JPH08306585A - 外部接続電極付電子部品及び回路モジュール - Google Patents

外部接続電極付電子部品及び回路モジュール

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JPH08306585A
JPH08306585A JP7131164A JP13116495A JPH08306585A JP H08306585 A JPH08306585 A JP H08306585A JP 7131164 A JP7131164 A JP 7131164A JP 13116495 A JP13116495 A JP 13116495A JP H08306585 A JPH08306585 A JP H08306585A
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Japan
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plating layer
layer
intermediate plating
ceramic body
underlayer
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Application number
JP7131164A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Honda
敏光 本多
Manabu Takayama
学 高山
Takayuki Uehara
孝行 上原
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】銅含有下地層を有する外部接続電極を備える電
子部品をプリント回路基板にはんだ付け接続した回路モ
ジュールは、高温高湿度下に電圧を引加された状態で長
時間保持されると銅がイオンマイグレーションを起こ
し、回路の信頼性を損なうのを防ぐ。 【構成】下地層bと中間メッキ層cと錫含有の表面層d
を有する外部接続電極の中間メッキ層を下地層縁部先端
より延設し、その中間メッキ層で下地層を埋設する。そ
の外部接続電極を有する電子部品をはんだ付け接続した
回路モジュール。 【効果】中間メッキ層が外気を遮断し、下地層は湿度、
空気の影響を受けないので、銅のイオンマイグレーショ
ンが起こらず、回路モジュールの信頼性を高く維持する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ状積層コンデン
サ等の電子部品の外部接続電極の構造及びその電子部品
を用いた回路モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層型磁器コンデンサ、チップ状インダ
クタ、チップ状サーミスタ、チップ状LC複合部品、各
種アレイ等のセラミック電子部品をプリント回路基板に
搭載して使用することが行われている。例えば積層型磁
器コンデンサは、図3に示すように、誘電体と内部電極
を順次積層したセラミック素体1の両端に外部接続電極
2、2を形成したものであるが、プリント回路基板3の
はんだ付けランド3a、3aにはんだ付け接続されて使
用される。その動作は回路の電圧がはんだ付けランド3
a、3aから外部接続電極2、2間に印加されることに
より行なわれる、いわゆる電圧印加により動作する電圧
動作モードであり、これに属する他の部品としては、ト
ランス部品、LC複合部品、CR複合部品等の各種単品
及びアレイがある。また、チップ状インダクタとしては
例えばフェライトビーズは、図4に示すように、角柱状
フェライト磁性層の中心に内部導体を設けたセラミック
素体4の両端に外部接続電極5、5を形成したものであ
るが、プリント回路基板6の例えば電源ライン6aの近
傍のはんだ付けランド6b、6bにはんだ付け接続され
て使用される。その動作は回路の電流がはんだ付けラン
ド6b、6bにより外部接続電極2、2間に流れて動作
される、いわゆる電流を流すことにより動作する電流動
作モードであり、これに属する他の部品としては抵抗
体、バリスタ、サーミスタ、インダクタ等の各種単品及
びアレイがある。
【0003】このような電子部品の外部接続電極は、図
3に示すように、Cuを含む導電材料ペーストをセラミ
ック素体1の両端に塗布し、焼付け処理をして焼付け導
電体膜の下地層2aを形成し、その上にNiメッキの中
間層2bを形成し、さらにSnあるいはSn−PbのS
n含有メッキの表面層2cを形成することにより作成さ
れることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記外
部接続電極を有するセラミック電子部品においては、例
えば図3に示すように、両外部接続電極間2、2に電圧
が印加された状態、あるいは図4に示すように、電源ラ
イン6aと電流の流れているフェライトビーズの間に電
圧差がある状態で、高温、高湿度下の過酷な環境下に長
期間使用された場合には、外部接続電極の下地層に含ま
れているCuがはんだ付け接続部を通してプリント回路
基板3、6のはんだ付けランド側に逐次拡散する、いわ
ゆる銅のイオンマイグレーション現象が起こり、対向す
るはんだ付けランド3a、3a間、6b、6b間あるい
は図示省略した隣接する他の回路配線との間において耐
電圧の低下、さらには短絡するという問題が生じ易い。
本発明の第1の目的は、外気等の接触から下地層を保護
した外部接続電極付電子部品及びこれを用いた回路モジ
ュールを提供することにある。本発明の第2の目的は、
プリント回路基板に実装されて電圧印加され長時間使用
されても下地層の金属のイオンマイグレーションの生じ
難い外部接続電極を有する外部接続電極付電子部品及び
これを用いた回路モジュールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)、セラミック素体に外部接続電極
を有する電子部品において、該外部接続電極は下地層
と、該下地層を被覆する中間メッキ層と、該中間メッキ
層を被覆するメッキの表面層を有し、かつ該中間メッキ
層は該下地層の縁部周辺先端より該セラミック素体表面
上まで延設され、該下地層は該中間メッキ層により埋設
されている外部接続電極付電子部品を提供するものであ
る。また、本発明は、(2)、中間メッキ層がセラミッ
ク素体表面上まで延設されるその延長幅は3μm以上で
ある上記(1)の外部接続電極付電子部品、(3)、中
間メッキ層がセラミック素体表面上まで延設されるその
延長幅は5μm以上である上記(1)の外部接続電極付
電子部品、(4)、中間メッキ層がセラミック素体表面
上まで延設されるその延長幅の寸法は下地層の縁部周辺
先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法より大き
い上記(1)ないし(3)のいずかの外部接続電極付電
子部品、(5)、中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層
の縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸
法の1.1倍以上である上記(4)の外部接続電極付電
子部品、(6)、中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層
の縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸
法の1.5倍以上である上記(5)の外部接続電極付電
子部品、(7)、下地層の縁部周辺先端位置におけるセ
ラミック素体に対する垂線の中間メッキ層及びメッキの
表面層の接触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該
中間メッキ層の延長幅分基端側におけるセラミック素体
に対する垂線の該下地層及び中間メッキ層の接触面まで
の距離より小さい上記(1)ないし(6)のいずれかの
外部接続電極付電子部品、(8)、下地層の縁部周辺先
端位置におけるセラミック素体に対する垂線の中間メッ
キ層及び表面層の接触面までの距離が該縁部周辺先端位
置から該中間メッキ層の延長幅分基端側におけるセラミ
ック素体に対する垂線の該下地層及び中間メッキ層の接
触面まげの距離の0.9倍以下である上記(7)の外部
接続電極付電子部品、(9)、下地層は銅含有層であ
り、中間メッキ層はニッケル層であり、メッキの表面層
は錫含有層である上記(1)ないし(8)のいずれかの
外部接続電極付電子部品、(10)、電子部品実装ラン
ドにはんだ接続された電子部品を有する回路モジュール
において、該電子部品はセラミック素体に外部接続電極
を有し、該外部接続電極は下地層と、該下地層を被覆す
る中間メッキ層と、該中間メッキ層を被覆する表面層を
有し、かつ該中間メッキ層は該下地層の縁部周辺先端よ
り該セラミック素体表面上まで延設され、該下地層は該
中間メッキ層により埋設されている回路モジュール、
(11)、中間メッキ層がセラミック素体表面上まで延
設されるその延長幅は3μm以上である上記(10)の
回路モジュール、(12)、中間メッキ層がセラミック
素体表面上まで延設されるその延長幅は5μm以上であ
る上記(10)の回路モジュール、(13)、中間メッ
キ層がセラミック素体表面上まで延設されるその延長幅
の寸法は下地層の縁部周辺先端位置における該中間メッ
キ層の膜厚の寸法より大きい上記(10)ないし(1
2)のいずかの回路モジュール、(14)、中間メッキ
層の延長幅の寸法は下地層の縁部周辺先端位置における
該中間メッキ層の膜厚の寸法の1.1倍以上である上記
(13)の回路モジュール、(15)、中間メッキ層の
延長幅の寸法は下地層の縁部周辺先端位置における該中
間メッキ層の膜厚の寸法の1.5倍以上である上記(1
3)の回路モジュール、(16)、下地層の縁部周辺先
端位置におけるセラミック素体に対する垂線の中間メッ
キ層及び表面層の接触面までの距離が該縁部周辺先端位
置から該中間メッキ層の延長幅分基端側におけるセラミ
ック素体に対する垂線の該下地層及び中間メッキ層の接
触面までの距離より小さい上記(10)ないし(15)
のいずれかの回路モジュール、(17)、下地層の縁部
周辺先端位置におけるセラミック素体に対する垂線の中
間メッキ層及び表面層の接触面までの距離が該縁部周辺
先端位置から該中間メッキ層の延長幅分基端側における
セラミック素体に対する垂線の該下地層及び中間メッキ
層の接触面までの距離の0.9倍以下である上記(1
0)ないし(15)のいずれかの回路モジュール、(1
8)、電子部品実装ランド近傍に電源ラインを有する上
記(10)ないし(17)のいずれかの回路モジュー
ル、(19)、下地層は銅含有層であり、中間メッキ層
はニッケル層であり、表面層は該中間メッキ層上の錫含
有メッキ層とはんだ付け時のはんだと一体の層である上
記(10)ないし(18)のいずれかの回路モジュール
を提供するものである。
【0006】本発明において、「下地層を被覆する中間
メッキ層」とは、例えばニッケル含有層からなる中間メ
ッキ層である。また、本発明において、「下地層」とし
ては銅含有層が挙げられ、「メッキの表面層」としては
Sn含有層、例えばSn単独層、Sn−Pbのはんだ層
が挙げられ、「メッキ」とは電解メッキ、無電解メッキ
のいずれでも良く、両者を併用しても良い。本発明にお
いて、例えば銅含有の下地層から銅がイオンマイグレー
ションを起こさないためには、図1に示すように、中間
メッキ層cがセラミック素体a表面上まで延設されるそ
の延長幅Lは、3μm以上、好ましくは5μm以上であ
り、また、その延長幅Lの寸法は下地層の縁部周辺先端
位置の該中間メッキ層cの膜厚Dの寸法より大きく、
1.1倍、好ましくは1.5倍以上が良く、また、下地
層bの縁部周辺先端位置におけるセラミック素体aに対
する垂線の中間メッキ層c及び表面層dの接触面までの
距離h1 がその縁部周辺先端位置から上記延長幅L寸法
分基端側におけるセラミック素体aの垂線の下地層b及
び中間メッキ層cとの接触面までの距離h2 より小さ
く、0.9倍以下であることが好ましい。電子部品とし
ては、上記の「従来の技術」の項で挙げた電圧動作モー
ドのもの、電流動作モードのもののいずれも使用でき
る。また、本発明においては、電子部品を実装した回路
モジュールを提供するが、この回路モジュールにおける
電子部品の外部接続電極はプリント回路基板のはんだ付
けランドにはんた付けされているので、上記電子部品に
おける外部接続電極のメッキの表面層ははんだ付け時の
はんだにより溶融されこれと一体になっているので、こ
れを「表面層」と言い、電子部品の外部接続電極の「メ
ッキの表面層」と区別する。回路モジュールには、上記
「従来の技術」の項で説明した図3、図4に示されたも
の等が含まれ、電源ラインが設けられているものも含
む。
【0007】
【作用】下地層は中間メッキ層に埋設されたので、外気
等の接触から遮断され、大気中の湿気や酸素による影響
を受けることがなく、外部接続電極に電圧が印加された
状態で長期保持されても、例えば下地層に銅含有層を用
いても銅のイオンマイグレーションをないようにでき
る。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 実施例1 図2(イ)に示すように、銀導体を中心軸として有する
チップ型のフェライトビーズのセラミック素体11を作
成し、同図(ロ)に示すようにその両端に導電体材料ペ
ースト(Cu粉末78重量部、エチルセルロース5重量
部、テルピネオール17重量部)をスクリーン印刷によ
り塗布し、700℃、10分間焼付けてCu焼付導電体
膜12を形成し、Cu焼付導電体膜付セラミック素体1
3を作成する。ついで、図5に示すように、メッシュの
バレル21の中に陰極22を設け、これに対応してバレ
ルの外部に設けた陽極23との間にニッケルのメッキ浴
24を介在させたバレル電解メッキ装置を用い、バレル
21中に上記Cu焼付導電体膜付セラミック素体13、
13・・・、あるいはこれらが少ない場合には粒状の導
体のダミー(メディアボール)25、25・・・を入
れ、これらを一緒にして撹拌しながら電解ニッケルメッ
キを行なう。その際のメッキ条件は、液温50℃、電流
密度0.3A/cm2 、通電時間60分にする。26は
直流電源である。この電解ニッケルメッキにより、図2
(ハ)に示すように上記Cu焼付導電体膜付セラミック
素体13のCu焼付導電体膜12の全体を被覆し、さら
にその縁部周辺の先端側のセラミック素体11上に延設
したNiメッキ膜14を形成した。そして、上記と同様
な別のバレル電解メッキ装置を用い、メッキ液にはんだ
メッキ液を使用し、液温40℃、電流密度0.3A/c
2 ではんだの電解メッキを行い、図2(ニ)に示すよ
うにはんだメッキ膜15を形成した。このようにして、
セラミック素体11の両端にCu焼付導電体膜12の下
地層、Niメッキ膜14の中間層、はんだメッキ膜15
の表面層からなる外部接続電極16、16を有する大き
さが3.2mm×1.6mm×1.1mmのチップ型の
フェライトビーズを作成した。このチップ型のフェライ
トビーズの一方の外部電極について、研磨を行ない、図
2(ニ)に図示の○で囲った部分の断面を3500倍の
電子顕微鏡写真を撮ったところ、Cu焼付導電体膜12
の膜厚は35μm(一定部分)、その先端位置のNiメ
ッキ膜14の膜厚(図1のDに相当)は2.8μm、は
んだメッキ膜15の膜厚(一定部分)は3.3μmであ
り、また、Niメッキ膜14のCu焼付導電体膜12の
縁部周辺先端よりの延長幅(図1のLに相当)は3.8
μmであり、また、Cu焼付導電体膜12の縁部周辺先
端におけるセラミック素体11における垂線のNiメッ
キ膜14とはんだメッキ膜15との接触面までに到る距
離(図1のh1 に相当)は3.1μmであり、上記Cu
焼付導電体膜12位置から上記延長幅寸法分基端側のセ
ラミック素体11の垂線のCu焼付導電体膜12とNi
メッキ膜14との接触面までに到る距離(図1のh2
相当)は3.5μmであり、両者の比(図1のh1 /h
2 に相当)は0.89であった。上記と同様にして作成
したフェライトビーズを10個、図4に示すようにプリ
ント回路基板6にはんだ付けを行ない、試験用回路基板
を作成した。この回路基板を85℃、85%RH(相対
湿度)条件下におき、電源ライン6aと、はんだ付けラ
ンド6b、6b間に直流10Vの電圧を300時間印加
し、銅のマイグレーションの有無を拡大鏡により観察を
行った結果、マイグレーションの発生が一個も確認され
なかった。
【0009】比較例1 実施例1において、ニッケル電解メッキ条件を電流密度
0.15A/cm2 、通電時間60分とした以外は同様
にしてチップ状のフェライトビーズを作成し、実施例1
と同様に電子顕微鏡写真を撮って調べたところ、図1の
Dに相当する膜厚は1.5μm、図1のLに相当する延
長幅は1.9μm、図1のh1 に相当する距離は1.6
μm、図1のh2 に相当する距離は1.7μm、図1の
1 /h2 に相当する比は0.94であった。また、実
施例1と同様に試験用回路基板を作成し、これについて
も同様に銅のマイグレーションを観察したところ、7個
についてマイグレーションの発生が確認された。
【0010】実施例2 実施例1において、電解メッキ条件の電流密度を比較例
1と同じ電流密度0.15A/cm2 とし、通電時間を
120分にした以外は同様にしてチップ状のフェライト
ビーズを作成し、実施例1と同様に電子顕微鏡写真を撮
って調べたところ、図1のDに相当する膜厚は3.0μ
m、図1のLに相当する延長幅は5.5μm、図1のh
1 に相当する距離は3.3μm、図1のh2 に相当する
距離は4.2μm、図1のh1 /h2 に相当する比は
0.79であった。また、実施例1と同様に試験用回路
基板を作成し、これについても同様に銅のマイグレーシ
ョンを観察したところ、マイグレーションの発生が一個
も確認されなかった。
【0011】実施例3 実施例1と同様にして外部接続電極を形成した図3に示
すチップ状積層セラミ0クコンデンサを得た。これにつ
いても実施例1と同様に電子顕微鏡写真により調べたと
ころ、ほぼ同様の結果が得られた。また、このチップ状
積層セラミックコンデンサを図3に示すようにはんだ付
けを行なって得た実施例1と同様な試験用回路基板につ
いて、はんだ付けランド3a、3a間に実施例1と同様
な条件で電圧を印加し、銅のマイグレーションを観察し
たところ、マイグレーションの発生が一個も確認されな
かった。
【0012】比較例2 比較例1において、チップ状のフェライトビーズの代わ
りに実施例3で得たチップ状積層セラミックコンデンサ
を使用した以外は同様にして外部接続電極を形成したチ
ップ状積層セラミックコンデンサを得た。これについて
も、実施例1と同様に電子顕微鏡写真を撮って調べたと
ころ、比較例1とほぼ同様の結果が得られた。また、実
施例1と同様に試験用回路基板を作成し、これについて
も同様に銅のマイグレーションを観察したところ、10
個についてマイグレーションの発生が確認された。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、例えば銅含有の下地層
を例えはニッケルメッキ層の中間層に埋設したので、銅
含有の下地層は外気と遮断され、その湿分や酸素の影響
を受けることがなく、したがって高温高湿度の大気下に
おいて長期間その構造を有する外部接続電極に電圧が印
加された状態でも銅はイオン化することを避けられ、マ
イグレーションすることを避けることができる。これに
より、その外部接続電極を有する電子部品を用いた回路
モジュールの信頼性と寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品の外部接続電極の構造を説明
する部分断面説明図である。
【図2】本発明の一実施例の電子部品であるフェライト
ビーズの製造工程を示す断面説明図である。
【図3】チップ状積層セラミックコンデンサの使用状態
の部分断面図である。
【図4】チップ状フェライトビーズの使用状態の部分平
面図である。
【図5】バレル電解メッキ装置の断面説明図である。
【符号の説明】 a、11 セラミック素体 b、12 下地層 c、14 中間メッキ層 d 表面層 15 メッキの表面層 16 外部接続電極

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック素体に外部接続電極を有する
    電子部品において、該外部接続電極は下地層と、該下地
    層を被覆する中間メッキ層と、該中間メッキ層を被覆す
    るメッキの表面層を有し、かつ該中間メッキ層は該下地
    層の縁部周辺先端より該セラミック素体表面上まで延設
    され、該下地層は該中間メッキ層により埋設されている
    外部接続電極付電子部品。
  2. 【請求項2】 中間メッキ層がセラミック素体表面上ま
    で延設されるその延長幅は3μm以上である請求項1記
    載の外部接続電極付電子部品。
  3. 【請求項3】 中間メッキ層がセラミック素体表面上ま
    で延設されるその延長幅は5μm以上である請求項1記
    載の外部接続電極付電子部品。
  4. 【請求項4】 中間メッキ層がセラミック素体表面上ま
    で延設されるその延長幅の寸法は下地層の縁部周辺先端
    位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法より大きい請
    求項1ないし3のいずかに記載の外部接続電極付電子部
    品。
  5. 【請求項5】 中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層の
    縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法
    の1.1倍以上である請求項4記載の外部接続電極付電
    子部品。
  6. 【請求項6】 中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層の
    縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法
    の1.5倍以上である請求項5記載の外部接続電極付電
    子部品。
  7. 【請求項7】 下地層の縁部周辺先端位置におけるセラ
    ミック素体に対する垂線の中間メッキ層及びメッキの表
    面層の接触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該中
    間メッキ層の延長幅分基端側におけるセラミック素体に
    対する垂線の該下地層及び中間メッキ層の接触面までの
    距離より小さい請求項1ないし6のいずれかに記載の外
    部接続電極付電子部品。
  8. 【請求項8】 下地層の縁部周辺先端位置におけるセラ
    ミック素体に対する垂線の中間メッキ層及び表面層の接
    触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該中間メッキ
    層の延長幅分基端側におけるセラミック素体に対する垂
    線の該下地層及び中間メッキ層の接触面までの距離の
    0.9倍以下である請求項7記載の外部接続電極付電子
    部品。
  9. 【請求項9】 下地層は銅含有層であり、中間メッキ層
    はニッケル層であり、メッキの表面層は錫含有層である
    請求項1ないし8のいずれかに記載の外部接続電極付電
    子部品。
  10. 【請求項10】 電子部品実装ランドにはんだ接続され
    た電子部品を有する回路モジュールにおいて、該電子部
    品はセラミック素体に外部接続電極を有し、該外部接続
    電極は下地層と、該下地層を被覆する中間メッキ層と、
    該中間メッキ層を被覆する表面層を有し、かつ該中間メ
    ッキ層は該下地層の縁部周辺先端より該セラミック素体
    表面上まで延設され、該下地層は該中間メッキ層により
    埋設されている回路モジュール。
  11. 【請求項11】 中間メッキ層がセラミック素体表面上
    まで延設されるその延長幅は3μm以上である請求項1
    0記載の回路モジュール。
  12. 【請求項12】 中間メッキ層がセラミック素体表面上
    まで延設されるその延長幅は5μm以上である請求項1
    0記載の回路モジュール。
  13. 【請求項13】 中間メッキ層がセラミック素体表面上
    まで延設されるその延長幅の寸法は下地層の縁部周辺先
    端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法より大きい
    請求項10ないし12のいずかに記載の回路モジュー
    ル。
  14. 【請求項14】 中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層
    の縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸
    法の1.1倍以上である請求項13記載の回路モジュー
    ル。
  15. 【請求項15】 中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層
    の縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸
    法の1.5倍以上である請求項13記載の回路モジュー
    ル。
  16. 【請求項16】 下地層の縁部周辺先端位置におけるセ
    ラミック素体に対する垂線の中間メッキ層及び表面層の
    接触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該中間メッ
    キ層の延長幅分基端側におけるセラミック素体に対する
    垂線の該下地層及び中間メッキ層の接触面までの距離よ
    り小さい請求項10ないし15のいずれかに記載の回路
    モジュール。
  17. 【請求項17】 下地層の縁部周辺先端位置におけるセ
    ラミック素体に対する垂線の中間メッキ層及び表面層の
    接触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該中間メッ
    キ層の延長幅分基端側におけるセラミック素体に対する
    垂線の該下地層及び中間メッキ層の接触面まげの距離の
    0.9倍以下である請求項10ないし15のいずれかに
    記載の回路モジュール。
  18. 【請求項18】 電子部品実装ランド近傍に電源ライン
    を有する請求項10ないし17のいずれかに記載の回路
    モジュール。
  19. 【請求項19】 下地層は銅含有層であり、中間メッキ
    層はニッケル層であり、表面層は該中間メッキ層上の錫
    含有メッキ層とはんだ付け時のはんだと一体の層である
    請求項10ないし18のいずれかに記載の回路モジュー
    ル。
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JP2019028304A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 京セラ株式会社 配線基板および発光装置

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