
合、現状表示する画面は、その現金自動取引装置の画面
に限られるが、他行カードで出金取引を行った場合に、
その銀行の画面仕様に一番近い取引画面を表示すること
により、利用者の戸惑いを取り除きまたデータの誤入力
を防ぐ。 【構成】現金自動取引装置において各銀行の取引画面を
保持する。出金取引開始時、リードしたカードの銀行コ
ードにより、暗証番号入力画面、出金金額入力画面、金
額確認画面の表示パターンの組合せを決定し、以降は当
該銀行と同じ画面を表示する。 【効果】現金自動取引装置において、他行カードで出金
取引を行う場合に、その銀行の画面仕様に一番近い取引
画面を表示することにより、利用者がいつもと違う画面
による戸惑いや不満、そこから起こるデータの誤入力を
防ぐことができ、処理時間も短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、他行提携している銀行
での現金自動取引装置に利用できる。

【０００２】

【従来の技術】従来の現金自動取引装置は、暗証番号入
力時に表示する画面や出金金額入力画面、金額確認画面
等の取引画面は、自行カードでも他行カードでも同じ画
面を表示していた。

【０００３】またカード内の情報を使い表示させる画面
を変えるという特許として、特開平３−２７５５５２号
公報があるが、これは自行ユーザへのサービスであっ
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の現金自動取引装
置は、普段より自行の現金自動取引装置を使い、その画
面での操作に慣れている利用者が、他行の現金自動取引
装置を利用した場合に、画面が異なるため戸惑ってしま
ってしまったり、データを誤入力してしまったりと取引
時間が長くなってしまうという問題点があった。

【０００５】本発明の目的は、他行ユーザである上記利
用者の戸惑いや不安を解消するとともに、データ誤入力
を解消することによる取引時間を短縮することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、現金自動取引装置の制御装置内に各銀行で使用して
いる画面仕様を登録し、現金自動取引装置に挿入された
銀行カードの磁気ストライプに記録されている銀行コー
ドにより、利用者の銀行の画面仕様と同じ画面を表示す
る機能を持つ。

【０００７】

【作用】他行カードで現金自動取引装置を使用する利用
者は、自行の取引画面に近い画面で出金取引を行えるた
め、いつもと違う画面による戸惑いや不安、そこから起
こるデータの誤入力を防ぐことができ、現金自動取引装
置での処理時間も短縮される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図４にて説
明する。

【０００９】図１は、本発明を実行する現金自動取引装
置の外観の一例を示すブロック図である。図示するよう
に、現金の入出金を行う紙幣入出金部１、硬貨入出金部
２、磁気カードのリードを行うカード部３、ご利用明細
票を印字して放出する明細票部４、操作誘導案内文字を
表示するディスプレイ１１と取引選択等を行うタッチパ
ネル１２から形成されている。

【００１０】図２は、図１に示す現金自動取引装置の構
成を示すブロック図である。紙幣入出金部１、硬貨入出
金部２、カード部３、明細票部４、ディスプレイ１１、
タッチパネル１２は、図１において説明した通りであ
る。制御部１０は、取引等を制御する。印字部２１は、
磁気カードに印字を行う。

【００１１】図３は、普通預金口座の出金取引の流れ図
である。また図４は、各銀行が使用している取引画面仕
様を銀行コードごとに登録してある画面パターンテーブ
ルおよび各種画面仕様である。本画面パターンテーブル
３０は、出金取引時に表示する画面を、暗証番号入力画
面、出金金額入力画面、金額確認画面の３つに分類し、
さらに各画面をいくつかの部品に分け、銀行ごとに構成
される画面部品パターンの組合せを登録したものであ
る。各画面部品の表示内容は暗証番号入力画面、出金金
額入力画面については、数字入力時のテンキーパターン
３１、金額確認画面については、金額確認画面の有無
と、有の場合の金額確認時に押下するキーパターン３２
とする。

【００１２】現金自動取引装置において、普通預金口座
カードを使用して出金取引を行った時、挿入したカード
が他行のものであった場合、その銀行の画面仕様に一番
近い画面を表示する画面表示方式について説明する。

【００１３】まず、メニュー画面より出金取引のための
お引出しキーを押下する。次にカードを図１のカード部
３に挿入し磁気ストライプをリードする。当該コードを
図２の制御部１０に登録してある図４の画面パターンテ
ーブル３０より選択する。画面パターンテーブル３０に
は、その銀行で採用している暗証番号入力画面、出金金
額入力画面のテンキーパターン、及び金額確認画面の確
認キーパターンが登録してある。それにより当該銀行の
取引画面仕様を決定する。

【００１４】ここで決定した画面を、暗証番号入力時、
出金金額入力時、金額確認時に表示し以降の出金取引の
処理を行う。

【００１５】銀行コードが０００１である場合を例にと
ったものが、銀行コード０００１の表示画面例３３であ
る。この場合、画面パターンテーブル３０より暗証番号
入力画面、出金金額入力画面で表示するテンキーはｂの
テンキーパターンであり、また金額確認画面は有で押下
するキーはパターンｂの終了キーである。従って、表示
画面結果は銀行コード０００１の表示画面例３３のよう
になる。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、利用者の銀行の画面仕
様に近い取引画面を表示することが出来るため、画面が
異なることにより利用者が、戸惑ってしまったり、デー
タの誤入力をしてしまうことを防ぐ効果がある。また、
銀行そのものの画面を登録するのではないため、登録デ
ータ量も少なくてすむ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の現金自動取引装置の外観図で
ある。

【図２】本発明の実施例の現金自動取引装置の構成を示
すブロック図である。

【図３】本発明の実施例の現金自動取引装置の出金取引
を示す流れ図である。

【図４】本発明の実施例の現金自動取引装置の画面パタ
ーンテーブルおよび画面仕様の図である。

【符号の説明】

１…紙幣入出金部、 ２…硬貨入出金部、 ３…カード部、 ４…明細票部、 １０…制御部、 １１…ディスプレイ、 １２…タッチパネル、 ２１…印字部、 ３０…画面パターンテーブル、 ３１…テンキーパターン、 ３２…金額確認パターン。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０７Ｆ 19/00 Ｇ０７Ｄ 9/00 ３２１ Ｃ (72)発明者 松岡 正親 愛知県名古屋市中区栄三丁目10番22号 日 立中部ソフトウェア株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】現金自動取引装置を他行カードで利用した
   場合、そのカードを発行した銀行が自行の現金自動取引
   装置で表示している画面と同じ仕様の画面を表示する画
   面表示方式。
2. 【請求項２】請求項１で表示する画面は、挿入された銀
   行カードの磁気ストライプ内の銀行コードにより、当該
   銀行を確定し現金自動取引装置に保持する画面から選択
   し表示する画面表示方式。
3. 【請求項３】請求項１で表示する画面は、いくつかの部
   品で構成され、画面部品の組合せパターンで各銀行仕様
   の画面を登録することで登録データ量を少なくする制御
   方式。