JPH08306584A - 外部接続電極付電子部品及び回路モジュール - Google Patents

外部接続電極付電子部品及び回路モジュール

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JPH08306584A
JPH08306584A JP13116395A JP13116395A JPH08306584A JP H08306584 A JPH08306584 A JP H08306584A JP 13116395 A JP13116395 A JP 13116395A JP 13116395 A JP13116395 A JP 13116395A JP H08306584 A JPH08306584 A JP H08306584A
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JP
Japan
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layer
plating layer
intermediate plating
ceramic body
underlayer
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Application number
JP13116395A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Honda
敏光 本多
Manabu Takayama
学 高山
Takayuki Uehara
孝行 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】銀含有下地層を有する外部接続電極を備える電
子部品をプリント回路基板にはんだ付け接続した回路モ
ジュールは、高温高湿度下に電圧を引加された状態で長
時間保持されると銀がイオンマイグレーションを起こ
し、回路の信頼性を損なうのを防ぐ。 【構成】下地層bと中間メッキ層cと錫含有の表面層d
を有する外部接続電極の中間メッキ層を下地層縁部先端
より延設し、その中間メッキ層で下地層を埋設する。そ
の外部接続電極を有する電子部品をはんだ付け接続した
回路モジュール。 【効果】中間メッキ層が外気を遮断し、下地層は湿度、
空気の影響を受けないので、銀のイオンマイグレーショ
ンが起こらず、回路モジュールの信頼性を高く維持する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ状積層コンデン
サ等の電子部品の外部接続電極の構造及びその電子部品
を用いた回路モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層型磁器コンデンサ、チップ状インダ
クタ、チップ状サーミスタ、チップ状LC複合部品、各
種アレイ等のセラミック電子部品をプリント回路基板に
搭載して使用することが行われている。例えば積層型磁
器コンデンサは、図3に示すように、誘電体と内部電極
を順次積層したセラミック素体1の両端に外部接続電極
2、2を形成したものであるが、プリント回路基板3の
はんだ付けランド3a、3aにはんだ付け接続されて使
用される。その動作は回路の電圧がはんだ付けランド3
a、3aから外部接続電極2、2間に印加されることに
より行なわれる、いわゆる電圧印加により動作する電圧
動作モードであり、これに属する他の部品としては、ト
ランス部品、LC複合部品、CR複合部品等の各種単品
及びアレイがある。また、チップ状インダクタとしては
例えばフェライトビーズは、図4に示すように、角柱状
フェライト磁性層の中心に内部導体を設けたセラミック
素体4の両端に外部接続電極5、5を形成したものであ
るが、プリント回路基板6の例えば電源ライン6aの近
傍のはんだ付けランド6b、6bにはんだ付け接続され
て使用される。その動作は回路の電流がはんだ付けラン
ド6b、6bにより外部接続電極2、2間に流れて動作
される、いわゆる電流を流すことにより動作する電流動
作モードであり、これに属する他の部品としては抵抗
体、バリスタ、サーミスタ、インダクタ等の各種単品及
びアレイがある。
【0003】このような電子部品の外部接続電極は、図
3に示すように、AgあるいはAg−Pdを含む導電材
料ペーストをセラミック素体1の両端に塗布し、焼付け
処理をして焼付け導電体膜の下地層2aを形成し、その
上にNiメッキの中間層2bを形成し、さらにSnある
いはSn−PbのSn含有メッキの表面層2cを形成す
ることにより作成されるのが一般的である。下地層はセ
ラミック素体に直接電解メッキを施すことができないた
めに設けられるが、Agが高価であるので、コストダウ
ンのためには薄く形成される。中間層は直接Sn含有メ
ッキ層を形成すると下地層のAgがそのメッキ層に溶け
込む、いわゆる食われ現象を生じるのでSn含有メッキ
層に対するバリアー層として設けられ、下地層を薄くし
た場合に特に有効である。Sn含有メッキ層は部品をプ
リント回路基板に実装するときにはんだ付け性を良くす
るためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記外
部接続電極を有するセラミック電子部品においては、例
えば図3に示すように、両外部接続電極間2、2に電圧
が印加された状態、あるいは図4に示すように、電源ラ
イン6aと電流の流れているフェライトビーズの間に電
圧差がある状態で、高温、高湿度下の過酷な環境下に長
期間使用された場合には、外部接続電極の下地層に含ま
れているAgがはんだ付け接続部を通してプリント回路
基板3、6のはんだ付けランド側に逐次拡散する、いわ
ゆる銀のイオンマイグレーション現象が起こり、対向す
るはんだ付けランド3a、3a間、6b、6b間あるい
は図示省略した隣接する他の回路配線との間において耐
電圧の低下、さらには短絡するという問題が生じ易い。
本発明の第1の目的は、外気等の接触から下地層を保護
した外部接続電極付電子部品及びこれを用いた回路モジ
ュールを提供することにある。本発明の第2の目的は、
プリント回路基板に実装されて電圧印加され長時間使用
されても下地層の金属のイオンマイグレーションの生じ
難い外部接続電極を有する外部接続電極付電子部品及び
これを用いた回路モジュールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)、セラミック素体に外部接続電極
を有する電子部品において、該外部接続電極は下地層
と、該下地層を被覆する少なくとも1層からなる中間メ
ッキ層と、該中間メッキ層を被覆するメッキの表面層を
有し、かつ該中間メッキ層は該下地層の縁部周辺先端よ
り該セラミック素体表面上まで延設され、該下地層は該
中間メッキ層により埋設されている外部接続電極付電子
部品を提供するものである。また、本発明は、(2)、
中間メッキ層がセラミック素体表面上まで延設されるそ
の延長幅は3μm以上である上記(1)の外部接続電極
付電子部品、(3)、中間メッキ層がセラミック素体表
面上まで延設されるその延長幅は5μm以上である上記
(1)の外部接続電極付電子部品、(4)、中間メッキ
層がセラミック素体表面上まで延設されるその延長幅の
寸法は下地層の縁部周辺先端位置における該中間メッキ
層の膜厚の寸法より大きい上記(1)ないし(3)のい
ずかの外部接続電極付電子部品、(5)、中間メッキ層
の延長幅の寸法は下地層の縁部周辺先端位置における該
中間メッキ層の膜厚の寸法の1.1倍以上である上記
(4)の外部接続電極付電子部品、(6)、中間メッキ
層の延長幅の寸法は下地層の縁部周辺先端位置における
該中間メッキ層の膜厚の寸法の1.5倍以上である上記
(5)の外部接続電極付電子部品、(7)、下地層の縁
部周辺先端位置におけるセラミック素体に対する垂線の
中間メッキ層及びメッキの表面層の接触面までの距離が
該縁部周辺先端位置から該中間メッキ層の延長幅分基端
側におけるセラミック素体に対する垂線の該下地層及び
中間メッキ層の接触面までの距離より小さい上記(1)
ないし(6)のいずれかの外部接続電極付電子部品、
(8)、下地層の縁部周辺先端位置におけるセラミック
素体に対する垂線の中間メッキ層及び表面層の接触面ま
での距離が該縁部周辺先端位置から該中間メッキ層の延
長幅分基端側におけるセラミック素体に対する垂線の該
下地層及び中間メッキ層の接触面まげの距離の0.9倍
以下である上記(7)の外部接続電極付電子部品、
(9)、下地層は銀含有層であり、中間メッキ層はニッ
ケル層及び銅層の少なくとも1層であり、メッキの表面
層は錫含有層である上記(1)ないし(8)のいずれか
の外部接続電極付電子部品、(10)、電子部品実装ラ
ンドにはんだ接続された電子部品を有する回路モジュー
ルにおいて、該電子部品はセラミック素体に外部接続電
極を有し、該外部接続電極は下地層と、該下地層を被覆
する少なくとも1層からなる中間メッキ層と、該中間メ
ッキ層を被覆する表面層を有し、かつ該中間メッキ層は
該下地層の縁部周辺先端より該セラミック素体表面上ま
で延設され、該下地層は該中間メッキ層により埋設され
ている回路モジュール、(11)、中間メッキ層がセラ
ミック素体表面上まで延設されるその延長幅は3μm以
上である上記(10)の回路モジュール、(12)、中
間メッキ層がセラミック素体表面上まで延設されるその
延長幅は5μm以上である上記(10)の回路モジュー
ル、(13)、中間メッキ層がセラミック素体表面上ま
で延設されるその延長幅の寸法は下地層の縁部周辺先端
位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法より大きい上
記(10)ないし(12)のいずかの回路モジュール、
(14)、中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層の縁部
周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法の
1.1倍以上である上記(13)の回路モジュール、
(15)、中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層の縁部
周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法の
1.5倍以上である上記(13)の回路モジュール、
(16)、下地層の縁部周辺先端位置におけるセラミッ
ク素体に対する垂線の中間メッキ層及び表面層の接触面
までの距離が該縁部周辺先端位置から該中間メッキ層の
延長幅分基端側におけるセラミック素体に対する垂線の
該下地層及び中間メッキ層の接触面までの距離より小さ
い上記(10)ないし(15)のいずれかの回路モジュ
ール、(17)、下地層の縁部周辺先端位置におけるセ
ラミック素体に対する垂線の中間メッキ層及び表面層の
接触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該中間メッ
キ層の延長幅分基端側におけるセラミック素体に対する
垂線の該下地層及び中間メッキ層の接触面までの距離の
0.9倍以下である上記(10)ないし(15)のいず
れかの回路モジュール、(18)、電子部品実装ランド
近傍に電源ラインを有する上記(10)ないし(17)
のいずれかの回路モジュール、(19)、下地層は銀含
有層であり、中間メッキ層はニッケル層及び銅層の少な
くとも1層であり、表面層は該中間メッキ層上の錫含有
メッキ層とはんだ付け時のはんだと一体の層である上記
(10)ないし(18)のいずれかの回路モジュールを
提供するものである。
【0006】本発明において、「下地層を被覆する少な
くとも1層の中間メッキ層」とは、例えばニッケル含有
層及び銅含有層の少なくとも1層からなる中間メッキ層
であり、その場合ニッケルメッキ層、銅メッキ層のいず
れか一方でも良いが、両者を積層したものでも良い。ま
た、本発明において、「下地層」としては銀含有層、例
えばAgやAg−Pdを含有する層が挙げられ、「メッ
キの表面層」としてはSn含有層、例えばSn単独層、
Sn−Pbのはんだ層が挙げられ、「メッキ」とは電解
メッキ、無電解メッキのいずれでも良く、両者を併用し
ても良い。本発明において、例えば銀含有の下地層から
銀がイオンマイグレーションを起こさないためには、図
1に示すように、中間メッキ層cがセラミック素体a表
面上まで延設されるその延長幅Lは、3μm以上、好ま
しくは5μm以上であり、また、その延長幅Lの寸法は
下地層の縁部周辺先端位置の該中間メッキ層cの膜厚D
の寸法より大きく、1.1倍、好ましくは1.5倍以上
が良く、また、下地層bの縁部周辺先端位置におけるセ
ラミック素体aに対する垂線の中間メッキ層c及び表面
層dの接触面までの距離h1 がその縁部周辺先端位置か
ら上記延長幅L寸法分基端側におけるセラミック素体a
の垂線の下地層b及び中間メッキ層cとの接触面までの
距離h2 より小さく、0.9倍以下であることが好まし
い。電子部品としては、上記の「従来の技術」の項で挙
げた電圧動作モードのもの、電流動作モードのもののい
ずれも使用できる。また、本発明においては、電子部品
を実装した回路モジュールを提供するが、この回路モジ
ュールにおける電子部品の外部接続電極はプリント回路
基板のはんだ付けランドにはんた付けされているので、
上記電子部品における外部接続電極のメッキの表面層は
はんだ付け時のはんだにより溶融されこれと一体になっ
ているので、これを「表面層」と言い、電子部品の外部
接続電極の「メッキの表面層」と区別する。回路モジュ
ールには、上記「従来の技術」の項で説明した図3、図
4に示されたもの等が含まれ、電源ラインが設けられて
いるものも含む。
【0007】
【作用】下地層は中間メッキ層に埋設されたので、外気
等の接触から遮断され、大気中の湿気や酸素による影響
を受けることがなく、外部接続電極に電圧が印加された
状態で長期保持されても、例えば下地層に銀含有層を用
いても銀のイオンマイグレーションをないようにでき
る。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 実施例1 図2(イ)に示すように、銀導体を中心軸として有する
チップ型のフェライトビーズのセラミック素体11を作
成し、同図(ロ)に示すようにその両端に導電体材料ペ
ースト(Ag−Pd粉末75重量部、エチルセルロース
5重量部、テルピネオール20重量部)をスクリーン印
刷により塗布し、800℃、10分間焼付けてAg−P
d焼付導電体膜12を形成し、Ag−Pd焼付導電体膜
付セラミック素体13を作成する。ついで、図5に示す
ように、メッシュのバレル21の中に陰極22を設け、
これに対応してバレルの外部に設けた陽極23との間に
ニッケルのメッキ浴24を介在させたバレル電解メッキ
装置を用い、バレル21中に上記Ag−Pd焼付導電体
膜付セラミック素体13、13・・・、あるいはこれら
が少ない場合には粒状の導体のダミー(メディアボー
ル)25、25・・・を入れ、これらを一緒にして撹拌
しながら電解ニッケルメッキを行なう。その際のメッキ
条件は、液温50℃、電流密度0.3A/cm2 、通電
時間60分にする。26は直流電源である。この電解ニ
ッケルメッキにより、図2(ハ)に示すように上記Ag
−Pd焼付導電体膜付セラミック素体13のAg−Pd
焼付導電体膜12の全体を被覆し、さらにその縁部周辺
の先端側のセラミック素体11上に延設したNiメッキ
膜14を形成した。そして、上記と同様な別のバレル電
解メッキ装置を用い、メッキ液にはんだメッキ液を使用
し、液温40℃、電流密度0.3A/cm2 ではんだの
電解メッキを行い、図2(ニ)に示すようにはんだメッ
キ膜15を形成した。このようにして、セラミック素体
11の両端にAg−Pd焼付導電体膜12の下地層、N
iメッキ膜14の中間層、はんだメッキ膜15の表面層
からなる外部接続電極16、16を有する大きさが3.
2mm×1.6mm×1.1mmのチップ型のフェライ
トビーズを作成した。このチップ型のフェライトビーズ
の一方の外部電極について、研磨を行ない、図2(ニ)
に図示の○で囲った部分の断面を3500倍の電子顕微
鏡写真を撮ったところ、Ag−Pd焼付導電体膜12の
膜厚は30μm(一定部分)、その先端位置のNiメッ
キ膜14の膜厚(図1のDに相当)は2.5μm、はん
だメッキ膜15の膜厚(一定部分)は3.2μmであ
り、また、Niメッキ膜14のAg−Pd焼付導電体膜
12の縁部周辺先端よりの延長幅(図1のLに相当)は
3.5μmであり、また、Ag−Pd焼付導電体膜12
の縁部周辺先端におけるセラミック素体11における垂
線のNiメッキ膜14とはんだメッキ膜15との接触面
までに到る距離(図1のh1 に相当)は2.8μmであ
り、上記Ag−Pd焼付導電体膜12位置から上記延長
幅寸法分基端側のセラミック素体11の垂線のAg−P
d焼付導電体膜12とNiメッキ膜14との接触面まで
に到る距離(図1のh2 に相当)は3.2μmであり、
両者の比(図1のh1 /h2 に相当)は0.875であ
った。上記と同様にして作成したフェライトビーズを1
0個、図4に示すようにプリント回路基板6にはんだ付
けを行ない、試験用回路基板を作成した。この回路基板
を85℃、85%RH(相対湿度)条件下におき、電源
ライン6aと、はんだ付けランド6b、6b間に直流1
0Vの電圧を100時間印加し、銀のマイグレーション
の有無を拡大鏡により観察を行った結果、マイグレーシ
ョンの発生が一個も確認されなかった。
【0009】比較例1 実施例1において、ニッケル電解メッキ条件を電流密度
0.15A/cm2 、通電時間60分とした以外は同様
にしてチップ状のフェライトビーズを作成し、実施例1
と同様に電子顕微鏡写真を撮って調べたところ、図1の
Dに相当する膜厚は1.3μm、図1のLに相当する延
長幅は1.8μm、図1のh1 に相当する距離は1.4
μm、図1のh2 に相当する距離は1.5μm、図1の
1 /h2 に相当する比は0.93であった。また、実
施例1と同様に試験用回路基板を作成し、これについて
も同様に銀のマイグレーションを観察したところ、8個
についてマイグレーションの発生が確認された。
【0010】実施例2 実施例1において、電解メッキ条件の電流密度を比較例
1と同じ電流密度0.15A/cm2 とし、通電時間を
120分にした以外は同様にしてチップ状のフェライト
ビーズを作成し、実施例1と同様に電子顕微鏡写真を撮
って調べたところ、図1のDに相当する膜厚は2.8μ
m、図1のLに相当する延長幅は5.2μm、図1のh
1 に相当する距離は3.1μm、図1のh2 に相当する
距離は4.0μm、図1のh1 /h2 に相当する比は
0.775であった。また、実施例1と同様に試験用回
路基板を作成し、これについても同様に銀のマイグレー
ションを観察したところ、マイグレーションの発生が一
個も確認されなかった。
【0011】実施例3 実施例1において、Niメッキ膜の代わりに、Cuメッ
キ膜を下記組成の無電解銅メッキ液に図2(ロ)のAg
−Pd焼付導電体膜付セラミック素体13を40分浸漬
することにより形成した以外は同様にしてチップ状のフ
ェライトビーズを作成し、実施例1と同様に電子顕微鏡
写真を撮って調べたところ、図1のDに相当する膜厚は
2.0μm、図1のLに相当する延長幅は3.1μm、
図1のh1 に相当する距離は2.3μm、図1のh2
相当する距離は3.0μm、図1のh1 /h2 に相当す
る比は0.77であった。 CuSO4 ・5H2 O 8.75g/l(リットル) ロッシェル塩 37.50g/l NaOH 11.30g/l ホルムアルデヒド 8.5ml/l また、実施例1と同様に試験用回路基板を作成し、これ
についても同様に銀のマイグレーションを観察したとこ
ろ、マイグレーションの発生が一個も確認されなかっ
た。
【0012】比較例2 実施例3において、Ag−Pd焼付導電体膜付セラミッ
ク素体13を メッキ液に15分浸漬することによりC
uメッキ膜を形成した以外は同様にしてチップ状のフェ
ライトビーズを作成し、実施例1と同様に電子顕微鏡写
真を撮って調べたところ、図1のDに相当する膜厚は
0.9μm、図1のLに相当する延長幅は1.2μm、
図1のh1 に相当する距離は1.0μm、図1のh2
相当する距離は1.0μm、図1のh1 /h2 に相当す
る比は1.0であった。また、実施例1と同様に試験用
回路基板を作成し、これについても同様に銀のマイグレ
ーションを観察したところ、9個についてマイグレーシ
ョンの発生が確認された。
【0013】実施例4 実施例3において、CuSO4 ・5H2 Oの濃度を8.
75g/l(リットルの代わりに13.0g/lにした
以外は同様にしてチップ状のフェライトビーズを作成
し、実施例1と同様に電子顕微鏡写真を撮って調べたと
ころ、図1のDに相当する膜厚は2.2μm、図1のL
に相当する延長幅は4.1μm、図1のh1 に相当する
距離は2.5μm、図1のh2 に相当する距離は2.9
μm、図1のh1 /h2 に相当する比は0.86であっ
た。また、実施例1と同様に試験用回路基板を作成し、
これについても同様に銀のマイグレーションを観察した
ところ、マイグレーションの発生が一個も確認されなか
った。
【0014】実施例5 実施例1と同様にして外部接続電極を形成した図3に示
すチップ状積層セラミックコンデンサを得た。これにつ
いても実施例1と同様に電子顕微鏡写真により調べたと
ころ、ほぼ同様の結果が得られた。また、このチップ状
積層セラミックコンデンサを図3に示すようにはんだ付
けを行なって得た実施例1と同様な試験用回路基板につ
いて、はんだ付けランド3a、3a間に実施例1と同様
な条件で電圧を印加し、銀のマイグレーションを観察し
たところ、マイグレーションの発生が一個も確認されな
かった。
【0015】比較例3 比較例1において、チップ状のフェライトビーズの代わ
りに実施例5で得たチップ状積層セラミックコンデンサ
を使用した以外は同様にして外部接続電極を形成したチ
ップ状積層セラミックコンデンサを得た。これについて
も、実施例1と同様に電子顕微鏡写真を撮って調べたと
ころ、図1のDに相当する膜厚は1.2μm、図1のL
に相当する延長幅は1.6μm、図1のh1 に相当する
距離は1.2μm、図1のh2 に相当する距離は1.3
μm、図1のh1 /h2 に相当する比は0.92であっ
た。また、実施例1と同様に試験用回路基板を作成し、
これについても同様に銀のマイグレーションを観察した
ところ、10個についてマイグレーションの発生が確認
された。
【発明の効果】本発明によれば、例えば銀含有の下地層
を例えはニッケルメッキ層、銅メッキ層の中間層に埋設
したので、銀含有の下地層は外気と遮断され、その湿分
や酸素の影響を受けることがなく、したがって高温高湿
度の大気下において長期間その構造を有する外部接続電
極に電圧が印加された状態でも銀はイオン化することを
避けられ、マイグレーションすることを避けることがで
きる。これにより、その外部接続電極を有する電子部品
を用いた回路モジュールの信頼性と寿命を長くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品の外部接続電極の構造を説明
する部分断面説明図である。
【図2】本発明の一実施例の電子部品であるフェライト
ビーズの製造工程を示す断面説明図である。
【図3】チップ状積層セラミックコンデンサの使用状態
の部分断面図である。
【図4】チップ状フェライトビーズの使用状態の部分平
面図である。
【図5】バレル電解メッキ装置の断面説明図である。
【符号の説明】
a、11 セラミック素体 b、12 下地層 c、14 中間メッキ層 d 表面層 15 メッキの表面層 16 外部接続電極

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック素体に外部接続電極を有する
    電子部品において、該外部接続電極は下地層と、該下地
    層を被覆する少なくとも1層からなる中間メッキ層と、
    該中間メッキ層を被覆するメッキの表面層を有し、かつ
    該中間メッキ層は該下地層の縁部周辺先端より該セラミ
    ック素体表面上まで延設され、該下地層は該中間メッキ
    層により埋設されている外部接続電極付電子部品。
  2. 【請求項2】 中間メッキ層がセラミック素体表面上ま
    で延設されるその延長幅は3μm以上である請求項1記
    載の外部接続電極付電子部品。
  3. 【請求項3】 中間メッキ層がセラミック素体表面上ま
    で延設されるその延長幅は5μm以上である請求項1記
    載の外部接続電極付電子部品。
  4. 【請求項4】 中間メッキ層がセラミック素体表面上ま
    で延設されるその延長幅の寸法は下地層の縁部周辺先端
    位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法より大きい請
    求項1ないし3のいずかに記載の外部接続電極付電子部
    品。
  5. 【請求項5】 中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層の
    縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法
    の1.1倍以上である請求項4記載の外部接続電極付電
    子部品。
  6. 【請求項6】 中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層の
    縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法
    の1.5倍以上である請求項5記載の外部接続電極付電
    子部品。
  7. 【請求項7】 下地層の縁部周辺先端位置におけるセラ
    ミック素体に対する垂線の中間メッキ層及びメッキの表
    面層の接触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該中
    間メッキ層の延長幅分基端側におけるセラミック素体に
    対する垂線の該下地層及び中間メッキ層の接触面までの
    距離より小さい請求項1ないし6のいずれかに記載の外
    部接続電極付電子部品。
  8. 【請求項8】 下地層の縁部周辺先端位置におけるセラ
    ミック素体に対する垂線の中間メッキ層及び表面層の接
    触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該中間メッキ
    層の延長幅分基端側におけるセラミック素体に対する垂
    線の該下地層及び中間メッキ層の接触面までの距離の
    0.9倍以下である請求項7記載の外部接続電極付電子
    部品。
  9. 【請求項9】 下地層は銀含有層であり、中間メッキ層
    はニッケル層及び銅層の少なくとも1層であり、メッキ
    の表面層は錫含有層である請求項1ないし8のいずれか
    に記載の外部接続電極付電子部品。
  10. 【請求項10】 電子部品実装ランドにはんだ接続され
    た電子部品を有する回路モジュールにおいて、該電子部
    品はセラミック素体に外部接続電極を有し、該外部接続
    電極は下地層と、該下地層を被覆する少なくとも1層か
    らなる中間メッキ層と、該中間メッキ層を被覆する表面
    層を有し、かつ該中間メッキ層は該下地層の縁部周辺先
    端より該セラミック素体表面上まで延設され、該下地層
    は該中間メッキ層により埋設されている回路モジュー
    ル。
  11. 【請求項11】 中間メッキ層がセラミック素体表面上
    まで延設されるその延長幅は3μm以上である請求項1
    0記載の回路モジュール。
  12. 【請求項12】 中間メッキ層がセラミック素体表面上
    まで延設されるその延長幅は5μm以上である請求項1
    0記載の回路モジュール。
  13. 【請求項13】 中間メッキ層がセラミック素体表面上
    まで延設されるその延長幅の寸法は下地層の縁部周辺先
    端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸法より大きい
    請求項10ないし12のいずかに記載の回路モジュー
    ル。
  14. 【請求項14】 中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層
    の縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸
    法の1.1倍以上である請求項13記載の回路モジュー
    ル。
  15. 【請求項15】 中間メッキ層の延長幅の寸法は下地層
    の縁部周辺先端位置における該中間メッキ層の膜厚の寸
    法の1.5倍以上である請求項13記載の回路モジュー
    ル。
  16. 【請求項16】 下地層の縁部周辺先端位置におけるセ
    ラミック素体に対する垂線の中間メッキ層及び表面層の
    接触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該中間メッ
    キ層の延長幅分基端側におけるセラミック素体に対する
    垂線の該下地層及び中間メッキ層の接触面までの距離よ
    り小さい請求項10ないし15のいずれかに記載の回路
    モジュール。
  17. 【請求項17】 下地層の縁部周辺先端位置におけるセ
    ラミック素体に対する垂線の中間メッキ層及び表面層の
    接触面までの距離が該縁部周辺先端位置から該中間メッ
    キ層の延長幅分基端側におけるセラミック素体に対する
    垂線の該下地層及び中間メッキ層の接触面まげの距離の
    0.9倍以下である請求項10ないし15のいずれかに
    記載の回路モジュール。
  18. 【請求項18】 電子部品実装ランド近傍に電源ライン
    を有する請求項10ないし17のいずれかに記載の回路
    モジュール。
  19. 【請求項19】 下地層は銀含有層であり、中間メッキ
    層はニッケル層及び銅層の少なくとも1層であり、表面
    層は該中間メッキ層上の錫含有メッキ層とはんだ付け時
    のはんだと一体の層である請求項10ないし18のいず
    れかに記載の回路モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003183844A (ja) * 2001-12-18 2003-07-03 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の製造方法、及び電子部品
JP2009141292A (ja) * 2007-12-11 2009-06-25 Taiyo Kagaku Kogyo Kk 外部端子電極具備電子部品、その搭載電子用品及び外部端子電極具備電子部品の製造方法
US8083922B2 (en) 2007-08-01 2011-12-27 Taiyo Yuden Co., Ltd. Tin electrolytic plating solution for electronic parts, method for tin electrolytic plating of electronic parts, and tin electroplated electronic parts
JP2012114776A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Murata Mfg Co Ltd 電子部品

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