JPH0830784B2 - 顕微鏡対物レンズ - Google Patents

顕微鏡対物レンズ

Info

Publication number
JPH0830784B2
JPH0830784B2 JP62170884A JP17088487A JPH0830784B2 JP H0830784 B2 JPH0830784 B2 JP H0830784B2 JP 62170884 A JP62170884 A JP 62170884A JP 17088487 A JP17088487 A JP 17088487A JP H0830784 B2 JPH0830784 B2 JP H0830784B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
group
negative
positive
microscope objective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62170884A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6415712A (en
Inventor
敏信 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP62170884A priority Critical patent/JPH0830784B2/ja
Publication of JPS6415712A publication Critical patent/JPS6415712A/ja
Publication of JPH0830784B2 publication Critical patent/JPH0830784B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、作動距離が極めて大きい倍率が3倍程度の
顕微鏡対物レンズに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、倍率が3倍程度であつて、作動距離が大きく、
視野周辺まで諸収差が良好に補正された顕微鏡対物レン
ズとして、特開昭60−98417号、特開昭54−36747号、特
開昭53−94945号等が知られている。これらの対物レン
ズは、公報中に作動距離が焦点距離の0.2〜0.8倍程度と
示されている。
一般に、顕微鏡の操作性を改善するためには、対物レ
ンズの作動距離を長くする必要があるが、前記従来例に
もあるように倍率が3倍程度の顕微鏡対物レンズにおい
ては、作動距離が焦点距離の0.8倍程度までであつて十
分とはいえず、操作性が悪かつた。また作動距離が長く
なるほど十分に広い視野にわたつて像面を平坦にするこ
とが難しく、さらに色収差や球面収差が増大してしまう
ので作動距離を犠牲にし短くせざるを得なかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、NAが0.09と比較的大で、作動距離が焦点距
離の1倍から1.4倍程度と極めて長く、又十分に広い視
野にわたつて像面が平坦であり、色収差や球面収差が良
好に補正された顕微鏡対物レンズを提供するものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の顕微鏡対物レンズは、単体の正レンズである
第1群レンズと、正レンズと負レンズを貼合わせた負の
接合レンズの第2群レンズと、負の接合レンズまたは単
体の負レンズである第3群レンズと、正の接合レンズま
たは単体の正レンズである第4群レンズとよりなり、次
の条件(1)乃至条件(3)を満足するものである。
(1) 0<f1<0.8f (2) −1.2f<f2<0 (3) 40<ν−ν ただしfは全系の焦点距離、f1,f2は夫々第1群レン
ズ,第2群レンズの焦点距離、ν2は夫々第2群レ
ンズの正レンズと夫レンズのアツベ数である。
条件(1)は、第1群レンズの屈折力を規定したもの
で、作動距離を極めて長くするために必要な条件であ
る。作動距離を長くすればするほど軸上周縁光線や軸外
従属光線が広がるので、正の屈折力で光線を曲げてやら
なければならない。第1群レンズに条件(1)で規定さ
れる屈折力を与えれば軸上周縁光線や軸外従属光線が第
2群レンズに入射する時に収束光線にすることが出来、
第2群レンズの物体側の凸面に対して小さい入射角で入
射させることが出来る。第2群レンズの物体側の凸面へ
の光線の入射角が小さいとその面での光の屈折を小さく
することが出来、球面収差,コマ収差,色収差等の発生
を小さくする効果がある。
この条件をはずれてf1が0.8fより大になると第2群レ
ンズの物体側の凸面への入射角が大になり球面収差,コ
マ収差,色収差等を良好に補正することが困難になる。
条件(2)は、第2群レンズの屈折力を規定したもの
で、非点収差,像面わん曲を良好に補正するために必要
な条件である。作動距離を長くすればするほど第1群レ
ンズの正の屈折力が大になる傾向があり、ペツツバール
和が正の方向に大きくなつてしまう。これにより像面が
負の方向に倒れ、これを補正するためには負の屈折力が
必要になる。つまり第2群レンズに負の屈折力を与える
ことによつてペツツバール和を負の方向に補正すること
が出来、非点収差,像面わん曲を良好に補正することが
出来る。この条件(2)の下限をはずれてf2が−1.2fよ
り小になると作動距離を長くして非点収差,像面わん曲
を良好に補正することが困難になる。
条件(3)は、第2群レンズに含まれている正レンズ
と負レンズのアツベ数の差を規定したものであり、色収
差を良好に補正するために必要な条件である。この条件
よりはずれ上記アツベ数差が40より小になると軸上の色
収差が補正不足になる。
更に後に述べるようにこの第2群レンズの正レンズ,
負レンズに異常分散の硝材を使用すれば一層色収差を良
好に補正することが出来る。
本発明の顕微鏡対物レンズは、前記条件(1)〜条件
(3)のほかに次の条件(4)〜条件(6)を満足せし
めることにより本発明にかなつた一層性能が良好な対物
レンズになし得る。
(4) 0.2f<r5<0.55f (5) 0.2f<d3+d4<0.5f ただし、r5は第2群レンズの像側の面の曲率半径、
d3,d4は夫々第2群レンズの物体側および像側のレンズ
の肉厚、n2g,n2F,n2Cは夫々第2群レンズの正レンズの
g−線,F−線,C−線における屈折率である。
条件(4)は、像面の平坦性をよくするためのもの
で、その上限値0.55fを越えると像面が負に倒れる。又
下限値0.2fを越えるとコマ収差が増加しバランスが保て
なくなる。
条件(5)も像面の平坦性をよくするためのもので、
下限値0.2fを越えるとコマ収差が極端に悪化し、上限値
0.5fを越えるとレンズの肉厚が厚くなりすぎて製作性,
原価性が悪くなる。
条件(6)は、軸上に色収差を良好に保つための条件
であつて第2群レンズ中の正レンズに異常分散の硝材を
用いることにより作動距離が長くなつても色収差を良好
に補正し得る。
この条件(6)の上限0.56を越えると軸上色収差の補
正が難しくなる。
〔実施例〕
次に本発明の顕微鏡対物レンズの各実施例を示す。
実施例1 r1=1.1446 d1=0.1287 n1=1.8044 ν=39.6 r2=−0.5799 d2=0.0036 r3=0.5259 d3=0.0909 n2=1.456 ν=90.3 r4=−0.3871 d4=0.1269 n3=1.6765 ν=37.5 r5=0.5545 d5=0.0853 r6=−0.1865 d6=0.0689 n4=1.6209 ν=35.9 r7=3.0878 d7=0.0384 r8=−0.7346 d8=0.0689 n5=1.5317 ν=48.9 r9=−0.212 F=1 β=3X NA=0.09 f=1.092 f1=0.495 f2=−1.257 WD=1.179 n2g=1.4622 n2F=1.4595 n2C=1.4545 実施例2 r1=0.8825 d1=0.1245 n1=1.7995 ν=42.2 r2=−0.9366 d2=0.0036 r3=0.3656 d3=0.1231 n2=1.456 ν=90.3 r4=−0.5806 d4=0.1227 n3=1.6765 ν=37.5 r5=0.2559 d5=0.078 r6=−0.2232 d6=0.0178 n4=1.6261 ν=39.2 r7=∞ d7=0.0444 n5=1.618 ν=63.4 r8=−0.8582 d8=0.0369 r9=−0.71 d9=0.0461 n6=1.5326 ν=45.9 r10=−0.2587 F=1 β=3X NA=0.09 f=1.071 f1=0.586 f2=−0.78 WD=1.369 n2g=1.4622 n2F=1.4595 n2C=1.4545 実施例3 r1=3.2192 d1=0.1943 n1=1.883 ν=40.8 r2=−0.7343 d2=0.0039 r3=0.4012 d3=0.1166 n2=1.4339 ν=95.2 r4=−0.5133 d4=0.3078 n3=1.6765 ν=37.5 r5=0.2502 d5=0.0777 r6=−0.2287 d6=0.0389 n4=1.6034 ν=38.0 r7=−0.4491 d7=0.0497 r8=−0.372 d8=0.0155 n5=1.6134 ν=43.8 r9=∞ d9=0.0622 n6=1.5326 ν=45.9 r10=−0.2308 F=1 β=3X NA=0.09 f=1.17 f1=0.693 f2=−0.67 WD=1.652 n2g=1.4395 n2F=1.4371 n2C=1.4325 ただしr1,r2,…,r10はレンズ各面の曲率半径、d1,d2,
…,d9は各レンズの肉厚および空気間隔、n1,n2,…,n6
各レンズの屈折率、ν12,…,νは各レンズのアツ
ベ数、βは倍率、NAは開口数、WDは作動距離である。
上記実施例1,2,3は、夫々第1図,第2図,第3図に
示す通りのレンズ構成である。これら実施例はいずれも
無限遠設計タイプの顕微鏡対物レンズであつて、単独で
は物体像を形成しない。したがつて例えば第4図に示す
レンズ構成で次のデーターを有する結像レンズと共に使
用される。
r11=0.5248 d11=0.0711 n11=1.4875 ν11=70.2 r12=−2.0047 d12=0.0356 r13=−1.0227 d13=0.0356 n12=1.74 ν12=28.3 r14=−2.1736 d14=0.2667 r15=0.7811 d15=0.032 n13=1.4875 ν13=70.2 r16=0.3492 上記結像レンズのデーターは、対物レンズ+結像レン
ズの焦点距離を1とした時の値である。
〔発明の効果〕
本発明の顕微鏡対物レンズは、各実施例からも明らか
なようにNAが0.09と比較的大で、作動距離がfの1倍か
ら1.4倍で極めて長く、又十分に広い視野にわたつて像
面が平坦であり、色収差,球面収差をはじめとする諸収
差が良好に補正されている。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第3図は夫々本発明の実施例1乃至実施例3
の断面図、第4図は本発明の対物レンズと共に用いられ
る結像レンズの一例を示す断面図、第5図乃至第7図は
夫々実施例1乃至実施例3の収差曲線図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単体の正レンズの第1群レンズと、正レン
    ズと負レンズを貼合わせた負の接合レンズの第2群レン
    ズと、負の接合レンズまたは単体の負レンズの第3群レ
    ンズと、正の接合レンズまたは単体の正レンズの第4群
    レンズとよりなり、次の条件(1)乃至(3)を満足す
    る顕微鏡対物レンズ。 (1) 0<f1<0.8f (2) −1.2f<f2<0 (3) 40<ν−ν ただしfは全系の焦点距離、f1,f2はそれぞれ第1群レ
    ンズと第2群レンズの焦点距離、ν2は夫々第2群
    レンズの正レンズと負レンズのアッベ数である。
JP62170884A 1987-07-10 1987-07-10 顕微鏡対物レンズ Expired - Lifetime JPH0830784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62170884A JPH0830784B2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10 顕微鏡対物レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62170884A JPH0830784B2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10 顕微鏡対物レンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6415712A JPS6415712A (en) 1989-01-19
JPH0830784B2 true JPH0830784B2 (ja) 1996-03-27

Family

ID=15913099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62170884A Expired - Lifetime JPH0830784B2 (ja) 1987-07-10 1987-07-10 顕微鏡対物レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0830784B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100820625B1 (ko) * 2002-01-18 2008-04-10 가부시키가이샤 시세이도 유중수형 유화 조성물 및 이것을 이용한 유화 화장료
TWI459026B (zh) * 2013-05-17 2014-11-01 Largan Precision Co Ltd 結像系統鏡片組
CN109856786B (zh) * 2015-02-17 2021-05-04 大立光电股份有限公司 取像镜头组以及取像装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410456B2 (ja) * 1974-08-15 1979-05-07
JPS6034736B2 (ja) * 1977-01-29 1985-08-10 オリンパス光学工業株式会社 顕微鏡対物レンズ
JPS5436746A (en) * 1977-08-26 1979-03-17 Olympus Optical Co Ltd Objective lens of microscope
JPS5579408A (en) * 1978-12-11 1980-06-14 Olympus Optical Co Ltd Microscope objective lens

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6415712A (en) 1989-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3397439B2 (ja) 結像レンズ
JP2692996B2 (ja) 結像レンズ
JP2991524B2 (ja) 広角レンズ
JP2582446B2 (ja) フイルム一体型カメラ用広角レンズ
JP3735909B2 (ja) レトロフォーカス型レンズ
JP2578481B2 (ja) プロジエクシヨンレンズ
JP2000028919A (ja) 中望遠レンズ
JP3005905B2 (ja) 撮影レンズ
JP4491107B2 (ja) 撮影用レンズ
JP3381409B2 (ja) 非球面接眼レンズ
JPH07168095A (ja) トリプレットレンズ
JP3467105B2 (ja) 接眼レンズ系
US5815317A (en) Eyepiece with broad visibility
JP3518704B2 (ja) 接眼レンズ
JPH0830784B2 (ja) 顕微鏡対物レンズ
JPH05264899A (ja) 複写機用レンズ
JP3037967B2 (ja) 拡大投影レンズ
JP2582017B2 (ja) 広角結像レンズ
JP2683895B2 (ja) 複写用レンズ
JPH07325253A (ja) ズームレンズ
JPH0251485B2 (ja)
JP2596799B2 (ja) 顕微鏡対物レンズ
JP2000121963A (ja) 変倍ファインダ―
JPH085938A (ja) 接眼レンズ
JPS6114492B2 (ja)