JPH08307696A - ページプリンタにおけるデータ圧縮・伸長方法 - Google Patents

ページプリンタにおけるデータ圧縮・伸長方法

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JPH08307696A
JPH08307696A JP8021689A JP2168996A JPH08307696A JP H08307696 A JPH08307696 A JP H08307696A JP 8021689 A JP8021689 A JP 8021689A JP 2168996 A JP2168996 A JP 2168996A JP H08307696 A JPH08307696 A JP H08307696A
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data
compression
unit
page
compressed
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JP8021689A
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English (en)
Inventor
Hiroshige Kawakami
浩成 川上
Yoshiaki Haniyu
嘉昭 羽生
Mutsuo Shitamae
睦夫 下前
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ページプリンタにおけるメモリ容量を削減す
るとともに、圧縮データの伸長時にメモリバスのアクセ
ス回数を大幅に削減し、処理効率を高めパフォーマンス
の向上を計る。 【解決手段】 ラスタライズした画像データに対して所
定のニット単位で可変長可逆圧縮処理を施し、1ユニッ
トが全て白データの場合の特定コードを含む圧縮コード
をRAM206の圧縮メモリ領域に格納し、1ページ分
のデータの圧縮コードの格納が完了した後、そのデータ
を伸長部25によって伸長する際に、上記ユニット単位
で上記特定コードの有無を判別し、特定コードがあると
判別すると、NULLテーブル30にフセラグを立て、
そのユニットの圧縮コードに対しては読み出し及び伸長
を行なわず、ビデオ出力部27から直接全白のビデオ信
号をプリンタエンジン208に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、白黒およびカラ
ーのレーザプリンタ,LEDプリンタ等のページプリン
タ(デジタル複写機のプリンタ部も含む)におけるデー
タ圧縮・伸長処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザプリンタ等のページプリン
タの解像度は益々高くなり、最近では600DPIが主
流になっている。今後は800DPIや1200DPI
のプリンタが出現するであろうし、マルチ・リゾリュー
ション・プリンタ、すなわちエミュレーションに応じて
エンジンの解像度が変化するプリンタも増えてくるであ
ろう。
【0003】しかし、ページプリンタ内の1ページ分の
ビットマップデータを展開するフレームバッファのメモ
リ容量は、A4,600DPIで約4MB、A3,60
0DPIでは約8MBになる。このようなフレームバッ
ファのメモリ容量の増加は、製品価格に大きな影響を与
える。一方、ページプリンタの価格は逆に低価格へと推
移しているため、高解像度化に伴う価格上昇をなんらか
の手段で抑えなければならない。
【0004】そのための2値画像データの可逆圧縮技術
には、ファクシミリ等で用いられるMH(ハフマン符号
化方式:一次元圧縮法によるG3ファクシミリの標準符
号化方式),MR(二次元圧縮法によるG3ファクシミ
リではオプションの符号化方式),MMR(MR符号化
方式の変形で、G4ファクシミリの標準符号化方式)
や、コンピュータで扱うテキストファイルやバイナリフ
ァイルに用いられる、例えばLZ方式の圧縮等がある。
また、最近では国際標準である算術符号化を用いたJB
IG方式もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の2値画像データ圧縮技術は、画像あるいはファイルの
先頭から順番に逐次符号化処理を行なうので、所望の任
意ブロックだけをリアルタイムに復元することはできな
い。
【0006】ページプリンタでは、印刷すべき文書情報
がコンピュータのCRT上で実際に作成された順番にく
るため、ある大きさのブロック単位で圧縮処理を施さな
ければならない。従って、上記圧縮技術をそのまま使用
することはできない。また、2値画像データの固定長可
逆圧縮技術は世の中に存在しない。従って、対象とする
画像データによっては、所望の容量に圧縮できない場合
がある。
【0007】そこで、本発明者等は先に、ページプリン
タにおいて印刷すべき文書データを所定の解像度にラス
タライズし、そのラスタライズされたデータに対して所
定の大きさのユニット単位で可変長可逆圧縮処理を施
し、1ユニットが全て白データの場合の特定コードを含
む圧縮コードを圧縮メモリに格納し、該圧縮メモリへの
1ページ分あるいはそれを複数に分割したデータの圧縮
コードの格納が完了した後、その圧縮コードを伸長して
プリンタエンジンにビデオ信号を出力する画像データの
圧縮・伸長方法を発明した。
【0008】しかし、その場合には、圧縮コードを伸長
(解凍ともいう)して展開する際に、上記圧縮処理の単
位である1ユニットのデータが全て白データでも、その
ユニット内のデータ全てを読み出し、それを伸長してビ
デオバッファに転送して展開する処理処理をしていたた
め、メモリバスのアクセスが多く効率が悪いという問題
があった。
【0009】この発明はこの点を改善するためになされ
たものであり、ページプリンタにおけるフレームバッフ
ァのメモリ容量を削減し、低価格な高解像度ページプリ
ンタを提供できるようにするとともに、圧縮コードの解
凍時におけるメモリアクセスを少なくして、処理効率を
高めることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、ページプリンタにおいて、印刷すべき文
書データを所定の解像度にラスタライズし、そのラスタ
ライズされたデータに対して所定の大きさのユニット単
位で可変長可逆圧縮処理を施し、1ユニットが全て白デ
ータの場合の特定コードを含む圧縮コードを圧縮メモリ
に格納し、該圧縮メモリへの1ページ分あるいはそれを
複数に分割したデータの圧縮コードの格納が完了した
後、その圧縮コードを伸長してプリンタエンジンにビデ
オ信号を出力するデータ圧縮・伸長方法であって、上記
圧縮メモリに格納された圧縮コードを伸長する際に、上
記ユニット単位で上記特定コードの有無を判別し、該特
定コードがあると判別したときには、そのユニットの圧
縮コードに対して読み出し及び伸長を行なわないことを
特徴とする。
【0011】さらに、上記圧縮コードを伸長する際に上
記特定コードがあると判別したときは、そのユニットの
データをビデオバッファへ転送することもせず、そのユ
ニットに対応して直接全白のビデオ信号をプリンタエン
ジンに出力するようにするとよい。
【0012】また、これらのデータ圧縮・伸長処理方法
において、上記ラスタライズしたデータに対する可変長
可逆圧縮処理を、次のようにして行うことができる。主
走査方向にtドットで構成されるブロックと、主走査方
向あるいは副走査方向にuブロックで構成されるユニッ
トの2つの基本単位を用い、印刷すべき文書データを1
ページ分ずつラスタライズするために必要なページバッ
ファを前記ユニット単位に分割する。
【0013】その分割した各ユニットが全白であるかど
うかをチェックして、その結果をmビットの特定コード
でホワイトマップテーブルに保存し、上記ユニットが全
白でない場合に、上記ホワイトマップテーブルで指定さ
れるアドレス領域にuブロック分のnビットの圧縮デー
タテーブルを用意して、u個分のブロック毎のデータの
圧縮処理結果を格納する。上記ブロック毎の圧縮処理が
不可能な場合に、上記圧縮データテーブルで指定される
アドレス領域にtビットの非圧縮データテーブルを用意
して、該ブロックのデータをそのまま格納する。
【0014】このようにすれば、1ユニット内が全て白
データであるときには、そのユニットのデータを読みだ
さないので、1ユニットのuブロック分のメモリアクセ
スを削減でき、効率良く解凍処理を行える。また、その
ユニットのデータをビデオバッファへ転送する処理もし
ないことにより、さらにメモリアクセスを削減でき、一
層効率のよい解凍処理を行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図2はこの発明による
ページプリンタを用いた画像形成システムの構成例を示
す図であり、100はパーソナルコンピュータ、200
がページプリンタである。通常、ユーザはパーソナルコ
ンピュータ100のCRT画面とキーボードとDTP
(デスクトップ・パブリッシング)アプリケーションを
使って文書を作成し、プリンタドライバ101を通して
ページプリンタ200に転送して印刷を行なう。
【0016】プリンタドライバ101は、通常印刷すべ
き文書内容をページプリンタ200がサポートするプリ
ンタ言語、例えばヒューレット・パッカード(HP)社
のPCLやAdobe社のポストスクリプト言語等にコ
ンバートする。前者に接続されたプリンタを一般にPC
Lエミュレーション・プリンタ、後者に接続されたプリ
ンタをポストスクリプト・プリンタと呼ぶ。また、パー
ソナルコンピュータ100側で全てラスタライズされた
ビットイメージを印刷するだけのダムプリンタと呼ばれ
るプリンタもある。
【0017】ページプリンタ200としては、レーザプ
リンタやインクジェットプリンタ、あるいはサーマルプ
リンタ等があるが、高速印刷という点でレーザプリンタ
が勝る。最近はカラーのレーザプリンタも市場に出始め
ており、それを使用することも可能である。また、解像
度は年々高まる一方で、現在は600DPIが標準とな
っている。以下の実施例では、ページプリンタ200を
600DPIの白黒ポストスクリプト・レーザプリンタ
(以下単に「ページプリンタ」と称する)として説明す
るが、この発明はそれに限定されるものではない。
【0018】図3はそのページプリンタの外観図であ
り、図4はその内部機構の概略を示す縦断面図である。
このページプリンタ200は、給紙トレイ2を着脱可能
に備え、上部に第1排紙スタッカ3を設け、後部に第2
排紙スタッカ4を設けている。2個の排紙スタッカ3,
4への排紙は切換爪5によって切換え可能である。通常
は、排紙スタッカとして第1排紙スタッカ3が選択され
るが、封筒や葉書などのカールし易い紙を使用する場合
など、特別な場合に第2排紙スタッカ4が選択される。
【0019】さらに、内部にはプリンタエンジンの作像
部を構成する感光体ドラム10,帯電部11,光書込部
12,現像部13,転写部14,定着部15と、給紙ロ
ーラ16及びレジストローラ対17等による給紙部と、
搬送ローラとペーパガイド板等からなる排紙用搬送部1
8と、このページプリンタ全体を制御するプリンタコン
トローラを構成するコントローラ基板19及びプリンタ
エンジンのシーケンスコントローラを構成するエンジン
ドライバ基板20等が設けられている。
【0020】そして、プリンタエンジンのシーケンスコ
ントローラによりプリントシーケンスが開始されると、
給紙ローラ16によって給紙トレイ2から給紙を始め、
その用紙の先端をレジストローラ対17に突き当てた状
態で一時停止させる。一方、感光体ドラム10は図4の
矢印A方向へ回転し、帯電部11で帯電された表面に、
光書込部12によってプリンタコントローラからの画像
データに応じて変調されたレーザビームを、ドラム軸方
向に主走査しながら照射して露光し、感光体ドラム10
の表面に静電潜像を形成する。
【0021】それを現像部13でトナーによって現像
し、レジストローラ対17によって所定のタイミングで
給送される用紙に転写部14において転写し、定着部1
5で加熱定着したプリント紙を第2排紙スタッカ4へ送
出するか、排紙用搬送部18を通して上部の第1排紙ス
タッカ3へ搬送する。
【0022】図5はコントローラ基板19の内部ブロッ
ク図である。このコントローラ基板19は、CPU20
1,NVRAM203,プログラムROM204,フォ
ントROM205,RAM206,及び4個のインタフ
ェース(以下「I/F」と略称する)207,209,
211,213と、これらを接続するバスライン215
によって構成されている。
【0023】CPU201は、プログラムROM204
に格納されたプログラム、操作パネル210からのモー
ド指示、ホスト装置であるパーソナルコンピュータ(パ
ソコン)100からのコマンド等によって、このコント
ローラ全体を制御する。また、挿着されたICカード2
02から、フォントデータやプログラム等を取り込むこ
ともできる。NVRAM203は、操作パネル210か
らのモード指示の内容などを記憶しておく不揮発性メモ
リである。
【0024】プログラムROM204は、このコントロ
ーラの制御プログラムを格納している読出し専用メモリ
である。フォントROM205は、文字フォントのパタ
ーンデータなどを記憶する。RAM206は、CPU2
01のワークメモリ,入力データのインプットバッフ
ァ,プリントデータのページメモリ(フレームバッフ
ァ),ビデオバッファ,ダウンロードフォント用のメモ
リ等に使用するランダムアクセス・メモリである。
【0025】エンジンI/F207は、実際に印刷を行
なうプリンタエンジン208と接続されて、コマンド及
びステータスや印字データの通信を行なうインタフェー
スである。パネルI/F209は、操作パネル210と
接続されて、コマンド及びステータスの通信を行なうイ
ンタフェースであり、操作パネル210は、使用者に現
在のプリンタの状態を表示して知らせたり、使用者がモ
ード指示を行なったりするパネル装置である。
【0026】ホストI/F211は、ホスト装置である
パーソナルコンピュータ100と通信を行なうインタフ
ェースであり、通常はセントロニクスI/FやRS23
2Cを使用する。ディスクI/F213は、ディスク装
置214と通信を行なうためのディスクインタフェース
である。ディスク装置214は、フォントデータやプロ
グラム、あるいは印字データなどの種々のデータを記憶
しておくための外部記憶装置であり、フロッピディスク
装置やハードディスク装置などである。
【0027】次に、このページプリンタ200によるペ
ージ印刷の動作について説明する。図1は、図5に示し
たコントローラ基板19及び600DPIのプリンタエ
ンジン208による、ページ印刷の処理に係わる部分の
機能構成を示すブロック図である。そのPSインタープ
リタ21と圧縮部22及び伸長部25は、図5のCPU
201等による機能、圧縮メモリ23と非圧縮メモリ2
4はRAM206のメモリ領域、ビデオ出力部27はエ
ンジンI/F207の機能をそれぞれ示している。
【0028】図6は、この発明によるデータ処理方法に
より1ページ分の印刷を行なう際の動作フロー図であ
る。そこで、この図6のフローに沿って、図1を参照し
ながらページ印刷の動作を説明する。図2に示したパー
ソナルコンピュータ100内のプリンタドライバ101
が、印刷すべき文書データをページ毎にポストスクリプ
ト(以下、PSと記す)ファイルに変換してページプリ
ンタ200へ送る。
【0029】ページプリンタ200がそのPSファイル
を受信すると、図1に示したPSインタープリタ21
が、それをプリンタエンジン208の性能による印刷の
解像度と同じ600DPIの解像度であるで、ある大き
さのブロック単位でラスタライズし、そのラスタライズ
したデータに対して、圧縮部22がそのブロック単位で
可変長可逆圧縮処理を試みる。このブロック単位につい
ては追って詳述する。
【0030】そして圧縮できれば、その結果の圧縮コー
ドを圧縮メモリ23へストアする。この圧縮メモリ23
は、300DPIで1ページ分に相当する容量を持つペ
ージメモリで、図5に示したRAM206のメモリ領域
を使用する。圧縮できなかったら、ラスタライズされた
600DPIのデータを非圧縮メモリ24へストアす
る。実際には、この非圧縮メモリ24は圧縮メモリ23
を兼用することができるので、RAM206のメモリ容
量を増加させる必要はない。なお、この圧縮メモリ23
と非圧縮メモリ24を含むページメモリは、その1ペー
ジ分の領域をN個に分割したす各領域に、上記圧縮コー
ド及び非圧縮のデータを順次格納していく。
【0031】1ページ分の処理が終了したら、圧縮画像
の伸長及びビデオ信号出力を行なう。すなわち、圧縮メ
モリ23へストアした圧縮コードをページの左上から順
番に伸長部25で伸長(解凍処理ともいう)し、600
DPIの画像データに復元して、ビデオ出力部27内の
ビデオバッファ(フレームメモリ)にビットマップ展開
する。非圧縮メモリ24にストアした600DPIの非
圧縮画像データは、そのままビデオバッフアの後述する
圧縮データテーブル(CDT)によって指定されたアド
レスに展開する。
【0032】そして、このビデオバッファに展開された
画像データを、ビデオ出力部27がシリアルなビデオ信
号として、プリンタエンジン208へ送出して印刷させ
る。このときのビデオ出力部27内のビデオバッファ
は、図5のRAM206あるいは別のメモリに確保した
1ページ分のフレームメモリ領域を使用する。その具体
例は後述する。あるいは1ページ分のフレームメモリの
1/Nの大きさのメモリ領域を使用し、1ページ分の画
像データの展開およびそれによるビデオ信号の出力をN
回に分けて行なうこともできる。
【0033】次に、図1及び図6によって説明したブロ
ック単位の可変長可逆圧縮処理の詳細について図7乃至
図14を参照して説明する。PSファイルをラスタライ
ズするデータのブロック単位を、図7に示すようにtド
ット(dot) のブロックワードBWとする。そして、図7
の(a)又は(b)に示すように、このtドット(dot)
のブロックワードBWが主走査方向(a)あるいは副走
査方向(b)にu個分連続して1ユニット(unit)を構成
している。すなわち、1ユニット(unit)=u*BWであ
る。
【0034】そして、図5に示したCPU201は、図
1のPSインタープリタ21としての機能によってPS
ファイルをラスタライズ(描画)した際、その1ユニッ
トのデータが全て白ドットか否かを調べ、全て白の場合
には圧縮部22を使用せずに直接圧縮メモリ23のホワ
イトマップテーブルWMTをNULL(2xffffffff)に
する。これを特定コードと称する。黒ドットが1つでも
あると、そのユニットを構成する各ブロックワードBW
毎に、圧縮部22に圧縮処理を行なわせる。
【0035】図8はそのブロックワードBW及びユニッ
トの具体例を示し、PSファイルをラスタライズしたデ
ータに対して、64ドット(dot) の白ドット及び/又は
黒ドットからなるブロックワードBWの8(line)分を1
ユニットとする。すなわち、1ユニット(unit)=8*
BW=8*64(dot)とする。
【0036】さらに、各ユニットに対して図9に示すよ
うに、32bit のホワイトマップテーブル(White Ma
p Table:WMT)を用意する。そして、1ユニットの
データが全て白ドットなら、WMTをNULL(0xffff
ffff)とし、もし、黒ドットが1つ以上存在するなら、
図10に示す32bitの圧縮データテーブル(Compress
ion Data Table:CDT)の実アドレス(CDTアド
レス)を格納する。
【0037】なお、CDTアドレスが示すレコードの長
さは、図11に示すように8*CDT=8*32ビット
(bit)=32バイト(byte) とする。CDTは1つの
ブロックワードBWに対応し、後述の圧縮方式を試み
て、もし圧縮可能であったら、図10に示す圧縮データ
テーブルCDTのbit29〜bit0に、その圧縮コードを
格納する。また、もし圧縮不可能であったら、bit31
=1とし、bit30〜bit0に非圧縮時のデータ格納メモ
リアドレス(Uucompression Data TableAddress:UD
Tアドレス)を格納する(図12)。
【0038】今回使用した圧縮方式は、次に示す2ステ
ップからなる。まず始めに、対象となるブロックワード
BWが全部白ドットか、全部黒ドットかを調べる。も
し、そうであったらCDTアドレスをそれぞれ、0x0000
0000 又は 0x7fffffffとする。もし、そうでない場合に
は、先頭ドットが白ドットか黒ドットか(図10に示し
たCDTの bit30にて“0”か“1”で指定)に応じ
て、白ドットあるいは黒ドットのランレングスを図13
に示すハフマン・コードで記述する。
【0039】例えば、図14の(a)に示す64ドット
のブロックワードBWは、同図(b)に示す圧縮コード
に変換される。なお、最後の白ドット(ランレングス=
10)は、圧縮コードに含まれないが、最後の黒ドット
(ランレングス=19)の後ろが全て白ドットである事
で復元が可能である。また、CDTの余った領域には、
1を書き込むようにする。
【0040】したがって、ラスタライズされたデータに
対するこの可変長可逆圧縮処理を、図7に示したtドッ
トのブロックワードBWが主走査方向又は副走査方向に
u個並んだユニットを基本単位として行なう場合の処理
は、次の各ステツプによる。印刷すべきデータを1ペー
ジ分ずつラスタライズするために必要なページバッファ
を上記ユニット単位に分割するステップ。その分割した
各ユニットのデータが全白であるかどうかをチェック
し、その結果をmビット(図9では32ビット)のホワ
イトマップテーブルに保存するステップ。
【0041】各ユニット毎にそのデータが全白でない場
合に、ホワイトマップテーブルで指定されるアドレス領
域にuブロック分のnビット(図10では32ビット)
の圧縮データテーブル(CDT)を用意し、u個分のブ
ロック毎のデータの圧縮処理結果を格納するステップ。
各ブロック毎の圧縮処理が不可能な場合に、圧縮データ
テーブル(CDT)で指定されるアドレス領域にtビッ
トの非圧縮データテーブル(UDT)を用意し、圧縮処
理が不可能なブロックのデータをそのまま格納するステ
ップ。
【0042】次に、図6における「圧縮画像の伸長,ビ
デオ信号出力」の処理について、図15および図16に
よって説明する。図15は、図1における圧縮メモリ2
3,非圧縮メモリ24及びビデオバッファのメモリ領域
を有するRAM206と、伸長部25及びビデオ出力部
31と、プリンタエンジン208との関係を模式的に示
すブロック図であり、ビデオ出力部27とプリンタエン
ジン208との間に、図1では図示を省略したFIFO
メモリ28を設けている。29は、伸長(解凍)部25
及びビデオ出力分27からRAM206をアクセスする
ためのメモリバスである。
【0043】図16は、その伸長部25による(実際に
は図5のCPU201によって制御される)圧縮画像の
伸長処理を示すフローチャートである。このフローチャ
ートに従って、図15に示す伸長(解凍)部25による
処理を説明する。
【0044】まず、RAM206の第1の記憶部として
の圧縮メモリ領域(ホワイトマップテーブルWMTや圧
縮データテーブルCDT及び非圧縮データテーブルUD
Tが格納されているエリア)の中のWMTのユニットレ
コードを読み出す。それをユニット毎にNULLか否か
を判断する。このデータがNULLの場合、そのユニッ
ト(例:64dots × 16lines)が全て白データであるこ
とを示している。この実施例では、伸長部25に第3の
記憶部としてNULLテーブルを設けており、WMTの
レコードがNULLであると判断した場合には、そのN
ULLテーブルの該当するフラグをオン“1”にする。
NULLでないと判断した場合には該当するフラグをオ
フ“0”にする。
【0045】そのNULLテーブルは、1個のWMTの
ユニットレコードに対して1ビットの情報を持ち、最低
1スキャンライン分の情報を持つ。1スキャンライン内
には多数のユニットの最初のブロックワードBW(図
7,8参照)が配列されている。そこで、WMTのユニ
ットレコードの読み出しを1スキャンライン分行った
後、そのスキャンライン内の各ブロックワードBWをそ
れぞれ先頭ラインとする各ユニットの圧縮データの伸長
処理を開始する。
【0046】そこで、まずラインカウンタに1ユニット
のブロックワード数すなわちライン数「u」をセット
し、次いでNULLテーブルの最初のユニットに該当す
るフラグが“1”か否かをチェックする。そのチェッ結
果が“1”でなければ、RAM206の圧縮メモリ領域
から該ユニットの最初のブロックワードの圧縮データを
読み出して伸長する。それを1スキャンライン分終了す
るまで行なう。そのチェッ結果が“1”であると、その
ユニットの圧縮データを読み出して伸長することなく、
1スキャンラインの終了の判断へ進む。
【0047】1スキャンラインが終了すると、ラインカ
ウンタを「1」だけダウンカウントして、次のラインに
ついてNULLテーブルの各ユニットに該当するフラグ
を判断し、その判断結果に応じた処理をユニットレコー
ドの副走査方向のライン数分繰り返す。そして、ライン
カウンタの値が「0」になると、最初のAに戻ってu+
1ライン目からの各ユニットに対する処理に移り、上述
の処理を繰り返す。そして、図16では図示を省略して
いるが、全てのユニットの処理を終了したら、図6のメ
インルーチンへ戻る。
【0048】先に発明したページプリンタにおけるデー
タ圧縮・伸長方法では、圧縮データを伸長する際に、全
てのユニットの全てのブロックワード毎に、すなわち毎
スキャンラインの圧縮データ読み出しをしなければなら
ないが、上述のようにすることにより、メモリバス29
のアクセス回数を大幅に削減できる。例えば、600D
PIの解像度で、1スキャンラインが4864ドットで
あり、1ブロックワードBWが64ドットで1ユニット
が16ラインとすると、1スキャンラインが全てが白デ
ータであった場合、従来の方法だとその16ライン分に
ついて約1200回のメモリバスアクセスが必要なのに
対して、この発明によれば約70回のアクセスで済む計
算になる。
【0049】そして、上述の伸長(解凍)処理済みのデ
ータは、第2の記憶部として図15の例ではRAM20
6内に確保したビデオバッファVBに一旦格納される。
そして、その格納されたデータは、再びメモリバス29
を通してページの開始位置から順次ビデオ出力部27へ
転送され、そのビデオキュー31からFIFOメモリ2
8を介してビデオ信号をプリンタエンジン208へ送出
する。
【0050】その際にも、従来のページプリンタでは全
てのデータをビデオバッファVBに転送して、その後に
ビデオバッファVBから再びメモリバス29を通してビ
デオ出力部27へ転送するが、この実施例では伸長部2
5のNullテーブル30のフラグが“1”であるユニッ
トに対するデータはビデオバッファVBに転送しない。
そして、そのデータ(全白のデータ)はビデォバッファ
VBからの読み出しは行わずに、ビデオキュー31から
直接全白のビデオ信号をFIFOメモリ28を介してプ
リンタエンジン208に送出する。したがって、メモリ
バスのアクセス回数をさらに削減でき、処理効率を高め
ることもでき、パフォーマンスの向上を計ることができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ページプリンタのメモリ容量を節減でき、低価格
化と高解像度化を可能にすると共に、圧縮データの伸長
(解凍)時にメモリバスのアクセス回数を大幅に削減
し、処理効率を高めパフォーマンスの向上を計ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4に示したページプリンタ200に
おけるPSファイルの文書データを印刷するための処理
に係わる部分の機能構成を示すブロック図である。
【図2】この発明を適用したページプリンタを用いた画
像形成システムの構成例を示す図である。
【図3】図2におけるページプリンタの一例を示す外観
図である。
【図4】同じくその内部機構の概略を示す縦断面図であ
る。
【図5】図4におけるコントローラ基板19の構成を示
すブロック図である。
【図6】図1に示した各部により1ページ分の印刷を行
なう際の動作フロー図である。
【図7】PSフアイルをラスタライズしたデータの1ユ
ニット(unit)の構成を示す図である。
【図8】同じくそのブロックワードBWのドット数及び
1ユニットのライン数の具体例を示す図である。
【図9】各ユニットに対するホワイトマップテーブル
(WMT)のサイズを示す図である。
【図10】図12のWMTに格納する圧縮データテーブ
ル(CDT)の構成を示す図である。
【図11】図13に示したCDTの実アドレス(CDT
アドレス)のレコードの長さを示す図である。
【図12】非圧縮時のデータ格納メモリアドレス(UD
Tアドレス)をBWに格納する場合の説明図である。
【図13】白ドットあるいは黒ドットのランレングスを
記述するハフマン・コードの説明図である。
【図14】圧縮コードの変換例を示す図である。
【図15】この発明による図6における圧縮画像の伸長
およびビデオ信号出力の処理に係わる部分の説明に供す
るブロック図である。
【図16】図15に示す伸長部25による圧縮画像の伸
長処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
10:感光体ドラム 11:帯電部 12:光書込部 13:現像部 14:転写部 15:定着部 19:コントローラ基板 20:エンジンドライバ基板 21:ホストスクリプト(PS)インタープリタ 22:圧縮部 23:圧縮メモリ 24:非圧縮メモリ 25:伸長部 27:ビデオ出力部 28:FIFOメモリ 29:メモリバス 30:NULLテーブル 31:ビデオキュー 100:パーソナルコンピュータ 101:プリンタドライバ 200:ページプリンタ 201:CPU 206:RAM 208:プリンタエンジン VB:ビデオバッファ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ページプリンタにおいて、印刷すべき文
    書データを所定の解像度にラスタライズし、そのラスタ
    ライズされたデータに対して所定の大きさのユニット単
    位で可変長可逆圧縮処理を施し、1ユニットが全て白デ
    ータの場合の特定コードを含む圧縮コードを圧縮メモリ
    に格納し、該圧縮メモリへの1ページ分あるいはそれを
    複数に分割したデータの圧縮コードの格納が完了した
    後、その圧縮コードを伸長してプリンタエンジンにビデ
    オ信号を出力するデータ圧縮・伸長方法であって、 前記圧縮メモリに格納された圧縮コードを伸長する際
    に、前記ユニット単位で前記特定コードの有無を判別
    し、該特定コードがあると判別したときには、そのユニ
    ットの圧縮コードに対して読み出し及び伸長を行なわな
    いことを特徴とするデータ圧縮・伸長処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ圧縮・伸長処理方
    法において、 前記圧縮コードを伸長する際に前記特定コードがあると
    判別したときは、そのユニットのデータをビデオバッフ
    ァへ転送することもせず、そのユニットに対応して直接
    全白のビデオ信号をプリンタエンジンに出力することを
    特徴とするデータ圧縮・伸長処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のデータ圧縮・伸長
    処理方法において、 前記ラスタライズしたデータに対する可変長可逆圧縮処
    理を、 主走査方向にtドットで構成されるブロックと、主走査
    方向あるいは副走査方向にuブロックで構成されるユニ
    ットの2つの基本単位を用い、印刷すべき文書データを
    1ページ分ずつラスタライズするために必要なページバ
    ッファを前記ユニット単位に分割し、 その分割した各ユニットが全白であるかどうかをチェッ
    クして、その結果をmビットの特定コードでホワイトマ
    ップテーブルに保存し、 前記ユニットが全白でない場合に、前記ホワイトマップ
    テーブルで指定されるアドレス領域にuブロック分のn
    ビットの圧縮データテーブルを用意して、u個分のブロ
    ック毎のデータの圧縮処理結果を格納し、 前記ブロック毎の圧縮処理が不可能な場合に、前記圧縮
    データテーブルで指定されるアドレス領域にtビットの
    非圧縮データテーブルを用意して、該ブロックのデータ
    をそのまま格納する、 ことによって行なうことを特徴とするデータ圧縮・伸長
    処理方法。
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