JPH08307358A - 光受信装置 - Google Patents

光受信装置

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JPH08307358A
JPH08307358A JP7113048A JP11304895A JPH08307358A JP H08307358 A JPH08307358 A JP H08307358A JP 7113048 A JP7113048 A JP 7113048A JP 11304895 A JP11304895 A JP 11304895A JP H08307358 A JPH08307358 A JP H08307358A
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JP
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difference
specific pattern
optical
receiving device
optical receiving
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JP7113048A
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Satoshi Ide
聡 井出
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バースト状の光信号を受信する際に使用する
光受信装置に関し、しきい値の誤差を低減し、信号のデ
ューティファクタの劣化防止を図ることを目的とする。 【構成】 印加したしきい値を中心として光/電気変換
手段が送出した特定パターン付加データを差動増幅して
出力する増幅手段と、特定パターン付加データの最大振
幅値を検出する最大振幅値検出手段と、入力した最大振
幅値と基準電圧を分圧して該しきい値を生成する分圧手
段を有する光受信装置において、増幅手段が出力する差
動出力中の低周波成分の差分を検出して送出する差分検
出手段と、入力した差分が特定パターン領域の時はその
まま、データ領域の時は特定パターン領域内の差分を保
持して、基準電圧として分圧手段に送出する保持手段を
設け、差分検出手段は低周波成分の差分が最小となる様
に基準電圧を制御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバースト状の光信号を受
信する際に使用する光受信装置に関するものである。
【0002】近年、光バースト伝送への関心が高まって
いる。しかし、光バースト伝送では、それぞれ伝送路損
失が異なるA点、B点・・からのランダムで、且つ、光
強度の著しく異なるパケット状の光信号を受光しなけれ
ばならないことがある。
【0003】しかも、この光信号の強度変動の周期が短
く、変動幅も大きい為に光強度に応じて増幅利得を制御
する自動利得制御(AGC) 方式はこれらの変動に追従でき
ず、使用することができない。そこで、光受信装置とし
ては信号の中心に設定したしきい値を中心にリミッタ増
幅を行う自動しきい値制御(ATC) 方式の採用が不可欠で
ある。
【0004】しかし、従来のATC 方式の受信装置では、
基準電圧とピーク検出レベルの中央からしきい値を生成
している為、ピーク検出の誤差がそのまましきい値の誤
差となり、低レベルの信号に対してはデューティファク
タの劣化を起こし、誤り率特性を劣化させると云う問題
を生じていた。
【0005】そこで、しきい値の誤差を低減し、信号の
デューティファクタの劣化防止を図ることが必要であ
る。
【0006】
【従来の技術】図8は従来例の説明図で、(a) は要部構
成図、(b) は動作説明図である。なお、図8(b) の左側
の符号は図8(a) 中の符号部分の動作波形を示す。以
下、図8を用いて動作を説明する。
【0007】先ず、光/電気変換部分31は入射したパケ
ット状の光信号を電気信号に変換して前置増幅部分32に
送出するので、この部分で電流信号を電圧信号に変換し
た後、反転・増幅して得た出力をピーク検出部分34と主
増幅部分33に送出する。
【0008】なお、光/電気変換部分31の出力信号は図
8(b)-に示す様に、データ部分の先頭にマーク率が1/
2 のダミーパルス部分( 例えば、1, 0 の交番パルス
列)が付加されている。
【0009】さて、ピーク検出部分34は振幅ピーク値
(負電圧)に等しい電圧を高速に検出・保持して図8
(b)-の実線の様な波形を得る。一方、基準電圧発生部
分36は前置増幅部分32の直流電圧( 図8(b)-の"0" に
対応) に等しい基準電圧を生成する。
【0010】そこで、分圧部分35はピーク検出部分34の
出力電圧と基準電圧発生部分36からの基準電圧の平均値
を取って、図8(b)-に示す様に波形をしきい値として
主増幅部分33に印加する。
【0011】これにより、主増幅部分33はしきい値を中
心に一定振幅までデータを増幅し、端子aから図8(b)-
に示す実線の出力が、端子b から端子a の出力を反転
した点線の出力がそれぞれ得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図9は課題説明図で、
(a) はピーク検出部分の要部構成図の一例、(b) は振幅
ピーク値に誤差がある場合の動作説明図である。
【0013】なお、図9(b) の左側の符号は図8(b) の
同じ符号部分の動作波形を示す。以下、図8、図9を用
いて課題を説明する。先ず、図8(a) に示すピーク検出
部分34は、差動増幅器341,ダイオードD1, コンデンサC1
で構成されているが、高速動作の際、差動増幅器の応答
が遅れてダイオードD1を介してコンデンサC1を放電し続
けるので過放電状態でダイオードD1オフにする。
【0014】この為、コンデンサは低い出力電圧のまま
保持され振幅ピーク値が適正値よりも低い値となるが、
この様な状態になった時の光受信装置の動作は下記の様
である。
【0015】例えば、図8中の前置増幅部分 32 は入力
した光/電気変換部分31の出力を反転してピーク検出部
分34に送出するが、この検出部分は高速で振幅ピーク値
を検出する為、上記の様に振幅ピーク値が適正値よりも
低下する( 図9(b)-, 参照) 。
【0016】一方、基準電圧は図9(b)-に示す様に一
定の為、分圧部分35が送出するしきい値は図9(b)-に
示す様に振幅の真中よりも下側に設定される。この様
に、誤ったしきい値を中心に増幅を行うと、図8中の主
増幅部分33の出力は図9(b)-に示す様にデューティフ
ァクタの劣化が生じ、符号誤り率の低下をもたらす。
【0017】ここで、振幅ピーク値の誤差量は、振幅に
対する依存性は少なく、且つ、それ程大きなものではな
い。この為、大きな振幅のデータに対しては相対的に誤
差量は小さく見えるが、小さな振幅の微弱データに対し
ては相対的に誤差量が大きく見え、デューティファクタ
の劣化を起こすのに十分なものとなる。
【0018】つまり、ピーク検出誤差は低レベルのデー
タの誤り率特性を劣化させ、最小受信レベルを悪化を招
くと云う課題がある。本発明は、しきい値の誤差を低減
し、信号のデューティファクタの劣化防止を図ることを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、主増幅
部分が出力する差動出力中の低周波成分の差分を検出し
て送出する差分検出手段と、入力した差分が特定パター
ン領域の時はそのまま、データ領域の時は特定パターン
領域内の差分を保持して、それぞれ基準電圧として分圧
手段に送出する保持手段を設ける。
【0020】そして、差分検出手段が、低周波成分の差
分が最小となる様に該基準電圧を制御する構成にした。
第2の本発明は、主増幅部分が送出する差動出力中の低
周波成分の差分を検出して送出する差分検出手段と、入
力した差分が特定パターン領域の時はそのまま、データ
領域の時は特定パターン領域内の差分を保持して、それ
ぞれしきい値として主増幅部分に送出する保持手段を設
ける。
【0021】そして、差分検出手段は、低周波成分の差
分が最小となる様に該しきい値を制御する構成にした。
第3の本発明は、上記保持手段をサンプルホールド回路
で構成した。
【0022】第4の本発明は、上記主増幅部分と差分検
出手段の間にサンプルホールド回路を設ける。そして、
サンプルホールド回路は保持パルスが印加した時、主増
幅部分を介して入力する差分検出手段の入力を保持する
構成にした。
【0023】第5の本発明は、上記差分検出手段を、差
分検出器の入力端子に抵抗成分を、入力端子の間に容量
成分をそれぞれ接続して構成した。第6の本発明は、上
記差分検出手段を、差分検出器の入力端子に、請求項
5、6のうちのいずれか一方に示す様に抵抗成分と容量
成分を接続し、出力端子に低域通過フィルタを接続して
構成した。
【0024】第7の本発明は、上記差分検出手段を、差
分検出器の入力端子に、請求項5、6のうちのいずれか
一方に示す様に抵抗成分と容量成分を接続し、出力端子
に低域通過フィルタを接続して構成した。
【0025】第8の本発明は、上記保持パルスを光受信
装置内部で生成する構成にした。第9の本発明は、上記
保持パルスを、上記特定パターンのビット数をカウント
するカウンタを設け、カウンタが送出するカウント値が
所定値であることを検出した時に生成する構成にした。
【0026】第10の本発明は、上記保持パルスを、上記
特定パターンを積分する積分器を設け、積分値が所定値
を越えた時に送出する構成にした。第11の本発明は、上
記光受信装置を構成する各機能ブロックがMOSプロセ
スでチップ上に集積される構成にした。
【0027】
【作用】図1は第1の本発明の原理説明図で、(a) は要
部構成図、(b) は(a) の動作説明図である。
【0028】なお、図1(b) の左側の符号は図1(a) 中
の同じ符号の波形を示す。また、説明を容易にする為、
特定パターンはnビットの1,0の交番符号とする。さ
て、第1の本発明は、主増幅部分が出力する差動出力中
の低周波成分の差分を検出して送出する差分検出手段
と、入力した差分が特定パターン領域の時はそのまま、
データ領域の時は保持した特定パターン領域内の差分を
基準電圧として分圧手段に送出する保持手段を設ける。
【0029】そして、第1図(a) に示す様に、差分検出
手段1、保持手段2、分圧手段35、主増幅手部分33で負
帰還ループを構成する様に接続し、差分検出手段は低周
波成分の差分が最小となる様に基準電圧を制御して、信
号のデューティファクタの劣化防止を図る様にした。
【0030】つまり、光/電気変換手段37が、入力した
光信号を電気信号に変換して、図1(b)-に示す様に、
データの先頭に特定パターン( 例えば、マーク率が1/2
のnビットの1,0の交番符号の領域)が付加された信
号を取り出し、これを主増幅部分33と最大振幅値検出手
段に加える。
【0031】そこで、最大振幅値検出手段は入力した電
気信号の最大値を検出するが、図1(b)-に示す様に、
誤差E を生じている時、負帰還ループはしきい値が中央
からずれていることによって生ずる、デューティファク
タの劣化を低周波成分の差分として検出し、これを最小
にする様に基準電圧を上昇させてしきい値を適正化する
( 差分が0となる様にする)様に動作する。
【0032】しかし、このままでは負帰還ループの応答
が速い為、例えば、図1(b)-の後半に示す様に、"1"
が連続したデータの時にしきい値を"1" に対応する電圧
と一致する方向に差分検出手段の出力を制御する。
【0033】これを防ぐには、図1(b)-に示す様に、
負帰還ループによって特定パターン領域でしきい値が適
正となる様な基準電圧を設定し、情報が含まれるデータ
領域では図1(b)-に示す様に設定した基準電圧を保持
してしきい値を適正値に固定する様にした。
【0034】これにより、しきい値の誤差を低減し、信
号のデューティファクタの劣化防止を図ることが可能と
なる。第2の本発明は、光/電気変換手段37と主増幅部
分33からなる光受信装置に、第1の本発明と同じく差分
検出手段と保持手段を接続して応答の十分速い負帰還ル
ープを形成し、差分検出手段が低周波成分の差分が最小
となる様にしきい値を制御する構成にした。
【0035】第3の本発明は、上記保持手段をサンプル
ホールド回路で構成した。第4の本発明は、上記主増幅
部分と差分検出手段の間にサンプルホールド回路を設
け、該サンプルホールド回路は保持パルスが印加した
時、該主増幅部分を介して入力する差分検出手段の出力
を保持する構成にした。
【0036】第5の本発明は、上記差分検出手段を、差
分検出器の入力端子に抵抗成分を、該入力端子の間に容
量成分をそれぞれ接続して構成する様にした。第6の本
発明は、上記差分検出手段を、差分検出器の入力端子に
それぞれ抵抗成分を、該入力端子とアース間に容量成分
を接続して構成する様にした。
【0037】第7の本発明は、上記差分検出手段を、差
分検出器の入力端子に、請求項5、6のうちのいずれか
一方に示す様に抵抗成分と容量成分を接続し、出力端子
に低域通過フィルタを接続する構成にした。
【0038】第8の本発明は、第8の本発明は、上記保
持パルスを光受信装置内部で生成する構成にした。第9
の本発明は、上記保持パルスを、上記特定パターンのビ
ット数をカウントするカウンタを設け、カウンタが送出
するカウント値が所定値であることを検出した時に生成
する構成にした。
【0039】第10の本発明は、上記保持パルスを、上記
特定パターンを積分する積分器を設け、積分値が所定値
を越えた時に送出する構成にした。第11の本発明は、上
記光受信装置を構成する各機能ブロックをMOSプロセ
スでチップ上に集積する。
【0040】
【実施例】図2は第1、第3の本発明の実施例の説明図
で、(a) は要部構成図、(b) は(a) の動作説明図、図3
は第2、第3の本発明の実施例の説明図で、(a) は要部
構成図、(b) は(a) の動作説明図、図4は第4の本発明
の実施例の要部構成図である。
【0041】図5は第5、第6、第7の本発明の実施例
の説明図で、(a) は第5の本発明の実施例の要部構成
図、(b) は第6の本発明の実施例の要部構成図、(c) は
第7の本発明の実施例の要部構成図、(d) はループ特性
説明図、図6は第8、第9の本発明の実施例の要部構成
図、図7は第8、第10の本発明の実施例の要部構成図で
ある。
【0042】なお、図2(b),図3(b) の左側の符号は、
図2(a),図3(a) 中の同じ符号部分の動作波形を示す。
また、全図を通じて同一符号は同一対象物を示し、DCフ
ィードバック部分は請求項の差分検出手段、サンプルホ
ールド部分は保持手段、ピーク検出部分は最大振幅値検
出手段に対応する。
【0043】なお、請求項5〜7で差分検出手段が差分
検出器と抵抗成分と容量成分で構成されていると述べて
いるが、実施例ではDCフィードバック部分に対応する。
以下、図2〜図8を説明する。
【0044】図2において、光/電気変換部分31は入射
した光信号を電気信号に変換して前置増幅部分32に送出
するので、この増幅部分は印加した電流信号を電圧信号
に変換・増幅・反転した後、出力をピーク検出部分34と
主増幅部分33に送出する( 図2(b)-参照) 。
【0045】ピーク検出部分34は入力した前置増幅部分
の出力のうち、振幅ピークに等しい電圧を高速検出・保
持して図2(b)-に示す様にな波形を分圧部分35に送出
する。 一方、DCフィードバック部分11は図2(b)-に
示す様な基準電圧を発生してサンプルホールド部分21に
送出する。
【0046】なお、斜線部分は特定パターンのダミーパ
ルス部分が終了し、データ部分に入った為にデータ部分
のパターンに対応してDCフィードバック部分の出力が変
化することを示している。
【0047】サンプルホールド部分21は、入力したDCフ
ィードバック部分11の出力をそのまま分圧部分35に送出
するが、ホールド信号が印加した時はその時点のDCフィ
ードバック部分の出力レベルを保持するので、基準電圧
としては図2(b)-に示す様になる。
【0048】分圧部分35は、ピーク検出部分34の出力と
サンプルホールド部分21の出力の平均値を取って図2
(b)-に示す波形のしきい値が設定されるが、この波形
は図2(b)-のA の部分を図2(b)-のB の部分で補償
したもので、図2(b)-の中程から右側の部分のしきい
値によりデューティファクタが50%となる。
【0049】そこで、主増幅部分33は図2(b)-のしき
い値を中心として一定振幅まで前置増幅部分32の出力を
増幅し、端子a から図2(b)-に示す出力が得られる。
ここで、DCフィードバック部分11の動作を詳しく説明す
る。
【0050】DCフィードバック部分11は、主増幅部分33
が端子a,端子b から送出する2つの出力中の低周波成分
の差分が最小となる様に出力電圧を制御する。ここで、
無信号時、ピーク検出部分34とDCフィードバック部分11
は、前置増幅部分32が出力している直流電圧と同じ直流
電圧を出力している( 図2(b)-のC,のD,のE 参
照) 。
【0051】また、データ入力時、DCフィードバック部
分11は、データ入力時点では前置増幅部分32と同じ直流
電圧になっているが、ピーク検出部分34が振幅を捕らえ
ると、前置増幅部分が出力する直流電圧とピーク検出部
分が出力する直流電圧の中央にしきい値を設定する。
【0052】この時、ピーク検出レベルに誤差がある
と、しきい値が振幅の中央からずれる為、出力波形にデ
ューティファクタの劣化を生ずる。デューティファクタ
の劣化は、DCフィードバック部分11の入力側では低周波
成分の差分として現れるが、DCフィードバック部分はそ
れを打ち消す方向に出力を制御する。
【0053】なお、DCフィードバック部分の応答は十分
に速く設計してあるので、ダミーパルス部分内でしきい
値を適正な値に設定することが可能である。しかし、実
際のデータでは1 (または0)が続くと、DCフィードバ
ック部分11はしきい値を"1"(または"0" )に近ずける方
向に動く為、しきい値がずれて好ましくない。
【0054】そこで、サンプルホールド部分21により、
ダミーパルスが入力している間のある時点において、DC
フィードバック部分11の出力を保持することによりデー
タのしきい値を適正に保持することができる。
【0055】この様に本発明によれば、ピーク検出レベ
ルの誤差の有無に係わらずしきい値レベルを適正に設定
することができ、デューティファクタの劣化による最小
受信レベルの劣化を防ぐことができる。
【0056】図3において、光/電気変換部分31は入射
した光信号を電気信号に変換して前置増幅部分32に送出
するので、この増幅部分は入力した電流信号を電圧信号
に変換・増幅・反転して得た出力を主増幅部分33に送出
する( 図2(b)-参照) 。
【0057】また、上記と同様に、DCフィードバック部
分11、サンプルホールド部分21、主増幅部分33で負帰還
ループを形成している。そこで、DCフィードバック部分
は主増幅部分33の端子a の出力と端子b の出力の差分
(低周波成分)が最小となる様な出力をサンプルホール
ド部分21を介して主増幅部分33に送出する( 図3(b)-
参照) 。
【0058】なお、サンプルホールド部分は、ホールド
信号が印加するとこの時点のDCフィードバック部分の出
力を保持するが、保持結果の出力波形( 図3(b)-) を
直接、しきい値として主増幅部分33の入力側に加える。
【0059】これにより、主増幅部分は入力信号を図3
(b)-のしきい値を中心として一定振幅まで増幅し、出
力側では図3(b)-に示す様にデューティファクタ50%
の波形となる。
【0060】この様な構成にした時、DCフィードバック
部分11が追従できる速さには限りがある為、大振幅の信
号に追従することはできないが、前記のピーク検出部分
の様な複雑な部分を用いることなく、バースト信号の中
央にしきい値を設定することができ、小さなレベルまで
正確に受信することができる。
【0061】これは、大振幅の信号ではしきい値までの
差が大きい為、有限の(nビット内の)時間内にしきい
値までDCフィードバック部分の出力を変化させることが
できない為である。
【0062】図4はサンプルホールド部分22, 23を、DC
フィードバック部分11の入力側に設けたもので、サンプ
ルホールド部分をDCフィードバック部分の出力側に設け
た図2と構成が異なるが、効果は同じである。
【0063】図5はDCフィードバック部分の構成を示
し、11は十分な直流利得を持つ差分検出器である。さ
て、図5(a) は差分検出器11の差動信号入力, と主
増幅部分33の差動信号出力, との間にそれぞれ入力
抵抗R1, R2を挿入し、, の間にキャパシタンスC1
挿入することで所定の時定数( 負帰還ループの帯域幅が
所定の値となる様にする) を得る様にしたものである。
【0064】図5(b) は差分検出器11の差動信号入力
, と主増幅部分33の差動信号出力, との間にそ
れぞれ入力抵抗R3, R4を挿入し、, とアースの間に
それぞれキャパシタンスC2, C3を挿入することで所定の
時定数を得る様にしたものである。
【0065】図5(c) は図5(a) の差分検出器11の出力
側に更に低域通過フイルタを設けて出力信号のリップル
を除去すると共に、全体として所定の時定数を得る様に
したものである。この場合、図5(b) の構成に低域通過
フィルタを設けることも、勿論可能である。
【0066】図5(d) はDCフィードバック部分の周波数
特性の一例を示す。先ず、直流誤差を防ぐ為に差分検出
器の利得を、例えば、60dB程度に大きく取る( この時、
入力換算誤差は主増幅部分の誤差を利得で割った値で、
60dBの場合はmvのオーダになる) 。
【0067】また、ダミーパルス部分の間に応答する様
に時定数を短くする。この為、信号のビットレートA(bp
s)に対して1, 0の交番波形の基底周波数は約 A/2(Hz)と
なるので、ダミーパルスn(bit)の領域内で応答させて保
持しようとすると、周波数A/2n(Hz)において利得が0と
なる様に DC フィードバック部分11の時定数を設定すれ
ばよい。
【0068】実際には応答の速度に応じて、利得が0d
Bとなる周波数をA/2n(Hz)の3倍から1/3 倍にすればよ
い。サンプルホールド部分のホールド信号を外部から受
けてもよいが、受信装置の出力信号を利用してカウンタ
から生成してもよい。
【0069】図6はホールド信号をカウンタから生成す
る場合の構成を示してある。上記のダミーパルスの部分
はパターンが判っているので、主増幅部分33の端子a か
ら出力するダミーパルスの"1" レベルのパルスをカウン
タ24でカウントし、カウント値を組合せ部分25に送出す
る。
【0070】組合せ部分25は、例えば、図示しないデコ
ーダ部分とホールド信号生成部分を有しており、デコー
ダ部分は設定されたカウント値が入力した時にパルスを
内蔵した図示しないホールド信号生成部分に送出する。
そこで、ここからホールド信号がサンプルホールド部分
21に加えられる。
【0071】一方、サンプルホールド部分21にはDCフィ
ードバック部分11の出力が加えられているので、適切な
位置でDCフィードバック部分11の出力を保持することが
できる。
【0072】なお、ダミーパルス部分の先頭は必ずしも
正常な波形とならない為、保持する位置は多少の誤差が
生じるものの、この様な構成とすることにより、外部か
らのホールド信号が必要なくなり、全体としての構成を
簡略化することができる。
【0073】図7はホールド信号を積分部分26から生成
する様にしたものである。即ち、主増幅部分33の端子a
から出力するダミーパルスの"1" レベルのパルスを積分
部分26で積分し積分結果を比較部分27に送出する。
【0074】比較部分27には設定された値の参照電圧が
印加されており、積分結果が参照電圧以上になると比較
出力をホールド信号としてサンプルホールド部分に送出
するので、その時点のDCフィードバック部分の出力を保
持することができる。なお、積分部分26は"0" レベルが
連続した時には出力が低下しない様にしてある。
【0075】なお、光通信の分野では高速性が求められ
る為、従来、光受信装置としてバイポーラ回路が用いら
れてきたが、バイポーラではサンプルホールド部分やカ
ウンタの様なロジック回路を作り込む上で困難であり、
1チップLSI とすることは難しい。
【0076】しかし、MOS FET デバイスの高速化は著し
く、光通信の分野にも将来適用が可能になることが考え
られる。MOS FET 回路で光受信装置を作成すれば、サン
プルホールド部分やロジック部分の製作は問題ない為、
1チップ上に集積することが可能となり、経済的に非常
に有利になる。
【0077】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に本発明によれ
ば、しきい値の誤差を低減し、信号のデューティファク
タの劣化の防止を図ることができると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明の原理説明図で、(a) は要部構成
図、(b) は(a) の動作説明図である。
【図2】第1、第3の本発明の実施例の説明図で、(a)
は要部構成図、(b) は(a) の動作説明図である。
【図3】第2、第3の本発明の実施例の説明図で、(a)
は要部構成図、(b) は(a) の動作説明図である。
【図4】第4の本発明の実施例の要部構成図である。
【図5】第5、第6、第7の本発明の実施例の説明図
で、(a) は第5の本発明の実施例の要部構成図、(b) は
第6の本発明の実施例の要部構成図、(c) は第7の本発
明の実施例の要部構成図、(d) はループ特性説明図であ
る。
【図6】第8、第9の本発明の実施例の要部構成図であ
る。
【図7】第8、第10の本発明の実施例の要部構成図であ
る。
【図8】従来例の説明図で、(a) は要部構成図、(b) は
動作説明図である。
【図9】課題説明図で、(a) はピーク検出部分の要部構
成図の一例、(b) は振幅ピーク値に誤差がある場合の動
作説明図である。
【符号の説明】
1 差分検出手段 2 保持手段 11 DCフィードバック部分 21 サンプルホ
ールド部分 24 カウンタ 25 組合せ部分 26 積分部分 27 比較部分 31 光/電気変換部分 32 前置増幅部
分 33 主増幅部分 34 ピーク検出
部分 35 分圧部分 37 光/電気変
換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 nビット(nは正の整数)の特定パター
    ンが付加されたデータの光信号を電気信号に変換する光
    /電気変換手段と、印加したしきい値を中心として、該
    光/電気変換手段が送出した特定パターンが付加された
    データを、差動増幅して出力する主増幅部分と、該特定
    パターンが付加されたデータの、最大振幅値を検出する
    最大振幅値検出手段と、入力した最大振幅値と基準電圧
    を分圧して該しきい値を生成する分圧手段を有する光受
    信装置において、 該主増幅部分が出力する差動出力中の低周波成分の差分
    を検出して送出する差分検出手段と、入力した該差分が
    特定パターン領域の時はそのまま、該データ領域の時は
    特定パターン領域内の差分を保持して、それぞれ基準電
    圧として該分圧手段に送出する保持手段を設け、 該差分検出手段は、該低周波成分の差分が最小となる様
    に該基準電圧を制御する構成にしたことを特徴とする光
    受信装置。
  2. 【請求項2】 nビットの特定パターンが付加されたデ
    ータの光信号を電気信号に変換する光/電気変換手段
    と、印加したしきい値を中心として該信号を差動増幅し
    て出力する主増幅部分を有する光受信装置において、 該主増幅部分が送出する差動出力中の低周波成分の差分
    を検出して送出する差分検出手段と、入力した該差分が
    特定パターン領域の時はそのまま、該データ領域の時は
    特定パターン領域内の差分を保持して、それぞれしきい
    値として該主増幅部分に送出する保持手段を設け、 該差分検出手段は、該低周波成分の差分が最小となる様
    に該しきい値を制御する構成にしたことを特徴とする光
    受信装置。
  3. 【請求項3】 上記保持手段をサンプルホールド回路で
    構成したことを特徴とする請求項1、2の光受信装置。
  4. 【請求項4】 上記主増幅部分と差分検出手段の間にサ
    ンプルホールド回路を設け、該サンプルホールド回路は
    保持パルスが印加した時、該主増幅部分を介して入力す
    る差分検出手段の入力を保持する構成にしたことを特徴
    とする請求項1、2の光受信装置。
  5. 【請求項5】 上記差分検出手段を、差分検出器の入力
    端子に抵抗成分を、該入力端子の間に容量成分をそれぞ
    れ接続して構成する様にしたことを特徴とする請求項
    1、2の光受信装置。
  6. 【請求項6】 上記差分検出手段を、差分検出器の入力
    端子にそれぞれ抵抗成分を、該入力端子とアース間に容
    量成分を接続して構成する様にしたことを特徴とする請
    求項1、2の光受信装置。
  7. 【請求項7】 上記差分検出手段を、差分検出器の入力
    端子に、請求項5、6のうちのいずれか一方に示す様に
    抵抗成分と容量成分を接続し、出力端子に低域通過フィ
    ルタを接続する構成にしたことを特徴とする請求項1、
    2の光受信装置。
  8. 【請求項8】 上記保持パルスを光受信装置内部で生成
    する構成にしたことを特徴とする請求項1、2の光受信
    装置。
  9. 【請求項9】 上記保持パルスを、上記特定パターンの
    ビット数をカウントするカウンタを設け、カウンタが送
    出するカウント値が所定値であることを検出した時に生
    成する構成にしたことを特徴とする請求項8の光受信装
    置。
  10. 【請求項10】 上記保持パルスを、上記特定パターン
    を積分する積分器を設け、積分値が所定値を越えた時に
    送出する構成にしたことを特徴とする請求項8の光受信
    装置。
  11. 【請求項11】 上記光受信装置を構成する各機能ブロ
    ックがMOSプロセスでチップ上に集積されていること
    を特徴とする請求項1、2の光受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7177039B2 (en) 2000-03-06 2007-02-13 Minolta Co., Ltd. Data receiving apparatus and image forming apparatus using the same
JP2007110231A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Fujitsu Ltd 光受信回路

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