JPH08306566A - 金属板巻取装置のコイル寸法検出方法およびその検出装置並びに金属板巻取装置の制御方法およびその制御装置 - Google Patents

金属板巻取装置のコイル寸法検出方法およびその検出装置並びに金属板巻取装置の制御方法およびその制御装置

Info

Publication number
JPH08306566A
JPH08306566A JP11307995A JP11307995A JPH08306566A JP H08306566 A JPH08306566 A JP H08306566A JP 11307995 A JP11307995 A JP 11307995A JP 11307995 A JP11307995 A JP 11307995A JP H08306566 A JPH08306566 A JP H08306566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
metal plate
winding shaft
feed roller
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11307995A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Atake
泰之 阿竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11307995A priority Critical patent/JPH08306566A/ja
Publication of JPH08306566A publication Critical patent/JPH08306566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻込みベルトの内外周差により、その検出速
度に対し、巻き取られる金属板の速度が遅くなっても、
1ターン分の金属板と次の1ターン分の金属板との間の
ギャップを一定に保持できるようにする。 【構成】 巻込みベルト18の速度および移動量をパル
ス発電機28により検出すると共に、巻軸17の1回転
を近接スイッチ30により検出する。パルス発電機28
の検出移動量により巻軸17に巻き取られる1ターン分
の金属板の長を検出し、これを円周率で除して外径を求
める。この外径から、所定の演算式により次の1ターン
分の金属板を送る送りローラ10aの速度を補正し、1
ターン分の金属板相互間に常に一定のギャップが形成さ
れるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器の巻鉄心などの製
造に用いられる金属板巻取装置において、巻軸にコイル
状に巻き取られた金属板の周長または径を知るための方
法およびその装置並びに切断装置により1ターン分の長
さ寸法ずつ切断される金属板の相互間のギャップが一定
となるように送るための制御方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば小型変圧器に用いられるワ
ンターンカット形の巻鉄心を製造するための巻鉄心製造
装置では、帯状の鉄板を送る送りローラと、鉄板を巻き
付ける巻軸と、巻軸を囲むように設けられた巻込みベル
トと、送りローラと巻軸との間に設けられた切断装置と
を備えている。巻込みベルトはサーボモータにより駆動
され、送りローラにより送られてくる鉄板を巻込んで巻
軸に巻き取らせる。この巻込みベルトにより鉄板が1タ
ーン分の鉄板の長さ相当分だけ移動されると、巻込みベ
ルト及び送りローラが停止し、鉄板を切断装置により切
断する。その後、再び巻込みベルト及び送りローラが駆
動され、鉄板が次の1ターン分の長さ相当分だけ移動さ
れる、という動作を繰り返すことにより、巻鉄心が製造
される。
【0003】ワンターンカット形の巻鉄心は、コイル状
に巻かれた1ターン毎の鉄板の両端間に間隙を有する
が、その間隙は組み立て上、或いは磁気抵抗低減のた
め、可能な限り小さく、且つ均一でなければならない。
従って、送りローラにより送られる鉄板は、巻込みベル
トに巻込まれる直前まで、前に切断されて既に先行して
巻軸に巻き取られつつある鉄板に対し、所定のギャップ
を保ちながら送られる必要がある。このため、送りロー
ラは巻込みベルトの挙動に正確に追従するように制御さ
れる必要がある。そこで、巻込みベルトの移動速度をパ
ルス発電機により検出し、その検出速度に一致するよう
に送りローラを駆動するモータを制御する方式が採られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、巻込みベル
トの速度は、巻込みベルトの厚さ方向の中央部が全周囲
に渡って一定であると考えることができるが、巻軸を包
囲する部分では、巻込みベルトは鉄心を覆う円形状にな
っているため、外周では速く、内周では遅くなるという
形で速度差を生ずる。
【0005】しかしながら、巻込みベルトの速度は、そ
の検出構成上、直線部分での速度、つまり厚さ方向中央
部の速度を検出するようになっているため、送りローラ
をパルス発電機による検出速度に正確に追従するように
制御しても、送りローラにより送られる鉄板の速度は、
先行して巻軸に巻き取られて行く鉄板の速度よりも速い
という状態となり、両鉄板間のギャップは、両鉄板の速
度差に応じた誤差を生ずるようになる。両鉄板の速度差
は、巻込みベルトにより巻軸に巻き付けられて行く鉄心
の外径に比例するので、両鉄板間のギャップの誤差も鉄
心の外径に応じて変化することとなる。
【0006】このような現象によるギャップの誤差量
は、鉄心の積み厚が50mm程度の小型巻鉄心であれ
ば、ほぼ無視できるものであり、問題となることはなか
った。しかし、特性上組鉄心よりも優位性のある巻鉄心
は、従来よりも大きい容量の変圧器への適用の要求が高
まりつつあり、積み厚が100mmを越える巻鉄心を製
造する可能性が出てきている。このような積み厚100
mm以上の巻鉄心では、上述のような原因により発生す
る鉄板間のギャップの誤差量が最大3mmにも達し、製
造される鉄心の間隙にばらつきを生じさせ、後工程の組
立性や鉄心の特性に影響を及ぼしていた。
【0007】そこで、本発明者は、このような問題を解
消するために、送りローラにより送られる金属板が巻込
みベルトに巻込まれるまでに発生するであろうギャップ
の誤差量を得、その誤差量を解消するように送りローラ
の速度を補正すれば、ギャップを一定にすることができ
るという着想を得た。この着想の下での補正量は、簡単
な計算式で算出することができるが、計算に必要なパラ
メータの中で唯一既知でないものが、巻軸に巻き取られ
た金属板の外径であり、まず、これを何らかの手段で検
出する必要がある。
【0008】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、第1の目的は、巻軸に巻かれる金属板の周長
或いは径をより正確に検出できる方法およびその装置を
提供するにあり、第2の目的は、検出した鉄心の径に基
づいて送りローラの速度を制御する方法およびその装置
を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の金属板巻取装置
のコイル寸法検出方法は、帯状の金属板を送りローラに
より送り出す送り機構と、この送り機構により送り出さ
れてくる金属板を巻き取るための巻軸と、この巻軸の外
周を囲む巻込みベルトを備え、この巻込みベルトを駆動
して送りローラから送られてくる金属板を押さえつつ巻
軸に巻き取らせる巻込み機構と、送りローラと巻軸との
間に設けられ、金属板を切断する切断装置とを具備した
金属板巻取装置において、巻軸が1回転したときの巻込
みベルトの移動量を検出することにより、巻軸にコイル
状に巻き取られた金属板の周長、または径を検出するこ
とを特徴とするものである(請求項1)。
【0010】本発明の金属板巻取装置のコイル寸法検出
装置は、帯状の金属板を送りローラにより送り出す送り
機構と、この送り機構により送り出されてくる金属板を
巻き取るための巻軸と、この巻軸の外周を囲む巻込みベ
ルトを備え、この巻込みベルトを駆動して前記送りロー
ラから送られてくる金属板を押さえつつ巻軸に巻き取ら
せる巻込み機構と、送りローラと巻軸との間に設けら
れ、金属板を切断する切断装置とを具備した金属板巻取
装置において、巻軸の回転位置を検出する回転位置検出
手段と、巻込みベルトの移動量を検出する移動量検出手
段と、回転位置検出手段により巻軸の1回転が検出され
たとき、移動量検出手段により検出された移動量によ
り、巻軸にコイル状に巻き取られた金属板の周長、また
は径を検出する寸法検出手段とを設けてなるものであ
る。
【0011】本発明の金属巻取装置の制御方法は、帯状
の金属板を送りローラにより送り出す送り機構と、この
送り機構により送り出されてくる金属板を巻き取るため
の巻軸と、この巻軸の外周を囲む巻込みベルトを備え、
この巻込みベルトを駆動して送りローラから送られてく
る金属板を押さえつつ巻軸に巻き取らせる巻込み機構
と、送りローラと巻軸との間に設けられ、金属板を切断
して該金属板を、巻込ベルトの巻き込みにより移動して
巻軸に巻き取られて行く先行側金属板と送りローラによ
り移動される追従側金属板とに分離する切断装置とを具
備した金属板巻取装置において、巻軸が1回転したとき
の巻込みベルトの移動量を検出し、この移動量により巻
軸にコイル状に巻き取られた金属板の径を検出し、この
径と前記巻き込みベルトの厚さとに基づいて送りローラ
の速度を補正することにより、追従側金属板を、先行側
金属板との間のギャップを一定に保持しつつ巻軸と巻込
みベルトとの間に送り込むことを特徴とするものである
(請求項3)。
【0012】本発明の金属板巻取装置の制御装置は、帯
状の金属板を送りローラにより送り出す送り機構と、こ
の送り機構により送り出されてくる金属板を巻き取るた
めの巻軸と、この巻軸の外周を囲む巻込みベルトを備
え、この巻込みベルトを駆動して送りローラから送られ
てくる金属板を押さえつつ巻軸に巻き取らせる巻込み機
構と、送りローラと巻軸との間に設けられ、金属板を切
断して該金属板を、巻込ベルトの巻き込みにより移動し
て巻軸に巻き取られて行く先行側金属板と送りローラに
より移動される追従側金属板とに分離する切断装置とを
具備した金属板巻取装置において、巻軸の回転位置を検
出する回転位置検出手段と、巻込みベルトの移動量を検
出する移動量検出手段と、回転位置検出手段により前記
巻軸の1回転が検出されたとき、移動量検出手段により
検出された移動量により、巻軸にコイル状に巻き取られ
たときの先行側金属板の径を演算し、この径と前記巻き
込みベルトの厚さとに基づいて送りローラの速度を補正
することにより、追従側金属板を、先行側金属板との間
のギャップを一定に保持しつつ巻軸と巻込みベルトとの
間に送り込む制御手段とを設けてなるものである(請求
項4)。
【0013】
【作用】請求項1および2記載の手段では、巻き取られ
た金属板の周長は、巻軸が1回転したときの巻込みベル
トの移動量を検出することにより検出でき、また周長か
ら径寸法を検出することができる。
【0014】請求項3および4記載の手段では、巻軸に
巻き取られた金属板の径寸法と、巻込みベルとの厚さと
から、先行側金属板と追従側金属板との間のギャップの
誤差量を演算し、この誤差量に基づいて送りローラの速
度を補正する。これにより、追従側金属板は、先行側金
属板との間に所定のギャップを形成した状態で巻き込み
ベルトに巻き込まれて行くようになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明のワンターンカット形の巻鉄心
を製造するための巻鉄心製造装置に適用した一実施例に
つき図面を参照しながら説明する。巻鉄心製造装置の概
略構成を示す図1において、長い帯状の鉄板1を巻回し
たコイル2は支持体3に支持され、鉄板1はそのコイル
2から巻戻し機構4により巻き戻される。巻戻し機構4
は、一対の巻戻しローラ5a,5bと、モータ6とから
構成され、モータ6が伝動ベルト7を介して巻戻しロー
ラ5a,5bの一方或いは双方、この実施例では一方の
ローラ5aを駆動することにより、コイル2から鉄板1
を巻戻し、巻き癖を矯正するための弛みを介して送り機
構8へと送り出す。
【0016】送り機構8は、ガイドローラ9と、一対の
送りローラ10a,10bと、サーボモータ11とを備
え、送りローラ10a,10bの一方或いは双方、この
実施例では一方の送りローラ10aをサーボモータ11
により駆動して鉄板1を矢印A方向に送り出す。そし
て、サーボモータ11には、回転検出手段としてのパル
ス発電機12が直結されており、このパルス発電機12
の単位時間当たりの出力パルス数によりサーボモータ1
1の回転速度が検出できると共に、回転開始から現在ま
での出力パルス数の累計によりサーボモータ11の回転
開始時点から現在までの回転量および現在の回転位置を
検出できるようにしている。また、送りローラ10a,
10bの後方には、切断装置13が設けられている。こ
の切断装置13は、固定刃14と、駆動源たる図示しな
いエアシリンダにより上下動される可動刃15とから構
成されている。
【0017】更に、切断装置13の後方には、巻込み機
構16が設けられている。この巻込み機構16は、巻軸
17、この巻軸17を囲む部分を有する例えば合成樹脂
製の巻込みベルト18、この巻込みベルト18を移動自
在に支持する複数個のガイドプーリ19、押圧プーリ2
0を巻込みベルト18に押し当てて当該巻込みベルト1
8に一定の張力を付与する例えばエアシリンダからなる
張力発生手段21を備えている。なお、巻軸17は、鉄
板1の巻込みに伴って矢印B方向に動き得るように支持
されている。
【0018】上記巻込みベルト18は、サーボモータ2
2に直結された駆動プーリ23により駆動されて矢印C
方向に移動するようになっている。そして、サーボモー
タ22には、回転検出手段としてパルス発電機24が直
結されており、このパルス発電機24の単位時間当たり
の出力パルス数によりサーボモータ22の回転速度が検
出できると共に、回転開始から現在までの出力パルス数
の累計によりサーボモータ22の回転開始時点から現在
までの回転量および現在の回転位置を検出できるように
なっている。
【0019】また、巻込みベルト18のうち、巻軸17
を囲む状態に保持されている部分に入り込む直前の部
分、すなわち巻込みベルト18を巻軸17を囲む状態に
保持する一対のガイドプーリ19a,19bのうち、図
示上側のガイドプーリ19aの上側近傍部分には、検出
ローラ25が配置されている。この検出ローラ25は、
エアシリンダ26により押圧されるピンチローラ27と
の間に巻込みベルト18を挾み込んでおり、該巻込みベ
ルト18の移動に伴ってスリップすることなく回転す
る。そして、検出ローラ25には、巻込みベルト18の
移動速度及び移動量を検出する移動量検出手段としての
パルス発電機28が直結されている。
【0020】ここで、検出ローラ25が巻込みベルト1
8の移動に伴ってスリップすることなく回転することに
より、検出ローラ25に直結されたパルス発電機28が
検出する移動量は巻込みベルト18の移動量に一致する
こととなる。また、検出ローラ25の配置位置を、巻込
みベルト18のうち鉄板1の巻込み部分の近傍であって
当該部分により引っ張られる側に定めたことにより、検
出ローラ25は巻込みベルト18の撓みや伸縮の影響を
受けることが少なく、鉄板1の巻込み長さにより正確に
合致する部分で巻込みベルト18の移動量を検出できる
こととなる。
【0021】一方、巻軸17には、回転中心から離れた
偏心位置に例えば被検出部としての小鉄片29が取着さ
れており、この小鉄片29に対応して回転位置検出手段
としての近接スイッチ30が定位置に固定配置されてい
る。この近接スイッチ30は、巻軸17の回転位置を検
出するもの、この実施例では巻軸17が所定位置に回転
したことを検出するもので、その検出信号によって巻軸
が1回転したことを検出できるようになっている。な
お、近接スイッチ30が検出信号を出力するときの巻軸
17の回転位置は、切断装置13により鉄板1を切断す
べく停止した位置に定められている。
【0022】巻鉄心製造装置の制御系は図2に示されて
いる。同図により、まず巻込みベルト18を駆動するサ
ーボモータ22の制御系につき説明するに、制御手段お
よび演算手段として機能する演算器31は、鉄板1を巻
軸17に巻き取らせるために、1ターン分の鉄板長だけ
巻込みベルと18を移動させる場合、その移動の開始か
ら終了まで一定時間毎(例えば10 msec 毎)に速度指
令および位置指令を速度指令パルス発生器32に与え
る。ここで、演算器31は、順次巻軸17に巻き取られ
る1ターン分の鉄板の長さデータを有し、鉄板1の巻き
取り時の速度制御を例えば台形制御にて行う場合の上記
一定時間毎の速度指令および位置指令を、その長さデー
タに基づいて演算により求めるように構成されている。
なお、上記1ターン分の鉄板の長さデータは、後述のよ
うにして求められた1ターン分の鉄板の長さに基づいて
作成される。
【0023】速度指令パルス発生器32は、演算器31
から与えられた速度指令および位置指令に応じた数のパ
ルス信号を偏差カウンタ33に与える。この偏差カウン
タ33には、サーボモータ22のパルス発電機24から
の出力パルスも与えられるようになっており、該偏差カ
ウンタ33は、速度指令パルス発生器32のパルスから
パルス発電機24のパルスを差し引き、その差に応じた
偏差信号を制御信号発生器34に与える。制御信号発生
器34は偏差カウンタ33からの偏差信号に応じた速度
指令をアンプ35に与え、該アンプ35は、速度指令に
応じた速度となるようにサーボモータ22の速度を制御
する。
【0024】一方、送りローラ10aを駆動するサーボ
モータ11の制御系も、上述した巻込みベルと18駆動
用のサーボモータ22の制御系とほぼ同じ構成である
が、送りローラ10aは巻込みベルと18の挙動に追従
するように制御する必要上、その速度指令パルス発生器
36には、演算器31からの速度指令および位置指令の
他、巻込みベルト18の移動速度および移動量を検出す
るためのパルス発電機28からのパルス信号が与えられ
る。
【0025】速度指令パルス発生器36は、演算器31
からの指令信号とパルス発電機28からのパルス信号を
合成し、この合成結果に応じたパルスを偏差カウンタ3
7に与える。この偏差カウンタ37には、サーボモータ
11のパルス発電機12からのパルスも与えられるよう
になっており、該偏差カウンタ37は、速度指令パルス
発生器36のパルスからパルス発電機12のパルスを差
し引き、その差に応じた偏差信号を制御信号発生器38
に与える。制御信号発生器38は偏差カウンタ37から
の偏差信号に応じた速度指令をアンプ39に与え、該ア
ンプ39は、速度指令に応じた速度となるようにサーボ
モータ11の速度を制御する。
【0026】上記巻込みベルト18の移動量を検出する
パルス発電機28のパルスは、周長データ作成手段とし
てのカウンタ40にも与えられる。このカウンタ40
は、パルス発電機28からのパルスを常にカウントして
いる。そして、カウンタ40は、前記近接スイッチ30
から検出信号が与えられると、それまでのカウント値を
周長データとして演算器31に与えた後、そのパルスカ
ウント値をクリアするようになっている。
【0027】次に上記構成の作用を説明する。今、巻込
みベルト18が鉄板1の1ターン分の長さ相当分だけ移
動することにより、該巻込みベルト18のサーボモータ
22および送りローラ10aのサーボモータ11が停止
し、巻軸17への鉄板1の巻き取りが中断されたとす
る。すると、切断装置13の可動刃15が図示しないエ
アシリンダにより下降され、固定刃14とで鉄板1を切
断する。この時点では、1ターン分の鉄板1aはその全
体が巻軸17に巻き取られておらず、一部(図1にLで
示す長さ相当部分)が巻軸17と切断装置13との間に
残された状態になっている。ここで、切断された鉄板1
のうち、巻軸17への巻き取り途中にある1ターン分の
鉄板を先行側鉄板1aと称し、送りローラ10aにより
送られて行く鉄板を追従側鉄板1bと称することとす
る。
【0028】一方、巻込みベルト18が鉄板1の1ター
ン分の長さ相当分だけ移動すると、巻軸17が1回転し
たこととなって近接スイッチ30が検出信号を出力する
ため、カウンタ40は、それまでのカウント値を先行側
鉄板1aの長さ、すなわち巻軸17にコイル状に巻き取
られたときの周長のデータとして演算器31に与えると
共に、そのカウント値をクリアする。
【0029】演算器31は、カウンタ40から与えられ
る周長データにより、周長を検出し、この周長をπ(円
周率)で除して先行側鉄板1aが巻軸17に巻き取られ
たときの外径寸法Rを演算する。更に、演算器31は、
次に先行側鉄板1aの巻軸17への巻き取りを再開した
とき、先行側鉄板1aと追従側鉄板1bとのギャップに
生じるであろう誤差を演算する。この誤差g1 は、巻込
みベルト18の厚さ寸法をTとし、鉄板1の切断位置か
ら巻込みベルト18への巻込み位置までの距離をLとし
たとき、次の(1)式により求めることができる。 g1 =L[1−1/(1+T/2R)] …… (1)
【0030】さて、鉄板1の切断が完了すると、巻軸1
7への先行側鉄板1aの巻き取りを再開すべく、演算器
31が両サーボモータ22および11の速度指令パルス
発生器32および36に速度指令を出力し始める。演算
器31は、同時に送りローラ10a駆動用のサーボモー
タ11の速度指令パルス発生器36に対しては、先行側
鉄板1aと追従側鉄板1bとの間のギャップを加味した
速度指令および位置指令を与えるが、このとき、予め設
定された一定のギャップを、上記(1)式で求められた
誤差量g1 を減ずることによって補正し、この補正後の
ギャップを用いて速度指令および位置指令を速度信号発
生器36に与える。これにより、サーボモータ22が起
動し、このサーボモータ22の起動により巻込みベルト
18が矢印C方向に移動して先行側鉄板1aの巻軸17
への巻き取りを再開する。このとき巻軸17は鉄板1a
の巻き取りに伴って回転することはいうまでもない。
【0031】サーボモータ22の駆動中、偏差カウンタ
33は、速度指令パルス発生器32から10 msec 毎に
出力されるパルスを順次加算すると共に、サーボモータ
22のパルス発電機24のパルス発電機28から出力さ
れるパルスを順次加算し、両者の差に応じた偏差信号を
制御信号発生器34に与え、これによりサーボモータ2
2は偏差カウンタ33の偏差に応じた回転速度に制御さ
れる。
【0032】一方、巻込みベルト18の移動量を検出す
るパルス発電機28の出力パルスは送りローラ10aを
回転制御するための速度指令パルス発生器36にも与え
られる。これにより、先行側鉄板1aが追従側鉄板1b
との間に形成すべき一定のギャップ相当分だけ移動した
時、サーボモータ11が起動して送りローラ10aが回
転し始めるようになる。そして、そのサーボモータ11
の回転はパルス発電機12により検出され、その回転量
に応じた数のパルスが偏差カウンタ37に与えられる。
偏差カウンタ37は、速度指令パルス発生器36および
パルス発電機12から出力されるパルス数を比較し、そ
の差を偏差信号として制御信号発生器38に与える。
【0033】さて、速度指令パルス発生器36に、上述
したように補正後のギャップを用いて速度指令および位
置指令が与えられることにより、サーボモータ11の回
転速度は、パルス発電機28によって検出された巻込み
ベルト18の移動速度に対してやや遅い速度で送られる
ようになる。この結果、巻込みベルト18が巻軸17の
周りで円形をなし、その内周の速度が厚さ方向中央の速
度(パルス発電機28により検出速度)に対してやや遅
くなるという事情下にあっても、巻軸17に巻き取られ
て行く1ターン分の先行側鉄板1aと送りローラ10a
により巻軸17側に送り出される追従側鉄板1bとが同
一速度で移動するようになり、両者間のギャップが予め
設定された一定量に保持される。
【0034】この場合、パルス発電機28による巻込み
ベルト18の検出速度と実際の先行側鉄板1aの移動速
度とはの差、コイル状に巻回されたときの外径により変
化するが、1ターン分の先行側鉄板1aの径をその都度
検出するので、積み厚が大きくなっても、先行側鉄板1
aと追従側鉄板1bとのギャップを定められた一定寸法
のものとすることができる。このため、追従側鉄板1b
の巻軸17側への送り込み長さが過剰、或いは過小とな
り、この結果、巻軸17に巻き取られた1ターン分の鉄
板の両端間の隙間のばらつきが大きくなる大きくなると
いう不具合の発生を未然に防止できる。
【0035】このように本実施例によれば、巻込みベル
ト18の移動量を検出することにより、1ターン分の鉄
板が巻軸17にコイル状に巻かれたときの周長を検出で
き、その周長から外径も容易に検知することができる。
また、得られた外径から送りローラ10aの回転速度を
補正するので、巻込みベルト18の内周速度がパルス発
電機28により検出される速度よりも遅いという事情が
あっても、先行側鉄板1aと追従側鉄板1bとの間のギ
ャップを一定となるように制御できる。
【0036】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、次のような拡張または変
更が可能である。演算器31は、カウンタ40からの周
長データにより径寸法を演算する演算手段、予め設定さ
れたギャップを補正する補正手段、補正後のギャップに
応じた速度制御信号を出力する制御手段として機能する
が、これはマイクロコンピュータから構成することがで
きる。巻軸17の回転位置検出手段としては、パルス発
電機、ロータリーエンコーダにより構成しても良い。
【0037】速度指令パルス発生器36は、演算器31
からの速度指令とパルス発電機28からの検出速度とを
比較して先行側鉄板1aが追従側鉄板1bとの間に所定
のギャップ分だけ離れた時点で送りローラ10aの回転
を開始させる遅れ起動手段として機能する。また、本発
明は、巻鉄心製造装置に限らず、金属板を巻軸に巻き取
る場合に広く適用して実施できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および2記
載の金属板巻取装置のコイル寸法検出方法およびその検
出装置によれば、巻軸に巻き取られる金属板の周長或い
は径を容易に検出できる。
【0039】請求項3および4記載の金属板巻取装置の
制御方法およびその制御装置によれば、巻軸に巻き取ら
れる金属板の径に応じて送りローラにより送られる追従
側金属板の制御速度を補正するので、巻込みベルトの移
動速度と金属板の巻込み速度との間に差が生じても、先
行側金属板と追従側金属板との間のギャップが一定とな
るように制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す鉄板巻取装置の全体構
成図
【図2】電気的構成図
【符号の説明】
1は鉄板(金属板)、8は送り機構、10a,10bは
送りローラ、11はサーボモータ、12はパルス発電
機、13は切断装置、14は固定刃、15は可動刃、1
6は巻込み機構、17は巻軸、18は巻込みベルト、2
2はサーボモータ、24はパルス発電機、25は検出ロ
ーラ、28はパルス発電機(移動量検出手段)、30は
近接スイッチ(回転位置検出手段)、31は演算器(寸
法検出手段、制御手段)である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の金属板を送りローラにより送り出
    す送り機構と、 この送り機構により送り出されてくる前記金属板を巻き
    取るための巻軸と、 この巻軸の外周を囲む巻込みベルトを備え、この巻込み
    ベルトを駆動して前記送りローラから送られてくる金属
    板を押さえつつ巻軸に巻き取らせる巻込み機構と、 前記送りローラと巻軸との間に設けられ、前記金属板を
    切断する切断装置とを具備した金属板巻取装置のコイル
    寸法検出方法において、 前記巻軸が1回転したときの前記巻込みベルトの移動量
    を検出することにより、前記巻軸にコイル状に巻き取ら
    れた前記金属板の周長、または径を検出することを特徴
    とする金属板巻取装置のコイル寸法検出方法。
  2. 【請求項2】 帯状の金属板を送りローラにより送り出
    す送り機構と、 この送り機構により送り出されてくる前記金属板を巻き
    取るための巻軸と、 この巻軸の外周を囲む巻込みベルトを備え、この巻込み
    ベルトを駆動して前記送りローラから送られてくる金属
    板を押さえつつ巻軸に巻き取らせる巻込み機構と、 前記送りローラと巻軸との間に設けられ、前記金属板を
    切断する切断装置と、 前記巻軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、 前記巻込みベルトの移動量を検出する移動量検出手段
    と、 前記回転位置検出手段により前記巻軸の1回転が検出さ
    れたとき、前記移動量検出手段により検出された移動量
    により、前記巻軸にコイル状に巻き取られた前記金属板
    の周長、または径を検出する寸法検出手段とを設けてな
    る金属板巻取装置のコイル寸法検出装置。
  3. 【請求項3】 帯状の金属板を送りローラにより送り出
    す送り機構と、 この送り機構により送り出されてくる前記金属板を巻き
    取るための巻軸と、 この巻軸の外周を囲む巻込みベルトを備え、この巻込み
    ベルトを駆動して前記送りローラから送られてくる金属
    板を押さえつつ巻軸に巻き取らせる巻込み機構と、 前記送りローラと巻軸との間に設けられ、前記金属板を
    切断して該金属板を、前記巻込ベルトの巻き込みにより
    移動して前記巻軸に巻き取られて行く先行側金属板と前
    記送りローラにより移動される追従側金属板とに分離す
    る切断装置とを具備した金属板巻取装置の制御方法にお
    いて、 前記巻軸が1回転したときの前記巻込みベルトの移動量
    を検出し、この移動量により前記巻軸にコイル状に巻き
    取られた前記金属板の径を検出し、この径と前記巻き込
    みベルトの厚さとに基づいて前記送りローラの速度を補
    正することにより、前記追従側金属板を、前記先行側金
    属板との間のギャップを一定に保持しつつ前記巻軸と巻
    込みベルトとの間に送り込むことを特徴とする金属巻取
    装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 帯状の金属板を送りローラにより送り出
    す送り機構と、 この送り機構により送り出されてくる前記金属板を巻き
    取るための巻軸と、 この巻軸の外周を囲む巻込みベルトを備え、この巻込み
    ベルトを駆動して前記送りローラから送られてくる金属
    板を押さえつつ巻軸に巻き取らせる巻込み機構と、 前記送りローラと巻軸との間に設けられ、前記金属板を
    切断して該金属板を、前記巻込ベルトの巻き込みにより
    移動して前記巻軸に巻き取られて行く先行側金属板と前
    記送りローラにより移動される追従側金属板とに分離す
    る切断装置と、 前記巻軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、 前記巻込みベルトの移動量を検出する移動量検出手段
    と、 前記回転位置検出手段により前記巻軸の1回転が検出さ
    れたとき、前記移動量検出手段により検出された移動量
    により、前記巻軸にコイル状に巻き取られたときの前記
    先行側金属板の径を演算し、この径と前記巻き込みベル
    トの厚さとに基づいて前記送りローラの速度を補正する
    ことにより、前記追従側金属板を、前記先行側金属板と
    の間のギャップを一定に保持しつつ前記巻軸と巻込みベ
    ルトとの間に送り込む制御手段とを設けてなる金属板巻
    取装置の制御装置。
JP11307995A 1995-05-11 1995-05-11 金属板巻取装置のコイル寸法検出方法およびその検出装置並びに金属板巻取装置の制御方法およびその制御装置 Pending JPH08306566A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11307995A JPH08306566A (ja) 1995-05-11 1995-05-11 金属板巻取装置のコイル寸法検出方法およびその検出装置並びに金属板巻取装置の制御方法およびその制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11307995A JPH08306566A (ja) 1995-05-11 1995-05-11 金属板巻取装置のコイル寸法検出方法およびその検出装置並びに金属板巻取装置の制御方法およびその制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08306566A true JPH08306566A (ja) 1996-11-22

Family

ID=14602955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11307995A Pending JPH08306566A (ja) 1995-05-11 1995-05-11 金属板巻取装置のコイル寸法検出方法およびその検出装置並びに金属板巻取装置の制御方法およびその制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08306566A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005277234A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Aichi Electric Co Ltd 巻鉄心製造装置
JP2009135274A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 変圧器用鉄心の製造装置及び製造方法
CN101860135A (zh) * 2010-05-20 2010-10-13 哈尔滨东安发动机(集团)有限公司 电机定子铁芯的卷绕设备
JP2013074119A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Daihen Corp 巻鉄心製造装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005277234A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Aichi Electric Co Ltd 巻鉄心製造装置
JP2009135274A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 変圧器用鉄心の製造装置及び製造方法
CN101860135A (zh) * 2010-05-20 2010-10-13 哈尔滨东安发动机(集团)有限公司 电机定子铁芯的卷绕设备
CN101860135B (zh) * 2010-05-20 2014-12-10 哈尔滨东安发动机(集团)有限公司 电机定子铁芯的卷绕设备
JP2013074119A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Daihen Corp 巻鉄心製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1191930A (en) Method of controlling a web winding process
JP3423384B2 (ja) 丸材料を巻胴に巻くための方法および装置
EP2306473B1 (en) Wire winding device
US4977466A (en) Magnetic tape wind-up control method, and tape wind-up apparatus
JPH08306566A (ja) 金属板巻取装置のコイル寸法検出方法およびその検出装置並びに金属板巻取装置の制御方法およびその制御装置
JP2002270213A (ja) 扁平型電子部品用帯状素子の巻取方法及び巻取装置
EP0461829B1 (en) Method of making a transformer core
JP3662651B2 (ja) アモルファス磁性合金ストリップ積層体コイルの製造方法及び装置
CN114212591A (zh) 非晶与硅钢卷绕机用恒张力一体式纠偏机构及控制方法
JPH0228244B2 (ja) Makitetsushinseizosochi
JPH08277050A (ja) 巻取装置の張力発生機構及び張力発生方法
JP3335246B2 (ja) 線条体用リール巻取機のトラバース制御装置及びその制御方法
JP5079389B2 (ja) 鉄心製造装置
JP3499635B2 (ja) 帯状物の巻取り張力制御装置
US5230139A (en) Method of making a transformer core comprising strips of amorphous steel wrapped around the core window
JPH08282893A (ja) 帯状材巻取機における張力制御装置及び方法
JPH0766064A (ja) 巻鉄心製造装置
JP2765926B2 (ja) 巻取機の制御装置
JP3024728B2 (ja) 金属板巻取装置の制御方法及び制御装置
JP2002079312A (ja) スリッタラインにおけるループ量制御方法
JP3487446B2 (ja) 巻鉄心製造装置
JPS59181605A (ja) 巻鉄心製造装置
JPS6212738B2 (ja)
JPH0395061A (ja) ウェブハンドリング制御方法
JPH11246127A (ja) 自動張力制御装置および自動張力制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040308

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040615