JPH08307132A - 自動車用ダイバーシティ受信アンテナ及び自動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテナ - Google Patents

自動車用ダイバーシティ受信アンテナ及び自動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテナ

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JPH08307132A
JPH08307132A JP10596295A JP10596295A JPH08307132A JP H08307132 A JPH08307132 A JP H08307132A JP 10596295 A JP10596295 A JP 10596295A JP 10596295 A JP10596295 A JP 10596295A JP H08307132 A JPH08307132 A JP H08307132A
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JP
Japan
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antenna
phase
automobile
glass plate
conductors
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Application number
JP10596295A
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English (en)
Inventor
Goshi Yamamoto
剛資 山本
Fumitaka Terajima
文貴 寺島
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】音揺れ、画像の横揺れ防止。 【構成】自動車の窓のガラス板1にアンテナ導体6、8
を設け、アンテナ導体6、8の受信信号のうち強い方を
利用するようにし、アンテナ導体6、8の内の少なくと
も1つと受信機20との間に位相調整回路21を接続
し、位相を所望の値だけ進み又は遅らせ、アンテナ導体
6、8の受信信号の位相を同一とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラジオ及びテレビ放送等
の受信用に適した自動車用ダイバーシティ受信アンテナ
及び自動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2に従来のFM放送受信用ダイバーシ
ティガラスアンテナの代表例の構成図を示す。図2にお
いて、1は自動車の後部窓のガラス板、2はヒータ線、
5a、5b、5cはバスバ、6はアンテナ導体、8はア
ンテナ導体6とは別のアンテナ導体、9はチョークコイ
ル、10は直流電源、11はノイズ吸収用のコンデン
サ、12a、12bは高周波コイル、20は受信機、2
2は前置増幅回路等の所定の回路、23はアンテナ切り
替え装置である。なお、図2以外の図で図2と同番号、
同符号の部分は図2と同名称とする。
【0003】図2に示す従来例においては、アンテナ導
体6、8に受信された信号は、例えば同軸ケーブルによ
り、所定の回路22に伝送され、所定の回路22では規
定の量だけ受信信号を増幅し、同軸ケーブルにてアンテ
ナ切り替え装置23まで受信信号を伝送していた。
【0004】また、アンテナ切り替え装置23では、ア
ンテナ導体6、8の2つの受信信号のうち、強い信号を
選択し、受信機20に伝送していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の自動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテナでは、
アンテナ導体6の受信信号伝送用の同軸ケーブルと、ア
ンテナ導体8の受信信号伝送用の同軸ケーブルとは、ケ
ーブル長や設置された条件が異なっており、この条件差
によって受信信号の位相が異なる。
【0006】さらに、この位相差はアンテナ切り替え装
置がアンテナ切り替えする際、音揺れ、アンテナ切り替
えによるノイズ等を発生する原因を作り出していた。
【0007】また、特に図示しないが、1枚の窓のガラ
ス板にテレビ放送受信用の複数のアンテナ導体が設けら
れた従来のテレビ放送受信用ダイバーシティガラスアン
テナでは、アンテナ切り替え装置が受信感度が一番強い
信号を検出しアンテナ切り替えする際、各アンテナ導体
の出力信号の位相が一つでも大きく異なっていれば、映
像に悪影響を及ぼしていた。悪影響の現象は、画像の横
揺れ、カラーから白黒への反転等がある。
【0008】本発明は、上記課題を解決するための新規
な自動車用ダイバーシティ受信アンテナ及び自動車用ダ
イバーシティ受信ガラスアンテナの提供を目的する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車に複数
のアンテナを設け、複数のアンテナの受信信号のうち適
正な方を利用するようにした自動車用ダイバーシティ受
信アンテナにおいて、複数のアンテナのうちの少なくと
も1つと受信機との間に位相調整回路を接続し、位相を
所望の値だけ進み又は遅らせたことを特徴とした自動車
用ダイバーシティ受信アンテナを提供する。
【0010】また、複数のアンテナのうちの少なくとも
一つが自動車の窓のガラス板に設けられたアンテナ導体
であることを特徴とした上記自動車用ダイバーシティ受
信アンテナを提供する。
【0011】また、本発明は自動車の窓のガラス板に複
数のアンテナ導体を設け、複数のアンテナ導体の受信信
号のうち適正な方を利用するようにした自動車用ダイバ
ーシティ受信ガラスアンテナにおいて、複数のアンテナ
導体のうちの少なくとも1つと受信機との間に位相調整
回路を接続し、複数のアンテナ導体の少なくとも2つの
受信信号の位相差を検出するようにし、検出された位相
差に基づき、位相を所望の値だけ進み又は遅らせたこと
を特徴とした自動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテ
ナを提供する。
【0012】また、自動車の窓のガラス板に複数のアン
テナ導体を設け、複数のアンテナ導体の受信信号のうち
適正な方を利用するようにした自動車用ダイバーシティ
受信ガラスアンテナにおいて、本発明は自動車の後部窓
のガラス板にヒータ線とヒータ線に給電するバスバとを
有する通電加熱式のデフォッガを設け、バスバとデフォ
ッガ用の直流電源間にチョークコイルを挿入し、後部窓
のガラス板にデフォッガとの間で直流電流の送受は行わ
れないが中高周波電流の送受は行われるように所定間隔
をおいて近接させて容量結合させた複数のアンテナ導体
を設け、複数のアンテナ導体の少なくとも1つと受信機
との間に位相調整回路を接続し、位相を所望の値だけ進
み又は遅らせたことを特徴とした自動車用ダイバーシテ
ィ受信ガラスアンテナを提供する。
【0013】また、自動車の窓のガラス板に複数のアン
テナ導体を設け、複数のアンテナ導体の受信信号のうち
適正な方を利用するようにした自動車用ダイバーシティ
受信ガラスアンテナにおいて、本発明は自動車の窓のガ
ラス板にヒータ線とヒータ線に給電するバスバとを有す
る通電加熱式のデフォッガを設け、バスバとデフォッガ
用の直流電源間にチョークコイルを挿入し、窓のガラス
板にデフォッガとの間で直流電流の送受は行われないが
高周波電流の送受は行われるように所定間隔をおいて近
接させて容量結合させたアンテナ導体を少なくとも1つ
設け、窓のガラス板にデフォッガと容量結合させていな
いアンテナ導体を少なくとも1つ設け、複数のアンテナ
導体の少なくとも1つと受信機との間に位相調整回路を
接続し、位相を所望の値だけ進み又は遅らせたことを特
徴とした自動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテナを
提供する。
【0014】図1に本発明のFM放送受信用ダイバーシ
ティガラスアンテナの代表例の構成図を示す。図1にお
いて、21は位相調整回路である。
【0015】本発明における位相調整回路とは、位相を
所望の値だけ進み又は遅らせることができる回路をい
い、所望の値だけ進み又は遅らせるとは一定の値だけ進
み又は遅らせることだけでなく、周囲の条件によって位
相を進み又は遅らせる値を変化、調整できることも含む
ものとする。例えば、複数のアンテナ導体の位相差を検
出し、この検出された位相差に基づいて位相を進み又は
遅らせることである。
【0016】図1の本発明の代表例では、自動車の後部
窓のガラス板1にヒータ線2とヒータ線2に給電するバ
スバ5a、5b、5cとを有する通電加熱式のデフォッ
ガ3を設け、バスバ5a、5b、5cとデフォッガ3用
の直流電源10間にチョークコイル9及び高周波コイル
12a、12bを挿入している。
【0017】また、後部窓のガラス板1にデフォッガ3
との間で直流電流の送受は行われないが高周波電流の送
受は行われるように所定間隔をおいて近接させて容量結
合させたアンテナ導体6、8を設けている。
【0018】さらに、アンテナ導体6と受信機20との
間に位相調整回路21を接続し、位相を所望の値だけ進
み又は遅らせる。例えば、アンテナ導体6の受信信号の
位相がアンテナ導体8の受信信号の位相より所定の値だ
け進んでいる場合には、位相調整回路21によりアンテ
ナ導体6の受信信号の位相を進んでいる値だけ遅らせ、
アンテナ導体6の受信信号の位相とアンテナ導体8の受
信信号の位相とをほぼ一致させる。
【0019】これとは反対に、アンテナ導体6の受信信
号の位相がアンテナ導体8の受信信号の位相より所定の
値だけ遅れている場合には、位相調整回路21によりア
ンテナ導体6の受信信号の位相を遅れている値だけ進ま
せ、アンテナ導体6の受信信号の位相とアンテナ導体8
の受信信号の位相とをほぼ一致させる。
【0020】アンテナ導体6、8の受信信号の位相の一
致の範囲は、ノイズ低減の面で位相差が±10度以内が
好ましく、±5度以内がより望ましい。
【0021】図3に図1とは別の本発明のFM放送受信
用ダイバーシティガラスアンテナの代表例の構成図を示
す。図3において、211は検出された位相差に基づ
き、位相を所望の値だけ進み又は遅らせることのできる
位相調整回路、24は位相検出回路である。
【0022】本発明における位相を遅らせる位相調整回
路(位相遅延回路)の例として、図4、図5に示す回路
を挙げる。図4、図5において、41、51はコイル、
42はコンデンサ、52は直流カット用のコンデンサ、
53は可変容量ダイオードである。なお、図4に示す位
相遅延回路では、位相遅延が固定であり、図5に示す位
相遅延回路では、位相遅延は可変である。
【0023】図5に示す位相遅延回路において、出力側
の電圧を小さくするとダイオードの容量が大きくなる。
この反対に、出力側の電圧を大きくするとダイオードの
容量が小さくなる。かかる可変容量ダイオード53の容
量変化を利用して位相遅延は可変し、可変容量ダイオー
ド53の容量が大きいほど、位相が遅延する。
【0024】また、本発明における位相を進ませる位相
進み可変な位相調整回路(位相進み回路)の例として、
図6の回路を挙げる。図6において、61はコイル、6
2は直流カット用のコンデンサ、64はコンデンサ、6
3は可変容量ダイオード、65は可変容量ダイオード6
3バイアス用の抵抗である。
【0025】図6において、図5に示す位相遅延回路と
同様に出力側の電圧の大小による可変容量ダイオード5
3の容量変化を利用して位相進みの程度を可変する。図
6の位相進み回路では可変容量ダイオード53の容量が
大きいほど、位相が進む。
【0026】図7は位相検出回路24の構成図の1例で
ある。位相の異なる2つの交番電圧(2つの受信信号)
を入力1、入力2に入れ、これらの2つの交番電圧を矩
形波(パルス)に変換し、これらをマルチ発振回路に加
えることによって位相の異なる2つの交番電圧の位相差
を検出できる。
【0027】図1、図3に示す本発明の代表例におい
て、アンテナ導体6の設けられるガラス板1の位置につ
いては、図1、図3では、ガラス板1のデフォッガより
上部の余白部にアンテナ導体6を設けた例について示し
たが、図1、図3に示す位置に限定されず、ガラス板1
のデフォッガより下部の余白部であってもよい。また、
デフォッガの上下部にそれぞれ設けてもよく、又はその
他の余白部に設けてもよい。
【0028】換言すると、図1、図3に示す本発明の代
表例において、ガラス板1のデフォッガより上下左右部
の余白部のどこにアンテナ導体を設けてもよく、ガラス
板1に設けられるアンテナ導体の数は限定されない。ま
た、ガラス板1に設けられるアンテナ導体は、AM、F
Mラジオ用に限定されず、テレビ用、UHF帯用、電話
用等に応用できる。
【0029】また、本発明においては、自動車に設けら
れるアンテナ導体の数は、限定されず、また、ポールア
ンテナと窓のガラス板に設けられたアンテナ導体との間
でダイバーシティ受信を行ってもよい。
【0030】また、本発明において、3つ以上のアンテ
ナ導体の数を設けた場合には、複数のアンテナ導体のう
ちの2つ以上のアンテナ導体と受信機との間に位相調整
回路を接続し、位相を所望の値だけ進み又は遅らせ、す
べてのアンテナ導体の受信信号の位相をほぼ同一として
もよい。この場合には、すべてのアンテナ導体と受信機
との間に位相検出回路を接続する必要がある。
【0031】また、本発明の位相調整回路(位相遅延回
路)の例として、図4、図5、図6に示す回路を挙げた
が、位相を所望の値だけ進み又は遅らせることのできる
両方の機能を有する位相調整回路を本発明に使用しても
よい。
【0032】図1に示す本発明の代表例において、位相
調整回路21は、アンテナ導体6と所定の回路22との
間に接続されているが、位相調整回路21は、所定の回
路22とアンテナ切り替え装置23との間に接続されて
いてもよい。
【0033】図1、図3に示す本発明の代表例において
は、バスバ5a、5bとデフォッガ用の直流電源10間
にチョークコイル9及び高周波コイル12a、12bを
挿入し、高周波帯域にてチョークコイル9及び高周波コ
イル12a、12bのインピーダンスを大きくすること
によって、直流電源10からデフォッガへの直流電流は
流すが放送周波数帯域等の高周波帯域の電流は遮断する
ようにしている。
【0034】このようにして、チョークコイル9及び高
周波コイル12a、12bによりデフォッガのヒータ線
2とバスバ5a、5b、5cとを車体アースから高周波
的に絶縁でき、ヒータ線2及びバスバ5a、5b、5c
に誘起されたラジオ放送周波数帯域等の高周波帯域の受
信電流が車体アースへ流れるのを防止できて、この受信
電流を漏れなく受信機20に送ることができる。
【0035】また、中波帯、例えば、AM放送周波数帯
のみを受信する場合であれば、高周波コイル12a、1
2bは、通常、不要であり、チョークコイル9のみでよ
く、FM放送周波数帯のみを受信する場合であれば、高
周波コイル12a、12bのみでよい。また、中波帯及
びFM放送周波数帯両方を受信する場合であっても、チ
ョークコイル9、高周波コイル12a、12b両方の機
能を満足するコイルがあれば、かかるコイルのみでよ
い。
【0036】また、アンテナ導体6、8、ヒータ線2と
バスバ5a、5b、5cとは、通常、導電性銀ペースト
等の導電性金属含有ペーストを窓のガラス板1の車内側
表面にプリントし、焼付けて形成する等により製造する
が、かかる形成方法に限定されず、銅線等の導電性の線
状体又は箔状体を窓のガラス板1の車内側又は車外側表
面に形成してもよく、窓のガラス板1の内部に設けても
よい。
【0037】また、本発明において、アンテナ導体が設
けられる窓のガラス板は後部窓のガラス板に限定され
ず、サイド窓のガラス板、前部窓のガラス板、ルーフ窓
のガラス板等であってもよく、アンテナ導体が設けられ
る窓のガラス板にデフォッガが設けられていなくともよ
い。
【0038】また、本発明において、窓のガラス板に設
けられる複数のアンテナ導体のうちの少なく2つが相互
に近接されていて、容量結合されていてもよい。
【0039】また、本発明において、「複数のアンテナ
導体の受信信号のうち適正な方を利用するようにした」
の「適正な方」とは、受信信号の強い方又はS/N比の
良い方をいう。
【0040】
【実施例】
(実施例1)図1に示された自動車用ダイバーシティ受
信ガラスアンテナと同様のものを作製した。図1に示さ
れた構成において位相調整回路21を設けなかった場
合、所定の回路22(前置増幅器)からアンテナ切り替
え装置23までの信号伝送用ケーブルの長さの差が異な
り、かかる経路長の差により、アンテナ切り替え装置2
3に入力される受信信号の位相は異なった。また、アン
テナ導体6、8は、FM放送受信用のアンテナとした。
【0041】アンテナ導体6の受信信号の位相は、アン
テナ導体8の受信信号の位相より、60度進んでいた。
そのため、アンテナ切り替え装置23がアンテナ切り替
えする際、音揺れ、アンテナ切り替えによるノイズを発
生した。
【0042】実施例1では、位相調整回路21は図4に
示す回路を採用した。コイル41の値は0.1μH、コ
ンデンサ42の値は30pFとした。
【0043】このようにした結果、アンテナ導体6、8
の受信信号のうち強い方を利用するようにして、アンテ
ナ切り替え装置23がアンテナ切り替えする際、発生し
た音揺れ、アンテナ切り替えによるノイズはまったくな
くなった。
【0044】(実施例2)基本構成が図3に示された自
動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテナと同様のもの
を作製した。図3に示された構成において位相調整回路
211、位相検出回路24を設けなかった場合、所定の
回路22(前置増幅器)からアンテナ切り替え装置23
までの信号伝送用ケーブルの長さの差が異なり、かかる
経路長の差により、アンテナ切り替え装置23に入力さ
れる受信信号の位相は異なり、アンテナ導体6の受信信
号の位相は、アンテナ導体8の受信信号の位相より、6
0度進んでいた。また、アンテナ導体6、8は、テレビ
放送受信用のアンテナとした。
【0045】また、自動車の走行中に、ビル等からの反
射波等によると思われる受信信号の位相差も生じ、アン
テナ切り替え装置23がアンテナ切り替えする際、画像
の横揺れ、カラーから白黒への反転、音揺れ等、アンテ
ナ切り替えによるノイズを発生した。
【0046】実施例2では、位相調整回路21は図5に
示す回路を採用し、位相検出回路24は図7に示す基本
構成の回路を採用した。また、VHF High帯を重
要視し、コイル51の値は0.06μH、コンデンサ5
2の値は0.01μFとし、可変容量ダイオード53の
容量変化は10pF〜50pFの範囲のものを使用し
た。
【0047】このようにした結果、アンテナ導体6、8
の受信信号のうち強い方を利用するようにして、アンテ
ナ切り替え装置23がアンテナ切り替えする際、発生し
た音揺れ、アンテナ切り替えによるノイズはまったくな
くなった。
【0048】(実施例3)基本構成が図3に示された自
動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテナと同様のもの
を作製した。種々の理由により、アンテナ導体8の受信
信号の位相は、アンテナ導体6の受信信号の位相より進
んでいた。また、アンテナ導体6、8は、FM放送受信
用のアンテナとした。
【0049】実施例3では、位相調整回路21は図6に
示す回路を採用し、位相検出回路24は図7に示す基本
構成の回路を採用した。コイル61の値は0.1μH、
コンデンサ62の値は0.01μF、コンデンサ64の
値は0.01μF、抵抗65の値は100kΩ、可変容
量ダイオード63の容量変化は10pF〜50pFの範
囲のものを使用した。
【0050】このようにした結果、アンテナ導体6、8
の受信信号のうち強い方を利用するようにして、アンテ
ナ切り替え装置23がアンテナ切り替えする際、発生し
た音揺れ、アンテナ切り替えによるノイズはまったくな
くなった。
【0051】
【発明の効果】本発明では、自動車の窓のガラス板等に
複数のアンテナ導体等を設け、複数のアンテナ導体の受
信信号のうち適正な方を利用するようにしており、複数
のアンテナ導体のうちの少なくとも1つと受信機との間
に位相調整回路を接続し、位相を所望の値だけ進み又は
遅らせ、複数のアンテナ導体6、8の受信信号の位相を
同一としたため、複数のアンテナ導体の受信信号のうち
適正な方を利用するようにして、アンテナ切り替え装置
がアンテナ切り替えする際、発生した音揺れ、画像の横
揺れ、カラーから白黒への反転等のアンテナ切り替えに
よるノイズはまったくなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表例の構成図
【図2】従来の代表例の構成図
【図3】図1とは別の本発明の代表例の構成図
【図4】位相を遅らせる位相調整回路の回路図
【図5】図4とは別の位相を遅らせる位相調整回路の回
路図
【図6】位相を進ませる位相調整回路の回路図
【図7】位相検出回路の構成図
【符号の説明】
1:自動車の後部窓のガラス板、 2:ヒータ線 5a、5b、5c:バスバ 6:アンテナ導体 8:アンテナ導体6とは別のアンテナ導体 9:チョークコイル 10:直流電源 11:ノイズ吸収用のコンデンサ 12a、12b:高周波コイル 14:コイル 20:受信機 21:位相調整回路 22:前置増幅回路等の所定の回路 23:アンテナ切り替え装置 24:位相検出回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車に複数のアンテナを設け、複数のア
    ンテナの受信信号のうち適正な方を利用するようにした
    自動車用ダイバーシティ受信アンテナにおいて、複数の
    アンテナのうちの少なくとも1つと受信機との間に位相
    調整回路を接続し、位相を所望の値だけ進み又は遅らせ
    たことを特徴とした自動車用ダイバーシティ受信アンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】複数のアンテナのうちの少なくとも一つが
    自動車の窓のガラス板に設けられたアンテナ導体である
    ことを特徴とした請求項1の自動車用ダイバーシティ受
    信アンテナ。
  3. 【請求項3】自動車の窓のガラス板に複数のアンテナ導
    体を設け、複数のアンテナ導体の受信信号のうち適正な
    方を利用するようにした自動車用ダイバーシティ受信ガ
    ラスアンテナにおいて、複数のアンテナ導体のうちの少
    なくとも1つと受信機との間に位相調整回路を接続し、 複数のアンテナ導体の少なくとも2つの受信信号の位相
    差を検出するようにし、検出された位相差に基づき、位
    相を所望の値だけ進み又は遅らせたことを特徴とした自
    動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテナ。
  4. 【請求項4】自動車の窓のガラス板に複数のアンテナ導
    体を設け、複数のアンテナ導体の受信信号のうち適正な
    方を利用するようにした自動車用ダイバーシティ受信ガ
    ラスアンテナにおいて、自動車の後部窓のガラス板にヒ
    ータ線とヒータ線に給電するバスバとを有する通電加熱
    式のデフォッガを設け、バスバとデフォッガ用の直流電
    源間にチョークコイルを挿入し、 後部窓のガラス板にデフォッガとの間で直流電流の送受
    は行われないが中高周波電流の送受は行われるように所
    定間隔をおいて近接させて容量結合させた複数のアンテ
    ナ導体を設け、 複数のアンテナ導体の少なくとも1つと受信機との間に
    位相調整回路を接続し、位相を所望の値だけ進み又は遅
    らせたことを特徴とした自動車用ダイバーシティ受信ガ
    ラスアンテナ。
  5. 【請求項5】自動車の窓のガラス板に複数のアンテナ導
    体を設け、複数のアンテナ導体の受信信号のうち適正な
    方を利用するようにした自動車用ダイバーシティ受信ガ
    ラスアンテナにおいて、自動車の窓のガラス板にヒータ
    線とヒータ線に給電するバスバとを有する通電加熱式の
    デフォッガを設け、バスバとデフォッガ用の直流電源間
    にチョークコイルを挿入し、 窓のガラス板にデフォッガとの間で直流電流の送受は行
    われないが高周波電流の送受は行われるように所定間隔
    をおいて近接させて容量結合させたアンテナ導体を少な
    くとも1つ設け、 窓のガラス板にデフォッガと容量結合させていないアン
    テナ導体を少なくとも1つ設け、 複数のアンテナ導体の少なくとも1つと受信機との間に
    位相調整回路を接続し、位相を所望の値だけ進み又は遅
    らせたことを特徴とした自動車用ダイバーシティ受信ガ
    ラスアンテナ。
JP10596295A 1995-04-28 1995-04-28 自動車用ダイバーシティ受信アンテナ及び自動車用ダイバーシティ受信ガラスアンテナ Pending JPH08307132A (ja)

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JP (1) JPH08307132A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015204475A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 原田工業株式会社 アンテナ装置

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